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「詳細」秋の動物の例句 in 角川俳句大歳事記 秋

「詳細」秋の動物の例句 in 角川俳句大歳事記 秋
「詳細」秋の動物の例句 in 角川俳句大歳事記 秋_b0223579_17501143.jpeg
びいと啼尻声悲し夜の鹿
遠鹿のさらに遠くに鹿のをり
転生を信ずるなれば鹿などよし
御朱印の乾くを鹿と待ちにけり
貫禄のかくも汚れて鹿の秋
鹿逃すための汽笛を放ちけり
紅白の幕嗅いでいる神鹿
雄鹿の前吾もあらあらしき息す

内臓(わた)ぬかれたる猪のなほ重し
どろんこの猪逃げてゆきにけり
猪の顔の走って来たりけり
勾玉の牙に懸蔓猪を舁く
吊るされて地面に近き猪の鼻
猪担ぐ一団に会ふ秋葉道

曲り家に可愛がられて馬肥ゆる
馬肥ゆるみちのくの旅けふここに
貸馬の老いては肥ゆることもなし
陽関や天馬たらむと馬肥ゆる

穴撰みしてやのろのろ野らの蛇
蛇穴に入り寂光を残しけり
秋の蛇美しければしばし蹤く
落胤のやうに去にけり秋の蛇
うろたへてあとはすらりと秋の蛇
今日も見る昨日の道の穴まどひ
穴惑ひ畦をまたぎてゆくところ

湯を出でてしばらく裸秋鮭

この鷹や君の覚えも鳥屋勝(まさり)

あら鷹の瞳や雲の行く処

一穢なき空あり鷹の山別れ

霞ヶ浦一望の木に刺羽かな

鷹わたる蔵王颪に家鳴りして
鷹渡る先頭すでに雲の中
噴煙を風見代りに鷹渡る

親鴉黒衣ひろげて子と別れ

木曽川の今こそ光れ渡り鳥
天山のこと聞かせてよ渡り鳥
わが息のわが身に通ひ渡り鳥
渡り鳥はるかなるとき光りけり
渡り鳥みるみるわれの小さくなり
燈台の初点の日付渡り鳥
渡り鳥みえますとメニュー渡さるる
鳥わたるこきこきこきと罐切れば
新宿ははるかなる墓碑鳥渡る
鳥渡る北を忘れし古磁石
暁天といふつかの間を鳥渡る
はらわたの熱きを恃み鳥渡る
白髪の乾く早さよ小鳥来る
まんまるの雨畑硯小鳥来る
ドロップ缶四角を振れば小鳥来る
小鳥来る古新聞で窓拭いて

雁塔に一夜明かせし坂鳥か
坂鳥や木ノ芽峠の雲のなか
坂鳥や地図に確かむ縦走路

いろ鳥の中に黄なるはしづかなり
色鳥のかくれて見えぬ廂かな
色鳥に乾きてかろし松ふぐり
色鳥の残してゆきし羽根一つ
水際にきて色鳥の色こぼす
色鳥や遊女墓とて五郎太石(ごろたいし)
色鳥の五六七八まだまだ来
色鳥やひとかたまりに置くリュック

大空に又わき出でし小鳥かな
日あたりをほづ枝わたりに小鳥かな

乙鳥は妻子揃うて帰るなり
燕はやかへりて山河音もなし
身をほそめとぶ帰燕あり月の空
燈台の高さを飛んで秋燕
秋燕やつひに一人となる戸籍

稲雀ぐわらんぐわらんと銅鑼が鳴る
稲雀汽車に追はれてああ抜かる
群の軸どこへも曲げて稲雀
稲雀飛鳥の風にひろがれり
稲雀高麗人もかく追ひにけむ
日本に稲ある限り稲雀

鵙なきぬ曇りのどことわかたねど
御空より発止と鵙や菊日和
青天は鵙がもたらすものなりや
ある朝の鵙きゝしより日々の鵙
殺戮もて終へし青春鵙猛る
乳房わたすも命渡さず鵙高音

鵙の贄叫喚の口開きしまゝ
てつぺんはかわくかわくと鵙の贄
驚きのまなこそのまま鵙の贄

鶫死して翅拡ぐるに任せたり

鵯の啄み落す真赤な実
人のする絶叫なるを鵯もせる
啼き交す鵯に洗濯物乾く

夕暮の莨はあましかけす鳴く
降り通す雨やかけすの啼き通し

人来ねば鶸の来てゐる石舞台
さざめきてありて真鶸の枝うつり

緋連雀一斉に立つてもれもなし
噴煙は阿蘇のかんむり緋連雀

花鶏(あとり)来とさわさわと鳴る樫の木よ
伸び縮みして田渡りの群花鶏

大神の降臨の岩交喙鳥(いすか)鳴く

ひるがへり去りし鶲の紋の白

北よりの入内雀空おほふ

鶺鴒のとゞまり難く走りけり
鶺鴒のひるがへり入る松青し
鶺鴒の一瞬われに岩のこる
鶺鴒や水の流転はとこしなへ
鶺鴒の罪なき石を叩きをり
世の中は鶺鴒の尾のひまもなし
せきれいは百間はしる棟瓦
猪のぬた場にも来る石叩

あれ程の椋鳥をさまりし一樹かな
椋鳥わたる羽音額にふるるほど

鵲は蘇州にて聞き柳川に

野鶉の籠に飼はれて鳴きにけり

鷓鴣を締むおそるる眼かたく閉づ

啄木鳥の腹をこぼるゝ木屑かな
啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々
啄木鳥よ汝も垂直登攀者
啄木鳥は幹の裏へと行ったまま
空遠くなる熊啄木鳥(くまげら)のドラミング

鴫立つや礎残る事五十
雨ながら鴫立つ沢にもうひとり
磯鴫や砂丘静かに崩れゆく

カーフェリー朱鷺の孵りし島指呼に

昨日今日飛騨とぶ鳥は雁ならし
古九谷の深むらさきも雁の頃
雁過ぎしあとむらさきの山河かな
へつつひに残る温みも雁のころ
噛みしめて深川飯も雁のころ
一雁の外れたるに似て吾が一生
雁やのこるものみな美しき
かりがねのこゑと思へばはるかなる
かりがねの百の着水ぶつからず
湖もこの辺にして雁渡る
みな大き袋を負へり雁渡る
雁の数渡りて空に水尾もなし
かうかうと励まし合うて雁渡る
一列は一途のかたち雁渡る
雁啼くやひとつ机に兄いもと
天に満ちやがて地に満ち雁のこゑ
文殻の燃えつつ解け雁のこゑ

初鴨に沼波たたみたたむなり
遥けさの初鴨の声聞きとむる
初鴨の十羽はさびしすぎにけり
初鴨に空母のやうな余呉湖かな

朝風や尾を越す鴨を吹き下し

鶴の来るために大空あけて待つ
鶴来ると早稲も晩稲も熟れいそぐ
鶴守のはがき一片鶴来ると
曳く脚のさやかにぞ田鶴渡る

海猫残る軒端不漁のにごり空

落鮎や一夜高瀬の波の音
今は身を水に任すや秋の鮎
落鮎の身をまかせたる流れかな
岸よりの落ちゆく鮎のあはれかな
落鮎のたどり着きたる月の海
落ち落ちて鮎は木の葉となりにけり
山々は鮎を落して色づきぬ
錆鮎や言葉をつくす出雲びと

紅葉鮒そろそろ比良の雪嶺かな
目に見えて魞ゆるびそむ紅葉鮒
紅葉鮒草に跳ねゐて傷つかず

喪の明けや木葉山女に日の差して

横顔を噺家と知る落鰻

落鯛や豊予水道上り潮

くひてけり猫一口のあめの魚
溯る腹うちかへし江鮭

鰍とは知らず身振りをして示す
山高く鰍突く魚扠(やす)かざしけり

釣り捨てし琵琶湖のぎぎに鳴かれけり

鰡さげて篠つく雨の野を帰る
鰡の飛ぶ夕潮の真ッ平かな
河口まで満ち来る潮に鰡はねて

網打のしぼりよせたる鱸かな
まっすぐに鱸の硬き顔が来ぬ
鎌倉を後ろへ回し鱸舟

うち晴れて鯊の八郎潟となる
空缶にきょとんと鯊の眼がありぬ
水族館陛下の鯊にまみえけり
水中に石段ひたり鯊の潮

はねる程哀れ也けり秋鰹
みちのくの地酒に戻り鰹かな

秋鰺によごれてをみなごの箸も

鰶を西行谷に近き家

鰯食ふ大いに皿をよごしては
大漁旗鰯の山のてっぺんに

貨物船脇に小鰯湧きゐたる

太刀魚をくるりと巻いて持って来る

火だるまの秋刀魚を妻が食はせけり
遠方の雲に暑を置き青さんま
さんま焼いて淋しき顔をしたくなし
全長に回りたる火の秋刀魚かな
氷塊の中から秋刀魚抜きにけり
秋刀魚の目氷こまかく砕かれて

みちのくの鮭は醜し吾もみちのく
友は健在年に一度の鮭だより
遡る鮭一尾と見れば一尾蹤く
鮞をぬかれし鮭が口を開け

尾花蛸這はせ夕市しぐれけり

世を秋の蛍はその日をくりかな
たましひのたとへば秋のほたる哉
秋ぼたる平家ばかりとなりにけり

秋の蚊のよろよろと来て人を刺す
くはれもす八雲旧居の秋の蚊に
秋の蚊のさやかに脚を垂らし来る

あぶれ蚊と一宿一飯生きめやも

飯もれば這って来るなり秋の蠅
わがからだぬくしととまる秋の蠅
秋の蠅顔をよぎりてあたたかく

年輪の渦にさまよふ秋の蜂
山頭火嫌ひを狙へ秋の蜂
触角を掃除してをり秋の蜂
光り来るものはと見れば秋の蜂

無理強ひに蜂の子飯をもてなされ

秋のてふかがしの袖にすがりけり
高浪をくゞりて秋の蝶黄なり
金堂の柱はなるゝ秋の蝶
長城を吹かれ越えして秋の蝶
橋立は風の回廊秋の蝶
秋蝶として黄斑の派手なるも
秋蝶をひかりの中に見失ふ
逆光のアサギマダラはつぶてめく

ぬけがらに並びて死ぬる秋の蝉
啼きやめてばたばた死ねや秋の蝉
秋の蝉梵鐘(かね)にあたりてひゞきけり
基のみが女に残る秋の蝉
通夜の間に飛び込んできし秋の蝉
鳴くときの身を浮かせたる秋の蝉

日ぐらしや急に明るき湖の方
蜩や浪もきこゆる一の谷
たちまちに蜩の声揃ふなり
蜩や天竜へなほ山一重
たっぷりと鳴くやつもいる夕ひぐらし
ひぐらしに肩のあたりのさみしき日
落葉松林ひぐらしのまたはじめから
暁蜩みとりの果てのありしなり
ひぐらしの山を四方に洗ひ鍬
遠蜩何もせざりし手を洗ふ
蜩や小さき橋も名を持ちて
蜩や男湯にゐて女の子
千古とはひぐらしのこの繰り返し
かなかなの鳴きかはしつつ遠のきぬ
空壕へかなかなしぐれ降り込めり
かなかなやある日は帰る道変へて

鳴き移り次第に遠し法師蝉
うちまもる母のまろ寝や法師蝉
尽く尽くと何急かすなる法師蝉
死出の足袋足にあまるや法師蝉
おほぜいのそれぞれひとり法師蝉
また微熱つくつく法師もう黙れ
どの木よりつくつくぼうし始まるか

蜻蛉釣今日はどこまでいったやら
畑に見る蜻蛉の中の我家かな
とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな
蜻蛉行くうしろ姿の大きさよ
とんぼ連れて味方あつまる山の国
よるべなき草をよるべとして蜻蛉
水を釣るさみしきことを夕とんぼ
目玉より動き出したる蜻蛉かな
蜻蛉を踏まんばかりに歩くなり
蜻蛉の入りくる門を出ることに
銀やんまジュラ紀の空の青さかな
石段にこと切れてゐる鬼やんま

生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉
赤とんぼ夕空瀆し群れにけり
人ゐても人ゐなくても赤とんぼ
とまりたきもの見つからぬ赤とんぼ

蜉蝣やわが身辺に来て死せり

ぎやう水のすて所なき虫のこゑ
よすがらや壁に鳴き入るむしの声
其中に金鈴をふる虫一つ
しろがねの刻を研ぎ出す暁の虫
虫の夜の洋酒が青く減っている
自転車の灯のはづみくる虫の原
虫の夜の星空に浮く地球かな
鳴く虫のたゞしく置ける間なりけり
ゆきどまりまで来しわが世虫のこゑ
月光を溯りゆく虫のこゑ
虫しぐれ原っぱに寝てゐるやうな
生きて知るソ連崩壊虫しぐれ
或る闇は蟲の形をして哭けり
昼の虫われに永仕へせし妻よ
昼の虫草に沈みし土台石
虫すだく家へなきがら戻りけり

海士の屋は小海老にまじるいとど哉
壁のくづれ竈馬が髭を振ってをり
断崖を跳ねしいとどの後知らぬ
品川過ぎいとど舞い込む終電車
妻なしの夜を重ねむいとどかな
大山に脚をかけたる竈馬かな

蛼やまださめきらぬ風呂の下
こほろぎのこの一徹の貌を見よ
こほろぎに拭きに拭き込む板間かな
蟋蟀が深き地中を覗き込む
こほろぎや眼を見はれども闇は闇
蟋蟀や火の中のもの強く反り
こほろぎのさみしいこゑをして鳴きぬ
こほろぎや風呂場のタイル一つ欠け
ひとり臥てちちろと闇をおなじうす
ちちろ鳴く奈落やオペラリハーサル
音立てて燈芯尽きぬちゝろ虫

鈴虫のいつか遠のく眠りかな
戸を細目に野の鈴虫の声入るゝ
泣きし過去鈴虫飼ひて泣かぬ今
鈴虫を飼ふや中年とはいまか

松虫のなくや夜食の茶碗五器
ききそめて松虫のまだ幼な鳴き

玲瓏として邯鄲のむくろかな
邯鄲や樅のほつ枝に星一つ
目つむりて邯鄲の声引きよせし
袖囲ひして邯鄲を聴きゐたり
邯鄲の冷たき脚を思ふべし

草ひばり非流離非流離と鳴きつるよ
草ひばりまだもののせぬ朝の皿
朝鈴の鳴きゐる横川恵心堂

ふるさとの土の底から鉦たたき
鉦叩風に消されてあと打たず
この人の聞いて居りしは鉦叩
十ばかり叩きてやめぬ鉦叩
暁は宵より淋し鉦叩
誰がために生くる月日ぞ鉦叩
生きたくば気ままに在れよ鉦叩
灯ともせば隅へ隅へと鉦叩
眠られぬ夜のためにこそ鉦叩
黒塗りの昭和史があり鉦叩
まっくらな那須野ケ原の鉦
鉦叩一打も弛みなかりけり

むざんやな甲(かぶと)の下のきりぎりす
灰汁桶の雫やみけりきりぎりす
きりぎりす時を刻みて限りなし
しばらくは風を疑ふきりぎりす
能登見える風の中よりきりぎりす
漕ぎてきし櫓臍の熱しきりぎりす
ぎすの声たかぶることもなくつづく

馬追が壁に来て鳴く雑魚寝宿
すいつちよの飛びこんでくる水仕かな
すいつちょん暢気がちやがちや早合点

がちやがちやの奥の一つを聞きすます
がちやがちやに夜な夜な赤き火星かな
がちやがちやや勝手口から母が出て

肩先に泊ってきつちきつちかな
しづかなる力満ちゆき螇蚸とぶ
暗幕にぶら下りゐるばつたかな
はたはたに蹴られて風のたなごころ
はたはたはわぎもが肩を越えゆけり
きちきちといはねばとべぬあはれなり
きちきちの真正面を見て飛べり
隆々と殿様ばつたの後脚

ふみ外す蝗の顔の見ゆるかな
列車待つ我に蝗よそよ風よ
でんでん野夕べ日を得て蝗とぶ

ざわざわと蝗の袋盛上がる
跳ねずにはゐられぬ蝗日和かな
稲子みる稲子に貌の似てくるまで
紅白の幔幕つかみ稲子麿
B29頭上に蝗採りたる日
掴まへし蝗意外に柔らかし

明け方や濡れて精霊ばつたゐる

稲虫のむつつりとをる筑波かな

浮塵子来て鼓打つなり夜の障子

蟷螂が片手かけたりつり鐘に
蟷螂の面ぬぐひては進むかな
墜ち蟷螂だまつて抱腹絶倒せり
かりかりと蟷螂蜂の㒵を食む
蟷螂の反りたる姿勢枝先に
かまきりの貧しき天衣ひろげたり
蟷螂のさめざめと泣くしぐさかな
蟷螂もこゑ出せば死に易からむ
わらわらと蟷螂月に飛びにけり
蟷螂の咀嚼のつづく石の上

螻蛄鳴いてをるや静に力無く
螻蛄鳴くや時間といふは待つたなし

みみず鳴くや肺と覚ゆる痛みどこ
蚯蚓鳴くや六波羅蜜寺しんのやみ
蚯蚓鳴くあたりへこごみあるきする
農日誌蚯蚓鳴きたることも書く
ゴム紐に力なくなりみみず鳴く
蚯蚓鳴く壁に画鋲の穴いくつ

蓑虫の簑は文殻もてつづれ
みのむしの此奴は萩の花衣
蓑虫の留守かと見れば動きけり
蓑虫の出来そこなひの簑なりけり
蓑虫の簑あまりにもありあはせ
蓑虫にうすうす目鼻ありにけり
蓑虫は一遍の弟子糞掃衣(ふんぞうえ)
蓑虫にヘリコプターの降下音
蓑虫の糸にぶつかる日本晴

有明や虫も寝あきて茶を立てる
茶立虫茶をたてゝゐる葎かな
此部屋に幾年ぶりぞ茶たて虫

御仏の鼻の先にて屁ひり虫
放屁虫エホバは善しと観たまへり
たはむれにへっぴりむしを裏返す

命かけて芋虫憎む女かな
芋虫のぶつくさと地にころげたる
芋虫の何憚らず太りたる
芋虫の縞の伊達ぶり見よとこそ
芋虫にして乳房めく足も見す

竹節虫の子や考ふる脚すでに

年々に飼ひへらしつゝ秋蚕飼ふ
秋蚕飼ふにほひの奥に人病めり

菜虫とる顔色悪き男出て

栗を出て行き所なき栗の虫

残る虫灯を引き寄せてこけし挽く

十方に音なかりけり雪迎へ

われからの鳴く藻をゆらす浦の風
月明り藻に住む虫は誰を鳴く

 
以上

作者名を知りたければ原典を参照されたし
因みに
「新版 角川俳句大歳事記 秋」角川書店 2022・8・31 初版

by 575fudemakase | 2023-04-05 16:32 | ブログ | Trackback


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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