麦の秋 の俳句

麦の秋 の俳句

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麦の秋 補遺

あたらしき小家鎖しぬ麦の秋 鈴木道彦
あたらしき眼鏡かなひて麥の秋 森澄雄
あら馬の蹴たてゝ行や麦の秋 尚白
あるときは湾のへりまで麦の秋 富安風生
いと小さき上田の古城麦の秋 福田蓼汀 山火
いり粉くふ付木の智恵や麦の秋 許六
うれしけに犬の走るや麦の秋 政岡子規 麦秋
こころもち月歪み出る麦の秋 橋閒石 微光
さびしさはこころのさびや麦の秋 上田五千石『天路』補遺
すこし寝不足の溌刺麦の秋 鷹羽狩行
ぬるき茶を残して発てり麦の秋 橋閒石 和栲
ねむりては覚めては麦の秋の汽車(中国旅行吟五句) 細見綾子
はるかなる丘に狂院麦の秋 山口青邨
めつむりて癒す眼の芯麦の秋 鷹羽狩行
もてなすに金平糖や麦の秋 川端茅舎
もの書きて餓ゑいささか麦の秋 鷹羽狩行
もの食へばこめかみ動く麦の秋 右城暮石 句集外 昭和三十七年
ゆふ帰るひといづこにも麦の秋 山口誓子
ガタ馬車のべらべら幌や麦の秋 川端茅舎
タラップの高きを跳んで麦の秋(中国旅行吟五句) 細見綾子
バナゝ売る鄙びも見ゆる麦の秋 右城暮石 句集外 昭和十年
バルコンに布団孤熱ぼり麦の秋 伊丹三樹彦
一人子の凧揚りけり麦の秋 政岡子規 麦秋
中空を鈴響き去る麦の秋 永田耕衣
乗り合わす太き女も麦の秋 橋閒石 微光
乳を欲る声をどこかに麦の秋 鷹羽狩行
乳足る嬰児の眠りや麦の秋のなか 伊丹三樹彦
人立つて富士を見てをり麦の秋 山口青邨
兀山のてかてかとして麦の秋 政岡子規 麦秋
出戻りの美人の散歩麦の秋 日野草城
分厚きを湯呑と云うて麦の秋 橋閒石 微光
別れたる互ひの跡は麦の秋 永田耕衣
十勝野や青きもまじへ麦の秋(帯広四句) 鷹羽狩行
半鐘の疣々隆し麦の秋 飯島晴子
厠に入りしづかに息す麦の秋 右城暮石 声と声
去るものを追ひし愚ひとつ麦の秋 鷹羽狩行
名を呼ばれ老乞食行く麦の秋 右城暮石 句集外 昭和三十五年
唐崎がなくば何所まで麦の秋 成田蒼虬
国道に出て堅き踏む麦の秋 山口誓子
土臭どちの接吻いかに麦の秋 中村草田男
地嵐やさすがに是も麦の秋 此筋
城跡や監獄をめぐり麦の秋 政岡子規 麦秋
夏痩の根にも成ル日や麦の秋 嵐青
大鍋を抱へくるなり麦の秋 石田勝彦 秋興以後
天からきた影を布置して麦の秋 中村草田男
女心語る海底透きて麦の秋 細見綾子 雉子
女房の立小便や麦の秋 日野草城
宿~はみな新茶也麦の秋 許六
寸馬豆人そのほかは麦の秋 鷹羽狩行
小学校の声をかこみて麦の秋 森澄雄
小降りして山風のたつ麦の秋 飯田蛇笏 春蘭
尿の出て身の存競す麦の秋 永田耕衣
山の上たひらに麦の秋となる 大野林火 海門 昭和七年
山畑や雲ゐる上も麦の秋 水原秋櫻子 磐梯
師門遠く藻に泳ぐ子や麦の秋 飯田蛇笏 山廬集
常臥して昼寝宵寝や麦の秋 森澄雄
年々に帰るふるさと麦の秋 森澄雄
張板の藍ひと剥ぎに麦の秋 鷹羽狩行
後ろ手にとびら閉めたり麦の秋 橋閒石俳句選集 『和栲』以後(Ⅱ)
御車や道々民の麦の秋 政岡子規 麦秋
我隣蚕に交る麦の秋 松岡青蘿
拾はれぬ骨まだ熱し麦の秋 飴山實 花浴び
教科書を窓際におき麦の秋 桂信子 緑夜
新しき道のさびしき麦の秋 上田五千石 田園
旅空やけふも出ぬけぬ麦の秋 鳳朗
日が入りて天また黄なり麦の秋 相馬遷子 山国
村の子のお使ひ一里麦の秋 鷹羽狩行
杖笠はいかなる旅ぞ麦の秋 千那
東京を知らぬ子ばかり麦の秋 鈴木真砂女 生簀籠
東洋紡界隈麦の秋終る 山口誓子
松並木今に残りて麦の秋 高田風人子
母の粥炊きにもどる娘麦の秋 木村蕪城 一位
民宿に一宿一飯麦の秋 鈴木真砂女 紫木蓮
江南にトーチカ残り麦の秋 松崎鉄之介
泣く乳子を置き去りにせり麦の秋 伊丹三樹彦
海の紺かこめる島の麦の秋 右城暮石 句集外 昭和四十九年
海はすこしみどりをまじへ麦の秋 山口青邨
海蝕の砂丘や麦の秋も抱き 古沢太穂 捲かるる鴎
深山路を出抜てあかし麦の秋 炭太祇
清姫のヘヤピン落ちて麦の秋 山口誓子
湖へ髪なびかせよ麦の秋 桂信子 草影
火の国の子等は跣足よ麦の秋 臼田亜浪 旅人 抄
煤掃の支度でつくや麦の秋 木導
燕や白壁見えて麦の秋 政岡子規 麦秋
父は耶蘇母は親鸞麦の秋 森澄雄
畦みちをふさぐ赤ん坊麦の秋 鷹羽狩行
疱瘡する児も見えけり麦の秋 浪化
痒ゆさうに野川流るる麦の秋 清崎敏郎
直道のひらけて余瀬や麦の秋 鷲谷七菜子 天鼓
相聟の四良童九良兵へや麦の秋 許六
看護婦の散歩ひらひら麦の秋 伊丹三樹彦
石切つて麦植ゆ島の麦の秋 石塚友二 光塵
砂洲のなほ伸びて乾きて麦の秋 鷹羽狩行
神山は晴に過ぎたり麦の秋 鷲谷七菜子 天鼓
禰宜殿に馬もかられず麦の秋 松窓乙二
穿き古りて軍袴は強し麦の秋 右城暮石 句集外 昭和四十八年
笹敷いて川魚貰ふ麦の秋(九十久里浜) 細見綾子
縄とびの縄の端持つ麦の秋 細見綾子
老いてなほゴッホが親し麦の秋 相生垣瓜人 負暄
老いてまた筒袖似合ふ麦の秋 能村登四郎
老人と焔動かぬ麦の秋 廣瀬直人 帰路
老骨の牛が背を立て麦の秋 百合山羽公 故園
肥桶を担ぐ真処女 麦の秋 伊丹三樹彦
腹鳴るを若さとおもふ麦の秋 能村登四郎
花麦の秋はあふみとおもへども 山店
若き日と同じ明るさ麦の秋 鷹羽狩行
藍倉の小窓の外の麦の秋(徳島へ三句) 細見綾子
蝙蝠に夕日べたべた麦の秋 伊丹三樹彦
行列の槍五六本麦の秋 政岡子規 麦秋
街道に馬士の喧嘩や麦の秋 河東碧梧桐
覆面の内儀しのばし麦の秋 黒柳召波
見渡せば庄屋也けり麦の秋 琴風
貝殻を踏み行く道や麦の秋 細見綾子
跡もどりして宿かるや麦の秋 鳳朗
週末の牧師旅にあり麦の秋 山口青邨
遅れつつ汽車が着くなり麦の秋 上村占魚 球磨
道産馬の丈の親しき麦の秋 鷹羽狩行
遠ざかる白帝城や麦の秋 山口青邨
野の道や神輿に出あふ麦の秋 政岡子規 麦秋
野の道や童蛇打つ麦の秋 政岡子規 麦秋
鎌借りて鉛筆けづる麦の秋 木村蕪城 一位
長雨のあとの風寒麦の秋 阿波野青畝
関ケ原焦茶色なる麦の秋 山口誓子
陰うらも日なたの風や麦の秋 嵐青
集れば泣く子が一人麦の秋 右城暮石 上下
雲四方に曾根丘陵の麦の秋 飯田蛇笏 家郷の霧
電線のつづくかぎりの麦の秋 鷹羽狩行
青みどろ麦の秋にて黄となれり 山口誓子
青年の口笛乾く麦の秋 鷲谷七菜子 黄炎
青草にぼう~と火を麦の秋 右城暮石 句集外 昭和十二年
風のみち見えて築紫野麥の秋 森澄雄
食の細すぎて尖鋭麦の秋 佐藤鬼房
馬の荷に筍長し麦の秋 政岡子規 麦秋
高嶽みな鋭き眼をあげて麦の秋 飯田龍太
髭共が座にかたぶくや麦の秋 千那
鮫が現れやがて消えたり麦の秋 橋閒石 微光以後
鯉あげし沼のひびきて麦の秋 石田勝彦 秋興
鳥さしの目に物たつや麦の秋 尚白
麦の秋あからあからと日はくれぬ 政岡子規 麦秋
麦の秋いまも明治の汽車ゆかす 伊丹三樹彦
麦の秋うづく傷痍の足引くや 松崎鉄之介
麦の秋ひとは横臥を重ねつつ 桂信子「草影」以後
麦の秋やのこりし人に電燈つく(義弟細見修三逝く) 細見綾子
麦の秋匈奴逼ると聞えたり 河東碧梧桐
麦の秋姉川で食ふ握飯 松崎鉄之介
麦の秋朝のパン昼の飯焦し 鷹羽狩行
麦の秋無縁の墓に名をとどめ 橋本多佳子
麦の秋答へたがつて長答 中村草田男
麦の秋老婆遠方より来る 政岡子規 麦秋
麦の秋腿の小痣のさみしさよ 藤田湘子
麦の秋蘇淮に散りし友幾人 松崎鉄之介
麦の秋貨車牽き来しを立ち目守る 山口誓子
麦の秋農婦歩兵の歩みにて 山口誓子
麦の秋雀等海に出てかへす 山口誓子
黒土は強気の土か麦の秋 鷹羽狩行

以上
by 575fudemakase | 2016-05-12 14:20 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)
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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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