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雹 の俳句

雹 の俳句

雹 の例句 (←ここをクリック)
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雹 補遺

*えり古りて湖尻の氷雨上がりけり 松村蒼石 寒鶯抄
いちはやく雹と言ひたる汝かな 岡井省二 前後
うちつけに小綬鶏鳴くや雹のあと 水原秋櫻子 梅下抄
おづおづと氷雨にぬれてかたまれる 長谷川素逝 砲車
かきくもり雷鳴雹をたたきつけぬ 長谷川素逝 砲車
きつすいの寒さをこぼす雹哉 千川
この雹の辛夷摶ちをらむ天上忌 石田波郷
つかのまの雹聖谷地獄谷 佐藤鬼房
ぬからずに雪の跡ふる雹哉 泥足
ぼうたんを打つて大雹力抜け 川端茅舎
わが小畑雹害といへば人笑ふ 山口青邨
わが旅の山河あらあらし雹も降る 山口青邨
エンジンが主たる世の音雹がふる 秋元不死男
三鬼忌の雹の水輪の大粒に 石田波郷
不幸とは五月の雹のごとくくる 平井照敏
二つ三つとびたる雹や秋夕立 高野素十
体内に氷雨が溜まる溜めて置く 佐藤鬼房
億万はある山国に降りし雹 山口誓子
十二階段 辻り落つ雹の頸飾り 三橋鷹女
口あけて面がのびたる氷雨かな 岡井省二 鯨と犀
口中一顆の雹を啄み 火の鳥や 三橋鷹女
吾子の部屋氷雨のバスのわが中に 篠原梵 年々去来の花 皿
囚徒らに激しき雹のしばらくは 飯田龍太
四時ある国の氷雨にあしび咲き 下村槐太 天涯
地の雹の日の綺羅つらぬ四月馬鹿 角川源義
坊主子や天窓うたるゝ初雹 不玉
大雹やつながり浮いて浪の腹 原石鼎 花影
大雹や鹿の子冒し杜犯し 下村槐太 天涯
天よりの大粒の雹宝珠型 山口誓子
天近き山国を雹直撃す 山口誓子
山ちかく山の雹降る石の音 三橋敏雄
山国に降りたる雹の解け難し 山口誓子
山国は大粒の雹笊に獲る 山口誓子
山百合に雹を降らすは天狗かな 渡邊水巴 白日
山荒れて鐘も桜も雹の音 正岡子規 桜
岩かどを崩すきほひよ玉雹 壺中
常住の世の昏みけり雹が降る 中村草田男
年をしむ蝋燭の香に氷雨ふる 飯田蛇笏 春蘭
拳ほどの雹豚をうち鶏をうち 山口青邨
掃きよせて雹二やまや御山内 原石鼎 花影
探梅の帰さに氷雨又氷雨 阿波野青畝
暮んとす春の狂ひや雹ふる 高井几董
曉の氷雨をさそふやほとゝぎす 其角
木曾駒の雹夕映の色が透く 加藤秋邨
枇杷の花しくしく氷雨下りけり 臼田亜郎 定本亜浪句集
梶の葉に雹の後なる灯を向ける 能村登四郎
殺陣の雹の弾幕野を過ぐる 山口青邨
氷雨うつ河岸に粗末な飯終る 佐藤鬼房
氷雨中瞠けば在り行手の燈 上田五千石『田園』補遺
氷雨東京 ひとりで寝ろと ホテルの鍵 伊丹三樹彦
氷雨降りし雲をさまらず最上河 松窓乙二
氷雨降るをりしも獣の眼見ゆ 飯田龍太
池の梅氷雨をほしいままにせり 阿波野青畝
沸沸と雹浮く沼のおもたさよ 三橋敏雄
油じむ肘の強さも氷雨中 佐藤鬼房
湖撫でて氷雨一過やある永別 楠本憲吉 孤客
火口ちかし降りし氷雨に手を衝たる 山口誓子
烈日やころげし雹に草の影 原石鼎 花影
牡丹に突如と雹の飛び散りぬ 細見綾子
牡丹の葉たくみに雹をかはしをり 細見綾子 虹立つ
狭庭なる捨て三輪車氷雨溜め 楠本憲吉 方壺集
王瀧村降り隠す雹飛べりけり 水原秋櫻子 残鐘
生葱を噛めば軒うつ氷雨かな 加藤秋邨
白梅にこはそも氷雨の降日哉 高井几董
真珠と化し宝石函から出られぬ 雹 三橋鷹女
秋刀魚焼く煙たちのぼる雹のあと 飯田龍太
空の香の強き空瓶雹の中 永田耕衣
窓は氷雨こはぜの固き足袋をはく 橋閒石 朱明
紫陽花にたばしる雹や雨の中 西島麦南 人音
綺語の雹廃園の蛇輝かす 橋閒石 卯
脇ばさむ天女も無けれ雹の中 永田耕衣 物質
花桐も雹も大地にはねかへり 川端茅舎
蓮池のみるかげもなく氷雨ふる 上村占魚 鮎
貧乏な耳にたまらぬ雹かな 許六
遅れ来ていま雹奔る野なりけり 飯島晴子
降あてゝ雹それけり枯すゝき 野坡
降雹の音落梅にとどまれる 百合山羽公 樂土
雲脱がぬ岳のいくつや雹のあと 水原秋櫻子 重陽
雷 二度雹一度牡丹日記かな 細見綾子
雷と雹その下にまだ蚕飼ふ 百合山羽公 寒雁
雹いたみして蕗原のつづきけり 山口青邨
雹すぎしくらさのうすき虹を海に 大野林火 早桃 太白集
雹すぎし青蔦のもとさむく通る 大野林火 早桃 太白集
雹なるや庭の畠の菜に鳴れる 篠原梵 年々去来の花 雨
雹にはいかなる雲のはりあいぞ 杉風
雹にも怪我せぬ雀かしこさよ 杉風
雹に頭を打たれ巣ごもるこふのとり 加藤秋邨
雹のあと蘂真青に梅こぼれ 水原秋櫻子 霜林
雹の中かぼそきかげの竹が見ゆ 大野林火 冬青集 雨夜抄
雹の中これ天人ぞ人ぞ人ぞ 永田耕衣
雹の音こころに昏く麦ありぬ 臼田亜郎 定本亜浪句集
雹の音飼屋の根太に突き通る 百合山羽公 寒雁
雹はげし口洞(ほら)熱く目覚めゐて 佐藤鬼房
雹はげし口洞熱く目覚めゐて 佐藤鬼房
雹はねてけろりんかんと春日かな 角川源義
雹はねて痩せぬ職追ひあぐみをり 小林康治 玄霜
雹ふれ時雨の雲の行だまり 子珊
雹まろぶ大山祇の春祭 飯田蛇笏 山響集
雹やみし甘藍畠の日照雨 西島麦南 人音
雹やみて雲ゆく甌窶蘭咲けり 飯田蛇笏 山響集
雹をかしことりと動き消えんとす 原石鼎 花影
雹割れば層々幾重わが賢母よ 中村草田男
雹噛んで臼歯なほ在り故郷かな 三橋敏雄
雹晴れて渡舟へんぽんと山おろし 飯田蛇笏 山廬集
雹晴れて豁然とある山河かな 村上鬼城
雹走る秩父の町の音楽寺 有馬朗人 天為
雹降って天立ち直る穂麦かな 百合山羽公 寒雁
雹降つてしばらく榧の匂ひけり 古舘曹人 樹下石上
雹降つて冷えたちのぼる峡の沼 佐藤鬼房
雹降つて悪魔の畠けむりけり 佐藤鬼房
雹降りて熱河の山はあらあらし 山口青邨
雹飛ぶや虚実馳け抜く胸抱けば 小林康治 玄霜
霜と雹たくらむ天に茶の芽立つ 百合山羽公 寒雁
青天が雹とこぼしぬ四十雀 加藤秋邨
鹿の子の雹におどろく尻ましろ 下村槐太 天涯

以上
by 575fudemakase | 2016-06-24 18:28 | 夏の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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