噴水 の俳句
噴水 の俳句
噴水 の例句(←ここをクリック)
http://fudemaka57.exblog.jp/22832940/
噴水 補遺
おのれ摶ちつつ勢ふ聖夜の噴水は 岡本眸
ささへたる貝殻をあふれ噴水は 山口青邨
さびしさや冬の噴水わが前に 村山故郷
しぐれ忌の噴水仰ぎゐたりけり 加藤秋邨
とりわけて噴水さみし雨の園 上村占魚
どろりと朝焼 地球儀から噴水 三橋鷹女
オーソレミオ 噴水洗いの 相棒の 伊丹三樹彦
ハンモックの夢にも顕つか 噴水虹 伊丹三樹彦
ビル裾の小噴水や秋暑し 村山故郷
ベルサイユ宮殿噴水の中いつも 山口青邨
レマン湖を水盤として大噴水 鷹羽狩行
一躍の噴水ありて時汁の賞 秋元不死男
万博の噴水群に日傘さす 山口青邨
乳ふくませをり噴水の向う側 岡本眸
低き細き噴水見つつ狂者守る 西東三鬼
冬の噴水エスペラントでどう言うか 橋閒石 微光以後
冬の噴水携帯ラジオに携帯され 中村草田男
冬の園噴水石に落ちて白し 山口青邨
勢ふ噴水中を貫くものあるなり 山口誓子
十六夜の噴水の鶴黒くあはれ 山口青邨
厚き檣して噴水を立たすなり 山口誓子
噴き昇り今は噴き歇む噴水塔よ 三橋鷹女
噴水、火照ると見れば青葉はや灯り 荻原井泉水
噴水がつんつん大中小の玉 山口誓子
噴水が噴き大都市の鬱散ず 津田清子
噴水が母子となりて又噴きぬ 阿波野青畝
噴水といふ垂直の力かな 後藤比奈夫
噴水と月を背に世をいきどほる 富澤赤黄男
噴水と枯苑と海玻璃宮殿 山口誓子
噴水につばへて遊ぶ蜻蜒かな 正岡子規 蜻蛉
噴水にはらわたの無き明るさよ 橋閒石 微光
噴水に人生縮図まのあたり 阿波野青畝
噴水に佇ち手をかくるところなし 波多野爽波 鋪道の花
噴水に月光しかとまじるとき 中村汀女
噴水に水無きを誰もあやしまず 右城暮石 声と声
噴水に濡れつづけをる浮葉かな 上野泰 佐介
噴水に灯が入り富士見櫓暮れ 山口青邨
噴水に神話の男女あそびけり 阿波野青畝
噴水に立てば秋声よそに去る 百合山羽公 故園
噴水に近づけり足おのづから 右城暮石 句集外 昭和五十年
噴水に近寄りて風顔に受く 右城暮石 句集外 昭和五十一年
噴水に雷奔り電馳せれども 川端茅舎
噴水のからくりが出て涸れにけり 阿波野青畝
噴水のさだめなき穂にうつつかな 中村汀女
噴水のそばを穢き雀とぶ 百合山羽公 寒雁
噴水のなほ吾が前に落ちきたる 後藤夜半 翠黛
噴水のひたぶるに春もの憂しや 橋閒石 雪
噴水のふきあげし初日うらうらと 山口青邨
噴水のましろにのぼる夜霧かな 中村汀女
噴水のベンチで休む歌のあと(六月四日、上野東京文化会館) 細見綾子
噴水の一天昃り亙りけり 波多野爽波 鋪道の花
噴水の一瞬に凍るさま想ふ 山口青邨
噴水の冬も高さを強ひらるる 岡本眸
噴水の初穂高きに爆ぜにけり 上田五千石『風景』補遺
噴水の力ゆるめばやや青し 岡本眸
噴水の勢ひ弱き糸のあり 上野泰 佐介
噴水の勢へるを見て雄ごころ湧く 山口誓子
噴水の匂ひを憂しと通りけり 飯島晴子
噴水の口を烈火のごと棒ぐ 古舘曹人 砂の音
噴水の同じ変化を繰り返す 右城暮石 句集外 昭和四十三年
噴水の塵を浮むるほとりかな 後藤夜半 翠黛
噴水の変りて鳩を翔たしむる 右城暮石 句集外 昭和五十三年
噴水の影と揺れゐる寒き街 廣瀬直人 帰路
噴水の景の端役に甘んじをり 岡本眸
噴水の柱は見えず水煙 山口誓子
噴水の根を太くせり年を越す 鷹羽狩行
噴水の水かたまつて落ちにけり 清崎敏郎
噴水の水のいただき夕焼に 山口青邨
噴水の水ふりかけて月涼し 正岡子規 涼し
噴水の水を灌水菊花展 右城暮石 一芸
噴水の水七いろに綯ひよぢれ 上野泰 佐介
噴水の水叩く音花曇 右城暮石 天水
噴水の池ざらひして年用意 右城暮石 句集外 昭和四十七年
噴水の湿る台を蟻通る 山口誓子
噴水の激すともなし夕焼中 伊丹三樹彦
噴水の濠に水の輪咲かせけり(松山三句) 鷹羽狩行
噴水の火花飛び散る冬の土佐 山口誓子
噴水の燦たり樹々はいま黄ばむ 石田波郷
噴水の真夜は休める月明り 鈴木真砂女 居待月
噴水の穂が見ゆ雨後の松の上 山口青邨
噴水の穂さきもう行きどころなく 山口誓子
噴水の穂さき水玉もつれあひ 鷹羽狩行
噴水の穂の先凍り誕生日 三橋鷹女
噴水の穂をはなれゆく水の玉 後藤夜半 底紅
噴水の穂先ばらけて秋きざす 鷹羽狩行
噴水の耳打つ手術前夜寝ず 石田波郷
噴水の落下する音変りづめ 右城暮石 天水
噴水の虹を一瞥薄給者 佐藤鬼房
噴水の速度の鋭さ骨は疲れ 赤尾兜子 蛇
噴水の音にもある間やチエホフ忌 石川桂郎 含羞
噴水の飛沫幼な児泣かず受く 右城暮石 上下
噴水の飛沫懺悔はせしことなし 藤田湘子
噴水の高さに空を置きにけり 稲畑汀子
噴水の高穂時には矩を越ゆ 山口誓子
噴水は仏の山へ水散華 山口誓子
噴水は吐かず五月の白き広場 山口青邨
噴水は富士見櫓より高く 山口青邨
噴水は心のほかにくづれつつ 中村汀女
噴水は黄彩を得て夜となる 山口青邨
噴水へすゝむ白扇ひら~と 原石鼎 花影
噴水へ蜘蛛何故ぞこれの糸 川端茅舎
噴水や一刻まへのメーデー歌 百合山羽公 寒雁
噴水や夜明け前なる星のいろ 上村占魚 鮎
噴水や旅の遠さの空のいろ 岡本眸
噴水や東風の強さにたちなほり 中村汀女
噴水や白ステッキのこぞり噴く 阿波野青畝
噴水や芝あをあをとお茶の会 日野草城
噴水や若者の腰ひよろひよろと 藤田湘子 てんてん
噴水や顎も二重の看護婦等 石田波郷
噴水をあげ一枚の名刺残る 橋閒石 風景
噴水をここに表慶館をかなた 山口青邨
噴水をはなれたる人去りにけり 後藤夜半 翠黛
噴水を上げて四温といふべかり 後藤比奈夫
噴水を君右まはれ吾は左 山口青邨
噴水を吹き折る風がカンナをもみ 清崎敏郎
噴水を女神の像と見る自由 山口誓子
噴水を対の花とし梅雨の池 鷹羽狩行
噴水を彼めぐりまた吾めぐる 山口青邨
噴水を忽ち倍の高さとす 山口誓子
噴水を真中に夜が拡がりぬ 有馬朗人 母国
噴水円陣水面ひろごる水鱗 中村草田男
噴水高揚る水玉が水玉追ひ 山口誓子
地に落ちて噴水黒し春疾風 岡本眸
大噴水に小噴水は籬なす 山口青邨
大噴水折れることなし夏時間 雨滴集 星野麥丘人
大噴水羽うつ白鳥さながらに 阿波野青畝
大阪の噴水塔も氷纏ふ 右城暮石 句集外 昭和三十六年
夫の脊に噴水の音かはりけり 桂信子 月光抄
孔雀の羽根が噴水になつた夕焼 富澤赤黄男
客待ち御者には ただの噴水 ただの広場 伊丹三樹彦
寒風に立てる噴水定型なし 山口誓子
小噴水リラの花より高からず 山口青邨
幼な子に雨後の噴水椎の梢 細見綾子
廃邸に噴水飛沫たえず覗く 金子兜太
循環の水噴水を強ひらるる 右城暮石 虻峠
想ひ出あり噴水の穂がきらりと折れ 安住敦
折々己れにおどろく噴水時の中 中村草田男
日のかげり来し噴水の力づく 右城暮石 上下
日傘さし噴水の雨ささと受く 山口青邨
時の日や噴水はして緩と急 百合山羽公 樂土
月あげて広場に一樹一噴水 岡本眸
月下にて噴水の玉みな光る 山口誓子
月山湖梅雨の噴水あげにけり 亭午 星野麥丘人
枯るる夜の噴水白き水の束 岡本眸
枯苑の噴水辛じて保つ 右城暮石 句集外 昭和二十九年
梅雨の日に噴水とどきとどき上る 山口青邨
水に散り落つる噴水冬薔薇 右城暮石 句集外 昭和二十九年
水を脱ぎ脱ぎ噴水の直立す 山口誓子
水玉となりて噴水自由となる 後藤比奈夫
浜遊園東風の噴水のみ生きもの 篠原梵 年々去来の花 皿
海浜の噴水にほひなき真水 右城暮石 句集外 昭和四十四年
海神の肩どどとうつ噴水は 山口青邨
涅槃会の噴水懸けぬ小公園 星野麥丘人
湖の中枝垂れ噴水立つてゐる 山口誓子
牧神を噴水の噴きまくるかな 阿波野青畝
獣苑の噴水木の葉まみれなる 右城暮石 一芸
療園に糸の噴水静臥時間 右城暮石 句集外 昭和三十六年
白鳥の涼しき夢や噴水塔 三橋鷹女
直情の噴水法の山に立つ 鷹羽狩行
秋の噴水噴かねばならず刻来れば 鈴木真砂女 夏帯
秋風にある噴水のたふれぐせ 中村汀女
竜女見て佇つはにかみの噴水 三橋鷹女
緊張の噴水水の柱なり 山口誓子
胃をかばう齢 卓上噴水と 肉と 伊丹三樹彦
花冷の午下噴水の音変る 橋閒石 雪
蝋色に噴水凍てぬ独語せり 草間時彦 中年
豊の国噴水の穂も垂穂なす 山口誓子
赤い灯にはぬれて行こう噴水ではない夕立で 荻原井泉水
逢曳の午後噴水は硝子の城 岡本眸
遊子寄せつけず噴水が画く円 林翔 和紙
鉄柵の噴水に濡れそぼちをり 上野泰 佐介
雨の中なほ噴水の孜々として 山口青邨
靴買う 出歩く 噴水と石階ばかり 伊丹三樹彦
頂門の一針噴水立ち直る 百合山羽公 樂土以後
風の日暴れの噴水 大股歩きの首都 伊丹三樹彦
駅前の噴水飲みに蜂が来る 右城暮石 句集外 昭和四十五年
駅前の市営噴水水重し 右城暮石 句集外 昭和四十二年
以上
噴水 の例句(←ここをクリック)
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噴水 補遺
おのれ摶ちつつ勢ふ聖夜の噴水は 岡本眸
ささへたる貝殻をあふれ噴水は 山口青邨
さびしさや冬の噴水わが前に 村山故郷
しぐれ忌の噴水仰ぎゐたりけり 加藤秋邨
とりわけて噴水さみし雨の園 上村占魚
どろりと朝焼 地球儀から噴水 三橋鷹女
オーソレミオ 噴水洗いの 相棒の 伊丹三樹彦
ハンモックの夢にも顕つか 噴水虹 伊丹三樹彦
ビル裾の小噴水や秋暑し 村山故郷
ベルサイユ宮殿噴水の中いつも 山口青邨
レマン湖を水盤として大噴水 鷹羽狩行
一躍の噴水ありて時汁の賞 秋元不死男
万博の噴水群に日傘さす 山口青邨
乳ふくませをり噴水の向う側 岡本眸
低き細き噴水見つつ狂者守る 西東三鬼
冬の噴水エスペラントでどう言うか 橋閒石 微光以後
冬の噴水携帯ラジオに携帯され 中村草田男
冬の園噴水石に落ちて白し 山口青邨
勢ふ噴水中を貫くものあるなり 山口誓子
十六夜の噴水の鶴黒くあはれ 山口青邨
厚き檣して噴水を立たすなり 山口誓子
噴き昇り今は噴き歇む噴水塔よ 三橋鷹女
噴水、火照ると見れば青葉はや灯り 荻原井泉水
噴水がつんつん大中小の玉 山口誓子
噴水が噴き大都市の鬱散ず 津田清子
噴水が母子となりて又噴きぬ 阿波野青畝
噴水といふ垂直の力かな 後藤比奈夫
噴水と月を背に世をいきどほる 富澤赤黄男
噴水と枯苑と海玻璃宮殿 山口誓子
噴水につばへて遊ぶ蜻蜒かな 正岡子規 蜻蛉
噴水にはらわたの無き明るさよ 橋閒石 微光
噴水に人生縮図まのあたり 阿波野青畝
噴水に佇ち手をかくるところなし 波多野爽波 鋪道の花
噴水に月光しかとまじるとき 中村汀女
噴水に水無きを誰もあやしまず 右城暮石 声と声
噴水に濡れつづけをる浮葉かな 上野泰 佐介
噴水に灯が入り富士見櫓暮れ 山口青邨
噴水に神話の男女あそびけり 阿波野青畝
噴水に立てば秋声よそに去る 百合山羽公 故園
噴水に近づけり足おのづから 右城暮石 句集外 昭和五十年
噴水に近寄りて風顔に受く 右城暮石 句集外 昭和五十一年
噴水に雷奔り電馳せれども 川端茅舎
噴水のからくりが出て涸れにけり 阿波野青畝
噴水のさだめなき穂にうつつかな 中村汀女
噴水のそばを穢き雀とぶ 百合山羽公 寒雁
噴水のなほ吾が前に落ちきたる 後藤夜半 翠黛
噴水のひたぶるに春もの憂しや 橋閒石 雪
噴水のふきあげし初日うらうらと 山口青邨
噴水のましろにのぼる夜霧かな 中村汀女
噴水のベンチで休む歌のあと(六月四日、上野東京文化会館) 細見綾子
噴水の一天昃り亙りけり 波多野爽波 鋪道の花
噴水の一瞬に凍るさま想ふ 山口青邨
噴水の冬も高さを強ひらるる 岡本眸
噴水の初穂高きに爆ぜにけり 上田五千石『風景』補遺
噴水の力ゆるめばやや青し 岡本眸
噴水の勢ひ弱き糸のあり 上野泰 佐介
噴水の勢へるを見て雄ごころ湧く 山口誓子
噴水の匂ひを憂しと通りけり 飯島晴子
噴水の口を烈火のごと棒ぐ 古舘曹人 砂の音
噴水の同じ変化を繰り返す 右城暮石 句集外 昭和四十三年
噴水の塵を浮むるほとりかな 後藤夜半 翠黛
噴水の変りて鳩を翔たしむる 右城暮石 句集外 昭和五十三年
噴水の影と揺れゐる寒き街 廣瀬直人 帰路
噴水の景の端役に甘んじをり 岡本眸
噴水の柱は見えず水煙 山口誓子
噴水の根を太くせり年を越す 鷹羽狩行
噴水の水かたまつて落ちにけり 清崎敏郎
噴水の水のいただき夕焼に 山口青邨
噴水の水ふりかけて月涼し 正岡子規 涼し
噴水の水を灌水菊花展 右城暮石 一芸
噴水の水七いろに綯ひよぢれ 上野泰 佐介
噴水の水叩く音花曇 右城暮石 天水
噴水の池ざらひして年用意 右城暮石 句集外 昭和四十七年
噴水の湿る台を蟻通る 山口誓子
噴水の激すともなし夕焼中 伊丹三樹彦
噴水の濠に水の輪咲かせけり(松山三句) 鷹羽狩行
噴水の火花飛び散る冬の土佐 山口誓子
噴水の燦たり樹々はいま黄ばむ 石田波郷
噴水の真夜は休める月明り 鈴木真砂女 居待月
噴水の穂が見ゆ雨後の松の上 山口青邨
噴水の穂さきもう行きどころなく 山口誓子
噴水の穂さき水玉もつれあひ 鷹羽狩行
噴水の穂の先凍り誕生日 三橋鷹女
噴水の穂をはなれゆく水の玉 後藤夜半 底紅
噴水の穂先ばらけて秋きざす 鷹羽狩行
噴水の耳打つ手術前夜寝ず 石田波郷
噴水の落下する音変りづめ 右城暮石 天水
噴水の虹を一瞥薄給者 佐藤鬼房
噴水の速度の鋭さ骨は疲れ 赤尾兜子 蛇
噴水の音にもある間やチエホフ忌 石川桂郎 含羞
噴水の飛沫幼な児泣かず受く 右城暮石 上下
噴水の飛沫懺悔はせしことなし 藤田湘子
噴水の高さに空を置きにけり 稲畑汀子
噴水の高穂時には矩を越ゆ 山口誓子
噴水は仏の山へ水散華 山口誓子
噴水は吐かず五月の白き広場 山口青邨
噴水は富士見櫓より高く 山口青邨
噴水は心のほかにくづれつつ 中村汀女
噴水は黄彩を得て夜となる 山口青邨
噴水へすゝむ白扇ひら~と 原石鼎 花影
噴水へ蜘蛛何故ぞこれの糸 川端茅舎
噴水や一刻まへのメーデー歌 百合山羽公 寒雁
噴水や夜明け前なる星のいろ 上村占魚 鮎
噴水や旅の遠さの空のいろ 岡本眸
噴水や東風の強さにたちなほり 中村汀女
噴水や白ステッキのこぞり噴く 阿波野青畝
噴水や芝あをあをとお茶の会 日野草城
噴水や若者の腰ひよろひよろと 藤田湘子 てんてん
噴水や顎も二重の看護婦等 石田波郷
噴水をあげ一枚の名刺残る 橋閒石 風景
噴水をここに表慶館をかなた 山口青邨
噴水をはなれたる人去りにけり 後藤夜半 翠黛
噴水を上げて四温といふべかり 後藤比奈夫
噴水を君右まはれ吾は左 山口青邨
噴水を吹き折る風がカンナをもみ 清崎敏郎
噴水を女神の像と見る自由 山口誓子
噴水を対の花とし梅雨の池 鷹羽狩行
噴水を彼めぐりまた吾めぐる 山口青邨
噴水を忽ち倍の高さとす 山口誓子
噴水を真中に夜が拡がりぬ 有馬朗人 母国
噴水円陣水面ひろごる水鱗 中村草田男
噴水高揚る水玉が水玉追ひ 山口誓子
地に落ちて噴水黒し春疾風 岡本眸
大噴水に小噴水は籬なす 山口青邨
大噴水折れることなし夏時間 雨滴集 星野麥丘人
大噴水羽うつ白鳥さながらに 阿波野青畝
大阪の噴水塔も氷纏ふ 右城暮石 句集外 昭和三十六年
夫の脊に噴水の音かはりけり 桂信子 月光抄
孔雀の羽根が噴水になつた夕焼 富澤赤黄男
客待ち御者には ただの噴水 ただの広場 伊丹三樹彦
寒風に立てる噴水定型なし 山口誓子
小噴水リラの花より高からず 山口青邨
幼な子に雨後の噴水椎の梢 細見綾子
廃邸に噴水飛沫たえず覗く 金子兜太
循環の水噴水を強ひらるる 右城暮石 虻峠
想ひ出あり噴水の穂がきらりと折れ 安住敦
折々己れにおどろく噴水時の中 中村草田男
日のかげり来し噴水の力づく 右城暮石 上下
日傘さし噴水の雨ささと受く 山口青邨
時の日や噴水はして緩と急 百合山羽公 樂土
月あげて広場に一樹一噴水 岡本眸
月下にて噴水の玉みな光る 山口誓子
月山湖梅雨の噴水あげにけり 亭午 星野麥丘人
枯るる夜の噴水白き水の束 岡本眸
枯苑の噴水辛じて保つ 右城暮石 句集外 昭和二十九年
梅雨の日に噴水とどきとどき上る 山口青邨
水に散り落つる噴水冬薔薇 右城暮石 句集外 昭和二十九年
水を脱ぎ脱ぎ噴水の直立す 山口誓子
水玉となりて噴水自由となる 後藤比奈夫
浜遊園東風の噴水のみ生きもの 篠原梵 年々去来の花 皿
海浜の噴水にほひなき真水 右城暮石 句集外 昭和四十四年
海神の肩どどとうつ噴水は 山口青邨
涅槃会の噴水懸けぬ小公園 星野麥丘人
湖の中枝垂れ噴水立つてゐる 山口誓子
牧神を噴水の噴きまくるかな 阿波野青畝
獣苑の噴水木の葉まみれなる 右城暮石 一芸
療園に糸の噴水静臥時間 右城暮石 句集外 昭和三十六年
白鳥の涼しき夢や噴水塔 三橋鷹女
直情の噴水法の山に立つ 鷹羽狩行
秋の噴水噴かねばならず刻来れば 鈴木真砂女 夏帯
秋風にある噴水のたふれぐせ 中村汀女
竜女見て佇つはにかみの噴水 三橋鷹女
緊張の噴水水の柱なり 山口誓子
胃をかばう齢 卓上噴水と 肉と 伊丹三樹彦
花冷の午下噴水の音変る 橋閒石 雪
蝋色に噴水凍てぬ独語せり 草間時彦 中年
豊の国噴水の穂も垂穂なす 山口誓子
赤い灯にはぬれて行こう噴水ではない夕立で 荻原井泉水
逢曳の午後噴水は硝子の城 岡本眸
遊子寄せつけず噴水が画く円 林翔 和紙
鉄柵の噴水に濡れそぼちをり 上野泰 佐介
雨の中なほ噴水の孜々として 山口青邨
靴買う 出歩く 噴水と石階ばかり 伊丹三樹彦
頂門の一針噴水立ち直る 百合山羽公 樂土以後
風の日暴れの噴水 大股歩きの首都 伊丹三樹彦
駅前の噴水飲みに蜂が来る 右城暮石 句集外 昭和四十五年
駅前の市営噴水水重し 右城暮石 句集外 昭和四十二年
以上
by 575fudemakase
| 2016-08-14 14:43
| 夏の季語
俳句の四方山話 季語の例句 句集評など
by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽
《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
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調べる方法です。
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その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
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いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
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[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
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今日の嘱目句(2023/08.. |
at 2023-08-26 16:36 |
小原啄葉の俳句 (高澤良一) |
at 2023-08-25 05:31 |
秋は忍び足で・・・ |
at 2023-08-24 11:19 |
今日の嘱目句(2023/08.. |
at 2023-08-24 06:05 |
言葉の道草 岩波書店辞典編集部編 |
at 2023-08-24 00:51 |