山笑ふ の俳句
山笑ふ の俳句
山笑ふ
例句を挙げる。
あたらしき禰宜の装束山笑ふ 佐川広治
かるがると死後の約束山笑ふ 竹之内清江
ことごとく雲を放ちて山笑ふ 村田 脩
ほろ~と土まろばせて山笑ふ 星野立子
ぽつねんと砂漠の果の山笑ふ 有馬朗人 天為
みちのくの山笑ひをり昼の酒 青柳志解樹
みどり児に貝ほどの舌山笑ふ 辻美奈子
マラソンの一団くづれ山笑ふ 渡邊千枝子
ワープロは新仮名づかひ山笑ふ 佐藤星雲子
一族の真ん中に母山笑う 伊関葉子
一片の転勤辞令山笑ふ 辻田克巳
三畳の仏間より見え山笑ふ 長谷川双魚 風形
人に生死国に興亡山笑ふ 山田豊
人乗せて馬の機嫌や山笑ふ 龍胆 長谷川かな女
仔を連れし馬に羊に山笑める 吉良比呂武
伐口の大円盤や山笑ふ 阿波野青畝
余生とは歩くことらし山笑ふ 清水基吉
傘寿得て米寿を目ざす山笑ふ 竹下一記
僧房に菜をきざむ音山笑ふ 角川春樹 夢殿
切口の大円盤や山笑ふ 阿波野青畝
初孫はいとしき獣山笑ふ 増田耿子
動脈は赤で描かれ山笑ふ 柴田奈美
古墳あり窯址ありて山笑ふ 福井圭児
喪の年となりし今年も山笑ふ 仙田洋子 雲は王冠
噴煙の仁王立ちして山笑う 仲丸くら
外出のおしやれ眼鏡や山笑ふ 影島智子
大き日を掲げて笑ふ山いくつ 加藤耕子
天鈿女命笑へば山笑ふ 堀口星眠 青葉木菟
太陽を必ず畫く子山笑ふ 高田風人子
夫婦に荷一つづつ山笑ひけり 細川加賀 生身魂
女生徒が尻もちをつき山笑ふ 藤岡筑邨
山笑うたしかに長き馬の顔 仁平勝 東京物語
山笑う梯子のかかり具合かな 永末恵子 発色
山笑う消しゴムでその山を消す 清水冬視
山笑う生活保護を受けている 清水哲男(1938-)
山笑う隠れてもまた隠れても 二村典子
山笑ひ傘で刺し合ふ会社員 田川飛旅子 『山法師』
山笑ひ大きな月をあげにけり 内藤双柿庵
山笑ひ海ほほえんでゐる日かな 嶋田摩耶子
山笑ふあつけらかんと物忘れ 杉山青風
山笑ふうしろに富士の聳えつつ 島谷征良
山笑ふうしろの山も笑ふなり 石川静雪
山笑ふおほらかに乳あふれしめ 辻美奈子
山笑ふことに雑木の明るさに 安立公彦
山笑ふたしかに次の日も白髪 田波富布
山笑ふとはこの景と思ひけり 高木晴子
山笑ふどこに置いてもきしむ椅子 鈴木さち子
山笑ふふるさとびとの誰彼に 楠本憲吉
山笑ふみづうみ笑ひ返しけり 大串章 百鳥
山笑ふわが顔避けて鏡傷 河野南畦 『元禄の夢』
山笑ふ中に富士見て下りけり 雑草 長谷川零餘子
山笑ふ中の檜山は口重し 白岩てい子
山笑ふ二上山は笑はざる 川崎展宏
山笑ふ今日の日和や洗ひ張 井月の句集 井上井月
山笑ふ傷いつぱいのランドセル 多田 淑子
山笑ふ初めて穿きしスニーカー 八幡より子
山笑ふ土偶のやうに妊婦われ 仙田洋子
山笑ふ子供千人隠れゐて 平井照敏 天上大風
山笑ふ放して釣らす鱒釣場 小林勇二
山笑ふ日の古障子明けておく 野島島人
山笑ふ日や放れ家の小酒盛 井上井月(1822-86)
山笑ふ時計三十分おくれ 藤岡筑邨
山笑ふ木には戻れぬこけしかな 小林松風
山笑ふ村のどこかで子が生れ 尾形不二子
山笑ふ歳月人を隔てけり 鈴木真砂女 夕螢
山笑ふ灰となられてしまひけり 仙田洋子 雲は王冠
山笑ふ画室に白湯をいただきて 黒田杏子
山笑ふ神の茸ぞ命継げ 角川源義
山笑ふ聴けばきこゆる雨の音 千代田葛彦
山笑ふ胎動ときにへその裏 仙田洋子 雲は王冠以後
山笑ふ藁麦が羽織を着てゐたる 龍岡晋
山笑ふ野はさざ波の光満ち 手塚順
山笑ふ釘を使はぬ塔一つ 船木幸人
山笑ふ静けさに人働けり 玉木春夫
山見えぬ部屋に通され山笑ふ 田川飛旅子
川どれも海へ走れり山笑ふ 久野鈴一
帰郷する杜氏を見送り山笑ふ 伊東宏晃
手入良き仏足石や山笑う 脇本良太郎
手庇にすつと収まり山笑ふ 上井正司
故郷やどちらを見ても山笑ふ 正岡子規
朝日にも夕日にも山笑ひけり 岩淵喜代子
村一の長寿の父に山笑ふ 山田弘子
杖を曳く母の饒舌山笑ふ 河村玲波
杣の子に縁談のあり山笑ふ 長田穂峰
松かさでお手玉すれば山笑ふ 西本一都 景色
検問所奥なにごとか山笑ふ(メキシコ国境) 河野南畦 『元禄の夢』
検診の一つ褒められ山笑ふ 府中谷幸枝
権現の一の鳥居や山笑ふ 大橋敦子 手 鞠
機関士のまゝに定年山笑ふ 野崎 夢放
濯女の桶頭にのせて山笑ふ 遠藤梧逸
片方の耳を動かし山笑ふ 笹木弘
牛小屋に牛の新角山笑ふ 皆吉爽雨
生き死は人の世のこと山笑ふ 半田陽生
白球のゆくて筑波の山笑ふ 後藤郁子
穂が抜ける矢立の筆の山笑ふ 野村喜舟
笑ふ山から郵便夫来る足音す 今瀬剛一
笑ふ山に入りて親しき鼓動音 奈良文夫
笑ふ山を遶りて咽ぶ河瀬かな 青峰集 島田青峰
箱あれば物を仕舞ふ子山笑ひ 宮原 双馨
継体天皇杖に立ちまし山笑ふ 松山足羽
縄飛びを跳んで二つの山笑ふ 佐川広治
羽音みな空へ還りし山笑ふ 堀米秋良
胸襟をやうやく開き山笑ふ 松山足羽
腹に在る家動かして山笑ふ 高浜虚子
自然薯にみだらな話山笑ふ 中山純子 沙 羅以後
裏白やからから笑ふ山の姥 伊丹さち子
諍ひを水に流せし山笑ふ 関森勝夫
足軽ろきときは四方の山笑ふ 高木晴子 花 季
逆光に山笑ひつつ暮れなづむ 佐藤春夫 能火野人十七音詩抄
釉厚きピカソの皿や山笑ふ 岡田 貞峰
里鴉啼いて大きく山笑ふ 影島智子
金魚田の赤きさざなみ山笑ふ 橋本薫
長き汽車ひと呑みにして山笑ふ 小野 喬樹
青啄木鳥のこゑ透り山笑ひけり 堀口星眠 営巣期
面つけて忽ち女身山笑ふ 角川春樹
頂きに偽天守閣山笑ふ 井沢正江 湖の伝説
頂にたてば海見え山笑ふ 成瀬正とし 星月夜
食卓に塩こぼしつつ山笑ふ 皆吉司
馬叱ってそれから唄や山笑ふ 秋灰
騾に騎して行くやチヤハルの山笑ふ 遠藤梧逸
高浜虚子立つ背景の山笑ふ 成瀬正とし 星月夜
分校は四方の山の笑ふ中 今瀬剛一
初空や袋も山の笑ひより 千代尼
島山の笑ふをながめ磯づたひ 上村占魚 球磨
昼すぎて山の笑ふは憂かりけり 栗林千津
目の入りしこけしに山の笑ひけり 橋本榮治 麦生
神天降り大いに山の笑ふなり 角川春樹
笑ひ皺殖やして山の笑ひけり 林田江美
おほびらのまぐはひ岐神(くなど)山わらふ(上州中原の岐神三句) 上村占魚 『かのえさる』
山わらひはじめしころの夜の閏 灘稲夫
もうそろそろ山が笑ふと胡桃の木 高澤良一 ねずみのこまくら
かるがると死後の約束山笑ふ 竹之内清江
ことごとく雲を放ちて山笑ふ 村田 脩
ほろ~と土まろばせて山笑ふ 星野立子
ぽつねんと砂漠の果の山笑ふ 有馬朗人 天為
みちのくの山笑ひをり昼の酒 青柳志解樹
みどり児に貝ほどの舌山笑ふ 辻美奈子
マラソンの一団くづれ山笑ふ 渡邊千枝子
ワープロは新仮名づかひ山笑ふ 佐藤星雲子
一族の真ん中に母山笑う 伊関葉子
一片の転勤辞令山笑ふ 辻田克巳
三畳の仏間より見え山笑ふ 長谷川双魚 風形
人に生死国に興亡山笑ふ 山田豊
人乗せて馬の機嫌や山笑ふ 龍胆 長谷川かな女
仔を連れし馬に羊に山笑める 吉良比呂武
伐口の大円盤や山笑ふ 阿波野青畝
余生とは歩くことらし山笑ふ 清水基吉
傘寿得て米寿を目ざす山笑ふ 竹下一記
僧房に菜をきざむ音山笑ふ 角川春樹 夢殿
切口の大円盤や山笑ふ 阿波野青畝
初孫はいとしき獣山笑ふ 増田耿子
動脈は赤で描かれ山笑ふ 柴田奈美
古墳あり窯址ありて山笑ふ 福井圭児
喪の年となりし今年も山笑ふ 仙田洋子 雲は王冠
噴煙の仁王立ちして山笑う 仲丸くら
外出のおしやれ眼鏡や山笑ふ 影島智子
大き日を掲げて笑ふ山いくつ 加藤耕子
天鈿女命笑へば山笑ふ 堀口星眠 青葉木菟
太陽を必ず畫く子山笑ふ 高田風人子
夫婦に荷一つづつ山笑ひけり 細川加賀 生身魂
女生徒が尻もちをつき山笑ふ 藤岡筑邨
山笑うたしかに長き馬の顔 仁平勝 東京物語
山笑う梯子のかかり具合かな 永末恵子 発色
山笑う消しゴムでその山を消す 清水冬視
山笑う生活保護を受けている 清水哲男(1938-)
山笑う隠れてもまた隠れても 二村典子
山笑ひ傘で刺し合ふ会社員 田川飛旅子 『山法師』
山笑ひ大きな月をあげにけり 内藤双柿庵
山笑ひ海ほほえんでゐる日かな 嶋田摩耶子
山笑ふあつけらかんと物忘れ 杉山青風
山笑ふうしろに富士の聳えつつ 島谷征良
山笑ふうしろの山も笑ふなり 石川静雪
山笑ふおほらかに乳あふれしめ 辻美奈子
山笑ふことに雑木の明るさに 安立公彦
山笑ふたしかに次の日も白髪 田波富布
山笑ふとはこの景と思ひけり 高木晴子
山笑ふどこに置いてもきしむ椅子 鈴木さち子
山笑ふふるさとびとの誰彼に 楠本憲吉
山笑ふみづうみ笑ひ返しけり 大串章 百鳥
山笑ふわが顔避けて鏡傷 河野南畦 『元禄の夢』
山笑ふ中に富士見て下りけり 雑草 長谷川零餘子
山笑ふ中の檜山は口重し 白岩てい子
山笑ふ二上山は笑はざる 川崎展宏
山笑ふ今日の日和や洗ひ張 井月の句集 井上井月
山笑ふ傷いつぱいのランドセル 多田 淑子
山笑ふ初めて穿きしスニーカー 八幡より子
山笑ふ土偶のやうに妊婦われ 仙田洋子
山笑ふ子供千人隠れゐて 平井照敏 天上大風
山笑ふ放して釣らす鱒釣場 小林勇二
山笑ふ日の古障子明けておく 野島島人
山笑ふ日や放れ家の小酒盛 井上井月(1822-86)
山笑ふ時計三十分おくれ 藤岡筑邨
山笑ふ木には戻れぬこけしかな 小林松風
山笑ふ村のどこかで子が生れ 尾形不二子
山笑ふ歳月人を隔てけり 鈴木真砂女 夕螢
山笑ふ灰となられてしまひけり 仙田洋子 雲は王冠
山笑ふ画室に白湯をいただきて 黒田杏子
山笑ふ神の茸ぞ命継げ 角川源義
山笑ふ聴けばきこゆる雨の音 千代田葛彦
山笑ふ胎動ときにへその裏 仙田洋子 雲は王冠以後
山笑ふ藁麦が羽織を着てゐたる 龍岡晋
山笑ふ野はさざ波の光満ち 手塚順
山笑ふ釘を使はぬ塔一つ 船木幸人
山笑ふ静けさに人働けり 玉木春夫
山見えぬ部屋に通され山笑ふ 田川飛旅子
川どれも海へ走れり山笑ふ 久野鈴一
帰郷する杜氏を見送り山笑ふ 伊東宏晃
手入良き仏足石や山笑う 脇本良太郎
手庇にすつと収まり山笑ふ 上井正司
故郷やどちらを見ても山笑ふ 正岡子規
朝日にも夕日にも山笑ひけり 岩淵喜代子
村一の長寿の父に山笑ふ 山田弘子
杖を曳く母の饒舌山笑ふ 河村玲波
杣の子に縁談のあり山笑ふ 長田穂峰
松かさでお手玉すれば山笑ふ 西本一都 景色
検問所奥なにごとか山笑ふ(メキシコ国境) 河野南畦 『元禄の夢』
検診の一つ褒められ山笑ふ 府中谷幸枝
権現の一の鳥居や山笑ふ 大橋敦子 手 鞠
機関士のまゝに定年山笑ふ 野崎 夢放
濯女の桶頭にのせて山笑ふ 遠藤梧逸
片方の耳を動かし山笑ふ 笹木弘
牛小屋に牛の新角山笑ふ 皆吉爽雨
生き死は人の世のこと山笑ふ 半田陽生
白球のゆくて筑波の山笑ふ 後藤郁子
穂が抜ける矢立の筆の山笑ふ 野村喜舟
笑ふ山から郵便夫来る足音す 今瀬剛一
笑ふ山に入りて親しき鼓動音 奈良文夫
笑ふ山を遶りて咽ぶ河瀬かな 青峰集 島田青峰
箱あれば物を仕舞ふ子山笑ひ 宮原 双馨
継体天皇杖に立ちまし山笑ふ 松山足羽
縄飛びを跳んで二つの山笑ふ 佐川広治
羽音みな空へ還りし山笑ふ 堀米秋良
胸襟をやうやく開き山笑ふ 松山足羽
腹に在る家動かして山笑ふ 高浜虚子
自然薯にみだらな話山笑ふ 中山純子 沙 羅以後
裏白やからから笑ふ山の姥 伊丹さち子
諍ひを水に流せし山笑ふ 関森勝夫
足軽ろきときは四方の山笑ふ 高木晴子 花 季
逆光に山笑ひつつ暮れなづむ 佐藤春夫 能火野人十七音詩抄
釉厚きピカソの皿や山笑ふ 岡田 貞峰
里鴉啼いて大きく山笑ふ 影島智子
金魚田の赤きさざなみ山笑ふ 橋本薫
長き汽車ひと呑みにして山笑ふ 小野 喬樹
青啄木鳥のこゑ透り山笑ひけり 堀口星眠 営巣期
面つけて忽ち女身山笑ふ 角川春樹
頂きに偽天守閣山笑ふ 井沢正江 湖の伝説
頂にたてば海見え山笑ふ 成瀬正とし 星月夜
食卓に塩こぼしつつ山笑ふ 皆吉司
馬叱ってそれから唄や山笑ふ 秋灰
騾に騎して行くやチヤハルの山笑ふ 遠藤梧逸
高浜虚子立つ背景の山笑ふ 成瀬正とし 星月夜
分校は四方の山の笑ふ中 今瀬剛一
初空や袋も山の笑ひより 千代尼
島山の笑ふをながめ磯づたひ 上村占魚 球磨
昼すぎて山の笑ふは憂かりけり 栗林千津
目の入りしこけしに山の笑ひけり 橋本榮治 麦生
神天降り大いに山の笑ふなり 角川春樹
笑ひ皺殖やして山の笑ひけり 林田江美
おほびらのまぐはひ岐神(くなど)山わらふ(上州中原の岐神三句) 上村占魚 『かのえさる』
山わらひはじめしころの夜の閏 灘稲夫
もうそろそろ山が笑ふと胡桃の木 高澤良一 ねずみのこまくら
山笑ふ 補遺
あらぬ方に滝水落し山笑ふ 村山故郷
お目当は菜飯田楽山笑ふ 百合山羽公 樂土以後
かづら橋渡れぬ一人山笑ふ 稲畑汀子
ダンプカー転覆ごとに山笑ふ 阿波野青畝
ぽつねんと砂漠の果の山笑ふ 有馬朗人 天為
まぐはひの神に鉄柵山笑ふ 森澄雄
をとめ手に墨すらしめて山笑ふ 上田五千石 天路
安曇野の真中に立てば山笑ふ 藤田湘子 神楽
伊香保とは屋根の上に屋根山笑ふ 阿波野青畝
異人墓地のうかれ女墓や山笑ふ 角川源義
雲かげのとんで次第に笑ふ山 高浜年尾
遠からず山笑ふ日も来たるべし 上田五千石『琥珀』補遺
蒲団着て山笑ふ姿や東山 正岡子規 山笑う
岩山と言ひて岩あり山笑ふ 山口青邨
恐ろしき灘をへだてて山笑ふ 正岡子規 山笑う
金山も朱鷺もまぼろし山笑ふ 鷹羽狩行
故郷やどちらを見ても山笑ふ 正岡子規 山笑う
口辺のまだこはばりて山笑ふ 能村登四郎
皇后の甲の形山笑ふ 阿波野青畝
高縄やこちが笑へば笑ふ山 正岡子規 山笑う
坂に裏おもてのありて山笑ふ 鷹羽狩行
山々のなかに秀でて山笑ふ 鷹羽狩行
山笑ふことなどありと思ほへず 上田五千石『風景』補遺
山笑ふつなぎとめられ石切夫 平畑静塔
山笑ふときをり村に旋風 森澄雄
山笑ふやその中に鐘懸けにけり 岡井省二 鯛の鯛
山笑ふわがふるさとは京に似し 山口青邨
山笑ふわれ詩を作り門を出でず 山口青邨
山笑ふ歌の宴に遅れつつ 上田五千石『天路』補遺
山笑ふ畦みちは手をつなぎあひ 鷹羽狩行
山笑ふ虎渓三笑のことをふと 山口青邨
山笑ふ歳月人を隔てけり 鈴木真砂女
山笑ふ三寶柑を臍みかん 百合山羽公 樂土
山笑ふ子供千人隠れゐて 平井照敏
山笑ふ神の茸ぞ命継げ 角川源義
山笑ふ赤きのぼりがはためきて(伊豆嵯峨沢温泉) 細見綾子
山笑ふ草大福といふも出て 森澄雄
山笑ふ転び上手の怪我もせず 鈴木真砂女 紫木蓮
山笑ふ奉納の能進みをり 大野林火 方円集 昭和五十二年
山笑ふ里人これに応へたり 高浜年尾
笑ふ山に向けし遅筆の机かな 鈴木真砂女
西行の命なりける山笑ふ 百合山羽公 樂土以後
石処大変貌し山笑ふ 阿波野青畝
赤石は是れ火山弾山笑ふ 阿波野青畝
村人の知恵のかぎりを山笑ふ 能村登四郎
太陽を必ず描く子山笑ふ 高田風人子
稚子達に山笑ふ窓を開きけり 村上鬼城
丁髷は長者の森よ山笑ふ 阿波野青畝
長城のいや涯になほ笑ふ山 鷹羽狩行
南国の土佐はいづこも山笑ふ 鷹羽狩行
伐口の大円盤や山笑ふ 阿波野青畝
秘めゐたる萌黄にはかに山笑ふ 上田五千石『風景』補遺
妙法蓮華経と谺山笑ふ 阿波野青畝
夜泣石いくつもありて山笑ふ 百合山羽公 樂土以後
旅嚢より辞書とり出せば山笑ふ 上田五千石『風景』補遺
黴びつける河原を白根山笑ふ 阿波野青畝
by 575fudemakase
| 2017-04-30 05:28
| 春の季語
俳句の四方山話 季語の例句 句集評など
by 575fudemakase
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▽ある季語の例句を調べる▽
《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
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調べる方法です。
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