赤道 熱帯 大地等の俳句
絵本 かこさとし
◆赤道 熱帯 大地等の俳句
赤道 大気圏 成層圏 地球 南極 北極 熱帯 亜熱帯 マグマ 地軸 地べた 地面 大地 地中 地下 地理 地味 赤外線 紫外線
赤道
いつか帰る赤道は雲湧くところ 鎌倉佐弓
ウオッカ乾し赤道下年迎へしかや 伊丹三樹彦
かんしゃく持ちの教授に赤道通過證 夏石番矢
びっしりと異神の 赤道都市 夜涼 伊丹公子
海の話赤道祭や西瓜割る 及川 貞
乾パンに唾液なじまぬ赤道祭 佐藤鬼房
元朝や赤道越えし日もありし 石山房二郎
香水を強く赤道下に住める 上崎暮潮
指呼の赤道 いつしか 手紙をながく書かず 伊丹公子
初旅の今赤道を越ゆるなり 南葉月
赤道の上に並ぶや雲の峯 雲の峯 正岡子規
赤道の匂い 夜のテンブース 見下ろせば 伊丹公子 パースの秋
赤道へ旅立つ朝の根深汁 山本喜朗
赤道や宿舎に持参の蚊遣香 棗楕伊
赤道を越えて帰りて秋の野に 堀口俊一
赤道を越えて露けき旅給ふ 斉藤淑子
赤道下 赤シャツばかり漁るとは 伊丹三樹彦
赤道下 椰子の果肉を匙刮ぎ 伊丹三樹彦
赤道下かくは戦ひかく日焼け 及川貞
赤道切つてグレープフルーツ頂きます 櫂未知子 貴族
台風来赤道以北日本向け 阿波野青畝
白靴の旅に赤道通過証 小河きよ子(ホトトギス)
飛魚や赤道越えし潮の色 皆川白蛇
鰐の退屈みている 赤道の風のなか 伊丹公子 機内楽
椰子ジュースひたひた 赤道近くの音 伊丹公子 ドリアンの棘
箒捨てて 集り癖の子 赤道焼け 伊丹三樹彦
成層圏
初飛行 成層圏は紺の紺 伊丹三樹彦
成層圏たつぷり塗りし日焼止 小木曽多美
成層圏晴れてをるらむ雛納 柚木 紀子
雪山に成層圏の蒼さ墜つ 松本詩葉子
大歳の日が没る成層圏飛行 品川鈴子
地球
あまぎらし地球とよめきぬるその風間 日夏耿之介 婆羅門俳諧
アマゾンを地球の裏に年の市 和田悟朗
あらぬ方へ手毬のそれし地球かな 川崎展宏
あをあをと地球も蝌蚪の紐の中 波戸岡旭
かぶとむし地球を損なわずに歩く 宇多喜代子
ガレに告ぐ一蚊溺るる水地球 阿部鬼九男
きちきちと鳴いて地球を後にせり 山田径子
クリスマスカード地球は狭くなり 水原 春郎
クリスマス地球にリボンかけるかな 高田たづ子
げんげ田はまろし地球のまろければ 三橋鷹女
この花野ゆゑに地球を信じたし 諸田登美子
ころぶして地球の膚に触れたりき 日野草城
さむき地球愛づるごと坐す少年ら 山崎しんぺい
しづかにしづかに地球はめぐり萩の咲き 三橋鷹女
しやぼん玉瀕死の地球を包みをり 山田一男
つなぎ凧どんどん地球が軽くなる 宮川としを
でこぼこの地球の一隅月仰ぐ 松村多美
でで虫に早鐘打つている地球 伊吹和枝
てんと虫地球半分背負ひけり 山城千恵子
とこしへに地球はありや寒星座 桂信子 花影
ハッピーニューイヤーレタスのごとき地球浮き 和田耕三郎
ハツピーニューイヤーレタスのごとき地球浮き 和田耕三郎
ハツピーニユーイヤーレタスのごとき地球浮き 和田耕三郎
ハンモック刻々地球裏がへり 竹下流彩
ピカソの絵皿が見ている地球の裏側 青木比呂
ぶだう一粒地球のやうな愛しさに 高澤良一 暮津
ふらここや地球泡立ちゆく予感 中野真智子
ふりむきて地球のうしろのぞくとき麒麟やさしも父の目をせり 安森敏隆
ぽっかりと地球あるなれ蕗の花 池田澄子
まくなぎよ地球は君をこぼさない 池田澄子 たましいの話
マリア月地球は一つなのに銃 呉羽陽子「鴎座合同句集翔」
マリが住む地球に原爆などあるな 渡辺白泉
ミモザ咲き地球は青いとは言へず 後藤立夫
メロン掌に青き地球の載るごとし 村上喜代子 『雪降れ降れ』
もう誰もいない地球に望の月 山崎十死生
もう誰もゐない地球の秋の暮 小川双々子
やどかりや地球だんだんあたたかく 池田澄子 たましいの話
ゆらゆらと地球へしだれ桜かな 松尾隆信
よぼよぼの虻を看とらぬ地球哉 永田耕衣
レコード盤の端っこにいる扁平な地球 いしだ 実
ワインゼリー青い地球に乾杯す 丸山嵐人
わが毛糸玉と地球の相似形 後藤貴子
磯遊ひとり地球に残されし 武知陸子
雲のまほろば 地球 いつまで光る 前原東作
雲の峰下に地球の峰が聳つ 山口誓子
雲海を眼下に丸き地球かな 稲畑廣太郎
雲雀揚がる青い地球が見えるから 春日井誠
永き日や地球自転に逆行し 澤田緑生
炎帝や地球は男ざかりなり 和田耕三郎
遠くから見たき地球に糸瓜垂れ 岩淵喜代子 硝子の仲間
黄沙ふる地球の微熱続きをり 山口隆右
億年を燃ゆる地球に春炬燵 和田耕三郎
牡蠣啜る地球に瓦礫また瓦礫 山下知津子
俺を振り落とさずに一年廻つた地球だ 下山逸蒼
音もなく地球は廻り大旦 野村多寿子
下萌ゆる地球回転してゐたり 塩川雄三
夏帽子地球の裏へ逢ひにゆく 山田弘子 懐
家毎(いえごと)に地球の人や天の川 三橋敏雄(1920-2002)
家毎に地球の人や天の川 三橋敏雄
河馬がゐて地球河馬色秋時雨 岩淵喜代子 硝子の仲間
花吹雪地球自転を繰り返す 柴田奈美
回りつづけて落とすものなし冬の地球 桑原三郎 龍集
咳き込んで地球踏みつけ止まぬなり 高澤良一 燕音
葛引いていづこにありや地球の根 恩田侑布子
寒すみれ地球がゆるぶねと瞠る 古沢太穂
寒卵地球をくらく抱きけり 平井照敏
管にして地球を思ふ春のひと 攝津幸彦 未刊句集
丸きもの地球がひとつ蚯蚓鳴く 栗栖浩誉
岩ぶよぶよ嬰児ぶよぶよ地球抱く 野ざらし延男
飢餓難民多き地球に餅を搗く 四宮遇子
菊冷や地球を縛る飛行雲 嶋田麻紀
逆立ちに地球の重みうまごやし 鷹羽狩行
球体の地球恋しやな春の暮 斎藤愼爾 冬の智慧
玉虫も地球も空をころげけり 河野南畦
金色に茗荷汁澄む地球かな 永田耕衣
九年母や地球ときどき暗くなり 岩淵喜代子
空気疲れの地球可愛や初嵐 三橋敏雄
空蝉のしつかと地球つかんでいる 大木石子
熊穴に入り地球の不思議考へる 佐々木文子
啓蟄や地球が釦はづす音 林 友次郎
啓蟄や地球の裏より電話くる 佐竹 泰
月おぼろ地球もきつとおぼろだろう ゆにえす
月から見るわが地球の円き青きうつくしさこそ 荻原井泉水
月に置く地球の影や冴返る 三島広志
月の地平に地球沈む圖柏餅 竹中宏
月はいま地球の裏か磯遊び 大峯あきら
月めぐる地球日めぐる血のめぐり 高澤晶子
月見草はらりと地球うらがへる 三橋鷹女
月凍つか地球の影の掩ふとき 渡邊白泉
月明の地球の裏の子へ電話 猪瀬松枝
月面に人の足痕地球灼く 石塚友二
月涼し地球の影を映しては 内田美紗 魚眼石
喧嘩独楽地球にすこしかすり傷 萩原陽美
元旦の地球啄む雀かな 鈴木貴水
元日を地球が廻る元日も 安藤和風
原油まみれの海鵜地球の墓標とも 堀葦男
戸あければ地球の裂け目に宇宙人ら蝟集す 仲上隆夫
胡桃の影濃し地球半分は夜 内藤吐天 鳴海抄
御来迎地球卵を生む如し 山中みね子
耕さぬ地球の北の天地見ゆ 山口誓子
耕や漢が地球割らむとす 宮澤さくら
黒い犬を飼うのぞみは地球一周の旅 内田南草
最果てに凍てし地球の皮膚呼吸 樽谷俊彦
細雪地球の嘆き包みつつ 多田紀子
菜の花や月の彼方に地球浮き 石井哲夫
菜の花を月が離れる地球かな 五島高資
冴えかえり冴えかえりして地球病む 穴井太 原郷樹林
三重吉の鳥飛ぶ 地球の裏へ来たら 伊丹三樹彦
三日月や地球を吊つて西へ行く 大嶋南涯子
思ひ切り地球叩く西瓜割 阿部一彦
孜々として地球に鍬を加へゐる 日野草城
紙風船ついて地球を軽くせり 小澤克己
紫雲英田は尽きじ地球の円ければ 三橋鷹女
自転する地球の音やみずすまし 高野ムツオ 鳥柱
自転の地球のしぶき浴び初日の出 小橋啓生
手花火の君は地球の女なり 高山れおな
秋雲の地球の円に従へり 阿部みどり女
秋日海へ地球自転のこの寂しさ 加藤秋邨
秋黴雨地球の角をなでていく 水月りの
十六夜や地球の上に我家あり 星野立子
春一番歌ひ出したる地球かな 仙田洋子 雲は王冠
春待つや地球のやうにみごもりて 仙田洋子
春満月地球いびつになる予感 小林照代
初日射この美しき地球に棲む 桂信子
初暦めくれば地球うごいたような 夜基津吐虫
松とれし一つ地球にいくさあり 都筑智子
寝ころんで背負ふ地球や鰯雲 鶴田独狐
新世紀まはる地球で独楽はじく 安井常人
水の地球すこしはなれて春の月 正木ゆう子
水の地球すこし離れて春の月 正木ゆう子
性交も飽きてしまった地球都市したたるばかり朝日がのぼる 林あまり
星のひかり地球で止まりさくら満つ 和田耕三郎
星のみな見詰める地球クリスマス 三浦晴子 『晴』
生きしなの地球に衛生兵たりき 攝津幸彦 鹿々集
青い地球に一匹の綿虫と 九鬼あきゑ
青き踏む 地球そこここ削られて 中村英子
青嵐地球は自転速めけり 冨山俊雄
青嶺覚め地球の自転音もなし 林翔
静かなる地球の便所こほろぎよ 攝津幸彦 未刊句集
赤とんぼ地球は円き空もてり 長尾虚風
赤子いま立てり地球よ動くなよ 出口善子
雪だるま解けない地球のいじめっ子 高橋久子
雪兎ぐいと地球が回り出す 宇多喜代子 象
雪白く被しは地球の突起なり 山口誓子
戦争がいつも何処かに青いか地球 池田澄子 たましいの話
戦争や地球の裏に西瓜食ふ 脇本星浪
巣立鳥地球の果てより子の電話 桜井つばな
窓からの青空地球に独り 森田高司
草の絮地球の上を飛びにけり 太田土男
霜柱地球を少し太らせて 角間鋼造
台風を生める地球と金魚玉 高澤良一 素抱
大根を抜けば地球が廻るなり 斎藤美規
大雪原地球のうねりそのままに 山口誓子
担ぐ地球軽き張りぼてメーデー祭 右城暮石 句集外 昭和三十三年
短日や地球の自転に落ちこぼれ 坪井きよ
暖かい地球葉牡丹眠つてしまふ 星野紗一
知られざる地球の皮や茗荷汁 摂津幸彦
地球があって 人間がいて 愛と死 渡辺洸次
地球から落とされまいぞ亀の鳴く 大槻和木 銀化
地球こそ其処に涼しく照るといふ 中村汀女
地球ごと風がまはるよ蝶飛来 高屋窓秋
地球この半分は春かすていら 中尾寿美子
地球といふ星の落葉を踏みにけり 有馬ひろこ
地球には隅などなくて冬萌ゆる 斉藤たみ
地球には笑窪があつて風花す 大下真利子
地球のんのん ホモサピエンス回りゆく 伊丹啓子
地球の空気が少し抜けてる小正月 永井徹寒
地球の芯に水流るるや秋の蝉 寺井谷子
地球の芯をいつも見つめて無名戦士.....東ベルリン無名戦士の墓 横山白虹
地球の水のひとつぶ竜の玉 辻 美奈子
地球はまわる金木犀が二度咲いた 紙谷香須子
地球は歌う惑星春立つオリオンヘ 原子 公平
地球またかく青からむ龍の玉 鷹羽狩行
地球まろき旅して洗ふ髪一握 稲垣きくの 黄 瀬
地球より水はこぼれず桜騒 塩野谷 仁
地球一万余回転冬日にこ~
地球儀が地球に落下青嵐 原田 暹
地球今温暖化して牡蠣ぶつぶつ 赤尾恵以
地球史に人類見つけがたく春 橋本喜夫 銀化
地球凍てぬ月光之を照しけり 高浜虚子
地球二個ありて一個の蚯蚓鳴く 攝津幸彦 未刊句集
地球覆ふ春潮の先足許に 村松紅花
地球平和零年 寺鐘の凡てを打つ 伊丹三樹彦
地球崩れてゆくコロンブスの卵の反抗 三好千峰
地球抱けばかすみの奥の癇癪玉 竹中 宏
地球暦西暦和暦個人暦 渡辺正芳
虫の夜の星空に浮く地球かな 大峯あきら
虫の夜の地球すっぽり浮いており 相川玖美子
虫の夜の地球すつぽり浮いており 相川玖美子
滴りや地球のどこか箍緩む 鈴木貴水
天の川地球に光る子等のあり 池上奈々子
電磁波の地球出てゆく星月夜 和田悟朗
土佐の冬青き地球を垣間見し 原裕 『出雲』
冬の海地球の裏より文届く 御崎敏江
冬雲にたたかへる間も地球めぐる 加藤秋邨
湯たんぽの地球に落ちておりにけり 五島高資
踏青の地球削りし第一打 竹口十外
独楽廻す少年地球廻しけり 脇本星浪
鈍色の地球に沿つて蚯蚓這ふ 辻村麻乃
肉饅頭の湯気に地球の温暖化 松山足羽
日をめぐる地球に生れ手毬唄 野見山朱鳥
日向ぼこするや地球の一隅に 渡邊白泉
蚤一つ跳ねて地球を沈ましむ 石塚友二 曠日
背泳ぎの地球も空も独りじめ 岸田雨童
白桃を産み落したる地球蒼し 安斎郁子
髪立てゝゆるりと回る地球かな 攝津幸彦
煩悩も地球も古き秋の暮 攝津幸彦
百億の人に元日一地球 和田悟朗
百合匂う地球は月を抱きにけり 細井啓司
氷菓溶け気味テレビに緊迫する地球 花田春兆
氷爆実験地球の裏に桃の蘂 田川飛旅子 花文字
蕗の雨地球は川をめぐらせて 森田美智子
母を入れ地球寒暮の蒼さかな 下山光子
忘れそうな地球の素肌よところてん 松本恭子
蓑虫は地球の振子夕間暮 今井茅草
蓑虫や地球の林傾きぬ 暮尾 淳
霧流れ地球たしかに自転せる 岩岡中正
名づけえぬ闇にも荒るる緑濃く地球にかなし海のあふるる 市原克敏
面白の地球の音や西訛り 攝津幸彦 鹿々集
夕焼けやぼおんぼおんと地球鳴り 阿部完市 証
揚雲雀地球の自転追い切れず 若井越路
落葉一枚 地球は傾いている 屋代美枝子
流星や地球はなほも恙なし 矢島渚男 延年
麗ら我引つ懸かり居る地球かな 永田耕衣 殺祖
露草を地球の羽化に置きませう 蘭東子
六月や地球は青き水の星 三苫真澄
筍梅雨地球の孤独深めけり 脇本星浪
蚯蚓生るこのみづいろの地球より 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
蛞蝓の地球回るに追ひつかず 堀川節子
蝌蚪の水地球しずかに回るべし 橋閒石 微光
蝌蚪滅ぶのち満水の地球かな 仁平勝 東京物語
蟇ごとりと地球廻りたる 辻田克巳
蟇地球を尻の下に敷く 福田貴志
北極
機内映画は「抱擁」 北極白夜航 伊丹三樹彦
水槽にゐて北極の見ゆる熊 後藤比奈夫
北極の映画白かりき天の川 殿村莵絲子 遠い橋
北極の春の御空は如何なりし
北極の氷山氷河旅九月 河野静雲
北極を越え裏側の秋へ飛ぶ 有馬朗人 母国
北極熊よごれ日傘の田舎弁 橋閒石 無刻
北極熊棒立ちの涼ふりかぶる 高澤良一 さざなみやつこ
北極性憂鬱症えんまこおろぎ 高野ムツオ 蟲の王
稻妻の北極めぐる曇り哉 稲妻 正岡子規
南極
海紅豆咲いて南極近き国 内藤芳子
南極の黒い太陽神の留守 西田衣子
南極へ続ける海に飛込台 品川鈴子
南極地より捕鯨船剥げて着く 山口誓子
南極老人星(カノープス)低きところに出で来る 三橋敏雄
熱帯 亜熱帯
温室の熱帯樹身を屈め行く 右城暮石 天水
海南風熱帯植物園鬱と 西東三鬼
蟹赤くひそみて朝の熱帯樹 橋本鶏二
京劇の 道行の綺羅 熱帯光 伊丹三樹彦
原潜に熱帯び燠のやうな星 佐藤鬼房
時刻表持たぬ熱帯定期船 當山孝道
昼ながき沖低温の熱帯樹 飯田龍太
鳶の声あびて冬至の熱帯樹 飯田龍太
入り日ひろがる 熱帯の怒気抜けた鰐 伊丹公子 メキシコ貝
熱帯の海に落込む日のごとく
熱帯の海は日を呑み終りたる
熱帯の空白 跣の孔雀くる 伊丹公子
熱帯の種子がはじける 聖夜の土 伊丹公子 機内楽
髪に挿す熱帯花もとの木に沢山 三橋敏雄
混血の顔も日焼す亜熱帯 平畑静塔
庭が亜熱帯となつて 浜木綿がうわつた 吉岡禅寺洞
マグマ
マグマ湯の赫くあふれて梅雨の月 横山 房子
火の山のマグマのごとく錦せり 阿波野青畝
火の山はマグマのごとく錦せり 阿波野青畝
花鳥風月なんのかんのとマグマの上 高澤良一 石鏡
北限の冬鳴くいとどマグマ燃ゆ 小林雪雄 『海明け』
地軸
もちつきの初めは地軸すこし振る 坂本ひろし
炎天の地軸に立てて杖はこぶ 皆吉爽雨
夏至ゆうべ地軸の軋む音すこし 和田悟胡
蟻穴を出でて地軸は傾きぬ 小島ノブヨシ
鏡抜け出て地軸への切符買う 竹末 絹
空ゆけば野は枯れ地軸傾ける 山口誓子
原子雲灼け地軸なき被爆絵図 玉城一香
紅梅や地軸傾ぐを感じをり 岡井省二 鯛の鯛
子等寝ねて花野の果の地軸鳴る 都筑智子
秋の暮水は地軸をゆすりつつ 佐野良太 樫
蝉生れて地軸の熱を放ちけり 岸本早苗
千年の地軸に座して睡蓮花 宮崎敦子
草を引く地軸と語り合ふやうに 正木ゆう子
地軸ずしと傾き太陽は初日と呼ばれ 原裕 『投影』
地軸にも冬至の油差されしや 橋閒石 微光
地軸めぐる大いなる闇星飛べり 福田蓼汀 秋風挽歌
地軸より咲きし色なり石蕗の花 原 石鼎
地軸より伸び出でし如臥龍梅 阿波野青畝
地軸吾をかたむけ星の流れつぐ 井沢正江
地軸指す持統桜の枝垂かな 林翔
地軸折るほどの雷鳴ありにけり 滝青佳
地震あとの鯔は地軸に沿ひのぼる 岡井省二 大日
朝の脈摶夏水仙は地軸の花 栗林千津
天高し地軸おもうと倒れそう 池田澄子 たましいの話
冬蜂は死ぬなり地軸しづかにて 加藤秋邨
凍鶴の地軸となりし脚玄き 渡辺 恭子
桃は實に地軸かたぶく寂しさに 河原枇杷男 訶梨陀夜
百年の地軸に座して睡蓮花 宮崎敦子
文旦は地軸へ金輪際垂れて 鍵和田[ゆう]子 飛鳥
筍の穴が地軸の暗さ見す 橋本多佳子
地べた
「地べたが法廷」汗の郵吏に科被するな 磯貝碧蹄館 握手
いちにちの地べたの仕事終つた 鰯雲 加藤太郎
くろぐろと雨吸ふ地べた竜のひげ 高澤良一 暮津
たんぽぽの咲ける地べたが包(パオ)の床 品川鈴子
ぶらんこの地べたの窪みすこし水 角 光雄
ぼうぼうたる地べたの捕虜を数へゐる 西東三鬼
むさし野や地べたに下ろす鶉籠 満田春日
もう神にあらず地べたの神楽翁 武田伸一
もぎし蜜柑の地べたより置き場なき 林原耒井 蜩
やっとこさ地べたを出でて破れ傘 高澤良一 随笑
らくがきを地べたに書くやすみれ咲く 滝井孝作 浮寝鳥
一色に地べた彩どる桜蘂 高澤良一 暮津
浦上ぞ氷菓地べたに流れたり 岡井省二 前後
遠雷や地べたに置きし鳥の篭 伊勢芳子
塩ひさぐ婆の地べたに日雷 石橋秀野
牡丹雪にじむ地べたの浅蜊買ふ 佐藤鬼房
何もなき地べたにぢかに蠅とまる 三橋敏雄
何処へ行かむ地べたの大蛾つまみ上げ 西東三鬼
夏萩や地べたを伝ひ風起てり 高澤良一 素抱
花降れる地べたに雀色動く 高澤良一 燕音
貝寄風に地べた坐りとなつてをり 岡井省二 鯛の鯛
蛙の子がふえたこと地べたのぬくとさ 尾崎放哉
空が美しくて子供地べたに描いている 大内伸子
啓蟄や地べたてふ語のなつかしき 能村登四郎
犬ふぐりはりつきて咲く地べたかな 細見綾子
故郷ありねずみ花火の地べたあり 百合山羽公 樂土以後
合歓昏れて地べたに遊ぶ麻痺童子 齋藤玄 『玄』
腰どんと地べたに据えて花見かな 高澤良一 寒暑
砂浴びの雀の地べた滑歯 財津立枝「財津立枝句集」
桜満開人は地べたに座りたい 漆畑利男
糸瓜ぶらりと地べたへとどいた 種田山頭火
悉く地べたに膝を抱けり捕虜 西東三鬼
芝植ゑ地べたたたいてる埃 北原白秋
種物をひさぐ地べたに膝立てて 清崎敏郎
松の葉顔に近く話す地べた シヤツと雑草 栗林一石路
照り返す地べた親しや滑りひゆ 池田澄子
新榧子を干しひろげたる地べたかな 飯田蛇笏 山響集
人日の地べたに九官鳥笑ふ 熊谷愛子
雛の日の 地べた遊びは 太郎次郎 伊丹三樹彦
雀らの地べたを消して大暑あり 斎藤玄
正月の地べたを使ふ遊びかな 茨木和生
聖樹に根なし炭屋地べたに炭をひく 菖蒲あや 路 地
青天を悼みて地べた広がりぬ 津沢マサ子 風のトルソー
石段のはじめは地べた秋祭 三橋敏雄
赤んぼの地べたに置かれ秋収 大島雉作
蝉おちて鼻つく秋の地べたかな 飯田蛇笏
戦場に地べたあかるくあるばかり 杉村聖林子
草の芽が吹く温室の地べたより 平畑静塔
胎動を地べたにこすり孕鹿 荒井夢白路
台秤地べたに蜆売りにけり 井上弘美
地べたで鮭焼く昨日も今日もつまづきどほし 磯貝碧蹄館 握手
地べたより生えし石仏鳴る泉 河合凱夫 飛礫
地べた這ふ子に朴訥と夏の雨 金田咲子
朝市の地べたを覚ます鷹の爪 高澤良一 素抱
朝市や地べたに咲かす冬のもの 角川源義
朝市や地べたに盛りて茗荷の子 西山誠
朝暑し地べた掻く鶏の尻見えて 佐藤鬼房
冬の地べた風も製鋼所へ通ふ 磯貝碧蹄館 握手
葱苗を選ぶ地べたに正座して 本宮哲郎
八衢の地べたに猫や冬の山 岡井省二 山色
菱は実にマザーテレサは地べたの人 宮坂静生
仏花売り尽くして 地べた老婆起つ 伊丹三樹彦
万両や地べた伝ひに夕冷え来 高澤良一 石鏡
木より落つ毛虫地べたを一目散 高澤良一 随笑
貰ひ足りて地べたべつたり寝てゐるいびき 種田山頭火 自画像 落穂集
雄鶏の地べたに睡る安居かな 本井八重
夕市や地べたの華の海老栄螺 石川 桂郎
落花受く地べた凹凸ありにけり 高澤良一 随笑
凌霄花地べたの好きな女の子 大須賀浅芳
六騎蜑朝の地べたに鰡を糶る 下村ひろし 西陲集
腕立て伏せ地べたに尽きてあたたかし 能村研三
翅さはる地べた怖るゝ冬の蝶 廣江八重櫻
蜥蜴ぢりぢり炎ゆる地べたに動きをる 太田鴻村 穂国
鮟鱇の涎の糸の地べたまで 十玉幸男
地面
ジャスミンの落花は地面装へり 阿波野青畝
ばつた跳ぶつぎの地面はうわのそら 富樫 均
椅子持ち出して夕暮となる 地面梨の花 風間直得
芋虫が地面に落ちて羞ぢにけり 大串章
影もなく蟻の地面のありにけり 嶋田一歩
永き日の地面に汽車を描く子かな 児山順子
屋根に鳩地面に杜の総落葉 高澤良一 石鏡
屋根の雪落ちて地面に激突す 山口誓子
寒卵地面つくづくつづくなり 阿部完市
金魚売る鉢町中の地面透き 山口誓子
遣羽子や根岸の奧の明地面 遣羽根 正岡子規
枯枝影動きとまれる地面かな 上野泰 佐介
五月の地面犬はいよいよ犬臭く 西東三鬼
子は本を地面に開き愛鳥日 城所志門(岳)
捨て水が地面流るる餅の味 永田耕衣
蛇走り漣立ちし地面かな 上野泰 春潮
手をつけば土筆ぞくぞく大地面 橋本多佳子
種子盛る椀地面に傾ぎ農婦の出 金子兜太
十六夜の地面テくらく木槿散る 宮武寒々 朱卓
春の雪降つて消えたる地面かな 右城暮石 散歩圏 補遺 頑張れよ
春の草都市の地面にしがみつく 藤田健
初詣直会殿の素の地面 山口誓子
暑を兆し人は地面に腰卸す 山口誓子
宵寝の村 鶏 犬 猫と 同じ地面 伊丹三樹彦
上人のねむる地面の蟻地獄 阿波野青畝
人の立つ地面に触れる枝垂桜 山口誓子
人避けて北の湖まで地面かわく 橋閒石 風景
吹流し甍地面の如くあり 上野泰 春潮
水飯や地面叩きて山の雨 中山純子「晩晴」
大蟻の走る地面のすさりゆく 上野泰
地面から宙がはじまる福寿草 宮坂静生
地面に口(はこ)書いて入る 白い草原 星永文夫
地面より水面低き旱かな 三橋敏雄
猪没す地面も後ろ姿かな 永田耕衣
朝顔の花瓣怖き地面かな 永田耕衣
吊るされて地面に近き猪の鼻 森田 智子
釣橋を地面と見しか蝶とまる 阿波野青畝
冬の暮地面の人の口の向く 永田耕衣
冬の夜の地面を風が吹き払ふ 高木晴子 花 季
冬眠の鰐が地面に密着して 山口誓子
負傷ラガー地面にしばし忘れられ 山口誓子
葡萄棚の地面の紫紺 家族老いて 伊丹公子 時間紀行
米大使館の地面に蕗の薹 鷹羽狩行
墓が寝し直ぐの地面に朱欒落ち 山口誓子
末枯のギスや地面を通りけり 永田耕衣
老猪の山振る山の地面かな 永田耕衣
仄かなる男の地面ダリヤ立ち 飯島晴子
毬栗の浮き足立てる地面かな 上野泰 佐介
大地
アカシアの大地やそこに花の幽 石寒太 あるき神
あさがほの大地になじむ花の瑠璃 飯田蛇笏 家郷の霧
あしたより大地乾ける牡丹かな 原石鼎 花影
アメリカの若き大地に鍬始 本田楓月
あらしよせくる樹の根にはしかと大地あり シヤツと雑草 栗林一石路
アリゾナのあかき大地を蜥蜴駆く 仙田洋子 雲は王冠
アルプスの果てなき大地牛馬肥ゆ 畠中じゆん
いくたびも震ふ大地や寒昴 桂信子
うなり落つ蜂や大地を怒り這う 高濱虚子
おのづから膨るる大地百千鳥 村越化石
かの骨は大地に起ちて真白にぞ 高屋窓秋
クレーンの下の大地や草萌ゆる 岩田昌寿 地の塩
くわりん落つ大地いつくしむが如く受く 山口青邨
この空や鳥も渡らず大地獄 川端龍子
サイロ二基大地にふかし花たんぽ 大野林火 白幡南町 昭和三十一年
サングラス置いて大地をさみしくす 対馬康子
ジプシーの大地に拡げ土用干 東中式子
スタートの手をつく大地草萌ゆる 森田ゆり
すはすはと大地のわれる暑哉 暑 正岡子規
そこなはぬ大地か雲か白夜航く 中村汀女
ソフトクリーム溶けて流れて大地あり 池田澄子 たましいの話
つと止る蜥蜴大地にま一文字 星野立子
ツンドラの大地より湧く虎落笛 森田みさ
ときに耕馬を空に映して大地あり 金子兜太
どぶろくにゑうて身を投ぐ大地あり 森川暁水
ぬばたまの大地溝帯を飛ぶ螢 櫂未知子 蒙古斑
はからずも大地ゆるがし草萌ゆる 稲川久見子
ふきまろぶ落葉にしかと大地あり 長谷川素逝 暦日
ふとく射て落つ夕立に大地肌あらは シヤツと雑草 栗林一石路
ほてりまだ大地放れず*きりぎりす 山内弘子
ぼろぼろの秋蝶埋める大地なし 対馬康子 吾亦紅
ものの芽や雨後の大地は声発す 椎橋清翠
もろこしの大地カヌーの目の高さ 新宮 譲
やすらぎの大地なりけり竹落葉 細木芒角星
ラグビーのボール大地に立てて蹴る 粟津松彩子
わが一泊の島の大地よ蟇の恋 久保田ナホ
わが家なき露の大地ぞよこたはる 加藤秋邨
わが骨は大地に捨てゝ草生えぬ 高屋窓秋
わが杖の大地の秋を突き歩く 粟津松彩子
杏散る大地いちめん女の貌 豊口陽子
遺跡てふ風立つ大地もの芽出づ 山崎千枝子
一月や弓の筈もて突く大地 遠山 陽子
一本杉や大地の四隅に犬が居る 安井浩司
引き潮の大地かげろふ九十九里 三枝青雲
宇宙服大地に転ぶ七五三 石川多歌司
雨乞の大地につけし額かな 橋本鶏二 年輪
雨乞祭竜が大地を踏んで舞ふ 下里美恵子
渦潮を見て来し大地踏みにけり 山崎ひさを
運河温み大地に薊復活す 神尾久美子 掌
円匙たて大地に寒の水うまし 伊丹三樹彦
炎皆大地に沈む焚火かな 橋本鶏二
炎天や病臥の下をただ大地 斎藤玄 雁道
遠雲雀春の大地は縦長し 中村草田男
横に寝て大地に遠し年の暮 田中裕明
億年の大地の亀裂風光る 川村暮秋
乙女星春の大地が背に冷ゆる 片山桃史 北方兵團
下萌のすでに影ある大地かな 斉藤小夜
下萌や石は大地に根を沈め 中村汀女
下萌や大地の鼓動色となる 脇収子
何も彼も眩しき大地地虫出づ 井口雪嶺
夏いまや去るびしよ濡れの大地より 飯田龍太
夏の月大地に軒を並べけり 阿部みどり女
夏水仙すつくと大地熱をもつ 山田みづえ 草譜
夏大地うねるや鱒のソース煮に 安井浩司 風餐
夏蝶の影や大地は水のごとし 河内静魚
果しなき大地いとしと秋耕す 稲畑汀子
火事太鼓湧く丑満の大地かな 三橋鷹女
花も日も大地をはしる命かな 高屋窓秋
花桐も雹も大地にはねかへり 川端茅舎
花散つて散つて大地を酔はしむる 岡本眸
花散らす雨にうるほふ大地あり 稲畑汀子 春光
芽ぐむ木々北の大地は力溜め 松村和喜
芽吹かんと北の大地に犇めく樹々 大郷石秋
海のもの大地に干して二月かな 大串章 百鳥 以後
蒲公英は大地の花よ返り咲き 永倉しな
寒がらす大地乏しくひかるかな 高屋窓秋
眼ひらきて秋風の大地かな 桜井京子
喜雨去つて大地のほてり走りけり 佐藤母杖 『一管の笛』
記念館起工の大地小鳥来る 稲畑廣太郎
蟻塚は同型神の大地かな 九鬼あきゑ
逆立ちをして下萌の大地挙ぐ 廣瀬凡石
汲み上げし大地のぬくみ寒の水 成嶋いはほ
牛鳴いて霜の大地の広がれり 金子青銅
暁の大地鎮めて木の芽かな 原石鼎 花影
玉葱の白く積まるる大地かな 坂井建
金盞花大地起伏の果てに海 坂根白風子 『彩雲』
銀杏散るかならず大地ひろやかに 後藤夜半
空の色大地にうつり冬館 園山香澄
鍬光る黒き大地を耕して 本郷けさみ
群羊帰る寒き大地を蔽ひかくし 橋本多佳子
啓螢の大地月下となりしかな 大野林火 青水輪 昭和二十三年
啓蟄の大地月下となりしかな 大野林火
啓蟄の大地土龍の道動く 福田蓼汀 山火
啓蟄の大地踏み来し足洗ふ 町田しげき
啓蟄の大地無風に遠煙突 松崎鉄之介
啓蟄を秘めて掃かれし大地かな 上野泰
堅い大地となり這ふ虫もなし 尾崎放哉
犬ふぐり大地は春を急ぐなり 阿部みどり女
犬ふぐり大地漸く乾きそむ 波多野爽波 鋪道の花
湖氷り川躍りゆく大地かな 岡本眸
御霊代を大地としたり桜散る 松崎鉄之介
向日葵の茎は棍棒火山灰大地 高澤良一 さざなみやつこ
向日葵を生かす大地のひび割れて 津田清子
向日葵を倒し大地を明け渡す 中居梨津子
向日葵突伏し密封大地を窺へる 中村草田男
耕牛の尻に脈うつ大地かな 内藤吐天 鳴海抄
耕牛の動き大地の動きけり 奥田麦穂
耕人に日照雨の大地傾斜なす 岩田昌寿 地の塩
荒布舟見すぎて大地揺れにけり 鍵和田[ゆう]子 飛鳥
行雁や港港に大地ありき 三橋敏雄
降ためて大地へ落る雪の音 早野巴人
黒富士を稲妻が刺す大地かな 黒川憲三
腰おろす大地のぬくみ桜満つ 大野林火 方円集 昭和五十年
根木打大地あばたとなしにけり 阿波野青畝
沙羅落花大地に梵字こぼすかな 大橋敦子
再びは踏めぬ大地よ青き罌粟 宮本文江
妻へ帰る大地真赤や秋の暮 榎本冬一郎 眼光
菜の花は大地の生絹雨上る 都筑智子
阪神忌大地に今朝も生きており 岡村喜美子
昨宵の雨吸ひし大地の落花哉 西山泊雲 泊雲句集
桜の実大地の幽さ惑ひなし 飯島晴子
子鴉に牛の背不思議な青大地 篠田悦子
死なばこの重き大地よ曼珠沙華 石寒太
死なば入る大地に罌粟を蒔きにけり 野見山朱鳥
次々にめり込む大地生コン車 津田ノブ子
自然薯掘大地圧へてたしかめて 平井さち子 鷹日和
蒔く種の嬉々と大地にまぎれこむ 檜 紀代
疾走馬枯るる大地の風を焔に 伊藤京子
車馬ひびく立夏の大地水噴けり 橋閒石 朱明
蛇ひそむ大地太陽娶る冬 原裕 『葦牙』
蛇投げて大地を測る縄となれ 安井浩司 汝と我
尺蠖の頂礼大地しづかなり 嶋田麻紀
主は天に昇られ蛇は大地匐ふ 景山筍吉
手をつけば土筆ぞくぞく大地面 橋本多佳子
手毬真つ赤堅き大地に跳ね返り 河内静魚
種子まけばしづかにゆれる大地かな 富澤赤黄男
種蒔くや大地に曲る妻の胴 沢木欣一
秋耕の大地温か知命越ゆ 柴崎左田男
秋耕の大地母なる大地かな 柴崎左田男
秋草に大地沈みてゆくおもひ 三橋鷹女
秋冷の壁の北海道大地図 成瀬正とし 星月夜
十年月を見ぬ白靄の大地かな 金子兜太
重きものどさと投げたり大地燃ゆ 種田山頭火 自画像 層雲集
春の雷大地ゆつくり起こしけり 津田久子
春休み子等の大地の賑はひに 川畑火川
春筍の重さ大地の重さなり 百合山羽公 寒雁
初花の確かな影をおく大地 山田弘子 こぶし坂
初漁の舟着く大地揺れうごく 旭昭平
初声の軍鶏や大地に爪を立て 田上さき子
初霜のありしと告げてゐる大地 稲畑汀子
初蝶の大地たしかめたしかめ行く 右城暮石
初蝶の大地五重の塔をのせ 野見山朱鳥
初日待つ大地の鼓動聞きながら 松本つね
初能の稚児神妙に大地踏み 太田権六
初不動大地に笊を重ね売り 吉田ひろし
勝たねばならない大地いつせいに芽吹かうとする 種田山頭火 草木塔
小鼠がちよろと出て消ゆ枯れ大地 北野民夫
小鳥ら喜びて接吻くる大地雪解かな シヤツと雑草 栗林一石路
小鳥来る大地の恵み疑はず 川本房子
沼辺りの大地傾く猫柳 稲畑汀子
心労や蝶呼ぶ大地束の間に 原裕 葦牙
新じゃがは大地のかけら雲のかけら 岳本風彦
神前の堅き大地や蝉落つる 比叡 野村泊月
親に添ふ仔馬大地を楽しめり 尾崎和子
人あゆむ大地の冷えやはなぐもり 飯田蛇笏 山廬集
人寄せの大地に描く暖き 高浜虚子
人住むを大地といへり石蕗の花 神尾久美子
尽大地燃ゆるがごとき散紅葉 赤星水竹居
吹き晴れてくらき大地と寒の星 篠原梵 雨
水吸つて大地ふくるる朧月 高島つよし
水仙の芽のもちあぐる大地かな 宮坂静生 春の鹿
生涯の影ある秋の大地かな 長谷川かな女
青き踏む大地に弾みある如く 千原草之
青梅の落つる大地や雨上り 星野立子
青麦のたしかな大地子の背丈 佐藤鬼房
石狩の果てなき大地閑古鳥 稲畑廣太郎
積乱雲巨船大地より現はるる 富澤赤黄男
赤き大地の父子の時間天の川 九鬼あきゑ
切岸へ出ねば紫雲英の大地かな 中村草田男
雪しまき大地を伝ふ武器商人 水野真由美
雪濡れの大地に年の歩みそむ 野澤節子 八朶集以後
蝉の穴乾ききつたる大地かな 山内繭彦
戦争の大地たゞたゞ掘られし(戦争四句) 石橋辰之助
泉のむ父祖の大地にひざまづき 大串 章
船つなぎ露の大地の一部とす 岡本眸
全滅の大地が回り闇へ入る 渡邊白泉
全滅の大地しばらく見えざりき 渡邊白泉
礎石たち大地の春の音を聴く 狹川青史
爽かな大地に咲きぬ花ほつほつ 零余子
草は実を結びて大地豊穣に 敷波澄衣
草萌や大地総じてもの~し 高浜虚子
走り根の大地を掴み冬に入る 上野泰
霜いぶし火の目咥えて大地這う 中村舟路
霜旦の大地跫音返すなり 高澤良一 石鏡
造成の大地をけずる神の留守 藤田郁子
測量や春の大地に尺伸ばし 上田和子
対向車なき大地ゆく蕗の雨 稲畑汀子
耐えがたく大地はありぬ天の川 津沢マサ子
待春の大地は蔵すもの多し 上野泰
戴冠のわが名をきざむ大地かな 宮崎大地
戴冠の我が名を刻む大地かな 宮崎大地
大空と大地一つにして立夏 粟津松彩子
大空に離れては寄る大地鴫 笹原 紀子
大隅のしらす大地の大枯野 西村 数
大根引く大地の重さ感じつつ 岡崎六鈴
大人だって大きくなりたい春大地 星野早苗
大地あたたかに草枯れてゐる 種田山頭火 自画像 落穂集
大地いましづかに揺れよ 油蝉 富澤赤黄男
大地ごと揺れゐる家に昼寝かな 長谷川櫂 虚空
大地さへ崩る秋水山削り 福田蓼汀 秋風挽歌
大地さむければ人あらわれて労働者 栗林一石路
大地てふ半球体へ威し銃 細川洋子
大地なほ白まず風雪の棕梠騒ぐ 野澤節子 未明音
大地に載す蠅もよしみの浮浪の碗 平井さち子 完流
大地に書く地図北方に秋篠や 和田悟朗 法隆寺伝承
大地に捧げる血はなし草を毟る指 八木三日女
大地に湧きし魚は河に棄てられん 安井浩司 氾人
大地に落ちたもうて仏頭、落葉こんじき 荻原井泉水
大地のことすこし考え菜を間引く 佐田昭子
大地の神の寒さの畏さよ高野素十
大地の苔の人間が帽子をかぶる 尾崎放哉
大地ひえ~として熱のある体をまかす 種田山頭火 自画像 落穂集
大地ひえびえとして熱のある体をまかす 種田山頭火
大地ふと揺れてはゐずや下萌ゆる 前田野生子
大地へおのれをたたきつけたる夜のふかさだ 種田山頭火
大地まづ送り出したる蕗の薹 鷲巣ふじ子
大地より一本一本大根引く 木曽一阿
大地より温泉(ゆ)の湧く鼓動はこべ草 高澤良一 寒暑
大地より起きあがらんと残る菊 小路紫峡
大地より起き上がらんと残る菊 小路紫峡
大地より金を放てる福寿草 山田閏子
大地より大空広し霞網 池田澄子
大地より噴きてむらさきヒヤシンス 斎藤 道子
大地より湧くゆふぐれよ手鞠唄 熊谷愛子
大地割れ彩の出でしはクロッカス 小路智壽子
大地飢え空の雲雀がまた燃える 坪内稔典
大地隙はしりしゴビの蜥蜴かな 加藤秋邨
大地断ち瀑布の飛沫空へ噴き 新井悠二(風花)
大地凍つる為に傾く障子とか 橋本鶏二
大地凍つ地図と眼鏡と油顔 古川塔子
大地凍て凍てし河載せ傾きぬ 片山桃史 北方兵團
大地這ふ西日に赤し畑苺 原石鼎 花影以後
大地怖れて這へぬ子猫を嘲る子等 河野静雲 閻魔
大地冷ゆ星には春が来てをりぬ 高木晴子 花 季
大陸に針ひとつ落ちて澄む秋やアジアとは誰が名付けし大地 川野里子
啄木鳥やSTARAYSHEEPと大地ゆ声 川口重美
短日の大地にあげて冠の朱 原石鼎 花影
短日の大地にあけて鶏冠の朱 原石鼎
男より菜種こぼるる大地かな 柿本多映
地震て大地のさける暑かな 暑 正岡子規
稚児舞の大地踏み鳴る六花かな 野沢節子 八朶集
虫売が大地の冷えをさみしがる 岡本眸
朝の日のはしるまで梅大地のもの 上野さち子
朝やけに不意に胸はる大地かな 杉浦ふさ子
朝顔を蒔けば大地の孕みけり 上野 泰
長き濤受止め大地朧なり 大野林火 飛花集 昭和四十五年
直立せよ一行の詩 陽炎に揺れつつまさに大地さわげる 佐佐木幸綱
椿落ち大地俄かにかげりけり 上野泰
鶴跳べり大地にばねのある如く 大串章 百鳥
鶴渡る大地の阿呆 日の阿呆 富澤赤黄男
鶴渡る大地の阿呆 富澤赤黄男(1902-62)
鶴嘴ひかるやぐざと大地に突き入りぬ 種田山頭火 自画像 層雲集
天はかなしむ大地より根のはみ出しを 細谷源二
貼りつきて大地をかばふ仏の座 檜紀代
田を*きつて大地真冬の鮮らしさ 飯田蛇笏 家郷の霧
田を截つて大地真冬の鮮らしさ 飯田蛇笏
田遊の太鼓大地に打込めり 関森勝夫
奴隷小屋ありし大地に冬の雨 仙田洋子 雲は王冠
冬ざるる大地の続きとして犀 須川洋子
冬ざれて焚く火に凹む大地かな 長谷川かな女
冬の霧ある夜の大地親しけれ 原石鼎
冬ふかく風吹く大地霑へり 飯田蛇笏
冬空は澄みて大地は潤へり 中村草田男
冬支度犀が大地を掘るように 矢野千代子
冬草が美味しそうなの嗚呼大地 池田澄子 たましいの話
冬大地汎くうるほひ人ら棲む 飯田蛇笏 家郷の霧
冬木根の大地の隅を匍ひ廻り 上野泰
凍ゆるむ大地に富士の重さあり 須藤常央
凍鶴に大地従ひゆく静寂 稲畑汀子
灯をもらし端の一戸や枯大地 村越化石
燈籠に大地ゆつくりとまるかな 松澤昭
踏み込んで大地が固しげんげ畑 橋本多佳子
踏む大地駆くる大地のある子馬 水見寿男
逃げても坑夫大地に暗い穴増やし 穴井太 穴井太集
同じ大地に地雷は眠り麦は芽に 原子公平
道をしへとべば大地のぐらぐらす 波多野爽波
縄飛びや大地ヘノックする子供 古閑純子
汝おとこ冬の大地のうたを聴け 鎌倉佐弓
日の差して大地の梅の影香る 檜紀代
日脚伸びつゝ酷寒の大地あり 高木晴子 花 季
葱掘るや大地は昼も深く凍つ 三輪浅茅
熱気球たちまちむくろ萌え大地 野澤節子 八朶集以後
燃えさかるどんどやひたと大地あり 岡本眸
馬の仔は跳ねて大地をたしかむる 石山雅之
馬鈴薯の花の大地へ伸びし雲 小林一行
梅一輪踏まれて大地の紋章たり 中村草田男
白鳥に大地は塩を強うせよ 正木ゆう子 悠
麦うれて大地膨満の季なりけり 浅原六朗
麦秋の果なき大地父思う 柴原淳子
麦秋の大地共生の灯色かな 柴崎左田男
畑物に大地さびしや雲の峰 原石鼎 花影
八十八夜足音ひびく大地かな 大野林火 月魄集 昭和五十五年
反逆の唄を凍った大地に投げる 神代藤平
板の間の即ち大地初稽古 深見けん二 日月
飯蛸の大地をつかむで死る哉 正岡子規 飯蛸
晩夏掃く大地に立てて竹箒 対馬康子 愛国
尾根といふ大地の背骨春の雷 薬師寺彦介
病葉や大地に何の病ある 虚子
舞ひ獅子の大地に顎をのせしところ 上野 泰
葡萄園北の大地に暮れ残る 塩田みどり
風花を舞はせる仕掛大地にも 後藤比奈夫
風吹いて大地の乾く伊勢参り 福田甲子雄
仏桑花 大地離さぬ足形紋 伊丹三樹彦
焚火ごう~事ともせずに氷る大地よ 尾崎放哉 大正時代
粉々と蝶むらがりぬ尽大地 川端茅舎
紛々と蝶むらがりぬ尽大地 川端茅舎
米洗う明日は大地に冬来るらし 対馬康子 愛国
捕虫網蝉を大地に押さえ付け 高澤良一 素抱
暮早し闇にかしづく大地かな 岡野さち子
菩提樹や灼けて大地のかぐはしき 長谷川櫂
蓬生ふ卑弥呼の触れし大地より 椿文恵
北風の爪のあとある大地かな 上野泰 春潮
朴落葉大地に花鳥諷詠詩 稲畑汀子 ホトトギス汀子句帖
本堂の前の大地や蝶一点 大野林火 冬雁 昭和二十二年
末枯れて草静かなる大地かな 日野草城
綿つみを終へし大地に人を見ず 赤松子
綿の花大地太陽噴上ぐる 上野さち子
木の実落ちてしかと打ちたる大地かな 東洋城千句
木の実落ち大地些か応へあり 大橋敦子 匂 玉
木蓮や大地で祝う誕生日 対馬康子 愛国
夜もすがら大地に露の生れたる 広瀬志都子
夜行列車涼しき露の大地かな 長谷川櫂 天球
野火けむり大地と切れて立つてをり 石井とし夫
野火走る大地の襤褸ひつぺがし 折原ゆふな
癒えて踏む大地やはらか草萌ゆる 柴田 清
夕菅の果てより昏るる大地かな 松崎靖弘(玉藻)
夕蝉の揃ひ大地を冷ましけり 阿部みどり女
夕端居大地沈んで行きにけり 上野泰
夕立や大地の匂ひ立ちのぼる 小島阿具里
葉むら日に葡萄うつらぬ大地かな 長谷川かな女 牡 丹
踊りつづくここが墳墓の大地蹴り 大野林火 雪華 昭和三十四年
踊る足応へて阿波の大地かな 谷野黄沙
陽炎うて大地微笑む我は地の子 日野草城
落し文大地は板のごと硬し 星野立子
落花いま大地平らにありにけり 桂信子 花影
落椿してをる大地起伏あり 上野泰 佐介
落椿紅白にして尽大地
落葉のせ大仏をのせ大地かな 上野 泰
落葉敷いて大地の思念はじまりぬ 長谷川素逝 暦日
立春の大地をもたげもぐらもち 長谷川素逝 暦日
流刑の一団 北から翳る大地 江里昭彦 ラディカル・マザー・コンプレックス
流氷に靡きて雪の大地あり 斎藤玄
力ある大地の恵み冬苺 高浜虚子
緑蔭の大地波打ち幹立てり 池内友次郎
緑樹下にこけるや老婆大地を吹く 永田耕衣
麗らかや大地も空も吾のもの 川崎俊子
蓮根掘大地にさゝりをりにけり 石井とし夫
露の大地子の手わが手のなかに小さし 古沢太穂 古沢太穂句集
老犬の処暑の大地にはらばひて 細谷喨々
曼珠沙華砂利すぐ乾き大地湿る 野澤節子 未明音
曼珠沙華消えて大地に骨ささる 三谷昭
嶽に雪母なる大地揺れにけり 西本一都 景色
鬱勃と大地萌え出づ仇し撃たむ 伊丹三樹彦
涅槃図の若草色の大地かな 村中[トウ]子
筍を発止と立てし大地かな 轡田進
臍ふとく大地はいまだ動かぬなり 赤尾兜子
臘月の大地おほよそ寒むかりき 飯田蛇笏 山響集
苜蓿にまろぶや大地摶動す 軽部烏頭子
蚯蚓鳴く大地に石の据わりしより 山口青邨
蜻蛉の羽をもぐ快さ大地がしんとしてくる 中川一碧樓
蜻蛉の曳かるる大地曇りけり 阿部みどり女
蜥蜴去つてまこと久しき大地かな 原石鼎 花影
蟇出でて大地の暗さ引きずりぬ 中村菊一郎
雹ころがりて烈日の大地かな 清原枴童 枴童句集
霙るるや鶴と大地を共にして 藤田直子
霰ふりやむ大地のでこぼこ 尾崎放哉 須磨寺時代
霰降る大地に鈴の音満つごとく 柴田白葉女 『朝の木』
靄あげて種蒔くを待つ大地かな 福田甲子雄
韃靼の三日月幽き大地かな 加藤秋邨
馭者の鞭灼くる大地を打てりけり 森田峠
地中
クロッカス地中より色押し出せり 白石順子
こほろぎは地中の虫となり終る 山口青邨
だんだんと地中へ沈む鉦叩 野中亮介
ちちろ鳴く地中やうやく冷たからむ 上田五千石『琥珀』補遺
ひつそりと地中の闇のいづこまでこの春の陽は差し入りてゐむ 古谷智子
みみず鳴く鳥獣戯画の地中より 岡田久慧
暗夜の水寒き地中を落ちゆけり 永田耕一郎 海絣
井水温し地中の刻の永かりし 栗生純夫 科野路
雲の峯湧きて地中に薯太る 成瀬桜桃子
炎暑去る地中にふかく樹の根満ち 桂信子 遠い橋
蟻地獄地中に棲みて天知らず 粟津松彩子
魚の腸地中に埋め秋の暮 佐田 栲
極月の地中ヘエレベーター沈む 岸原清行
枯葎ぽうと地中を賑やかに 永末恵子 発色
鼓笛隊 行進 地中のふるえる種子 伊丹公子
残る虫地中ふかしときけるなる 中村草田男
蛇眠る地中いづこも北まくら 鍋谷ひさの
錫眠る 地中の鼓動 真闇より 伊丹公子 パースの秋
秋の昼巨木そのいろ地中より 飯田龍太
春雷の届く地中にあまたの目 中嶋鬼谷
薯蕷の長し地中を掘り下げる 横田澄子
人参の村は地中も夕焼けし 大串章
刃のごとき地中の冬芽思ふべし 正木浩一
赤芋の地中に太り耕衣の死 桂信子 草影
草引くと子どものこゑが地中より 宮坂静生
地中にて大根の直雪降れり 中戸川朝人
地中また晴朗ならむ地虫出て 百合山羽公
地中まで秋到りけむ雨三日 相馬遷子 山河
地中よりあく穴うれし蝉しぐれ 三橋敏雄
地虫鳴くこゑ地中にてとぎれつつ 山口誓子
朝露の地中寒暖計親し 渡邊白泉
敗荷の地中管弦楽おこらむ 沼尻巳津子
被爆忌の地中の霊に水そそぐ 深谷雄大
木犀の地中に別の匂ひ壺 小内春邑子
葉桜に地中の闇の行きわたる 佃悦夫
療園の地中の蝉よいつ出づる 三橋敏雄
冷まじや地中へ続く磨崖仏 川崎慶子
露の墳南無阿以外は地中の文字 加倉井秋を
蟋蟀が深き地中を覗き込む 山口誓子
地下
うぐひすや坑より暗き地下御堂 田村了咲
ガイガーカウンター地下教室に梅雨たまる 久保田月鈴子
クリスマス愚者の楽園地下にあり 福田蓼汀
クリスマス地下に京橋日本橋 鷹羽狩行
こおろぎに父の地下たび温みもつ 館岡誠二
この穴や地下女将軍より蝉出づる 川崎展宏
こはぜ掛け緊る地下足袋鍬始 林昌華
サラダ食む落葉の地下と思ひをり 鳥居おさむ
スープ音立てて吸ふ濃霧の地下 橋閒石
セメントの袋括れて地下も梅雨 鷹羽狩行
どこまでも地下なり雪の解ける街 対馬康子 愛国
トナカイのソテー白夜の地下酒場 松本澄江
ハープひく男の指や地下の夏 皆吉司
はばたき痩せるわが踏む地下の暖流鳴り 隈治人
ピカソの胸毛 消えて 梅雨蒸す地下シネマ 伊丹三樹彦
ピカソの胸毛消えて梅雨蒸す地下シネマ 伊丹三樹彦
ひよんの実を鳴らしてみせる地下酒場 飯島晴子
まほろばと言ふ筍の地下までも 百合山羽公 樂土
みどりきれいな地下足袋の顔アヴェマリア 栗林千津
メーデーに日焼けて明日は地下へ勤む 伊丹三樹彦
リラ冷えや地下の茶房にランプの灯 内山美江子
りら冷や旧姓呼ばれる地下茶房 明才地禮子
わが咳の谺 始発の地下ホーム 中道量子
ゑのころや地下には死者の円き背が 安部保男
鮎料理長き地下足袋脱がれあり 飯島晴子
威し銃地下の茂吉を覚ますほど 鷹羽狩行
井戸浚へ地下百尺の土青し 岸霜蔭
一駅分地下掛歩く無月かな 能村研三
鰯雲や継ぎし地下足袋の中に鳴く 宮坂静生 青胡桃
雨避けし地下はミユンヘンビアホール 岸田稚魚
雲海やホテルの地下にバスの駅 澤田 緑生
炎帝の待ち伏せにあふ地下出口 原 幸子
炎天の地下灯ともして街をなす 橋閒石
艶笑劇場(バーレスク)地下の「戦艦ポチヨムキン」 高橋龍
何の風か湧く 電流あおい地下画廊 伊丹公子
夏が来ぬ新聞を刷る地下鳴れり 山口誓子
夏の河地下より印刷工出づる 山口誓子
夏も着ぶくれて地下宮殿の番 鷹羽狩行
夏負けて地下に恋愛映画観る 伊丹三樹彦
夏立つや地下足袋もわが身の一つ 大熊輝一 『土の香』
火の寺の地下の千年立ちて涼し 加藤秋邨
花束を得ては往き交ひ地下歩廊 伊丹三樹彦
花馬酔木地下にある街思ひけり 林桂 銅の時代
芽に折れるジャズ地下に無頭児双頭児 八木三日女 赤い地図
絵本抱き地下より帰る大都会 対馬康子 愛国
街かどの寒燈地下に必ずBAR 伊丹三樹彦
寒の水六百尺の地下より湧く 山口青邨
寒夕焼ガソリン地下に充満す 前山松花
観梅や地下三尺の火山弾 堀江君子
祇園囃子聞えず地下のがらんどう 沢村越石
蟻の列ここより地下に入りゆけり 山口波津女
蟻出づる地下迷宮の装衣とも 橋本榮治 麦生
蟻地獄この地下黒部本流ありし 福田蓼汀
橘を嘲りがほや地下の謌 千川
逆さまに地下足袋干して庭薄暑 藤原香雲
宮殿を地下に泰山木の花 鷹羽狩行
旧年の地下足袋の土叩き穿く 大熊輝一 土の香
巨き冬陽地下足袋の泥重くなる 岩田昌寿 地の塩
巨大なる影も石切る地下の秋燈 西東三鬼
極月の背骨ゆるめる地下理髪 大西やすし
琴の音ゆけ亡友の辺空へ雪の地下へ 中村草田男
駒鳥や地下足袋に繩結び足し 石川桂郎 四温
串カツの匂ふ地下への階擦り減る 伊丹三樹彦
屈強の団扇を使ふ市庁地下 佐藤鬼房
鍬始め地下足袋の跡ふんわりと 香西照雄
鍬始地下足袋の跡ふんわりと 香西照雄
軍靴地下足袋ホームへたたく冬の泥 古沢太穂 古沢太穂句集
啓蟄の人に四角な地下出口 辻田克巳
啓蟄やサラリーマンは地下を出づ 岩崎照子
啓蟄や五十米地下に駅 柳澤二重
啓蟄や地下の出口のABC 田口 圭
啓蟄や地上も地下もキック・オフ 吉原文音
畦を焼く地下足袋に水かけ通し 北村 保
血の気なき顔かこむ地下の蟹場 赤尾兜子 虚像
月の湯壺ひざまづき脱ぐ杣の地下足袋 中島斌男
月鉾の通り灯が洩る地下工事 岩根冬青
枯園を平らと地下の階を降る 山口誓子
向から冬の我れくる地下鏡 河野南畦 『風の岬』
綱引いて地下の鐘鳴る夜の桃 岡井省二 大日
考古学教授地下足袋夏帽子 野見山ひふみ
降つてますかと梅雨入りの地下に聞く 茂里正治
黒人悲歌地下の酒場へ月の階 宮坂静生 青胡桃
歳の市を抜け厚肉を地下にたぶ 高井北杜
歳晩の灯や地上より地下に混み 川村紫陽
冴え返る地下に赤き燈強き酒 成田千空 地霊
三寒を知らず四温の地下宮殿 鷹羽狩行
山登る地下足袋に吾が趾の股 山口誓子
死に場所に士官と兵の差がありて掘り分けられし暗き地下濠 古屋正作
若布買うて青き扉を押す地下茶房 秋元不死男
手花火の終りのしづく地下に潜る 攝津幸彦 未刊句集
手品師の指いきいきと地下の街 西東三鬼
酒を届けてボイラー祭は地下二階 鈴木栄子
秋の蜂とまる洞あり地下酒場 小長井和子
秋の夜の地下にうつむき皿洗ふ 西東三鬼
秋の夜の地下に電扇活けり 日野草城
秋霖や新宿長き地下歩廊 石塚友二 方寸虚実
春陰や放射線室地下の奥 織田美奈子
春浅き黒人霊歌地下よりす 上田五千石
春霜や異教の民の地下砦 上田聡子
春眠のゴリラの地下足袋めく蹠 高澤良一 寒暑
春筍の地下一尺にあらむとす 相生垣瓜人
初夏のホテル地下の理髪の標を立つ 山口誓子
初晴や地下より出でし盲導犬 漆崎とし子
除夜もネオン地下理髪師の名をともす 山口誓子
鉦叩水琴窟は地下に鳴る 吉年虹二
乗初の洛中洛外地下をゆく 大橋麻沙子
神の旅どこまで地下に水の音 杉野一博
人間の宿泊禁ずと地下余寒 沢木欣一
人間蒸発紙の桜が地下にあふれ 寺井谷子
垂直降下地下に蠢き老婆ども 西東三鬼
聖五月歯なしと目なし地下に酔ふ 佐藤鬼房
青梅雨の地下三尺を走る根か 中原道夫
石筍にはるかなる時地下清水 玉城一香
赤い口ひらひら地下の語り継ぎ 穴井太
雪の日の地下鉄地下を出でにけり 林翔
船頭の地下足袋さやに舟下り 高澤良一 随笑
早稲の香や灯して続く地下工事 豊田美奈子
早蕨や地下錯綜の上に立ち 和田悟朗
窓の景子になく暑き地下電車 大橋敦子
俗謡の明るき地下を燦水流る 橋閒石 無刻
退職の夫に地下足袋新調す 飯田晴久
大いなる地下の墓場や蝶二つ 有馬朗人 天為
大学の冷房地下に嗤ひ出す 上田五千石『田園』補遺
大寒や柱ばかりの地下の駅 松村多美
大阪も梅田の地下の冷しそば 有馬朗人
男爵を地下足袋に踏み薯植うる 松倉ゆずる
地下といふ地下はキャバレー街の春 田村了咲
地下におちて風折えぼしなにの葉ぞ 山口素堂
地下にして冬したたりの天上界 角川源義
地下にすくむ音楽鯛の逆映り 赤尾兜子 虚像
地下に温泉が流れて潟に鳰潜る 公鳳
地下に温泉の熱管はしり猫の恋鷹羽狩行
地下に会ふ若草色の春コート 松崎鉄之介
地下のビュッフへ螺旋涼しき鉄の階 上野さち子
地下の花舗温室の白百合路にあふれ 橋本多佳子
地下の花舗汗ばむ毛皮肩にせり 橋本多佳子
地下の街夏の夜霧ぞひそみける 加藤秋邨
地下の街誰かの老婆熟柿売る 西東三鬼
地下の人さゝげていでぬ初蹴鞠 田中王城
地下の壁 敏感すぎて囁けず 高柳重信
地下ばかり歩きて疲る花のあと 西村公鳳
地下へ降りゆく胎内に目を湧かせ 八木三日女 落葉期
地下ホテル行灯をおく春の宵 山口青邨
地下も梅雨梅雨の高層直下して 安住敦
地下りに暮行野邊の薄かな 蕪村遺稿 秋
地下を出て皆烈風の孤児となる 西東三鬼
地下を出て地下より暗し秋の暮 藤田湘子 去来の花
地下を出て野を立春の快速車 足立靖子 『梨花』
地下一尺蟻の卵の旱かな 野村喜舟 小石川
地下階段の冷々として風知草 長谷川かな女 雨 月
地下街を地下に落葉の街を行く 金箱戈止夫
地下宮の闇が口あき紅牡丹 鍵和田[ゆう]子 飛鳥
地下鏡廊われひとゝ冬の貌ゆがむ 西東三鬼
地下工事を踏み真夜中の恋人たち 金子兜太
地下工場寒き奥処に歯車あり 細谷源二 鐵
地下工場寒水通ふ管太き 細谷源二 鐵
地下工場鋼鉄の階幅広き 細谷源二 鐵
地下壕へ長磴手摺りの手が冷え来 奈良文夫
地下轟音をゆく早暁の野を出でて 金子兜太
地下採石へ陽の歌だけの天の窓 金子兜太
地下三階梅雨の奈落と申すべし 星野麥丘人 2002年
地下出でし電車滂沱の梅雨の中 大橋敦子 手 鞠
地下出るに街洗はれて十六夜 西村公鳳
地下女将軍へ一切の蝉落つる 川崎展宏
地下食常へ鮮血の鳩持ちこまれる 金子兜太
地下深く街ありホットウイスキー 小島健
地下深く深くなる貝つんぼの海 八木三日女 赤い地図
地下蔵にワインの眠る良夜かな 後藤浩子
地下足袋が踏んでおが屑霜まばら 佐藤鬼房
地下足袋に巻く荒縄や御柱 前川みどり
地下足袋に指先つめて冬菜洗ふ 沖田佐久子
地下足袋に草の霜つけ何に急く 大熊輝一 土の香
地下足袋に土筆の花粉水跳べば 大熊輝一 土の香
地下足袋に露踏む山の郵便夫 大野林火 雪華 昭和三十四年
地下足袋のかかとも減りぬ年の暮 大熊輝一 土の香
地下足袋のほころびてをり年の暮 小浦遊月
地下足袋のまあたらしさや毛見の老 松本可南
地下足袋のまま味噌買ひに秋の暮 大熊輝一 土の香
地下足袋の一座を占むる花見酒 田中 俊尾
地下足袋の逆さに干され蚊喰鳥 伊藤愛子
地下足袋の紺の匂ひて麦を刈る 門岩明子
地下足袋の紺の匂へる七日かな 北見さとる
地下足袋の紺来て朝顔市開く 島崎省三
地下足袋の仕事賜はる鳥総松 小原紫光 『めくら縞』
地下足袋の跡の踏ん込み菖蒲の芽 行方克己 知音
地下足袋の先に挟まる草紅葉 太田土男
地下足袋の足裏仰がれ松手入 奈良文夫
地下足袋の底が藻刈の舟支ふ 萩谷ただし
地下足袋の馬臭がのぼる踏込み炉 石橋林石 『石工日日』
地下足袋の裏のぬくめり厚落葉 大熊輝一 土の香
地下足袋の鞐ほつるる敷松葉 橋本榮治 越在
地下足袋をきようの形に脱ぎすてる 林田紀音夫
地下足袋を霜に内輪の日傭女 伊丹三樹彦
地下足袋を脱ぐ涼しさや牧の小屋 青柳志解樹
地下足袋凍る徹夜の君ら会えば笑む 鈴木六林男 第三突堤
地下茶房夢の眼に追われる怒り 鳴戸 奈菜
地下駐車出で月涼し銀座裏 加藤隆一
地下電車地へ出て赤し妻へ初日 香西照雄
地下二人ちやうどまゐりぬ梶の鞠 中川四明
地下売場燭煌煌と桜鯛 古賀まり子
地下墓室(カタコンベ)出でマリーゴールド眩し 久根美和子(岳)
地下迷路きて選る飾りなき聖樹 鷹羽狩行
地下迷路梅雨瞑しとはおろかなこと 稲垣きくの 黄 瀬
地下涼の肩打つ 常世の洞雫 伊丹三樹彦
地虫なく地下にて平家物語 百合山羽公 樂土
竹の秋駿河の地下は今川氏 百合山羽公 樂土以後
昼暗き地下にて一人冷酒飲む 清水昇子
町の端に地下出づ電車寒夕焼 大橋敦子 手 鞠
鳥あざやかに頭をかすめ去り旅は地下ヘ 八木三日女 落葉期
滴りはなし地下深き大殿堂 鷹羽狩行
鉄気欲し地下一団の凍て野菜 赤尾兜子 歳華集
鉄板の地下に働く聖夜の灯 鷹羽狩行
天なる母地下なる母の枯蓮 齋藤玄 『玄』
天明の世が地下にあり鳥雲に 内山芳子
殿中を菊師地下足袋ばきのまゝ 佐々木トミ
電気時計(シンクロン)涼しき地下の時を指す 橋本多佳子
土工地下を出て箸を突込む日の照るめし 橋本夢道 良妻愚母
土用蜆地下の売場を濡らしけり 蓬田紀枝子
冬の地下人固まりしまま眠る 金子如泉
冬銀河地下を流るる水の音 志村宗明
冬光に押され炭坑夫は地下ヘ 対馬康子 吾亦紅
冬夕焼沁み入る地下の茂吉かな 堀井春一郎
冬籠りならず地下宮殿を守る 鷹羽狩行
凍てし夜のシャンペンを抜く音地下に 伊丹三樹彦
燈籠は華やぎ地下を水急ぐ 橋閒石 荒栲
踏んばれる百の地下足袋秋祭 松本洋子
熱燗や反戦を説く地下酒場 尾関乱舌
梅雨さとき葭党地下の日の森に 古沢太穂
梅雨の地下笑ふ吾ゐて恐ろしき 岩淵喜代子
梅雨寒の地下に拝がむ涅槃像 大久保太市
萩こぼれこの地下をゆく天竜か 林翔
髪壺の幾百地下の梅雨いきれ 加藤知世子 花 季
反動をにくみ地下の酒、屋台の酒に脳天しびれ 橋本夢道
扉の奥の地下へしたたるれんげの蜜 穴井太 天籟雑唱
父死したりひとり来て地下のシネマ見る 安住敦
蕗の雨地下に発破をかけつあり 山口誓子
墓守の地下足袋干され秋ざくら 鈴木岑夫
菩提の実教会地下の核シェルター 渡辺祥子
泡盛や地下足袋の足ばかり見え 宮坂静生
豊年の地下足袋叩く夕重み 久米正雄 返り花
棒先に地下足袋これも鳥威し 右城暮石 天水
満月や地下千丈の瀧の音 鳴戸奈菜
密議めく金魚ら 旧租界 飯店地下 伊丹三樹彦
霧こめし地下鋪に黄楊の櫛を買ふ 宮武寒々 朱卓
黙々と地下の群集汗を垂る 西東三鬼
薬屋の地下の怪談かきつばた 桑原三郎 春亂
予備校の地下談話室九月尽 天谷 敦
羊寝し地下一坪も風の香に 小池文子 巴里蕭条
落葉期地下急ぐいつのまに鱗生え 八木三日女
落葉敷く闇の地下より話声 福田蓼汀 秋風挽歌
立春の海峡の地下冥く過ぐ 前山松花
竜胆を濃く束ねをり地下売場 猪俣千代子
龍胆を胸に黒部の地下働き 山口誓子
鈴虫のひるも鈴振る地下茶房 福島富美子
列柱に水音おぼろ地下宮址 澤田緑生
凩に干す地下足袋の鞐の列 飯島晴子
凩に追ひ落されて地下のバー 白鳥 峻
曼珠沙華地下に血脈あるごとし 福田蓼汀 秋風挽歌
曼珠沙華地下に束ね持つ手あるかに 福田蓼汀 秋風挽歌
筍を地下より招く父の鍬 平畑静塔
黴大事大事に地下のワイン樽 藤田輝枝
地理
花散り終えてより開講の人文地理 穴井太 鶏と鳩と夕焼と
地理院にすとんと絹の靴下降る 攝津幸彦 未刊句集
島の地理頭に入れをれば笹鳴けり 高澤良一 さざなみやつこ
白鳥の来る村の地理電話にて 高澤良一 石鏡
地味
天鵞絨の地味へ大根蒔きにけり 坂巻純子
あぢさゐの地味に応じて醸す彩 高澤良一 暮津
牡丹守この須賀川の地味を云ふ 高澤良一 宿好
三箇所に芍薬植えて地味を知る(絵本作家ターシャ・テューダー) 高澤良一 暮津
驟雨あり大根台地の地味肥やす 高澤良一 ももすずめ
地味ありて枝隆々の山櫻 高澤良一 燕音
(以下は地味でも意味が違う。 笑ってください)
アロハシャツ色地味にして柄派手や 高澤良一 素抱
バラ園は派手ハーブ園地味なりし 古谷多賀子
やや地味に二月礼者の装へり 大久保橙青
やゝ地味に二月礼者の装へり 大久保橙青
山萩の地味でゐて且つ和むいろ 高澤良一 素抱
室咲きの地味でゐて興そそる花 高澤良一 寒暑
実るまでが葉桜の季地味な嫁 香西照雄 素心
若者の夏服地味でだぶだぶで 高木 晴子
初紅葉ひき立て役は地味づくり 中村明子
網打つて地味にしてゐる水の春 長谷川櫂 古志
赤外線 紫外線
あてられし赤外線の寝釈迦かな 阿波野青畝
しんしんと紫外線焦げラムネのむ 阿波野青畝
紫外線凧の唸りに満ち来たり 佐野青陽人 天の川
紫外線防止のための長手套 高澤良一 寒暑
立浪草鳴門は紫外線に満ち 上崎暮潮(ホトトギス)
以上
by 575fudemakase
| 2022-05-08 15:29
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俳句の四方山話 季語の例句 句集評など
by 575fudemakase
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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
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尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
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