花吹雪
花吹雪
千年の後も落花の吹雪くらむ 大西岩夫
書庫の書に落花吹雪き来しづかにも 竹下しづの女 [はやて]
いざさらば花吹雪まで凍死行 仁平勝 花盗人
うすずみの時空へ舞へり花吹雪 中村明子
おいて来し子のことばかり花吹雪 星野立子
こころ全開花吹雪また花吹雪 栗林千津
この国にこの光あり花吹雪 阿波岐八雲
こみ上げて来るほゝゑみや花吹雪 安積素顔
こんな日が三日続けば花吹雪 高澤良一 寒暑
さや~と風音すなり花吹雪 高橋淡路女 梶の葉
しもつけのあらあらしさに花吹雪 松原南斗星
すさまじき孤独や象の花吹雪 加藤楸邨
そこに今音無き世界花吹雪 稲畑汀子
たましひを攫はれまいぞ花吹雪 山田弘子
はげしくも静かに白し花吹雪 川口咲子
ひさびさや母校のここの花吹雪 茂里正治
ひとときはわれも飛天や花吹雪 真木はるえ
ひとひらのあと全山の花吹雪 野中亮介
ひとひらのおくるゝしゞま花吹雪 及川貞
びつしりのスケジュール表花吹雪 影島智子
まなうらに夜もやまざる花吹雪 関口ふさの
まぼろしもうつつも攫ひ花吹雪 岡田順子
もう誰の墓でもよくて花吹雪 遠山陽子
ビルディング傾き見ゆれ花吹雪 臼田亜浪 旅人
ライオンの貌大なり花吹雪 河野静雲 閻魔
一二片散りてときには花吹雪 山口波津女
一天のかたむきて花吹雪かな 成瀬正俊
一本のすでにはげしき花吹雪 片山由美子(1952-)
一村の天衣無縫の花吹雪 石嶌岳
一蝶の飛ぶほかは みな花吹雪 伊丹三樹彦 花恋句集二部作 花仙人
三人子に八人の孫花吹雪 猿橋統流子
下からも見上げて居るや花吹雪 比叡 野村泊月
下らないものを身につけ花吹雪 小鳥幸男
世を忍ぶ男姿や花吹雪 夏目漱石 明治三十七年
中辺路の一つの王子花吹雪 峠
九頭竜の龍あらはれむ花吹雪 長田等
今昔のいろ淡墨に花吹雪 伊藤敬子
伏せ籠の雛にかゞみぬ花吹雪 阿部みどり女 笹鳴
佝僂われを人が見てゐる花吹雪 国弘賢治
先づ枝が揺れ一斉の花吹雪 林 翔
切傷の血に老はなし 花吹雪 伊丹三樹彦 花恋句集二部作 花仙人
利根にまた支流加はる花吹雪 大島民郎
卒然と藪の中より花吹雪 比叡 野村泊月
南朝も北朝もなし花吹雪 佐土井智津子
命得て立つ爆心の花吹雪 築城百々平
地に憂ひあれば空ゆく花吹雪 桂信子
地続きに寺と学園花吹雪く 加藤耕子
坂町の片側塀や花吹雪 西山泊雲 泊雲句集
夢のはじめも夢のをはりも花吹雪 渡辺恭子
夢十夜ことごとく花吹雪せり 沼尻巳津子
夢覚めて夢のつづきの花吹雪 橋本榮治 越在
大空は廃ひたる眼や花吹雪 夏石番矢
小米花吹雪く如くに散りにけり 牧 貴子
山吹のはなびらまざる花吹雪 京極杞陽 くくたち下巻
山風に乗つて遠くへ花吹雪 草間時彦 櫻山
川幅に夕波満ちぬ花吹雪 橋本榮治 麦生
常高き麒麟の孤独花吹雪 恩田野生
廃さるる汽車に給水花吹雪 百合山羽公 寒雁
思ひ出のどつと溢るる花吹雪 水田むつみ
悔いもなく生きて浴びをり花吹雪 祐乗坊美子
手を合す四月八日の花吹雪 後藤夜半 底紅
担ぎゆく勝者の艇に花吹雪 安田 晃子
拝殿にぬかづく巫女や花吹雪 小酒井不木 不木句集
搦手門白く閉ざせる花吹雪 柴田奈美
散りぞめの花散りはての花吹雪 後藤夜半 底紅
易々とかの世を歩く 花吹雪 伊丹三樹彦 花恋句集二部作 花仙人
木の国の山襞ふかき花吹雪 藤井冨美子
木の間月掻きくらまして花吹雪 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
木登りの子を包みたる花吹雪 池上不二子
束の間の風よりかろき花吹雪 仁科文男
林間を真一文字に花吹雪 高澤良一 寒暑
校門にもつとも激し花吹雪 石川文子
檜葉垣の水吐いてゐる花吹雪 遠藤梧逸
水打つてのがれし蜂や花吹雪 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
浮浪児の俄かにはしやぐ花吹雪 吉屋信子
浴びて来し花吹雪には名残りあり 稲畑汀子 春光
海はすぐ冷ゆる日暮の花吹雪 中拓夫
渦巻のそちこちに立ち花吹雪 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
満潮の刻となりゆく花吹雪(東尋坊) 岸田稚魚 『雪涅槃』
滑り台児らがすべれば花吹雪 吉屋信子(1898-1973)
澄む水にみよしうごきて花吹雪 飯田蛇笏 山廬集
燈台光めぐり来るたび花吹雪 水原春郎
現し世と黄泉の境の花吹雪 桂信子 黄 瀬
生くるをも試されゐるか花吹雪 斎藤玄 雁道
生涯の友等も老いぬ花吹雪 殿村莵絲子 雨 月
病棟の廊下吹き抜け花吹雪 草間時彦 櫻山
目を開けて居られぬほどに花吹雪 品川鈴子
眠る目を閉ぢてもけふの花吹雪 石井とし夫
眼の上に眉がありけり花吹雪 桂信子 草樹
空をゆく一かたまりの花吹雪 高野素十(1893-1976)
自転車にまたがったまま花吹雪 高澤良一 燕音
舌頭に俳句千転花吹雪 成瀬正とし 星月夜
花のなき視野にとゞきて花吹雪 稲畑汀子 春光
花占ひ神もし給ふ花吹雪 柴田奈美
花吹雪 兵歴俳歴無位無勲 伊丹三樹彦 花恋句集二部作 花仙人
花吹雪いづれも広き男の胸 桂信子 黄 炎
花吹雪うねりて尾根を越えゆけり 矢島渚男
花吹雪きをり飲食の息づかひ 長谷川双魚 風形
花吹雪くこと爛漫の景となる 桑田青虎
花吹雪く仏足石を浄めんと 小路智壽子
花吹雪く度にバンザイする男 高澤良一 随笑
花吹雪く窓をそがひに司書老ひたり 竹下しづの女句文集 昭和十三年
花吹雪こりゃまたなんと佳き風情 高澤良一 寒暑
花吹雪しばらく蝶を吹きとづる 森桂樹楼
花吹雪するたび山の動くなり 石井とし夫
花吹雪背に負ひ駈け出したくなりぬ 高澤良一 随笑
花吹雪だんだん怖きことおもふ 仙田洋子 雲は王冠
花吹雪ぱっぱと金比羅大権現 高澤良一 寒暑
花吹雪ひとのすがたを細身にし 渋谷道
花吹雪ふりかへるなく立ち去りし 柴田白葉女 遠い橋
花吹雪やみたる天の暗澹と 内藤吐天 鳴海抄
花吹雪一楽章の通り過ぎ 三好潤子
花吹雪人の話の腰折りて 高澤良一 随笑
花吹雪仔を咥へたる犬何処まで 加藤楸邨
花吹雪全ての枝は闇として 対馬康子 純情
花吹雪初めの一辯(よ)二辯(よ)かな 三橋敏雄 畳の上
花吹雪名のなき橋を二つ越え 阿部みどり女
花吹雪喰らひ遊山のもつれ足 高澤良一 宿好
花吹雪地球自転を繰り返す 柴田奈美
花吹雪塔婆の丈のやつれけり 大木あまり 火のいろに
花吹雪天にもありしけものみち たむらちせい
花吹雪天の管弦かすかにも 河原枇杷男 蝶座 以後
花吹雪如来は十指もて掬ふ 橋本榮治 麦生
花吹雪寸鉄帯びず父となる(長子誕生) 飴山實 『おりいぶ』
花吹雪小公園を突っ切りて 高澤良一 素抱
花吹雪山は裳裾をひるがへす 御崎敏江
花吹雪岩倉具視之れを見し 渡邊水巴 富士
花吹雪恋も大河へ散りぬべし 仙田洋子 雲は王冠
花吹雪抜け全速の三輪車 対馬康子 愛国
花吹雪次の一ト吹き待ちゐる眼 高澤良一 随笑
花吹雪死後の長さを思ひをり 島倉みつる
花吹雪池の面へまつしぐら 高濱年尾 年尾句集
花吹雪洛北高校授業中 野澤あき
花吹雪浴びてしづかに興奮し 神田敏子
花吹雪浴びて心に響(とよ)むもの 能村研三
花吹雪灯を擾し着く電車かな 久米正雄 返り花
花吹雪狂女の袖にみだれけり 稿本虚子句集 高濱虚子・今村一聲編
花吹雪職退けば一市井人 辻田克巳
花吹雪蛇笏と浴びし磴高し 倉橋弘躬
花吹雪観る土中の父も身を起こし 西川徹郎 月光学校
花吹雪象はいよいよ目を細め 田中敦子
花吹雪逃げて丹頂別れ居り 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
花吹雪雪洞にまだ吹き足らず 高澤良一 素抱
花吹雪駈けゆくわらべ立つわらべ 及川貞
花神息して束の間の花吹雪 三好潤子
蒼天に道あるごとし花吹雪 三嶋隆英
西行の道ほそくなり花吹雪 佐川広治
象へ走る花吹雪には目もくれず 石井とし夫
賭事は此の世に二度や花吹雪 今泉貞鳳
走り来るどれがどの子か花吹雪 富岡よし子
逆縁の嘆きこの世は花吹雪 柴田白葉女 花寂び 以後
逢ひ訣る目にいつぱいの花吹雪 三好潤子
連れてゆく男を選び花吹雪 高澤晶子 純愛
道に敷く花吹雪とはなりにけり 阿波野青畝
遠くには別の風あり花吹雪 水野あき子
長命寺塀ぞひの花吹雪かな(谷原椿祭の折) 岸田稚魚 『雪涅槃』
長男を次男が送る花吹雪 福田甲子雄
階を上りて立てば花吹雪 楠目橙黄子 橙圃
離苦よりも会楽を思へ花吹雪 香西照雄 素心
雪囲解かぬ一戸へ花吹雪 大島民郎
韋駄天の駆け抜けてゆく花吹雪 柴田奈美
音たてて絵馬の打ち合ふ花吹雪 林 久子
風の棒突つこみ抜けし花吹雪 柴原保佳
飛天いま真上と思ふ花吹雪 河合照子
鯉の身のまた浮きやすし花吹雪 齋藤玄 『雁道』
鰻屋の字のくろぐろと花吹雪 仙田洋子 雲は王冠
鹿のをる鹿のをらざる花吹雪 京極杞陽
おぼろ夜の桜吹雪を知つてをり 角川春樹 夢殿
しらをきる美事な櫻吹雪かな 筑紫磐井 婆伽梵
そこからは桜吹雪のくれないに 高澤晶子
みまかりて桜吹雪に加はるや 中尾寿美子
今頃は桜吹雪の夫の墓 飯島晴子(1921-2000)
以後の世もをかしき桜吹雪かな 攝津幸彦
入学の桜吹雪ぞ綺羅の中 冨田みのる
右脳より左脳へ櫻吹雪かな 小澤克己
己が植ゑし桜吹雪の中を逝きぬ 猿橋統流子
廃校の母校の桜吹雪かな 山田みづえ(1926-)
桜吹雪く坂道下水を急ぐ精子 八木三日女 落葉期
桜吹雪前後見知らぬ黒の列 殿村莵絲子 牡 丹
登り詰め櫻吹雪の別天地 高澤良一 燕音
目ひらきて桜吹雪の中にをり 森澄雄
荷のひとつ桜吹雪に紛れたる 宇多喜代子 象
近山の桜吹雪に眠られず 森田智子
風返峠の桜吹雪かな 永方裕子
横目にて象は吹雪ける花を見ぬ 高澤良一 随笑
吹雪くたびこれはこれはの山ざくら 高澤良一 随笑
谷戸住みの醍醐味は是花吹雪 高澤良一 石鏡
花吹雪易者は八卦うち振りて 高澤良一 石鏡
春疾風それに倍する花吹雪 高澤良一 暮津
おのが句を詠歌代りに 花吹雪 伊丹三樹彦
おもかげのまぎるるべしや花吹雪 中村汀女
かの世へと君をつつみて花吹雪 桂信子 花影
けものらは息をひそめて 花吹雪 伊丹三樹彦
この庭の今天国や花吹雪 星野立子
しあはせに目のあけられず花吹雪 鷹羽狩行
しがらみの水の中まで花吹雪 鷹羽狩行
すさまじき孤独や象の花吹雪 加藤秋邨
そこに今音なき世界花吹雪 稲畑汀子
その風に山坂も乗る花吹雪 平畑静塔
ひもすがら小塩山へと花吹雪 阿波野青畝
ふんぷんひんぴん ひんぴんふんぷん 花吹雪 伊丹三樹彦
まひ~の舞も了せず花吹雪 川端茅舎
わが門のわが町の花吹雪かな 安住敦
カーテンを締め切りし家花吹雪 右城暮石 天水
ビルディング傾き見ゆれ花吹雪 臼田亜浪 旅人 抄
一片は数町先へ花吹雪 鷹羽狩行
一蝶の飛ぶほかは みな花吹雪 伊丹三樹彦
世の中がかはりつつあり花吹雪 山口青邨
中空になほ二三片花吹雪 鷹羽狩行
乞食にも帰路あり夜の花吹雪 鷹羽狩行
佛生会素足歩きに花吹雪 森澄雄
僧ならば払子(ほっす)振るわん 花吹雪 伊丹三樹彦
先陣の落花二陣は花吹雪 後藤比奈夫
全景が見渡せて花吹雪かな 後藤比奈夫
切傷の血に老はなし 花吹雪 伊丹三樹彦
劇ほどに易くは死ねず花吹雪 林翔
北嵯峨を住み捨てし人花吹雪 高野素十
喝采をしたは仏か 花吹雪 伊丹三樹彦
地に憂ひあれば空ゆく花吹雪 桂信子「草影」以後
大鍵の倉庫を閉ざす花吹雪 秋元不死男
天表も 地上も埋む 花吹雪 伊丹三樹彦
学校と役場ととなり花吹雪 森澄雄
尻尾から干物をかじる花吹雪 橋閒石 荒栲
尾道や坂駆けあがる花吹雪 鷹羽狩行
山里や人もなき夜の花ふゝき 政岡子規 花吹雪
山里や月もなき夜の花吹雪 政岡子規 花吹雪
山風に乗つて遠くへ花吹雪 草間時彦 櫻山
川岸のコタンの熊に花吹雪 細見綾子
左右より前後より夜の花吹雪 鷹羽狩行
幻の 七堂伽藍 夜の花吹雪 富澤赤黄男
廃さるる汽車に給水花吹雪 百合山羽公 寒雁
建礼門越えて高しや花吹雪 後藤比奈夫
心中も死語となりし世 花吹雪 伊丹三樹彦
心急く日ばかりでなく花吹雪 後藤比奈夫
忘却の一片とどめ花吹雪 稲畑汀子
悪しき世の坂は細りつ花吹雪 斎藤玄 狩眼
我庭や上野の花の花吹雪 政岡子規 花吹雪
手を合す四月八日の花吹雪 後藤夜半 底紅
指さしてはるかに起こる花吹雪 鷹羽狩行
改札の一段落に 花吹雪 伊丹三樹彦
放生池魚鱗のための花吹雪 山口誓子
散りぞめの花散りはての花吹雪 後藤夜半 底紅
数片を宙に遊ばせ花吹雪 鷹羽狩行
易々とかの世を歩く 花吹雪 伊丹三樹彦
晩年のはじまつてゐる花吹雪 後藤比奈夫
月夜風つのる花吹雪してをらむ 日野草城
朱の鞍や花の吹雪の馬つなぎ 政岡子規 花吹雪
机上より膝へ一枝の花吹雪 上田五千石『森林』補遺
村にひとつの空井戸へ花吹雪 廣瀬直人
枝をかへそして木をかへ花吹雪 鷹羽狩行
棒なして襲ひかかりし花吹雪 岸田稚魚 紅葉山
横に吹く落花の雪や杉の前 政岡子規 花吹雪
水上にしばし棒立ち花吹雪 鷹羽狩行
澄む水にみよしうごきて花吹雪 飯田蛇笏 山廬集
濁世とはこれ夜すがらの花吹雪 鷹羽狩行
炭切って 炭屑増やす 花吹雪 伊丹三樹彦
煎餅焼く手順狂わず 花吹雪 伊丹三樹彦
牛の背や鹿の子まだらの花吹雪 政岡子規 花吹雪
牛島や牛帰る頃の花吹雪 政岡子規 花吹雪
狂院の明日種子ぎれの花吹雪 秋元不死男
琴の音に誘はれ夜も花吹雪 鷹羽狩行
生くるをも試されゐるか花吹雪 斎藤玄 雁道
病棟の廊下吹き抜け花吹雪 草間時彦 櫻山
眼の上に眉がありけり花吹雪 桂信子 草樹
石落しより噴き上げて花吹雪 鷹羽狩行
碧落を一掃せむと花吹雪 鷹羽狩行
禁漁の文字なまなまと花吹雪 飯田龍太
禅寺の根上り松に花吹雪 右城暮石 句集外 昭和四十五年
禍も福もほどほどの夜の花吹雪 飯田龍太
空に散り再び会はず花吹雪 桂信子「草影」以後
空をゆく一とかたまりの花吹雪 高野素十
空中で息つぐ谷の花吹雪 鷹羽狩行
篝火の揺れがきつかけ花吹雪 鷹羽狩行
簑笠や花の吹雪の渡し守 政岡子規 花吹雪
結界の内外問わぬ 花吹雪 伊丹三樹彦
老いてなお 老いゆかんとし 花吹雪 伊丹三樹彦
花のなき視野にとゞきて花吹雪 稲畑汀子
花吹雪 像は藁屑浴びてばかり 伊丹三樹彦
花吹雪 兵歴俳歴無位無勲 伊丹三樹彦
花吹雪 鴉も翼煽られて 伊丹三樹彦
花吹雪いづれも広き男の胸 桂信子 女身
花吹雪ことしはげしや己が宿 石田波郷
花吹雪してなぞこゑのあらざりき 岸田稚魚 紅葉山
花吹雪すさまじかりし天地かな 高野素十
花吹雪ひととき帯のごとき丈 鷹羽狩行
花吹雪ふぶきて欠くる一枝なし 岡本眸
花吹雪やんで口あく顔のこる 加藤秋邨
花吹雪わが屋根を過ぐ母と在り 大野林火 青水輪 昭和二十五年
花吹雪をちこちに声あがりけり 桂信子 花影
花吹雪三輪の神鼓を打つなべに 阿波野青畝
花吹雪中宮寺さまを吹きとどめ 水原秋櫻子 緑雲
花吹雪亡父の洋杖を手に愛す 安住敦
花吹雪吹き包みたる一木かな 高野素十
花吹雪太幹進む如くなり 上野泰
花吹雪寸鉄帯びず父となる 飴山實 おりいぶ
花吹雪岩倉具視之れを見し 渡邊水巴 富士
花吹雪己が仕わざと見し鴉 阿波野青畝
花吹雪悲嘆に遇はぬ母の死後 秋元不死男
花吹雪抑へし裳裾はたはた鳴る 加藤秋邨
花吹雪散華を宙にひるがへす 水原秋櫻子 緑雲
花吹雪松のちゝりをとばしけり 阿波野青畝
花吹雪柵吹きぬけて吹きぬけて 岡本眸
花吹雪校門吾子を入らしめぬ 三橋鷹女
花吹雪浴び血しぶきの紅楓 飯田龍太
花吹雪淡し海棠吹雪濃し 後藤比奈夫
花吹雪瀧つ岩ねのかゞやきぬ 川端茅舎
花吹雪焔に墜つる一機見ゆ 加藤秋邨
花吹雪稀に行く人の眼にすさぶ 日野草城
花吹雪義士の墓より花も飛び 平畑静塔
花吹雪菫が声を挙げにけり 石田勝彦 百千
花吹雪西行像は瞠けり 津田清子
花吹雪走せ去る時を追ふごとく 林翔
花吹雪通れ通れと声揃へ 中村汀女
花吹雪郡上の人と遊びけり 雨滴集 星野麥丘人
花吹雪金の立札両大師 川端茅舎
若からぬ背柱立てて 花吹雪 伊丹三樹彦
行厨の人参紅し花吹雪 富安風生
誘われて惜しむ歩 誰彼 花吹雪 伊丹三樹彦
遠目には白馬のさまの花吹雪 鷹羽狩行
銅像に降りみ降らずみ花吹雪 平畑静塔
鎌倉の搦手は花吹雪かな 飴山實 次の花
長命寺塀ぞひの花吹雪かな 岸田稚魚
関東の宮奥州の宮花吹雪 山口青邨
離苦よりも会楽を思へ花吹雪 香西照雄 素心
馬一騎嵐の花のみだれ哉 政岡子規 花吹雪
鯉の身のまた浮きやすし花吹雪 斎藤玄 雁道
鱒池を越えてさくらの花吹雪 森澄雄
以上
by 575fudemakase
| 2019-04-12 21:29
| 春の季語

俳句の四方山話 季語の例句 句集評など
by 575fudemakase
| S | M | T | W | T | F | S |
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
カテゴリ
全体無季
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
ブログ
自作j
自作y
j
未分類
以前の記事
2026年 07月2026年 06月
2026年 05月
more...
フォロー中のブログ
ふらんす堂編集日記 By...魚屋三代目日記
My style
メモ帳
▽ある季語の例句を調べる▽
《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
検索
タグ
お最新の記事
| 最近の嘱目句あれこれ55 2.. |
| at 2026-07-11 04:27 |
| 最近の嘱目句あれこれ54 2.. |
| at 2026-06-29 05:32 |
| 最近の嘱目句あれこれ53 2.. |
| at 2026-06-18 11:03 |
| 最近の嘱目句あれこれ52 2.. |
| at 2026-06-12 15:14 |
| 無題 毎夜憚介 .. |
| at 2026-06-06 07:32 |
| 最近の嘱目句あれこれ51 .. |
| at 2026-06-05 22:48 |
| 俳句の水脈を探る 平成令和に.. |
| at 2026-06-05 12:13 |
| 最近の嘱目句あれこれ50 2.. |
| at 2026-05-28 01:59 |
| 拙句「山梔子の花の恬淡侘住ま.. |
| at 2026-05-22 07:04 |
| 鮫の目の深淵館の昼の闇 (高.. |
| at 2026-05-21 04:51 |
| 最近の嘱目句あれこれ49 2.. |
| at 2026-05-17 15:17 |
| 最近の嘱目句あれこれ48 2.. |
| at 2026-04-23 06:35 |
| 2025年 俳誌「俳句界」の.. |
| at 2026-04-17 03:11 |
| 最近の嘱目句あれこれ47 2.. |
| at 2026-04-12 04:06 |
| 季語別鈴木しげを句集を読んで.. |
| at 2026-04-10 13:21 |
| 俳句年鑑2026年版を読んで.. |
| at 2026-01-17 22:31 |
| 最近の嘱目句あれこれ46 2.. |
| at 2026-01-03 05:49 |
| 最近の嘱目句あれこれ45 2.. |
| at 2025-12-16 16:16 |
| 最近の嘱目句あれこれ44 2.. |
| at 2025-11-17 10:38 |
| 辻桃子句集 水蜜抄を読んで .. |
| at 2025-11-06 07:28 |
