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苗木植う  の俳句

苗木植う  の俳句

苗木植う

例句を挙げる。

いま植えし苗木や影の雲動く 徳弘純 麦のほとり
ぶたう苗木寸土に植ゑて子とゐる日 古沢太穂
土の香の立つを親しと苗木植う 稲畑汀子
土塊に語りかけつつ苗木植う 福永みち子
山の雲一人占めして苗木植う 鈴木やす江
師の恩のふかき苗木を植ゑにけり 近藤彦三郎
柱穴に植ゑし苗木や内裏あと 大島民郎
白樺の苗木植うるや丘の上 三宅優子
移り住む家もあらなく苗木植う 上村占魚 球磨
苗木植うこころ決めたる吾子の手で 永野由美子
苗木植うすぐ風に耐ふ姿かな 山内山彦
苗木植うひとのあやぶむからだして 蝶衣句稿青垣山 高田蝶衣
苗木植う山を昔に返すべく いのうえかつこ
苗木植う父なき山に跪き 小林久雄
苗木植え妻が稚くなる日暮れ 斉藤白砂
苗木植ゑをりしところへ笑つて客 後藤夜半 底紅
苗木植ゑ指折る子の年夫の年 武田みさ子
霧深し補植の苗木火山灰に埋め 橋本鶏二
青天や植ゑし苗木を聳えしむ 徳永山冬子
うつし植ゑし若木桜のほころびよ 青峰集 島田青峰
しんかんと檜苗植う女ばかり 佐野美智
たぎつ瀬に苗浸けてあり杉を植う 平松竃馬
ひざまづきぬかづき檜苗植うる 上田五千石
五人まで友をおもふて杉植ゑる 栗林千津
今植し桜や世々の春の雲 也有
佳き客に師が植ゑし松笑ふなり 小松崎爽青
十二代甚兵衛も亦杉を植う 阿波野青畝
吹き上げてくる滝風や杉を植う 野生月冷子
團栗を家のぐるりに植にけり 松瀬青々
子の代に伐る杉苗を植ゑてゆく 影島智子
家主が植ゑてくれたる松の秋 子規句集 虚子・碧梧桐選
山国に嫁げば杉を植うことも 西尾 苑
己が植ゑし桜吹雪の中を逝きぬ 猿橋統流子
故郷にわが植ゑおきし柳かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
明日植ゑる杉苗に降る山の雨 八牧美喜子
木鼠の落す実猿が植ゑにけり 安斎桜[カイ]子
杉の実を植ゑつゝ居れば雉子遠し 癖三酔句集 岡本癖三酔
杉を植う木うら木おもて間違はず 上村七里峡
杉植うる一穂々々を天日に 皆吉爽雨 泉声
杉植うる加勢の苗を背負ひ来し 梶本夜星
杉植うる父と顔合ふところまで 下田稔
杉植ゑてこの山齢の若返る 赤座閑山
杉植ゑて十津川気骨なほ存す 吉波泡生
柳植ゑ終り桜を植ゑてをり 後藤夜半
桐植ゑて祖先は遠き一葉かな 山口青邨
桜植ゑて母の初七日夕あかり 奈良文夫
棒苗を植ゑて間遠や桐畑 宮岡計次
植うる事子のごとくせよ児桜 松尾芭蕉
気が遠くなる先の世へ杉植うる 小沢きく子
江北に植ゑても松のみどりかな 一茶
海埋めて桜を植ゑてジャポニスム 小泉瀬衣子
湖心透る空緑なり木の実植う 河東碧梧桐
行春や松植ゑて人割烹に 雑草 長谷川零餘子
鉢植の杉の芽楚々と淡路女忌 阿部みどり女
阿夫利嶺の俄かなる雷杉植ゑる 中拓夫 愛鷹
しんかんと檜苗植う女ばかり 佐野美智
たぎつ瀬に苗浸けてあり杉を植う 平松竃馬
ひざまづきぬかづき檜苗植うる 上田五千石
三葉ちりてあとは枯木や桐の苗 凡兆
二三片落花しそめぬ苗桜 飯田蛇笏 霊芝
二月(如月)や松の苗売る松の下 素牛 俳諧撰集「藤の実」
夏草に杉苗溺る廃家跡 倉橋羊村
夕日中ちちが背負へる檜苗 白澤良子
夕空やゆるく括れる桜苗 長谷川櫂 天球
如月や松の苗売る松の下 広瀬惟然
子の代に伐る杉苗を植ゑてゆく 影島智子
帰り咲いて西日と白し苗桜 旅人 臼田亜浪
散り初めし桜の下の桜苗 長谷川櫂 天球
散骨の寄る辺の桜苗木かな 菊池志乃
明日植ゑる杉苗に降る山の雨 八牧美喜子
月光に羽黒杉苗匂ひけり 小島健 木の実
杉植うる加勢の苗を背負ひ来し 梶本夜星
杉苗が浮く滝壺の濁り水 茨木和生 往馬
杉苗に杉菜生そふあら野哉 加舎白雄
杉苗の折れて匂へる秋日かな 大木あまり 火球
杉苗の束割る杉の苗はじけ 今瀬剛一
杉苗の畑もありて春の山 比叡 野村泊月
杉苗を植うる夕日に雉子の声 佐野美智
杉苗を植うれば桜散りにけり 白水郎句集 大場白水郎
杉苗を谿に漬けあり山桜 西本一都 景色
杉苗植う学校林の遠き道 澤柳たか子
桜苗しだれていとけなかりけり 長谷川櫂 蓬莱
棒苗を植ゑて間遠や桐畑 宮岡計次
檜苗銀河を父として育つ 橋本鶏二
檜葉苗にふるさと根づく思ひあり 原裕 青垣
熱風や砂にあまたの松の苗 長谷川櫂 天球
真清水に日は衰へて杉小苗 赤尾兜子
短夜や一寸のびる桐の苗 正岡子規
継ぎ目あとしかと桜の苗木かな 高澤良一 素抱
苗すでに北山杉の容かな 城戸崎丹花
苗木選る千年杉の種といふ 三浦のぼる
苗桜もみづりて芒の中によ 佐野良太 樫
草刈に杉苗刈られ薫るなり 敏雄
負ひ来り杉苗栽うる供養かな 西本一都 景色
雨水のバケツに溜り桜苗 長谷川櫂 天球
三月の雲のひかりに植林歌 飯田蛇笏 春蘭
共學の少年少女植林す 鈴木洋々子
植林のあと月光が見回りに 青柳志解樹
植林のみち風を絶ち一老婦 原裕 葦牙
植林の尖りの夜があけすすむ山の線 シヤツと雑草 栗林一石路
植林の斜面横ぎる草の絮 原裕 葦牙
海展けゆく植林に風の牙 原裕 葦牙
猪垣の上植林の大斜面 茨木和生 遠つ川
ユリの木植え街もモダンに人もモダンに 高澤良一 石鏡

苗木植う 補遺

きぎす啼き娘らの植林歌春を趁ふ 飯田蛇笏 山響集
鮎の川植林地帯貫流して 右城暮石 句集外 昭和三十四年
移り住む家もあらなく苗木植う 上村占魚 球磨
海展けゆく植林に風の牙 原裕 葦牙
笹の中を植林の道を山夏野 河東碧梧桐
三月の雲のひかりに植林歌 飯田蛇笏 春蘭
山はみな杉の植林初日の出 右城暮石 散歩圏
山深く松を植うるや春の風 永田耕衣
十二代甚兵衛も亦杉を植う 阿波野青畝
春雲光り思ひ倦むとき植林歌 飯田蛇笏 山響集
処々那智黒もあり杉を植う 阿波野青畝
植林すこころに春の世は豊か 飯田蛇笏 山響集
植林のかすみて遠き雉子かな 飯田蛇笏 家郷の霧
植林のこだまあそびて五百重山 飯田蛇笏 山響集
植林のみち風を絶ち一老婦 原裕 葦牙
植林の斜面横ぎる草の絮 原裕 葦牙
植林の春を小霰降りてやむ 飯田蛇笏 山響集
植林の杉ばかりなる時雨ぐせ 右城暮石 句集外 平成四年
植林の杉両岸に出水川 右城暮石 虻峠
植林の唐鍬をうつ谺はや 飯田蛇笏 山響集
植林の娘が笠に相聞歌一つ 飯田蛇笏 山響集
植林の暾影青雲にしみ透る 飯田蛇笏 山響集
植林を終ふ娘らが手をみな垂れぬ 飯田蛇笏 山響集
新蕎麦や植林の山中の酒 河東碧梧桐
新涼や落葉松植ゆるはかりごと 星野立子
人々と柳を植ゑし一日あり 高野素十
生れ来る子よ汝がために朴を植う 野見山朱鳥 天馬
頂に湧く雲白し苗木植う 正岡子規 雪
釣橋はますます狭し杉を植う 阿波野青畝
苗木植ゑをりしところへ笑つて客 後藤夜半 底紅
穂絮翔つ植林の山四方にして 右城暮石 句集外 昭和五十年
蔓切りし植林の葛匂ひ立つ 右城暮石 虻峠
柳枯れし跡に柳を植る哉 正岡子規 柳
柳植ゑて善き名を彫りし小橋哉 正岡子規 柳

by 575fudemakase | 2017-04-29 18:48 | 春の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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