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雨月 の俳句

雨月 の俳句

雨月 の例句(←ここをクリック)
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雨月 補遺

あまつさへ我家はもりぬ月の雨 正岡子規 無月
うす味に鰈煮られて雨月の夜 村山故郷
うなぎ笊ころがしてある雨月かな 安住敦
くらがりに炭火たばしる雨月かな 石田波郷
さがしものあるや雨月のみだれ筥 能村登四郎
しばしばや人に雨月の瓜畠 飯田蛇笏 山廬集
そこいらに坂のひかれる雨月かな 岸田稚魚
ぬすびとに夜々の雨月や瓜畠 飯田蛇笏 山廬集
のそと来る雨月の傘を立てかけて 山口青邨
のれん入れてよりひと仕事雨の月 鈴木真砂女 居待月
はやも酔ふ雨月の酒と思ひつつ 後藤比奈夫
まなじりに雨月はやみて秋の*かや 飯田蛇笏 春蘭
もの書いてしづかにをりぬ雨の月 山口青邨
ナイターの遠空染めて雨月なり 水原秋櫻子 殉教
九階のダンスホールの雨月かな 雨滴集 星野麥丘人
乱菊をかすめてはやき月の雨 飯田蛇笏 霊芝
五六本雨月の傘の用意あり 日野草城
交はりを雨月ともにし深めけり 大野林火 潺潺集 昭和四十二年
人の足確と見えいて雨月なり 金子兜太
傘の端のほのかに白し雨の月 正岡子規 無月
冬に入る真夜中あらき月の雨 飯田蛇笏 雪峡
出ついでの傘さして佇つ雨月かな 飯田蛇笏 霊芝
卯の花や雨夜の月は傾きぬ 正岡子規 卯の花
厠窓ここも雨月の戸樋の鳴り 波多野爽波 鋪道の花
古都の上にさしわたりたる雨月かな 松本たかし
句を案す蒲團の中や月の雨 正岡子規 無月
夏宮の鳴釜雨月物語 高野素十
夜々月の育ちゐる筈夜々の雨 星野立子
夜ごと雨月の芒も市になし 山口青邨
女人の雨月の宮に詣づるも 山口青邨
手花火を栞に雨月物語 相生垣瓜人 微茫集
旅なれや二つぶ三つぶ月の雨 高野素十
月の雨團子を喰ふて將棊哉 正岡子規 無月
月の雨簾にへだてわが灯 大野林火 方円集 昭和五十二年
月の雨静かに雨を聞く夜かな 河東碧梧桐
月見蕎麦飽かねど無月また雨月 水原秋櫻子 蘆雁以後
朗詠にほつり~と月の雨 高野素十
松島の雨月や会ふも別るるも 佐藤鬼房
果物舗雨月の光りさしそひぬ 飯田蛇笏 霊芝
汐さゐのたぎつ雨月の親不知 阿波野青畝
沢蟹の甲あをあをと雨月かな 大野林火 方円集 昭和五十一年
温泉にあれば雨月の蜑の話ごゑ 木村蕪城 寒泉
湖舟忌や月の雨ふる龍松寺 飯田蛇笏 山廬集
濤音に芋のころがる雨月かな 齋藤玄 飛雪
煮鰈の身をほぐしやる雨月かな 能村登四郎
盆市の一夜をへだつ月の雨 飯田蛇笏 霊芝
盆過の月明かに雨の音 正岡子規 盆過ぎ
福耳の人と雨月をたのしめり 飯島晴子
秋の雨月になる夜のおもしろや 正岡子規 秋雨
秋口の庭池の扉や月の雨 飯田蛇笏 霊芝
立てかけて雨月の傘の皆黒し 大野林火 潺潺集 昭和四十二年
笛の音に皆俯向きて雨月なり 大野林火 潺潺集 昭和四十二年
紅葉見のやどかるほどに月の雨 飯田蛇笏 霊芝
縁側に射したり消たり雨月かな 阿波野青畝
聞けば聞くほどに雨月の雨の音 後藤比奈夫
舟の音そこに聞ゆる雨月かな 山口青邨
舟をりをり雨月に舳ふりかへて 飯田蛇笏 山廬集
舟をり~雨月に舳ふりかへて 飯田蛇笏 霊芝
草原や雨の月ほのかに移り 臼田亜浪 旅人 抄
菜が少し置かれ雨月の外流し 岡本眸
語りゆく雨月の雨の親子かな 杉田久女
酒なしの雨月などある筈もなし 雨滴集 星野麥丘人
鎌倉の電話切れたる雨月かな 雨滴集 星野麥丘人
長き夜の月の雨のと更けて行く 正岡子規 夜長
隠棲の蝉たえまなき雨月かな 飯田蛇笏 春蘭
雨だれの又たら~と雨の月 高野素十
雨の空潮来の月のうすうすと 高野素十
雨の雁ひとり屏風の月を見る 正岡子規 雁
雨月かな人にやさしくすることも 山田みづえ 木語
雨月とて端へ心をいくたびも 阿波野青畝
雨月なり湯の沸く音に隣して 能村登四郎
雨月なり諦觀の要あらむとす 相生垣瓜人 負暄
雨月なる卓にみどりのマスカツト 波多野爽波 鋪道の花
雨月にて満目萱の薄あかり 能村登四郎
雨月にて雨冒し来る夜学生 水原秋櫻子 蘆雁
雨月にも魚紋あきらか山の池 飯田蛇笏 春蘭
雨月の坐望郷独語めきにけり 大野林火 潺潺集 昭和四十二年
雨月の宿賑かに友来たりけり 松崎鉄之介
雨月の寺自き障子の中に吾 大野林火 方円集 昭和五十一年
雨月の手 叩いて シャンソニエの九人 伊丹三樹彦
雪洞に少しふりたる月の雨 高野素十
青梅雨の月皓々とうたてしや 山口青邨
面白いかな花の雨雨の月 正岡子規 花の雨
風蘭に雨月ありけり蚊帳に入る 渡邊水巴 白日
颱風をのがれてここに雨の月 阿波野青畝
髪油にほふ雨月の傘の内 日野草城

雨月 続補遺

いなづまや雨月の夫婦まだ寐ず 黒柳召波
から樽をもりにあてけり月の雨 丈草
から笠や渋谷さして雨の月 支考
けふの舟たはけ尽しや雨の月 夕道
せつかくとゆかしがらせよ月の雨 句空
ともし火やおのれ顔なる雨の月 鬼貫
どこふくる空のあてども雨の月 鬼貫
ふりかねてこよひになりぬ月の雨 尚白
万みな是ほどはやう月の雨 惟然
二ン月の雨より細き柳哉 〔ブン〕村
傘かしに出ばや今宵月の雨 如行
峰だけはさすがに見えて雨の月 成田蒼虬
川御座や礒にもつかず雨の月 芦角
待つ花や今宵雨月の馬さぐり 鬼貫
心ぼそし波あらいその雨の月 樗良
恨まじ月の桂の花の雨 高桑闌更
是非は非に戻りてかなし雨の月 長翠
晴をまつたのしみ出来ぬ月の雨 田川鳳朗
月の雨山なき国と*うそもつけ 長翠
月の雨穴の鼠に見舞るゝ 鈴木道彦
此まゝであしたになすか月の雨 りん女
水とりやさわげばしらむ雨の月 寥松
海人が家は袖にもたらず月の雨 井上士朗
渡辺に薄知あり雨の月 許六
澄月の雨や瓢も顔のかず 怒風
爰を舟とおもひ給へや雨の月 加舎白雄
片壁やいそぐ気をうつ雨の月 杉風
病ながらさりとは雨の月を乞 惟然
秋の雨月に対して猶悲し 松岡青蘿
茶屋どもの婦夫いさかふ雨の月 越人
草の上に掃程降ぬ月の雨 長翠
菴までも百姓じみて月の雨 土芳
葛の葉のかゝる有礒や雨の月 支考
跡の月雨の降る時けふの月 鬼貫
雨の月いかにふた夜が二夜まで 尚白
雨の月どこともなしの薄あかり 越人
雨の月ふたり見る夜を月の雨 松窓乙二
雨の月何をめあてに茶碗酒 野水

以上
by 575fudemakase | 2016-09-16 12:08 | 秋の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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