2014年 01月 16日 ( 1 )

藪入り

藪入り

例句を挙げる。


まゝ母の愛うすけれど藪入に 水守萍浪
エンジン音藪入りの空見つからず 伊東幸子
屋根にのぼれば藪入の女来つ 太田鴻村 穂国
恩寵にかなしくなりぬ藪入子 石原舟月 山鵲
母と寝て母を夢むる藪入かな 松瀬青々
薮入して秋の夕を眺めけり 松瀬青々
薮入に暁空の青きかな 増田龍雨
薮入に生れておりし仔牛かな 穴井 研石
薮入の姉の下駄履き野菊摘む 南 南浪
薮入の戻りてよりの牛の世話 杉 艸子
薮入やついたち安き中二日 高井几董
薮入やついでに古き墓参り 松岡青蘿
薮入や思いは同じ姉妹 正岡子規
薮入よ十銭禿の少年よ 大庭紫逢
藪入して秋の夕を眺めけり 松瀬青々
藪入て暫し炬燵の主かな 竹冷句鈔 角田竹冷
藪入といふなつかしき日なりけり 細川加賀 生身魂
藪入にうれし母や常乙女 松瀬青々
藪入にまじりて市を歩きけり 鬼城
藪入にもたせやるべきものもがな 福田蓼汀 山火
藪入に実生の桐の育ちかな 菊池赤水
藪入に暁空の青きかな 増田龍雨 龍雨句集
藪入に来しまゝ母をみとりけり 鈴木重久
藪入に来てゐる噂聞えけり 中村汀女
藪入に梅の紅白咲きにけり 野村喜舟 小石川
藪入に生れ落ちけり遠眼鏡 川崎展宏
藪入に藪なき道となりにけり 白岩 三郎
藪入に言はれて拝む持仏かな 蒼[きう]
藪入に餅花古りて懸りけり 前田普羅 新訂普羅句集
藪入に鯛一枚の料理かな 前田普羅 新訂普羅句集
藪入のことさら母の泣きにけり(五十年も前のことなれど) 細川加賀 『玉虫』以後
藪入のさびしく戻る小道かな 河東碧梧桐
藪入のどろぼう廻りダイヤの王 菊池京子
藪入のはやゆふぐれの小家かな 桜坡子
藪入のよき衣いやし伏見帖 会津八一
藪入のをとめさびたる簪かな 麦南
藪入のセーター赤く出でゆきし きくの
藪入の二人落ちあふ渡しかな 正岡子規
藪入の児に馳走や釣小ぶね 魯文
藪入の包かたへに面子打つ 野中ちよこ
藪入の吾がなさぬ子をいたはりぬ 会津八一
藪入の大きな包みいそ~と 木代ほろし
藪入の姉の下駄履き野菊摘む 南南浪
藪入の小僧丁稚ら今いづこ 石塚友二
藪入の小燈かこち膳につく 蝶衣句稿青垣山 高田蝶衣
藪入の帰れば母の灯しけり 篠原温亭
藪入の恋まで連れて来し噂 勝尾艸央
藪入の新井薬師に凧あがる 皆川盤水
藪入の日の浜宿の畳かな 綾部仁喜 樸簡
藪入の星あふれたり繭の国 三嶋隆英
藪入の村の底までぱつと晴 工藤ひろえ
藪入の母の焚く炉の煙たさよ 高野素十
藪入の流行目にさす薬哉 露月句集 石井露月
藪入の父や閻魔のほくそ笑 尾崎紅葉
藪入の田舎の月の明るさよ 高浜虚子
藪入の碧空の凧澄めるかな 種茅
藪入の胡坐をかいて見たる哉 竹冷句鈔 角田竹冷
藪入の脛おしかくす野風かな 几董
藪入の蒲団の中や親拝む 湯室月村
藪入の雨たまりゐる葎かな 大峯あきら
藪入の鮑の海を渡り来し 鈴木穀雨
藪入やうれし涙をもらひ泣 妻木 松瀬青々
藪入やくらがり峠降り来しと 阿波野青畝
藪入やついでに古き墓参り 青蘿
藪入やはゝが折り焚く柴燃ゆる 一杉
藪入や二人のいもといつくしみ 野村喜舟 小石川
藪入や二尺ばかりの露地に入る 竹冷
藪入や古びし母の姿見に 霽月
藪入や名張乙女の振分け荷 高木一誠子
藪入や墓の松風うしろ吹 一茶 ■文化七年庚午(四十八歳)
藪入や寝ものがたりの夜半の雨 草城
藪入や山が大きく迎へける 野中亮介
藪入や山にかゝりて雪一里 月斗
藪入や思ひは同じ姉妹 正岡子規
藪入や日帰りにする山二つ 西山泊雲 泊雲句集
藪入や昔我身もありにけり 小澤碧童 碧童句集
藪入や桃の径の雨にあふ 加舎白雄
藪入や母すこやかに梅の花 野村喜舟 小石川
藪入や母にいはねばならぬこと 高浜虚子
藪入や母に後れし父一人 妻木 松瀬青々
藪入や泪先立人の親 一茶 ■文化十四年丁丑(五十五歳)
藪入や父が遺愛の硯箱 沼澤石次
藪入や皆見覚えの木槿垣 正岡子規
藪入や磐梯白き裾を展べ 斎藤節子
藪入や縁きる咄よもすがら 正岡子規
藪入や覚えの石に川渉る 月村
藪入や覚えの膳に鹽肴 松瀬青々
藪入や難波を出でて長柄川 蕪村
藪入や鳶の喧嘩もなつかしく 青畝
藪入りといふ日の古き雨を聴く 龍男
藪入りと言ふて山河のこげくさい 松澤雅世
藪入りのいづこも屋根の雪卸す 川上季石
藪入りの人らしくその母らしく 成瀬正とし 星月夜
藪入りの夢や小豆の煮える中 蕪村
藪入りの朝遠山のあらたなる 伊東達夫
藪入りや彩あでやかにアロハシャツ 吉田北舟子
藪入を追ひ越しもして中辺路を 大橋櫻坡子 雨月
裏戸よりつとかけ込みて藪入す 山上荷亭
身寄りなき藪入町を歩きけり 雪鳥
雪屋根のもと藪入の子が急ぐ 臼田亜浪 旅人
鬼北に面テ打たれて藪入子 増田龍雨 龍雨句集
山茶花や宿下り寒し屋形者 浜田酒堂
年々の同じ衾に宿下り 松村蒼石 露
里下りの野ひとつ越ゆや綿ぼうし 黒柳召波 春泥句集
養父入やうきを五日のわすれ草 松岡青蘿
養父入や鉄漿もらひ來る傘の下 蕪村 春之部 ■ 早春


以上
by 575fudemakase | 2014-01-16 07:41 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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