◆切子 ◆の俳句(秋の季語)
◆切子 ◆の俳句(秋の季語)
あをぎりのまだ濡れてゐる切子かな 神尾久美子
いまだ灯を入るるに早き切子かな 片山由美子 天弓
うれしげに薩摩切子が冷えている 澁谷道
かなしさのなまじ風ある切子かな 鈴木真砂女
さざなみは切子光りに猫柳 上田五千石
しだり尾の切子さげ来し萩の中 碧童
つりそめてことし三年の切子かな 久保田万太郎 流寓抄以後
とどかざる切子の闇に触れて寝る 小林康治
ひしひしと切子を夜霧つつみたる 加藤三七子
ひしひしと切子一つに未明降る 小池文子 巴里蕭条
ふるさとや荒磯の風に切子吊る 庄田春子
まつくらな海がうしろに切子かな 草間時彦
ゆきずりの祈りなれども切子かな 山田みづえ
ゆふかぜに吹かるるものに切子かな 進
よき宵であり風鈴の江戸切子 増成栗人
サルビアの上に懸かれる切子かな 岸本尚毅 鶏頭
一トむかしまへうち語る切子かな 久保田万太郎 草の丈
一月の翳くれなゐに江戸切子 鳥居美智子
万緑や薩摩切子に日の返り 今泉貞鳳
世に浄きものゝ切子の房垂るゝ 久保田万太郎 草の丈
人の世の所詮火宅の切子かな 稲垣きくの 黄 瀬
人の世の暗がりに置く切子かな 泉 敦
佛来るあたりへ切子吊りにけり 小林康治
先導の切子たゆたひ夜念仏 中村將晴
先生の切子燈籠ともしけり 星野麥丘人
冷素麺きらら光りの切子鉢 星川佐保子
切子に灯入るるに間ある伽藍かな 山本古瓢
切子に灯入れて夜となる山河かな 有山八洲彦
切子よりうすばかげろふ離れ翔ぶ 前内木耳
切子提げ加賀金沢の墓参 大橋越央子
切子焼き火の饗宴は了りけり 中瀬喜陽
切子燈籠うしろが明しまはりて見る 橋本多佳子
切子見る雪白界を尾の内に 皆吉爽雨
切子貪欲一山蛾族翔け参じ 橋本多佳子
初潮の海見えてをり切子皿 原田喬
古渡りの切子玲瓏そのものに 青木月斗
埋墓の暈もつ切子波とべり 中戸川朝人 残心
墓にゆく切子の房が草に濡れ 福田甲子雄
墓地に百の切子が点れ日本海 西村公鳳
夕ぐれの湖小さく見ゆ切子鉢 長谷川倫子
夕方の鶏にぎはしき切子かな 岸本尚毅 鶏頭
夜あがりの空たのめなき切子かな 久保田万太郎 流寓抄
大原の奥に風立つ切子かな 鷲谷七菜子
奔放に活けてアネモネ江戸切子 橋本 瑞枝
奥能登の闇に切子を担ぎをり(輪島にあそびし折、たま~広江の在を通りたれば) 飴山實 『次の花』
妓たちはや来てゐたる切子かな 久保田万太郎 草の丈
姨捨に近きふるさと白切子 小山曲江 『余韻』
寒凪や薩摩切子も海のいろ 大立しづ
寒晴れや切子ガラスの藍深く 釘宮のぶ
小祠の切子硝子や春立てる 辻桃子
山ふかく風のしづもる切子かな 板谷芳浄
山上へ闇を縫ひくる白切子 つじ加代子
掌にかこふ火にて切子の点りたる 嶋 杏林子
新しき切子の酒を慎めり 石川桂郎 高蘆
新盆の切子のつどふ新野かな 黒田杏子 花下草上
新盆や切子藤浪与兵衛作 久保田万太郎
新盆や切子藤浪興丘衛作 久保田万太郎 流寓抄
早寝なりし佛に切子消しにけり 成瀬櫻桃子 風色
晩涼の机上に薩摩切子かな 横山美代子
晩涼や切子グラスの葡萄の絵 中野貴美子
暗きより潮さしくる白切子 佐野美智
曾々木村切子の祭凪ぎにけり 飴山實 『次の花』
月光をこぼさぬやうに江戸切子 木山杏理
本山の正午の鐘に切子揺れ 上田正久日
梅雨晴やさつま切子の乱反射 田辺キヨ子
正面の切子も揺るゝ大太鼓 星野椿
母耐へし一生思ふ切子かな 金子晃典 『望郷独語』
水はいま切子びかりに春の鴨 北村仁子
水蜜桃の紅透く籠目の切子鉢 石原八束 風霜記
汝が禿びし指もてとぼす白切子 村越化石
沖白浪切子の白に重ならず 近藤一鴻
泉声に大寺大き切子吊る 皆吉爽雨 泉声
浦安や切子明りに汐上げて 細川加賀 生身魂
海鳴りの機町切子の灯りたる 石黒哲夫
深大寺丈余の切子ともりけり 肥田埜勝美
湖へ風の切子を吊りにけり 関戸靖子
潮風の海女の墓にも切子かな 高濱年尾 年尾句集
火を入れてよりの切子の闇深し 金久美智子
灯したる切子のつくる闇ふかし 田畑美穂女
灯すより闇したたらす切子かな 小林康治 『華髪』
灯の入りて切子の背山杉匂ふ 田中英子
灯を入れて切子の命ともりけり 下村梅子
灯を入れて夕焼したる切子かな 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
燈を入れて切子に白き尾ありけり 近藤一鴻
父の代の切子灯せし出雲かな 橋本榮治 逆旅
父母の闇を残して切子吊る 小林康治 『潺湲集』
犀星の墓に雨宝院の盆切子 小林登喜枝
犬遠く吠えて切子のしづかなり 久保田万太郎 草の丈
町一筋田風一筋切子の尾 野澤節子 遠い橋
白切子施主の吾が名を淡墨に 山田千代 『淡墨』
白切子灯すや山を父と見て 上山茂子 『父似』
白切子炎の一丈となりにけり 芝口早苗
白切子眼に残るもの綿々と 櫛原希伊子
白切子高野の闇につつまるる 民井とほる
白妙の切子の房の吹かれけり 幸田和喜子
盆の灯に加はる父の白切子 毛塚静枝
盆切子畳む灯台明りかな 直江由季子
秋深し梅酒を満たす江戸切子 内山由美子
絵の中に滝の小さく切子かな 岩田由美 夏安
縁側に切子干して寒牡丹 遠藤梧逸
胸の灯をともす切子を吊りにけり 小林康治 『潺湲集』
花柳章太郎より届きたる切子かな 安住敦
藤の雨切子拭きてもながき午後 文挟夫佐恵 黄 瀬
買初は鶴の飛翔の江戸切子 山内なつみ
追憶は切子グラスの花薊 和田季洋
醫の妻にのこる薬香切子吊る 須並一衛
金物で叩く音する切子かな 岡田史乃
雨の中虫飛んでゐる切子かな 岸本尚毅 鶏頭
雨後は佐渡近みて点る白切子 伊藤京子
雨車軸をながすが如く切子かな 久保田万太郎 草の丈
露うちし膳に切子の器かな 青木月斗「月斗翁句抄」
青空のすとんと抜けて江戸切子 岩尾可見
青空のまだ残りをる切子かな 岸田稚魚 『雪涅槃』
静かにもとろりと灯る切子かな 鈴木花蓑句集
風つよし切子の房をふきみだし 久保田万太郎 流寓抄
風のなき夜をみまもれる切子かな 久保田万太郎 流寓抄以後
風呂煙はたと濃くなる切子かな 岸本尚毅 鶏頭
飛燕鳴く切子の睡り醒まさんと 堀口星眠 営巣期
魁然と金剛峯寺の切子灯籠かな 日野草城
黄泉の火をやどして切子さがりけり 久保田万太郎 流寓抄以後
◆江戸切子 ◆
よき宵であり風鈴の江戸切子 増成栗人
一月の翳くれなゐに江戸切子 鳥居美智子
奔放に活けてアネモネ江戸切子 橋本 瑞枝
月光をこぼさぬやうに江戸切子 木山杏理
秋深し梅酒を満たす江戸切子 内山由美子
買初は鶴の飛翔の江戸切子 山内なつみ
青空のすとんと抜けて江戸切子 岩尾可見
以上
by 575fudemakase
| 2022-04-27 04:57
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俳句の四方山話 季語の例句 句集評など
by 575fudemakase
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▽ある季語の例句を調べる▽
《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
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探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
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尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
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いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
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[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
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