人気ブログランキング | 話題のタグを見る

救急車 消防車等 の俳句

救急車 消防車等 の俳句

パトカー 白バイ 救急車 消防車 消防自動車 梯子車 雪上車 霊柩車 戦車 装甲車

消防車

かげろうに消防車解体中も赤 西東三鬼
かげろふに消防車解体中も赤 西東三鬼
ひらひらと夜雲あそべや消防車 星野麥丘人
鴬や埃かぶれる消防車 清崎敏郎
夏だけの避暑地の小さき消防車 後藤比奈夫
海苔休みとて消防車手入して 清崎敏郎
曲るたび真直ぐ暗し消防車 三橋敏雄
桐に一葉もなし消防車帰り来る 横山白虹
畦焼をのんびり廻る消防車 太田土男
左義長の火柱にらむ消防車 渡辺信人
山茶花の散るに すっとぶ消防車 伊丹三樹彦
七草やゆつくり通る消防車 安澤静尾
出初して緋威の肌消防車 百合山羽公 寒雁
消防車が突き抜けてゆく 積木遊び 内山草子
消防車を日向に出して黴退治 田川飛旅子 『使徒の眼』
消防車寒路へ出でていきいきす 河野南畦 『焼灼後』
消防車群れゆく呼吸困難裡 石田波郷
消防車庫に収り村小春 清崎敏郎
消防車行きてすぐ消ゆ奈良の火事 右城暮石
消防車全燈点す冬至かな 田中芥子
消防車待つ間も燃ゆるわが家かな 皆吉司
消防車店の前飛ぶさくら餅 百合山羽公 故園
消防車濡れて戻りぬ秋の暮 本庄登志彦
消防車磨く布裂き寒明くる 守屋典子
乗つてみたきものに師走の消防車 鈴木鷹夫 風の祭
大迂回して山火事へ消防車 右城暮石 上下
昼の小火消防車来て水浸し 右城暮石 句集外 昭和五十七年
田を植ゑし畷にあそぶ消防車 飴山實
田を植ゑし啜にあそぶ消防車 飴山實 辛酉小雪
冬同じ色にポストと消防車 三橋鷹女
野火に出動新品の消防車 遠藤けんじ
葉桜や真赤に洗ふ消防車 百合山羽公 故園
裏街に消防車突進はなやかに 山口青邨
裏町に消防車突進はなやかに 山口青邨
曼珠沙華火宅めがけて消防車 中村草田男
囀や山見回りの消防車 田上悦子

救急車

その冬木救急車入れ柩車出す 中戸川朝人
炎昼の真只中の救急車 宮内千穂
寒風のデモ切断す救急車 大森 藍
救急車 点滅 誰待つ 雪夜の門 伊丹三樹彦
救急車さざんか散りますよ散りますよ 池田澄子 たましいの話
救急車のあとトテ馬車や袋掛 中戸川朝人 尋声
救急車ゆくよ法師蝉鳴き止みて 山口青邨
救急車ライトことごとく赤春の宵 山口青邨
救急車過ぎ虫の闇もりあがる 有働亨 汐路
救急車曲るやのぞく居待月 水原秋櫻子 餘生
救急車行けば坂照る居待月 水原秋櫻子餘生
救急車香ものこさずに北風を去る 宮津昭彦
救急車始動す朧夜の錐へ 田川飛旅子
救急車着く水仙を踏みしだき 夏井芙蓉
救急車飛ぶ椎の実の風の中 古舘曹人 砂の音
救急車落花をのせて走り去る 三浅馨三
救急車裡手負ひ妻抱く走り梅雨 小林康治
九月尽円心にいる救急車 廣江昭巳
紅梅に佇つ救急車の音遠く 山口青邨
妻乗せて残暑の町を救急車 岩男微笑
妻抱いて乗る花冷えの救急車 西浦一滴
祭町つきぬけてゆく救急車 清崎敏郎
産院へ向かふ良夜の救急車 中村和子
手花火の童むらがる救急車 三嶋隆英
除雪車を優先させて救急車 津田清子
水平の妻を夏暁の救急車 鈴木鷹夫 風の祭
星の秋今夜はこない救急車 秋元不死男
逝く年あとわづか救急車 浅原六朗
着船を待つ救急車波止残暑 大橋敦子 勾 玉以後
冬の雨救急車とは何たる純 塩野谷 仁
年越蕎麦待てばしきりに救急車 水原秋桜子
年越蕎麦待てりしきりに救急車 水原秋櫻子
風花の舞ひを乱せる救急車 佐藤晴生
満開の桜や救急車が過ぎる 五島高資
木槿咲く朝を疾走救急車 高澤良一 随笑
夜陰馳せ土用太郎の救急車 高澤良一 随笑
夜桜の音のひとつに救急車 秋山幸穂
零下の太陽いまが燃えどき救急車 寺田京子 日の鷹
梔子や音消して来し救急車 秋山光枝(花暦)
蜩や幼児は好きな救急車 長谷川かな女 花 季

霊柩車

あじさい、霊柩車へ最後の石段いま下りらるる 荻原井泉水
しばらくは花の下行き霊柩車 片山由美子 水精
ぱり~と霊柩車行く氷かな 渡辺水巴 白日
ゆつくりと野分に押され霊柩車 清水基吉
炎昼の霊柩車から運転手 池田澄子 たましいの話
炎天の影を離さず霊柩車 有働 亨
黄落やすぐに加速の霊柩車 内田美紗 魚眼石
花の山まで真直に霊柩車 岡澤康司
花桐に霊柩車ゆきこころ澄む 飯田蛇笏 白嶽
芽吹く中法定速度の霊柩車 筒井芳男
外濠の雪やむ波に霊柩車 飯田蛇笏 春蘭
行春やピアノに似たる霊柩車 渡邊白泉
黒い紳士の密集春の霊柩車 徳岡蓼花
菜殻焼く野を黄金の霊柩車 野見山朱鳥
指吸う嬰児の軒近くきた霊柩車 林田紀音夫
春寒し飾りたてたる霊柩車 原田たいじ
春昼や屋根のまぶしき霊柩車 相沢真智子
新緑や皇居名残の霊柩車 渡辺水巴 白日
青蔦をむしりて止る霊柩車 鷹羽狩行
冬の鳶色の夕暮 かけぬけたのは 霊柩車だつた 吉岡禅寺洞
逃げ水や後続車なき霊柩車 藤田 宏
浮き世とや逃げ水に乗る霊柩車 原子公平
父の陰茎の霊柩車に泣きながら乗る 西川徹郎
葡萄の値高し遠くを霊柩車 宮坂静生 青胡桃
風塵の冬街従へ霊柩車 角川源義
片蔭を出て霊柩車見送れり 杉山三知子
北風や護国寺をさす霊柩車 野村喜舟 小石川
眠る山や遥かに霊柩車出づる門 村山古郷
夢の世を霊柩車すぎ菊膾 穴井太 原郷樹林
霊柩車より冬の川見るとなく 中尾杏子
霊柩車花菜あかりは野にあらず 大井雅人 龍岡村
霊柩車消えし地上に麦熟す 相原左義長
霊柩車他郷に送り悴める 宮坂静生 青胡桃
霊柩車野に遠ざかる寒日和 有働亨 汐路
麗日の出合ひ頭に霊柩車 小出秋光
咀嚼するごとくに揺れる霊柩車 家木松郎

雪上車

医師乗せて雪上車着くスキー場 根岸善雄
山裾に入る雪上車浮き沈み 村上しゆら
終着駅雪上車の人鉄臭き 新谷ひろし
出迎へは雪上車なる秘湯かな 大室恵美子
雪上車牛の乳房に明日あらむ 新谷ひろし
雪上車傾く車中にて怺ふ 橋本美代子
配送の野菜満載雪上車 羽吹利夫
美ヶ原走る真赤な雪上車 行実みよ子

戦車

ありありと戦車幾台日覆かけ 能村登四郎
プラハの街に戦車聳ゆる秋の風 相馬遷子 雪嶺
プラモデル戦車の後は個人主義 田中信克
わが凭りし冬木戦車の音となる 加藤秋邨
屋上の木枯と聞くは戦車音 赤尾兜子 蛇
嘉手納基地戦車を撮れと女が云う 藤後左右
花野とは戦車が攻めて来るところ 矢代克康
開発とは戦車の下の犬ふぐり 熊谷静石
蓋開けしままに凍える戦車かな 二村典子
丘にして戦車の轍蝗交む 伊丹三樹彦
急ぐ霧戦車びしよぬれに音なき森 赤尾兜子 蛇
喬き日に戦車かならず灼け転ぶ 三橋敏雄
向日葵に戦車がふれてゆくところ 小林舜
坂の午後暑し戦車のなかなか過ぎず 加藤秋邨
三月十日戦車触らしめ兵その妹 伊丹三樹彦
秋かぜの身辺日がな戦車轟ろ 伊丹三樹彦
重戦車ひびき穂草の露微塵 加藤秋邨
春灯に戦車のお尻が揺れる 三浦北曲
人間生きて鉄火戦車の上に居る 日野草城
戦車が行つた後の刈田の一輪車 細井美人
戦車の音と犬の動悸を抱きゐたり 三橋敏雄
戦車の後炎天のマラソンひそと 中村草田男
戦車も出て枯原の昼休です シヤツと雑草 栗林一石路
戦車ゆきがりがりと地を掻きすすむ 三橋敏雄
戦車ゆき空の塹壕を踏み崩す 三橋敏雄
戦車ゆき雑草の花あらずなりぬ 加藤楸邨
戦車ゆき敵中の地を兵を撃つ 三橋敏雄
戦車ゆく遠き響が朝顔に 文挟夫佐恵 黄 瀬
戦車ゆく無限軌道は鳴りたるみ 三橋敏雄
戦車ゆさぶる家に炯々悪阻の目 岸田稚魚 負け犬
戦車より弾がたがたとほとばしる 三橋敏雄
戦車より兵出て煙草くはへけり 日野草城
戦車去り雪ふり古き幾山河 片山桃史 北方兵團
戦車共砲口をもたげ停まれる 三橋敏雄
戦車激し停まり地を震はする 三橋敏雄
戦車工場春霖に雀二羽見しのみ 古沢太穂 古沢太穂句集
戦車工病み大陸に戦車めぐる 細谷源二 鐵
戦車低き砲塔を廻し匐ひすすむ 三橋敏雄
戦車部隊日のもとに現れ地を覆ふ 三橋敏雄
戦車帽と學帽と吾子むきあいぬ 栗林一石路
戦車夜間演習に出づとひびく湯に 伊丹三樹彦
戦車来ぬ玻璃を二月の街をゆすり 岸風三楼 往来
地を兵を戦車現はれ掻きむしる 三橋敏雄
中の兵生きてゐる戦車動いてゐる 日野草城
聴ク胎児戦車ガアガアト闇ノ闇 西東三鬼
鉄工所巨き扉をあけぬ戦車見ゆる 細谷源二 鐵
天兵が五色の戦車生けて擒る 渡邊白泉
冬河の辺にて戦車を童ら囲む 伊東宏晃
冬薔薇白い戦車がやってくる 伊地知建一
日食の車前草乾き戦車過ぐ 宮武寒々 朱卓
蝿生れ戦車軍艦復た還る 石塚友二 光塵
麦畑を軽戦車来る頭を振り立て 日野草城
兵憩ふに戦車さらされただに灼く 伊丹三樹彦
野を縦に戦車が行けり夢始め 田川飛旅子
溜池に茨の芽捧げ戦車行 齋藤玄 飛雪
夾竹桃戦車は青き油こぼす 中村草田男
蠅生れ戦車軍艦復た還る 石塚友二

その他

けあらしのパトカー早朝出勤す 太田惇子
春闘の闇ゆさぶりぬ装甲車 小宅容義
梯子車が磨く除日の信号機 山崎冨美子

以上

by 575fudemakase | 2019-01-19 13:18 | 無季


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
無季
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
ブログ
自作j
自作y
未分類

以前の記事

2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
more...

フォロー中のブログ

ふらんす堂編集日記 By...
魚屋三代目日記
My style

メモ帳

▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

検索

タグ

最新の記事

外山滋彦著「俳句的」の指摘し..
at 2024-03-28 07:13
山本覚馬
at 2024-03-28 05:53
【桜餅】といえばどっち派?全..
at 2024-03-27 05:17
あまおう」と「とちお...
at 2024-03-24 03:42
一茶 生きもの句帖 小学館文..
at 2024-03-18 13:28
シュリンクフレーションという..
at 2024-03-13 05:15
ザッピングzapping?き..
at 2024-03-11 01:51
書道 書・筆・墨・硯の俳句
at 2024-03-08 10:04
しょどう
at 2024-03-08 09:38
すずり
at 2024-03-08 09:35
筆の俳句
at 2024-03-08 09:26
墨の俳句
at 2024-03-08 09:04
書の俳句
at 2024-03-07 18:12
佐々木敏光句集 富士山麓・秋..
at 2024-03-07 05:49
山口昭男著 波多野爽波の百句..
at 2024-02-26 02:57
ザッピングzapping?
at 2024-02-24 00:32
私の俳句入門 大野林火編 有..
at 2024-02-21 01:39
茨木和生著 右城暮石の百句 ..
at 2024-02-20 03:20
季寄せを兼ねた 俳句手帖「春..
at 2024-02-11 18:17
我が家の梅 2024/02/..
at 2024-02-06 13:51

外部リンク

記事ランキング