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最近の嘱目句あれこれ49 2026年 (高澤良一)

最近の嘱目句あれこれ49 2026年 (高澤良一)

◼️春

受験校の選択二転三転す
街路樹の剪定てきぱき国道16
上から下眺めて剪定予定の樹
我が俳句花壇を耕すやうにして
東京湾から霞んで霞んで霞んだっきり
木落しに怪我人出ることさりながら
花摘みの日課の我に蜂騒ぐ
侍マックエイヤッと所望霾(つちふる)町
新築の木の香紛々たる家に東風(こち)
養花天一日雲を眺めけり
鎌倉を魚のやうに花の頃
今年の花はちらと見ただけ雑事に追われ
雨戸に手掛けつゝ聞けりホーホケキョ
LEDスタンド春夜の絵本閉づ
裸電球の質屋営業路地おぼろ
三時のおやつ貰ってラッコ上機嫌
花冷えやザブンと遣ったり進水式
花冷にエンジンかからず又遅刻
生き様は成り行き任せおらが春(一茶大好き)
暫くはタンポポの道牧歌的
人気無き山こんにちわ二輪草
仏足石滑りやすくて蜂転けぬ
つばなつばな寄らば切るぞの刃(やいば)の光
栄螺焼く焼き爛れると云ふことも
焼栄螺鼻がもこもこして来たり
とっくりと目の保養兼ね桜鯛
コンビニのネモフィラそよりと吹かるゝ日
あれまぁと二階にも蠅春なれや
長風呂は程々のぼせて出て来たり
わが趣向一茶謳歌のおらが春
春も末ヴィオラへたってノックアウト
舌鼓手間暇かけたさくら湯に
牡丹を取り囲む夜気十重二十重
空家今荒れ放題やしらは草
手に負えぬ化け物屋敷の茅花かな
勾玉のやうな就寝何時よりぞ
花疲れ顔がどんより暮れる帰途
椅子陰にひょろつく雑草日はつくねん
夕映えはつつじ色とも又違う
積み上がる石蓴波音始終して
カーテンを滑らせ聴くやホーホケキョ
本音とは隠しておくもの紫荊
飛花落花山の鞍部に差し掛かり
病院の花壇やはらかうまごやし
燕達もう来ているかハローワーク
薄光の何処より届く春じよをん
ご立派なつつじ屋敷と申すべし
歩道橋下を塒の夕燕
山頂公園炎ゆるつつじの固め植え
昇り坂つつじつつじをはすかひに
茅花茅花誰に似たのか不安定
園芸店の売り子のやうや花殻摘み
小学生手書きの名札植樹の木
今も未だ川のある町芹摘みに
ドウダンの辺り何処かに蜂の巣ある
昭和の日立ち寄る土管のある公園
釣宿の礼文の夕餉特大ほっけ
天皇賞出走騎手の色帽子
天皇賞色々帽子のゴールかな
天皇賞色とりどりの帽ゴール
養花天喉をいやしに近くのコンビニ
お花見と洒落し身を寄せ金澤文庫
ひじき煮は女将の十八番手作り感
卓球に夜更かし楽し緑の日
水面を飛んで歩いてみどりの日
みどりの日とんでもない句を二句ばかり
みどりの日薬嚥む眼を遠く遣り
笑ひとる卒論なんぞあらまほし
正直は最善の策座禅草
みどりの日踏まれた草にも花が咲く
みどりの日昭和二桁ボケ始め
蜂の巣は小さなうちに取り除く
鼻先を掠めゆきしは熊ん蜂
黄金週間何処へも行かず何もせず
てんぐ巣病患う桜参道に(ソメイヨシノ)
山椒がびしばし決まる四川料理
白っぽく暮れて夕べや春じよをん
迷い込んだ春の蠅をば逃しやる
春の蠅居間より逃すこと幾度
蜂の巣作り毎年庭の柑橘類
みかんの葉の光沢蜂を呼び込めり
ヤッホーの声挙げつつじの坂下る
流鏑馬の鹿島神宮埋む人垣
掠め来る里の燕の身のこなし
あられもなく浅蜊の飛ばす函の潮
函の浅蜊潮吹く様は出初式
コンビニの浅蜊の口元緩む数箇所
起立して一寸傾く新社員
台所で水栽培のヒヤシンス
こそばゆき風が吹くなり春じよをん
春じよをん心許なき有様で
春じよをんあっさり上る日照り雨
ひょろり立つはるじよをんの傍通りけり
圧倒する寝釈迦の蹠に曼陀羅図
カラッと晴れ大型連休一日目
緑の日海へ山へと雨ざんざ
大型連休山登り等検討中
雨ポツポツ庭木に鳴れり降り始め
足柄へ真っ直ぐかげろふハイウエイ
鳥見塚山吹映える谷戸を行く
小気味よきジャズのスイング目借時
モーニングジャズ聞きながら春遠出

◼️夏
つづめれば昼顔のやうな一生にて
足元をよくよく見れば蟻の道
その煙り真っ直ぐ上げる蚊遣豚
袋掛枇杷にかぶせる新聞紙
ざりがにが穴ぽこだらけにした畦道
大の字に寝てその上に鼾まで
大井川曲りくねって来る涼風
一ッ蚊のぷーんと遠よりこそばゆき
蟻の道雲の峯より嘘こくな
やれ打つな芸無き花火本物だせ
米値段斗り見る日や秋隣
じっとして一日大暑に耐えゐたる
蛍出て来る迄の時間馬鹿長き
水無月のバーガー噛めば入れ歯ずれ
消しゴムの残滓素手もて払ひ退け
消しゴムの消し滓払ふ夜の秋
2Bで引く棒線や夜の秋
大旱のガサツな頭でガサツな推理
クイーン演ずるマカロニ映画のロードショー(アンソニークイーン ザンパーノの役でシネマ「道」)
葉桜の梵と讃えて覚えをり(篠原梵)
葉桜の葉騒すこぶる壮快よ
お隣さん今年も枇杷の袋掛
湧き水の今こそ光れ柿田川
時報告ぐ柱時計や原爆忌
素の私飾らぬ私更衣
母の日の妻に届きし和蘭撫子
水面にうっすら蛇の衣の翳
がま口に薄暑のレシート折り畳み
貝風鈴縺れ鳴ること懸命に
水上を滑るくちなはスローテンポ
手を高く上げてくちなはやって来る
船跡はあめんぼのやうGPS
いい加減流されてをりあめんぼう
ひとり居の自由不自由女郎蜘蛛
くちなはの轢死を女見て見ぬふり
髪洗ふ石鹸何處ぞと風呂屋の宙
野良仕事果たして来たと高笑い
這い昇るビルの西日や外階段
茄子の辛漬け小間切れにしてもう一膳
隙間詰めて詰めて盛夏の冷蔵庫
イルカのショウお利口さんにはご褒美出
舌を巻く大蛇の如く呑兵衛で
怪盗ルパン並みの盗塁あらまほし(ナイター)
ドテラ流私にしては上出来よ(渓流釣)
ダービーに縁は無けれどその渦中(競馬 野毛散策)
おはようの声届く距離花かたばみ
清純な色気と云へば花かたばみ
もう菖蒲売るコンビニの出入り口
蕗の葉を斜め走りに小雨の蟻
願わくは硬貨より札芸の喜捨(野毛 大道芸)
ばったりと出会ひて興国禅寺の蟻(鎌倉五山第一位巨福山建長興国禅寺)
黒びかりウーバーイーツの雨合羽(深梅雨)
梅雨をゆく恰好はどうでもエコバック
瞳孔を開けっぴろげや姫じょをん
飛ぶ鳥の一閃常磐木落葉めく
燕反転忘れ物でもしたかのやうに
国芳画鯉と格闘快童丸
見るからに醜の虎魚の横っ面
ホトトギスこんな声とは初めて聞く
風上ミはそっちの方か行々子
蛍呼ぶこゑを細めて高校生
鱧は判らん魚の一つで在り続け
連休初日の炭酸入浴リラックス
懸命な昼夜の看護ホトトギス
熱さとらへて晩夏の血行促進温泉
亀遊館植え込むカラー館にて
菖蒲湯に肩を沈めてふー極楽
水浴の最中の河馬動物園
カンガルー思ったよりも小さき顔
カンガルーちょんちょんと飛んで又ちょんちょん
だっこするコアラ見に来た甲斐があり
炎天の男錨の匂ひせり
湯上りのフロント・ロビーでアイス珈琲
葉櫻や拡声機音母校より
湯上りのコーヒー牛乳おお冷た
馬鹿でかきビールジョッキをもつ写真
ナイル川河馬の獰猛ひた隠し
動物園風に丸めて河馬の耳
水捨の幣風にひらひら聖五月
菖蒲湯に手を取り合って親子連れ
夏痩せの体積排出ラドンの湯
吾が體躯ずっぽり抜けり菖蒲湯より
にわか雨予報的中ロンサール(ロンサールド・パリ)
金平糖加工が違ふ日本流(ポルトガルと作り方が違う)
山賤のひとりが口火はんざき譚
川底の岩になりかけ山椒魚
鯉の頭の堅牢思ふ湯屋の池
徐々に徐々に皐月の雲が拡がって
新商品電気使わず蚊が落ちる
千年生き手をつけられない木それは巨樹
釣果零昼顔咲いて退屈さう
ほうたるの尻に火点し飛ぶ山間
青梅の落つ場所選ばず伝心寺
館山の海に遊ぶ日砂日傘
脱衣篭では無くBOX世は移り
銭湯に誰がつれて来しハエ一匹
緑蔭を吹き抜けて風本を読む
銭湯の脱衣風景人様々
大首の古扇風機湯屋の端っこ
葉桜を揺らし特急通過中
窓越しに西日差し込む中二階
瀬戸橋を抜けて上げ潮きらきらと
かたばみは矢鱈繁茂し庭お手上げ
うち揃ひ街闊歩して半ズボン
我等老人取り残されて黄金週間
姫じよをん跨いで入る勝手口
病院の日参薄暑の16号
一八は流行らない花それで好き
一八に思い出すこと多々戦後
一八に日輪高く渡りけり
葉桜や風情の残る芦名橋(横濱市市電停留所)
浮き技を掛け掛けきって日本一(日本柔道選手権 体重無差別優勝 田島剛希)
容赦なく日は照りつけて小判草
薫風のはたと途絶えて小判草
走り幅跳びの助走みどりの風切って
フウの木並木貫くものに青葉風
青葉季トンネル灯の破線成す
柏餅の旗のひらひら安息日
上着這ふ蟻のあらあら困った子ね
アイスキャンデー一本の涼腹中へ
アイスキャンデー一本ペロリと平らげぬ
青ハタの刺身白身で味淡白
青ハタの蒸し身ぷりぷり絶品よ
青ハタの仄かな甘味潮汁
黄緑の山を見ながらクリームパン
待望の青ハタヒット金切り声
大型連休週末近くの喫茶店
押せ押せの旗日のコンビニ梯子せり
缶ビール干す奴屯イートイン
小判草こんなところに国道脇
小判草こんなところに海道筋
イートインで昼食済ます子供の日
イートインで一息入れんとアイスコーヒー
遠出せぬ黄金週間晴れ続く
青ハタ釣当りピッタリ止まる時
地ビールをタイで呑み鉄六角精児
青ハタ釣底取り疑似餌蛸にして
卓球又卓球連休費やして(世界卓球ロンドン)
稼ぎまくる蛸漁躍進モーリタニア
漁師達皆んな豊かに蛸壺漁
蛸の売上年間350億
筍の、「そうだ京都に行こう」のポスター
頭から足が生えてる生き物蛸なり
うすのろの蝸牛寄り道してゐたり
風に乗り風に反転蝉の声
立雲や錆し砲塔何を撃つ
青嵐終日吹いて疲れ知らず
箸つけて中華ちまちままあぼう豆腐
草野球腹が減ったよけふはここまで
蜥蜴の尾すすっと目先を錯覚か
ザザバタンと家並み打つ音青嵐
退院の妻に初物さくらんぼ
はつ夏の浜田海岸ゴミ皆無(鳥取 国府海水浴場)
夏海へ向ひ坂道チャリ疾走
花と緑の祭典パシフィコ横浜で
夕映の雲うす紅に姫じょをん
むらさきにコロンビア産カーネーション
ターコイズブルーがピッタリ珊瑚礁のラグーン
ナンプレに嵌まる妻見て柏餅
日照雨樟を荘厳八幡宮
鈴蘭が姿勢正して立つ花壇
凡人は凡人らしく更衣
ビール缶へこと潰して炎天へ
花かたばみ貧乏性は親譲り
突き棒の如き西日を顔面に
姫じよをん夕べ淋しく辿る道
序でに云うとグリーンエキスポは来年
ろろろんと五月のギター爪弾けり
夏の海其処に沿ふバスジャズ刻む
湾曲しバス疾走す初夏の常滑
鳥見塚葉桜季となってをり
ガスボンベ台車上下青嵐
はつ夏の葛電線を渡り初め
葉桜のグランド掠め京急特急(横浜高校)
短夜や夜風が立つて息子が帰宅
明易し塑像の天使羽根休め
花壇への水遣りくちなはホースなる
青あらし走り水まで十九キロ
丘陵に白亜の館薔薇咲かせ
かたつむり俳句に間口と云う言葉
カフェテラス半袖の客殖えて来て
アイスティ暫しストロー棒立ちに
アイスティゴクリゴクリと喉仏
アイスティいつも決まってシロップ五個

◼️秋
街路樹の季節のいろどり馬車道通り
寝そびれて蜩のこゑ平らに聴く
盆過ぎてげっくり食欲落ちしかな
木つつきの頓死頓死と木を叩く
颱風の暴れし翌日あの通り
消しゴムの消し滓長夜の粘着物
走り書き大方は句や獺祭忌
俳壇は無風色無き風の吹く
単純に歩くこと七節虫には如かず
虫のごとジージー哭いて電動ベッド
甲冑の目鼻の穴ぼこ秋寂ぬ
図書館の壁攀づほほう蔦紅葉
快晴を願う子供の運動会
深淵の静寂(しじま)を渡る秋の蛇
西瓜割り種黒々と残りけり
秋の蛇湖渡る時スタイリッシュ
俳諧暦月の満ち欠け絵に画いて
にんべんのおかかのふりかけ椎茸入り
同姓のアナウンスあり運動会
身体中に柚子の香気を染み込ませ
この季節東京から来てだぼ鯊釣
寝しなに降る雨のミシリと二百十日
カバーかけて貰ふや秋の新刊書
日輪は西へ廻りぬ西林寺
診察を待つ間使へる秋扇
啄木鳥のコツコツコットンリズミカル
稲雀何に飛び立つ磐梯山
鷹と云へば鷹の羽すすき姿消す(いつの間に)
鵙のニエお目にかかったことが無い
乾杯は濁酒に限る田舎者
鵙ギギと車のブレーキ利かす音
鵙ギギと車のブレーキめいた声
椋鳥とは一茶が詠んだ鳥のこと(一茶に次句あれば「椋鳥と人に呼るゝ寒哉」)
秋のほたる判る御仁と判らぬ御仁
快童のチンギスハーンの忌日なり(1227年8月18日66歳)
浜っ子に長寿の象の「はま子」さん(2003年10月59歳で死亡 野毛山動物園)
ピラカンサ近隣に殖ゆ空家の数
銭湯に迷い込んだり秋の蠅
秋めける日差し射しけり地蔵の頭
秋めける風が折々其の中に
桟橋の何処か秋めく弁天屋
護衛艦ガスる港の定位置に
霧こめるヴェルニー公園船影見ゆ
竹林をそびらに藁屋竹の春
季節やなあまさかまさかの秋刀魚定食
火達磨のさんまを夕餉屋台店
カンナ今奉書巻紙天空へ
コンビニのおもちゃっぽい味揚げポテト
取り敢えずの注文ビールとマッシュルームガーリック
おおこいつはいいやパンがどんどん進むマッシュルーム
湯上りの肌に染み入る虫の声
竜巻など突風の恐れ神奈川東部
ガスボンベ台車上下秋の昼

◼️冬
総落葉完了間際のこの銀杏
枯蟷螂かさりかさりと畦を行く
大根引抜けた抜けたと大声で
襟立てゝ突風の吹く漁師町
内子座出れば雪の不意打ち急ぎ足
ふくろふの魅入るその顔没我的
流木等拾ひ集めに浜焚火
下駄箱の上に印鑑、マスク、靴べら
雪吊りの松亭々と兼六園
火事に関する本の紹介図書館に
色褪せて赤・黄・ブルーのポインセチア
水仙の枯れ葉をちょん髷結うやうに
飛び出す絵本サンタ元よりトナカイも
龍角散を二転三転口の中
年の瀬を何する事も無くぶらぶら
ちゃんちゃんこ捨てよか今更着られぬ世
水仙は皆海を向き波濤音
小晦日出前の兄ちゃん鼻唄で
クラシックはからきし苦手十二月
骨取らんと一生懸命鰤の照り焼き
大き尻並べ師走のキッチンカー
納豆を禁じられをる病ひ一生(心臓病 僧帽弁閉鎖不全)
難儀してホ句の書き取り悴む手
昭和と云へばアロエの花の貧乏臭
朝立ちの靴音強く霜日和
入り江沿ひ海を見下ろす蜜柑山
奥日光の白滝凍りつく途中
冬物野菜両手に抱えフェリーを下船
祝詞の最中とんだところで大嚔
見落とした田作り急いで大晦日
セーターの毛玉等取りバスを待つ
舌を出すハカにはお前を喰ふ意図が(トンガラグビー)
どの道も大根台地を経て外海
おでん酒大蛇の如く呑兵衛で
湯豆腐が踊り出すまで長話
「枯れすすき」なんぞをトイレの最中に
ホ句作り下手は下手なり小六月
浮寝鳥程の睡りを細々と
年の湯にのんびり浸かり大晦日
懸大根のこの道ゆけば盗人狩(神奈川県三浦毘沙門)
海鼠たる身で惜敗を吹聴す
出勤の靴音戛と十二月
冬青空ダンボール函壊す音
小晦日筆圧足らぬ妻のメモ
舞殿の日向にこぼれ寒雀
地吹雪の募る一方五能線
焼藷売る声もあたたかさうにして
剥き、刻み、蒸す師走の下処理仕事
阿寒湖では凍裂、屈斜路湖では御神渡り
石蹴って蹴って登校近所の子
日脚共々変わり身早き師走かな
何と云う大袈裟鶴の求愛行動
文鳥の鳥籠膝に島田より(疎開先は静岡県島田)
寒緋桜目白にとってはそりゃ難儀
金目鯛鎧ふ鱗で日を返す
柔道は礼儀正しく三四郎
火事を見るゴリラの目付き見てみたし
動物園ふれあい広場の兎さん
湯屋の一角其処には痺れる電気風呂
水風呂はジャグジーの為無関係
女を見連れの男を見て師走
ラドンガス放出の温泉に長湯治
湯上りのほうじ茶飲んで気分ほっこり
銀鱈の西京焼の最前線
薬風呂顔撫でに来る空っ風
金輪際水風呂遣らぬ男にて
白長須鯨の體形京急2100
金輪際サウナは無縁ニュー松の湯
倶利迦羅紋紋どぼんと水風呂使ひけり
水仙の花後の葉結ぶは人の性(さが)
街の明りちらちらけふはクリスマス
待春の句ごころ刺激せる浪音
これは厄介場所を選んで嚔かな
悴める身体を折って大嚔
厚着して隙間を探す通勤車
国道沿いに屋台敦賀の野菜ラーメン
ドライバーに豪雪地帯の敦賀ラーメン
うんうんと唸って豚汁うどん食ぶ
豚汁のおかわり利尻の崎の宿
ありつける二月の濃厚豚汁定食
おでん食わす峠の茶屋撮るテレビクルー
香ばしきグラタン いい齢をしたお店(孤独のグルメ)
パン付グラタン美味しいなあを連発す
ボラーチョスープボラーチョ気分にさせる店(ボラーチョはスペイン語で「酔っ払い」を意味する)
濃厚なボラチョスープをパンで食ぶ
がっついてガーリック味の牡蠣グラタン
グラタンスープ幸せ気分にさせる店
足湯して河原の風に吹かれをり
かうかうと啼けば何処かで又かうかう
餌漁りは鳩であらざり鴉なり(ゴミの日)
ガード下焼鳥居酒屋賑々し
亀の手に会い砂蟹に会い鳥取今井浜海岸
黄の表示神奈川県の落雷状況
麦わら海老生息鋸南町沖合
雷未だ鳴らねど東京湾上に(レーダーによる表示)
ゲリラ雷雨アラーム表示東京湾上
雷ガシャンと皿割るやうに東京湾上
うすら寒き風伴ひて落雷あり
摩訶不思議落雷空は晴れをるに
雷神さん鼓の打ち方面白をかしく
地平線明るく雷雨立ち去りぬ
雷鳴を凌ぐ雨音聴きゐたり
雷鳴の東奔西走久良岐郡
雷落ちて椿の葉っぱ薄光り
雷一閃庭木の葉叢差し貫き
天上はどんちゃん騒ぎ雷猛けて
雨音の本降りとなる雷伴い
雹降って人も道路も大慌て
カーテンを引いて落雷遮断せり
落雷のどすんと一つにぶき音
朝のニュース昨夜雷凄かった
天気予報今年は暑さ前倒し

◼️️新年
駅中店こはしせんべいの店に寄る
私の句をとってくれろと初句会
目出度さもちう位也天満宮
青竹を舐める焔やどんど焼
左義長のたけなは肋見す青竹
どんどへ火雪がちらほら舞ふ中を
今たけなは狂ったやうにおんべ焼
鴉めく藁灰下降どんど焼
御降に私道隠れて仕舞いけり
行儀よき三保の松原お元日
凡人は凡人の句を初吟行
初日の出顔を出したり上総の海
志ん生の語りは古風でなつかしく
賓頭盧の膝を夕日の滑り落ち
勝ち方は百通りあり絵双六
よそゆきの顔して撮らる初写真
白鳥の首差し伸べて初飛行
神鶏のその長鳴きの喉見たし
先づは目出たく鱗びっしり金目鯛
初富士へ西湘バイパスまっしぐら
龍宮社漁港に鎮座えびす様

◼️相撲
力み消す立ち会いおのづと勝ち齎す
若隆景格の違ひを見せ付け相撲

◼️雑
一茶是に私も是にとホ句の道
素の自分鏡写しの如くホ句
何もかも中位也おらがホ句
俳句人生細道を行く道すがら
八十五過ぎての食のか細さよ
心から一茶恋しの八十路也
ジャジャ馬の如句は作るべし孕み馬のごと
石油の値段どかどか上がる六十余州
カオス剥き出しベトナム戦争三部作
選句の披講鉄(テツ)の一声甲高く(「濱」新年句会)
鉄(テツ)、稔(ミノル)生きてた頃の編集部(俳誌「濱」編集部)
キッチンカー店肉肉しブラジルのソーセージ
体操をして来て朝のジャングルジム
坂上り競ひし頃の鉄棒ぞ
ホ句じっと見ることカメレオンには如かず
千差万別人の在り方句の在り方
齢経て身に付くものの数には限り
コンビニの長きレシート受理したものの
極楽寺駅前健在丸ポスト
老人食小食小皿に佃煮取り分け
歯磨きは三日ともたぬ為体
骨折れて手当あたふたコルセット(妻、圧迫骨折)
あたふたと辿り着きたり電話口
回転ドアはサインポール程身軽でなし
新島は豹変地震大国日本(西之島周辺火山活動)
多作モットーの言い出しっぺがなり潜め(自嘲)
分包の薬違はず云十年
車中で聴くヘッドフォンより孤独のグルメ(松重豊)
手渡しの選挙結果の号外紙
眼球の構造あらは理科教室
雀語で書く論文は「意思疎通」(新説「鳥類には会話能力有り」)
津軽よされ津軽のじょっぱり声使ひ
立ったままの移動を禁ず京急バス
自転車屋何の修理か地に屈み
物臭太郎のその上をゆくナマケモノ
まな蓋にも老い皺小学同窓会
オランウータンの生國恋しと南向く
尋常小学唱歌「蛍の宿」は威勢よく
亀遊館併設コインランドリー
舐め回すやうにキリンの首を撮る
シマウマの縞柄ゼブラゾーンにも
猿は丸顔、犀は三角、ライオン四角(動物の顔)
犀どどと走った昔を思い出す
マッサージコーナー湯屋の一隅に
暗闇に緑の男ジャク&ベティ(横濱のシネマ館)
温泉(ゆ)談義を丁々別府、熊本だの
銭湯の中人値段も中ぐらい(六歳以上十二歳未満 or 小学生)
甘味処はその角曲がってとっつきよ
箸進むきんきの煮付け煮付けの王者(正式にはキチジ、北海道ではメンメ、東北ではキンキン 深海魚)
これは一興魚屋がやる定食屋
吼える吼える吼える選手の常勝ぞ(世界卓球)
俳諧の一歩一茶の真似事から
落ちんとす夕日水平水平に
よろしかり湯屋の彩光窓沢山
上妻宏光ペンペケ弾けば三味線ワールド(徹子の部屋)
たっぷり矯声交え矢野顕子ワールドは
三味線の胴はかりん樹ひっぱたく(上妻宏光演奏時)
三味線をしゃくり、ぶったり、泣かしたり
オリバーストーンパンドラの箱開きたり(地獄の黙示録)
一生懸け見とれてゐたは一茶道
抜きうちの質問内科医矢継ぎ早
前後にふたりママチャリの運び物
客吸い寄せラーメン一杯にある力
宿六の私め贔屓のイートイン
桃太郎医院は街の接骨師
日本の旨いラーメン国道沿い
日本のモータリゼイション育むラーメン
準決勝以降は力量横一線
国道8号車社会の屋台ラーメン
アトリエの家壁真白に観音崎
新品のグローブみたいクリームパン
ポリポリとポテトチップス酒の当て
日本の十七歳が躍動卓球
この道を往けよ往けば判るや食レポ道(孤独のグルメ)
何故か幸せアンティーク家具のゆとりに似て
控え目な応対豊富なメニュー一覧(孤独のグルメ)
クスッと笑ふ笑ひ上等サザエさん
空しきを絵に描いて見す山下画伯
最高の癒やし豚丼戛戛と
ノルマ達成腹が減っては何でも来い
コンビニの買物ビニール大袋
粉臭き石州瓦の街散策
石川の瓦だらけの街チャリで
振って出す不二家のアンパンマンペロペロチョコ
バックグランド歌は「どうにかなるさ」の呑み鉄
「美の壺」の初代案内役は谷啓
鐘撞くや六時きっかり薬師寺さん
潜水写真撮らんとドブン鋸南町
カフェテラス日差しの移り来る席に
京急で朝の通勤ご苦労さん
バス後部座席陣取り三陸行
曲変りペンペコ変調津軽追分
鳩居堂便箋線香商う旗竿(さる文具店)
掻き鳴らすギターオレーの声交え


以上

by 575fudemakase | 2026-05-17 15:17 | ブログ | Trackback


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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