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棚田を歩けば 文・絵 青柳健二  2007・3・1初版

棚田を歩けば 文・絵 青柳健二  2007・3・1初版


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棚田

*はたはたの飛ぶも潜むも棚田径 佐藤鬼房
いつせいに穂に出て棚田撓ひけり 矢島渚男 延年
ぜんまいに棚田転作東祖谷 右城暮石 散歩圏
のどかさや山の棚田に水腐ち 上田五千石 琥珀
ひかり立つものに棚田の余り苗 大橋利雄
ひしめきて棚田千枚落し水 和田孝子
ひびき合ふ棚田の水や盆の月 阿久津渓音子
まつぶさに棚田日の枯美しき 岡井省二 鹿野
みそさざい鳴けり雪解の奥棚田 岡部六弥太
みちのくの峡の棚田や豊の秋 村山古郷
安房びとは棚田に虹をかけている 武田和郎
一と燃えに焚火煙とぶ棚田かな 飯田蛇笏 山廬集
一角に雪の残りし棚田かな 高野素十
一条の光り棚田の落し水 木田秀子
稲は穂にここ更級の棚田かな 北條政春
稲雀上げ下げ崎の棚田かな 高澤良一 宿好
卯の花や棚田に水を積み上げて 矢島渚男 延年
姥捨山棚田の青さ精しさよ 相馬遷子 雪嶺
雲行くと棚田いちまいずつの秋 北村美都子
炎帝に額づく千の棚田かな 照井 翠
奥穂高仰ぐ棚田の花あんず 柴山つぐ子
黄の棚田仰ぎ見て眼の福とする 山口誓子
黄落やルルド棚田とまぎれずに 小林康治 玄霜
温泉郷棚田も青の毛立良し 山口誓子
火の段をなせる棚田の曼珠沙華 鷹羽狩行
海底は刈田となりて棚田なす 山口誓子
額縁のやうに棚田の彼岸花 伊藤照子
葛にほふ棚田の底に立ちてより 松井恭子
刈伏せし棚田棚田を雲這へる 加藤耕子
寒日和台うてなの棚田かな 岡井省二 鹿野
寒明の濡るる棚田に渓の音 飯田蛇笏 家郷の霧
喜雨が来る棚田の畦の白い幣 田浪富布
逆落つる棚田千枚春の潮 鷲谷七菜子 游影
桐の花阿蘇の棚田に水溢れ 富永小谷
桐の花棚田に水の張られあり 和公梵字
九十九折雪しろ棚田光り合ふ 西村公鳳
倶利加羅の棚田幾岐た田草取り 小林康治 四季貧窮
空へ棚田豊の秋なり嫁に来い 出原博明
畦の角~焼け棚田かな 高野素十
畦々の重なり焼けし棚田かな 高野素十
畦焼いて棚田天まで押し上ぐる 津幡龍峰
見下ろしに春の棚田の畦幾重 清崎敏郎
減反の棚田を活かし菖蒲園 右城暮石 句集外 平成元年
減反の棚田を当てて菖蒲園 右城暮石 散歩圏
古人また棚田真青に旅ゆけり 山口誓子
戸隠の棚田をこめて雪ねぶり 荒井正隆
故郷の棚田の荒れて水鶏鳴く 高橋正彦
五月晴棚田は海へ湾曲す 浅野てる
御仏に棚田~の田螺鳴く 高野素十
高きより畦塗りつづく棚田守 飯島桂峰
菜の花の棚田のつづく紀伊の国 室谷幸子
山の木の葉舞ひ込む棚田稔りたり 原田種茅 径
山裾をせりあがりゆく青棚田 塩川雄三
山風や棚田のやんま見えて消ゆ 飯田蛇笏
残り菊棚田の隅に伏してゐし(木曽路) 細見綾子
残り菊棚田の隈に伏してゐし 細見綾子
時鳥棚田の水の元気よし 大門朴童
自愛とも棚田の溝の芹青む 黒岡洋子
狩の犬棚田跳び降り吠え登る 福田蓼汀 秋風挽歌
秋あかね大菩薩嶺へ棚田径 芋川幸子
秋の蝶棚田一枚づつ越へて 大平保子
秋の虹かけて棚田の通り雨 三好寿子
秋蚕の灯目指して帰る棚田道 廣瀬直人
出来秋の棚田一枚づつの色 片山由美子 天弓
春色のうごきそめたる棚田かな 行方克己 無言劇
小松引棚田をとべるこども見ゆ 飴山実
小満や根づきし色の大棚田 古市枯声(春耕)
植ゑ終へて棚田に月をおいてくる 飯村周子
植ゑ終る棚田揃へば夕がすみ 廣瀬直人
新蕎麦を打つや棚田の風入れて 佐藤いね子
水の不思議は冬晴れの棚田道 飯田龍太 春の道
水音の爽やかに抜け棚田の空 中村行一郎
水張って棚田一枚づつ形 太田昌子
水張りし棚田かがやき燕来る 研 斎史
水張りし棚田に螻蛄の騒ぎ出す 小野博
水張りし棚田の光り仏舞 伊藤秀雄
水入りし棚田の家や牡丹咲く 森澄雄
水溜りほどの棚田に秋日射す 井上秀子
政策を食み出す棚田まんじゅしゃげ 長島富美枝
青棚田水口谷へ向き曲る 右城暮石 天水
青葉木菟湖へ棚田の闇うすれ 奥田 滋生
静かなり棚田の稲を一人刈る 細見綾子
雪解水棚田つらぬき瀬をなせり 松村蒼石 露
千枚の棚田の裾の余り苗 鷹羽狩行
千枚の棚田を画す曼珠沙華 山本照雪
早乙女のひとりいそしむ棚田かな 五味原立子(山茶花)
早苗持ち棚田に人の多過ぎる 若林卓宣
早苗待つ安芸の棚田の水明り 占部詩子
草清水小さき棚田へ導かれ 本郷けさみ
走り穂の一穂がゆれる棚田かな 中西美代
大佐渡の棚田の畦を焼きゐたり 若月瑞峰
大棚田地図に描かれし襞そのまま 山口誓子
棚田うつ一人に塊もささ埃り 飯田蛇笏 白嶽
棚田から風来て*たらの芽の食事 宮野寥子
棚田くだる妊婦 指の跣ひろげ 伊丹三樹彦
棚田その最上段に余り苗 鷹羽狩行
棚田には巨人の足の跡残る 山口誓子
棚田よりつづく裏山小鳥来る 研斎史
棚田より国見心に野火を見る 前川菁道
棚田より出来はじめたる雪間かな 高野素十
棚田より天へ還りし彼岸花 田中美幸
棚田径過ぎて松虫聞きにけり 鳥居 太郎
棚田畦塗る老体のやすみやすみ 佐藤鬼房
棚田見えて紅葉に遠き処かな 河東碧梧桐
棚田守る賞の案山子も核家族 川勝ミヨ
棚田十程一斉に白し落し水 西山泊雲 泊雲句集
棚田植う笠が真下に見えてをり 高澤良一 寒暑
棚田植う大足ぬかるとも見えず 佐藤鬼房
棚田植ゑ終りて天を仰ぎけり 及川 隆夫
棚田青く冷えてここより馬籠道 大野林火 白幡南町 昭和三十一年
棚田道雀の槍をかざし下る 高澤良一 寒暑
棚田這う早起老婆に 霧笛の棒 伊丹三樹彦
男来て棚田の天辺耕せり 中村善二
地吹雪の棚田もつとも鍵刻の相 佐藤鬼房
遅ざくら伊那の棚田は鋤きつくす 能村登四郎
通り峠棚田絵巻の遠霞 早水運太郎
天耕と云ふもかなしき荒棚田 平畑那木
田仕舞の煙が棚田より出でず(日田二句) 鷹羽狩行
田水張る棚田に雲の這い上がる 佐藤 勲
田掻馬棚田にそびえ人かがむ 西東三鬼
田草取る手の平ほどの棚田にて 相馬遷子 山河
田草掻く孤影棚田をのぼりつめ 富田美和
田庭とは丹波の古名青棚田 右城暮石 一芸
田螺田を重ね~し棚田かな 高野素十
屠蘇の酔棚田の径を落ちもせず 上田操
渡り鳥棚田一枚づつ暮れる 春樹 (湖西和邇の地)
南して棚田ぬくめり残る虫 大熊輝一 土の香
二十世紀のたくさんの手だ棚田刈り 角谷憲武
二百枚棚田の畦の塗り上がる 本西満穂子
麦あをむ棚田の地靄ありにけり 飯田蛇笏 春蘭
八朔の棚田明るしたぢからを 橋本榮治 越在
斑雪嶺を神とも仰ぎ棚田打つ 伊東宏晃
肥うつて棚田しづかや春の月 前田普羅 飛騨紬
肥打つて棚田しづかや春の月 前田普羅 普羅句集
飛白よきああ早乙女の棚田かな 脇本眞樹(自鳴鐘)
姫神山の棚田に落とす雪解水 吉田ミチ子
百選の棚田が動く青田風 斉藤さとし
百選の棚田を渡る青田風 今地千鶴子
百選の棚田鹿垣連ねけり 竹綱弓紀子
夫婦鶴棚田一枚移りけり 山田弘子 螢川
富士薊棚田の奥に村の墓 仁平房女
聞きとめて棚田々々の初蛙 清崎敏郎
穂孕みの棚田に響くばつたんこ 芦沢一醒 『花枇杷』
墓原が棚田の果の魂迎へ 河野南畦 湖の森
母見舞ふ霜降月の棚田道 奥田弘學
縫合のわが脾腹あり青棚田 佐藤鬼房
豊穣の日和をくだる棚田径 飯田蛇笏 心像
豊年の声つつぬけに棚田かな 小島健 木の実
頬赤の漂泊ゆける棚田の天 安西篤
北国に老いて棚田の水落す 山藤青甫
朴の葉に雲とゞこほる棚田打 藤田湘子 雲の流域
末黒野の色濃く棚田長四角 冨山洋子
明智の墓までの棚田のみな荒鋤く 中戸川朝人 残心
明日香なる棚田たな田に蝌蚪生るる 時田貞子
明日香路や棚田を守る曼珠沙華 沖野節子
夜叉木を立てて山葵の棚田なし 清崎敏郎
遊び場はいつもの棚田春休み 淵 はつ恵
落し水低き棚田を落ちにけり 松藤夏山 夏山句集
露涼し棚田向き合ふ柳生村 猪狩和代
狼を崇め秩父の棚田打 飯島芳村
老鴬や海の日ざしの遠棚田 河野南畦 湖の森
曼珠沙華燃えて棚田の道細し 高浜年尾
姨岩にひびく棚田の威し銃 須賀允子
姨捨の棚田に一人畦を塗る 島田ヤス
姨捨の暮春の棚田天のもの 宮坂静生
姨捨へせり上り来し青棚田 山口誓子
毬栗の転がる能勢の棚田かな 大柳篤子
滾々と水湧く棚田植ゑゐたり 石塚友二 曠日
磧まで棚田残雪それへ下る 森澄雄
雉子鳴くや棚田の水は澱沈め 福西 一刀
靄を衝き棚田一斉鳥威し 穴原陽八郎

以上



by 575fudemakase | 2022-08-16 17:42 | 自作


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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