2018年 01月 22日 ( 5 )

コーヒー の俳句

コーヒー の俳句

コーヒー

あたたかしのむコーヒーも濃く甘し 京極杞陽 くくたち上巻
アマリリス炎のいろ珈琲香だちゐて 柴田白葉女 『月の笛』
イーハトーブの雨つぶでコーヒーをどうぞ 前田保子
カウベルに迎ふ夜霧のコーヒー店 川村紫陽
きこく垣に春の砂塵やコーヒー欲し 細見綾子
きこく垣に存の砂塵やコーヒー欲し 細見綾子 花寂び
コーヒーとでこぽん一つゆめひとつ 臼井文法
コーヒーに春の焚火の灰まじる 夏井いつき
コーヒーのミルクの渦や今朝の冬 山田節子
コーヒーの一杯分を時雨けり 岩垣子鹿
コーヒーの強き香りや秋時雨 藤山波紋
コーヒーの香を枯山に洩らし住む 津田清子 二人称
コーヒーの粉の浮きたる義士祭 大石雄鬼
コーヒーはブラックがよし巴里祭 森 礼意三
コーヒーはブラックにする寅彦忌 森 武司
コーヒーを挽き薫らすも事始 辻田克巳
コーヒーを揺らす朝の春の海 岩淵喜代子 朝の椅子
コーヒー代もなくなつた霧の夜である 下山英太郎
コーヒー店永遠に在り秋の雨 永田耕衣
コーヒー碗ぬくめて淹れる雁の頃 石川文子
セピアの写真泛く 鮭上る日の珈琲店 伊丹公子 アーギライト
セロ弾きゴーシュ居そうな 木洩れ日珈琲館 中田敏樹
つゞく動乱コーヒーくろく沸騰する 穴井太 鶏と鳩と夕焼と
デザートに一口珈琲日短か 辻田克巳
バード・パークの門番 珈琲色で 午前 伊丹公子 ドリアンの棘
ぷりぷりとコーヒー色の裸かな 今井千鶴子
まだ冷しコーヒー所望したきかな 稲畑汀子
みぞるゝや弔旗コーヒー店をかくし 岸風三楼 往来
わがための珈琲濃くす夜の落葉 福永耕二
安房二月コーヒー店も花あふれ 新井 英子
一杯のコーヒーの銭さくら草 細見綾子
一盃のコーヒーの銭さくら草 細見綾子 黄 炎
一椀の珈琲のぬくみ春くるゝ 『定本石橋秀野句文集』
宇宙さみし一月のコーヒー店 酒井 弘司
嘘も一緒に飲み込んだ短日の苦いコーヒー 熊谷従子
黄砂ふる朝より二杯目のコーヒー 足柄史子
黄落や港に多き珈琲館 古賀まり子 緑の野以後
黄落をブレンド けさの珈琲に 中田敏樹
夏炉なき冷や珈琲匂ひ来る 殿村莵絲子 花 季
花は珈琲にのみ散る 筑紫磐井 花鳥諷詠
花杏珈琲を挽く朝の刻 岩城久治
荷風忌や焼き立てパンと珈琲と 芦川まり
蝦蛄仙人掌咲く珈琲の香の中に 池田秀水
皆出でよ食後コーヒー秋芝に 嶋田摩耶子
角砂糖中にコーヒー亀鳴いて 石川桂郎 高蘆
緩やかな珈琲の渦春の海 倉田健一
缶コーヒー膝にはさんで山眠る 津田このみ
缶珈琲ごとりと夏の闇に出る 辻美奈子
缶珈琲温石として懐に 小谷ひろゆき
丸善に秋思の木椅子 濃い珈琲 大西やすし
顔見世やコーヒーに八ツ橋そえらるる 土田桂子
錦木紅葉コーヒー店内みんな愉悦 中北綾子
銀杏散る我が珈琲にも一つ落ちよ 仙田洋子 橋のあなたに
空々と男抱き込む珈琲浄土 攝津幸彦 鹿々集
敬老の日のコーヒーのアメリカン 村本畔秀
敬老の日や珈琲は濃くひとり 寺沢はる子
黒きコーヒー夏の夜何もはじまらぬ 野澤節子
今朝秋の出勤途上の珈琲店 高澤良一 暮津
三伏の珈琲好きも病むうちや 石川桂郎 高蘆
篠懸の花咲く下に珈琲店(カツフエ)かな 芥川龍之介
蛇穴を出てコーヒーを買いに行く 村上哲史
若水に珈琲の香の膨れくる 高岡すみ子
手渡しにくる缶コーヒー大花野 東原順子
出没の珈琲を猪と思いけり 永田耕衣 人生
春の風邪街にコーヒー黒く沸く 猿橋統流子
春の夜の明ける愉しみ珈琲の琥珀を飲みて胃をなだめたり 西村尚
春はあけぼの珈琲は炭火焼 田沢公登
春深く挽く珈琲はキリマンジャ口 長谷川かな女 花寂び
初秋の珈琲にがく少女期終る 内藤吐天 鳴海抄
初富士に珈琲さゝぐボーイあり 長谷川かな女 雨 月
女給笑ひ皿鳴りコーヒー湯気立てゝ 高浜虚子
寝ござ干す峠の茶屋の罐コーヒー 村本畔秀
新涼の壁に珈琲分布地図 岩崎照子
新涼や英語の中の朝の珈琲 鈴木鷹夫 千年
真白きテーブルクロス冷し珈琲 岡松 あいこ
晴れし香のコーヒー遠山ほど霞み 野澤節子 黄 炎
清明やざわつく立飲み珈琲店 能城檀
青春の苦き珈琲ゼリー食む 成田郁子
雪の声珈琲は重厚紅茶は軽快 日野草城
雪嶺に目を離し得ず珈琲のむ 岩崎照子
雪嶺は 遠い切り絵で 珈琲沸いた 伊丹公子 アーギライト
雪嶺やコーヒー餓鬼のわが乾き 秋元不死男
窓高き珈琲倉庫蚊喰鳥 木村 都由子
送別の珈琲秋の星うつし 長谷川かな女 牡 丹
霜害や起伏かなしき珈琲園 佐藤念腹
待つためのコーヒー秋はきまぐれに 山本つぼみ
大学に来て踏む落葉コーヒー欲る 中村草田男
鷹鳩と化すコーヒーにミルクの渦 吉田ひろし
暖炉の火燃ゆる音するコーヒー店 林真砂江
地圖をさし珈琲実る木ををしへけり 室生犀星 犀星発句集
朝の珈琲濃くて父の日はじまりぬ 中村明子
朝刊とパンとコーヒー風五月 浅野右橘
鳥雲にぺこんとへこむコーヒー缶 穴井太 原郷樹林
通りすがりに珈琲にほふ雪の町 つじ加代子
天高くなる珈琲がうまくなる 蔦三郎
冬のコーヒー一匙分の忘却や 寺山修司 『 わが高校時代の犯罪』
冬匂ふ珈琲幸もこの程度に 山口誓子 和服
冬立ちにけり町角の珈琲の香 伊丹三樹彦 人中
燈火親しコーヒーの香にひたりつつ 間地みよ子
二杯目の珈琲苦し夜の落葉 橋本榮治 逆旅
熱きコーヒー書斎派の暑気払ひ 辻田克巳
馬来珈琲の30セント 混血同志 伊丹公子 ドリアンの棘
敗色濃し珈琲を飲む椅子探す 林田紀音夫
梅の村にて珈琲をちびちびと 如月真菜
煤逃やコーヒー店に僧の居て 大橋正子
買物の女も駄馬や花珈琲 目黒はるえ
白ら息はそのまま夜霧コーヒー欲る 町山直由
白鳥見る悪魔の濃さの珈琲喫み 鈴木栄子
犯人の飲み掛けアイス缶コーヒー 守屋明俊
飛雪の町 さまよう 朝から珈琲飢餓 伊丹三樹彦 覊旅句集三部作 磁針彷徨
百合の壺匂ふ真下に濃き珈琲 吉屋信子
氷原に珈琲こぼす なにの標 伊丹公子 アーギライト
封を切るコーヒーの香や夏館 磯崎美枝
片手もてコーヒーを挽く原敬忌 伊藤紫水
母と来て噴水見ゆる珈琲館 岩淵喜代子 螢袋に灯をともす
菩提樹下誘はれて涼し珈琲どき 桂樟蹊子
棒砂糖珈琲に噛む四迷の忌 下村ひろし 西陲集
本能寺変冷し珈琲に余燼 長谷川かな女
夢の世や珈琲館はいまも雪 摂津よしこ
木がらしは外にはげしも夜ふけて寒くもの食ふ珈琲店のなかに 中村憲吉
遊船に移りゆく景コーヒー甘し 吉良比呂武
郵便秤に載せ朝涼の珈琲豆 鈴木栄子
冷し珈琲飲みて一と日の句読点 三輪温子(雨月)
鈴懸の花咲く下に珈琲店かな 芥川龍之介
炬燵今日なき珈琲の熱さかな 久米三汀 返り花
珈琲がすこしすつぱく花曇 小島千架子
珈琲と 鴎と 同性愛のふたり 伊丹公子 アーギライト
珈琲とポインセチアに待たさるる 今井千鶴子
珈琲と桜のムース四月寒 島山允子
珈琲にきんつばが合ふ漱石忌 本山卓日子
珈琲に蚊のこゑの来る斜陽館 鈴木鷹夫 風の祭
珈琲に酸ほのかなるみどりの日 辻美奈子
珈琲に浮かべし氷音涼し 長谷川櫂 蓬莱
珈琲のお代り自由春時雨 桐村日奈子
珈琲のかをり直進花わさび 石寒太 翔
珈琲のむ粘つく鳥のはばたき飲む 高野ムツオ 陽炎の家
珈琲のモカ挽く香り今朝の秋 奥村 八一
珈琲の渦を見てゐる寅彦忌 有馬朗人
珈琲の苦味かぐはし寅彦忌 牧野寥々
珈琲の香にあふ舗道秋の雨 片山桃史 北方兵團
珈琲の香にいまは飢ゆ浜日傘 横山白虹
珈琲の匙ひんやりと初紅葉 務中昌己
珈琲の酸味卯の花腐しかな 永方裕子
珈琲の水汲みにゆくお花畑 山田春生
珈琲の朝の湯気みな春待てる 原子公平
珈琲の豆を碾く音夜の秋 長谷川櫂 蓬莱
珈琲の豆挽く音の冴返る 伊東ゆみ子
珈琲の味も香もなく春の風邪 植木千鶴子
珈琲の爐紙に泡立つ余寒かな 葛西省子
珈琲はブラツククリスマスローズ 星野麥丘人
珈琲はブラック生き過ぎたかも知れぬ 立岩利夫
珈琲は手の中の沼秋ぐもり 皆吉司
珈琲や夏のゆふぐれながかりき 日野草城
珈琲や其角が露を探し居る 永田耕衣 葱室
珈琲や葱を思いて熱かりき 永田耕衣 物質
珈琲や葱を想いて熱かりき 永田耕衣 物質
珈琲や夜に入るまでの蝮草 桂信子
珈琲よき家居を恋へりスキー行 森田峠
珈琲を飲むとき冬の日は斜め 今井杏太郎
珈琲を喫せりロッヂ「五千尺」 高澤良一 宿好
珈琲を書斎に沸かし寅彦忌 岩崎健一
珈琲を入れてあら兎も茶色 あざ蓉子
珈琲を挽く香の厨弥生尽 大野雑草子
珈琲屋劇画の多喜二起ち上がれ 阿部娘子
珈琲屋出て珈琲屋梅雨深し 辻桃子
珈琲館船の汽笛が梅雨誘ふ 河野南畦 湖の森
珈琲館鶺鴒の巣のあるらしき 岡崎筍林
珈琲秋思の 銀匙 重くも軽くもなく 伊丹三樹彦 一存在
珈琲店河鹿鳴く瀬の風入れて 手島 靖一
珈琲熱し白山茶花の散りはじめ 増沢和子
珈琲濃しあさがほの紺けふ多く 橋本多佳子
珈琲濃しけふ落第の少女子に 石田波郷
珈琲濃し木枯めぐる六本木 柴田白葉女
珈琲啜るウィーンは遠しライラック 今泉貞鳳
珈琲碾くかたへにくろし烏猫 田中冬二 俳句拾遺
鄙びつゝわが娘育つや花珈琲 佐藤念腹
鱶を飼うコーヒーいつも胃に溜まり 八木三日女 落葉期
鵙聞けばコーヒーの香の昔かな 斎藤空華 空華句集

コーヒー 補遺

かまくらへ運ぶコーヒー熱きかな 阿波野青畝
かんばしき黒珈琲や初時雨 日野草城
かんばしく珈琲たぎる余寒かな 日野草城
きこく垣に春の砂塵やコーヒー欲し 細見綾子
クロイツェル・ソナタ氷片珈琲に 日野草城
コーヒーのむ冬日の窓に木椅子寄せ(八ヶ岳山麓二句) 細見綾子
コーヒーの氷のかけら音すなり 篠原梵 年々去来の花 皿
コーヒーをひく女あり廃港に 佐藤鬼房
コーヒーを飲みに出るのが避暑散歩 阿波野青畝
コーヒーを飲み雪壁の中走る 細見綾子
コーヒー飲み残して下る斑雪山 廣瀬直人
コーヒー喫む美術の秋の森の中 山口青邨
コーヒー店前古草の成長す 永田耕衣
コーヒー奢って 刑事立ち去る 夏至の巷 伊丹三樹彦
コスモスを活けてコーヒー豆ひける(呉服元子さん茶房) 細見綾子
ぺたんこの珈琲茶碗冷房に 渡邊白泉
ミモーザの花下の珈琲まだ冷めず 阿波野青畝
一匙一匙コーヒー飲む吾子町燕 中村草田男
一椀の珈琲のぬくみ春くるゝ 石橋秀野
一碗の佳き珈琲に惜む春 日野草城
花見舐めして珈琲碗鬱勃たり 永田耕衣
蝦夷の奥珈琲もとめ額の汗 角川源義
海峡を越えきし朝の珈琲喫む 伊丹三樹彦
海底探険談 コーヒーに粗目(ざらめ)沈め 伊丹三樹彦
角砂糖中にコーヒー亀鳴いて 石川桂郎 高蘆
鴨平悼む コーヒーに匙ながく沈め 伊丹三樹彦
寒灯やコーヒー熱き欠茶碗 日野草城
雁わたる街でコーヒー豆を買ひ 細見綾子
玄き珈琲飲みて別れて旅路青し 中村草田男
吾に濃き珈琲ありぬ避暑期過ぐ 星野麥丘人
三伏の珈琲好きも病むうちや 石川桂郎 高蘆
秋はものの 珈琲封じるミルクの膜 伊丹三樹彦
秋日和惜しみ一杯のコーヒー飲む 細見綾子
秋風や珈琲の木のいとけなき 高野素十
出没の珈琲を猪と思いけり 永田耕衣 人生
春昼の珈琲濃かれただ濃かれ 相生垣瓜人 負暄
春昼を来て大阪の濃き珈琲 右城暮石 句集外 昭和三十八年
小さきコーヒー店あり冬日満つ(八ヶ岳山麓二句) 細見綾子
聖菓ありコーヒーに糖入れずとも 阿波野青畝
青芝に弧を描く珈琲紙コップ 鷹羽狩行
雪の声珈琲は重厚紅茶は軽快 日野草城
雪の夜の黒珈琲は沈痛に 日野草城
雪の夜や珈琲重き舌の上 日野草城
千九百年生れの珈琲冬の草 永田耕衣
大学に来て踏む落葉コーヒー欲る 中村草田男
誰もみなコーヒーが好き花曇 星野立子
潮を聴き黒き珈琲に牛乳を流す 日野草城
長き夜や珈琲の湯気なくなりぬ 日野草城
提灯花珈琲の香のしてきたり 燕雀 星野麥丘人
屠蘇にかへ大久保康雄と初珈琲 角川源義
冬の日や珈琲沸し進みすすむ 山口誓子
冬高原コーヒーのめば椅子きしむ(八ヶ岳山麓) 細見綾子
冬匂ふ珈琲幸もこの程度に 山口誓子
冬立ちにけり町角の珈琲の香 伊丹三樹彦
熱き珈琲歌劇少女とゐて啜る 伊丹三樹彦
梅を見てより一杯のコーヒーかな 細見綾子
挽きたてを提げて珈琲木菟遠し 秋元不死男
挽き立ての珈琲狐臭に勝ちて匂ふ 日野草城
飛雪の町 さまよう 朝から珈琲飢餓 伊丹三樹彦
風花や木椅子数個の珈琲店 有馬朗人 天為
母の日ひとり珈琲にミルク咲き 岡本眸
芳烈の珈琲に重きクリイムを 日野草城
冷まじや珈琲を断ち酒を断ち 相生垣瓜人 明治草
烈日の珈琲や放屁連発翁 永田耕衣
珈琲(ブラック)や湖へ大きな春の虹 燕雀 星野麥丘人
珈琲にさくら四分や恋に似る 森澄雄
珈琲に春飲の事亦あらむ 相生垣瓜人 負暄
珈琲に普化らしき蛾の投身す 永田耕衣
珈琲の渦を見てゐる寅彦忌 有馬朗人 立志
珈琲の香が木犀の香を消せり 相生垣瓜人 負暄
珈琲の霜見刻なる鋼(まがね)かな 永田耕衣
珈琲の梅雨を越すべき濃度かな 相生垣瓜人 負暄
珈琲の目にぞ古草尤もだ 永田耕衣
珈琲はアメリカン 尼僧も加わるパイプ椅子 伊丹三樹彦
珈琲はブラツククリスマスローズ 雨滴集 星野麥丘人
珈琲はブラッククリスマスローズ 星野麥丘人
珈琲や夏のゆふぐれながゝりき 日野草城
珈琲や葱を想いて熱かりき 永田耕衣 物質
珈琲や夜に入るまでの蝮草 桂信子 草樹
珈琲をあまくあまくして事務疲れ 日野草城
珈琲を吾が飲めり兵は泥水を 日野草城
珈琲を淹れよげんじつかくきびし 安住敦
珈琲を淹れよちちははふとこほし 安住敦
珈琲を淹れよひとみなしんじつなし 安住敦
珈琲を碾く度秋の深みけり 相生垣瓜人 負暄
珈琲煙草不養生の身や木の葉髪 村山故郷
珈琲館に好きな絵ありて夏深し 桂信子 草影
珈琲館昆虫色の西東忌 鷹羽狩行
珈琲館辻の灯くらく窓涼し 水原秋櫻子 餘生
珈琲秋思の 銀匙 重くも軽くもなく 伊丹三樹彦
珈琲豆挽く山番 床に栗鼠走らせ 伊丹三樹彦
珈琲濃しあさがほの紺けふ多く 橋本多佳子
珈琲変へ器日々替へ梅雨長し 林翔
轢かれたる猪の匂いの珈琲哉 永田耕衣 人生
霙ふるまたよからずや珈琲喫む 山口青邨


by 575fudemakase | 2018-01-22 02:17 | 無季 | Trackback | Comments(0)

紅茶 の俳句

紅茶 の俳句

紅茶

おもい涙のような紅茶を 印度洋 伊丹公子 パースの秋
きゅっと鳴る紅茶の砂糖秋の昼 高澤良一 宿好
グラヂオラス濃き紅茶にひかれけり 毒島 忠孝
しあはせの一杯冷し紅茶かな 麻生 直美
トマト好き故にピザ好き紅茶好き 高澤良一 素抱
ピエロ一人日覆ふかく紅茶のむ 岩永佐保「丹青」
やちまたの吹雪を言ふ子夜の紅茶 及川貞 夕焼
レモンいれて紅茶薄るる朝から雪 内藤吐天 鳴海抄
ローマピザ薔薇の芳香の紅茶淹れ 高澤良一 石鏡
一睡もせざりし紅茶にレモンの輪 友岡子郷 遠方
下り立ちて紅茶冷めたりシネラリヤ 会津八一
夏旺ん紅茶はベルガモット入り 高澤良一 暮津
花つくり紅茶の卓を若芝に 及川貞 夕焼
血のような紅茶を飲みてサラリーマン 仲上隆夫
呼吸せぬ窓を見つめてアイス・ティー 吉原文音
紅茶あつし凍てつつ薔薇のひとさかり 春草
紅茶あまし蔦の若葉の朝の艶 碧雲居句集 大谷碧雲居
紅茶さへ吾は水のむ夏の月 会津八一
紅茶のむ少女ら夜もスキー服 中島斌雄
紅茶の波紋 女王の名授かる州都にて 伊丹公子 アーギライト
紅茶待つ梅雨の曇りの砂時計 安達 淑子
紅茶土瓶の湯気の夜の春の蚊 北原白秋
紅茶熱しバレンタインの日と思う 金堂淑子
紅茶熱し霧にむせたる咳のあと 稲垣きくの 牡 丹
紅茶濃き樹海うもれに蔦温泉 斎藤富雄
紅茶濃し日覆朱きカフェテラス 佐々木幸(朝)
紅茶欲し枯野の果てに海あれば 原田青児
紅茶淹れ軽騎兵聴く六日の夜 大島民郎
今朝の秋紅茶のレモン透きとほる 河村凌子
糸瓜忌の紅茶に消ゆる角砂糖 秋元不死男
自愛日々冷し紅茶も控えつつ 大島民郎
秋の夜や紅茶をくぐる銀の匙 日野草城
秋の夜や紅茶をくゞる銀の匙 日野草城
秋の夜や紅茶をくぐる銀の匙 日野草城(1901-56)
秋涼し紅茶に入るるローズ・ヒツブ 志村秀子
春一番紅茶に沈む角砂糖 夏目暁子
春浅く火酒したたらす紅茶かな 杉田久女
春昼にひとりでえらぶ紅茶碗 谷口桂子
初旅や午後の紅茶は東京で 佐土井智津子
小鳥来て午後の紅茶のほしきころ 富安風生
小夜ながら紅茶の時間冬籠 楠目橙黄子 橙圃
人妻は紅茶に毒を。我に戀を。 筑紫磐井 花鳥諷詠
青葡萄紅茶のみたる手の血色 片山桃史 北方兵團
雪の声珈琲は重厚紅茶は軽快 日野草城
雪の夜の紅茶の色を愛しけり 日野草城
雪崩るるか午後の紅茶を濃く入れて 川崎展宏
蝉声や染料として紅茶煮る ふけとしこ 鎌の刃
窓に他人の屋根また迫る朝の紅茶 林田紀音夫
霜白し独りの紅茶すぐ冷ゆる 中村汀女
脱ぎ手袋の指に見られて紅茶飲む 河野南畦 『焼灼後』
朝ぐもり紅茶におとすひとりごと 野口光江
朝の紅茶鷽の口笛聞きながら 尾田秀三郎
鳥交る紅茶に澱の溜まる間も 櫂未知子
汀女忌の紅茶に落とす洋酒の香 大津希水
冬の小鳥紅茶が喉を過ぐように 高野ムツオ 陽炎の家
冬天のどこまで異邦紅茶澄む 対馬康子 吾亦紅
透明な紅茶軽快なるノック 片山桃史 北方兵團
梅雨寒の紅茶に落とすブランデー 入江陽「絆」
飛行機を下りて暖炉と紅茶かな 楠目橙黄子 橙圃
氷柱して受信所朝の紅茶沸く 宮武寒々 朱卓
父も来て二度の紅茶や暖炉燃ゆ 水原秋桜子
幕開いてひとり紅茶の雪夜かな 渡邊水巴 富士
木の実拾ふことに飽きたる紅茶かな 八坂 洵
木槿咲く窓辺に紅茶飲んでをり 菅井たみよ
目白来る時間紅茶を二人ぶん 長谷川晴子
朧夜のひとりの紅茶冷めやすし 谷口桂子
蟷螂に午後の紅茶の香る窓 宮武寒々 朱卓

紅茶 補遺

しみじみと熱き紅茶をわかさうよ 安住敦
ジム紅茶すゝり冷えたる夜長かな 杉田久女
パンと紅茶大寒に入る朝日和 村山故郷
やちまたの吹雪を言ふ子夜の紅茶 及川貞 夕焼
花つくり紅茶の卓を若芝に 及川貞 夕焼
客消えぬ紅茶の余瀝白*碗に 日野草城
紅茶が出る赤犬の屍を赤毛翔つ海辺 永田耕衣
紅茶は湖塔もたれくる雨の会議 金子兜太
紅茶欲る渇きを春の愁ひとす 上田五千石『田園』補遺
紅茶淹れて呉れる妻あり初蛙 楠本憲吉 孤客
子供等に楽しき紅茶雪だるま 星野立子
寂びしけど寂びしけど紅茶わかしてゐる 安住敦
秋の夜や紅茶をくゞる銀の匙 日野草城
秋惜しむ湯気の婆娑たる紅茶かな 飯田蛇笏 旅ゆく諷詠
十六夜の紅茶に牛乳を入れしめず 日野草城
春愁の妻に紅茶をつくらしむ 日野草城
春浅く火酒したたらす紅茶かな 杉田久女
小鳥来て午後の紅茶のほしきころ 富安風生
常磐木を落つ雪のあり紅茶のあと 大野林火 早桃 太白集
寝そびれて冷し紅茶のこころかな 山田みづえ 草譜
新緑の雨に紅茶のかんばしく 日野草城
青東風に紅茶のけむりさらはるゝ 日野草城
雪の午後長き戦の世の紅茶 石田波郷
雪の声珈琲は重厚紅茶は軽快 日野草城
雪の夜の紅茶の色を愛しけり 日野草城
雪の夜紅茶をいれて甘からぬ 山口青邨
霜白し独りの紅茶すぐ冷ゆる 中村汀女
朝の紅茶(チャイ) 沐浴河岸を大俯瞰 伊丹三樹彦
幕開いてひとり紅茶の雪夜かな 渡邊水巴 富士
毛刈りどき微風が運ぶ紅茶の香 金子兜太

by 575fudemakase | 2018-01-22 02:16 | 無季 | Trackback | Comments(0)

コーラ の俳句

コーラ の俳句

コーラ

コカコーラにおくび連発独立祭 高澤良一 素抱
コカコーラ持つて幽霊見物に 宇多喜代子(1935-)
コカコーラ瓶中の燈や冬の首都 高野ムツオ 蟲の王
モノクロの街にコーラの赤い缶 金山桜子
子規知らぬコカコーラ飲む鳴雪忌 秋元不死男
雛の夜や戦争にほふコカコーラ 工藤克巳
壁のような女生徒がいてコーラ飲む 穴井 太
壁のような女生徒が居てコーラ飲む 穴井太 天籟雑唱

コーラ 補遺

子規知らぬコカコーラ飲む鳴雪忌 秋元不死男
セスナ機を眼下 六十階のコーラ 伊丹三樹彦

by 575fudemakase | 2018-01-22 02:14 | 無季 | Trackback | Comments(0)

ココア の俳句

ココア の俳句

ココア

ココア啜る夕顔の前の博士かな 清原枴童 枴童句集
遠霞ココアは舌に浸み渡る 横光利一
結実中カカオ色なるカカオの実 高澤良一 さざなみやつこ
口紅にカカオの匂ひ夏逝かす 金久美智子
秋夜ココア一椀に君を去なす 梅林句屑 喜谷六花
春暖炉ココアの美しき昼に 金田咲子
小春の海とろりとココア飲みにけり 笹尾操

ココア 補遺

朝寒のココアの湯気に触れにけり 日野草城

by 575fudemakase | 2018-01-22 02:13 | 無季 | Trackback | Comments(0)

ジュース の俳句

ジュース の俳句

ジュース

いのちあり果汁琥珀に透きとほり 藤木清子
ジュース飲むすぐ足もとの虫に鳴かれ 横山白虹
ワタナベのジュースの素です雲の峰 三宅やよい
下戸二人柘榴ジユースにしてしまえ 石口光子
果汁にて保ついのちや松の内 朝倉和江
缶ジュース飲めば逆立つ文字の露 島田静子
喉で吸う果汁日本列島若し 金子兜太
紫陽花とジユースを供ふ何埋めし 右城暮石
自販機のジュースどすんと原爆忌 中村棹舟
初登山神と飲み干す缶ジユース 吉原文音
沢蕗や冷して曇る果汁缶 金子 潮
梅雨日照り畠に分け合ふ缶ジユース 八木幸男(蘇鉄)
母に作る果汁春雪しきりなり 古賀まり子 緑の野以後
椰子ジュースひたひた 赤道近くの音 伊丹公子 ドリアンの棘
罐ジユース飲むとき秋の雲みたり 皆吉司

ジュース 補遺

さくらんぼ黒き果汁を弥踏まれ 山口誓子
ジュース試飲かげを与へて時計草 阿波野青畝
ドリアンの果汁すすり無心なる兵か 伊丹三樹彦
雲海 薔薇色 機内配りのジュースで覚め 伊丹三樹彦
果汁飲む 顔隠すまで椰子かたむけ 伊丹三樹彦
果汁耀りあひむかふわれに恋ごころ 伊丹三樹彦
薫風や二つ穴あけ缶ジュース 安住敦
紫陽花とジュースを供ふ何埋めし 右城暮石 虻峠
夜の果汁喉で吸う日本列島若し 金子兜太
葉桜の分教場にジュースの瓶 細見綾子

by 575fudemakase | 2018-01-22 02:11 | 無季 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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