人気ブログランキング | 話題のタグを見る

梅が香 の俳句

梅が香 の俳句

あづまやに恋の落書梅匂ふ 渡辺玉樹
こゝに梅ありと思ひつゝ闇の小路行く 梅が香 正岡子規
さむくとも梅か香くはる風のむき 梅が香 正岡子規
しろがねの山々梅の香もしろがね 伊藤二瀬
そこここの日向ばかりの梅匂ふ 山口草堂
どこからといふこともなく梅匂ふ 今井杏太郎
ドア開くたびに梅の香峡の駅 村田軍司
一輪にして梅が香のありにけり 高浜年尾
丸薬をこぼす家長に梅匂う 仁平勝 東京物語
久闊の礼深きかな梅匂ふ 伊藤京子
人あつまつて梅が香の濃きところ 角光雄
光琳の屏風の梅の香なりけり 細川加賀 生身魂
公園の梅か香くはる風のむき 梅が香 正岡子規
六甲の傾斜を梅の香の流れ 山田弘子 こぶし坂
千波湖の梅の香越しに光りけり 飯野吉男
半蔀(はじとみ)に梅匂ひ来し空明けて 筑紫磐井 野干
唐梅の香に触れ鎌倉日和かな 志摩知子
墨の香の梅の香の中菓子給ふ 石川桂郎 含羞
壺の梅近寄る人に香りけり 高木晴子 花 季
夕風のぴたりとやみて梅匂ふ 石井とし夫
夜に入りて着きし月瀬の梅匂ふ 鈴鹿野風呂 浜木綿
夜は夜の香に梅の花まばらなる 杉本寛
天草の五橋のつなぐ梅が香に 山田弘子 こぶし坂
子の寝顔まだ吾のもの梅匂ふ 高橋良子
崖崩す水の鉾先梅匂ふ 原裕 葦牙
常闇をいざなひて梅にほふかな 鷲谷七菜子 花寂び 以後
強き風きて梅が香をうばひ去る 軽部烏帽子 [しどみ]の花
心退けば梅の香ありそめし 原田一郎
慣るるとは失ふことも梅匂ふ 湯川雅
括り桑梅匂ふにと尖を揺る 篠田悌二郎
掃き切つて梅が香遠き広間かな江戸 涼葉 俳諧撰集「有磯海」
散り初めてより梅が香の動きをり 山下しげ人
新聞の読める明るさ梅匂ふ 梶山千鶴子
旅支度終へ梅の香にしばし佇つ 清水博子
早咲の梅の香もあり納豆汁 黎鶏
早梅の七八輪の香りかな 高野冨士子
星ぞらに下田富士あり梅匂ふ 宮下翠舟
昼月の半分とけて梅匂ふ 中村静子
暗闇に猫の登りし梅匂ふ 横山房子
月の梅匂ふは花のひらくかも 松岡青蘿
朝の梅寒梅うしろより香り 京極杜藻
朝日まだ届かぬ梅の香なりけり 山田弘子 懐
朝神楽尾山の杜の梅匂ふ 塩 由造
木蝋の町 寝てしまう 梅の香に 伊丹公子 パースの秋
梅かゝや二階の窓に笛を吹く 梅が香 正岡子規
梅か香のかすかに通ふ寝覚哉 梅が香 正岡子規
梅か香はうしろになりぬ朧月 梅が香 正岡子規
梅か香や尼寺のぞく弱法師 梅が香 正岡子規
梅か香をくゝつて通る小路哉 梅が香 正岡子規
梅か香を共にすひこむたはこ哉 梅が香 正岡子規
梅が香としての離合も集散も 後藤比奈夫 花びら柚子
梅が香につれ立つ日さへまだ寒し 千代尼
梅が香にのつと日の出る山路哉 松尾芭蕉
梅が香にはづんで反るや折の鯛 臥高 俳諧撰集「有磯海」
梅が香にまた素戻りの君が宿 中村史邦
梅が香にまよはぬ道のちまたかな 内藤丈草
梅が香にむせてこほるゝ涙かな 梅が香 正岡子規
梅が香にむせて泣き出す涙かな 梅が香 正岡子規
梅が香に一炊の夢渡りけり 青木重行
梅が香に包まれ赤子生れ出づ 長谷部さく子
梅が香に客も水汲む足駄かな 立花北枝
梅が香に心ゆく夜や懸想文 佐々木北涯
梅が香に昔の一字あはれなり 松尾芭蕉
梅が香に更ゆく笛や御曹司 椎本才麿
梅が香に袖ぶり直す師走かな 備前-定直 元禄百人一句
梅が香に襲はれもする縋られも 相生垣瓜人 微茫集
梅が香に追ひもどさるる寒さかな 松尾芭蕉
梅が香に障子明くればまだ寒し 伽孝 俳諧撰集「藤の実」
梅が香に驚く梅の散る日かな 樗良
梅が香に麦の出来をぞ祈るかな 野村喜舟 小石川
梅が香に鼻うごめくや猫の妻 中村史邦
梅が香のかよふ薄氷むすびけり 久保田万太郎 草の丈
梅が香のつもれる物か春の雪 松岡青蘿
梅が香のどちらを見ても月夜哉 梅が香 正岡子規
梅が香の中を流るる梅が香も 後藤比奈夫 花匂ひ
梅が香の及ぶ及ばぬ人い行く 林原耒井 蜩
梅が香の梢に高し晝の月 佐藤春夫 能火野人十七音詩抄
梅が香の脈々として伝はれり 高浜虚子
梅が香の誘ふ恵方や神参り 一音
梅が香の髪の剃り根にとまれかし 句空 俳諧撰集「有磯海」
梅が香やうしろの空に星強し 田川飛旅子 『邯鄲』
梅が香やおもふ事なき朝朗 闌更
梅が香やことに月夜の面白し 千代尼
梅が香やしらら落窪京太郎 松尾芭蕉
梅が香やためらひ多き四十代 河野多希女 彫刻の森
梅が香やどなたが来ても欠茶碗 一茶
梅が香やのぞけば牛がふたになる 浜田酒堂
梅が香やまがふことなき闇の中 梅田男
梅が香や乞食の家ものぞかるゝ 榎本其角
梅が香や何んでも旅を仕てくれう 浜田酒堂
梅が香や何所へ吹かるる雪女 千代尼
梅が香や別当をおくる村の口 呂風 俳諧撰集「有磯海」
梅が香や南吹く夜の肘枕 詰洲
梅が香や垣をへだつる草履取 立花北枝
梅が香や埴輪のごとく立ち尽くす 佐藤美恵子
梅が香や奥物深き破れ簀戸 通達 俳諧撰集「藤の実」
梅が香や妻戸の内の咳はらひ 井上井月
梅が香や客の好みの川手水 井上井月
梅が香や客の鼻には浅黄椀 許六
梅が香や宵の別れのひとつ前 伝女 俳諧撰集「藤の実」
梅が香や宵の別れの一つまへ てん 俳諧撰集玉藻集
梅が香や寂然として九寸五分 梅が香 正岡子規
梅が香や寝どきの山の裾明り 金尾梅の門 古志の歌
梅が香や尋ぬるほどの枝にさへ 千代尼
梅が香や屋根に干したる酒袋 朱廸 正 月 月別句集「韻塞」
梅が香や山路猟入る犬のまね 向井去来
梅が香や岬の神へ灯を上げて 野村喜舟 小石川
梅が香や微雲澹月渓の冷 幸田露伴 拾遺
梅が香や慮外ながらも旅づかれ 斯波園女
梅が香や戸の開く音はおぼえねど 千代尼
梅が香や日向へ廻す酒袋 井上井月
梅が香や明けつひろげつ破障子 水田正秀
梅が香や暮るれば星の顕るる 葛三
梅が香や朝々氷る花の陰 千代尼
梅が香や栞して置く湖月抄 井上井月
梅が香や母の常着は闇に垂れ 桂信子 黄 瀬
梅が香や流行(はやり)出したる白博多 井上井月(1822-86)
梅が香や流行出したる白博多 井上井月
梅が香や海雲の水のあたたかさ 浜田酒堂
梅が香や渓水の夜は清冽に 樋富喜美
梅が香や湯立のあとの炭の切 内藤丈草
梅が香や畳へこぼす水のうへ 椎本才麿
梅が香や砂利しき流す谷の奥 土芳
梅が香や精進(しょうじ)の頭の入替り 中村史邦
梅が香や綴(つづれ)に餅の喰ひ残し 広瀬惟然
梅が香や英治遺愛の大硯 寺崎美江女
梅が香や衆生にみちて軒の声 上島鬼貫
梅が香や見ぬ世の人に御意を得る 松尾芭蕉
梅が香や谷へむかいに行戻り 千代尼
梅が香や通り過ぎれば弓の音 毛がん 正 月 月別句集「韻塞」
梅が香や関りもなく麦は踏み 野村喜舟 小石川
梅が香や闇一枚のどこらまで 立花北枝
梅が香や風のあいあい木にもどり 千代尼
梅が香や風のしゞまによみがへり 軽部烏帽子 [しどみ]の花
梅が香や風呂屋の道の一たより 浪化 俳諧撰集「有磯海」
梅が香や飛鳥仏めくかんばせに 岩井三青 『草珊瑚』
梅が香や鳥は寝させてよもすがら 千代尼
梅が香や鶏寝たる地のくぼみ 如行 古句を観る(柴田宵曲)
梅が香をきゝしとおもふ風の中 軽部烏帽子 [しどみ]の花
梅が香をくだく柳の梢かな 木導 二 月 月別句集「韻塞」
梅が香をすゝり込だる菜汁哉 一茶 ■文化五年戊辰(四十六歳)
梅が香を人やのぞかむ簔の下 立花北枝
梅が香を聴くといふ人眼閉づ 若木一朗
梅が香を酒にかづけて盗まばや 水田正秀
梅にほひ彫の字細き尼の墓 松田 多朗
梅にほふ日輪暈の中にあり 長谷川素逝 暦日
梅の花ひとりとなれば香りけり 深見けん二
梅の花其代其代の匂ひ哉 梅が香 正岡子規
梅の記ハ昔の香にも匂ひけり 梅が香 正岡子規
梅の香にゐて暗き世のちらちらす 鷲谷七菜子
梅の香に突き当りたる能楽堂 笠原禎子
梅の香のあとに水の香雑木山 畠山譲二
梅の香のひたすら月の蝕もどり 伊藤京子
梅の香の流るる風に身を正す 今泉貞鳳
梅の香の濃淡風のうらおもて 朝倉和江
梅の香むせるほどな うばたまの闇夜戻る 荻原井泉水
梅の香や吸ふ前に息は深く吐け 石田波郷
梅の香や教員室の夜の静寂 伊東 宏
梅の香や没日に顔を消されつつ 小檜山繁子
梅の香や炉にのびきつて自在鉤 大熊輝一 土の香
梅の香を人来てすこしよごしたる 澤村昭代
梅の香を濁さず席をゆづりけり 岩垣子鹿
梅ケ香に検校座しぬ積塔会 島田五空
梅匂う衣ほしたり更衣室 仁平勝 花盗人
梅匂う駆け込み寺へのど仏 森安きよし
梅匂ふ夜の男坂女坂 篠田重好
梅匂ふ気がして匂ひきたりけり 石田郷子
梅匂ふ独りの夜を乱れ出づ 清水基吉 寒蕭々
梅匂ふ賀名生皇居のありし跡 中御門あや
梅気深くして花も見ず月も見ず 梅が香 正岡子規
死の街にあらず梅が香馥郁と 山田弘子 懐
残らめや花は散るとも梅か香は 梅が香 正岡子規
水音もまた梅の香をくぐり来る 山田弘子 螢川
流るる軍歌梅の香を被て手風琴 河野南畦 湖の森
玄関に山靴干され梅匂ふ 山田千代 『淡墨』
盆梅の漂ふ香り人の来し 梅林清
盆梅の花の香を置く亡母の部屋 安斉君子
盆梅の香と妻をれば夜が密に 中山砂光子 『納沙布』
確かなる梅の香一歩二歩三歩 征一
箸とれば梅が香もして蒸鰈 岡野知十
花の香にうらおもてなし余所の梅 梅が香 正岡子規
花の香を鎮める梅の古木かな 桑田青虎
街道を外れ梅が香の谷戸の寺 濱田登季子
賽銭を借りての祈り梅匂ふ 藤井つな子
路に熟して闇に思ふ梅のあり処 梅が香 正岡子規
輸出する和物の絵付梅匂ふ 稲垣光子 『絵付筆』
闇の夜は鼻で探るや梅の花 梅が香 正岡子規
防人の島の疾風に梅匂ふ 山口超心鬼
隣より梅の香りや雪の庭 長谷川櫂 蓬莱
隧道の南下りや梅匂ふ 中戸川朝人 星辰
雪山は雲にかくれて梅匂ふ 大熊輝一 土の香
雹去るといふ忽ちに梅が香や 永井龍男
風とゞけくれる梅が香風が消す 稲畑汀子
風少しあり梅の香を運ぶほど 稲畑汀子 汀子第二句集
餅やくや床の梅か香炭の音 梅が香 正岡子規
高田石硯となれり梅匂ふ 宮津昭彦
鼻尖り杳かな宙を梅匂う 和田悟朗 法隆寺伝承

以上
by 575fudemakase | 2016-02-16 02:46 | 春の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
無季
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
ブログ
自作j
自作y
未分類

以前の記事

2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
more...

フォロー中のブログ

ふらんす堂編集日記 By...
魚屋三代目日記
My style

メモ帳

▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

検索

タグ

最新の記事

外山滋彦著「俳句的」の指摘し..
at 2024-03-28 07:13
山本覚馬
at 2024-03-28 05:53
【桜餅】といえばどっち派?全..
at 2024-03-27 05:17
あまおう」と「とちお...
at 2024-03-24 03:42
一茶 生きもの句帖 小学館文..
at 2024-03-18 13:28
シュリンクフレーションという..
at 2024-03-13 05:15
ザッピングzapping?き..
at 2024-03-11 01:51
書道 書・筆・墨・硯の俳句
at 2024-03-08 10:04
しょどう
at 2024-03-08 09:38
すずり
at 2024-03-08 09:35
筆の俳句
at 2024-03-08 09:26
墨の俳句
at 2024-03-08 09:04
書の俳句
at 2024-03-07 18:12
佐々木敏光句集 富士山麓・秋..
at 2024-03-07 05:49
山口昭男著 波多野爽波の百句..
at 2024-02-26 02:57
ザッピングzapping?
at 2024-02-24 00:32
私の俳句入門 大野林火編 有..
at 2024-02-21 01:39
茨木和生著 右城暮石の百句 ..
at 2024-02-20 03:20
季寄せを兼ねた 俳句手帖「春..
at 2024-02-11 18:17
我が家の梅 2024/02/..
at 2024-02-06 13:51

外部リンク

記事ランキング