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日本の山岳 の俳句

日本の山岳 の俳句

北岳 奥穂高 間ノ岳 槍ヶ岳 槍ケ岳 赤石岳 涸沢岳 北穂高 前穂高 中岳 御嶽山 農鳥 
南岳 千丈ヶ岳 千丈ケ岳 乗鞍 立山 聖岳 剱岳 劒岳 剣岳 水晶岳 甲斐駒 木曽駒 白馬岳 
薬師岳 西穂高 赤岳 笠ヶ岳 笠ケ岳 鹿島槍 龍王岳 竜王岳 旭岳 赤牛岳 常念 
南駒 観音岳 祖父岳 鉢ノ木岳 燕岳 烏帽子岳 権現岳 唐松岳 爺ヶ岳 爺ケ岳 宝剣


【乗鞍】の俳句

【立山】の俳句


【甲斐駒】の俳句

【常念】の俳句




【北岳】

厩出しや白峰北岳暮れのこり 渡辺立男
岩ひばり北岳の秀に巣立ちたる 小林碧郎
岩灼けて北岳草の残り花 小林碧郎
甲斐に風花北岳は白い爪 川崎展宏
雪の尾根白根北岳となりて尖る 水原秋櫻子 霜林
橡咲けり白峰北岳を見る岨に 水原秋櫻子 岩礁
白根北岳かくさずすべて枯木なり 岡田貞峰
北岳がたばねる峰の紅葉かな 長田青蝉
北岳のかがやき増せば一挙に冬 福田甲子雄
北岳は篠の乾きに五月果つ 鳥居美智子
北岳を攀ぢ降りるなり岩躑躅 杉田久女
北岳小屋八時消灯星月夜 田上悦子
恋い焦がれ来し北岳のお花畑 山乃好子

【奥穂高】

奥穂高仰ぐ棚田の花あんず 柴山つぐ子
奥穂高冴えたり星座遠ざけて 澤田 緑生
奥穂高大雨らしや岩魚釣る 板谷芳浄
銀河濃き空にまぎれず奥穂高 小野宏文
山紅葉離れし宙に奥穂高 水原秋櫻子 緑雲
中空に銀河放てり奥穂高 渡辺立男
筒鳥や雪天辺に奥穂高 渡辺立男
夜は雪か愁雲とざす奥穂高 福田蓼汀 秋風挽歌

【赤石岳】

赤石岳朝涼雀黍を翔つ 森澄雄

【北穂高】

月明の穂を研ぎをるや北穂高 杉山 岳陽
水洟や寥々と夜の北穂高 杉山岳陽
北穂高かげ落すわが白息に 杉山岳陽

【前穂高】

鴨わたり暮雨瀟々の前穂高 水原秋櫻子 玄魚
月出でてなほ残照の前穂高 手島靖一
啄木鳥去つて遅日ゆるがず前穂高 藤田湘子
綿菅や水かがみせる前穂高 阿波野青畝

【中岳】

青牧に中岳霧を降ろし来る 橋本多佳子
年酒して阿蘇中岳の見ゆるかな 飴山實 花浴び

【御嶽山】

雲海に御嶽山のシルエット 西尾泰一

【農鳥岳】

いまも顔農鳥といふ深空あり 岡井省二 夏炉
朝日さし農鳥岳の雪匂ふ 水原秋櫻子 浮葉抄
農鳥に勇むや田子の粟田まき 中勘助
農鳥の身を削り飛ぶ比良八荒 西村和子
農鳥の瘠せたる雪やさるをがせ 水原秋櫻子 殉教
農鳥は雪の鳥置く梅雨入かな 杉山岳陽
農鳥岳や春雷の日矢太かりき いさ桜子
農鳥岳深谿の上に雪かたぶく 水原秋櫻子 霜林
農鳥岳霧荒れ農鳥小屋灯る 岡田日郎
繭干すや農鳥岳にとはの雪 辰之助

【南岳】

病牀の我に露ちる思ひあり 子規 (丁堂和尚より南岳の草花画巻をもらひて朝夕手を放さず)

【聖岳】

オリオンや闇に峙つ聖岳 山下智子
銀河曼陀羅かけ荘厳す聖岳 福田蓼汀
初午の村にかぶさり聖岳 原田喬
雪の嶺聖岳ぞと見てとほき 水原秋櫻子 浮葉抄

【剣岳】

あたたかな山容梅雨晴剣岳 上田五千石『天路』補遺
のこぎりの歯を秋天に剱岳 沢木欣一
をやみなき雪を剣岳の夕明り 金尾梅の門 古志の歌
越中の虹が呼び出す剣岳 名倉春月
月光に巌濡れゐる剱岳 松井子
剣岳水場で蝮捕へけり 山本洋子
秋爽に剣岳いよいよ剣たり 上田五千石『天路』補遺
初冠雪男剣岳の仁王立ち 平譯敏子
初日の出剱岳は雲をぬぐところ 島木悦子
鋤き残る花菜に剣岳そびえたり 金尾梅の門 古志の歌
雪下し剣岳はひとり夕焼くる 金尾梅の門 古志の歌
凍雲を剱岳はらへり句碑びらき 水原 春郎
宝剣岳(ほうけん)の剣もどきの残雪光 高澤良一 鳩信
宝剣岳哮りて泛ぶ夜の雷火 小林碧郎
野分めく夜明の雲に剣岳 水原秋櫻子 玄魚
雷鳥や雨に倦む日をまれに啼く(剱岳断想) 石橋辰之助
竜胆や巌頭のぞく剣岳 水原秋櫻子
龍胆や巌頭のぞく剣岳 水原秋櫻子
龍胆や巌頭のぞく剱岳 水原秋櫻子
龍膽や巖頭のぞく剣岳 水原秋櫻子 蓬壺
峙てる宝剣岳が霧を堰く 和泉信子

【水晶岳】

漆黒の水晶岳へ星飛べり 山下智子
水晶岳雲脱ぎ望の夜を聳ゆ 岡田日郎
水晶岳越えて飛び去る月の雲 岡田日郎
水晶岳更けて月下に雲払ふ 岡田日郎
水晶岳秋風湧けば雲まとふ 岡田日郎
水晶岳望の夜雲を脱ぎ聳ゆ 岡田日郎
赤牛岳に火星水晶岳に月 岡田日郎
虹の中雨飛び水晶岳聳ゆ 岡田日郎「赤日」
日雷水晶岳を通りをり 山田春生

【木曽駒】

灼けて木曽駒ヶ岳あり人もまた 清水青風
新雪の木曽駒と遇ひ君等と会ふ 松本たかし
木曽駒に雪きて蕪もろ手抜き 下田 稔
木曽駒の鞍干す家や柿の花 荻原芳堂
木曽駒の新開村の炉の燃えし 高野素十
木曽駒の背なにもひとつ落し文 阿久津渓音子
木曽駒の冷えのさざなみ種下ろす 藤田湘子
木曽駒や雲吹き剥がす黍嵐 林 翔
木曽駒岳のふところ深く年木樵 芋川幸子
夕映えの木曽駒ケ岳春の雁 伊藤敬子

【白馬岳】

あやめ咲けり白馬岳削りて落ち来し水 村山古郷
夏の露ころりと白馬岳快晴 高澤良一 宿好
柿の上暮れてましろき白馬岳かな 金尾梅の門 古志の歌
向日葵のおとろへ白馬岳日々あらた 石橋辰之助 山暦
黒つぐみ朱走る朝の白馬岳 野垣 慶
秋冷の白馬岳日毎夜毎の爐 石橋辰之助
松虫草白馬岳絶壁負ひて起つ 斎藤素女
親仔の馬あそぶ雪形遠白馬岳 秋山朔太郎
大瑠璃のこゑころがるや白馬岳 染谷佳之子
白馬岳の雪やゆるがず田を植うる 石橋辰之助 山暦
白馬岳永久の残雪を天に置き 村山古郷
白馬岳春の吹雪にかくれけり 矢島渚男 木蘭
白馬岳雪渓天に翼張り 橋本研二
眉の上の秋の白馬岳に踏み出だす 石橋辰之助 山暦
竜胆や朝はきらめく白馬岳 水原秋櫻子
龍胆や朝はきらめく白馬岳 水原秋櫻子
龍膽や朝はきらめく白馬岳 水原秋櫻子 玄魚
橇迅し空研ぎ立てる白馬岳 堀口星眠 火山灰の道

【薬師岳】

隠やかに初東雲の薬師岳 山田英津子
雲海や巨鯨の如き薬師岳 山元重男「四君子」
岳は薬師岳、原は弥陀ケ原月の世界なり 荻原井泉水
春暁や御薬師岳の御空より 福島悦子
草紅葉一谷こせば薬師岳 石倉花江
薬師岳けぶる月夜の花辛夷 中川静歩
薬師岳しぬぐや岨の男郎花 水原秋櫻子 蓬壺

【西穂高】

いつだつて彼の背後に西穂高 工藤克巳

【赤岳】

雲の中赤岳崩ゆる菌狩 相生垣瓜人 微茫集
赤岳に夕日秋蝉鳴きはげむ 伊藤一枝
赤岳の影尖り来て牧を閉づ 小林碧郎
赤岳の裾なだらかに蕎麦の花 山本絢子
赤岳の霧流れ来るレタス畑 長江克江
赤岳の面起しのほととぎす 石田勝彦 秋興
赤岳の烈風なぎて聖夜なり 古賀まり子 降誕歌
赤岳の雹のたばしる牧草地 山岸治子
赤岳へ道荒れつくす穴まどひ 堀口星眠 営巣期
赤岳ゆ南なびきに雲の峯 松本たかし
赤岳を鋭き風つつむけらつつき 橋本榮治 越在
雪はやき赤岳農婦菊を焚く 及川貞 夕焼
夕翳を彫れる赤岳鷹舞へり 磯崎兼久 『孤雲』

【笠ヶ岳】

蛙田や残雪うつす笠ヶ岳 水原秋桜子
笠ケ岳わが窓にして冬の雨 山口青邨
笠ケ岳消えし空より雪霏々と 山口青邨
天の川堰くとは見えて笠ケ岳 水原秋櫻子 緑雲

【鹿島槍】

雲海の日を立ちかくす鹿島槍 岡田貞峰
雲形や獅子駆け鹿島槍ヶ岳 加古宗也
郭公のこゑのかなたの鹿島槍 根岸善雄
蚕豆をむく厨より鹿島槍 朝野歌子
鹿島槍夏至残光をかかげたり 小澤實
鹿島槍寒き日輪とどこほる 藤田湘子
鹿島槍見て青蜘蛛も糸吐くか 藤田湘子 神楽
鹿島槍消ぬるや露の女郎花 水原秋櫻子 玄魚
鹿島槍淋漓と濡れつ夕桜 澤田緑生
秋風の雲ぬきんづる鹿島槍 角川源義
瀬々涼しひらく投網に鹿島槍 岡田 貞峰
鳥渡り双耳雲脱ぐ鹿島槍 岡田貞峰


【旭岳】

はやばやと旭岳より積雪報 高澤良一 暮津
旭岳秋雪と見ゆ蒼かりし 能村登四郎
残雪を冠として旭岳 鷹羽狩行

【水晶岳】

赤牛岳に火星水晶岳に月 岡田日郎
赤牛岳を墓標と見ればほととぎす 福田蓼汀 秋風挽歌

【南駒ケ嶽】

立春の篁の穂の 木村蕪城 寒泉

【観音岳】

蜘蛛ふとる観音岳の酷暑かな 保坂敏子

【燕岳】

燕岳の日が落ちてきてあたたかし 曹人
燕岳蕎麦咲く丘に浮かぶかも 水原秋桜子

【権現岳】

ミシン針工場烏帽子岳の尖に雪 松崎鉄之介
烏帽子岳焼き終へし火の裾にはふ 松崎鉄之介
連翹や雲の居座る烏帽子岳 竹内和歌枝

【権現岳】

権現岳弦をゆるめず春遠し 堀口星眠 営巣期
権現岳夜は雲閉ざし稲光 岡田日郎

【唐松岳】

唐松岳越え来る夕立雲迅し 山田春生

【爺ヶ岳】

花わさび雪形現れし爺ケ岳 森澄雄
葛はつと散るむらさきの爺ヶ岳 石寒太 あるき神
種おろし少し早くて爺ヶ岳 大橋敦子
虹低し種蒔爺の爺ケ岳 水原秋櫻子 晩華
爺ヶ岳また雪つもる社日かな 滝沢伊代次
爺ケ岳新雪の髪ふりかぶる 山口青邨
爺ケ岳真上に冬の虹立てり 大原雪山
爺ケ岳雪かがやくに種おろす 鳥羽とほる
爺ヶ岳八十八夜の月くもる 服部鹿頭矢
跼みつつ霞やさしき爺ケ岳 能村登四郎

【宝剣岳】

宝剣岳(ほうけん)の剣もどきの残雪光 高澤良一 鳩信
宝剣岳哮りて泛ぶ夜の雷火 小林碧郎
峙てる宝剣岳が霧を堰く 和泉信子

以上


by 575fudemakase | 2020-04-01 13:00 | 無季


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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