2020年3月 ねずみのこまくら句会の諸句
2020年3月 ねずみのこまくら句会の諸句
お世話ですけど、自分なりに気付いた点附記致します
ザッと見て以下を抜いて見た。妄言陳謝。
鰆東風海女小屋の戸の軋む音
シャッターを押す手止めさせ初音かな
閼伽桶に春の水とて溢れしむ
(「とて」を旨く使った)
蟄居して啓蟄の陽を眩しめり
流されし雛の御座船波のまま
目鼻付けペットボトルの種案山子
牧わたる風の清流花辛夷
米寿いま何がめでたい春シヨール
(こんな感慨当事者じゃ無ければ言えない)
文晁の絹本の富士春燈
富士見ゆるつづら折れ道木五倍子咲く
富士を背に一人静を咲かせし母
(想いが乗っている)
描きゐる麒麟の欄干風光る
彼岸河豚低く吊られて競られけり
(あの魚体からして然もありなん)
発掘に出し馬鹿貝舌出せり
(馬鹿貝堀は正に発掘だ)
函嶺に育つ黒雲花あけび
(花アケビと雲の色が黒とはお似合いだ。よくみつけた。)
薄給の日々の天ぷら明日草
梅が香をまとへるお札授かりて
(表現は簡素だが滋味たっぷりな句である)
農休みせよとうっすら春の雪
如月や古着を裁ちてスカーフに
二月尽くはやり病ひに息ひそめ
(ウィルス感染問題は直接詠むと火傷するがこれは遠くからヤンワリと掬い取った)
内裏雛あとはお絵描き切り抜いて
特売のビラ風俗のビラ東風の街
投網打つ漁師の立てり春の川
兎跳び桂馬跳びして青き踏む
庭先に秋吉台の野火の灰
(在の人間にとっては詠んで置きたい処だろう)
吊し雛飾るロビーに待ち合せ
昼の月白木蓮が喝采す
竹干して茶筌の里の夕長し
(「竹干して」などと出足が素敵)
大空を一筆描きに春の雲
(「秋の雲」も成立。と云うことは…)
卒業子天下国家へ打つて出よ
(ウィルス感染問題など蹴飛ばして痛快。今は判る句だが時間経過と共に判らなくなる句。それ故旨い注釈を付けて残して置くべきだ。)
草もちの草のにほひと草のいろ
浅春の風に一湾綺羅なせり
雛段にはべりて猫のうづくまる
水牛車にゆつたりゆらり春惜しむ
心音の春の競演ICU
小豆煮る香の二寧坂日の永し
小女子の釘煮に久保田萬寿かな
春炬燵老いを禁句の意地も失せ
春嵐骨折検査へ車椅子
(己を見事客観視)
春の滝やさし夜半の句碑濡らす
(夜半の名句を下敷きにして佳品)
山裾の雪解靄引き一両車
山笑ふ風に茶筌竹晒す
桜トンネル夫と歩るきし日のやうに
(こんな句は解釈してもしょうがない)
菜の花の土手を園児の黄色帽
耕人の腰伸ばしては富士仰ぐ
公魚の糸伝ひくる息づかひ
公園に独り遊ぶ子花曇
群れなして鴎春日に舞ひ上がり
金縷梅やチエンソーの音谺して
久に会うお洒落ごころの春帽子
機械化に一日で足る春田打
環濠集落発掘に舞ふ春の塵
寒肥やドット模様の庭の土
花木五倍子コロナウイルス通せんぼ
(今回のウィルス感染問題ではこの句がダントツ。木五倍子の、あの垂れ具合の「通せんぼ」が効いている。注は絶対必要。パンデミックと云う一語は入れるべきだ)
下萌にシャトルふはりと落ちにけり
縁先に凪ぐ海展け吊し雛
(稲取がまざまざと見えて来そう)
永き日の棒持ち歩く測量士
遺されし文房四宝梅白し
ロボットに菜飯炊くこと出来るかな
(一寸戯けて見た)
み仏の歌口遊み春野行く
ミューズ招くミモザのリースドアノブに
みちのくの月下轟く雪解川
ひとりづつ抜けて独りの春炬燵
(春炬燵の本意の一つを引き出した)
鎌にて伐る太き赤き根法蓮草
(写実だけで捕まえた)
お中日夫の享年いつか越え
いつも来る梅の咲くころ切通し
(俳句はこれ位平易な表現でよい)
鳥渡気になる点
鈴懸の花鈴蘭磴の並木道
(鈴懸咲く鈴蘭磴の並木道)
電線が空に混み合ふ風邪きざす
(風邪きざす空に電線錯綜す:原句を活かすなら、混み合ひ だろう)
庭掃除終はる掌蕗の薹
(庭掃除了ふ掌に二つ蕗の薹)
新幹線あっと言ふ間の麦を踏む
(新幹線あっと言ふ間の麦踏ぞ)
携帯をさがす携帯春寒し
(携帯をさがすに携帯春寒し:原句五七滑らかに流れ過ぎ。区切りを入れたい)
啓蟄や一円溜まる小銭入れ
(啓蟄や溜まりに溜まる小銭入れ)
観音を巡る湖北の麦青む
(麦青む湖北観音巡りして)
たらの芽を摘むや原始の光浴び
(摘み採れるたらの芽原始の光滞び) 素材のみに焦点を合わせたらよい
蛇穴を出でウィルスに突き当たる
(どちらかと云へば川柳)
以上

俳句の四方山話 季語の例句 句集評など
by 575fudemakase
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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
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