人気ブログランキング | 話題のタグを見る

椅子の俳句

椅子の俳句_b0223579_03340010.jpeg
写真 遠嶋 健次

椅子を使用した俳句

この椅子の三日の涼に生き延びし/林火
椅子四つ空いて居るなり蜆汁/柏木/博
天上の椅子降りてくる雪の朝/あざ蓉子
椅子固しながき八月はじまりぬ/本村蠻
天皇の日の晴天の椅子に在り/本橋如峰
椅子席を足して茶粥の盆施行/三島和子
椎の月鼎座の椅子を向けなほす/瀧春一
そぞろ寒懺悔の椅子の油いろ/木村公子
楸邨を待ちつづく椅子緑蔭に/熊谷愛子
水中花病室の椅子足らざる日/朝倉和江
水鳥や椅子にある人みな睡り/依光陽子
洋人や椅子に舁かれて夏の山/正岡子規
涼風やよき隔りの椅子二脚/志方ヒ口枝
深秋といへば書斎に父の椅子/角川春樹
漂流記読む椅子暮れぬ月見草/福田蓼汀
灰となる椅子の残像異動期過ぐ/穴井太
父の日や椅子にゆるびし膝頭/寺田/耕
またもとの椅子にもどりて草苺/下田稔
父の椅子少しはなれて夏の月/前田秀子
狩猟小屋銃窓に向き椅子二つ/笹原紀子
寝入る息しづかに椅子に洗髪/下村槐太
猫柳あそびごころの白き椅子/渡部純子
理髪椅子くるりと廻り冬うらら/井上雪
理髪椅子神父をのせて敬老日/朝倉和江
白き椅子ひとつは倒れ桜桃忌/畑中博孝
白椅子に胃の検査待つ漱石忌/伍賀稚子
石の原緋の一脚の椅子もなし/大井恒行
秋冷や座り馴れたる駅の椅子/松尾踏青
秋夕焼一徹ゆらぐ現場椅子/米沢吾亦紅
秋晴やランチの上の椅子一つ/野村泊月
秋深し背中合せの駅の椅子/永見はる女
幻燈会林間の学舎椅子を貸す/山口誓子
バス停の椅子に梅干す檜原村/荒川優子
節分の小鬼坐れる患者椅子/山田ゆう子
バロックの椅子より寧し春の芝/岡本伸
パイプ椅子鉄の灰皿棕梠の花/木下夕爾
納涼映画小学校の椅子出され/池田秀水
庭椅子の白が寒さを呼ぶ頃に/山田弘子
フレームに机椅子あり農学部/大橋純子
素朴なる司祭の椅子に山の蟻/小西藤満
緑蔭に椅子あり小樽運河あり/鈴木鷹夫
縁側に椅子ありて雷かすかなり/原田喬
待春の肱付き椅子の深さかな/高澤良一
恋猫の昼は寝ている椅子の上/大木正子
ミシン椅子秋夜の妻の臀剰り/草間時彦
老鴬や湖畔に白き卓と椅子/岩渕けゑ子
花の昼いつもの椅子に老二人/中村衣江
花の雨看取りの椅子を窓に寄す/高山檀
花冷えの医院の椅子に漫画本/八幡桂子
亡き夫の椅子の木目や春灯/小野はつゑ
外来の椅子に病雁一羽をり/田川飛旅子
花冷えや聖堂固き椅子軋み/冨田みのる
花楓新婚のふたり椅子に揺れ/山口誓子
若竹や髪刈らしむる庭の椅子/正岡子規
人もなし木陰の椅子の散松葉/正岡子規
葉桜や湖のしめりの陶の椅子/伊藤京子
手袋を置く満席の椅子ひとつ/池田潤治
蔦紅らむ野外音楽堂椅子一目/宮津昭彦
藪の中北窓が開き相逢ふ椅子/中村苑子
誰のため椅子出してある夏柳/長谷川櫂
人日や温もり残る椅子に掛く/徳丸峻二
賭けごとの椅子は腰高夜の桜/星野紗一
足なへの椅子に座りて霊迎へ/川村千英
農婦来て濡らす跪坐椅子初嵐/斎藤節子
隠微なる秋暑匂へり懺悔椅子/中尾杏子
青饅や波郷ゆかりの隅の椅子/角川春樹
革椅子に汗冷えて見る火消壷/松村蒼石
風涼し池のほとりの丸太椅子/清水悦子
風邪癒ゆる上り框が理髪椅子/石川桂郎
傍らに逢ふ人の椅子ビアホール/中林勉
鬱の日の椅子数多ある美術館/田中亜美
兄に逢ふ降誕祭の浅き椅子/蓬田紀枝子
入学処女微笑む四人掛けの椅子/楠節子
鰓ほしき夕暮の椅子折りたたむ/橋間石
六月の画廊に赤き椅子一つ/池田琴線女
鰯雲父のくぼみの椅子遺る/高橋真佐子
冬の蜂浮きて安らう猫の椅子/上原勝子
鳥渡る陶の椅子にて記すこと/柚木紀子
鳰の着水光るよ椅子へ出勤す/香西照雄
黙祷の後しはぶきと椅子の音/鈴木鷹夫
日脚伸ぶ亡夫の椅子に甥が居て/岡本眸
冬帽子脱ぎて無念の椅子叩く/浅井惇介
映画会病者ら寒く椅子余す/肥田埜勝美
春暁の山にもつとも近き椅子/福田蓼汀
春深き月光触るる椅子にあり/中島斌雄
春陰の椅子ゆくりなく美術館/後藤夜半
曼珠沙華身は柔椅子に加速せる/渋谷道
木曽川の音の中なり籐の椅子/長谷川櫂
木枯や黙りこけたる椅子ひとつ/妹尾健
前任者そのままの椅子送り梅雨/執木龍
松過や個展の椅子に深坐り/八木林之助
林間学校椅子の傾斜に石噛ませ/寺松健
梅雨寒や椅子に正座の一人旅/岡本春水
梟をゴブラン織の椅子に聞く/水口楠子
森に降る雪を憶ひつ革の椅子/長谷川櫂
君ら寮へ春天を載せ椅子運び/友岡子郷
噴水の影ある白き椅子ひとつ/木下夕爾
椅子ごとに置く聖歌集金木犀/宮脇白夜
夏痩や奏でんとして椅子による/角田竹冷
長老に椅子ゆずりゐる落葉焚/太木昌一郎
椅子の背に冬至日暮の日が斜め/高澤良一
悴む身ほどけて椅子に深くをり/高木晴子
銃眼にねらわれて座す籐の椅子/対馬康子
釈迦生れぬ浄飯王は朱の椅子に/下村槐太
憩なし獣皮の椅子の背の灼けて/後藤綾子
酒飲んで椅子からころげ落ちて秋/小澤實
春の霜椅子出して身を光らせる/古宮映川
逆さまの椅子がずらりと誕生日/五島高資
からたちの花座りよき椅子一つ/三浦ふく
退職工諭し夕焼の椅子すゝむ/米沢吾亦紅
この椅子にぬくみ與へて老いにける/篠原
この椅子に人在らぬ日の夏落葉/中村苑子
迷ふことばかりや汗の職の椅子/皆川白陀
涼風の揺椅子に添ふ聖書かな/中戸川朝人
短夜や縋るべうなく椅子かたし/小林康治
椅子に倚るや緑蔭までも海の紺/白松達夫
椅子すこし引いて美し火春暖炉/皆吉爽雨
足音をきゝ振り向かず椅子涼し/高木晴子
梅雨寒や教会の椅子堅きまま/越田美奈子
ちちろ啼くもたれて固き夜の椅子/関根光
ちちろ虫詩人の椅子を置く舞台/渡辺夏紀
春暖炉椅子が汚れてにぎやかに/古舘曹人
補助椅子や隣も胸に愛の羽根/水原秋桜子
春暖炉椅子二つ置き一つに凭り/鈴木栄子
ひとを待つ椅子に春光届かざり/谷口桂子
行厨の秋刀がた~の現場椅子/米沢吾亦紅
蟻の道見てをり椅子の背ナ抱ヘ/行方克己
樽椅子の屋号は鍵屋木の実降る/田原公世
蜑の子に椅子ゆづらるる心太/藤原たかを
やがて来る者に晩秋の椅子一つ/有馬朗人
手袋や退社ばたばた椅子よせて/大津希水
虹立ちてたちまち雨の乾く椅子/岸本尚毅
枯芝に椅子テーブルを下しくる/野村泊月
春芝に置きたる椅子のみな斜め/久米正雄
捨てかねし椅子にどつかと花曇/中島双風
省庁の椅子やはらかき五月かな/影島智子
藤の実の影のつめたき陶の椅子/長谷川櫂
犬と対す日向の椅子に柿食ひて/下村槐太
描きかけの椅子を並べし如月野/栗林千津
椅子に足ぶらぶら垂らし入学児/諸星己城
薬待つ椅子の固さよ小鳥来る/中西徳太郎
バス停の椅子新しく年のくれ/萩原まさえ
永き日よ校庭の椅子うごき出せ/横山白虹
椅子に寝て波のプールは海の音/松浦敬親
花馬酔木われ瞑想の椅子の欲し/小宮山勇
深夜涼し脚細りゆく戸外の椅子/大井雅人
揺り椅子を揺り薫風の庭にあり/福田蓼汀
マロニエの葉蔭はふかし椅子一つ/有働亨
浜茶屋の夏炉に軽い椅子寄せて/上野章子
椅子足りず柏餅また足るかしら/山田弘子
花火の夜椅子折りたたみゐし男/三橋敏雄
春闘練るバネ強き椅子夜の仲間/飯島草炎
二つ置く見合の椅子や紅芙蓉/並松生代女
亡き父の椅子に母居り盆の月/下田八須子
海に触れゐて薔薇園の白き椅子/原田青児
揺椅子のきしみて深む霜夜かな/吉川与音
人を待つ画廊の椅子に日脚のぶ/吉屋信子
敗色濃し珈琲を飲む椅子探す/林田紀音夫
人去りし揺り椅子の揺れ夜の秋/原田青児
人去りし椅子の対話に暖炉燃ゆ/岡田貞峰
花冷えの高さ揃はぬ弥撒の椅子/中尾杏子
今もあるひとつの椅子や緑さす/折井紀衣
仏教や理髪の椅子も老いゆけり/攝津幸彦
椅子に坐すものなし霧の渡し船/右城暮石
椅子三千はじめに老婆来て坐り/岡田耕治
教会のつめたき椅子を拭く仕事/田中裕明
余りし椅子を蝶に与えし侍従長/寺井谷子
停車場の椅子に衿卷を忘れしよ/正岡子規
牡蠣殻のように椅子積む餐のあと/渋谷道
元旦の夜や子の椅子に腰おろす/横山白虹
八十八夜海見る椅子を少し引く/星多希子
色鳥やベランダに置く子供椅子/鈴木貞雄
椅子となる石は占められ居待月/朝倉和江
春雷や帰りたくなきバーの椅子/戸板康二
老人の椅子に坐しゐる梅雨明り/京極杞陽
冬天を降り来て鉄の椅子にあり/西東三鬼
椅子の背をすべる衣や春の宵/大場ひろみ
冬薔薇や海に向け置く椅子二つ/館岡沙緻
緑陰に罠かもしれぬ椅子ひとつ/望月哲土
椅子に組む脚うつくしく巴里祭/山下喜子
初冬やこゝに移して椅子に倚る/松藤夏山
緑蔭の椅子人生長く倦みにけり/木下夕爾
緑蔭に椅子空けておく季羊の忌/吉田亜司
緑蔭にして脚しろくほそき椅子/木下夕爾
十六夜の翼濡れをり父の椅子/辺見じゅん
極月の文芸うすし椅子鳴らす/米沢吾亦紅
厳寒や滝見の椅子の厚ぼこり/五十嵐播水
百物語舞台に椅子のひとつだけ/小田允夜
図書館の椅子がぐらつく万愚節/藤井洋舫
榛の花夕日に向けて椅子一つ/藤田れい子
総身に月光滲みぬ椅子を立つ/石井とし夫
椅子一つ抛り出されて避暑果てぬ/森田峠
紅梅や背に飾りある鉄の椅子/伴場とく子
月の出も遅くなりしと庭に椅子/高木晴子
夏行くか椅子古く星カシオペア/細見綾子
竹の春いつもの位置に父の椅子/角川春樹
亡き妻のしづかに坐る雪の椅子/石田勝彦
模擬店の椅子の小さく赤とんぼ/山田弘子
月へ転う革椅子友の死をうたがい/渋谷道
白梅の真中はいまも父の椅子/波多江敦子

以上

by 575fudemakase | 2022-05-20 03:35 | ブログ


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ

全体
無季
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
ブログ
自作j
自作y
未分類

以前の記事

2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
more...

フォロー中のブログ

ふらんす堂編集日記 By...
魚屋三代目日記
My style

メモ帳

▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

検索

タグ

最新の記事

この頃の嘱目句(2023年9..
at 2023-09-25 21:22
角川「俳句」2023年 八月..
at 2023-09-14 08:18
NHKBSプレミアム「世界里..
at 2023-09-09 08:41
雪童子<主宰 同人欄> 選..
at 2023-09-09 04:13
『俳句的』外山滋比古(みすず..
at 2023-09-08 04:33
おわら風の盆2023スペシャ..
at 2023-09-03 09:47
季寄せを兼ねた俳句手帖202..
at 2023-09-03 05:37
「風の盆」詠 (高澤良一)
at 2023-08-30 23:38
角川「俳句」2023年 五月..
at 2023-08-30 09:58
マチス晩年の到達点 (高澤良一)
at 2023-08-30 04:54
今日の嘱目句(2023/08..
at 2023-08-29 08:17
朝の谷戸(称名寺) 高澤良一
at 2023-08-28 12:01
四季の小文 原裕 より (高..
at 2023-08-28 04:53
産声 高澤良一
at 2023-08-27 16:29
華麗な一夜 高澤良一
at 2023-08-26 21:29
今日の嘱目句(2023/08..
at 2023-08-26 16:36
小原啄葉の俳句 (高澤良一)
at 2023-08-25 05:31
秋は忍び足で・・・
at 2023-08-24 11:19
今日の嘱目句(2023/08..
at 2023-08-24 06:05
言葉の道草 岩波書店辞典編集部編
at 2023-08-24 00:51

外部リンク

記事ランキング