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(災害)・洪水 の俳句

(災害)・洪水 の俳句

出水 洪水 大水 水害 増水 氾濫 鉄砲水 冠水 浸水 水没

出水 の俳句


洪水 の俳句



【水害】

雁渡し水害の帯屋根に干す 近藤一鴻
七夕流す水害の川流るるヘ 大野林火 白幡南町 昭和三十二年
水害に懲りぬ根性蓮根掘る 朝雄紅青子
水害のまだ青い稲を刈つて居る 河東碧梧桐
水害の記事の余白の白きこと 杉本寛
水害の跡弔ふ田唄作らせよ 尾崎紅葉
水害の草紅葉より尿赤し 近藤一鴻
水害を天も詫びしか月今宵 加藤燕雨
水害写真月余経てなほ貼られあり 宮津昭彦
雪に逝き水害の句を残しけり 松崎鉄之介
怖しさ聞くも見舞や水害地 安原葉
風呂吹に水害の身をあたたむる 近藤一鴻
螢火のふはりと胸へ水害忌 朝倉和江

【大水】

たのもしき大水甕や冬構 蝶衣句稿青垣山 高田蝶衣
急ぐ波あらず大水郷の秋 鷹羽狩行
沙漠の熱さ大水甕に触るるとき 加藤秋邨
晴れたとて此大水の天の川 天の川 正岡子規
青嵐喧嘩凧空に大水入り 村上清香
大水が置き去りし岩稲の花 大峯あきら
大水に夏の夜を寝ぬ二階かな 正岡子規 夏の夜
大水のあとに取るべき綿もなし 棉摘 正岡子規
大水のあとや莟の杜若 杜若 正岡子規
大水のあとを蟹行く野菊かな 野菊 正岡子規
大水のひくや川辺ははやうちは 成田蒼虬
大水の引くや早苗に風わたる 早苗 正岡子規
大水の引て雨なし秋の空 秋の空 正岡子規
大水の刈田は海の如くなり 刈田 正岡子規
大水の後の心やけふのつき 尚白
大水の砂山残す冬田かな 内藤鳴雪
大水の女は舟に晩稻刈る 晩稲 正岡子規
大水の余り流るゝ夏木立 正岡子規 夏木立
大水や屋根に粟干す野の小家 粟 正岡子規
大水や大昼皃のけろり咲 一茶 ■文化十三年丙子(五十四歳)
大水を踏みこたえたるかゞし哉 案山子 正岡子規
大水菜貰うて来しがさてなにに 中林光子
大水車ときに黄河の鰻上ぐ 松崎鉄之助
大水車柿屋根より澄みにけり 阿波野青畝
大水盤夜長の水を湛へたり 日野草城
都かな悲しき秋を大水見 正岡子規
如月や大水甕の底の空 中村苑子
白木槿大水引いて家孤なり 木槿 正岡子規
発電の大水声に秋の鮎 百合山羽公 寒雁
氷塊の如大水母衝きたれば 山口誓子
風花も大水の面の日輪大 大野林火 飛花集 昭和四十五年
漣の行途がなかり大水田 宮坂静生 春の鹿
老いたる鮫急ぎぬ大水槽の内 池田澄子

【増水】

キャムプ寝る増水もなき山の湖 山口誓子
鴛鴦がゐて増水の梓川 高澤良一 素抱
下り簗煽り越えして増水す 茨木和生 丹生
茄子を植ゑをり増水の鈴鹿川 藤田あけ烏
空をみがく増水の河鏡しまう 八木三日女 落葉期
刻々と増水 いつぴきいそいでいるオケラ 吉岡禅寺洞
増水におぼつかなくも浮巣かな 水本祥壱
増水に芥流るる流灯会 高梨水青
増水に降そふおとやさつき雨 卓池
増水や岨の立木の冬ごもり 洞両 選集「板東太郎」

【氾濫】

カリフォルニアチェリー氾濫桜桃忌 百合山羽公 樂土以後
にいにい蝉が氾濫す筒鳥はつひにひとつ 加藤秋邨
ゆったりと氾濫の昼駄菓子かじる 橋閒石
ゆつたりと氾濫の昼駄菓子かじる 橋閒石 荒栲
わが旅の梅雨氾濫のみちのくに 山口青邨
異国語が杜に氾濫小鳥来る 吉原文音
一雷火仙石原に氾濫す 阿波野青畝
雨後の光量の氾濫 紫陽花寺 伊丹三樹彦
街驟雨人形の眼の氾濫す 対馬康子 愛国
乾季の陽 氾濫 ヨガの白塗り面 伊丹三樹彦
眼つむりおれば車中に女学生氾濫 金子兜太
峡の空銀河氾濫のところあり 山口青邨
空は旱氾濫の黄河野をひかず 長谷川素逝 砲車
径潰え芽木のひかりの氾濫す 大野林火 海門 昭和十四年
月の氾濫西瓜車に牛繋ぎ 三橋鷹女
江氾濫浴衣人草に立ち見居る 楠目橙黄子 橙圃
溝川の不時の氾濫井を浚ふ 日野草城
国古し饒道の火は氾濫す 阿波野青畝
菜の花の波の氾濫姥屋敷 宮慶一郎
師走の時計屋時間ばかりが氾濫し 穴井太 鶏と鳩と夕焼と
時計どれも狂ふ紫陽花氾濫して 横山房子
朱欒に日は氾濫 朱欒売女はどこ 伊丹三樹彦
受精期の地下水道が氾濫す 仁平勝 東京物語
水兵の氾濫日和レモン絞る 橋閒石 風景
蝉なきて夜を氾濫の水ふえぬ 飯田蛇笏
蝉鳴いて夜を氾濫の水殖えぬ 飯田蛇笏 山響集
太陽氾濫 チュディが パゴダが スツーパが 伊丹三樹彦
天の川ならば氾濫を見たかりし 齊藤美規
天の川氾濫したる山の国 澤木欣一
梅雨の街テールランプの氾濫す 西村草生
白鳥の声の氾濫歩を速む 田中水桜
氾濫すハングル文字や朱夏の市 谷中隆子
氾濫す冷夏の雨の芥川 燕雀 星野麥丘人
氾濫のともしき穂麦干して食ふ 長谷川素逝 砲車
氾濫のまゝうそ寒う成りけり 松瀬青々
氾濫の黄河の民の粟しづむ 長谷川素逝 砲車
氾濫の乾く立木に猫みごもる 橋閒石
氾濫の乾く立木の猫みごもる 橋閒石 風景
氾濫の残したる池螢飛ぶ 松崎鉄之介
氾濫の死の以後の*かやなほ浸る 橋本鶏二
氾濫の水たまりありねぢあやめ 高浜虚子
氾濫の絮のごとくに牡丹雪 阿波野青畝
氾濫や汽罐車ひとつ赤錆びて 加藤秋邨
氾濫を感ずる裸女かな 松瀬青々
氾濫史負ひし家々粟を干す 吉本伊智朗
苗床やいろ~の仮名氾濫す 森田峠 避暑散歩
貧書店一月号の氾濫す 阿波野青畝
布袋草氾濫国境兵歩く 松山足羽
僕以外 ムスリム帽の白 氾濫 伊丹三樹彦
夜業の火紫さして氾濫す 阿波野青畝
賤視され氾濫原に猫を埋ずめ 金子兜太

【鉄砲水】

ふるさとの鉄砲水を信夫山 仁平勝 東京物語
河童忌や鉄砲水の行き処 安達逸子
花わさび鉄砲水の受難の碑 小山今朝泉
月見草鉄砲水を忘れけり 文挟夫佐恵 雨 月
鉄砲水跡一戸建つ山女宿 田村恵子
抱かれし野鯉あかあか鉄砲水 金子兜太
盆の百合鉄砲水を免かれて 百合山羽公
盆の百合鉄砲水を免れて 百合山羽公 樂土
薊咲く富士の鉄砲水の跡 鷹羽狩行

【冠水】

がに股にひきかへすべし冠水田 平畑静塔
わが歩く音のみ夜の冠水田 菅沼義忠 『早苗饗』
冠水の稲田に雲の尾の垂るる 佐久間俊子 『むさし野』
冠水の泥に炎え立つ雁来紅 近藤一鴻
植田冠水不思議に蝶のおびただし 大野林火 白幡南町 昭和三十二年
廃工場界隈映し冠水田 伊丹三樹彦

【浸水】

トラックに乗り行く浅き浸水地 右城暮石 声と声
浸水の引きし一線家々に 右城暮石 声と声
浸水の水飴色に滞る 右城暮石 句集外 昭和三十六年
浸水の鼻浮き鰻売り歩く 右城暮石 句集外 昭和三十六年
浸水の壁の中なる牛うごく 光宗篁
浸水地へだてクレイン動き出す 右城暮石 声と声
青白き草に浸水度重なる 右城暮石 句集外 昭和三十一年
電柱のビラ剥げ落ちて浸水地 右城暮石 声と声
椋鳥空に浸水す町朝焼す 石原舟月 山鵲
蓮の葉が白裏返す浸水地 右城暮石 句集外 昭和三十二年

【水没】

ダムの春水没枯木動かれず 辻田克巳
ダム厚く暑し水没者という語あり 西東三鬼
一,しぶき立てて水没白魚築 阿波野青畝
一枝青葉水没の木々枯れゆくに 福田蓼汀 秋風挽歌
鴨飛来 水没村の墓碑をかすめ 伊丹三樹彦
湖は秋水没の木々立ちならび 福田蓼汀 秋風挽歌
紅芙蓉村水没のダム際に 右城暮石 句集外 昭和五十年
犀乾き河馬水没の極暑かな 森田純一郎
水没の遺跡は鳥の帰路往路 対馬康子 吾亦紅
水没の四葩に彩のすすみをり 中戸川朝人 尋声
水没の村うぐひすの老を聞く 真柄嘉子
水没やうれしはづかし水中花 櫂未知子 蒙古斑以後
物の影ひややか水没の日を待つか 大野林火 方円集 昭和五十三年

以上

by 575fudemakase | 2020-02-13 17:13 | 無季


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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