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月と雁 の俳句

月と雁 の俳句

月と雁

おほどかに月こそかかれ雁踊 西本一都 景色
さえざえと翔けて高みへ月の雁 渡辺 恭子
ただ一羽来る夜ありけり月の雁 夏目漱石
ひむがしの月より高く雁ゆけり 向田貴子
ほの白き月の残りし雁の道 田中妙子
羽音さへ聞えて寒し月の雁 松岡青蘿
雨の雁ひとり屏風の月を見る 雁 正岡子規
雨月今殊にあかさや雁落つる 西山泊雲 泊雲句集
遠い月雁のおわりの箱ひとつ 豊口陽子
海原にどこ行く雁そけふの月 今日の月 正岡子規
寒雁に仄めく月の上りけり 飯田蛇笏 椿花集
雁いくつ一手は月を渡りけり 雁 正岡子規
雁かねの腹に月さす夕かな 雁が音 正岡子規
雁さわぐ冬の田面の月もなし 冬田 正岡子規
雁ないて額に月の来てゐたり 片山桃史 北方兵團
雁のみち雲かゞやきて月をよぶ 米澤吾亦紅
雁の声かとも聞こえし月の空 石井とし夫
雁の声海より月の裏弥彦 研 斎史
雁の声雪山は月に見えてか 佐野良太 樫
雁もまた鳴や沼田のおぼろ月 五橋
雁や太陽がゆき月がゆき 長谷川 櫂
雁や父の声のみ月明に 雅人
雁ゆくや月照る海と月ありて 山口波津女 良人
雁引くや月に錆びゆく座礁船 政木紫野
雁帰る月の光を背に浴びて 阿部月山子
雁渡る月の稲田の眩しさを 中村汀女
雁風呂や月を泛べて汐到る 田中田士英
雁列に入りて羽博てば月の前 加藤楸邨
帰る雁田ごとの月の曇る夜に 蕪 村
菊痩せて雁が音ふとる後の月 許六
空に水尾引くかに月の帰雁かな 倉田 晴生
栗駒の朝月よぎり雁帰る 柏原眠雨
鶏頭に後れず或夜月の雁 夏目漱石 明治四十三年
月の雁をりをりさわぐ田面哉 雁 正岡子規
月の雁蘆ちる中へ下しけり 雁 正岡子規
月の出の艀だまりや冬の雁 小島千架子
月の出や皆首立てゝ小田の雁 雁 正岡子規
月の出や皆首立てて小田の雁 正岡子規
月の前足をそろへて雁わたる 眞鍋呉夫
月の道日の道雁の渡る道 小坂 順子
月ひらひら落ち来る雁の翅かな 闌更
月潜む靄のかがよひ雁寒し 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
湖や雁下り尽くし芦の月 東洋城千句
雇はれてをりしはむかし月に雁 黒田杏子 花下草上
行く雁は月の裾野を啼き渡るいづこの国もかなしからむに 飯田明子
砂山にほかと月あり雁供養 永田青嵐
砂山にぽかと月あり雁供養 永田青嵐
蒔繪なんぞ小窓の月に雁薄 雁 正岡子規
秋はあはれ冬はかなしき月の雁 原石鼎 花影以後
秋はあはれ冬は悲しき月の雁 原石鼎
春の雁ひかりて月の大河あり 石原舟月
春の月雁々松のみゆるかな 久保田万太郎 草の丈
初雁や目に相手なき海の月 黒柳召波 春泥句集
沼の水月を動かし雁渡る 阿部みどり女
心中に雁舞うてゐる雨月かな 徳永山冬子
静さやつばさはりきる月の雁 高田蝶衣
大空に雁がねくらし春の月 暁台
樽前山は月の高座雁帰る 古舘曹人 砂の音
朝月の消えなむとあり雁渡る 吉年虹二
追ひ縋るものふりきつて月の雁 長田等
冬の雁細月掛かる空の端 平田君代
日に雀月に雁過ぎゆけり 攝津幸彦 未刊句集
落ちかかる月をめぐりて帰る雁 飯田蛇笏 雪峡
齢一つ読み違えおり月に雁 長谷川草々
藁いろの月天にあり雁の頃 櫛原希伊子
歸る雁田ごとの月の曇る夜に 蕪村 春之部 ■ ある人のもとにて
瀟湘の雁のなみだやおぼろ月 蕪村 春之部 ■ 春夜聞琴

月と雁 補遺

うす月を雁なきたつる霜夜かな 原石鼎 花影
雨の雁ひとり屏風の月を見る 正岡子規 雁
海原にどこ行く雁そけふの月 正岡子規 今日の月
寒雁に仄めく月の上りけり 飯田蛇笏 椿花集
雁いくつ一手は月を渡りけり 正岡子規 雁
雁かねの腹に月さす夕かな 正岡子規 雁が音
雁さわぐ冬の田面の月もなし 正岡子規 冬田
雁のこゑ月の干潟にひびき消ゆ 大野林火 早桃 太白集
雁列に入りて羽摶てば月の前 加藤秋邨
月の雁をりをりさわぐ田面哉 正岡子規 雁
月の雁蘆ちる中へ下しけり 正岡子規 雁
月の出や皆首立てゝ小田の雁 正岡子規 雁
月よぎるけむりのごとき雁の列 大野林火 早桃 太白集
蒔繪なんぞ小窓の月に雁薄 正岡子規 雁
秋はあはれ冬はかなしき月の雁 原石鼎 花影以後
象潟をいま過ぐらしも月の雁 藤田湘子 神楽
樽前山は月の高座雁帰る 古舘曹人 砂の音
有明の灘江の月に雁落ちぬ 阿波野青畝
落ちかかる月をめぐりて帰る雁 飯田蛇笏 雪峡

月と雁 続補遺

*かやの端に雁も白きを后の月 馬場存義
一行の雁や端山に月を印す 与謝蕪村
羽音さへ聞えて寒し月の雁 松岡青蘿
月に来て我もひとりの雁の代 土芳
月のある夜を唐めきて雁の行 松窓乙二
月の数空見せ顔や天津雁 野坡
月ひら~落来る雁の翅かな 高桑闌更
月更て雁は寐言の相手かな 杉風
月高く雁がね低し淡路島 井上士朗
初雁や目に相手なき海の月 黒柳召波
燭台にあさる雁みゆ月の友 土芳
伏見田に友や待つらん月の雁 上田無腸
蓬生に入とまで見る月の雁 蒼虬
鳴すてゝいざよふ月や雁の声 土芳

以上

by 575fudemakase | 2018-12-27 17:54 | 秋の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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