主婦 類語関連語(例句)
主婦 類語関連語(例句)
●主婦●主夫●専業主婦●おばさん
●主婦
ある日子が主婦の座につく梅二月 篠田悌二郎 風雪前
かな~や主婦に暇あるときのなし 岸風三楼 往来
からたちの芽張りし空澄み主婦を忘れ 河野多希女 琴 恋
にんじんが赤し主婦等に陽あたる坂 飴山實 『おりいぶ』
ねんねこの主婦ら集まる何かある 森田峠 避暑散歩
ひらがなの会話主婦らに薔薇芽張る 鈴木蚊都夫
べたべたと咲く山つつじ主婦の旅 鍵和田[ゆう]子 浮標
ほ句も好き洗濯も好き主婦長閑 高田つや女
わらびざわめき主婦の顔になる 雨宮きみ子
パンを買ふ主婦は鋏を持ちし蟹 田川飛旅子 『使徒の眼』
メロンにも銀のスプーン主婦好み 高濱虚子
メーデーの主婦の群列逞しき 和田博雄「冬夜の駅」
レース着て女流は主婦の顔見せず 西浦昭美(雪解)
一斉に団地の主婦の草を刈る 武田光子
一輪の百合挿し主婦の暑気あたり 阿部みどり女 『微風』
三日ほど主婦を忘れて初夏の旅 稲畑汀子
主婦たたら踏むメーデーやヒロシマに 沢木欣一「塩田」
主婦たちに虫出し雷の一つかな 加倉井秋を
主婦たちに青唐黍の蔭たのし 瀧春一 菜園
主婦たゝら踏むメーデーやヒロシマに 沢木欣一
主婦であり且つこの道や冬紅葉 及川貞 夕焼
主婦として梅雨明を待ち佗びてをり 山田弘子 螢川
主婦にあるひとりの自由暖炉もゆ 成嶋いはほ
主婦にある自由の時間秋灯下 山田弘子 螢川
主婦に澄む火と水森に枯れはじまり 神尾久美子 掌
主婦に職労はられ出づ鳥総松 皆川白陀
主婦のがま口いつもばら銭達磨市 草村素子
主婦のひま松過ぎし夜の琴鳴らす 及川貞 榧の實
主婦のよろこび鰊干す針金があつて 細谷源二
主婦のわれ風邪もひかねばならぬらし 下村梅子
主婦の名が縛す友の背鷹がとぶ 寺田京子 日の鷹
主婦の夏指が氷にくっついて 池田澄子
主婦の座に定年欲しき十二月 塙 きく
主婦の座の嫁の手際の七日粥 仲田志げ子 『埋火』
主婦の座の背なる柱に古暦 遠藤新樹
主婦の座を解かれて秋の雲にのる 金井暎子
主婦の手にあまたの匂ひ祭り来る 狩野万幾
主婦の手提にキャベツと雑誌湿りあふ 津田清子
主婦の手籠に醤油泡立つ寒夕焼 田川飛旅子 花文字
主婦の日は続きのつづき柚子を*もぐ 中村明子
主婦の日は苺の店の前で閉づ 古舘曹人 能登の蛙
主婦の枷ゆるりと外し夕端居 神澤 信子
主婦の用捨てて一日茸狩 川原 程子
主婦の行楽干潟に水の路ありて 津田清子 礼 拝
主婦の顔は家に置き来て卒業歌 花田春兆
主婦の顔使ひ分けるも去年今年 野村セツ子
主婦ぶりの子の居葡萄の房そだつ 及川貞 夕焼
主婦らしうたまの家居や梅を干す 松尾 静子
主婦らしくなりし起居の雛飾る 伊東宏晃
主婦らしくなりぬ苗木の市に来て 喜成緑水
主婦ら出て小溝さらへりあたたかき 石塚友二
主婦二人黍亭々として喋る 古舘曹人 能登の蛙
主婦多忙つくつく法師鳴きはじむ 阿波野青畝
主婦忙しいつしか春の風邪なほり 稲畑汀子
主婦業といえば大袈裟栗剥いて 佐柳妙子
主婦機嫌庭に色鳥よく来去る 星野立子
主婦涼し市へ揺りゆく坐り皺 香西照雄 対話
主婦病みてかびはいよいよはげしかり 山口波津女 良人
主婦病みて俯向き咲ける庭の梅 吉良比呂武
主婦等涼し二の腕ゆたかに寄り集い 赤城さかえ句集
主婦落第供養の針もなき生活 高木 晴子
主婦達や心見せ合わず角巻ひし 細谷源二
二度寝して主婦のわれあり春の雨 下村梅子
京菜撰りて主婦に戻れり調律師 村上千鶴代
今日から夏休み主婦とその話する 梅林句屑 喜谷六花
仲春や滞っている主婦一般 芳賀陽子
傘の主婦に犬濡れて蹤く桃の村 田川飛旅子
傷心の翳なく主婦に芝ざくら 阿部みどり女
冬すみれ往きは日が透く主婦の籠 友岡子郷 遠方
冴え返る魚の眼におしなべて主婦 殿村菟絲子 『路傍』
南瓜出盛り主婦らの群に妻を加ふ 磯貝碧蹄館 握手
坪内氏、おだまき咲いて主婦を抱く 坪内稔典(1944-)
夏帽子すこし緩みし主婦の枷 牛川重子
夕顔や父母の意にそひ只の主婦 小松原みや子
大西瓜等しく分くる主婦の腕 船谷芳子
夫ありてこその主婦の座なづな粥 柴田清子
夫へ貌出し軽トラックの主婦運転手 五十嵐研三
妻の座も主婦の座もなく年迎ふ 中島町子
客たちて主婦にあまたの蚊喰鳥 横山房子
室咲きや午前十時は主婦の刻 石川文子
寄鍋に主客閑話や主婦多忙 星野立子
寒卵主婦健康な頬を持ち 千原草之
寒雀短き主婦の午後終る 梅田実三郎
山桑の家の主婦来る斑猫連れ 金子兜太
山茶花や主婦のしるしのエプロンを 波多野爽波 鋪道の花
山茶花や木登り上手今は主婦 堀部映子
年用意なほこまごまと主婦の用 島村茂雄
我為に主婦が座右の蝿を打つ 高浜虚子
接骨木の花貧乏に飽きて主婦 潮原みつる
日に焼けし手くびに輪ゴムそんな主婦 京極杞陽
日の縁や茶の花密に主婦の時 石川桂郎 含羞
春疾風市場出てなほ主婦の貌 神尾久美子 掌
晩涼や主婦ら床几を路次に出し 岸風三楼 往来
朝寒の主婦にある一刻の閑 今井千鶴子
木餅に主婦のなさけをかけ通す 山口波津女
未婚汝の主婦めく重み鳥雲に 林翔 和紙
杖にして主婦が買ひ来し砂糖黍 山口誓子
松蝉や土にまみれて朝の主婦 石田波郷
柚子風呂や主婦業五十年とはをかし 吾妻ふみ
梅馥郁髪の短かき主婦ばかり 鍵和田[ゆう]子 浮標
榾火熾んにみごもる主婦の顔つよし 宮武寒々 朱卓
歳暮の街の灯基地の主婦の目つきまとう 栗林一石路
母の日の主婦の手籠の花匂ふ 遠藤 はつ
母の日や主婦の結核みな重く 山本蒼洋
水ぬるむ主婦のよろこび口に出て 山口波津女
水中花調度の多き主婦の部屋 杉原竹女
水流すことを落花に主婦このむ 下村槐太 天涯
水餅に主婦のなさけをかけ通す 山口波津女
水餅の水いきいきと主婦の日々 柴田白葉女 花寂び 以後
温室の世話も結局主婦の用 稲畑汀子
溝さらふ主婦らに交りわが四十 菖蒲あや
濯ぎしあとつばめを見ねば主婦さみし 神尾久美子 掌
炭掴み主婦のよろこびここにもあり 山口波津女 良人
炭豊かなるとき主婦の眼かがやく 山口波津女 良人
玉葱を提げて朝より主婦暑し 小合千絵女
畑の雪まぶしみて主婦やつれたり 下村槐太 天涯
眠るのみにて主婦の風邪癒ゆるかな 吉野義子
短日をなげかぬ主婦はなしと思ふ 山口波津女 良人
碗豆の実のゆふぐれに主婦かがむ 山口誓子「遠星」
秋ざくらばかりの庭の主婦若し 及川貞 夕焼
秋風やかかと大きく戦後の主婦 赤城さかえ句集
稲雀とまどふ主婦の団体来て 加藤知世子 花寂び
空壜立ちおよぐ海断水の主婦たちに 小田 保
竜胆の湖いろ主婦になりきれぬ 鍵和田[ゆう]子 浮標
笹鳴きや主婦の鉛筆みな短か 勝又春江
米買う主婦昼の寒気は電球に 大井雅人 龍岡村
紅梅や主婦ら相寄り炭運ぶ 岸風三楼 往来
紅花や化粧を直しに行く主婦ら D・J・リンズィー「むつごろう」
終りなき主婦の仕事や年の暮 丸谷恵子
自炊子も師走の主婦の渦にをり 黒坂紫陽子
色鳥の来しよと主婦や襷がけ 星野立子
花なき冬主婦が首出すわが太鼓へ 磯貝碧蹄館 握手
花明りへをりをり起ちて主婦の稿 中村明子
花時や旧師も主婦の文を賜ぶ 平井さち子 完流
花枇杷や職業欄に主婦と書く 矢口由起枝
若き主婦の毛橇に幼児湖の眼で 細谷源二
茶の点前済めば皆主婦日短 及川貞
草引いて小さき城守る主婦として 山田弘子 こぶし坂
蜂は脚ぶら下げ主婦は手動かし 西東三鬼
蜜豆や主婦にぎやかに席を占め 加藤知子
装ふも手は主婦の手や針供養 茂里正治
読初の主人編初の主婦と言はず 日野草城
豊作に主婦らはじめし念仏会 大熊輝一 土の香
豌豆の実のゆふぐれに主婦かゞむ 山口誓子
豌豆むく主婦に暮しの飛躍なし 伊藤敬子
走馬灯まはりて主婦の起居かな 副島いみ子
連絡船より主婦等出ずオートバイ殘し 金子兜太
過労死は主婦にもありて青胡桃 志賀綾乃
金魚買はず主婦らいづれも豪のもの 波多野爽波 鋪道の花
陋巷や芋の葉育ち主婦を凌ぐ 藤田湘子 途上
除夜の湯へ主婦の胴冷えきつて来る 榎本冬一郎 眼光
隣人の通夜にさそひあふ主婦たちのいきいきと夜の道に笑ふこゑ 田谷鋭
雑巾を濯ぎ暮春の主婦よ我 星野立子
青田車窓によどみなく沿ひ主婦の旅 平井さち子 完流
青葉被て今日主婦でなく妻でなく 松木真沙
高原の秋日に主婦の馴染顔 飯田蛇笏 椿花集
鬼やらひわれに主婦役男役 古賀まり子 緑の野以後
鮓つくる主婦に宵宮の祭笛 石塚友二
麦秋の全き農主婦として在りき 及川貞 榧の實
●主夫
●専業主婦
らいてふ忌専業主婦は少数派 山本その
●おばさん
おばさんがおめかしでゆく*ばいうつ中 山口青邨
おばさんがくつついてくる十二月 二村典子
おばさんが主宰と名告り笑はせり 筑紫磐井 花鳥諷詠
おばさんしきりに述べる背高泡立草 五島高資
おばさんと呼ばれて青い鳥消えた 相原澄江
おばさんを姐さんと呼ぶ懐手 岸本尚毅 舜
おばさん族のっぺらぼうの一語です 白石司子
新聞売おばさんのこゑ明易し 高澤良一 鳩信
有袋類おばさん秋の日向路へ 高澤良一 鳩信
釜利谷のをばさんの売る地のトマト 高澤良一 素抱
をばさんがおめかしでゆく海贏うつ中 山口青邨
餌付をばさん小野さんの鴨よぶ声 黒田杏子 花下草上
以上
by 575fudemakase
| 2022-06-20 05:46
| 自作j

俳句の四方山話 季語の例句 句集評など
by 575fudemakase
| S | M | T | W | T | F | S |
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 |
カテゴリ
全体無季
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
ブログ
自作j
自作y
j
未分類
以前の記事
2025年 11月2025年 10月
2025年 09月
more...
フォロー中のブログ
ふらんす堂編集日記 By...魚屋三代目日記
My style
メモ帳
▽ある季語の例句を調べる▽
《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。
尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。
《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)
例1 残暑 の例句を調べる
検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語
例2 盆唄 の例句を調べる
検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語
以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。
検索
タグ
お最新の記事
| 辻桃子句集 水蜜抄を読んで .. |
| at 2025-11-06 07:28 |
| 角川 俳句賞(2025年)を.. |
| at 2025-10-26 07:29 |
| 最近の嘱目句あれこれ43 2.. |
| at 2025-10-24 01:30 |
| 最近の嘱目句あれこれ43 2.. |
| at 2025-10-24 01:11 |
| 樹令 |
| at 2025-10-24 00:17 |
| 最近の嘱目句あれこれ42 2.. |
| at 2025-10-04 11:56 |
| 最近の嘱目句あれこれ41 2.. |
| at 2025-10-02 06:12 |
| 最近の嘱目句あれこれ40 .. |
| at 2025-09-15 00:50 |
| 最近の嘱目句あれこれ39 .. |
| at 2025-09-08 08:51 |
| 最近の嘱目句あれこれ37 2.. |
| at 2025-09-04 19:58 |
| 最近の嘱目句あれこれ38 2.. |
| at 2025-09-04 19:52 |
| 最近の嘱目句あれこれ36 2.. |
| at 2025-08-28 03:10 |
| 最近の嘱目句あれこれ35 2.. |
| at 2025-08-19 21:35 |
| 最近の嘱目句あれこれ34 2.. |
| at 2025-08-17 20:50 |
| 尾山篤二郎 国文学者、歌人 .. |
| at 2025-08-14 16:00 |
| 最近の嘱目句あれこれ33 2.. |
| at 2025-07-28 18:41 |
| 坂口昌弘著 忘れ得ぬ俳人と秀.. |
| at 2025-07-14 04:15 |
| 石田郷子句集 万の枝を読んで.. |
| at 2025-07-11 06:30 |
| 最近の嘱目句あれこれ32 2.. |
| at 2025-07-10 18:25 |
| 最近の嘱目句あれこれ31 2.. |
| at 2025-07-01 04:00 |
