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あかつきの星を緡りし柳かな 暁台
あちへゆらりこちへゆらりと柳哉 柳 正岡子規
あち東風や面々さばき柳髪 松尾芭蕉
あら青の柳の糸や水の流れ 上島鬼貫
いざいでう柳の小簑梅の笠 柳 正岡子規
いつときは柳も揺れず迎鐘 佛原明澄
いつまでも人現はれず柳かな 高野素十
いねつむや通ふ呼吸も柳より 元夢
いろいろに風のひろがる柳かな 柳 正岡子規
うぐひすは起こせどねぶる柳かな 千代尼
うつくしき手て一まねぐ柳かな 柳 正岡子規
うつらうつら紅葉して行く柳かな 会津八一
おしゃべりに柳の夜のうすまりぬ 伊東達夫
おしよせてたばぬる程の柳かな 探芝 俳諧撰集「有磯海」
おそろしき根を恥ぢ入りて柳かな 千代尼
おもひ出て物なつかしき柳かな 椎本才麿
お化け柳くぐって 聖夜劇のかえり 伊丹公子 メキシコ貝
お十夜の水に柿の葉柳の葉 岸本尚毅 舜
かぞへ来ぬ屋敷々々の梅柳 翁 正 月 月別句集「韻塞」
かたくなに枝垂れぬ柳道真忌 竹下しづの女 [はやて]
かの柳逆さ靡きや洗堰 森田 峠
かへり見る門には柳ばかりなり 柳 正岡子規
きえ~に白山みゆる柳かな 久保田万太郎 草の丈
くたびれて柳も眠る日和哉 柳 正岡子規
けふの日を柳にやりて川端に 上島鬼貫
けろりくわんとして烏と柳哉 一茶
けろりくわんとして雁と柳哉 一茶 ■文化八年辛未(四十九歳)
こがらめや庵の茶の花つぼむころ 柳城「はたけせり」
ここ啄木の北上川か目に柳 栗林一石路
この奥に暮るゝ峡ある柳かな 芝不器男
この塚は柳なくてもあはれなり 上島鬼貫
この辺は名もなき家の柳哉 正岡子規
この柳あすなき海贏を廻しけり 増田龍雨 龍雨句集
ゴビ灘の涼しき水辺紅柳 櫻井菜緒 『帰雁』
ごみをかぶる柳の下のポストかな 寺田寅彦
さき交る柳の中の糸桜 糸桜 正岡子規
さし柳しだれんとして上に向く 柳 正岡子規
さし柳三尺にして緑ふく 柳 正岡子規
さし柳翌は出て行庵也 一茶 ■文化二年乙丑(四十三歳)
さみだれや棹にふすぶる十団子 左柳 俳諧撰集「有磯海」
しだれ柳ふれて都電は雑司ヶ谷 敷地あきら
しばしとて高足とまれ柳かげ 井原西鶴
しばし見む柳がもとの小鮒市 高井几董
しばらくは風にまかせし柳哉 柳 正岡子規
しめ縄の風吹きつくる柳哉 柳 正岡子規
すかし見て星に淋しき柳かな 樗良
すこしのこつた戦禍の柳はなやぎ銀座早春 橋本夢道 無禮なる妻抄
すつかり病人になつて柳の糸が吹かれる 尾崎放哉
それぞれの朧の形や梅柳 千那 正 月 月別句集「韻塞」
ちさい子や柳ひかんと飛上る 星野麦人
つきがねのひびきに動く柳かな 椎本才麿
つくづくと雨の柳を見る日哉 梅
つゞきけりちまたの柳村の桃 柳 正岡子規
つやつやと柳に霜の降る夜かな 暁台
てれば桃ふれば柳の節句かな 京-方山 元禄百人一句
としの尾や柳に青う結び行く年の暮 千代尼
どちらともつかぬ柳や村境 柳 正岡子規
とびこんで鶯見えぬ柳哉 鶯 正岡子規
とりつきて柳ひきゝる小舟哉 柳 正岡子規
とりつきて蕣上る柳哉 朝顔 正岡子規
なが~と柳夜明けし土用かな 佐野青陽人 天の川
ながれてはまた根にかへる柳かな 千代尼
なよやかに節分の夜の柳かな 中島月笠 月笠句集
ならびたる柳の糸の間かな 後藤夜半 翠黛
ならびたる柳の絲の間かな 後藤夜半
ぬれて照る柳には又しぐれ哉 宗是
ねこ柳のほほけ白むや雛の雨 室生犀星 魚眠洞發句集
はつきりと桜の中の柳かな 桜 正岡子規
はつきりと柳の中の桜かな 柳 正岡子規
はらはらと柳動くや初日影 初日影 正岡子規
はれ物に柳のさはるしなへかな ばせを 芭蕉庵小文庫
ひかりさす闇のあらしの柳哉 松岡青蘿
ひつたりと風のとまりし柳かな 柳 正岡子規
ひつたりと風のなくなる柳かな 柳 正岡子規
ひと雨の玉の雫や糸柳 飴山 實
ふく風をすなほにうけし柳哉 柳 正岡子規
ふところに老柳荘の木の実かな 加藤晴子
ふり帰るかほもかすむや柳原 柳 正岡子規
ふり揚ぐる榜(かい)の雫に柳かな 鳩枝 俳諧撰集「藤の実」
ベンチみな老人が占め子供の日 竹内柳影(ひいらぎ)
まい~や柳条垂るゝ下出でて 尾崎迷堂 孤輪
まちがへてほめし隣の柳哉 柳 正岡子規
まなざしの結び柳に上りをり 斎藤由美子
みちすがら麗人多き柳かな 会津八一
みよし野に闇一結び柳かな 千代尼
むかふるに柳おくるに梅の宿 泉鏡花
むつとしてもどれば庭に柳かな 大島蓼太
もつれたり解けたり風の糸柳 柳 正岡子規
やはらかに柳あをめる/北上の岸辺目に見ゆ/泣けとごとくに 石川啄木
ゆかしさをともにうなづく柳かな 水田正秀
ゆかしさをまねき合たる柳かな 水田正秀
ユスリ蚊の柳を好む別派かな 高澤良一 ぱらりとせ
ゆつくりと時計のうてる柳かな 久保田万太郎
ゆふぐれの遊行柳の風をみる 今野志津子
ゆらゆらと柳うごくや初日影 初日影 正岡子規
ゆらゆらと柳動くや初日の出 初日 正岡子規
よけて入る雨の柳や切戸口 永井荷風
よめならばみどりにせばや柳髪 貞徳
わが前の柳眉怖ろし歌留多取 鈴木鷹夫 千年
わか柳一すぢのりて藁廂 阿波野青畝
わか柳一とすぢのりて藁廂 阿波野青畝
わたりふたつ見えて夕日の柳哉 高井几董
われを囚ふ葉柳と吾子の妙齢と 下村槐太 天涯
愛情は秘むべし柳の裏葉銀 香西照雄 対話
悪夢から醒めて柳のわたがとぶ 駿河妙子
梓川柳の並木紅葉せり 比叡 野村泊月
暗しとは柳にうき名浅みどり 尾崎紅葉
依々たり柳楊氏の娘門に倚る 寺田寅彦
惟願慈悲降臨護念柳かな 龍岡晋
遺影とは硯に映る柳かな 長谷川櫂 古志
一軒の茶見世の柳老にけり 蕪村
一村は杏と柳ばかりかな 杏の花 正岡子規
一村は柳ばかりや朝かすみ 霞 正岡子規
一様に岸辺の柳吹き靡き
引あげて水音くらき柳かな 斯波園女
引きよせて放しかねたる柳かな 丈草
引よせて放し兼たる柳かな 内藤丈草
引寄て折手をぬける柳かな 炭 太祇 太祇句選
雨の家鴨柳の下につどひけり 寺田寅彦
雨一日風の絶えたる柳哉 柳 正岡子規
雨一日風を押へて柳哉 柳 正岡子規
雨燕うつくし風を舞ふ柳 椎本才麿
雨石あるこの世の春の煙柳忌 西島麦南 人音
雨太き老柳荘の花岩菲 加藤晴子
卯の花やくらき柳の及び腰 松尾芭蕉
卯の花や暗き柳の及び腰 松尾芭蕉
雲海の割れてなつかしバルセロナ 柳沼せつ子
永き日を柳の風のよわりけり 日永 正岡子規
永き日を柳の風の幾かはり 日永 正岡子規
煙草屋の娘うつくしき柳かな 寺田寅彦
燕の乗りかためたる柳かな 水田正秀
猿沢の柳の下の風船屋 比叡 野村泊月
遠くから柳に見ゆる柳哉 井原西鶴
遠くまで海濁りたる柳かな 岡本松浜 白菊
遠くより柳青めと鶫鳴く 飯田龍太
遠山を柳の奥と思ふかな 尾崎迷堂 孤輪
応~で人を賺せる柳かな 去来
横に降る雨なき京の柳かな 蕪村
王城や大路の柳小路の花 柳 正岡子規
鴬や柳のうしろ薮の前 松尾芭蕉
鴬を魂にねむるか矯柳 松尾芭蕉
鴬を魂にねむるか嬌柳(たをやなぎ) 松尾芭蕉
屋根ふきにたばねられたる柳哉 横井也有 蘿葉集
屋根舟を招きよせたる柳かな 柳 正岡子規
下戸若衆柳に花もなかりけり 調鶴 選集「板東太郎」
下市に上市つゞく柳かな 野村喜舟 小石川
加茂川や柳条長き初日影 大谷句佛 我は我
家主の無残に伐りし柳哉 柳 正岡子規
家二つ狭きが中の柳かな 柳 正岡子規
家百戸あれば寺ある柳かな 几董
河上は柳かうめか百千鳥 其角
花さかぬ身をすぼめたる柳かな 乙由
花の中に柳一木のあはれ也 柳 正岡子規
花の背戸柳の路次や蜆売 蜆 正岡子規
花紅く草みどりなり煙柳忌 飯田蛇笏 山廬集
花咲かぬ身はふり安き柳かな 千代女
花柳章太郎よりとどきたる切子かな 安住敦
花柳章太郎より届きたる切子かな 安住敦
花柳流家元と逢ふ菊供養 成瀬櫻桃子
霞被て柳の魚藍見に行かむ 綾部仁喜 樸簡
蚊とんぼのぶらさがりをる谷地柳 高澤良一 暮津
我ままに枝のそろはぬ柳かな 如元 二 月 月別句集「韻塞」
我影を捜す老木の柳かな 乙仙
画舫向きをかへしと見ゆる柳かな 原田青児
懐に沼を抱へて山眠る 柳下美砂枝
貝よせの風は柳に通ひけり 垣丸
街道に余の木もまぜぬ柳哉 柳 正岡子規
角燈の柳の辻をまがりけり 寺田寅彦
学べども柳にたらぬこころかな 水田正秀
笠の緒に柳わがぬる旅出かな 広瀬惟然
笠岳が笠を脱いだる柳蘭 斉藤美規
潟の柳旱り気味なる葉色なれ 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
活けんとして柳置きたる畳哉 柳 正岡子規
且つ結び且つ消ゆ水輪糸柳 高澤良一 素抱
瓦斯灯にかたよつて吹く柳かな 正岡子規
瓦斯燈にかたよつて吹く柳かな 正岡子規
干網に取りまかれたる柳かな 柳 正岡子規
看板の団子淋しき柳哉 一茶 ■享和三年癸亥(四十一歳)
竿持す梅に柳に年の暮 井原西鶴
閑かさを覗く雨夜の柳かな 炭 太祇 太祇句選後篇
岸崩えて小魚たまりぬ川柳 柳 正岡子規
眼かくしの柳青みし二階かな 尾崎紅葉
顔いたき風のよそ目に柳哉 高井几董
寄せし身のいづこか涼し痩せ柳 加藤知世子 花 季
亀の背をはらひもぞしてたを柳 比叡 野村泊月
祇王忌や采女柳の揺れやまず 鶴田武子
吉原の見返り柳痩せにけり 小島相河
逆髪は風に柳の名なるべし 柳 正岡子規
球うける極秘は風の柳哉 柳 正岡子規
旧正に逢うて蒲柳のひとなりし 南上敦子
牛飼の鞭に柳のもつれけり 柳 正岡子規
牛肉の看板赤き柳哉 寺田寅彦
居留地の街正しき柳哉 柳 正岡子規
魚提て柳がくれにもていりぬ 成美
京を出る旅人多し梅柳 梅 正岡子規
驚くや旅地に早き梅柳 梅 正岡子規
襟巻や蒲柳の質の顔よけれ 喜谷六花
金亀虫覚めゐる柳すゞしさに 右城暮石 声と声
金州の城門高き柳かな 正岡子規
駒繋ぐいくさのあとの柳かな 柳 正岡子規
空を飛ぶ塵やひかりや柳萌ゆ 耕二
月うるみ柳の染むる二月かな 松根東洋城
月にそうて柳のなかを歩きけり 会津八一
月もやゝほのかに青き柳かな 松岡青蘿
月遠く柳にかゝる夜汐かな 加舎白雄
月花の外をおぼろの柳かな 松岡青蘿
月夜鴉水吸ひ上ぐる柳かな 渡辺水巴 白日
犬に迯て庭鳥上る柳かな 高井几董
県庁と市役所と並ぶ柳かな 寺田寅彦
肩過ぎてたるる柳の鬘かな 富木
見るうちにわすれて仕舞ふ柳かな 千代尼
見上ぐればまだ日の残る柳かな 野坡
見渡すや柳の緑り花の紅 柳 正岡子規
遣羽子や柳の糸の風を憎む 会津八一
原爆ドーム柳の岸へ影倒る 中西舗土
原発を拒みつづけて天草干す 柳岡百合江
古写経の緑を柳かと思ふ 長谷川櫂 天球
古川にこびて目を張る柳かな 松尾芭蕉
古獺やふるき柳の蔭祭 尾崎紅葉
故郷にわが植ゑおきし柳哉 柳 正岡子規
湖尻のここだ水湧く柳蔭 下村ひろし 西陲集
五人ぶちとりてしだる柳かな 野坡
五千尺の山地三尺の柳蘭 瀧井孝作
五六軒村はづれ行く柳かな 会津八一
五六本よりてしだるる柳かな 去来
五六本よりてしだるゝ柳かな 去来
五六本寄りてしだるる柳かな 去来 俳諧撰集「有磯海」
五六本寂寞として柳かな 会津八一
御車の昔過ぎたる柳かな 柳 正岡子規
乞食ゐて柳祭の昼めく夜 楠本憲吉
交りを水にまかせて柳かな 水田正秀
口上のはてて詠(ながめ)るやなぎ(柳)かな 立花北枝
幸に柳も寝るや春の雨 吾仲 正 月 月別句集「韻塞」
広島は柳の多きところかな 柳 正岡子規
広嶋は柳の多きところかな 正岡子規
江村を苗代辺にも柳かな 細谷柚翁
江東に緑の早き柳哉 柳 正岡子規
考えてみてもむづかし柳の葉 清水径子
荒につく畠の柳みどりせり 高井几董
行春や柳の糸も地について 行く春 正岡子規
降りぎはの柳揺れゐる火桶かな 田中裕明
高殿に美人佇む柳かな 柳 正岡子規
国栖笛や梅も柳も舞の袖 一峨
黒塀にしだるゝ雨の柳かな 柳 正岡子規
腰をふる門の柳やかぶきもの 北村季吟
忽ちに餅のなる木は柳かな 萬翁
此松も柳にしたき清水かな 横井也有 蘿葉集
根を置てけふももどらぬ柳かな 千代尼
根を露はさずして柳老いにけり 永田耕衣 驢鳴集
佐保姫の眉についたる柳哉 佐保姫 正岡子規
細櫂の撞木でわくる柳哉 幸田露伴 江東集
菜種刈る遊行柳の風の中 山本とく江
咲き出でぬびえうの柳たよ~と 蛇足「新類題発句集」
柵結ふて柳の中の柳かな 柳 正岡子規
三日月をいろいろに吹く柳哉 柳 正岡子規
三味ならす子に銭投る柳哉 柳 正岡子規
傘(からかさ)に押し分けみたる柳かな 松尾芭蕉
傘に押し分けみたる柳かな 松尾芭蕉
傘に押わけみたる柳かな 芭蕉
山かづらかけて遠目の柳かな 松岡青蘿
山笑ふ柳をしたふ名残かな 秀盛
山吹に柳しだるゝ小池かな 山吹 正岡子規
山吹の上にしだるゝ柳かな 山吹 正岡子規
山吹や柳に水のよどむころ 千代女
山柳の咲けば間近し藤切会 河野友人
産の紐とけてはらりと柳かな 尾崎紅葉
残暑倦む人や柳の川わたり 浜田酒堂
史家村の入口見ゆる柳かな 柳 正岡子規
四五本の柳とりまく小家かな 正岡子規
市中にひねもす動く柳哉 柳 正岡子規
思ひ出でてものなつかしき柳かな 椎本才麿
思ふべし柳青まむことをのみ 林原耒井 蜩
指圧爽やか突手柳手拍打叩打 高澤良一 素抱
枝刈りて柳すゞしき月夜哉 永井荷風
枝垂るゝや辻の柳の塵三斗 尾崎紅葉
枝長く柳活けたる花屋哉 柳 正岡子規
糸屑にまじる柳の一葉かな 永井荷風
糸柳まだ遠景を透しをり 高浜年尾
糸柳垂れて町並つくるかな 烏頭子
糸柳東男に吹かれ寄る 行方克己 知音
糸柳日の点滴を地に繋ぐ 新井道江
糸柳風は気ままな振付師 小出三子
糸柳梳きくる風のうすみどり 井口源吾
紙燭して客おくり出す柳かな 才麿
時雨るゝや柳に少し葉のありぬ 細見綾子 花寂び
七夕柳かこみ点せりをさならは 臼田亞浪 定本亜浪句集
悉く屋根に落ちたる柳かな 会津八一
捨てやらで柳さしけり雨のひま 蕪村
捨てやらで柳挿しけり雨の間 蕪村
捨やらで柳さしけり雨のひま 蕪村
蛇の子の鱒に危き柳かな 会津八一
蛇の輪の雨に流るる柳かな 浜田酒堂
蛇柳の葉越の月となりにけり 寺田寅彦
若水や柳のかたへあまり行 馬光
若草に根をワすれたる柳かな 蕪村 春之部 ■ 禁城春色暁蒼々
若餅や精け返つて柳色 元夢
取りついて波引ち切る柳哉 柳 正岡子規
手ぐり船風は柳にふかせけり 斯波園女
手花火の柳が好きでそれつきり 恩田侑布子
手櫛さへ入れぬ柳の打かぶり 内藤丈草
手折らるる花から見ては柳かな 千代尼
手操舟風は柳にまかせたり 園女 俳諧撰集玉藻集
腫物にさはる柳のしなへかな 芭蕉 俳諧撰集「有磯海」
腫物に触る柳のしなへ哉 松尾芭蕉
腫物に触る柳の撓かな 芭蕉
腫物に触る柳の撓哉 松尾芭蕉
酒しみの舞衣かけし柳かな 尾崎紅葉
酒のあと柳の奥を尾長鳥 和知喜八 同齢
酒船をつなぎとめたる柳哉 柳 正岡子規
修正会や供華の柳の灯影して 大谷句佛
舟かりて春見おくらん柳陰 立花北枝
舟かりて春見送らん柳陰 北枝
舟と岸柳へだつる別れ哉 柳 正岡子規
舟岸につけば柳に星一つ
舟子待てば夕靄起る柳哉 石島雉子郎
十一騎の十一本の柳青める 阿部完市 純白諸事
十五分遅れ柳の下に逢ふ 工藤 信子
出そびれて家にゐる日やさし柳 永井荷風
出る杭をうたうとしたりや柳かな 蕪村 春之部 ■ 禁城春色暁蒼々
出盛りて来て柳降りの一としきり 行方克己 無言劇
春の霜柳に解けて流れけり 石井露月
春の夜や柳かくれの細ともし 紅葉
春はまだ短うたるゝ柳哉 柳 正岡子規
春雨や柳の糸もまじるらん 春の雨 正岡子規
春出水中洲の柳ひたりたる 高浜虚子
春待つや仮の小桶に梅柳 安藤橡面坊
春風の姿やさしき柳かな 春風 正岡子規
春風の手柄見せけり桃柳 春風 正岡子規
春風の油断も見えぬ柳かな 春風 正岡子規
春風や何の夢見る朽柳 春風 正岡子規
春風や柳のなでる古やぐら 春風 正岡子規
春風をかたちに見せる柳哉 春風 正岡子規
巡邏をへて柳に日あり歌書を繙く 飯田蛇笏 山廬集
初むまや柳はみどり小豆めし 尾張 也有 五車反古
初午や柳はみどり小豆飯 也有
初茶の湯あめつち結ぶ柳かな 高林とよ子
召集の掲示を撫る柳哉 寺田寅彦
宵宮に銀髪投手現はれし 今坂柳二「白球論」
小鮎汲柳しばしば潜りけり 至青
小鯛挿す柳涼しや海士が妻 松尾芭蕉
昭君の柳を山谷堤かな 椎本才麿
梢狭き二等道路の柳かな 柳 正岡子規
消え際の線香花火の柳かな 鈴木花蓑
焼け跡の道になつたる柳哉 柳 正岡子規
章臺の柳を思ふ彌生の頃 寺田寅彦
章臺や柳に妓楼朧なり 寺田寅彦
象肥えて戦ひ習ふ柳かな 柳 正岡子規
上へまだ延ぬでもなき柳かな 横井也有 蘿葉集
上下に道二つある柳かな 柳 正岡子規
城門を出て遠近の柳かな 柳 正岡子規
情事話頭に兵塵想ふこの柳 河東碧梧桐
心ゆくまで老柳と空の話 鳴戸奈菜
新月や藤太がまとは柳の葉 浜田酒堂
新阪を下りて根岸の柳哉 柳 正岡子規
新寺の砂にしだるゝ柳哉 許六
新道に痩せたる柳桜哉 柳 正岡子規
新道に緑少き柳かな 柳 正岡子規
新涼の柳手といふ指圧法 高澤良一 素抱
真直に堀割遠き柳かな 柳 正岡子規
神もけふ柳より乗る渡しかな 浜田酒堂
身をなげた名所めでたき柳哉 正岡子規
人生を空費して居る柳かな 永田耕衣
人道と車道を分る柳哉 柳 正岡子規
吹きわける柳の風や不二筑波 柳 正岡子規
水の奥氷室尋ぬる柳かな 芭蕉「曾良書留」
水の奥氷室尋ぬる柳哉 松尾芭蕉
水の奥氷室尋る柳哉 芭蕉
水みちて松も柳もかすむらむ 会津八一
水音の野中さびしき柳かな 浜田酒堂
水汲の辛苦して出る柳かな 立花北枝
水打つや時経ぬごとく柳影 依光陽子
水面には横柳には縦の風 吉年虹二
水門を柳のたゝく月夜哉 南雅
酔ひふして柳に寝顔なぶらせん 会津八一
酔ふた~柳手をひけ春の暮 幸田露伴 拾遺
数へ来ぬ屋敷屋敷の梅柳 松尾芭蕉
菅笠にはらりとかゝる柳哉 柳 正岡子規
生きてゐる糸のさき~糸柳 藤後左右
生酔のもつれこんたる柳哉 柳 正岡子規
聖鐘が賜ふ目ざめは柳いろ 林翔
声上げて昼の蚊消えし柳の間 殿村莵絲子 牡 丹
西側はかげる銀座の柳かな 瀧井孝作
西鶴忌おどろ吹かるる大柳 鈴木真砂女 夕螢
西門の杏東門の柳かな 杏の花 正岡子規
青空に馴れて米ふむ柳かな 巣兆
青月夜無柳殖やして恋封じ 河野多希女 こころの鷹
青々と柳のかかる築地かな 蝶夢
青東風の満ちて夜に入るふしみかな 遅柳「野梅」
石橋の目にはさまりし柳かな 柳 正岡子規
石鹸玉柳の風に後じさり 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
石菖や窓から見える柳ばし 永井荷風
石文の上にしだるゝ柳かな 柳 正岡子規
積塔や柳の衣に風渡る 芦 涯
切り捨てゝ心しづめん糸柳 柳 正岡子規
折り持つや柳悲しき馬の上 会津八一
蝉させば竿にもつるゝ柳哉 蝉 正岡子規
千羽鶴柳に花の夕かな 井原西鶴
千代田区の柳は無聊みどりの日 大畠新草
千仏や柳桜に出開帖 松瀬青々
川ありと見えてつらなる柳哉 柳 正岡子規
川こえて赤き足行くかれ柳 上島鬼貫
川こして帯ときによる柳かな 岱水 芭蕉庵小文庫
川せみのすべりながらや飛ぶ柳 水田正秀
川セミノ去テ柳ノ夕日哉 翡翠 正岡子規
川セミノ足場ヲエラブ柳哉 翡翠 正岡子規
川セミノ池ヲ巡リテ皆柳 翡翠 正岡子規
川セミノ飛デシマヒシ柳カナ 翡翠 正岡子規
川セミノ来ヌ日柳ノ嵐カナ 翡翠 正岡子規
川セミノ来ル柳ヲ愛スカナ 翡翠 正岡子規
川セミモ鷺モ来テ居ル柳哉 翡翠 正岡子規
川セミヤ池ヲ巡リテ皆柳 翡翠 正岡子規
川上へ流るるやうな柳かな 此筋 二 月 月別句集「韻塞」
川蒸気船過ぎて 杞柳の白光増す 伊丹公子 時間紀行
川蝉ノ魚ヲ覗フ柳カナ 翡翠 正岡子規
川蝉や柳垂れ芦生ふる処 翡翠 正岡子規
川蝉や柳静かに池深し 翡翠 正岡子規
川波の梢にとゞく柳哉 郢里
浅妻の烏帽子をなでる柳哉 柳 正岡子規
線香花火終の柳は公家のひげ 高澤良一 素抱
船を上りて町広やかに柳かな 長谷川零余子
船頭のしやつ面撫づる柳哉 幸田露伴 江東集
船舞台濡るゝ柳の雨となる 江口竹亭
膳所あたり湖せばまりに柳かな 尾崎迷堂 孤輪
遡江すや楊柳にそひ桃にそひ 上ノ畑楠窓
倉敷は柳新樹の壁白き 山本郎
想ひ出や柳に雨の降るごとく 岸風三楼 往来
窓に垂るゝ柳や河岸の活版所 寺田寅彦
草と見え柳と見えて村遠し 柳 正岡子規
草臥て行手を望む柳哉 柳 正岡子規
草原の径へ紅刷き柳蘭 和知喜八 同齢
草市や柳の下の燈籠店 正岡子規
送行や白波洗ふ柳の根 山本洋子
卒然と風湧き出でし柳かな たかし
打かけて月をゆるがす柳哉 松岡青蘿
打水の力ぬけたる柳哉 打ち水 正岡子規
対岸の人に日当る柳かな 岸田稚魚
待合や柳しだるゝ狭き庭 柳 正岡子規
退庁や門の葉柳風が吹く 寺田寅彦
大きなるものを吹き出す柳かな 柳 正岡子規
大ゆれに梅雨に入るなる柳かな 岸田稚魚
大家の足場古びし柳かな 柳 正岡子規
大江戸は八百八町の柳哉 柳 正岡子規
大慈悲や柳が下の迷子石 野村喜舟 小石川
大川に女船漕ぐやなぎ哉 柳 正岡子規
大店の檐つらねたる柳かな 柳 正岡子規
大道芸川端柳吹かる辺に 高澤良一 石鏡
大仏の開眼かすむ柳かな 野村喜舟 小石川
大木に思へばならぬ柳かな とめ 俳諧撰集玉藻集
大門につきあたりたる柳哉 柳 正岡子規
大門や柳かぶつて灯をともす 柳 正岡子規
大柳したれぬ程そおもしろき 柳 正岡子規
大柳小橋あるべきところかな 柳 正岡子規
啄木忌利根の柳もあをみけり 川越蒼生
凧のあたりどころや瘤柳 丈草 芭蕉庵小文庫
樽うちて柳の月に踊るらん 会津八一
短日や柳眉を立つる岐神 古舘曹人 樹下石上
短夜の道の窪みに柳の葉 岸本尚毅 鶏頭
短夜は柳に足らぬつゝみ哉 短夜 正岡子規
池に鵝なし仮名書き習ふ柳陰 山口素堂
池の面にはらりとしたる柳かな 飯田蛇笏 山廬集
竹馬に唐児友呼ぶ柳かな 柳 正岡子規
昼の夢ひとりたのしむ柳かな 千代尼
朝露にすすぎあげたる柳かな 広瀬惟然
町の灯に柳明るき夜霧かな 高桑化羊
町の柳十本毎に灯をともす 柳 正岡子規
町中を小川流るゝ柳かな 柳 正岡子規
長閑さや柳の下の洗ひ臼 井上井月
鳥の羽音頭上に消えぬ柳挿す 西山泊雲 泊雲句集
鳥逃げて吹矢の落る柳哉 柳 正岡子規
津の柳茂り極めぬ雲の峯 野村喜舟 小石川
辻まちの車の上に柳哉 柳 正岡子規
辻駕に朱鞘の出たる柳かな 柳 正岡子規
辻々の交番柳したゝりぬ 新海非風
釣竿の糸吹そめて柳まで 千代尼
低きより柳の枝の垂れにけり 後藤夜半
低きより柳の絲の垂れにけり 後藤夜半
貞柳が哥よまぬ日や夷講 高井几董
庭池の柳も眠り昼寝かな 東洋城千句
提灯を柳に結はへ踊りけり 井山幸子
泥亀に人だかりする柳かな 可長 芭蕉庵小文庫
転校の中学校の柳かな 本多草明
田の畔に名のありげなる柳かな 黙籟
田一枚植て立去る柳かな 松尾芭蕉
田一枚植ゑて立ち去る柳かな 松尾芭蕉
田一枚植ゑて立去る柳かな 芭蕉
田起しの日和の遊行柳かな 太田土男
田植機の来てゐる遊行柳かな 小林螢二「帆曳船」
渡し銭島へ五厘や糸柳 岩本尚子
土橋あり柳かくれの馬の鈴 柳 正岡子規
唐櫛や風の跡見る柳陰 鉄九 選集「板東太郎」
唐人のうしろむきたる柳かな 許六 二 月 月別句集「韻塞」
東門の外に舎栄す柳哉 柳 正岡子規
桃の背戸柳の門や二三軒 桃の花 正岡子規
桃柳かがやく川のながれかな 蝶夢
桃柳かはりありくや女の子 羽紅 俳諧撰集玉藻集
桃柳くばりありくやおんなの子 野澤羽紅女
桃柳河に臨みて誰が楼ぞ 桃の花 正岡子規
桃柳桜の中を蜆売 蜆 正岡子規
湯河原の海は水色ミモザ咲く 柳下美砂枝
豆腐屋の襟を摩でたる柳かな 幸田露伴
逃げ来しが帰りたさ浮きし柳かな 中塚一碧樓
動かねばとんと動かぬ柳哉 右漱
胴をかくし牛の尾戦ぐ柳かな 山口素堂
道の辺の葉柳おもき暑さ哉 幸田露伴 拾遺
道野辺の朽木の柳はな緒もなし 丸石 選集「板東太郎」
鍋墨を静かになでる柳かな 正岡子規
難波津の女柳の枝垂れけり 長谷川かな女
難波津はこことぞ柳青みけり 金子 晉
二の午や末社乍らも梅柳 小澤碧童 碧童句集
二ン月の雨より細きぎ柳かな ぶん村 二 月 月別句集「韻塞」
二ン月の雨より細き柳かな [ブン]村
二ン月や松にもつれて絲柳 西山泊雲 泊雲句集
二階から紙屑捨てる柳かな 会津八一
二三尺はや風うける柳哉 柳 正岡子規
日の暈や柳もえたる土堤の路 中勘助
日永きや柳見て居る黒格子 加舎白雄
日三竿桧原に耐えぬ霜の色 黒柳召波 春泥句集
日本は柳の空となる夜哉 一茶
入口のあいそになびく柳かな 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
入相の姿を見する柳かな 調和
入相を裏の田で聞く柳かな 浜田酒堂
濡るゝもの柳の糸も忌みたまヘ 林原耒井 蜩
年の市柳屋小さん歩きをり たけし
馬の尾の折々動く柳哉 柳 正岡子規
馬の尾の東になびく柳哉 柳 正岡子規
馬よけや畑の入りなる桃柳 北鯤 芭蕉庵小文庫
馬車柳小路の広さかな 柳 正岡子規
馬車柳大路のひろさ哉 柳 正岡子規
馬乗りの下くぐり行く柳かな 里倫 芭蕉庵小文庫
背戸もたぬ家の前なる柳かな 立花北枝
背戸川に泥船繋ぐ柳かな 寺田寅彦
梅が香をくだく柳の梢かな 木導 二 月 月別句集「韻塞」
梅雨晴の風に戻りし柳哉 梅雨晴 正岡子規
梅及び柳さしたる手桶かな 梅 正岡子規
梅若の夢をしづむる柳哉 柳 正岡子規
梅若の門の柳や初鼓 遠藤はつ
梅柳さぞ若衆かな女かな 松尾芭蕉
梅柳松は納めて束ねけり 伊藤観魚
萩水漬き柳水漬きて棹の邪魔 下村梅子
白堤は西湖を分くる柳かな 中瀬喜陽
白日傘柳の影を浴びながら 長谷川櫂 蓬莱
白拍子柳の門に這入りけり 柳 正岡子規
畑にて頭を使ふ柳かな 桑原三郎 晝夜
八ツ晴に柳の青うなりにけり 正右
八九間空で雨ふる柳かな 松尾芭蕉
八九間空で雨ふる柳哉 松尾芭蕉
八九間空で雨降る柳かな 松尾芭蕉
八百庄は酔ひ死にし葉柳垂れて 中塚一碧樓
伐り攻めて瘤柳なる青みけり 臼田亜浪 旅人
板塀にしたるゝ雨の柳哉 柳 正岡子規
晩鐘の姿を見する柳かな 江戸-調和 元禄百人一句
皮剥が腰かけ柳青みけり 一茶
菱採を見て柳河の菱土産 古賀青霜子
百とせにもう一眠り柳かな 千代尼
百千鳥柳少き関屋哉 百千鳥 正岡子規
百年の柳伐られし響きあり 阿部みどり女
氷柱しぬ柳の糸の細きより 臼井丁川
氷売る柳の陰の出茶屋かな 氷売る 正岡子規
病人の門迄出たる柳哉 柳 正岡子規
不忍に風のはなれぬ柳かな 柳 正岡子規
父の留守白い柳となる母や 鳴戸奈菜
父母を辞して書窓の柳かな 会津八一
武者絵にはあしらひにくき柳哉 横井也有 蘿葉集
風うける力柳は柳かな 柳 正岡子規
風ぐせのとれぬ柳となりにけり 稲畑汀子
風ながら衣に染めたき柳かな 尼-芳樹 俳諧撰集玉藻集
風のむきけふは隣の柳かな 子珊 二 月 月別句集「韻塞」
風花や遊行柳へ至る畦 宋岳人
風光る遊行柳の水田べり 阿部悦子
風吹て枝もならさぬ柳哉 柳 正岡子規
風吹ぬ夜ハもの凄き柳かな 蕪村遺稿 春
物ありと見ればゆらゆら糸柳 柳 正岡子規
文君の酒屋ありける柳哉 柳 正岡子規
片びなたえどの柳もかれにけり 一茶
片町の埃柳や油照り 内田百間
弁天のうしろ姿は柳かな 柳 正岡子規
弁天をとりまく柳桜かな 柳 正岡子規
暮れなむと啄木鳥鳴き捨ての柳かな 中村明子
暮六つや番所の柳風が吹く 寺田寅彦
萌えにじむ柳や空も近づきて 千代田葛彦
蓬莱の上にしたるゝ柳哉 蓬莱 正岡子規
帽章光らせ柳にさざめき連るる 原田種茅 径
頬白の鳴くためにある柳かな 阿部みどり女
北吹いてあさみどりなる柳かな 五十崎古郷句集
北斗祭るかむなぎこころ牡丹焚く 柳沼破籠子
本陣に幕張り廻す柳哉 柳 正岡子規
又の名はファイヤウィード柳蘭 斉藤美規「白壽」
蔓ひけば山が動きぬ葛の花 柳岡百合江
夢の朝柳は黒くなりにけり 鳴戸奈菜
夢殿を立ち出でて逢ふ瑠璃柳 大橋敦子 匂 玉
名月や水底濁す四つ手網 亀柳 俳諧撰集「藤の実」
名月や草の闇みに白き花 左柳 芭蕉庵小文庫
明月や片手に文と座頭の坊 美濃-左柳 俳諧撰集「有磯海」
鳴もせぬむし喰ひからす柳かな 立花北枝
茂るだけしげり老柳荘親し 宮下れい香
木のまたのあでやかなりし柳かな 凡兆
木の中に初東雲の柳かな 武定巨口
木蓮のちつてしまひし松柳 河野静雲 閻魔
餅花や柳はみどりはなの春 井原西鶴
餅旧苔の*かびを削れば風新柳のけづりかけ 蕪村
餅搗(もちつき)や捨湯流るゝ薄氷 晩柳 古句を観る(柴田宵曲)
門の灯や昼もそのまま糸柳 永井荷風
門の灯や昼もそのまゝ糸柳 永井荷風
門の柳猿屋木伝ふ詠(ながめ)かな 鉄九 選集「板東太郎」
門開かれしちらと見ゆ柳と囚人 シヤツと雑草 栗林一石路
門外に川あり柳二三本 柳 正岡子規
門口に十日の雨の柳かな 柳 正岡子規
門前に泥舟つなぐ柳哉 寺田寅彦
夜が明けた川添柳門柳 寺田寅彦
夜な夜なの辻君かくす柳哉 柳 正岡子規
夜をかけて青きにかへる柳哉 宗居
野に山に白雲ゆくよ煙柳忌 飯田蛇笏 山廬集
野の牛を撫でゝ眠らす柳哉 柳 正岡子規
弥陀にすがる姿を風の柳かな 松岡青蘿
約束や行く手行く手の古柳 立川京子
柳あり舟待つ牛の二三匹 柳 正岡子規
柳あり桃あり家の前後 柳 正岡子規
柳あればその水汲まん道明寺 成 美
柳がちに花がちに見ゆる村一つ 柳 正岡子規
柳がちに花がちに村はるかなり 柳 正岡子規
柳かぶりて柳祭の卓にあり 長谷川かな女 雨 月
柳かぶりて柳祭りの卓にあり 長谷川かな女
柳からもゝんぐわとて出る子哉 一茶 ■文化十年癸酉(五十一歳)
柳から残らず動く氷かな 千代尼
柳から始まつてゐる春の風 鈴木鷹夫 千年
柳から出て行舟の早さかな 井上井月
柳から酔漢かほを出しけり 幸田露伴 谷中集
柳から日のくれかゝる野路かな 蕪村遺稿 春
柳つきて野に入る川のしどけなし 尾崎紅葉
柳とは酒屋が前のものならし 正岡子規
柳なく花なき里の西行忌 西行忌 正岡子規
柳などあるらんか夜を着きし宿 中塚一碧樓
柳には柳の木こそ添ひよけれ 柳 正岡子規
柳にもかへり花あり初しぐれ 羅雲
柳にもやどり木は有柳下恵 蕪村遺稿 春
柳にも我はづかしや二千石 柳 正岡子規
柳にも雫みじかしはつしぐれ 千代尼
柳のび~日新たなり省亭忌 中島月笠 月笠句集
柳の井畑打つ人の汲みてけり 菅原師竹
柳の下に物ありと思ふ朧かな 寺田寅彦
柳の花咲いて関東総ぐもり 京極杜藻
柳の灯の近江へ通ふ夜涼かな 大嶽青児
柳の道靄あらはるる未明かな 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
柳の葉振舞水にうつりけり 長谷川かな女 雨 月
柳はや川面に遊ぶ高瀬かな 斉藤貞温
柳は緑ベレ紅と申すべし 三好達治 路上百句
柳まけ去年の男のとつた髪 遊女-唐土 俳諧撰集玉藻集
柳まだ青さ残せり社会鍋 原田青児
柳まつりの雨這ふものは河童かな 長谷川かな女 雨 月
柳まつり銀座はいつも乾いた街 小坂順子
柳みんよそに夕立あまり風 炭 太祇 太祇句選後篇
柳よりやはらかきもの見当らず 後藤比奈夫
柳より降りしほうたる草をくゞる 軽部烏帽子 [しどみ]の花
柳より踊櫓の灯ともれり 長谷川かな女 雨 月
柳わけて居酒屋の門はひりけり 柳 正岡子規
柳蔭われはをみなとなりしはや 永田耕衣 驢鳴集
柳蔭出舟の鈴を鳴らしけり 栄昌
柳遠く人家の煙搖曳す 柳 正岡子規
柳屋に涼しき風の吹きにけり 穴井太 原郷樹林
柳屋の紅買ひに入る燕かな 野村喜舟 小石川
柳花村扇の絵なるありにけり 尾崎迷堂 孤輪
柳空ラよりす地に土筆かな 尾崎迷堂 孤輪
柳見てまはれば庵の住み易き 柳 正岡子規
柳見て物思はゞやと思ふかな 柳 正岡子規
柳見に結句あらしを盛り哉 井原西鶴
柳祭衿ゑん早も灯りけり 小池一覚
柳祭枝垂るゝ色に翳もなし 大矢東篁
柳桜都ぞ手織の更衣 才丸 選集「板東太郎」
柳桜柳桜と栽ゑにけり 柳 正岡子規
柳樹屯紅葉する木もなかりけり 紅葉 正岡子規
柳植ゑて善き名を彫りし小橋哉 柳 正岡子規
柳植ゑ終り桜を植ゑてをり 後藤夜半
柳心太にしたゝるは面白し西行が歌意 尾崎紅葉
柳吹き萩に移りし風を見る 高木晴子 花 季
柳垂れて海を向いたる借家あらん
柳垂れ茨の柵の潰えをり 京極杞陽 くくたち上巻
柳青うなびく家並煤けたり 金尾梅の門 古志の歌
柳青しあひまあひまの桃の花 桃の花 正岡子規
柳青し紅燈七十二青楼 青柳 正岡子規
柳青む湯元へ近き土産茶屋 桝田国市
柳青めり水脈しづまれば青が去り 加藤楸邨
柳折つて一鞭あてぬ東門外 寺田寅彦
柳折つて巣くふ鳥あり網の中 比叡 野村泊月
柳川の柳のみどり松のみどり 高濱年尾 年尾句集
柳挿すやしばし舟押して白腕 飯田蛇笏 山廬集
柳挿すやそこら離れぬ鷺一羽 西山泊雲
柳多き花多き村にいでにけり 柳 正岡子規
柳濃き泥濘お日を待つばかり 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
柳濃くランチタイムの人の流れ 原田種茅 径
柳伐って翡翠終に来ずなりぬ 正岡 子規
柳伐テ川セミ魚ヲ取ラズナリヌ 翡翠 正岡子規
柳伐テ川セミ遂ニ来ズナリヌ 翡翠 正岡子規
柳萌ゆ絵を抜け出でて水流れ 宮津昭彦
柳北が寄附せし土手の桜かな 桜 正岡子規
柳蘭揺れゐて揃ふことのなし 村上岳人(若葉)
柳緑せり飽食に居る君か 中塚一碧楼「はかぐら」
幽霊の出るといふなる柳かな 柳 正岡子規
遊行柳かたへに大き草刈籠 茂里正治
夕煙柳かくれの小寺かな 柳 正岡子規
夕河岸の柳屋は大戸おろしたり 大場白水郎「白水郎句集」
夕河岸の柳屋は大戸下ろしたり 大場白水郎
夕空や雪野に黒き楊柳 永井龍男
夕汐や柳がくれに魚わかつ 加舎白雄
夕風の月なぶりゐる柳哉 柳 正岡子規
夕風や柳吹きこむ窓の内 柳 正岡子規
夕立や海を涼しく飛ぶいなご 亀柳 俳諧撰集「藤の実」
揚貴妃の捨沓かけん柳哉 北枝
楊貴妃の捨て沓かけん柳かな 立花北枝
楊弓に人の集まる柳かな 柳 正岡子規
葉柳と南瓜ばかりの小島かな 比叡 野村泊月
葉柳にふられて鳴くか蝉の声 蝉 正岡子規
葉柳に引張れば月大いなる 大野洒竹
葉柳に花火の空のひろき昼 長谷川かな女 牡 丹
葉柳に牛をつないで眠る人 寺田寅彦
葉柳に鷺の火を曳く雨夜かな 紫暁「松のそなた」
葉柳に山濃く近し京の町 高橋淡路女 梶の葉
葉柳に舟おさへ乗る女達 阿部みどり女
葉柳に舟を出でたる裸かな 佐藤紅緑
葉柳に水撒車片よせぬ 葉柳 正岡子規
葉柳に日の力なきゆふべかな 葉柳 正岡子規
葉柳に埃をかぶる車上哉 葉柳 正岡子規
葉柳に箍竹の地をのたうてり 富田木歩
葉柳のこの夕や児と疎み居る 中塚一碧楼「はかぐら」
葉柳のすこしさむくて刃物店 関戸靖子
葉柳のたわゝにぬきし魚や何 尾崎紅葉
葉柳の雨吹きつくる板戸哉 倉田萩郎
葉柳の下に積みたる丸木かな 赤木格堂
葉柳の五本はあまる庵哉 葉柳 正岡子規
葉柳の光の鎖吹き上る 京極杞陽 くくたち下巻
葉柳の寺町過ぐる雨夜かな 白雄
葉柳の寺町過る雨夜かな 加舎白雄
葉柳の水の日ぐれを驢馬追へる 臼田亜浪 旅人
葉柳の風は中から起りけり 葉柳 正岡子規
葉柳の揚揚として君来る 会津八一
葉柳やまた留りてうつらうつら 会津八一
葉柳やもつれてのこる三日の月 葉柳 正岡子規
葉柳や影おつとりと殿の倉 下村ひろし 西陲集
葉柳や硯をあらふ水浅し 会津八一
葉柳や四角四面のビルばかり 近風昧
葉柳や舟に洗濯物乾く 林 雅樹
葉柳や裾不揃ひのニューファッシヨン 佐藤倭子
葉柳や星飛ぶ五千三百里 会津八一
葉柳や折りふし村の鏡見ゆ 岡井省二
葉柳や島田の宿を水奔る 出島与士夫
葉柳や肉売る軒の色ガラス 寺田寅彦
葉柳や病の窓の夕ながめ 葉柳 正岡子規
葉柳や病気の窓に夕ながめ 葉柳 正岡子規
葉柳や風はらひあへずほこりつむ 葉柳 正岡子規
葉柳や盥のきぬの浅みどり 泉鏡花
葉柳をつかまへかねし小舟哉 葉柳 正岡子規
葉柳をふつては見たる涼み哉 納涼 正岡子規
来しわれに柳の青む蒙古井戸 坂根白風子 『彩雲』
洛陽の池をとりまく柳哉 柳 正岡子規
裏店にあり来りたる柳哉 柳 正岡子規
裏門にかぶさる雨の柳哉 柳 正岡子規
立琴にしだるゝ床の柳哉 柳 正岡子規
流あれば故郷めけよと柳挿す 佐藤念腹
留守もよし今人倫に山の神 柳風 選集「板東太郎」
旅僧にも行きずり帰依や駅柳 喜谷六花
旅立のあとに淋しき柳哉 柳 正岡子規
旅籠屋のよき灯に泊る柳かな 小杉余子 余子句選
涼しさに身の毛もよだつ柳かな 涼し 正岡子規
涼しさの身の毛もよだつ柳かな 涼し 正岡子規
涼しさや鍛冶屋の前の柳蔭 涼し 正岡子規
涼しさや柳につなぐ裸馬 正岡子規
涼しさや柳のなかの夕ともし 涼し 正岡子規
良寛の書や糸柳風のまま 濱田昭三
恋々として古都に住みたき柳かな 大谷句佛 我は我
恋々として柳遠のく舟路かな 几董
漣や太公望に柳揺れ 清水永二郎
露けしと柳鰈を焼きてをる 清水径子
老い易くはた老い難き柳哉 正岡子規
老そめてことにめでたき柳かな 高井几董
老柳に精あり句碑は一片の石
老柳の立ちはだかれる日暮かな 鳴戸奈菜
藁屋根の上にしだるゝ柳かな 柳 正岡子規
兀山の麓に青き柳かな 青柳 正岡子規
凩のあたりどころやこぶ柳 内藤丈草
凩の吹けども吹けども柳かな 凩 正岡子規
囀りの横町につゞく柳哉 囀 正岡子規
嬌柳やうやうにして静りし 阿波野青畝
抛られし纜うけし柳かな 西山泊雲 泊雲句集
朧とは桜の中の柳かな 正岡子規
朧夜に鼠やつたふ藤の棚 亀柳 俳諧撰集「藤の実」
檐の雨柳の雨の行燈哉 寺田寅彦
渺々と緑つらなる柳哉 柳 正岡子規
渤海の平らにつづく柳かな 正岡子規
渤海の平らにつゞく柳かな 柳 正岡子規
禮云て出れば柳は青かりき 井上井月
簀屏風に柳垂れたる夜店かな 増田龍雨 龍雨句集
絲柳まだ遠景を透かしをり 高浜年尾
翡翠ヲ隠ス柳ノ茂リカナ 茂 正岡子規
翡翆や柳百歩の夕日影 加藤春波
蜀魂待つや柳の小くらがり 杉風
蝙蝠の軒をはなれぬ柳かな 寺田寅彦
蝙蝠や電信柱河岸柳 寺田寅彦
賤か家の垣根うつくし桃柳 桃の花 正岡子規
霍乱やすこし舁かれて柳蔭 小杉余子 余子句選
霽れぎはの風が出て来し柳かな 風生
鴉鳴く明礼宮の柳かな 柳 正岡子規
鶯や竹へも梅へも柳へも 鶯 正岡子規
鶯や梅へも竹へも柳へも 鶯 正岡子規
鶯や柳のうしろ藪のまへ 松尾芭蕉
鶯横町塀に梅なく柳なし 鶯 正岡子規

by 575fudemakase | 2018-03-20 16:48 | 春の季語


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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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