文化の日 の俳句
文化の日 の俳句
文化の日
例句を挙げる。
う
いのち綱つけて鉄接ぐ文化の日 近藤静輔
うごく大阪うごく大阪文化の日 阿波野青畝
かすか織る藍の匂ふや文化の日 芝山喜久子
くれなゐの雲を浮かべて文化の日 角川春樹
しら粥の見事に炊けて文化の日 深草不二雄
とっかかり要得ぬ電話文化の日 高澤良一 宿好
にんにくと煙草の話文化の日 高澤良一 随笑
みづひきもはぎも枯れたれ文化の日 久保田万太郎 流寓抄
もりあがる苔の中ゆき文化の日 桂樟蹊子
ゆるぎなき師をわれ持てり文化の日 町田しげき
ランドセル隅に置かれて文化の日 曽根新五郎
リバイバル映画満席文化の日 佐藤弘子
ワープロを祖父に教へて文化の日 横原律子
一トしぐれありし文化の日なりけり 久保田万太郎 流寓抄
一筋に生きてよき顔文化の日 小森白芒子
万年筆呼び名変らず文化の日 鈴木栄子
二階にて目覚まし鳴りぬ文化の日 高澤良一 鳩信
八十のネクタイ赤く文化の日 遠藤梧逸
半生を司書とし老いて文化の日 佐久間潺々
卵焼いてひと日始まる文化の日 大石悦子 群萌
叙勲記事相も変はらず文化の日 高澤良一 宿好
古時計倦まず倦まず文化の日 遠藤梧逸
古語に舌まろめて読書文化の日 井沢正江 晩蝉
商ひの文化の日とて休まれず 小畑一天
地下街に鮮魚鮮菜文化の日 鷹羽狩行
垣刈つてさばさばとけふ文化の日 皆川白陀
壕舎の前に犬が睡れる文化の日 横山白虹
夜は読まむ書ありて励む文化の日 塩谷はつ枝
大屋根の鴉の跳躍文化の日 平井さち子 鷹日和
大皿に水さはさはと文化の日 折井紀衣
大福の一個と対す文化の日 鳥居おさむ
夫よりの英文手紙文化の日 寺岡捷子
夫婦して山に来てをり文化の日 鈴木しげを
婆ひとり臼を廻せり文化の日 五所平之助
子の尻をていねいに拭き文化の日 小島健
子の指に生るる折鶴文化の日 藤井 明子
子の部屋に女生徒の声文化の日 三田村弘子
学び舎の古きを誇り文化の日 小野響洋
小鳥らに木の実ゆたかや文化の日 斎藤 道子
尾*てい骨忘れてをりし文化の日 木村敏男
山の日のあたたかかりし文化の日 鈴木しげを
山の霜日たけて消えず文化の日 相馬遷子 山国
幹太き朴や枯れ立つ文化の日 望月たかし
手話劇に手話の拍手や文化の日 篠田悦子
拍手もて仮面劇終ふ文化の日 白岩 三郎
捕はれの魚に厚蓋文化の日 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
捨て猫の中にシャム猫文化の日 小林勇二
放られし葛桶大き文化の日 小島健 木の実
文化の日さきがけ今日の一佳信 岩倉 甲宗子
文化の日ふうせんとうわた活け込みて 高澤良一 寒暑
文化の日へくそかづらの実も照るよ 樋笠文
文化の日一日賜ふ寝てゐたり 清水基吉
文化の日万年筆は名を変へず 鈴木栄子
文化の日上野の杜の日が黄なり 渡邊千枝子
文化の日九官鳥のコンニチハ 宮地英子
文化の日乾布摩擦を隠れてす 池田澄子 たましいの話
文化の日人集まれば序列あり 延平いくと
文化の日伽藍の軒に降りこめられ 堀内薫
文化の日児の掌に驢馬のパン歪み 佐野まもる
文化の日古き国旗の町役場 房川喜三男
文化の日吾が思ひ出の書を開き 山下しげ人
文化の日宣教葦の話より 田川飛旅子
文化の日小銭とび散る石畳 飯田龍太
文化の日幹は画鋲をあまた刺す 福永 耕二
文化の日形状記憶シャツ干せり 高澤良一 宿好
文化の日来るくらがりに畳冷え 鷲谷七菜子 花寂び
文化の日枯れれば薪も割りやすし 北野民夫
文化の日欅の落葉道うづめ 相馬遷子 山国
文化の日水平線のあなたまで 佐々木千代恵
文化の日灰となりても嵩ばる愚書 香西照雄 素心
文化の日誰も癒えよと言ひ去りぬ 石田波郷
文化の日雁金色の蘆花を活く 百合山羽公
文化の日靄ふかき夜をむかへけり 久保田万太郎 流寓抄
新しきルージユをひきて文化の日 今泉貞鳳
日本の甍かぐろき文化の日 斎藤道子
朝の冷ェいさぎよきかな文化の日 久保田万太郎 流寓抄
朝刊二部くまなく読みて文化の日 長屋せい子
朝晩を仕切るシャッター文化の日 折原あきの
林檎磨き路傍かがやく文化の日 殿村菟絲子
校僕として老いし身に文化の日 永野清風
深錆に吸はるるペンキ文化の日 奈良文夫
演壇へ杖離したち文化の日 皆吉爽雨
焼けこげの鍋を惜しみて文化の日 篠原朱美江
父さんの卵焼きだよ文化の日 伊藤昌子
牛小屋にラジオ鳴りをり文化の日 武田忠男
畳屋の名刺出てくる文化の日 小平 湖
相撲部屋何処も密と文化の日 長屋せい子
眼鏡拭き浄めて拝観文化の日 高澤良一 随笑
秒針のきざみて倦まず文化の日 久保田万太郎 流寓抄
算盤に指素直なり文化の日 宍戸富美子
耳なしのゴッホ芳一文化の日 長谷川双魚 『ひとつとや』
肉切れば星が出ましょう文化の日 松本恭子
色刷りの朝刊多し文化の日 小路智壽子
若宮楽舞ひて文化の日なりけり 秋野 寿々喜
菊の香よ露のひかりよ文化の日 久保田万太郎
葛飾に歌仙半巻文化の日 市野沢弘子
虚子の名にころりとまゐる文化の日 筑紫磐井 花鳥諷詠
蜻蛉の渦かがやけり文化の日 長谷川史郊
表紙みな女の笑顔文化の日 土生重次
裏返す新聞の音文化の日 高澤良一 鳩信
諳んじる明治の歌や文化の日 小坂かしを
貸金庫カードにかはる文化の日 関野寿子
越前奉書漉くふね休む文化の日 羽田岳水
逆立ちの頭が重き文化の日 鈴木伸一
速達に埴輪の切手文化の日 望月紫晃
選びし日ことに帆白き文化の日 鈴木六林男
雲出でし高嶺雪なり文化の日 相馬遷子 雪嶺
露地ふかく住みて文化の日の夕 久保田万太郎 流寓抄
青き天心文化の日こそ掃除の日 香西照雄 対話
顔の皺鏡にふかむ文化の日 相馬遷子
風入れの寺宝絵巻や文化の日 冨樫藤予
鰹幟立てて焼津市文化の日 宮下翠舟
もろ民の一個祝ぎまつる明治節 石塚友二 方寸虚実
をのこわれいくさのにはの明治節 長谷川素逝 砲車
元年に生れし父や明治節 五十嵐播水 播水句集
夜昼の菊花大会明治節 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
大いなる銀杏黄葉や明治節 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
嫁送る音頭も奥や明治節 石塚友二 光塵
干籾にすむ旗かげや明治節 金尾梅の門 古志の歌
旗竿と梯子と洋杖 明治節 伊丹三樹彦
日の丸に皆礼拝や明治節 滝井孝作 浮寝鳥
日本の我はをみなや明治節 三橋鷹女
明治節たからかに晴れ軽気球 成瀬桜桃子
明治節の汐鳴り蜜柑取込みし 萩原麦草 麦嵐
明治節乙女の体操胸隆く 石田波郷
明治節国旗立てたる島渡し 松藤夏山 夏山句集
明治節属吏となりて二十年 鈴木花蓑句集
明治節明日なる父の誕生日 五十嵐播水 播水句集
明治節父の藏書のカーライル 福島壺春
明治節百官菊に遊びけり 松藤夏山 夏山句集
晴れ~と対へる富士に明治節 長谷川かな女 雨 月
濤音の萱にはずみて明治節 齋藤玄 飛雪
父母の天長節の明治節 原岡昌女
牛久沼の舟宿に身を明治節 石塚友二 方寸虚実
畦をゆくよき衣の子や明治節 五十崎古郷句集
菊どきの三日なつかし明治節 楠目橙黄子 橙圃
菊畠に式の子散りぬ明治節 阿部みどり女 笹鳴
蘆花の家の犬と相識れり明治節 石田波郷
賀にまゐる老大将や明治節 河野静雲 閻魔
カレーの香ただよふ雨の文化祭 大島民郎
学校へ琴運び込む文化祭 小西瑞穂
招かざる蟷螂舞へり文化祭 百合山羽公 寒雁
教室に迷路をつくる文化祭 落合水尾
文化祭八岐大蛇の尻尾の子 文挟夫佐恵
文化祭母等の劇を子がはやす 大熊輝一 土の香
文化祭紋章の蜂青天に 平畑静塔
日が暮れてあつまるこゑや文化祭 中拓夫 愛鷹
暮れてなほ若き歓語や文化祭 水原秋櫻子
杣達の家宝持ち寄る文化祭 野原春醪
校長室に猫の来てをり文化祭 柴田シゲ子
焼そばに撓ふ紙皿文化祭 奈良文夫
独唱の少女八重歯や文化祭 那須淳男
石膏像の眼玉の白き文化祭 横山白虹
神父見えて隠れし館文化祭 藤田湘子
魚食べ骨太らしむ文化の日 高澤良一 石鏡
お年寄り許りの結社文化の日 高澤良一 石鏡
札つきの三毛猫通る文化の日 高澤良一 石鏡
とり落とす画鋲を探す文化の日 高澤良一 石鏡
文化の日柄の揃はぬ茶碗蒸し 高澤良一 暮津
文化の日 補遺
うごく大阪うごく大阪文化の日 阿波野青畝
ふるさとの朝の暾に逢ふ文化の日 山口青邨
よその猫雑草園に文化の日 山口青邨
わがことのすこしめでたし文化の日 山口青邨
わがためにけふはありけり文化の日 山口青邨
わが娘来て微笑めり文化の日 石田波郷
ベランダにサボテン育つ文化の日 鈴木真砂女 紫木蓮
二三匹菜虫をつまみ文化の日 飯田龍太
亡父も吾も中二階育ち文化の日 中村草田男
十七字句碑茲に在り文化の日 阿波野青畝
四方の嶺々雪すこし被て文化の日 飯田蛇笏 家郷の霧
墨すれば埴輪のゆるる文化の日 秋元不死男
大会の花つけてもらふ文化の日 山口青邨
学校街街路樹黄なり文化祭 水原秋櫻子 蘆雁
宵はやき白菜鍋や文化の日 水原秋櫻子 蘆雁
山の霜日たけて消えず文化の日 相馬遷子 山国
懸崖の菊の託生文化の日 百合山羽公 樂土
招かざる蟷螂舞へり文化祭 百合山羽公 寒雁
文化の日ハンバーガーといふものを 雨滴集 星野麥丘人
文化の日小銭とび散る石畳 飯田龍太
文化の日来るくらがりに畳冷え 鷲谷七菜子 花寂び
文化の日欅の落葉道うづめ 相馬遷子 山国
文化の日温泉玉子頬張りし 百合山羽公 樂土
文化の日灰となりても嵩ばる愚書 香西照雄 素心
文化の日虹たち百姓麦を蒔く 山口青邨
文化の日誰も癒えよと言ひ去りぬ 石田波郷
文化祭シヤツを林檎の枝に垂らし 飯田龍太
旅さびし新聞を買ふ文化の日 阿波野青畝
暮れてなほ若き歓語や文化祭 水原秋櫻子 蘆雁
書庫の鍵露のひびきに文化の日 山口青邨
止り木の嘴傷だらけ文化の日 鷹羽狩行
渇きとは食欲のこと文化の日 佐藤鬼房
父が遺品の梨地の時計文化の日 中村草田男
療園の五彩たのしや文化祭 角川源義
砂場には今日の足型文化の日 百合山羽公 樂土以後
硝子絵の茶器素朴なり文化の日 水原秋櫻子 蘆雁
芋の子汁みちのくぶりに文化の日 山口青邨
裏富士の大頭角を文化の日 百合山羽公 樂土以後
賽銭の音頼りなき文化の日 飯田龍太
雲出でし高嶺雪なり文化の日 相馬遷子 雪嶺
青き天心文化の日こそ掃除の日 香西照雄 対話
以上
文化の日
例句を挙げる。
う
いのち綱つけて鉄接ぐ文化の日 近藤静輔
うごく大阪うごく大阪文化の日 阿波野青畝
かすか織る藍の匂ふや文化の日 芝山喜久子
くれなゐの雲を浮かべて文化の日 角川春樹
しら粥の見事に炊けて文化の日 深草不二雄
とっかかり要得ぬ電話文化の日 高澤良一 宿好
にんにくと煙草の話文化の日 高澤良一 随笑
みづひきもはぎも枯れたれ文化の日 久保田万太郎 流寓抄
もりあがる苔の中ゆき文化の日 桂樟蹊子
ゆるぎなき師をわれ持てり文化の日 町田しげき
ランドセル隅に置かれて文化の日 曽根新五郎
リバイバル映画満席文化の日 佐藤弘子
ワープロを祖父に教へて文化の日 横原律子
一トしぐれありし文化の日なりけり 久保田万太郎 流寓抄
一筋に生きてよき顔文化の日 小森白芒子
万年筆呼び名変らず文化の日 鈴木栄子
二階にて目覚まし鳴りぬ文化の日 高澤良一 鳩信
八十のネクタイ赤く文化の日 遠藤梧逸
半生を司書とし老いて文化の日 佐久間潺々
卵焼いてひと日始まる文化の日 大石悦子 群萌
叙勲記事相も変はらず文化の日 高澤良一 宿好
古時計倦まず倦まず文化の日 遠藤梧逸
古語に舌まろめて読書文化の日 井沢正江 晩蝉
商ひの文化の日とて休まれず 小畑一天
地下街に鮮魚鮮菜文化の日 鷹羽狩行
垣刈つてさばさばとけふ文化の日 皆川白陀
壕舎の前に犬が睡れる文化の日 横山白虹
夜は読まむ書ありて励む文化の日 塩谷はつ枝
大屋根の鴉の跳躍文化の日 平井さち子 鷹日和
大皿に水さはさはと文化の日 折井紀衣
大福の一個と対す文化の日 鳥居おさむ
夫よりの英文手紙文化の日 寺岡捷子
夫婦して山に来てをり文化の日 鈴木しげを
婆ひとり臼を廻せり文化の日 五所平之助
子の尻をていねいに拭き文化の日 小島健
子の指に生るる折鶴文化の日 藤井 明子
子の部屋に女生徒の声文化の日 三田村弘子
学び舎の古きを誇り文化の日 小野響洋
小鳥らに木の実ゆたかや文化の日 斎藤 道子
尾*てい骨忘れてをりし文化の日 木村敏男
山の日のあたたかかりし文化の日 鈴木しげを
山の霜日たけて消えず文化の日 相馬遷子 山国
幹太き朴や枯れ立つ文化の日 望月たかし
手話劇に手話の拍手や文化の日 篠田悦子
拍手もて仮面劇終ふ文化の日 白岩 三郎
捕はれの魚に厚蓋文化の日 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
捨て猫の中にシャム猫文化の日 小林勇二
放られし葛桶大き文化の日 小島健 木の実
文化の日さきがけ今日の一佳信 岩倉 甲宗子
文化の日ふうせんとうわた活け込みて 高澤良一 寒暑
文化の日へくそかづらの実も照るよ 樋笠文
文化の日一日賜ふ寝てゐたり 清水基吉
文化の日万年筆は名を変へず 鈴木栄子
文化の日上野の杜の日が黄なり 渡邊千枝子
文化の日九官鳥のコンニチハ 宮地英子
文化の日乾布摩擦を隠れてす 池田澄子 たましいの話
文化の日人集まれば序列あり 延平いくと
文化の日伽藍の軒に降りこめられ 堀内薫
文化の日児の掌に驢馬のパン歪み 佐野まもる
文化の日古き国旗の町役場 房川喜三男
文化の日吾が思ひ出の書を開き 山下しげ人
文化の日宣教葦の話より 田川飛旅子
文化の日小銭とび散る石畳 飯田龍太
文化の日幹は画鋲をあまた刺す 福永 耕二
文化の日形状記憶シャツ干せり 高澤良一 宿好
文化の日来るくらがりに畳冷え 鷲谷七菜子 花寂び
文化の日枯れれば薪も割りやすし 北野民夫
文化の日欅の落葉道うづめ 相馬遷子 山国
文化の日水平線のあなたまで 佐々木千代恵
文化の日灰となりても嵩ばる愚書 香西照雄 素心
文化の日誰も癒えよと言ひ去りぬ 石田波郷
文化の日雁金色の蘆花を活く 百合山羽公
文化の日靄ふかき夜をむかへけり 久保田万太郎 流寓抄
新しきルージユをひきて文化の日 今泉貞鳳
日本の甍かぐろき文化の日 斎藤道子
朝の冷ェいさぎよきかな文化の日 久保田万太郎 流寓抄
朝刊二部くまなく読みて文化の日 長屋せい子
朝晩を仕切るシャッター文化の日 折原あきの
林檎磨き路傍かがやく文化の日 殿村菟絲子
校僕として老いし身に文化の日 永野清風
深錆に吸はるるペンキ文化の日 奈良文夫
演壇へ杖離したち文化の日 皆吉爽雨
焼けこげの鍋を惜しみて文化の日 篠原朱美江
父さんの卵焼きだよ文化の日 伊藤昌子
牛小屋にラジオ鳴りをり文化の日 武田忠男
畳屋の名刺出てくる文化の日 小平 湖
相撲部屋何処も密と文化の日 長屋せい子
眼鏡拭き浄めて拝観文化の日 高澤良一 随笑
秒針のきざみて倦まず文化の日 久保田万太郎 流寓抄
算盤に指素直なり文化の日 宍戸富美子
耳なしのゴッホ芳一文化の日 長谷川双魚 『ひとつとや』
肉切れば星が出ましょう文化の日 松本恭子
色刷りの朝刊多し文化の日 小路智壽子
若宮楽舞ひて文化の日なりけり 秋野 寿々喜
菊の香よ露のひかりよ文化の日 久保田万太郎
葛飾に歌仙半巻文化の日 市野沢弘子
虚子の名にころりとまゐる文化の日 筑紫磐井 花鳥諷詠
蜻蛉の渦かがやけり文化の日 長谷川史郊
表紙みな女の笑顔文化の日 土生重次
裏返す新聞の音文化の日 高澤良一 鳩信
諳んじる明治の歌や文化の日 小坂かしを
貸金庫カードにかはる文化の日 関野寿子
越前奉書漉くふね休む文化の日 羽田岳水
逆立ちの頭が重き文化の日 鈴木伸一
速達に埴輪の切手文化の日 望月紫晃
選びし日ことに帆白き文化の日 鈴木六林男
雲出でし高嶺雪なり文化の日 相馬遷子 雪嶺
露地ふかく住みて文化の日の夕 久保田万太郎 流寓抄
青き天心文化の日こそ掃除の日 香西照雄 対話
顔の皺鏡にふかむ文化の日 相馬遷子
風入れの寺宝絵巻や文化の日 冨樫藤予
鰹幟立てて焼津市文化の日 宮下翠舟
もろ民の一個祝ぎまつる明治節 石塚友二 方寸虚実
をのこわれいくさのにはの明治節 長谷川素逝 砲車
元年に生れし父や明治節 五十嵐播水 播水句集
夜昼の菊花大会明治節 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
大いなる銀杏黄葉や明治節 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
嫁送る音頭も奥や明治節 石塚友二 光塵
干籾にすむ旗かげや明治節 金尾梅の門 古志の歌
旗竿と梯子と洋杖 明治節 伊丹三樹彦
日の丸に皆礼拝や明治節 滝井孝作 浮寝鳥
日本の我はをみなや明治節 三橋鷹女
明治節たからかに晴れ軽気球 成瀬桜桃子
明治節の汐鳴り蜜柑取込みし 萩原麦草 麦嵐
明治節乙女の体操胸隆く 石田波郷
明治節国旗立てたる島渡し 松藤夏山 夏山句集
明治節属吏となりて二十年 鈴木花蓑句集
明治節明日なる父の誕生日 五十嵐播水 播水句集
明治節父の藏書のカーライル 福島壺春
明治節百官菊に遊びけり 松藤夏山 夏山句集
晴れ~と対へる富士に明治節 長谷川かな女 雨 月
濤音の萱にはずみて明治節 齋藤玄 飛雪
父母の天長節の明治節 原岡昌女
牛久沼の舟宿に身を明治節 石塚友二 方寸虚実
畦をゆくよき衣の子や明治節 五十崎古郷句集
菊どきの三日なつかし明治節 楠目橙黄子 橙圃
菊畠に式の子散りぬ明治節 阿部みどり女 笹鳴
蘆花の家の犬と相識れり明治節 石田波郷
賀にまゐる老大将や明治節 河野静雲 閻魔
カレーの香ただよふ雨の文化祭 大島民郎
学校へ琴運び込む文化祭 小西瑞穂
招かざる蟷螂舞へり文化祭 百合山羽公 寒雁
教室に迷路をつくる文化祭 落合水尾
文化祭八岐大蛇の尻尾の子 文挟夫佐恵
文化祭母等の劇を子がはやす 大熊輝一 土の香
文化祭紋章の蜂青天に 平畑静塔
日が暮れてあつまるこゑや文化祭 中拓夫 愛鷹
暮れてなほ若き歓語や文化祭 水原秋櫻子
杣達の家宝持ち寄る文化祭 野原春醪
校長室に猫の来てをり文化祭 柴田シゲ子
焼そばに撓ふ紙皿文化祭 奈良文夫
独唱の少女八重歯や文化祭 那須淳男
石膏像の眼玉の白き文化祭 横山白虹
神父見えて隠れし館文化祭 藤田湘子
魚食べ骨太らしむ文化の日 高澤良一 石鏡
お年寄り許りの結社文化の日 高澤良一 石鏡
札つきの三毛猫通る文化の日 高澤良一 石鏡
とり落とす画鋲を探す文化の日 高澤良一 石鏡
文化の日柄の揃はぬ茶碗蒸し 高澤良一 暮津
文化の日 補遺
うごく大阪うごく大阪文化の日 阿波野青畝
ふるさとの朝の暾に逢ふ文化の日 山口青邨
よその猫雑草園に文化の日 山口青邨
わがことのすこしめでたし文化の日 山口青邨
わがためにけふはありけり文化の日 山口青邨
わが娘来て微笑めり文化の日 石田波郷
ベランダにサボテン育つ文化の日 鈴木真砂女 紫木蓮
二三匹菜虫をつまみ文化の日 飯田龍太
亡父も吾も中二階育ち文化の日 中村草田男
十七字句碑茲に在り文化の日 阿波野青畝
四方の嶺々雪すこし被て文化の日 飯田蛇笏 家郷の霧
墨すれば埴輪のゆるる文化の日 秋元不死男
大会の花つけてもらふ文化の日 山口青邨
学校街街路樹黄なり文化祭 水原秋櫻子 蘆雁
宵はやき白菜鍋や文化の日 水原秋櫻子 蘆雁
山の霜日たけて消えず文化の日 相馬遷子 山国
懸崖の菊の託生文化の日 百合山羽公 樂土
招かざる蟷螂舞へり文化祭 百合山羽公 寒雁
文化の日ハンバーガーといふものを 雨滴集 星野麥丘人
文化の日小銭とび散る石畳 飯田龍太
文化の日来るくらがりに畳冷え 鷲谷七菜子 花寂び
文化の日欅の落葉道うづめ 相馬遷子 山国
文化の日温泉玉子頬張りし 百合山羽公 樂土
文化の日灰となりても嵩ばる愚書 香西照雄 素心
文化の日虹たち百姓麦を蒔く 山口青邨
文化の日誰も癒えよと言ひ去りぬ 石田波郷
文化祭シヤツを林檎の枝に垂らし 飯田龍太
旅さびし新聞を買ふ文化の日 阿波野青畝
暮れてなほ若き歓語や文化祭 水原秋櫻子 蘆雁
書庫の鍵露のひびきに文化の日 山口青邨
止り木の嘴傷だらけ文化の日 鷹羽狩行
渇きとは食欲のこと文化の日 佐藤鬼房
父が遺品の梨地の時計文化の日 中村草田男
療園の五彩たのしや文化祭 角川源義
砂場には今日の足型文化の日 百合山羽公 樂土以後
硝子絵の茶器素朴なり文化の日 水原秋櫻子 蘆雁
芋の子汁みちのくぶりに文化の日 山口青邨
裏富士の大頭角を文化の日 百合山羽公 樂土以後
賽銭の音頼りなき文化の日 飯田龍太
雲出でし高嶺雪なり文化の日 相馬遷子 雪嶺
青き天心文化の日こそ掃除の日 香西照雄 対話
以上
by 575fudemakase
| 2016-10-23 10:41
| 秋の季語
俳句の四方山話 季語の例句 句集評など
by 575fudemakase
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▽ある季語の例句を調べる▽
《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
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[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
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