菊の傍題 の俳句
菊の傍題 の俳句
【白菊】【黄菊】【黄菊白菊】【小菊】【菊畑】【菊の香】【菊日和】【菊師】
【白菊】
【黄菊】
【黄菊白菊】
【小菊】
【菊畑】
【菊の香】
【菊日和】
【菊師】
菊の傍題 追加
菊合 菊咲月 菊月 菊作り 菊なます 菊焚 菊挿 菊の酒 菊の宴 菊の宿 菊時 初菊 乱菊 菊の友 中菊 残菊 菊雛 夜の菊 菊の花 菊籬 菊畠 大輪の菊 菊の雨 菊の香 菊の日 菊の前 菊の鉢
【菊合】
さんさんとしづかなる日や菊合せ 村山古郷
菊合せ弓矢ごのみの血筋なる 飴山實 句集外
銀燭の燦爛として菊合 正岡子規 菊
勝菊は大名小路もどりけり 一茶 ■文政元年戊寅(五十六歳)
勝菊や力み返て持奴 一茶 ■文化十一年甲戊(五十二歳)
人の世話で手もうつくしき菊合 千代女
負色の花こそ見えね菊合 星衣
舞殿の欄干を垂れ菊競ふ 荒井正隆 『父嶽』
【菊咲月 菊月】
もづく買つて菊月の荷を重くせり 鈴木真砂女 居待月
菊月のある夜の足のほてるかな 鈴木真砂女 居待月
菊月の虻も蜂(すがる)も日に酔つて 佐藤鬼房
菊月の役炭竃や休ませて 石川桂郎 高蘆
菊月や浴衣も入れて旅鞄 鈴木真砂女 居待月
菊日和なくて菊咲月の過ぐ 鷹羽狩行
子等に試験なき菊月のわれ愉し 能村登四郎
耳が沈んで菊月の死者とあり 佐藤鬼房
村々や菊月過ぎし畑の菊 富安風生
【菊作り】
おばさんを先生にして菊作り 高澤良一 石鏡
かかるのは手間のみ「如何菊作り」 高澤良一 燕音
かの世でも菊作りして過ごされよ 大井戸辿
きのふけふ鴨湧く空や菊作り 菊地一雄
けふに成て草臥(くたびれ)おかし菊作り 千代尼
この暗き坂の途中の菊作り 永末恵子 留守
したたかに生きて母似の菊づくり つじ加代子
異人館通りに老いて菊作り 山田弘子 懐
炎帝の下に盾並め菊作り 齋藤玄 飛雪
顔痩せて花肥やしたり菊作り 李由 九 月 月別句集「韻塞」
菊作りひとりたのしむ胸の内 高澤良一 宿好
菊作り一途に生きて美しく 田辺粧洋
菊作り菊に倦みふとみまかりぬ 林原耒井 蜩
菊作り教室の菊人集め 高澤良一 燕音
菊作り仕へ老いたる僕かな 小原菁々子
菊作り答えがでると勧めをり 高澤良一 燕音
菊作り読本仕立てに難易度付し 高澤良一 石鏡
菊作り汝ハ菊の奴かな 蕪村 秋之部 ■ 菊に古笠を覆たる畫に
菊作り顏に疱瘡のある男なり 正岡子規 菊
見通しに菊作りけりな問れがほ 炭 太祇 太祇句選
荒星を風が磨くよ菊づくり 大木あまり 火のいろに
山入りも数ふるほどに菊作り 宇佐美魚目 天地存問
寺近く住みなりはひの菊作り 村上喜代子
単線のホームに駅長菊作り 内海節代
廃れたる海苔粗朶裏の菊作り 能村登四郎
八十の翁なりけり菊作り 正岡子規 菊
褒めあうて競ひ合ひをり菊づくり 市川敏雄
夜長びと濤のごとくに菊づくり 宇佐美魚目 天地存問
老医師の菊作りして休診日 添野光子
【菊なます】
間仕切りを払ひ灯二つ菊なます 鷹羽狩行
菊なますてふやさしきを重の隅 細見綾子
菊なます口中冷えて来たりけり 草間時彦
菊なます色をまじへて美しく 高浜年尾
菊なます鍋島は藍佳かりけり 草間時彦 櫻山
菊なます肺の一薬抜かれけり 角川源義
菊なます眉を逃げゆく山の音 角川源義
菊なます風邪の夕餉を床のうヘ 及川貞 夕焼
雪積むか夜の膳に咲く菊なます 角川源義
【菊焚】
くもり日の焔もうすく菊を焚く 能村登四郎
一病の黒白知らず菊焚火 角川源義
火の力昂り出よと菊を焚く 阿波野青畝
火をつけしところに煙菊を焚く 上野泰
火焔仏見るごとく菊焚かれけり 阿波野青畝
菊を焚くうしろを通り声かけず 能村登四郎
菊を焚くかすかな音に来て跼む 能村登四郎
菊を焚く細き烟の日和かな 草間時彦 櫻山
菊焚いてゐて一葉の忌なりしか 安住敦
菊焚いてをれば齢のふかくなりぬ 草間時彦
菊焚いて日暮れ待つほかなかりけり 星野麥丘人
菊焚いて晩年の*さたあるべからず 安住敦
菊焚きし跡の菊の葉司祭館 藤田湘子
菊焚きてモーツアルト忌の夕ベかな 草間時彦
菊焚くや炎中にひらく花のあり 能村登四郎
菊焚くや沖に居られぬ波達達 永田耕衣
菊焚くや海青き日の裏日本 大野林火 月魄集 昭和五十四年
菊焚く火月も光を加へたり 阿波野青畝
菊焚けば日射し萩刈れば時雨過ぐ 安住敦
句屑焚くあはれは菊を焚くよりも 阿波野青畝
湖人のなかなか菊を焚かず晴れ 岡井省二 鹿野
妻の眼の涙うるみの菊焚けり 草間時彦 中年
雪はやき赤岳農婦菊を焚く 及川貞 夕焼
大内氏菩提寺といふ菊を焚く 飴山實 句集外
谷の家は菊も焚かれしお取越 岡井省二 鹿野
凍菊を折り焚くわづかなる生色 桂信子 晩春
東京に富士見ゆる日や菊を焚く 森澄雄
逃れんと立ち上り菊焚かれけり 上野泰
布団干し菊焚くことのひと日持つ 鈴木真砂女 夕螢
焚菊の故事の如きもありぬべし 相生垣瓜人 明治草
母のこゑして菊を焚くうすけむり 桂信子 月光抄
峯垣内菊を焚く火の姿して 岡井省二 鹿野
余生棄てがたし菊焚きにけり 安住敦
【菊挿】
おのが名の菊挿して堪ふる日のありぬ 稲垣きくの 牡 丹
この部屋やよき壺によき菊挿され 大橋櫻坡子 雨月
チエホフ忌白菊を挿す鉄の壺 飴山實 おりいぶ
バスの菊挿しかへて車掌運転手 佐野良太 樫
一痕の朝月を窓に菊を挿す 水原秋櫻子 磐梯
机に挿して白菊ややに愁の翳をもつ 荻原井泉水
菊なるかな挿して一輪満座匂う 荻原井泉水
菊挿しつ恋に溺るゝ恥やある 石塚友二 方寸虚実
菊挿してさみだれを耳底に 松本鳳山
菊挿してわたしの母語の土の匂い 堀之内長一
菊挿して雨音つよき夜となりぬ 篠崎玉枝「雉俳句集」
菊挿して待つとにあらず誰がために 稲垣きくの 牡 丹
菊挿して父の愚直に近づけり 宮田正和「積殖」
菊挿して父また老ゆる日昏かな 宮田正和
菊挿すと肉親の墓はごしごし洗ふ 三橋鷹女
菊挿すや光の中の雨の粒 細谷喨々
菊挿すや大川端へ用足しに 加藤郁乎「江戸桜」
菊挿すや晨の部屋に菊の塵 石田波郷
茎長き菊桔梗など父に挿す 山口誓子
決断は急がず菊挿す話など 福本竹峰
荒野菊身の穴穴に挿して行く 永田耕衣(1900-97)
嵯峨菊のかんざし挿して太夫(たゆう)咲き 高澤良一 宿好
酒壺に十日の菊ぞ挿したまへ 石川桂郎 四温
剰し挿すコップの小菊身に親し 篠田悌二郎 風雪前
挿菊の湿り香の根は黄泉にあり 松浦敬親(麻)
誰が挿せし鎖鑰(さやく)かくす菊一輪 西本一都
鶴首の壺廣口の壺と菊挿して挿しあまり 荻原井泉水
入院日決まりし父の菊を挿す 矢口由起枝
白菊ぞ歳首の花と挿して祝ぐ 篠田悌二郎 風雪前
髪に挿す黄菊白菊にほへども狂はねば告げ得ざらむこころ 藤井常世
母が活けし菊に小菊を挿しそへぬ 三橋鷹女
釦孔一花の菊をぶすと挿す 阿波野青畝
【菊の酒】
【菊の宴】
ほこほこと菊の宴の炬燵の火 木村蕪城
菊の宴いまのわが身にはれがまし 松尾いはほ
菊の宴に菊の蒔繪そ心なき 正岡子規 菊
今日シヤトームートン開けん菊の宴 稲畑廣太郎
摺鉢のもの何なりや菊の宴 山口青邨
日出づるところの天子菊の宴 福田把栗
立て看板に赤鬼子鬼菊の宴 角川源義
雙六の石もまばらや菊の宴 俵雨
【菊の宿】
ともがらの長老失せぬ菊の宿 松本たかし
もたいなき程もてなされ菊の宿 横井拙々
絵の中のむかしの景色菊の宿 小澤實
顔抱いて犬が寝てをり菊の宿 高浜虚子(1874-1959)
菊の宿なぜか気になる裏梯子 中村苑子
菊の宿に仏尊く刻みけり 生田葵山
菊の宿昔女のうたひかな 正岡子規 菊
菊の宿夜は炬燵のあたたかく 木村蕪城 一位
栗めしもゆかしき月や菊の宿 白麻
清滝の流の上の菊の宿 比叡 野村泊月
谷川に臨んで菊の宿屋哉 正岡子規 菊
不遠慮に公家の来ますや菊の宿 高井几董
風ふけば蝿とだゆなり菊の宿 芝不器男
風ふけば蠅とだゆなり菊の宿 定本芝不器男句集
蜂蜜を小商ひして菊の宿 角光雄
老の杖盲の杖や菊の宿 高濱年尾 年尾句集
【菊時】
菊どきの三日なつかし明治節 楠目橙黄子 橙圃
菊どきは菊の香ばかり仏の間 角川照子
菊時はあきぞ悲しき明樽の 正岡子規 菊
菊時は菊を売るなり小百姓 正岡子規
菊時は菊を賣る也小百姓 正岡子規 菊
【初菊】
初菊やほじろの頬の白き程 服部嵐雪
初菊や拈華微笑の香を今に 林昌華
初菊を活けて朝餉の豊かなり 川村はるか
【乱菊】
五つ色もあろうか垣の乱れ菊 高澤良一 ぱらりとせ
思ふさま乱菊となる頃なりし 飯島晴子
清浄に乱菊残す旧居かな 西本一都 景色
馬鹿になりきれぬ余生や乱れ菊 高嶋香都
蜂蠅の遊び場となる乱れ菊 阿部みどり女 月下美人
乱れ菊括られてより満開に 小笠原須美子
乱菊となり放題を抱き起す 倉橋羊村
乱菊にけさの露霜いとゞしき 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
乱菊に明るうなりぬ夕づく日 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
乱菊のはしりのりたる巌かな 鶏二
乱菊の二三の花の新しき 高野素十
乱菊の縫ひつくぐりつ四目垣 松本たかし
乱菊の籬なりけり温泉のほとり 高浜年尾
乱菊やわが学問のしづかなる 山口青邨(1892-1988)
乱菊や散りこみし葉はそのままに 川島彷徨子 榛の木
乱菊や蜑が伏屋の網まがき 楠目橙黄子 橙圃
乱菊わが学問のしづかなる 山口青邨
乱菊をかすめてはやき月の雨 飯田蛇笏 霊芝
乱菊を掻き天領に筋目立つ 古舘曹人 砂の音
【菊の友】
うるしせぬ琴や作らぬ菊の友 山口素堂
存へてかつての菊の友とかな 村越化石
漆せぬ琴や作らぬ菊の友 素堂
菊の友山を見るにはあらねども 岡井省二 有時
【中菊】
中菊や地に這ふばかり閑なる 炭 太祇 太祇句選後篇
【残菊】
【菊雛】
しぐるると菊も籬によろぼへる 富安風生
まだ露の深さばかりや菊籬 中村汀女
雨ながら籬の菊の明るさに 阿部みどり女 『微風』
臼の音籬落の菊にひゞきけり 日野草城
嫁が来る畳を掃いて菊籬 遠藤梧逸
菊あかき籬となりし我家かな 尾崎迷堂 孤輪
菊一籬栗三升に事足りぬ 正岡子規 菊
菊干すや東籬の菊も摘みそへて 杉田久女
菊籬こゝより癩者自治の圏 品川鈴子
菊籬農家の犬の吠えやすく 石川桂郎 含羞
菊籬老父に殖えゆく新刊書 鍵和田[ゆう]子 浮標
琴は語る菊はうなづく籬かな 服部嵐雪
故郷や菊の籬の草の山 尾崎迷堂 孤輪
皇子加冠菊の籬に琴も鳴り 山口青邨
妻の袱紗子の手に生くる菊籬 能村登四郎
秋櫻東籬の菊にあらねども 京極杞陽
人影のをりをりよぎる菊籬 坂根白風子 『彩雲』
唐崎や菊の籬の舟繋ぎ 尾崎迷堂 孤輪
東籬とし斯くあるものと並ぶ菊 阿波野青畝
日燦々東籬山妻菊を摘む 山口青邨
毎に恨む銭なし籬下に菊を鋳ん 椎本才麿
有刺線東籬の菊を護るなり 阿波野青畝
夕月や東籬の菊に靄流れ 山口青邨
乱菊の籬なりけり温泉のほとり 高浜年尾
甕にあふれ東籬にあふれ菊咲けり 山口青邨
稻の花東籬菊いまだ莟なり 正岡子規 稲の花
【夜の菊】
お十夜の菊を手桶に蜑の家 武井風華
しづかなること百鉢の夜の菊 田村木国
乙女らの胸の茶ふくさ夜の菊 五十嵐播水 埠頭
吾が夜の菊の葉しづまり張れる葉 梅林句屑 喜谷六花
働きし身のさわやかに夜の菊 中村汀女
疲れては戻る暗夜の菊ばかり 伊丹三樹彦
兵の服革くさき夜の菊の市 右城暮石 句集外 昭和十二年
抱かれてもかのひとを恋ふ夜の菊 谷口桂子
亡き母を友ありて讃ふ夜の菊 林翔 和紙
夜の菊の白妙に読む禁書かな 朔多恭
夜の菊や思ひ出す顔一つづゝ 碧雲居句集 大谷碧雲居
夜の菊や掌に茶碗あたゝかし 碧雲居句集 大谷碧雲居
夜の菊や胴のぬくみの座頭金 竹中 宏
夜の菊遠く潮さすとどろきか 加藤秋邨
夜の菊街の繁華のそこここに 波多野爽波 鋪道の花
夜の菊積む書の中に家計簿も 能村登四郎
夜の菊毛槍の如くうつりけり 村上鬼城
夜の菊冷えびえと葉の濃かりけり 石原舟月 山鵲
伶人に香をまとひたる夜の菊 飯田蛇笏 家郷の霧
【菊の花】
【菊籬】
しぐるると菊も籬によろぼへる 富安風生
まだ露の深さばかりや菊籬 中村汀女
雨ながら籬の菊の明るさに 阿部みどり女 『微風』
臼の音籬落の菊にひゞきけり 日野草城
嫁が来る畳を掃いて菊籬 遠藤梧逸
菊あかき籬となりし我家かな 尾崎迷堂 孤輪
菊一籬栗三升に事足りぬ 正岡子規 菊
菊干すや東籬の菊も摘みそへて 杉田久女
菊籬こゝより癩者自治の圏 品川鈴子
菊籬農家の犬の吠えやすく 石川桂郎 含羞
菊籬老父に殖えゆく新刊書 鍵和田[ゆう]子 浮標
琴は語る菊はうなづく籬かな 服部嵐雪
故郷や菊の籬の草の山 尾崎迷堂 孤輪
皇子加冠菊の籬に琴も鳴り 山口青邨
妻の袱紗子の手に生くる菊籬 能村登四郎
秋櫻東籬の菊にあらねども 京極杞陽
人影のをりをりよぎる菊籬 坂根白風子 『彩雲』
唐崎や菊の籬の舟繋ぎ 尾崎迷堂 孤輪
東籬とし斯くあるものと並ぶ菊 阿波野青畝
日燦々東籬山妻菊を摘む 山口青邨
毎に恨む銭なし籬下に菊を鋳ん 椎本才麿
有刺線東籬の菊を護るなり 阿波野青畝
夕月や東籬の菊に靄流れ 山口青邨
乱菊の籬なりけり温泉のほとり 高浜年尾
甕にあふれ東籬にあふれ菊咲けり 山口青邨
稻の花東籬菊いまだ莟なり 正岡子規 稲の花
【菊畠】
あきつ羽の光りつめたし菊畠 内藤吐天
あさましき桃の落葉よ菊畠 蕪村 秋之部 ■ 菊に古笠を覆たる畫に
きよらかな井のふか~と菊畠 日野草城
すてた餌に鶏もとる菊畠 正岡子規 菊
まいた餌に鶏もどる菊畠 正岡子規 菊
みな持てる詩人の首よ菊畠 斎藤玄 狩眼
雲間より降り注ぐ日は菊畠に 杉田久女
芥焼く朝のけむりや菊畠 河野静雲 閻魔
菊畠にわつと薄暮の嵩の殖ゆ 藤村克明
菊畠に干竿躍りおちにけり 杉田久女
菊畠に式の子散りぬ明治節 阿部みどり女 笹鳴
菊畠に髪置の子を歩かせし 龍胆 長谷川かな女
菊畠や大空へ菊の気騰る 飯田蛇笏 山廬集
菊畠奥ある霧の曇りかな 杉風
菊畠晴れて夜の山裾ひきぬ 石原舟月 山鵲
菊畠南の山は上野なり 正岡子規 菊
泣きしあとの心すが~し菊畠 杉田久女
月代に霧ながれをり菊畠 石原舟月
通らせてもらふ小春の菊畠 上田五千石 琥珀
摘み移る日かげあまねし菊畠 杉田久女
田の色の平群に多き菊畠 森澄雄
【大輪の菊】
大輪の菊を咲かせて駐在所 川口 洋
大輪の菊を活くるに高さあり 稲畑汀子 汀子句集
大輪の菊活けて死をみつめをり 中川宋淵
大輪の菊銀行は根っこなし 森田智子
往診医まづ大輪の菊を賞づ 堀 政尋
旭に向くや大輪の菊露ながら 菊 正岡子規
松風す大輪の菊運ばるる 松村蒼石 雁
角かくし大輪の菊去る如し 佐野青陽人 天の川
大輪の菊の首の座刎ねたしや 鈴木真砂女 卯浪
大輪の菊を咲かせて翼々と 山口青邨
大輪の菊を活くるに高さあり 稲畑汀子
大輪の菊婚の香と葬の香と 飯田龍太
旭に向くや大輪の菊露ながら 正岡子規 菊
松風す大輪の菊運ばるる 松村蒼石 雁
【菊の雨】
おくるとて庵主灯しを菊の雨 及川貞 榧の實
こころもち西の紅らむ菊の雨 上田五千石 天路
この家のとり分き冷ゆれ菊の雨 松本たかし
伊豆の海星の消えゆく菊の雨 角川源義
花卉かほど庭統ぶる菊の雨明り 種田山頭火 自画像 層雲集
菊の雨一夜の旅の髯延びて 草間時彦 中年
菊の雨仮名の手紙は子へ宛つる 有働亨 汐路
菊の雨火鉢すゝめて我もよる 阿部みどり女 笹鳴
菊の雨菊をうつしてたまるのみ 阿部みどり女 『微風』
菊の雨襟立ててより本降りに 草間時彦 櫻山
菊の雨子等の砂場に一日浸む 能村登四郎
菊の雨巴里を想へばつのりけり 草間時彦
赤子てふあつきもの抱く菊の雨 橋本榮治 越在
袖交ひて女はまるく菊の雨「百萬」 「方寸虚実」石塚友二
東京に菊の雨降る蕎麦の味 有働亨 汐路
芭蕉忌の伏見あたりも菊の雨 多田裕計
靖國の子に嫁ぐ子に菊の雨 松村蒼石 露
梁の年経し張りや菊の雨 石塚友二 光塵
恙夫さそひ出てあふ菊の雨 阿部みどり女 笹鳴
【菊の香】
【菊の日】
しら菊に明けて黄菊の日和かな 卓池
よく続く菊の日和の一と日かな 高濱年尾 年尾句集
菊の日に雫振り梳く濡毛かな 杉田久女
菊の日に唇赤く病婦酔ひ居りぬ 阿部みどり女 笹鳴
菊の日に用ため置いてうかと居ぬ 阿部みどり女 笹鳴
菊の日のあはや俄かに風だつは 富安風生
菊の日のふとん部屋まで子がつき来 山本洋子
菊の日のまだ膝だしてあそびゐる 田中裕明 櫻姫譚
菊の日の渚づたひに来る子かな 大峯あきら
菊の日の長き汀を歩きをり 大峯あきら 宇宙塵
菊の日の門に風出できたりけり 小林虚人
菊の日や丸うて臣を愛み 作者不知 選集古今句集
菊の日や御岳烏も出でて啼く 蒼[きう]
菊の日や水すいと引く砂の中 魚目
菊の日や母の好みし江戸小紋 高須禎子
菊の日を雪に忘れずの温泉となりぬ 河東碧梧桐
菊の日を浴びて耳透く病婦かな 杉田久女
菊の日々ふるさとを母恋ひたまふ 桂信子 月光抄
菊の日々新妻の日々美しき 藤 小葩
菊の日和にたたずむで憶ふことのしばし 梅林句屑 喜谷六花
酒造る隣に菊の日和かな 加舎白雄
太刀持の脊中に菊の日なた哉 高井几董
木魚ふとやみたる菊の日和かな 鷲谷七菜子 游影
癒え賜ひまぶしき菊の日も賜ふ 能村登四郎
落葉空にかゞやく菊の日和かな 碧雲居句集 大谷碧雲居
老我に菊の日向は芳しき 深川正一郎
老巡査菊の日向に物書ける 五十嵐播水 埠頭
【菊の前】
うつせみの翳しろたへに菊の前 赤尾兜子 稚年記
ひた走る馬は賭けられ菊の前 小泉八重子
わが老をわがいとほしむ菊の前 富安風生
わらはずに恋囁くか菊の前 石川桂郎 含羞
われも身を反らす懸崖菊の前 鷹羽狩行
何處となう畏き菊の前に立つ 高澤良一 燕音
花嫁の父かなしけれ菊の前 石田あき子 見舞籠
花鋏静かに置きぬ菊の前 椎橋清翠
会ふことも老いたることも菊の前 遠藤梧逸
菊の前こゝろ痩せをり洟ゆるび 石塚友二 光塵
菊の前しづかに墨を摺りゐたり 山口波津女 良人
菊の前小耳によそのよき話 富安風生
菊の前畳こがねと坐りたる 赤松[けい]子 白毫
菊の前人とは何ととゞまりぬ 殿村莵絲子 花寂び 以後
菊の前静かにたまる落葉かな 橋本鶏二 年輪
菊の前掃きてきれいや籾を干す 橋本鶏二 年輪
菊の前夜はつどひ来てペン執るも 石田波郷
菊の前友の顔得てよみがへり 草間時彦 中年
菊の前話のつぎほとだえがち 日野草城
茎の水流れて到る菊の前 大橋桜坡子
招かれて下戸われうたふ菊の前 鳥居おさむ
足らざりし言葉を悔いぬ菊の前 八木絵馬
大幅に命を削る菊の前 相馬遷子
大幅に余命を削る菊の前 相馬遷子 山河
誰彼に喧嘩を売つて菊の前 大木あまり 火球
日本の頬うつくしや菊の前 室生犀星 犀星発句集
歩をうつす千輪咲きの菊の前 軽部烏頭子
歩をうつす千輪咲の菊の前 軽部烏帽子 [しどみ]の花
旅をして来て爪をきる菊の前 山口青邨
老人のふつとかがやく菊の前 中尾寿美子
【菊の鉢】
カーメルの雉翅ひろげ菊の鉢 伊藤敬子
こころもち懸崖菊の鉢廻す 橋本美代子
菊の鉢を片つけて一杯な夕日になる日 河東碧梧桐
菊の鉢移せよ日向移りける 水原秋櫻子 蘆雁以後
菊の鉢屋ぬちに世捨小路かな 中原道夫
菊の鉢回転扉に抱き悩む 吉屋信子
菊の鉢廻転ドアに抱き悩む 吉屋信子
菊の鉢重たくて持ち運べざる 右城暮石 散歩圏
菊の鉢提げて菊の香のぼりくる 蓬田紀枝子
菊の鉢並べしまゝに雨の庭 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
菊の鉢並べてありと月に見る 右城暮石 句集外 昭和五年
菊の鉢抱きて病廊知りつくす 石田あき子 見舞籠
菊好きの菊の鉢置く鉄路際 右城暮石 句集外 昭和三十四年
食堂のまだはじまらぬ菊の鉢 清崎敏郎
雪くらしされど窓べの菊の鉢 久保田万太郎 流寓抄
門川の橋に小菊の鉢おいて 山口青邨
搦手もひらきて菊の鉢ならぶ 水原秋櫻子 殉教
隱れ家や贅澤盡す菊の鉢 正岡子規 菊
以上
by 575fudemakase
| 2018-10-10 16:41
| 秋の季語

俳句の四方山話 季語の例句 句集評など
by 575fudemakase
| S | M | T | W | T | F | S |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
| 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
| 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
| 29 | 30 | 31 |
カテゴリ
全体無季
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
ブログ
自作j
自作y
j
未分類
以前の記事
2026年 01月2025年 12月
2025年 11月
more...
フォロー中のブログ
ふらんす堂編集日記 By...魚屋三代目日記
My style
メモ帳
▽ある季語の例句を調べる▽
《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
検索
タグ
お最新の記事
| 俳句年鑑2026年版を読んで.. |
| at 2026-01-17 22:31 |
| 最近の嘱目句あれこれ46 2.. |
| at 2026-01-03 05:49 |
| 最近の嘱目句あれこれ45 2.. |
| at 2025-12-16 16:16 |
| 最近の嘱目句あれこれ44 2.. |
| at 2025-11-17 10:38 |
| 辻桃子句集 水蜜抄を読んで .. |
| at 2025-11-06 07:28 |
| 角川 俳句賞(2025年)を.. |
| at 2025-10-26 07:29 |
| 最近の嘱目句あれこれ43 2.. |
| at 2025-10-24 01:30 |
| 最近の嘱目句あれこれ43 2.. |
| at 2025-10-24 01:11 |
| 樹令 |
| at 2025-10-24 00:17 |
| 最近の嘱目句あれこれ42 2.. |
| at 2025-10-04 11:56 |
| 最近の嘱目句あれこれ41 2.. |
| at 2025-10-02 06:12 |
| 最近の嘱目句あれこれ40 .. |
| at 2025-09-15 00:50 |
| 最近の嘱目句あれこれ39 .. |
| at 2025-09-08 08:51 |
| 最近の嘱目句あれこれ37 2.. |
| at 2025-09-04 19:58 |
| 最近の嘱目句あれこれ38 2.. |
| at 2025-09-04 19:52 |
| 最近の嘱目句あれこれ36 2.. |
| at 2025-08-28 03:10 |
| 最近の嘱目句あれこれ35 2.. |
| at 2025-08-19 21:35 |
| 最近の嘱目句あれこれ34 2.. |
| at 2025-08-17 20:50 |
| 尾山篤二郎 国文学者、歌人 .. |
| at 2025-08-14 16:00 |
| 最近の嘱目句あれこれ33 2.. |
| at 2025-07-28 18:41 |
