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湯気立て の俳句

湯気立て の俳句

湯気立て

例句を挙げる。

うづたかき馬糞湯気立つ朝の力 西東三鬼
しろがねの富士に湯気立つ寒土用 村松ひろし
どやどやや若き塊湯気立てる 芦原昌子
ふっと立つすずしろ粥の湯気あがり 斎藤夏風
ほしいまゝ湯気立たしめて独ゐむ 石田波郷
もうもうと湯気立て蒸籠の朝ばたらき 高澤良一 随笑
マンホール湯気立つは貴種流離かな 五島高資
一人夜の更けゆくまゝに湯気立てゝ 松尾緑富
会へばみな句の友牛鍋湯気立てて 山本光坡
何ごともなくて湯気立つ誕生日 岸本マチ子
児ら合唱干され湯気立つ臼と杵 鍵和田[ゆう]子 未来図
初刷に厨のものは湯気立つる 中村汀女
堂押の湯気立昇る太柱 関 千年雄
堆肥舎に湯気立つ晨一茶の忌 岡野よしを
夜露寒湯気立つものを食べしあと 百合山羽公 故園
大やかん湯気立ててゐる山の茶屋 山根きぬえ
大寒の湯気立つ朝の配膳車 木下蘇陽
大服の湯気立ちのぼる空也像 鈴木鷹夫
大脳やミルクの湯気の立ち込めり 松本恭子 世紀末の竟宴 テーマによる競詠集
大釜の湯気立ち上る栗の花 子規句集 虚子・碧梧桐選
大鍋に湯気立てて夜話始まりぬ 原子公平
夫先きに寝ねて湯気立つ無為暫し 及川貞
夫張りし床肌湯拭き湯気立つよ 香西照雄 素心
女給笑ひ皿鳴りコーヒ湯気立てゝ 高浜虚子
寒肥の湯気を立てたり鶏日和 大木あまり 火のいろに
悼むとは湯気立てて松見ることか 宇佐美魚目 秋収冬蔵
枝に刺す繭玉のまだ湯気立てて 浅見さよ
楡のかげ少女も湯気をまとい立つ 三谷昭 獣身
水撒きて湯気を立たせて堂押祭 井口光雄
湯気白く立つ冷房の理髪室 内藤吐天 鳴海抄
湯気立ちつ舞ひつ産後の髪撫でやる 中村草田男
湯気立ちて遠く押しくる配膳車 石川桂郎 四温
湯気立つや濤の高さを玻璃越しに 鷲谷七菜子 黄 炎
湯気立ててこころ怠りをりしかな 山口英二
湯気立ててそこに松あり梅も見ゆ 宇佐美魚目 秋収冬蔵
湯気立ててをりたる晝が過ぎにけり 橋本鶏二
湯気立てて今宵は母と話すなり 荻野暁江
湯気立てて大勢とゐるやうに居り 岡本眸
湯気立てて山に稲荷の鳥居かな 波多野爽波 『湯呑』
湯気立てて故人を待てるごとくなり 五十嵐播水
湯気立てて柱時計のくもりたる 高浜虚子
湯気立てて男無言の轆轤の座 森 えみ
湯気立てて花鳥濡れたる屏風かな 橋本鶏二 年輪
湯気立てて貰ひて主は疾くに居ず 中村汀女
湯気立てて韓愈流謫の地の粽 日原傳
湯気立ての大薬缶嘴ありにけり 井沢正江 晩蝉
湯気立てることも忘れず看取妻 鈴木蘆洲
湯気立てゝいつもの部屋に老一人 山県光子
湯気立てゝひそかなる夜の移りゆく 清原枴童
湯気立てゝ今宵これより吾が時間 能美優子
湯気立てゝ故人を待てるごとくなり 五十嵐播水
湯気立に遠く枯木といふものあり 下村槐太 天涯
湯気立の湯気の腰折れ見舞客 副島いみ子
牛鍋は湯気立て父子いさかへる 湯浅藤袴
白き骨湯気立て宿の料理かな 如月真菜
立ちし湯気消えなんとする湯気を追ひ 上野泰 佐介
立待や煮炊の湯気につつまれし 井上雪
紙を漉く手風呂は湯気を立てゝをり 高橋春灯
羨しとも湯気立て若きラガー泣く 稲岡長
蓮枯れて飲食の湯気すこし立つ 波多野爽波 『湯呑』
豆飯の湯気の立つうちいただかん 高澤良一 寒暑
身に入むや湯気立つ牧の治療棟 佐伯 星子
雑炊の湯気吹きこころ岐路に立つ 稲垣きくの 黄 瀬
餅搗を終へし臼より湯気立てり 辻桃子
どやどやの湯気たて若さぶつけ合ふ 荻野信子
湯気たてて起居忘れし如くなり 松本たかし

湯気立て 補遺

うづたかき馬糞湯気立つ朝の力 西東三鬼
くちなはや湯気立つ藥罐野にはこぶ 中村草田男
しぐれ城崎 湯気立つ屋根に鳩かたまる 伊丹三樹彦
せめてもの湯気立たせけり独り部屋 能村登四郎
ほしいまま湯気立たしめて独ゐむ 石田波郷
みちのくの馬に湯気立つ雪に濡れ 山口誓子
伊勢暦届いてゐたり湯気立す 岡井省二 山色
冬日暮湯気立つものに寄るばかり 細見綾子 桃は八重
夜露寒湯気立つものを食べしあと 百合山羽公 故園
大釜の湯気立ち上る栗の花 正岡子規 栗の花
夫張りし床肌湯拭き湯気立つよ 香西照雄 素心
河豚鍋や餅も見分かぬ湯気立ちて 水原秋櫻子 餘生
湯気立たすグリル 霧湧く湖畔ホテル 伊丹三樹彦
湯気立ちつ舞ひつ産後の髪撫でてやる 中村草田男
湯気立ちて遠く押しくる配膳車 石川桂郎 四温
湯気立つや濤の高さを玻璃越しに 鷲谷七菜子 黄炎
湯気立つる井戸より汲めり若水を 平畑静塔
湯気立ててをりぬ何かを忘れをりぬ 岡本眸
湯気立てて大勢とゐるやうに居り 岡本眸
湯気立てて山に稲荷の鳥居かな 波多野爽波
湯気立てて花の色香にあるごとし 上田五千石『琥珀』補遺
湯気立に遠く枯木といふものあり 下村槐太 天涯
病室に湯気立てにけり除夜の鐘 石田波郷
紅殻の家ぬちに湯気立ててゐき 岡井省二 夏炉
茅葺の朝を湯気立つ露時雨 松崎鉄之介
荒海や粥の湯気吹く餅間 飴山實 辛酉小雪
運ばれて湯気立つものの夜食かな 能村登四郎
鋤刺して堆肥湯気立つ雪ぐもり 能村登四郎
雲水の湯気立つばかりなる素足 後藤比奈夫
霜月や夜は鍋ものの湯気立てて 石塚友二 玉縄抄

以上

by 575fudemakase | 2017-01-27 06:11 | 冬の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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