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葉桜 の俳句

葉桜 の俳句

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葉桜 補遺

ひこばえも濃き葉櫻となりにけり 三橋敏雄
ひらとYシャツ葉桜の昼餉どき 岡本眸
もう仰ぐ人をとどめず葉桜に 稲畑汀子
世田谷は桜若葉に行々子 原石鼎 花影以後
十日早くばと思ふ葉桜の道もあり 政岡子規 葉桜
卓に置き掌を休ませる桜葉に 岡本眸
古城址の葉桜土管音こもる 細見綾子
唯今ひとり葉桜と直角に寝るよ 金子兜太
夏の葉に春の匂ひやさくら餅 政岡子規 葉桜
奉納のすまひうつくし葉桜に 山口青邨
実るまでが葉桜の季地味な嫁 香西照雄 素心
小供の声をちこちに葉桜照れり 種田山頭火 自画像 層雲集
嵐山葉桜はあれと若楓 政岡子規 若楓
御稜威の下葉桜の下安らかに 山口青邨
敦盛塚葉ざくら雫もて祓ふ 山田みづえ 忘
旧道の葉桜並木のこるダム 右城暮石 声と声
暗く濃く吉野葉桜銭の音も 金子兜太
桜葉となり実となり吾子は乳びたり 鷹羽狩行
桜葉に防空服で書斎に居る 清崎敏郎
此頃の吉野葉桜夕焼か 細見綾子 桃は八重
気がつけば歩いてをりぬ桜葉に 岡本眸
汽車止まるゆたかにも葉桜の下 細見綾子
犀星の詩碑にてつきぬ葉桜道 松崎鉄之介
白湯飲みて葉桜月夜更けにけり 岡本眸
皇居うち葉櫻並木あるところ 高浜年尾
石刻む音葉桜の影が濃し 右城暮石 句集外 昭和四十九年
神父ふたりが葉桜の御苑より 飯田龍太
育ちたる人生記念樹葉桜に 松崎鉄之介
自転車の燈が葉桜の闇を来る 右城暮石 句集外 昭和三十一年
葉さくらや折残されて一茂り 政岡子規 葉桜
葉さくらや枯枝かくす一枝哉 政岡子規 葉桜
葉ざくらを壺に老年生ひ茂る 中村苑子
葉ざくら街道老婆らここに行き逢へり 三橋鷹女
葉になれは桜もたゞの木なりけり 政岡子規 葉桜
葉桜がつくれる蔭に入らばやと 山口誓子
葉桜となつてけろりとしてゐたり 右城暮石 散歩圏
葉桜となりても凄し老桜 平井照敏
葉桜となりてわが倚る幹となる 上田五千石『琥珀』補遺
葉桜となりて第二の桜の園 鷹羽狩行
葉桜となりなほ枝垂れ失はず 鷹羽狩行
葉桜となりゆくこともかなしけれ 山口青邨
葉桜とよびかへられしさくら哉 政岡子規 葉桜
葉桜に ぱっぱ ぱっぱと 墓碑彫る火 伊丹三樹彦
葉桜におくれ詣のこやたかな 白雄
葉桜にてらてら風の光る朝 上村占魚 鮎
葉桜にとどき日となり風となる 後藤比奈夫
葉桜になつてをりても会ひにゆく 後藤比奈夫
葉桜にはぐれて逝きぬ無一物 松崎鉄之介
葉桜にビュッフェの貌となりて佇つ 草間時彦 中年
葉桜に一木はざまやわか楓 高井几董
葉桜に人千人のさわぎかな 政岡子規 葉桜
葉桜に夜は茶屋無し向島 政岡子規 葉桜
葉桜に夜は茶屋無し隅田川 政岡子規 葉桜
葉桜に寺号斗の焼地かな 三宅嘯山
葉桜に山こゝもとのはる深し 白雄
葉桜に心ゆかしや鞍鐙(くらあぶみ) 鬼貫
葉桜に染り易くて病みにけり 岸田稚魚 紅葉山
葉桜に水を汲むいかやうにも住み堪へる 中川一碧樓
葉桜に馬馳せ違ふ議員哉 政岡子規 葉桜
葉桜のこゝの屯は老二人 清崎敏郎
葉桜のさきともりそめ港あり 大野林火 月魄集 昭和五十六年
葉桜のしづくにぬれて墓ありき 細見綾子
葉桜のすでに密なるところかな 稲畑汀子
葉桜のやうやく日洩れせずなれり 鷹羽狩行
葉桜の上野は闇となりにけり 政岡子規 葉桜
葉桜の下の喫泉音絶えず 清崎敏郎
葉桜の下帰り来て魚に塩 細見綾子 雉子
葉桜の下黒服のセールスマン 右城暮石 句集外 昭和三十六年
葉桜の中の無数の空さわぐ 篠原梵 年々去来の花 皿
葉桜の中~ゆかし花の中 高井几董
葉桜の分教場にジュースの瓶 細見綾子
葉桜の夕ベかならず風さわぐ 桂信子 月光抄
葉桜の奥より出づる師を待てり 角川源義
葉桜の姥子の宿を通りけり 飯島晴子
葉桜の崖電線に手が届く 右城暮石 句集外 昭和三十八年
葉桜の幹に触れ胸厚くせり 林翔
葉桜の影ゆらぐなか二児の父 原裕 葦牙
葉桜の斑や墓山に墓探ね 上田五千石 田園
葉桜の日の斑を和紙に漉きたしや 鷹羽狩行
葉桜の暗き吉野を逃れ来し 松崎鉄之介
葉桜の月光もらすきよらかに 山口青邨
葉桜の空に微熱の法然忌 平井照敏
葉桜の蔭深々と駐車せる 右城暮石 句集外 平成二年
葉桜の西行桜へやや道草 中村草田男
葉桜の闇へつづける昼の露地 大野林火 早桃 太白集
葉桜の頃の電車は突つ走る 波多野爽波
葉桜の風の吹き入る位牌かな 鷲谷七菜子 天鼓
葉桜の風湧きて影放ちけり 鷲谷七菜子 花寂び
葉桜の駅に字を書く洋傘の尖 山口誓子
葉桜の駅一時間バスを待つ 右城暮石 天水
葉桜の黒みに滝の別れけり 三宅嘯山
葉桜はつまらぬものよ隅田川 政岡子規 葉桜
葉桜も諸枝を天へ差し挙げる 山口誓子
葉桜やかひなをあげて梳る 山口青邨
葉桜やきのふにかはるくらしむき 鈴木真砂女 卯浪
葉桜やこころさだめて明日を待つ 角川源義
葉桜やことなげに顔剃られたる 角川源義
葉桜やしきりに好摩駅を恋ふ 佐藤鬼房
葉桜やどくだみの叢は夜のごとく 山口青邨
葉桜やほどよく煮えしうづら豆 鈴木真砂女 生簀籠
葉桜やむかし小使室に鐘 鷹羽狩行
葉桜やわれにも深きけものの毛 橋閒石 朱明
葉桜や一宙劃る仏の手 下村槐太 天涯
葉桜や人影所々なり 政岡子規 葉桜
葉桜や今日は付人なき外出 村山故郷
葉桜や傾城しらぬ夏の景 政岡子規 葉桜
葉桜や冷酒あをる髯奴 政岡子規 葉桜
葉桜や午後は遽かに齢殖ゆ 林翔
葉桜や同型に切る藁半紙 岡本眸
葉桜や四十となりし息ひとつ 草間時彦 中年
葉桜や夜寒ふり込む窓もあり 村山故郷
葉桜や天守さびしき高さにて 上田五千石 風景
葉桜や寺とおぼしき庭に出づ 上村占魚 鮎
葉桜や山妻けふは人見舞ふ 山口青邨
葉桜や嵐橋晴るる人の傘 飯田蛇笏 山廬集
葉桜や後へは還れぬ黒き川 中村草田男
葉桜や志賀の都の莚織 望月宋屋
葉桜や折のこされて一盛り 政岡子規 葉桜
葉桜や昔の人と立咄 政岡子規 葉桜
葉桜や朝寝の町の水打てり 角川源義
葉桜や末子が追ひ来て橋鳴らす 中村草田男
葉桜や来年おもふ枝ののび 政岡子規 葉桜
葉桜や柵に守られ明治の汽車 伊丹三樹彦
葉桜や楽士ひとりの木馬館 安住敦
葉桜や流れ釣なる瀬戸の舟 杉田久女
葉桜や点いてつめたき街路燈 上田五千石『琥珀』補遺
葉桜や物干して家ひそかなる 岡本眸
葉桜や田舎見たさの初瀬籠り 内藤鳴雪
葉桜や白粉つけてさびしけれ 山口青邨
葉桜や盗人もなし番もなし 三宅嘯山
葉桜や真赤な夕日揉み揉まれ 加藤秋邨
葉桜や真赤に洗ふ消防車 百合山羽公 故園
葉桜や知らぬむかしのものに成 千代尼
葉桜や石鹸の泡遠のく過去 細見綾子
葉桜や祇王仏の面がはり 政岡子規 葉桜
葉桜や窓を開けば角田川 政岡子規 葉桜
葉桜や競輪娘自転車で 山口青邨
葉桜や老父はいつも家の中 百合山羽公 故園
葉桜や胸に脈打つ幼な山羊 林翔 和紙
葉桜や花さきしとも見えぬ枝 政岡子規 葉桜
葉桜や荷を解き縄の粉がとぶ 波多野爽波
葉桜や菊の御紋のたうとしく 山口青邨
葉桜や蓑きて通ふ湯治客 前田普羅 飛騨紬
葉桜や蕎麦屋でたのむ玉子焼 鈴木真砂女 居待月
葉桜や薄やうしめるぬり机 鈴木道彦
葉桜や衛士の篝も木隠れて 政岡子規 葉桜
葉桜や裸身ひかりて砂利くづす 細見綾子
葉桜や讃岐の山は乳房なす 角川源義
葉桜や豊かに垂れし洗ひ髪 三橋鷹女
葉桜や車空なるきつね雨 角川源義
葉桜や逢うて手を挙げ白々と 山口青邨
葉桜や里にしづけさ戻り来し 稲畑汀子
葉桜や重ねて重くつつむもの 山口青邨
葉桜や鐘二里ひびく子守唄 右城暮石 句集外 昭和五十六年
葉桜や頃日朴歯得がたかり 齋藤玄 飛雪
葉桜や駅廊かたき朝づとめ 角川源義
葉桜や鶴の身をかる沼の家 角川源義
葉桜を月わたるなり誕生日 山口青邨
葉桜日本しみじみと船の笛 鷹羽狩行
葉櫻のかげのやうやく厚かりし 高浜年尾
葉櫻のかげの匂へる思ひあり 高浜年尾
葉櫻のはなやかとなす般若かな 岡井省二 鯨と犀
葉櫻の並木つゞけり曲りても 星野立子
葉櫻の櫓をのぼることも旅 古舘曹人 砂の音
葉櫻の雨や家居のかなはぬ身 星野立子
葉櫻や瀧津瀬となる山の雨「百萬」 「方寸虚実」石塚友二
葉櫻を行きまた重ぬ疎遠かな 中村汀女
蝶々手離せば低う舞うて葉桜の奥へ 種田山頭火 自画像 層雲集
読書の餓ゑ葉桜日増し公園かくす 中村草田男
赤飯のべんたう葉桜城趾にて(小田原蜜柑山) 細見綾子
遺影となる白髪貴し葉櫻に 古舘曹人 砂の音
降り染むや雨の葉桜爬虫館 佐藤鬼房
雨の日や葉桜垂れて傘うつり 政岡子規 葉桜
青みどろ氷き夕雲葉櫻に 石橋秀野
青年の家葉桜に螢光灯 右城暮石 天水
顔に葉櫻うつり訪はる 石橋秀野
風邪癒えず山の葉桜黒がちに 佐藤鬼房

以上
by 575fudemakase | 2016-05-12 03:01 | 夏の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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