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最近の嘱目句あれこれ52 2026年 (高澤良一)

最近の嘱目句あれこれ52 2026年 (高澤良一)

◼️春
つつじ咲く町内築地塀又築地塀
春や春旅籠の中居芸妓の着付け
簡単に打たれて春のドジな蚊
横濱市歌花の三春の丘越えて(関東学院)
荷解きの最中春の蚊に寄られ
あたたかくなればやーな害虫NONNON
何食はぬ顔のおとぼけムツゴロウ
旅人として目を落とす壺すみれ
饒舌な椿が或る日塞ぎ屋に
蛙の目いつも水平線の上
段差無きところで転ぶ四月馬鹿
赤尾谷うぐひとプールの遊び谷(五箇山温泉)
産卵のうぐひの遡上おびただし
期待したがとうとううぐひに出逢えぬ旅
子供らとうぐひを手づかみバケツに満杯
一穢無きグリーンアスパラ道南より
力づくで落とした蜂の巣雨に萎縮
かたばみのうすむらさきの日向に犬
こち風にボートうなづきゆく湖面
潮(うしお)の香運ぶ波風濡れ干潟

◼️夏
広々した植田の彼方温泉街
風待ち港入り江にごちゃごちゃ烏賊釣船
升酒にけふの松魚は勝浦産
水無月の測量の日よ六月三日
水無月の測量の日よ海猫の横濱
油引きもやしパリパリフライパン
雨上がりの大滝を見て県境
岩魚づかみ小さな笑顔が喜んで
滝風に地球が廻る足許廻る
螢の宿は川端やなぎとは至言
再発見風に匂ひのあることを
勧められ舌のさ迷ふ西瓜かな
ヤッホーのホーが追いかけゆく岳陵
今は未だ汚れてをらぬ祭足袋
カナヘビを驚かしたり見逃したり
向日葵に笑ひ声あり高笑ひ
屋形舟の女ちらりと左端(広重のトリミング)
むむむむと大橋あたけの夕立図(広重構図)
ダリの悲観ダリの楽観水爆図
烏賊めしはいかがですかと根室本線
百万弗の夜景道の玄関函館で
函館の烏賊めし長万部の蟹めし
薔薇に棘エネルギッシュは全てで無し
クスクスがヘヘヘに変わりお化け屋敷
雷に浮上のマネキンてらてらつんつるの(百貨店)
雨にしくしく淋しがり屋のほたる(エリック・オール)
蟻歩くはらぺこ青虫参考に
老鶯に背骨を起こす朝まだき
茶畑の景は変わらずプーアル茶(タイ)
雑草の螢袋の殖やし方
アナベルのポンポン咲きが庭縦断
アナベルの魁の花薄みどり
見下ろせば植田あちこち高架橋
荘川の水透けどほし鮠の見ゆ
夜は妖精(ニンフ)のひとり舞台の噴水公園
見上げればビルの谷間の噴水公園
噴水のかたはら読む本新刊本
平日は30分おきに出る噴水
出たり引っ込んだりもぐら叩きのやうな噴水
皆ハッピー都心の噴水公園は
ライトが点き太陽無くなる噴水公園
ホルムズ海峡動きありそで梅雨入確定
人指しゆびを震えるやうに歩く蟻
指辿りつゝとんでもなく小さい蟻
道産子のうはまえ跳ねて競馬好き
ややありて山車に糠雨雨宿り
さっきそこ通ったばかりきつね雨
飴細工日に透かし見る祭の子
九絵定食ドカンと運ぶ胃袋へ
又注文鰹のなめろう冷や茶漬け
舞い込める忘我の時間白雨の後
船笛二度海霧を破って東京湾
遠くだが気がかりな雷診療日
吊り鉢の花の植替え夏向きに
酢漿草に日に日に強くなる日差し
大方はペチュニア 吊鉢夏バージョン
ちゃんづけで金魚に挨拶末っ子は
よくもまあ殖やしたもんだ夏向き吊鉢
気がつけばこの辺藪蚊にさされれし処
蚊遣豚焚いてわが家の蠅全滅
老鶯たまさか別誂えの声を出す
早泳ぎのクロールはかういう手付き
赤手蟹出てくる出てくる磯の森(油壺)
目つむって洗髪石鹸取り逃す(銭湯にて)
朝顔の成長日がな見て得心
くちなはすいすいその辺の草叢で

◼️秋
呑兵衛のずずと啜れり鹿スープ
屋根爽やかソーラーパネルうち敷きて
釣り上げしダボ鯊の顔近く遠く
蝦夷鹿が線路横断列車は停止
隠元の黒ゴマ和えをわしわし食う
歯も見せて口とがらするカマス達
売れに売れ「はらぺこ青虫」七十ヶ國
カタカナで書かれて威厳を落とすリンゴ
奥飛騨のどん詰まる道秋高し
類想を遠ざけてゐる冬瓜の句
自家取りの苦瓜嫌いはいさよなら
駅前の場所を選ばず赤い羽根
洗ひ物片して山妻月見の座
もう一段進む乗鞍岳の粧ひ
くちぐちに深山の冷え白骨温泉
鯊釣の立ちんぼ海岸そこを行く
ご褒美と連日秋晴れ干し物に
城郭を曲がったとつつき黒鉄黐
与太話栗の鬼皮剥きながら
朝霧や出勤前の野島橋
場数踏み栗の皮むき上手なもの
桃好きで買いに出でたる不二家のネクター
東京湾べりに住まひて野分雲

◼️冬
店長のおすすめ平目の縁側ぽん酢
ほろ酔い機嫌中トロマグロをお酒で流す
掌にのせてすえた匂いのねずみもち
獨逸戦張攻策が裏目に出(サッカー)
竹馬と竹馬の友とは無関係
竹馬の運転おっとおっとの連続で
隣り部屋一人のやうな避寒宿
石がゴミゴミが石噛むことは無し(カーリング)
煮凝や腕の袖肉ぷるぷると
大三十日チラシを折って屑籠に
日脚伸び始むちょっとづつちょっとづつ
巻き込まれまいと空風吹く国道
雪は思い切り降って満足この上なし
鯛焼の頭・尾 今川焼の前・後両方楽しんだ
力づくで倒産脱出冬の虹
もうチョイもうチョイの連続熱戦カーリング
毛糸編む一目一目に丹精込め
発酵進む密閉タンク山眠る
彷徨うように崎鼻に来て花アロエ
知ってるのは思ひ通りになる笑ひ
松重の孤独のグルメ町中華(食レポ)
小春日の岩壁そびらに小柴漁港
カメラワーク縦横無尽に白鳥クルー
山桜ふぶかれ雲散霧消の景
料理は感ですすと遣るものけふは豚汁
懐かしの鯨肉給食話題の納会
この番組でもカウントダウンゆく年来る年
使ひきりたきものの一つに冬野菜
丹頂の舞踏は横へ又横へ
着ぶくれてを卒業する日何処へ行こ
睡りにつく鴨の姿は皆過去形
ラグビーボール蹴り上げられた空の群青
長葱のこれ長過ぎてココ何とか
ダンプ洗ふすっかり洗ふ手も洗ふ
ダンプ洗ふすっかり洗ふ四温晴
御不浄に石蕗を活けあり三溪園
悴める身をほぐす如尿(ゆばり)の音
荒汁の滋味は漁師料理の滋味
大根でカマの煮付けをほんにやはらか
新海苔の黒むらさきに漬け朝餉
日脚伸ぶとちんたら仕事すっかり夜
冬の虹正面に据え出勤路
普段着は薄茶の前開きカーディガン
やや苦手な野菜の一つブロッコリ
盛付けにあれこれ品替え冬野菜
我も又地吹雪の道引き返す
小さき嚔して飼犬の寝転べる

◼️️新年
〆のいっぱい店の女将の橙サワー
コケティシュは長鳴き鶏の類かな
大とんど焼き尽くされて小とんど
ポッペンの女寄り目をする時あり
日に一度碍子に当る旭街新し
独楽回し光の頬笑み増幅す
左義長の悲鳴に替り雄叫びを
とんど果て徐々に東京湾白む
投宿の記念に一句箸袋
紐に紐繋いで初荷をくくる紐
新宿の喫茶ピアソラ想定外

◼️相撲 

◼️雑
北前船の船主の家やでんとあり
手紙の主片山津温泉にて置屋して
攣る脚の素破に芍薬甘草湯
サロンパス机上の何処かに常備薬
急ぐゴミ出しご飯はよそって食べといてと(山妻)
骸骨の形(なり)なぞらへて鬚を剃る
共に尻丸き飛鳥と氷川丸
大桟橋は一見翼おおとりの
風は風から剥がれて己が道目指す
飛行音あの方角は館山か
秀逸を莫迦と云はれて鼻白む
一節太郎歌ってなんぼ小守歌(浪曲小守歌)
滅びゆくものの筆頭味噌煎餅
岐阜は大垣生まれの味噌煎餅(創業安政六年)
味噌煎餅に向かって云ひたき「お久しぶり」
補助輪の外れる齢は知っとるかい
云っておくが補助輪無しは五歳前後
抱き止めて欲しくて補助輪無しの私
入っとたんメニュー押し寄せてくる店大かんげい(松重 孤独のグルメ)
メリーさんに何だかんだと世の中は
赤い靴履く子にメリケン波止場かな
つがると云へば演歌師千のおどうの唄(千昌夫)
害虫忌避剤ヒバNONNONをスプレイす
怖くなしひら仮名書のふらんけんしゅたいん
何事にも雨垂れ石を穿つ精神(漢書)
評論家ピカソ語って云十年
鳩描いてピカソの自由ふわつけり
不退転ピカソ抽象絵画にはゆかず
ダリダリと罵しるやうに云うて褒む
船笛が船笛呼び出す東京湾
上空は違ふ風吹くベトナム行
目薬を外してばかり私は莫迦
ピカソと横尾貫通するもの哲理
省略して色で呼ばるる笑点メンバー
キュービズムの冒険ピカソの女から女
モンローのフレアスカートのそそるもの
そこそこの俳句作りて云十年
古株の俳句作りでありんすよ
ひと回り大きな人に句も趣味も
下手に季語入れぬ句が好き勢い削ぐな
大絵馬の横腹叩いて喝入れぬ
自転車乗りにも跳び級ありて孫自慢
クルージングとは聞いただけでも強勢な
死に方を見て見ぬ振りの云十年
根太工事完了すべすべフローリング
根太踏んでほーらこんなに凹んでる
根太少し弱って来たか畳替
前をゆく人の前ゆくあれも人
食パンをこんもり割って引き出す柔軟
奔放の自由を残す詩型を探れ
唸るなら艶歌風雪流れ旅
この駅の発車メロディ何だっけ
草野球に振り逃げと云う変な打法
一枚二枚コレ青空の数え方
シンバルの一打楽団昇天す
ラーゲリは聞いただけでも尻窄まる
カレンダーこうやってああやってほら遠眼鏡
つまらない登校途中缶蹴りして
一風呂浴び来てやれやれコーヒー牛乳
横柄を絵に描いたやうドーベルマン
美味しいもの食べ向っ腹鎮めんか
青痣は帯状疱疹注射の跡
煮付け食うご飯の滋味を味はひつゝ
箸止まらず完璧で隙ない魚定食
広報車は病院の外選挙かな
エピソードに始まるシネマスター・ウオーズ
切る爪の向きが厄介老の爪
宇都宮LRT使って郊外へ
頻繁に会話の中の「うちの犬」
玄関に履き散らかしてスニーカー


以上


by 575fudemakase | 2026-06-12 15:14 | ブログ | Trackback


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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