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拙句 春 三春

拙句 春 三春

蕪村の武陵桃源圖 高澤良一 随笑

の水黙ってゐてもの水 高澤良一 燕音

荒ぶ世のをどっこい曉斎展(「国芳曉斎なんでもこいッ展だィ!」展) 高澤良一 暮津

太鼓橋登りたさうな著の子 高澤良一 暮津

ぐい呑の手重りゆかしの宵 高澤良一 暮津

立読みのの園芸雑誌かな 高澤良一 暮津

疾風それに倍する花吹雪 高澤良一 暮津

下駄履きの作務僧笋抱えくる 高澤良一 暮津

遠ざかる船を呑み込む霞 高澤良一 暮津

愁ふ吾が骨格を医師と見て(レントゲン写真) 高澤良一 暮津

病人に個室大部屋闌けぬ 高澤良一 暮津

彩どりを考え植えグラジオラス 高澤良一 暮津

ひょうたんの苗をこかして疾風 高澤良一 暮津

一湾に舞ひては降りる春鴎 高澤良一 暮津

の草ちぎり投げ上ぐ子の三人(みたり) 高澤良一 暮津

ある時は吹雪くが如く春鴎(平潟湾) 高澤良一 暮津

度忘れに助け舟出す炬燵 高澤良一 暮津

利子薄き貯金にも慣れ竹の 高澤良一 暮津

五輪塔片寄せられて竹の(報国寺) 高澤良一 石鏡

デッキより遠望上総のの山 高澤良一 石鏡

東京湾横断フェリー濤切り 高澤良一 石鏡

望の甲板三百六十度(東京湾フェリー) 高澤良一 石鏡

招く和菓子「きざはし」段葛 高澤良一 石鏡

戒名をノートに控えの暮 高澤良一 石鏡

ゲートボール昼をなほ単調に 高澤良一 石鏡

あはあはと暮の蕗の炊き合はせ 高澤良一 石鏡

水といふこゑ大きめに出でて 高澤良一 石鏡

ドラエもん映画ねだられ休 高澤良一 石鏡

もう一度呼び掛け暮の柩窓 高澤良一 石鏡

水に小鷺の臑の惚れ惚れと 高澤良一 石鏡

吹っかけてつんのめる小木荒れに 高澤良一 石鏡

洗濯物掲げ出づればの星 高澤良一 石鏡

大人しくしてゐるの蝿でなし 高澤良一 石鏡

玻璃に風どすんとばかり浅き 高澤良一 石鏡

疾風聞きゐる我が身がらんどう 高澤良一 石鏡

荒れがつっかけ来りて家が鳴る 高澤良一 石鏡

裁ち物の音のぞりぞりの昼 高澤良一 石鏡

海へ出てよりの俊足の雲 高澤良一 石鏡

が来る港鴎のモニュメント 高澤良一 石鏡

正面に現れてまさかのの鵙 高澤良一 石鏡

素っ首をくるりくるりとの鵙 高澤良一 石鏡

の川渡りとよもす東横線 高澤良一 石鏡

そこに通草細工の鳩車 高澤良一 石鏡

荒れの叩きつけてはひっぺがす 高澤良一 石鏡

は曙けふあれをしてこれをして 高澤良一 石鏡

荒れの吹っかけ来たる真夜の雨 高澤良一 石鏡

雛飾る孫二人目のなりけり 高澤良一 石鏡

ぎうとこゑ居ること確かの鵙 高澤良一 石鏡

の雲見てゐる我も押し移る 高澤良一 石鏡

輝きをまた取り戻すの雲 高澤良一 石鏡

の鼻を浮かべて池の亀 高澤良一 鳩信

の闇のとりもつ睡りかな 高澤良一 鳩信

造影剤かっと血管焼く暮 高澤良一 鳩信

鎮守府の官舎の樟の落葉 高澤良一 鳩信

落とさんと諏訪の宮二之柱 高澤良一 鳩信

流鏑馬や鼻づら切りて疾風 高澤良一 鳩信

熱川の宿てふ宿の灯 高澤良一 鳩信

総領事ハリス出府圖の雨 高澤良一 鳩信

愁ふウツボカズラに指入れて 高澤良一 鳩信

手さぐりにの夜の雨まかりけり 高澤良一 鳩信

水の日向に出でて網目状 高澤良一 鳩信

川いっぱい使っての水ながる 高澤良一 鳩信

近く桜の幹のいぶし銀 高澤良一 鳩信

の波波波をおっぺして 高澤良一 鳩信

塵の分厚く赤茶け煤仁王 高澤良一 鳩信

退院の途次の暮の中華蕎麦 高澤良一 鳩信

退院やの常着に手を通す 高澤良一 鳩信

の夜を看護婦消灯触れ廻る 高澤良一 鳩信

の夜の手術痕撫で寝入るまへ 高澤良一 鳩信

尿(ゆばり)取る訓練堂に入る暮 高澤良一 鳩信

体温計鳴り出すの夜のとばり 高澤良一 鳩信

の昼医師は正面向いて話す 高澤良一 鳩信

目に見えて体力戻る大根 高澤良一 鳩信

大部屋の消灯までの灯 高澤良一 鳩信

の夜のまなぶた閉じて患者たり 高澤良一 鳩信

患者食済みし昼箸洗ふ 高澤良一 鳩信

あかがねの雨樋秋の蓬邸 高澤良一 素抱

慶塗箸買ふ旅の空澄む日 高澤良一 素抱

翻車魚の肝和えと思ふべな 高澤良一 素抱

なれや雀烏の名の付く草 高澤良一 素抱

遠望のは留萌の波の綺羅 高澤良一 素抱

最北の海を見納めコート 高澤良一 素抱

留萌川留萌本線景色 高澤良一 素抱

の蝿番屋の客に蹤いて来ぬ 高澤良一 素抱

光をやはらかに投げ利尻富士 高澤良一 素抱

海上を一路利尻へ春鴎 高澤良一 素抱

光を鈍く放てる利尻富士 高澤良一 素抱

利尻島
フェリー追ふの鴎の数減りて 高澤良一 素抱

さようならの礼文の赤燈台 高澤良一 素抱

礼文のさんざ鴨茅なぶる風 高澤良一 素抱

まなかひに礼文近みて春かもめ 高澤良一 素抱

がすみ利尻は溶けてしまひけり 高澤良一 素抱

あざらしの腹の上なる入日 高澤良一 素抱

猿払の貝殻置場荒れひゅう 高澤良一 素抱

なれや見上げてチャンチンモドキの木 高澤良一 素抱

うす膩泛くの蛇正視して 高澤良一 素抱

の蛇間が悪さうに消えゆけり 高澤良一 素抱

野毛山のの夜浅く辻楽士 高澤良一 素抱

はたきなどぱたぱたの楽器店 高澤良一 素抱

ヤリ烏賊の前進後退近し 高澤良一 素抱

興や橋の上から見遣る景 高澤良一 素抱

植込みの中に頭の見ゆ雀 高澤良一 素抱

の水窪みに落ちて翳生めり 高澤良一 素抱

かりそめに水の翳生れては消ゆ 高澤良一 素抱

天麩羅にからりと揚げて告げ草 高澤良一 素抱

相模野にを奏でて酒匂川 高澤良一 素抱

この齢になりて暁てふものを 高澤良一 素抱

孫戻す家のしょんぼり燈 高澤良一 素抱

庭土に滲み込むまでのの水 高澤良一 素抱

名ばかりの嘯いて反れる月 高澤良一 素抱

三日月風が募ればぎすぎすして 高澤良一 素抱

団子虫出づればとおもうべな 高澤良一 素抱

遠浅の海と聞くさえめきて 高澤良一 素抱

はまだ浅く洗面器の桃いろ 高澤良一 素抱

昼をきうと年取る魔法瓶 高澤良一 素抱

の蠅元へ戻ってをりにけり 高澤良一 素抱

止まらせてなまあたたかきの蠅 高澤良一 素抱

人間も木石の類の蠅 高澤良一 素抱

の蠅ちちんぷいとぞ消えにける 高澤良一 素抱

突き立てしシャベルにしとどの雨 高澤良一 素抱

手品にも芸風ひらひらめく指 高澤良一 素抱

は未だ浅く塔婆の前のめり 高澤良一 素抱

の横にひろがる濤の音 高澤良一 素抱

宝籤の陽気に乗せられて 高澤良一 素抱

なれや土摶つ雨の返点 高澤良一 素抱

家中を経巡る孫はの虻 高澤良一 素抱

伸び縮む鳩の瑠璃首隣 高澤良一 素抱

の潮上げてゐるやら引いてゐるやら 高澤良一 素抱

水輪生み継ぐ雨以て意とす 高澤良一 素抱

生きもののごとくにの雨水輪 高澤良一 素抱

の蠅庭石はまだ冷たかろ 高澤良一 素抱

紙風船を手玉にとるごとく 高澤良一 素抱

の鵙こんな日もあるこんな日も 高澤良一 素抱

星の間合を一つ一つ見て 高澤良一 素抱

鳥影は大柄にしての鵙 高澤良一 素抱

鴨蹴って水裏返るなりし 高澤良一 素抱

鳩を見て憩ふ視線もめけり 高澤良一 素抱

来る筈のが何處かで道草す 高澤良一 素抱

告げに来る風今か今かとも 高澤良一 素抱

もうそろそろが来るかと遠めがね 高澤良一 素抱

介護バス来るを婆待つなれや 高澤良一 素抱

三春のことぶれまだか坊主山 高澤良一 素抱

三春のここに始まる濤の音 高澤良一 素抱

よりも妻の懐広きかな 高澤良一 素抱

樹々にこゑ懸けて廻れるそこに 高澤良一 素抱

横須賀の山に来とやって来ぬ 高澤良一 素抱

山茱萸の無頼を通し来て浅 高澤良一 素抱

クロッカス一輪めく日も一輪 高澤良一 素抱

袖の雲脂指で弾きて遠し 高澤良一 素抱

駐輪場光満杯近し 高澤良一 素抱

風呂敷を抱ふ出で立ちは来ぬ 高澤良一 素抱

日もめっきりめき並木の木偶ノ坊 高澤良一 素抱

休日の学校に来るの鵙 高澤良一 素抱

そらそこの紅らむ枝にの鵙 高澤良一 素抱

一息に来ぬまはりくどさかな 高澤良一 素抱

曇り空は何處かで足踏みして 高澤良一 素抱

劉生の習作の坂の草 高澤良一 随笑

の絵本桜の木伐るワシントン 高澤良一 随笑

光を芹に振り撒きゆける水 高澤良一 随笑

藻草の辺の湧水ひょっこりと 高澤良一 随笑

曙出湯に入らんと目覚めたる 高澤良一 随笑

暁の躰を覚ます畑毛の温泉 高澤良一 随笑

霞富士はうたたね決め込めり 高澤良一 随笑

漉油(こしあぶら)採りにそろそろの山 高澤良一 随笑

横濱の告ぐ花の標本木 高澤良一 随笑

の雷先づは太皷の小手しらべ 高澤良一 随笑

大風のドンと家摶ち一途 高澤良一 随笑

蕗を先づ湯がいての水仕事 高澤良一 随笑

走り根にも瘤もつ欅近し 高澤良一 随笑

小競り合ひしながらの雪落ち来 高澤良一 随笑

立てる空に閾のあるごとし 高澤良一 随笑

馬頭尊は名のみの野辺の風 高澤良一 随笑

駒の昨日廻りし村に泊つ 高澤良一 随笑

俳人の諸氏口あけのの詠(うた)(新年号) 高澤良一 随笑

嵯峨竹のにしてなほつづく径 高澤良一 宿好

薩摩琵琶七曲月の臨閣 高澤良一 宿好

陰の大明竹(たいみんちく)に噎びゆく 高澤良一 宿好

磊落な椨の落とせる落葉 高澤良一 宿好

欅ゆとりをもって眺めけり 高澤良一 宿好

めくと探りを入るゝごとき日差し 高澤良一 宿好

乳母車など買うて遣り淺 高澤良一 宿好

のんのんと海上に出るの雲 高澤良一 宿好

すってんと転んで掴むの土 高澤良一 宿好

めくと家路半ばにして思ふ 高澤良一 宿好

鉢小物持出しの土いじり 高澤良一 宿好

の欅に鵙のむかう向き 高澤良一 宿好

年金の本読みゐたり立つ日 高澤良一 宿好

鳩の眼のくりくりけふは立つ日 高澤良一 宿好

連れ立ちて仲見世をゆくショール 高澤良一 宿好

浅黄空おらが一茶の國の 高澤良一 宿好

アイスティー茉莉亳(モーリーチュンハオ)試し飲み 高澤良一 寒暑

ぷーんと来るの蚊にしてあな近き 高澤良一 寒暑

吾が好むドンパチ映画休 高澤良一 寒暑

夫婦して啜るやのざるぶっかけ 高澤良一 寒暑

興の駕籠に揺られて象頭山 高澤良一 寒暑

濤の大きさ見よや桂浜 高澤良一 寒暑

潮の広がり広がり桂浜 高澤良一 寒暑

はりまや橋さうよ高知のの旅 高澤良一 寒暑

四万十の橋四万十のの雨 高澤良一 寒暑

驟雨船端叩く川蝦漁 高澤良一 寒暑

土佐鶴に鱶の湯晒しの雨 高澤良一 寒暑

子規堂の電燈の笠埃 高澤良一 寒暑

宇和島の旅の中日のの雨 高澤良一 寒暑

一茶も入りし湯なれば
道後の湯頤まで浸かりおらが 高澤良一 寒暑

瀬戸内を雑貨など積みの船 高澤良一 寒暑

瀬戸内のおむすび大のの島 高澤良一 寒暑

瀬戸内にモデルになりし島あれば
波たぷたぷひょっこりひょうたん島の 高澤良一 寒暑

渡し賃七十五円よ瀬戸の春(生口島 耕三寺 高澤良一 寒暑

の日のぽかぽか山陽自動車道 高澤良一 寒暑

の瀬戸原付バイクでタタタタと(しまなみ海道) 高澤良一 寒暑

服に鶴のマークのクルー嬢 高澤良一 寒暑

草を蹴ってジャンボ機テイクオフ 高澤良一 寒暑

ジャンボ機の胴にミッキー休 高澤良一 寒暑

うたた寝の風太郎にも隅田の 高澤良一 寒暑

は赤芽のつんつんチャンチンモドキの木 高澤良一 寒暑

籠居の着の身着のままやがて 高澤良一 寒暑

銭洗弁天(しろへびさま)は巳の日の験(げん)あらな 高澤良一 寒暑

一寸だけめく山の花きぶし 高澤良一 寒暑

やっとやっと水皺顕てる池(金沢文庫 称名寺ー) 高澤良一 寒暑

の肱付き椅子の深さかな 高澤良一 寒暑

の蝿四辺にはかに活気づく 高澤良一 寒暑

三春の皮切りの風吹く日かな 高澤良一 寒暑

とどこおる処はっきりの水 高澤良一 寒暑

野毛山下ともなれば大道芸 高澤良一 寒暑

餃子リャンコと注文とられの飯店 高澤良一 寒暑

水に河馬のうたた寝四六時中 高澤良一 寒暑

蟻喰いのそはそはの土を嗅ぎ 高澤良一 寒暑

めくやまんばうの絵の防波堤 高澤良一 寒暑

上野山めっきりのベンチかな 高澤良一 寒暑

房総のの襖を引きにけり(花摘み部落) 高澤良一 寒暑

フェリー航くゆたゆたゆたにの波 高澤良一 寒暑

春鴎がやがやフェリーターミナル 高澤良一 寒暑

桃・満作咲きてとんとん拍子の 高澤良一 寒暑

水音(みおと)またおろそかにせずの水 高澤良一 寒暑

の水鳴るか鳴らぬか身を屈め 高澤良一 寒暑

小さき段差ありて水鳴るうたた 高澤良一 寒暑

白鷺の一考つづくの水 高澤良一 寒暑

草にづかづかと倚り犬の鼻 高澤良一 寒暑

胸張って視野に入りくるの鴨 高澤良一 寒暑

水といふ輝きに不足なし 高澤良一 寒暑

腰痛の抜けず日差しはめけど 高澤良一 寒暑

の蠅何をするかと見てをりぬ 高澤良一 燕音

の蠅探せばをりぬ俳諧寺 高澤良一 燕音

の蠅一挙手一投足の妙 高澤良一 燕音

合流しての小川の音となる 高澤良一 燕音

秋山郷赤湯にを惜しみけり 高澤良一 燕音

念を押すごとくにの雷鳴れり 高澤良一 燕音

ひんやりと手の甲に当つの草 高澤良一 燕音

まんぼうはまんぼう泳ぎ隣 高澤良一 燕音

心臓の働き具合もおらが 高澤良一 燕音

著着て乗合自動車内宮前 高澤良一 燕音

小袖うつせる五十鈴川の水 高澤良一 燕音

をろがめる大御親神(おおみおやがみ)伊勢の 高澤良一 燕音

三年坂連れ立ちのぼる小袖 高澤良一 燕音

心ここにあらざる清水舞台 高澤良一 燕音

坂うまく使ひて八坂店(たな)の 高澤良一 燕音

を待つ淡海に心預けんと 高澤良一 燕音

大津繪のさきどりの藤娘 高澤良一 燕音

小袖二人連れなる巴塚 高澤良一 燕音

は華やぐ音色即興曲岩木 高澤良一 燕音

岩化してダルマオコゼとなる暮 高澤良一 ぱらりとせ

さきのテッポウウオの口捌き 高澤良一 ぱらりとせ

郡上のなあふくら雀も駒を 高澤良一 ぱらりとせ

枝々にうるみ初めたるの星 高澤良一 ぱらりとせ

鳴る處見つけての水鳴れり 高澤良一 ぱらりとせ

きっぱりと雪あがる挿木畑 高澤良一 ぱらりとせ

さきざきに鳴りてことごとの水 高澤良一 ぱらりとせ

ちょろちょろとちょろっとの水ながる 高澤良一 ぱらりとせ

草の中鳴りをひそめての水 高澤良一 ぱらりとせ

看護婦の大き叱声隣 高澤良一 ぱらりとせ

根詰めて汀を打てるの濤 高澤良一 ぱらりとせ

半島の椎椨打ちての雹 高澤良一 ぱらりとせ

良性の雲のはらわたの月 高澤良一 ぱらりとせ

大部屋に一つ空き出来隣 高澤良一 ぱらりとせ

すぐ思いあたる仕種をの蝿 高澤良一 ぱらりとせ

ビスケット色の三つ四つの雲 高澤良一 ぱらりとせ

近む音の一つにしづり雪 高澤良一 ぱらりとせ

暁の川波ぴょんとぴょんと立つ 高澤良一 ぱらりとせ

内海へは潮目もくきやかに 高澤良一 ぱらりとせ

測温測圧検尿採血隣 高澤良一 ぱらりとせ

醜男のぶの面持ちの不鯛 高澤良一 ぱらりとせ

心臓の戸口の直しにせむ(吾が病ひは僧帽弁閉鎖不全なれば) 高澤良一 ぱらりとせ

を感じ来してふ朝の顔に遇ふ 高澤良一 ぱらりとせ

半島のももいろがかる雑木 高澤良一 ぱらりとせ

えいほうと松もめく東海道 高澤良一 ぱらりとせ

すっかり我等がビルも霞に入る 高澤良一 ぱらりとせ

のカクテル光線エノケンに 高澤良一 ぱらりとせ

梢見てあゆむ乃木坂浅し 高澤良一 ぱらりとせ

泥をぶつぶつ云ひつ脱しけり 高澤良一 ぱらりとせ

一睡のゆめに磯長(しなが)の春かもめ 高澤良一 ぱらりとせ

幹照らす月チャンチンモドキの木 高澤良一 ぱらりとせ

潮にをりをり差せる風の翳 高澤良一 ぱらりとせ

屯せる著に聳ゆ二万噸 高澤良一 さざなみやつこ

赤べこをくるみ上手や著の子 高澤良一 さざなみやつこ

著の子まるぽちやの手を膝の上に 高澤良一 さざなみやつこ

蛸の木の根の遣り場なき室の 高澤良一 さざなみやつこ

ワラビーの前脚の土突きて 高澤良一 さざなみやつこ

コンドルの怒り肩して逝かす 高澤良一 さざなみやつこ

潮に一艇一艇打たれ鳴る 高澤良一 さざなみやつこ

張りぼての岩のやうなるの雲 高澤良一 さざなみやつこ

一が蒲団落としてゆきにけり 高澤良一 さざなみやつこ

荒れにとんび揉まれてひようと鳴く 高澤良一 さざなみやつこ

油菜にアゲハ型かさむりて 高澤良一 さざなみやつこ

ひかりつゝくびれてながるの水 高澤良一 さざなみやつこ

愛すべきの欅のその全て 高澤良一 ももすずめ

大あくびの海より貰ひけり 高澤良一 ももすずめ

隣向き合うて立つカンガルー 高澤良一 ねずみのこまくら

腫れぼつたき鯉に寄られてゐる暮 高澤良一 ねずみのこまくら

山羊髭の人類学者を語る 高澤良一 ねずみのこまくら

質されて子の口ごもるの雷 高澤良一 ねずみのこまくら

泥をぬぐひて詣づぼたもち寺 高澤良一 ねずみのこまくら

大いなる月母子寄る方に 高澤良一 ねずみのこまくら

の地震白鶏百羽揺すりたる 高澤良一 ねずみのこまくら
(末尾は句集名)
以上

by 575fudemakase | 2019-08-29 10:56 | 自作


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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