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梅雨晴 の俳句

梅雨晴 の俳句


梅雨晴の例句


梅雨晴 補遺

あしつきを汁に浮かべて梅雨晴れし(中山純子さんより万葉集に詠まれたる水藻葦附を送り来る) 細見綾子
あたたかな山容梅雨晴剣岳 上田五千石『天路』補遺
うれしさや小草影もつ五月晴 正岡子規 五月晴
お山は杉の子杉の若者梅雨晴れ日のさし 荻原井泉水
かしこくも五月晴冷神の前 山口青邨
カナリヤの卵腐りぬ五月晴 正岡子規 五月晴
かみそりのやうな風来る梅雨晴間 星野立子
きょう五月晴れて青桐の幹あおく 古沢太穂 三十代
この町に恵那引きよせて五月晴 上村占魚 球磨
すさまじく川霧のぼる梅雨晴間 能村登四郎
一群の托鉢僧や五月晴 正岡子規 五月晴
一襤褸啖へり舗道梅雨晴間 石塚友二 光塵
雨蛙梅雨晴の座を変へざるか 相生垣瓜人 明治草
下駄洗ふ音無川や五月晴 正岡子規 五月晴
顎の鬚に風あり五月晴 正岡子規 五月晴
渓流の畔の起伏に五月晴 飯田蛇笏
見えそめて青雲うれし五月晴 正岡子規 五月晴
鼓鳴る芝山内や五月晴 正岡子規 五月晴
五月雨晴や大仏の頭あらはるゝ 正岡子規 梅雨晴
五月晴うす色つつじ全山に 松本たかし
五月晴ともいふ心地漲れり 高浜年尾
五月晴やあつい天気に取かゝる 正岡子規 五月晴
五月晴や窓をひらけば上野山 正岡子規 五月晴
五月晴や病の窓の西日影 正岡子規 五月晴
五月晴れとはやうやくに今日のこと 稲畑汀子
五月晴ゑのころ草の穂は曲る 飯田蛇笏 山響集
後山に葛引きあそぶ五月晴 飯田蛇笏
降るものにして日和は梅雨のまうけもの 正岡子規 梅雨晴
山から山がのぞいて梅雨晴れ 種田山頭火 草木塔
山と山とがぎつしりと白雲がいつぱい梅雨ばれ 荻原井泉水
山の街は梅雨晴るゝ悔のさゝ濁り 種田山頭火 自画像 層雲集
山々や都を遠み梅雨晴れず 相馬遷子 山国
山中の隠沼見たり五月晴 山口青邨
山畑や物種栽る五月晴 正岡子規 五月晴
子の綴る石ころ文字や五月晴 鷹羽狩行
師の浅間梅雨晴間得て見に出づる 富安風生
歯を見せて草噛む犬や梅雨晴れ間 村山古郷
耳鳴りのわが声高き梅雨晴間 星野立子
焼跡へ梅雨晴の空ひた押しに 中村草田男
城壁を梅雨晴の蝶又のぼる 松本たかし
心ゆるす人等つどへり梅雨晴るる 山口青邨
人の世の子供多さよ梅雨晴間 高田風人子
人は人に伍して歩めり梅雨晴れ間 細見綾子
青山に遠山かさね梅雨晴るゝ 前田普羅 飛騨紬
仙翁の花とてかなし梅雨晴間 山口青邨
善知鳥神社われ詣づれば梅雨晴るる 山口青邨
早咲の朝顔赤し五月晴 正岡子規 五月晴
巣から飛ぶ燕くろし五月晴 原石鼎 花影
痩畑や物種栽うる五月晴 正岡子規 五月晴
窓越しに四角な空の五月晴 三橋敏雄
窓枠に梅雨晴の日が強くさす 右城暮石 一芸
走りだす幼な子を追ふ五月晴 廣瀬直人
駄馬梅雨晴れ片脚爪立てまぐさ食う 古沢太穂 三十代
大烏の黒水平に梅雨晴間 細見綾子
大船の白帆干したり五月晴 内藤鳴雪
濁流のつまづく一所梅雨晴間 能村登四郎
蜘蛛の巣やふじ引かゝる五月晴 五月晴
椎の木に鶯鳴きぬ五月晴 正岡子規 五月晴
椎の木に鶯鳴くや五月晴 正岡子規 五月晴
天神 梅雨晴 亀の欠伸に涙はなく 伊丹三樹彦
天竜の梅雨晴間なる濁り波 能村登四郎
那須青野会津青山梅雨ばれをゆく 荻原井泉水
楠公像梅雨晴の雀遊ばせて 山口青邨
入梅晴の朝より高し雲の峰 正岡子規 梅雨晴
入梅晴やあかるい雲にこのあつさ 正岡子規 梅雨晴
入梅晴やあつい天気にとりかゝる 正岡子規 梅雨晴
入梅晴や風にもどりし夏柳 正岡子規 梅雨晴
馬糞蒸発東京の五月晴 津田清子 礼拝
廃船を焼く火が赤し梅雨晴間 能村登四郎
梅雨ばれの燭西方寺飛鳥過ぐ 佐藤鬼房
梅雨晴にさはるものなし一本木 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴のせめては蝶のにぎやかに 高野素十
梅雨晴のよき夕方となりにけり 高田風人子
梅雨晴の雲一と流れ立葵 富安風生
梅雨晴の影の数歩のたのしけれ 岸田稚魚 紅葉山
梅雨晴の京のどこにも雀とぶ 右城暮石 句集外 昭和二十八年
梅雨晴の鏡に酔ひし顔映る 右城暮石 句集外 昭和四十一年
梅雨晴の空へ天寿の君をかな 林翔
梅雨晴の鯉大き音立てて逃ぐ 右城暮石 句集外 昭和四十三年
梅雨晴の鯖雲をさへうかべたる 富安風生
梅雨晴の塵埃こそ躍るなれ 相生垣瓜人 明治草
梅雨晴の清水板を奔りけり 野澤節子 未明音
梅雨晴の朝日に松の雫かな 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴の唐三彩の馬飾る 山口青邨
梅雨晴の風に戻りし柳哉 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴の風青々と吹きにけり 星野立子
梅雨晴の蜂陶卓の水を舐む 右城暮石 句集外 昭和五十五年
梅雨晴の眩惑するに任せけり 相生垣瓜人 微茫集
梅雨晴やかびにならずふじの雪 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴やけさ天窓の煤のいろ 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴やところところに蟻の道 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴やひとの葬に間口貸し 岡本眸
梅雨晴やふじひつかゝる蜘の網 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴や鵜の渡りゐる輪島崎 前田普羅 能登蒼し
梅雨晴や鵜の渡り居る輪島崎 前田普羅 普羅句集
梅雨晴や近きが遠き帆を隠す 鷹羽狩行
梅雨晴や午後の屋上遊歩園 日野草城
梅雨晴や出先を急に切りかへて 稲畑汀子
梅雨晴や上野の鳶はいつも鳴く 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴や窓を開けば上野山 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴や太鼓打ち出す芝居小屋 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴や朝日にけぶる杉の杜 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴や北斗の下の能登に入る 前田普羅 能登蒼し
梅雨晴や野球知らねばラジオ消す 及川貞 夕焼
梅雨晴や友等西東四方より 山口青邨
梅雨晴や労りに来し烏蝶 相生垣瓜人 負暄
梅雨晴や蜩鳴いて松の風 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴や蜩鳴くと書く日記 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴るる家畜のにほひ土に染み 相馬遷子 雪嶺
梅雨晴るれどもつばくろは樹に入らず 飯田龍太
梅雨晴れずともよし洋傘(アンブレラ)あれば 星野麥丘人 2004年
梅雨晴れず祭の花火天に爆ぜ 相馬遷子 山国
梅雨晴れたり霞める雪の槍穂高 臼田亜浪 旅人 抄
梅雨晴れたり蜂身をもつて硝子打つ 西東三鬼
梅雨晴れて水無月の風窓に吹く 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴れて某日夕立来るかな 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴れの海の匂ひに休みたる 細見綾子
梅雨晴れの月高くなり浴みしぬ 石橋秀野
梅雨晴れの高階子が触れて小奚琴 古沢太穂 捲かるる鴎
梅雨晴れを夢と見てゐし咳出でぬ 岸田稚魚 紅葉山
梅雨晴れんとして上野の鳶の低く舞ふ 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴れんと好日夕の雲間より 原石鼎 花影
梅雨晴れ間すぐ曇り雀鳴き縺れ 日野草城
梅雨晴間たちまち不在猫奴なる 石塚友二 光塵
梅雨晴間とは水底のものにまで 後藤比奈夫
梅雨晴間鮎の瀬にはや人立てり 能村登四郎
梅雨晴間孔雀を見むと妻誘ふ 岸田稚魚 紅葉山
梅雨晴間搾乳鑵へ乳はしり 相馬遷子 山国
梅雨晴間即ちおむつ高く干す 高田風人子
梅雨晴間長い短い夢を見ぬ 岸田稚魚 紅葉山
梅雨晴間鳴く鳩笛をひとつ彫り 能村登四郎
飛騨の子の花いちもんめ梅雨晴間 松崎鉄之介
病者睡て足裏くろく梅雨晴間 石田波郷
病床をそと移しけり五月晴 正岡子規 五月晴
敷かれつつ砂利のいたがる梅雨晴間 鷹羽狩行
文房具買ひに出て来し五月晴 右城暮石 句集外 昭和五十五年
満園の露日に動く五月晴 正岡子規 五月晴
盲人の目のうらに入る五月晴 平井照敏 猫町
木のまたに朝日出でけり五月晴 正岡子規 五月晴
木は木の、草は草のしずく梅雨晴 荻原井泉水
油しぼる胡麻の香島に梅雨晴間 松崎鉄之介
夕顔の苗売る声や五月晴 正岡子規 五月晴
洋上に暦日消えて梅雨晴るる 上田五千石『天路』補遺
露店の傘負け顔や五月晴 正岡子規 五月晴
漏刻祭初梅雨晴もしたりけり 百合山羽公 樂土以後
梳る必死の指に梅雨晴間 石橋秀野
箒もて池水を掃く五月晴 富安風生
薔薇を剪る鋏刀の音や五月晴 正岡子規 五月晴

梅雨晴 続補遺

五月晴したゞみ貝に物とはん 野紅
笠に帆をあぐる日もあり五月晴 魯九

以上




by 575fudemakase | 2018-05-31 14:27 | 夏の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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