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病気関連の類語2

病気関連の類語2

癌 痣 痘痕 瘡蓋 捻挫 骨折 後遺症 持病 悪寒 風邪気 風邪気味 眩暈 小康 治癒 平癒 本復 全快 完治 床上げ 腓返り




きさらぎの修羅の妬みの青痣か 佐藤鬼房
しなやかな子の蒙古痣水温む 鬼房
だだ押しの鬼のあはれは胸の痣 河北斜陽
ダリの訃や痣なき素足日に晒し 辻美奈子
わが影の痣のごとしや栗の花 櫛原希伊子
縁蔭を出でざり半顔痣に染み 三橋鷹女
花嗅ぎしゆふべは痣を生じけり 金子晉
花茣蓙に臥て胸につく花の痣 能村登四郎
軍鼓鳴り/荒涼と/秋の/痣となる 高柳重信
軍鼓鳴り荒涼と秋の痣となる 高柳重信
見すまじよ神輿舁きたる肩の痣 鈴木栄子
行水の肌白うして痣を見る 行水 正岡子規
行水や犬田が痣の在処 行水 正岡子規
四万六千日やからだに痣ひとつ 前野雅生
秋の離宮ちりぢりにひそむ青痣 飯島晴子
初湯揺れ小痣浮くかに悔一つ 香西照雄
少年は痣を気にせり青胡桃 佐川広治
水芭蕉どこかに青き痣をもつ 山田みづえ
青痣の夏くる水の浦教会 穴井太 天籟雑唱
雪の果かひなの痣のうすれける 大石悦子 百花
雪の夜の踊子の痣かくすなし 岸田稚魚
息白々昨日を痣のごとく負ふ 加藤秋邨
打撲痣身に覚えあり螢沢 佐藤鬼房
大観の樹海の痣として山湖 富安風生
地獄痣くっきりと春深みけり 相生垣瓜人 負暄
地獄痣なく老いにけり四月馬鹿 阿部みどり女
冬耕の父に星形の痣があり 大西健司
梅の実の尻に子どものころの痣 宮坂静生
白椿われに冥加の痣ひとつ 藤田湘子
麦の秋腿の小痣のさみしさよ 藤田湘子
葡萄園ひとつの痣に日の当る 飯島晴子
変電所痣の如くに蔦の緑 田川飛旅子 花文字
片蔭を行く手首には地獄痣 佐藤鬼房
母郷行酌婦の痣にある薄暑 角川源義
娘にもある痣が哀しや衣被 青木重行
木犀や少女の頬に小さき痣 石野まさ子
夕立に突きだす打撲痣の頤 佐藤鬼房
落梅の打身の痣や露兵墓地 平井さち子 鷹日和
龍天に登り損ひ地獄痣 佐藤鬼房
棗はや痣をおきそめ秋の雨 富安風生
痣ありて現し世のもの白牡丹 鷹羽狩行
痣なす焼土に日々子等がふえ春休み 赤城さかえ
痣に利く薬便りや秋の風 内田百間
痣の青年雪山に融け輝くなり 佐藤鬼房
痣著き桃のしづかに売れ残る 櫂未知子 蒙古斑
翔びゆく夜の痣の双眸ロッジ吹雪く 佐藤鬼房

痘痕

よべ雨のありて痘痕の苗札よ 高澤良一 素抱
雪解の痘痕の田面展べにけり 燕昇司正夫
日表に痘痕の零余子法師かな 高澤良一 ぱらりとせ
白団扇母に薄痘痕(うすいも)ありしかな 佐野青陽人

瘡蓋

瘡蓋が落ちても淋しい春の川 中北綾子
瘡蓋の黒くかさばる大暑かな 高澤良一 暮津
瘡蓋や一夏過ぎむとしつつあり 高澤良一 暮津

捻挫

骨折者捻挫者雪に仰臥して 山口誓子
山法師捻挫と恋は長引くぞ 池田澄子 たましいの話
雪の旅捻挫土産に戻りけり 鈴木真砂女 都鳥
白露や捻挫せし子のあけくれに 山口誓子

骨折

うぐひすの骨折きくや桑ばたけ 成田蒼虬
鴬も骨折ル声のゆすりかな 秋之坊
岩かどに骨折てのく木葉かな 北枝
骨折て四五輪さきぬ冬のうめ 寒梅 正岡子規
骨折て落る時見る雲雀哉 横井也有 蘿葉集
骨折に一本かむや大根引 北枝
骨折のそれでも使ふ莫迦団扇 高澤良一 暮津
骨折のとろゝになりし接木かな 蘆文
骨折の子の汗拭けばうすき髭 小川草史
骨折の手のおきどころ 羽根蒲団 深田雅子
骨折の仲仕を見舞ふ秋の暮 佐藤鬼房
骨折の片手通さぬ褞袍かな 大森羽青
骨折の腕吊り二月礼者かな 真田えい子
骨折や麦に水かく野の雲雀 諷竹
骨折をくべて木挽のかやりかな 横井也有 蘿葉集
骨折者捻挫者雪に仰臥して 山口誓子
紺の旗かざして骨折した九月 竹中宏 句集未収録
咲事とさいて骨折んめのはな 沙明
山川や骨折みせて風すゞし 白雪
勝ちて後骨折死せし純血の馬の名の「素材」せつなき 藤原龍一郎
大空や去年骨折た色もなし 北枝
田畠の骨折もなきすみれかな 服部嵐雪
二三輪咲く骨折や冬の梅 寒梅 正岡子規
馬の影青く大きく骨折す 攝津幸彦 鹿々集
夜があけて骨折見えず螢がり 横井也有 蘿葉集
蝌蚪を見る骨折の手を胸に吊り 鈴木六林男

後遺症

大雑嚢 大股 陸軍後遺症 伊丹三樹彦
臘梅になく人々に後遺症 後藤比奈夫

持病

もつれては柳にはいる持病かな 配力
山ぶだう酒持病直せと賜はりぬ 高澤良一 石鏡
持病ありなし吉野の花に狂ふとは 中原道夫
持病にも道理つけるや寒の入り 遅望
少しだけ持病和らぎ日脚伸ぶ 田辺竜石
日出すがとかく持病ぞ冬篭 一茶 ■文政七年甲甲(六十二歳)
髪結に持病を語る火鉢かな 八一
枇杷熟れて持病喘息おこりけり 松崎鉄之介
美学という持病もったる酢こんにやく 門馬弘史
不思議なるものに持病やとろろ汁 五味 靖
餅搗にはちまきで居ル持病哉 鼠弾

悪寒

ぎっくり腰悪寒は鼬のやうにくる 高澤良一 寒暑
悪寒つかみそこねし雲は樹に登る 赤尾兜子 歳華集
悪寒の花ふぶき萬歳三唱後 塚本邦雄 甘露
悪寒来る頭脳のひだに蝌蚪たかり 野見山朱鳥 曼珠沙華
悪寒来る凭れし月の柱より 野見山朱鳥 曼珠沙華
花冷えの悪寒叢雲われをのせ 野見山朱鳥 曼珠沙華
顔洗うて悪寒覚えぬ芽水仙 富田木歩
機械油で硬ばる工衣風邪の悪寒 津田清子 礼 拝
恐竜のかじった青空 アザミの悪寒 野ざらし延男
水仙の丈の揃ひて悪寒かな 大木あまり
西日なか悪寒に鳴る歯納めけり 井上雪
大夕焼悪寒に鳴らす歯二十枚 『定本石橋秀野句文集』
朝よりの悪寒つづけり芥子の雨 下村槐太 天涯
病む九月悪寒はおのれのみならず 佐藤鬼房

風邪気 風邪気味

影法師髪みだれたる風邪気かな 中村汀女
座の一人少し風邪気味マスクして 高濱年尾 年尾句集
醜草のきつねいろなる風邪気かな 今野福子
風邪気押し歩くや硬き舗道ばかり 伊丹三樹彦
風邪気味といふ曖昧の中にをり 能村登四郎
風邪気味と臥せば小犬の添い寝する 高橋律子
風邪気味のこの夜のちひさき鮓のひかり 中川一碧樓
風邪気味の吾れ人躰の服脱がす 三好潤子
風邪気味の採点甘くなりてをり 森田公司
風邪気味の三日は風邪と決りたり 石塚友二 磊[カイ]集
風邪気味の働くいやな日向ぼこ 阿部みどり女 笹鳴
風邪気味の背に朝よりの日のぬくみ 原石鼎 花影以後
風邪気味の腹立ちやすき日なりけり 結城昌治 歳月
風邪気味や部屋より先に道灯る 岡本眸

眩暈

かんかん照り蟻も眩暈をおぼえけむ 高澤良一 素抱
たしかなる眩暈のなかを烏瓜 櫂未知子 蒙古斑
プリムラや眩暈のごとく昼が来て 岡本眸
わが鷹の翔ればきざす眩暈かな 真鍋呉夫
横臥せば眩暈何ぞ櫟の芽 石田波郷
血よ肉よ眩暈は青い青い褶曲 内山いちえ
字を崩し夏の眩暈はじまれり 宇多喜代子
十五夜の沖軍艦の行く眩暈 下向良子
春日傘たたむ小さき眩暈かな 岡本 眸
女の眩暈 無花果の葉の照りかへし 富澤赤黄男
少女期のふしぎな眩暈花ミモザ 堺信子
食器冷え眩暈のごとく鴎ふゆ 中嶋秀子
神の留守マン・レイ展に眩暈せり 皆吉司
青青蚕豆眩暈に坐る妹に 金子皆子
青蜥蜴消えしあたりに眩暈して 川村三千夫
窓の葵に祈祷の座立つ眩暈かな 龍胆 長谷川かな女
大寒や一眩暈とて侮れず 千原草之
吊橋の眩暈は 転生 古都プナカ 伊丹公子 山珊瑚
麦秋の船を出てゆく眩暈かな 久保純夫
未草そこ離れむとして眩暈 高澤良一 暮津
無蓋車の製氷卸す眩暈かな 萩原麦草 麦嵐
眩暈して 雛罌粟に遭う ロワール河岸 伊丹公子 機内楽
眩暈して吾が山脈のあたらしく 松岡貞子
眩暈や花韮はもう陰の花 堀井春一郎
眩暈や白芒すら暗すぎる 斎藤 愼爾
筍の伸びすぎ青い眩暈する 山崎せつ子
薔薇の曲線みている 眩暈かもしれぬ 伊丹公子

小康

事小康葉が多すぎる南天に 中村草田男
小康その笑み霧こまやかに鶴見川 古沢太穂 火雲
小康ですごす晩年こぼれ萩 鷹羽狩行
小康に一喜し梅雨の晴間なり 能村登四郎

治癒

「永久治癒」紅き葉ひと葉栞りけり 平井さち子 紅き栞
妻へ治癒知らす牡丹の切手貼り 安田杜峰 『蛍草』
三色菫は治癒の日の花子より享く 石田波郷
並びゆく母こそ日おもて花の中(二十数年来のカリエス完全治癒二句) 野澤節子 『雪しろ』

平癒

かなかなや護摩木に記す子の平癒 南光 翠峰
太子像平癒は夏のいつの日ぞ 和田悟朗 法隆寺伝承
冬寺に子が受けて来て平癒護符 能村登四郎

本復

何もって本復巷は花の頃 高澤良一 鳩信
本復といふにあらねど更衣 遠藤為春
本復と認めず迫る羽抜鶏 中戸川朝人
本復の体に年酒なみうてり 上村占魚
本復はまだまだ龍の玉撫でつ 高澤良一 燕音

全快

あらためて全快の座に屠蘇交す 森馬青紫
遺言書焼いて全快春の風 合田丁字路
風船や今日全快の日と呼ぼう 中原照子

完治

完治とは言へぬ退院木の葉髪 薦田伸子

床上げ

床上げを急ぐ妻なり冬隣 松崎鉄之介

腓返り
枯葎こむらがへりの予感せり 亀田虎童子
冬来るとこむらがへりになつかれて 高澤良一 素抱
あらたまのこむらがへりでありにけり 夏井いつき
寒暁やこむらがへりを父に継ぎ 鈴木公二
枯葎こむらがへりの予感せり 亀田虎童子
短夜の明けたるこむらがへりかな 佐藤 愛


以上

by 575fudemakase | 2019-03-14 03:18 | 無季


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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