2018年 04月 15日 ( 1 )

2018年 4月 ねずみのこまくら句会の諸句

2018年 4月 ねずみのこまくら句会の諸句



花どきの三度乗り替え日帰り旅

花咲満ち散るも楽しと風に乗る

500号しだれ桜の絵のしだる

(「500号しだれに枝垂る桜の絵」 もあるがどちらがよいか。画のサイズも大きいのだから少し大袈裟でもよかろう)

ゴンドラが春の画廊に揺れてをり

ぶれたるが良し白鷺を写しけり

(ブレたるが佳し白鷺の接写像 もあり。カタカナ表記は、時に、意味の伝達を一目瞭然にする)

よな曇り長城に果てありにけり

(回想句か?)

遺されし刻(とき)いとしみつ垣繕ふ

一樹の桜昼月掲げ淋しからず

花くず掃くジーパン似合う大黒さん

(「似合う」の処、「似合ひの」では?)

花に合ひ花に疲れる齢かな

(素直に、ストレートに表現)

花の河岸たどれば逝きし人ばかり

(うつつから一瞬、幽明界に入る)

花の酒持病を熱く語り合ふ

(「花の酒」がいいのか、「花見酒」がいいのか。後者の方が少し親密感が出るか?)

花の夜好きだった人また逝けり

(「夜」の処、「夜が」では?)

花冷えや酒屋・本屋が閉店す

(酒屋・本屋と二つ並べた方がよいのか?「こたびは本屋が閉店す」とした方がよいのか)

芽柳の大枝垂れして眠気さす

芽柳の明るさにつひ近寄りぬ

(「つひ」は最終的に効いているや否や?)

教室を辞して仰げり春の月

啓蟄や野良出の手甲堅く締め

鯉のぼり稽古相撲の声路地に

(空間配置の関係がよろしいのでは…と思った)

高みより思い切り良き春落葉

(ほほうと思った。「良き」の処、「良く」もあると思った。)

菜の花の畑に売地の札の褪せ

(うらぶれた感じが出ている)

菜畑を見え隠れしつランドセル

山峡の桜誰にも見られずに

(「誰にも見られずに」の処、もう少し上手にやって欲しいところだが、まあこれでも…)

山桜白し昼月その上に

思ひ出はかなしき器桃の花

(五七の思わせぶりに「桃の花」は応えているか?私の判断は「難しい」だ。)

紫木蓮散りて真白に裏返る

(新鮮とも思えるが既に在るか?)

児らの描く人みな笑顔桃の花

(まぁ出来ていると言った程度か?)

時に春眠貪りもして寡婦十年(ととせ)

(ズズッと表現した 。齢はとっても勢いがある)

耳敏き目高足音に散る早さ

(「足音に散る」の処、一寸洒落て、「跫に散る」の表記もある)

辞世句を詠みに吉野の桜狩

七たびの春めぐり来もなほ仮設

春隣絵本を持って膝に来る

(絵本を持って跨り来る子春隣 とか 絵本を持って押し掛け来る子春隣 とか。原句の語順がおかしい)

初燕歩けるうちは旅せよと

触れてみるこのやはらかきものの芽に

(「やはらかきもの」で一旦ぶったぎりたい。その後に「xxの芽」とやりたい。尋常では面白くない。さて何を持って来るのか。ヒントを言えば、とことんマイナーなものがよい)

触れなんと我先に追ふしゃぼん玉

身ほとりに清らな大気利休梅

(利休梅の質感は出せていると想う)

人間の生まれる話桃の花

(出来てはいるが。桃太郎の童話が下敷きにありそうなので、そうなると多少減点か?

それとも桃太郎のことをそれとなく言ったのか?それなら「桃太郎の生まれる話」だろう。この時の末尾の季語の決め方は難しい。但しこれが決まれば秀吟)

生まれるも死すもこの里花の雨

(飾らずに出てきた言葉だろう)

雪嶺の見ゆる家家いぐね垣

断捨離の何から始む花は葉に

(季語適切)

遅日かな湖心に白帆集まりて

摘みにけりぽぽと煙吐くつくづくし

(類型がありそう。既に小生の句に以下がある。爪弾くつくしの頭よりぱと煙 ももすずめ)

日蓮像の膝下人寄る竹の秋

廃屋やあととりが花仰ぎゐて

(いいが、句柄が一寸古過ぎの感あり)

背に触れて枝垂桜は揺り籠めき

(この句を見ていて、車椅子生活者の視点といふのを想像してみた。)

白布掛けプチパン寝かす花曇

(プチパンの援用がなかなか効いている)

八十路とかく空仰ぎみること多し

(老人の習性が板に付いて来た)

抜けし歯をいつまで捨てぬ万愚節

(「いつまで捨てぬ」の処、「後生大事に」もありと思った)

晩年の憧れの職桜守

(出来れば「晩年の」程度で終わりたくない、「云ふなれば」とかまだまだやれそう。)

避難者は未だ七万鳥帰る

富士快晴庭のつづきの蕨畑

木組美し鼓櫓の廻廊飛花落花

野を焼いて小さな川の生まれけり

(「小さな川」が現出することもあろう。ここで本質的に「小さな」が必要か?唯の「小川」ではいけないか?そうだとすると、「野を焼いて小川が生まれゐたりけり」)

愉色・憂色スダジイの芽吹き時

(「スダジイの芽吹き」は一種異様であろう。光陰から引き出されるものとして愉色・憂色を挙げている)

夕桜へアクセルを踏む会ひたくて

(アクセルはアクセルペダルの略。自動車関連用語。表現少し洒落てみたか?)

夕桜明智の妻の墓に散る

恋猫の痩せ細りたる眠りかな

老ふまじや一人歩きの花の夜

(健気や自分自身に言い聞かせている。ここで「や」の処、「と」もある。どちらがよいか?)

賤ヶ岳湖に影濃き斑雪村

鶯の正調目覚めよき朝(あした)

(調子が外れるなんていうことが皆無)


以上


by 575fudemakase | 2018-04-15 18:13 | ねずみのこまくら句会 | Trackback | Comments(0)


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《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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