紫陽花 の俳句

紫陽花 の俳句

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紫陽花 補遺

あじさい、霊柩車へ最後の石段いま下りらるる 荻原井泉水
あじさいに ひとりびとりの思いの丈 伊丹三樹彦
あじさいに 結飯(むすび)は母の塩加減 伊丹三樹彦
あじさいに 絞り下ろしの 水絵具 伊丹三樹彦
あじさいに意図あるがごと 晴曇雨 伊丹三樹彦
あじさいに蜂寄る晴れ間笑う職場 飴山實 おりいぶ
あじさいに降り 有彩の 雨の糸 伊丹三樹彦
あじさいの始終と過し 稿百枚 伊丹三樹彦
あじさいの姿貯う 水面にも 伊丹三樹彦
あじさいの滴り青く雨の旅 飴山實 おりいぶ
あじさいの雲、とかげは龍として石にいる 荻原井泉水
あじさいの香のうすうすと 薄月夜 伊丹三樹彦
あじさいは昏れる眼下に漁場光り 飴山實 おりいぶ
あじさいを崖に灯して愛無き婚 楠本憲吉 楠本憲吉集
あぢさいや一かたまりの露の音 正岡子規 紫陽花
あぢさいや神の灯深き竹の奥 正岡子規 紫陽花
あぢさいや花と露との重みにて 正岡子規 紫陽花
あなたと視るあじさいよりもたわわな思慕 楠本憲吉 方壺集
ありなしの色から育つ あじさい これ 伊丹三樹彦
ある瀧は玉紫陽花にかくれ瀧 富安風生
いくらでも水気ほしげに紫陽花は 細見綾子 桃は八重
うつむいて紫陽花泥によこれけり 正岡子規 紫陽花
おしまひの紫陽花に列押し戻す 古舘曹人 能登の蛙
けふや切らんあすや紫陽花何の色 正岡子規 紫陽花
さけば降るもののあじさいの長梅雨 荻原井泉水
じゅんさいや京の朧はあじさいいろ 楠本憲吉 方壺集
たれすぎて紫陽花泥によこれけり 正岡子規 紫陽花
つつじ執念に散らずあじさいいち早く咲く 荻原井泉水
つれづれの小簾捲きあげぬ濃紫陽花 杉田久女
ふるへつつゼリーが皿に濃紫陽花 福田蓼汀 山火
よごれては運河紫陽花映さずに 松崎鉄之介
わざはひの遠ざかる色濃紫陽花 廣瀬直人 帰路
一山に 嫁いで 老いて 紫陽花守 伊丹三樹彦
七変化 陶土をあやす男の指 伊丹三樹彦
七変化にてとどまらぬ 花の色 伊丹三樹彦
三界のあじさい見んと 肱枕 伊丹三樹彦
上ハ乾きして雨上がる紫陽花に 右城暮石 句集外 昭和十年
人恋の深山紫陽花深山額 後藤比奈夫
仏ごとふたつ紫陽花咲きつづく 大野林火 月魄集 距和五十七年
仔猫来て瑠璃紫陽花を仰ぎをり 水原秋櫻子 蘆雁
他人のような妻と街角のあじさい色 橋閒石 風景
傲慢の花紫陽花の紅毬は 山口誓子
八つ橋があり紫陽花の園生にも 山口誓子
凝視され紫陽花凝としてゐたり 山口誓子
午後は雲増えて紫陽花芽を吹きし 岡本眸
又たれか鐘撞いてゐる山紫陽花 飯島晴子
句碑成ると 囲むあじさい 十重二十重 伊丹三樹彦
吾が庭の紫陽花同時に七変化 山口誓子
四葩切るをとこの手許大胆に 三橋鷹女
四葩咲ききつて日月駆くる空 原裕 青垣
四葩咲き女に母の喪は氷し 松崎鉄之介
四葩濃し女が化粧ふ間を出でて 伊丹三樹彦
地に紫陽花天に青空肉親焼く 廣瀬直人 帰路
夏至なるに紫陽花の色極まらず 相生垣瓜人 負暄
夕焼に 色譲りつつ あじさい園 伊丹三樹彦
外人墓地紫陽花をいまの花としぬ 山口青邨
多美子忌のその紫陽花も老いにけり 阿波野青畝
夜の目には見えぬ紫陽花螢来る 金子兜太
夢枕多美子ならずや濃紫陽花 阿波野青畝
大佛の供華鎌倉の濃紫陽花 百合山羽公 樂土
天日の遅々をよろこぶ あじさい園 伊丹三樹彦
太陽に 色を惜しまず あじさい苑 伊丹三樹彦
夫死後の強気弱気や七変化 岡本眸
夭折の紫陽花真上から掴み 飯島晴子
女傘に また庇われる あじさい寺 伊丹三樹彦
屑籠に紫陽花の花の毬ひとつ 山口青邨
山門を入り雷鳴の濃紫陽花 廣瀬直人
崖は青年あじさいの毬遊ばせて 楠本憲吉 方壺集
師の忌かな紫陽花のこす六義園 林翔
師の忌近し待ちに待ちたる四葩咲き 林翔
御霊屋の紫陽花雨を待つばかり 星野麥丘人 2005年
微光のあじさい農婦墓域を粘らせ打つ 赤尾兜子 蛇
念入れて又紫陽花の染め返す 正岡子規 紫陽花
念入れて紫陽花の花染めかふる 正岡子規 紫陽花
思ひ出して又紫陽花の染めかふる 正岡子規 紫陽花
思ふ事紫陽花の花にうつろひぬ 内藤鳴雪
息ありやあり紫陽花いろに夜は明けて 能村登四郎
憂色か喜色か知らず七変化 相生垣瓜人 負暄
戸々紫陽花「多彩な不幸」てふ語なし 香西照雄 素心
手拭かはけり浴場の紫陽花 尾崎放哉 大正時代
手紙封じふくらみ紫陽花の事も書きし 細見綾子 桃は八重
扶け起す紫陽花の枝倒れけり 正岡子規 紫陽花
抱起す手に紫陽花のこほれけり 正岡子規 紫陽花
押あけてあぢさいこぼす戸びら哉 正岡子規 紫陽花
散髪の剛毛が跳ね褪せ紫陽花 佐藤鬼房
日中の微雨きり~と四葩かな 飯田蛇笏 霊芝
日当らぬ蝦夷紫陽花の虫食葉 佐藤鬼房
日本の夜明シーボルトのあじさいを思う 荻原井泉水
日蔭の色 日表の色 七変化 伊丹三樹彦
暮れゆけば明るきうしほ濃紫陽花 鷲谷七菜子 游影
札所には札所の色の濃紫陽花 後藤比奈夫
枝折戸も用なき如し濃紫陽花 山口青邨
枯紫陽花喪の家に客絶えにけり 草間時彦 中年
枯紫陽花大わたとんでいよゝ澄み 及川貞 夕焼
案内されてあじさいの藁屋にも湯がある 荻原井泉水
梅雨に飽き又紫陽花に飽きにけり 相生垣瓜人 負暄
殘暑燬如紫陽花の花腐りけり 正岡子規 残暑
水上げぬ紫陽花忌むや看る子に 杉田久女
水色の夢見確約 紫陽花は 伊丹三樹彦
洞を出て見る紫陽花の百の毬 能村登四郎
淡くてもあるべきものか紫陽花も 相生垣瓜人 明治草抄
深睫毛紫陽花の藍信ずべし 佐藤鬼房
清拭や紫陽花の藍霽れあがり 大野林火 月魄集 距和五十七年
湯とあじさいと妻のはだかも久しぶりか 荻原井泉水
潮寄せて紫陽花影を浸しけり 水原秋櫻子 餘生
濯ぎ場に紫陽花うつり十二橋 水原秋櫻子 葛飾
牛蛙紫陽花または開かずの間 佐藤鬼房
白き岩根はしる渓流小紫陽花 松崎鉄之介
白妙も変化のうちや七変化 上田五千石『琥珀』補遺
白昼の侏儒むらがる 手毬花 伊丹三樹彦
白粥をふつか四葩に雨しとど 大野林火 飛花集 昭和四十四年
白紫陽花切なる白を守るかな 能村登四郎
着流しの誰ぞ現るべし七変化 上田五千石『天路』補遺
瞑らば息はむらさき紫陽花寺 林翔
秘仏立つ四葩の玉は風車 古舘曹人 能登の蛙
立枯の紫陽花旅の比丘尼墓 角川源義
籐椅子に看とり疲れや濃紫陽花 杉田久女
紅き洋装紫陽花を恥かしむ 山口誓子
紫陽花が土に着くまで頭を垂らす 山口誓子
紫陽花となるまではただ無色かな 平井照敏 天上大風
紫陽花とジュースを供ふ何埋めし 右城暮石 虻峠
紫陽花と競ひまさるや七変化 水原秋櫻子 餘生
紫陽花にあやしき蝶のはなだ哉 正岡子規 紫陽花
紫陽花にかくれて帰依の肩うすし 古舘曹人 能登の蛙
紫陽花にかぶせかゝるや今年竹 正岡子規 紫陽花
紫陽花にきのふ紅さして今日はいかに 正岡子規 紫陽花
紫陽花にたばしる雹や雨の中 西島麦南 人音
紫陽花につくる草家の炊事棚 右城暮石 句集外 昭和十年
紫陽花にソフィストの書を読み来る 有馬朗人 母国
紫陽花に万の糸引く雨の廟 古舘曹人 能登の蛙
紫陽花に乾く間あらぬ靴を穿く 橋閒石 雪
紫陽花に人群れそめて見えそむる 古舘曹人 能登の蛙
紫陽花に佇ち山々の昏れごころ 桂信子 緑夜
紫陽花に八月の山たかからず 飯田蛇笏 山廬集
紫陽花に八月の山高からず 飯田蛇笏 霊芝
紫陽花に双肩押され残暑行 原裕 葦牙
紫陽花に吸ひこむ松の雫哉 正岡子規 紫陽花
紫陽花に吾が下り立てば部屋は空ら 波多野爽波 鋪道の花
紫陽花に夏痩人の足袋白し 西島麥南 金剛纂
紫陽花に晴るれば暑き四国かな 高田風人子
紫陽花に暁のいろ古びたり 中村苑子
紫陽花に松のしづくや水打てば 尾崎放哉 大学時代
紫陽花に浅黄の闇は見えにけり 正岡子規 紫陽花
紫陽花に秋冷いたる信濃かな 杉田久女
紫陽花に絵の具こぼせしあるじ哉 正岡子規 紫陽花
紫陽花に絵の具をこぼす主哉 正岡子規 紫陽花
紫陽花に繻珍の帯を鳴らし締む 橋閒石 雪
紫陽花に肌ふれし人人に羞づ 古舘曹人 能登の蛙
紫陽花に自称憂愁夫人かな 桂信子 草影
紫陽花に色めく風となりにけり 稲畑汀子
紫陽花に草紙干す時暑さかな 飯田蛇笏 山廬集
紫陽花に雨きら~と蠅とべり 飯田蛇笏 霊芝
紫陽花に雲払いきる 午後のあり 伊丹三樹彦
紫陽花の つづまるところ 白に尽く 伊丹三樹彦
紫陽花のあたり蚊の出てゐたりけり 右城暮石 句集外 昭和二年
紫陽花のはなだになつてしまひけり 正岡子規 紫陽花
紫陽花の下なる花は水漬き花 上田五千石 田園
紫陽花の介染に会ひにけり 百合山羽公 樂土以後
紫陽花の何に変るぞ色の順 正岡子規 紫陽花
紫陽花の厚物咲も手向かな 上田五千石『琥珀』補遺
紫陽花の咲けば咲かねば悔ひとつ 加藤秋邨
紫陽花の土おろそかに廟より 古舘曹人 能登の蛙
紫陽花の変化のあとの枯変化 山口誓子
紫陽花の夜にうずくまる善意の妻 金子兜太
紫陽花の大毬ばかり岩船寺 右城暮石 句集外 昭和五十二年
紫陽花の常くれなゐや大旱 相馬遷子 山河
紫陽花の庵二年経る俳士哉 正岡子規 紫陽花
紫陽花の影に緋鯉の酔ひ游ぐ 林翔
紫陽花の明暗すでに子生れしや 草間時彦 中年
紫陽花の星に下町減水す 橋閒石 朱明
紫陽花の朝 白雲を噴き上げて 伊丹三樹彦
紫陽花の果たして雨を呼びにけり 鈴木真砂女 紫木蓮
紫陽花の毬のかむさる墓と聞く 飯島晴子
紫陽花の毬をつきては別れゆく 山口青邨
紫陽花の毬木戸ふさぎ日没偈 大野林火 飛花集 昭和四十八年
紫陽花の珠濡るる日の髪おもき 鷲谷七菜子 黄炎
紫陽花の球おもくなる朝月夜 松村蒼石 雁
紫陽花の真夜の変化はわれ知らず 鈴木真砂女 夕螢
紫陽花の終の色こそ無慙なれ 相生垣瓜人 明治草抄
紫陽花の絶頂は青つくしけり 平井照敏 天上大風
紫陽花の腎の形の腎痛む 斎藤玄 狩眼
紫陽花の色かふるべき日取哉 正岡子規 紫陽花
紫陽花の色のはじめの丹の穂なる 上田五千石『森林』補遺
紫陽花の色を明かしてゆける雨 稲畑汀子
紫陽花の色変りゆく文章会 上野泰
紫陽花の花の密室覗かれず 山口誓子
紫陽花の花は千手の御手に無し 津田清子
紫陽花の花びらが葉にはりつきて 清崎敏郎
紫陽花の花青がちや百日紅 尾崎放哉 大学時代
紫陽花の芽吹く仔細をいぶかしむ 岡本眸
紫陽花の蔭に目があり見ればなし 加藤秋邨
紫陽花の藍きはまると見る日かな 中村汀女
紫陽花の藍の底なる避暑一と日 後藤比奈夫
紫陽花の藍喪主に沁む火葬場 廣瀬直人 帰路
紫陽花の谷方形の産湯の井 山口誓子
紫陽花の身のうちの水あからみぬ 平井照敏 天上大風
紫陽花の辺過ぎつ呟く「十年もてば」 岸田稚魚 負け犬
紫陽花の雨が歩いてゐたりけり 平井照敏
紫陽花の雨に浅黄に月に青し 正岡子規 紫陽花
紫陽花の雨の怨霊手で触るる 古舘曹人 能登の蛙
紫陽花の雨の鎌倉溝泥と化す 古舘曹人 能登の蛙
紫陽花の雨を見てより林泉へ 渡邊水巴 富士
紫陽花の順路 ひたすら 病老死 伊丹三樹彦
紫陽花は おもたからずや 水の上 富澤赤黄男
紫陽花は七変化沢瀉は十変化 水原秋櫻子 蘆雁
紫陽花は梅雨に殉じて悔無きか 相生垣瓜人 負暄
紫陽花は治水神社の水の花 山口誓子
紫陽花は雨後なり吾は浴後なり 相生垣瓜人 負暄
紫陽花も山紫陽花も法の山 清崎敏郎
紫陽花やあしたは何の色を咲く 正岡子規 紫陽花
紫陽花やきのふの誠けふの嘘 正岡子規 紫陽花
紫陽花やけふはをかしな色に咲く 正岡子規 紫陽花
紫陽花やはなだにかはるきのふけふ 正岡子規 紫陽花
紫陽花やはなだになりしきのふけふ 正岡子規 紫陽花
紫陽花や一ふさ垂るゝ手水鉢 正岡子規 紫陽花
紫陽花や一日は水もむらさきに 林翔
紫陽花や一輪たるゝ手水鉢 正岡子規 紫陽花
紫陽花や世間ばなしも少しして 稲畑汀子
紫陽花や人見る犬の怜悧な目 星野立子
紫陽花や冷えゆく吾子の髪撫づる 石川桂郎 含羞
紫陽花や別れて来たる言一句 石田波郷
紫陽花や厨に水の声澄む日 鷲谷七菜子 黄炎
紫陽花や古りてもきよき石造り 水原秋櫻子 玄魚
紫陽花や壁のくづれをしぶく雨 正岡子規 紫陽花
紫陽花や壁の破れをしぶく雨 正岡子規 紫陽花
紫陽花や女なまめく片折戸 正岡子規 紫陽花
紫陽花や家居の腕に腕時計 波多野爽波
紫陽花や小藪くゞりに母の許 小林康治 四季貧窮
紫陽花や帰るさの目の通ひ妻 石田波郷
紫陽花や往昔切支丹来朝図 水原秋櫻子 殉教
紫陽花や恋知らぬまのうすみどり 林翔
紫陽花や旅立つ前の稿ひとつ 大野林火 潺潺集 昭和四十一年
紫陽花や明石町に来るも久しぶり 山口青邨
紫陽花や晴れつゝ雨気の筧鳴る 渡邊水巴 富士
紫陽花や朽ちたるごとく家ありぬ 山口青邨
紫陽花や染物かわく藪の裏 正岡子規 紫陽花
紫陽花や水辺の夕餉早きかな 水原秋櫻子 蘆雁以後
紫陽花や源氏車の破れ窓 正岡子規 紫陽花
紫陽花や狭庭に太平洋の色 林翔
紫陽花や甘えて鯉の裏返る 古舘曹人 樹下石上
紫陽花や紫尽きて浅緑 正岡子規 紫陽花
紫陽花や紫陽花に似た花もあり 正岡子規 紫陽花
紫陽花や緑にきまる秋の雨 正岡子規 秋雨
紫陽花や舌を見せたる小傾城 正岡子規 紫陽花
紫陽花や花さき重り垂れ重り 正岡子規 紫陽花
紫陽花や赤にならぬが面白き 正岡子規 紫陽花
紫陽花や赤に化けたる雨上り 正岡子規 紫陽花
紫陽花や輪をとけば散る子らの群 上村占魚 鮎
紫陽花や青にきまりし秋の雨 正岡子規 秋雨
紫陽花や鱸用意の生簀得て 水原秋櫻子 蘆雁以後
紫陽花や黒の絽羽織しつとりと 渡邊水巴 富士
紫陽花を抱いて持ち込む守衛室 廣瀬直人
紫陽花を見てゐるうちに腰染まり 草間時彦 櫻山
紫陽花を買ふ夕暮の河の色 有馬朗人 知命
紫陽花を遠くの花として折りぬ 古舘曹人 能登の蛙
紫陽花を鳴らす鶲の時雨かな 渡邊水巴 白日
紫陽花七いろけさはけさの空の色にさく 荻原井泉水
紫陽花剪るなほ美しきものあらば剪る 津田清子 礼拝
紫陽花忌昔くぐりし十二橋 百合山羽公 樂土以後
紫陽花描く絵筆点々限りなし 林翔
罪ありしは桃色時代七変化 香西照雄 素心
羅漢似の衆のぞろぞろ あじさい園 伊丹三樹彦
群嶺群雲紫陽花の季なりけり 飯田龍太
老境や四葩を映す水の底 三橋鷹女
而して桃巌禅寺濃紫陽花 高野素十
聖母に燈し紫陽花ここだ挿す 飯田蛇笏 山響集
興亡やただ一と夏の七変化 中村草田男
船旅の灯にマドンナと濃紫陽花 飯田蛇笏 春蘭
船旅の燈にマドンナと濃紫陽花 飯田蛇笏 山響集
色褪せし芙美子の袴手毬花 林翔
萬緑の一紺として四葩冴ゆ 石塚友二 曠日
葉の色に始まつてゐし七変化 稲畑汀子
薬飲むや四葩の雨に*かや明し 西島麥南 金剛纂
詩嚢涸れ紫陽花の藍浸々と 山口青邨
赤門は古し紫陽花も古き藍 山口青邨
遅れ咲く木の間紫陽花庭の虹 山口青邨
野のあちこちに紫陽花冷えた隠し餅 金子兜太
鍛冶の火を浴びて四葩の静かかな 富安風生
長身を ゆっくり運ぶ あじさい守 伊丹三樹彦
雨に剪る紫陽花の葉の真青かな 飯田蛇笏 霊芝
雨後の光量の氾濫 紫陽花寺 伊丹三樹彦
雷去つて四葩に日あり水荷ふ 西島麦南 人音
霧を生むその紫陽花の多情かな 阿波野青畝
頬落ちてからの執心 手毬花 伊丹三樹彦
風に煽られ紫陽花の浮上する 山口誓子
飽くほどの平和おそろし 七変化 伊丹三樹彦
黄鶲や四葩にあまる曉の色 角川源義


紫陽花 続補遺

うら枯て紫陽花のさく山路かな 卓池
俳諧の紫陽花をしれ七変化 凉菟
市中や世を紫陽花に藪かまヘ 中川乙由
日は永しいざ紫陽花の一住ゐ 助然
栽成して世を紫陽花にひようけたり 三宅嘯山
秋は来て白かたびらの七変化 亀洞
紫陽花と同じ色なり筑波山 成田蒼虬
紫陽花にあらぬ名をよぶ山家かな 松窓乙二
紫陽花におもたき朝日夕日哉 中川乙由
紫陽花にくつろぎ持や松の庭 鈴木道彦
紫陽花に夏は来にけり山の町 鈴木道彦
紫陽花に日の入る伊賀の境哉 井上士朗
紫陽花のあすはどこまで道つくり 松窓乙二
紫陽花のあぢな住居や隠れ里 露川
紫陽花のいく日に成し下葉かく 寥松
紫陽花のすぐり寄たる莟かな 加舎白雄
紫陽花の一礼すんで咲にけり 露川
紫陽花の宿はいづこぞ朧月 成田蒼虬
紫陽花の日和なるべし村ぐもり 加藤曉台
紫陽花の活おいた日はわすれしに 完来
紫陽花やうつむいて聞かぐら坂 丹沙 江都近在所名集
紫陽花やおもひ忘れし跡の色 加藤曉台
紫陽花やのろま遣ひのさし扇 米翁 染井山荘発句藻
紫陽花やみやこを雨の木間より 井上士朗
紫陽花や一思案して咲にけり 露川
紫陽花や七度めには茶色なり 五明
紫陽花や串海鼠をきざむ窓の先 蘆文
紫陽花や仰山過て折らずなる 成田蒼虬
紫陽花や尼のつぶりの水~し 馬場存義
紫陽花や手まり程づゝ雨の露 土芳
紫陽花や浅黄桜の散リたまゐ 挙白
紫陽花や溜てはこぼす雨の音 成田蒼虬
紫陽花や田の字尽しの濡ゆかた 抱一 屠龍之技
紫陽花や花物言はゞ市の声 吐月 発句類聚
紫陽花や藪を小庭の別座鋪 芭蕉 別座鋪
紫陽花や見込む座鋪のかけ刀 野坡
紫陽花や雨にも日にも物ぐるひ 有井諸九
紫陽花花ややがて地をふく風の前 松窓乙二

以上
by 575fudemakase | 2016-06-03 06:34 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)
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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
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全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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