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花曇 の俳句

花曇 の俳句

花曇 の例句 (←ここをクリック)
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花曇 補遺

あたらしき墓のあたりも花曇り 飯田龍太
あつらへの天気也けり花ぐもり 史邦
うしなひしものをおもへり花ぐもり 日野草城
かうで又なんのあらふぞ花曇 芙雀
かたはらの大きな窓の花ぐもり 日野草城
かりそめの夫の座布団花ぐもり 鈴木真砂女 卯浪
しろたへの砂を湛へて花ぐもり 日野草城
しろ~と下がる横木や花曇 日野草城
すいやうでむまいものほし花曇  路通
すら~と松のみどりや花曇り 木導
そのままに暮れすすみたる花曇 深見けん二
たどんひとついけし火鉢や花ぐもり 鈴木真砂女 生簀籠
どつちらへ落る物やら花ぐもり 嵐青
ひるはすこしおくれて木の芽田楽の花ぐもり 荻原井泉水
ましろなる鳩一羽翔く養花天 原石鼎 花影以後
まつすぐに母を訪ふ道花曇 中村汀女
みさゝぎのおんしづかなる花ぐもり 日野草城
もろともにうれひに酌むや花ぐもり 飯田蛇笏 山廬集
ゆで玉子むけばかがやく花曇 中村汀女
ゆで蛸の足の切り売り花ぐもり 鈴木真砂女 都鳥
ゆる~と芳野の里や花曇 旦藁
ゆゑしらず我鬼をおもほゆ花ぐもり 飯田蛇笏 雪峡
よし原に蒲団ほす日や花曇 〔ブン〕村
わが立てば病壁垂るる花ぐもり 秋元不死男
アンテナの感じてをりし花曇 後藤比奈夫
ガスタンクがスト告げ海かけて花曇り 飴山實 おりいぶ
トロンボンほろんほろんと花ぐもり 伊丹三樹彦
ペン皿のうすき埃や花曇 富安風生
モノレールいづくにか消ゆ花曇 山口青邨
一丁のもめん豆腐や花ぐもり 燕雀 星野麥丘人
一政は壷も山もデフオルメ花曇 山口青邨
一枝に縄かかりある花ぐもり 岡井省二 山色
一軒の山家には花ぐもり濃し  平畑静塔
丈草忌京の三日は花曇り 飯田龍太
二三足鴉が跳ねて花曇 佐藤鬼房
伊勢はてる馬士の鈴鹿や花曇 許六
伊勢まいり都見かへせ花ぐもり 言水
伸び長けし松の新芽や花曇 日野草城
佃島に佃煮を買ふ花ぐもり 鈴木真砂女 都鳥
刺青に通ふ女や花ぐもり 日野草城
厠出し眉のゆるみや花曇 日野草城
又立ちし鳩の羽音や花曇 川端茅舎
口笛のみな旧き歌花曇 中村汀女
古き江に古き壁照り花ぐもり 藤田湘子 途上
古町にせんべ囓るや花曇 大野林火 雪華 昭和三十四年
吉野山たばこの煙花曇 西鶴
君が肩わが肩に雨花ぐもり 村山故郷
咲満る花に淋しき曇り哉 政岡子規 花曇
噴水の水叩く音花曇 右城暮石 天水
四国路に蝶も渡るや花曇り 紫道
団参の宿は三条花曇 日野草城
園児らのこゑの水玉花曇り 飯田龍太
女ども峠こす日や花曇 河東碧梧桐
女の衣街に糶らるゝ花曇 小林康治 四季貧窮
妻つれて兵曹長や花ぐもり 高野素十
婆が手の蕨あをしも花曇 石田波郷
子の友らつぎつぎ嫁ぎ花ぐもり 日野草城
子供ゐる焼土の天の花曇 山口青邨
孫祈りし鶴文机に花曇 山口青邨
実朝の墓政子の墓花曇 山口青邨
富士見茶屋は花曇の松と浪ばかり 荻原井泉水
尼寺に畑一枚花曇り 廣瀬直人
山水のいよいよ清し花曇り 飯田蛇笏 山廬集
山水のいよ~清し花曇り 飯田蛇笏 霊芝
山間や村は杏の花曇り 政岡子規 杏の花
嵐山の枯木もすでに花曇 杉田久女
川の瀬も鳴るや鈴鹿の花曇り 昌房
帰り路やさかぬこゝらも花曇 秋之坊
帰路のはや吉野は遠し花曇 稲畑汀子
床におく秩父の石や花曇 山口青邨
庵からは杉の上野の花曇 政岡子規 花曇
御剌得て出るたうとさや花曇 朱拙
我病めば妻が釘打つ花曇 林翔 和紙
手でむしるくさやの乾物花ぐもり 鈴木真砂女 卯浪
損にして食たかせけり花曇り 山店
星に起て花曇也独ごと 凉菟
春嶽の甌窶にあそぶ花曇り 飯田蛇笏 白嶽
是は其口に入日の花曇 早野巴人
時計の顔壁に退屈花曇 富安風生
曇つた顔の自分の首がきようは花ぐもり 荻原井泉水
朝よりのわが影の失せ花ぐもり 桂信子「草影」以後
朝酒の酔まはりけり花曇 日野草城
東山うねうねとして花ぐもり 日野草城
松原の中のほそみち花ぐもり 日野草城
楽器の辺商談遅々と花ぐもり 伊丹三樹彦
楽器みなはだなめらかに花ぐもり 伊丹三樹彦
樺嵐嶺々をつらねて養花天 飯田蛇笏 雪峡
歯茎かゆく乳首かむ子や花曇 杉田久女
気を乱し叫ぶ鸚鵡や花ぐもり 阿波野青畝
水を飲む猫胴長に花曇 石田波郷
水栓に来てゐし水や花曇 中村汀女
水馬水に生れて花曇 高野素十
泉水に顔をうつすや花曇り 飯田蛇笏 山廬集
洋琴の漆黒つねに花ぐもり 伊丹三樹彦
海へでも行つてみようか養花天 燕雀 星野麥丘人
海老・鮑生簀を異に花ぐもり 鈴木真砂女 夕螢
消炭にのせし火種や花ぐもり 鈴木真砂女 卯浪
淀鳥羽はあの通也花曇 長虹
漆蒔く女の正座花曇 古舘曹人 能登の蛙
炭の香の立つしづけさや花ぐもり 日野草城
焼土の中道担々と花曇 山口青邨
物怨じて言はぬ妹なり花ぐもり 日野草城
犬が見ていたコックの欠伸 花ぐもり 伊丹三樹彦
甘き香の空に満けり花曇り 三宅嘯山
男手に濃く茶を淹れて花ぐもり 村山故郷
疵深き一机をぬぐふ花曇 鷲谷七菜子 一盞
病みて太き兄の足拭く花ぐもり 岡本眸
病室めぐるヤクルト売りや花ぐもり 村山故郷
病院の静かに混める花曇 中村汀女
百姓のあたりうるはし花曇り 土芳
盛るのみのための土盛る花曇 橋閒石 朱明
目をとぢて卵だく鶏花曇 上村占魚 球磨
目をひらき一と日臥しをり養花天 森澄雄
目障りな看板多し花曇 右城暮石 天水
相逢うてけふはミモザの花曇 後藤比奈夫
眼で巨仏逆撫で仰ぐ養花天 鷹羽狩行
研ぎ上げし剃刀にほふ花ぐもり 日野草城
稻正に二百十日の花曇り 政岡子規 稲の花
穴あきの小銭をこぼす花曇 古舘曹人 砂の音
笊底に鱗かわける花曇 橋閒石 朱明
管笠に乙女やしばし花曇り 十丈
篁の穂の光含み花ぐもり 日野草城
翁の面鼻あぐらかく花曇 山口青邨
老いて病む猫をいたはる花ぐもり 日野草城
花ぐもりスッポン汁の粥一椀 村山故郷
花ぐもりピアノのおけいこがはじまりました 種田山頭火 草木塔
花ぐもり一直線に水伸びる 橋閒石 朱明
花ぐもり仏像まなこ閉ぢざるよ 平畑静塔
花ぐもり南に黒しかはら竃 言水
花ぐもり増えて使はぬ銀食器 鷹羽狩行
花ぐもり大きいだけの甕なりけり 橋閒石 微光以後
花ぐもり心のくまをとりけらし 杉風
花ぐもり松に翡翠の瑠璃うごく 水原秋櫻子 蘆刈
花ぐもり楽器おのおのおしだまり 伊丹三樹彦
花ぐもり汐吹貝汐を吹きにけり 鈴木真砂女 生簀籠
花ぐもり海近くして海を見ず 橋閒石 朱明
花ぐもり濃ければ雲雀冴えにけり 日野草城
花ぐもり父にいつもの残り役 鷹羽狩行
花ぐもり田にしのあとや水の底 丈草
花ぐもり男の濶き背を洗ふ 日野草城
花ぐもり絹子カステラを焼きをるや 鈴木真砂女 夏帯
花ぐもり臓腑おもたき牛あゆむ 桂信子 女身
花ぐもり芋蔓ばなし埓もなや 角川源義
花ぐもり風の逢瀬となりてゐし 岸田稚魚 筍流し
花ぐもり鳴瀬に高き橋を蹈む 日野草城
花ぐもり鴛鴦の頭のひかるなり 下村槐太 天涯
花の空薄紅に曇りけり 政岡子規 花曇
花曇* or 養花天 or 花ぐもり
花曇いはふや網の足あらひ 正秀
花曇お馬車たまはり参内す 山口青邨
花曇どこでつつくも嵯峨豆腐 百合山羽公 樂土
花曇ひとりの素顔愛し続ぐ 香西照雄 素心
花曇もろもろの枝込みあへる 三橋敏雄
花曇りして児もなくて女夫寮 飯田蛇笏 家郷の霧
花曇りついふり出してちる桜 政岡子規 花曇
花曇りらしくも見えて霾れり 高浜年尾
花曇り産婆急ぎをりわが産婆 岸田稚魚 負け犬
花曇り都の隅の飛鳥山 政岡子規 花曇
花曇る瀬戸や放浪記の暖簾 古沢太穂 捲かるる鴎
花曇われ等静かに悼まばや 高野素十
花曇ラベルのボレロいつまでも 星野麥丘人 2003年
花曇二階にほせる旅衣 上村占魚 鮎
花曇人にもまれて疲れけり 西島麦南 人音
花曇古き指輪を指にはめ 中村汀女
花曇天主堂と読む金の文字 山口青邨
花曇待つほどもなく電車来る 燕雀 星野麥丘人
花曇昨日の船の今日は無き 中村汀女
花曇桔槹空に石を縛す 香西照雄 対話
花曇海峡夕べの声あぐる 角川源義
花曇稲荷の森にかゝりけり 政岡子規 花曇
花曇鉄の灰皿固き椅子 香西照雄 対話
苗代や杏の花の花ぐもり 相馬遷子 山国
若く死す手相の上の花ぐもり 野見山朱鳥 荊冠
蒟蒻に味沁み込ます花ぐもり 鈴木真砂女 都鳥
蒸風呂をはひ出でて花曇なり 清崎敏郎
見えてゐる舟が近づく花曇 上村占魚 球磨
見ごろにて花ぐもり精神科ひるね 平畑静塔
見て通る雷松や花ぐもり 助然
親しきはフォスターの曲花ぐもり 日野草城
誰もみなコーヒーが好き花曇 星野立子
貝吹やよし野のおくの花曇リ 桃妖
軍船は海にしづみて花ぐもり 飯田蛇笏 山廬集
退庁の帽をいただく花曇 後藤夜半 翠黛
遺児愛す情おのづから花ぐもり 飯田蛇笏 雪峡
還俗の咎なき旅や花曇り 飯田蛇笏 霊芝
里人の堤を焼くや花曇 村上鬼城
金閣をおりて漫歩や花曇 日野草城
鎌倉が遠くなりけり花ぐもり 山口青邨
門の花静かに白し花曇 原石鼎 花影
門を出てしばらく迷う花ぐもり 橋閒石俳句選集 『和栲』以後(Ⅱ)
隠家や梨一もとの花曇 高桑闌更
風立ちて身を揉む竹や花ぐもり 日野草城
養花天うかれごころもなかりけり 岸田稚魚
養花天ひそかに許す懈怠の性 相馬遷子 山国
養花天落日とみに耀ひぬ 西島麦南 人音
馬の耳うごくばかりや花曇り 飯田蛇笏 山廬集
鬼月のみな吐息なり花ぐもり 許六
鯨吹九十九里だも花曇リ 千奈
龍宮の鐘のうなりや花ぐもり 許六

以上
by 575fudemakase | 2016-04-05 20:18 | 春の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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