2018年 10月 ねずみのこまくら句会の諸句
2018年 10月 ねずみのこまくら句会の諸句
オルガンに声合はす児ら秋桜
(表記としては、「秋桜」より「秋ざくら」だろう)
ほどほどの我が生なりし温め酒
むかご飯幼馴染みと囲む膳
稲雀投網のごとく飛びたてり
(「投網」と大仰にしたところが適切)
浦町の洗ひ干しある秋簾
泳ぐよに人の消えゆく大花野
(「泳ぐよに」が気が効いている)
猿来しと媼掃き寄す栗の毬
(「猿(さる)来しと」vs「猿(ましら)来(く)と」 読ませ方の問題。)
塩害の柿の葉の落つ野分あと
(今年の野分の性格を捉えたと思う。内容的にはさしたる物でないかも知れないが、俳句ではこの一面大切と思う。即ち正直であること。)
黄菊咲く独り住まいの庭の栄え
(こうゆう句が出来ると云うことは、作者の内面が豊かであると推察される)
温め酒涙腺ゆるくなりにけり
(季語 効果的に働いています)
寡婦十年全く以って夜の長し
(こんな愚痴も楽しく聞くことが出来よう?)
果樹園のハウスを飛ばし野分あと
歌女鳴くや自問自答に果てあらぬ
(文句なく上手。もちろん褒めています)
蟹ひとつ横切る水の落とし口
(小品だがいいですネ)
菊供養老妓と半玉連れ立ち来
球入れの紅白空にハイタッチ
(句がリズミカル)
供養の菊抱き仲見世の人混みに
駆け出して花野の風を掬ひけり
(駆け出しぬ花野の風を掬はんと の形もある)
繋ぐ手の影ひらひらと小望月
月まるし両手を耳に児の跳ねて
月光の黄河を超えし旅おもふ
吾亦紅好きかと問へば好きといふ
降り立ちて刈田の鷺はプリマなる
(何かリズムがおかしい気がする。 降り立ちてプリマドンナの刈田の鷺)
今日は晴運動会のリハーサル
再開発さんま焼く香の路地失せぬ
咲き続けなほ十月の百日紅
桜紅葉タカラジェンヌとすれ違ひ
師の忌過ぎ咲く頃ほひの藤袴
自転車の母子しりとり秋うらら
手枕の寝釈迦の傍に小鳥来る
種茄子もう見栄など気にかけぬ
秋燕雨の湖中に翻り
(湖中?湖央)
秋扇はなしの継ぎ穂さがしをり
秋霖や両目に兆す麦粒腫
女らの歓声上がる茸狩
新酒酌む検診結果表を手に
新藁の切り刻まれて吐き出さる
水引草風と綾取りしてをりぬ
爽籟にみちみつ御油の松並木
速さ違ふ点滴二本良夜なる
田の一角手刈りて入るる稲刈機
(「手刈りて」という日本語有りや?「手刈りして」なら判るが…)
苔庭の甘味処や竹の春
台風一過会話弾けるカフェテラス
鷹渡るぐんぐん標ある如く
柘榴裂け友の脳「なづき」のこはれゆく
(「」はルビの意? 現状は「柘榴」なのだろうがあまりにもストレートの感じがする。「枇杷の花」と和らげたらどうか? 「枇杷の花」もそんな感じ与える故)
庭の柿熟れ訪ふ人の増えにけり
(キチンとリズム、切れを入れたい。庭の熟れ柿訪(おとな)ふ人の増えにけり)
灯下親し辞書を片手にエアーメール
藤袴あさぎまだらに恋ひめやも
内海の真珠筏を月渉る
(内海vs一湾 「一湾」だと多少立体感が出ると思うが。又真珠筏は大体波の穏やかな内海に置かれるので屋上に屋を重ねる感がしないでもない)
稗一本見ざる寺領の黄金波
(黄金波vs稲穂波)
撫五鈷杵撫でお大師の冷えたまふ
墓石の上雨の蛙の秋惜しむ
落柿舎の縁に座すれば小鳥来る
藁塚と峡の日分かち六地蔵
嫂の栗飯愛でてともに寡婦
藪茗荷お稲荷さんの道なりに
蘊蓄のほど無患子の用あれこれ
蚯蚓鳴く耐へねばならぬことばかり
(「鳴く」は少し重くれる感あり。「聞き」はどうか?「蚯蚓聞き」が言葉遣いとして成立するかどうかだが。)
以上

俳句の四方山話 季語の例句 句集評など
by 575fudemakase
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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
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