2018年 05月 31日 ( 9 )

梅雨の俳句あれこれ

梅雨の俳句あれこれ

梅雨空
梅雨曇
迎へ梅雨
青梅雨
梅雨籠
梅雨寒
梅雨夕焼
梅雨晴
走り梅雨
梅雨明

以上


by 575fudemakase | 2018-05-31 15:12 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

梅雨曇 の俳句

梅雨曇 の俳句

梅雨曇

『空海書韻』読み耽りゐる梅雨ぐもり つじ加代子
あかあかと杏熟れたり梅雨曇り 内藤吐天
かもじ屋に晝も灯ともる梅雨ぐもり 吉屋信子
ジャスミン茶匂ひ濃くあり梅雨曇 高部純子
干魚匂ふ街古びたり梅雨曇 長谷部虎杖子
駒込のことさらの梅雨曇りかな 小坂 順子
献血の乙女まぶしき梅雨曇 相馬遷子 雪嶺
荒海も今日は静かに梅雨ぐもり 池内たけし(欅)
荒海を見たく来し日は梅雨ぐもり 池内たけし
最上川全長のいま梅雨ぐもり 耕二
四万十川に白波を見ず梅雨曇 桂 信子
死のそばに生揚焦がす梅雨曇 三谷昭 獣身
蛇皮のバッグざらつく梅雨曇り 立川京子
人といふ人皆恋し梅雨曇 高橋馬相 秋山越
声出して身を軽くせむ梅雨曇 朝倉和江
石一つとむらふ鐘や梅雨曇 北見さとる
沢瀉の葉かげの蜘蛛や梅雨曇り 飯田蛇笏 山廬集
梅雨ぐもり写経の硯洗ひけり 高橋淡路女 梶の葉
梅雨曇りベルの音よく冴ゆる門 横光利一
梅雨曇り金属地帯の灯を消すな 穴井太 原郷樹林
梅雨曇り皮嚢よく匂ふ朝 横光利一
梅雨曇り甍古りたる鶴見町 殿村菟絲子
梅雨曇る*えりにむかひて田を植うる 秋櫻子
梅雨曇橋がつなげる町の音 佐藤脩一
梅雨曇児が来て井戸に声こもらす 川口重美
梅雨曇太き柱に凭れけり 垣東清子
白衣ひとりクローバアよぎる梅雨曇り 金尾梅の門 古志の歌
風鈴を吊る軒ふかく梅雨ぐもり 飯田蛇笏 椿花集
網に入るあをさばかりや梅雨曇り 臼田亞浪 定本亜浪句集
木の枝葉ポプラもおもく梅雨ぐもり 木津柳芽 白鷺抄
木も鳶も半天の梅雨曇りかな 加藤楸邨
茴香の花の匂ひや梅雨曇 嶋田青峰

梅雨曇 補遺

おかめ笹針芽矗々梅雨ぐもり 山口青邨
パラボラアンテナ腕逞しく梅雨曇 山口青邨
下り来てしづかな淵の梅雨曇 日野草城
献血の乙女まぶしき梅雨曇 相馬遷子 雪嶺
四万十川に白波を見ず梅雨曇 桂信子 花影
禅寺の松のしかかる梅雨ぐもり 桂信子 草影
沢瀉の葉かげの蜘蛛や梅雨曇り 飯田蛇笏 山廬集
丹沢も石老山も梅雨ぐもり 山口青邨
梅雨ぐもりの海と万葉集の松が一本 荻原井泉水
梅雨曇「卯波」に電話鳴りにけり 桂信子 草影
梅雨曇るえりにむかひて田を植うる 水原秋櫻子 岩礁
梅雨曇る心の底にひびくもの 原石鼎 花影
梅雨曇る筑波青草まみれの娘 金子兜太
病室に日々来る手紙梅雨ぐもり 高浜年尾
風鈴を吊る軒ふかく梅雨ぐもり 飯田蛇笏
網に入るあをさばかりや梅雨曇り 臼田亜郞 定本亜浪句集
荼毘の火のみえがたく梅雨曇りかも 飯田蛇笏 白嶽

以上

by 575fudemakase | 2018-05-31 14:58 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

梅雨空 の俳句

梅雨空 の俳句

梅雨空

送電線無限梅雨ぞら鷺倦めり 宮武寒々 朱卓
日が割る梅雨空洗罐婦に水云ひなりに 磯貝碧蹄館 握手
梅雨ぞらの鋼索夜半も硬はこぶ 宮武寒々 朱卓
梅雨空となるオルガンの踏みごたへ 奥坂まや
梅雨空と吾子の泣声かぶり病む 吉野義子
梅雨空にひろごりて夜の大樹かな 原田浜人
梅雨空に罅はしらせて雷一つ 相馬遷子 山河
梅雨空のずり落ちてくる馬の尻 石寒太 炎環
梅雨空の月あるらしき雲明り 五百木瓢亭「瓢亭句日記」
梅雨空の突っかえ棒の外れ月 高澤良一 鳩信
梅雨空へ三十六峰雲を吐く 滝青佳
梅雨空や水も昔の色ならず 林原耒井 蜩
梅雨空や独楽屋の独楽のみな横倒れ 細谷源二
梅雨空や鳩くぐりてもくぐりても 鈴木鷹夫 渚通り
梅雨空を一瞥鞄掛け替へる 小出秋光
梅雨空を押上げのぼる観覧車 中里泰子
梅雨空を啼きゆく鳥の名は知らず 鎌田阿公
風邪永びく梅雨空垂れておびやかす 河野南畦 湖の森
痢にこやる妻に梅雨空けふも低し 臼田亞浪 定本亜浪句集

梅雨空 補遺

梅雨の空ひとが遺せし手鏡に 石田波郷
梅雨の空竹が皮剥ぐ膚見す 廣瀬直人 帰路
梅雨空と真紅の薔薇を見比べつ 相生垣瓜人 負暄
梅雨空に休む起重機二つ折れ 津田清子 礼拝
梅雨空に罅はしらせて雷一つ 相馬遷子 山河
梅雨空のまゝに七夕祭かな 清崎敏郎
梅雨空の毒毒しきは又言はじ 相生垣瓜人 負暄
梅雨空は燻し銀にも似て非なり 相生垣瓜人 負暄
梅雨空へ禁足の岳尖り聳つ 右城暮石 句集外 昭和六十二年
梅雨空を漫りがましき鴉行く 相生垣瓜人 負暄
痢にこやる妻に梅雨空けふも低し 臼田亜郞 定本亜浪句集
湾こめて梅雨空漁夫の妻盛装 飴山實 おりいぶ
廂角そこ梅雨空に力あり 松本たかし
甕の罌粟くだけ梅雨空窓にみつ 山口青邨

以上

by 575fudemakase | 2018-05-31 14:56 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

梅雨夕焼 の俳句

梅雨夕焼 の俳句

梅雨夕焼

ししうどの曳きたる影や梅雨夕焼 ふけとしこ 鎌の刃
シヨベルカー梅雨夕焼ヘ口を開く 杉山とし
リリーマルレーン梅雨夕焼は屍の炎 熊谷愛子
わが声にわが子らを呼ぶ梅雨夕焼 千代田葛彦
蟻なども群れてはにほふ梅雨夕焼 篠田悌二郎
牛吠えて梅雨の夕焼はるかなり 相馬遷子 山国
思はずも遠くに来たる梅雨夕焼 佐藤美恵子
主の御手の釘大いなり梅雨夕焼 古賀まり子 緑の野以後
昇天の合掌そろふ梅雨夕焼 下村ひろし 西陲集
前を帰るはケインズ学派梅雨夕焼 寺井谷子
土赫き切り通しの崖昏らみたり梅雨に入りゆく空夕焼ける 草間正夫
梅雨の街異郷のごとく夕焼す 瀧春一 菜園
梅雨寒や三ツ葉の花の夕焼けて 佐野青陽人 天の川
梅雨夕焼こんにやくいもの葉にすこし 長谷川素逝 暦日
梅雨夕焼阿波の*すくも(草冠に染)の香なりけり 黒田杏子 花下草上
梅雨夕焼一羽の鴉こゑ忘れ 細川加賀 生身魂
梅雨夕焼火のやうやがて水のやう 原田暹「百鳥俳句選集」
梅雨夕焼算盤塾に子等昏む 田川飛旅子 花文字
梅雨夕焼少年の四肢細く白く 福田蓼汀 山火
梅雨夕焼少年の手の単語帳 村田みのる
梅雨夕焼世の隅家の隅に縫ふ 移公子
抱きいづるみづ児と染まり梅雨夕焼 赤松[けい]子 白毫
夕焼けんとせし樹も梅雨に滲みけり 篠田悌二郎 風雪前
夕焼を永くゆるして梅雨の暮 八木林之介 青霞集
磔像下の古きオルガン梅雨夕焼 冨田みのる

梅雨夕焼 補遺

くたくたの艫綱投ぐる梅雨夕焼 飯島晴子
闇市や梅雨夕焼に貫かれ 加藤秋邨
牛吠えて梅雨の夕焼はるかなり 相馬遷子 山国
妻うたふ梅雨夕焼の厨より 加藤秋邨
雫する手のまま佇ちて梅雨夕焼 細見綾子
食ひのばす米も終りぬ梅雨夕焼 加藤秋邨
廃橋を犬渡りゆく梅雨夕焼 能村登四郎
梅雨の間の夕焼誰ももの言ひやめ 加藤秋邨
梅雨の木々やや躊躇うて夕焼けぬ 橋閒石 微光
梅雨の夕焼力士のうしろ姿かな 村山古郷
梅雨夕焼M氏は山の仕事場へ 飯田龍太
梅雨夕焼いかならむ世の子等に来る 能村登四郎
梅雨夕焼け聖晩餐図にありし色 鷹羽狩行
梅雨夕焼こんにやくいもの葉にすこし 長谷川素逝 暦日
梅雨夕焼して地の涯をのぞかせぬ 上田五千石『森林』補遺
梅雨夕焼すつぽりつつむ八重洲口 松崎鉄之介
梅雨夕焼も残る齢も期し難し 安住敦
梅雨夕焼橋に憩ひの母ら凭る 佐藤鬼房
梅雨夕焼初ひぐらしもまた淡し 水原秋櫻子 帰心
梅雨夕焼少年の四肢細く白く 福田蓼汀 山火
梅雨夕焼電車の席かすいてゐて 阿波野青畝
梅雨夕焼負けパチンコの手を垂れて 石田波郷
暮るるまでカーテン引かず梅雨夕焼 稲畑汀子
耶蘇の教売りつけられし梅雨夕焼 橋閒石
遊ぶ子を分けゆき熱し梅雨夕焼 大野林火 潺潺集 昭和四十二年

以上

by 575fudemakase | 2018-05-31 14:48 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

梅雨籠 の俳句

梅雨籠 の俳句

梅雨籠

こつてりと佐久鯉を煮て梅雨籠 藤岡筑邨
さびしさにとる蜘蛛の囲や梅雨ごもり 森川暁水 黴
ぬれ縁のぬれもこそすれ梅雨ごもり 稲垣きくの 黄 瀬
ふうの木の家と呼ばれて梅雨籠 手塚 美佐
もの書けば反古ばかり出ぬ梅雨ごもり 森川暁水 黴
医者のいふ諸悪が好きで梅雨ごもり 佐治朱港
一食を一書に変へて梅雨ごもり 宮倉浅子
屋根裏に手さぐり住みて梅雨籠 森川暁水 黴
屋根裏に住みくすぶりて梅雨籠 森川暁水 黴
屋根裏に青いかほして梅雨籠 森川暁水 黴
屋松裏に身を横たへて梅雨籠 森川暁水 黴
火事の夜のまたさびしさや梅雨ごもり 森川暁水 淀
火事を見に出て気まぎれぬ梅雨ごもり 森川暁水 淀
金澤や梅雨籠り聞く家のこゑ 高橋睦郎 金澤百句
見えてきし晩年の梅雨籠りかな 青木重行
見えぬ目の遠流にも似し梅雨籠 木村 風師
妻ものむ食後ぐすりや梅雨ごもり 森川暁水 黴
子を叱る妻を叱りて梅雨籠 貴田星城
自らの養生訓や梅雨ごもり 深川正一郎
小暗さを俳味に変へて梅雨籠り 氏家飄乎
神輿蔵日吉の神輿梅雨ごもる 川崎展宏 冬
葬式饅頭焼けてかうばし梅雨籠 嶋屋都志郎
沈金師鑿十本に梅雨ごもり 毛塚静枝
梅雨ごもり眼鏡かけたりはずしたり ジャック・スタム
梅雨ごもる吾子ら叱られつづけなり 川島彷徨子 榛の木
梅雨ごもる鳥は色音の揃ひけり 前田普羅 飛騨紬
梅雨籠あるだけの灯を点しゐる 大竹多可志
梅雨籠に呻吟中ぞ誰も来勿よ 石塚友二
梅雨籠めやむかし帳場の深格子 都筑智子
梅雨籠りあうむにこゑを奪はるる 高澤良一 ねずみのこまくら
梅雨籠りあうむの与太を飛ばしをり 高澤良一 ぱらりとせ
梅雨籠り白雪*(かう)をしくと割る 中原道夫
梅雨籠り法語一つをあたたかく 高久田橙子
梅雨籠狂ひしメトロノーム欲し 増田河郎子
梅雨籠書屋狭きが故親し 松尾緑富
売ればまた惜しまるる書や梅雨ごもり 森川暁水 黴
筆硯に親しむことも梅雨籠 山田弘子 こぶし坂
縫ふことも読むことも倦み梅雨籠 丸山みどり

梅雨籠 補遺

うつくしき団子もらひぬ梅雨籠 山口青邨
ペダル踏めばピアノ乱声梅雨ごもり 山口誓子
ぽりぽりと禿顱を掻いて梅雨籠 富安風生
一本の鉛筆の香の梅雨ごもり 岡本眸
季梅雨に入れば素直に梅雨籠 富安風生
屑籠に赤き一片梅雨ごもり 鷹羽狩行
深海の魚のごとくに梅雨ごもり 富安風生
人形の話に興じ梅雨籠 星野立子
喪に籠り梅雨にこもりて経し日かな 安住敦
電話鳴る大きな音や梅雨籠 星野立子
梅雨ごもり読本一つ母一人 中村草田男
梅雨ごもる鳥は色音の揃ひけり 前田普羅 飛騨紬
梅雨ごもれる神罪ふかき母子ゆるし給へ 中村草田男
梅雨籠に呻吟中ぞ誰も来勿よ 石塚友二 光塵
梅雨籠りして常のことを常のごと 富安風生
愉しげに並ぶ雨垂梅雨籠り 林翔
褻の衣のしみも愛して梅雨ごもり 林翔

以上

by 575fudemakase | 2018-05-31 14:44 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

青梅雨 の俳句

青梅雨 の俳句

青梅雨

「青梅雨」を跳んでいとどの身を隠す 石川桂郎 高蘆
たてがみの獅子よ青梅雨淋しけれ 斎藤梅子
マラソンが見ゆ青梅雨の城下町 柴田白葉女 『朝の木』
ワイパーのくきんくきんと青梅雨や 多加谷時子
子の籍を抜きに青梅雨青き傘 文挟夫佐恵 雨 月
子雉子翔ちしほか青梅雨の音なさず 白松達夫 『初松籟』
身ぬちまで青梅雨となり千光寺 日下部宵三
青梅雨に集へる信徒魚族めく 高澤良一 さざなみやつこ
青梅雨に女人高野や鐘打てと 石 昌子
青梅雨に松立つ母の生地かな 大野林火
青梅雨に染まり湯けむり地を這へり 川崎 俊子
青梅雨に大和三山みなけぶる 鷹羽狩行
青梅雨に負けてくづれしひと日かな 草間時彦
青梅雨に葺きし銅盛んなり 町山直由
青梅雨のあを冷えてくる石畳 竹花美代恵
青梅雨のガレ場あらはに蛭ケ岳 小野宏文
青梅雨のくどきチラシにくどき彩 高澤良一 石鏡
青梅雨のひとり住ひは人魚めく 朝倉和江
青梅雨のわが病室へ通ひ妻 石田波郷「酒中花以後」
青梅雨の雲しりぞけつ白鷺城 水原秋櫻子
青梅雨の雲つらぬけるあまつばめ 佐藤瑠璃
青梅雨の奥に灯して鬼子母神 吉田澄子
青梅雨の河のひかりの小葭切 渡邊千枝子
青梅雨の海渡り来て身の透けり 毛塚静枝
青梅雨の崖下がかり修那羅仏 藤岡筑邨
青梅雨の義公愛せし五柳かな 田中英子
青梅雨の究まるものに鯉の老 高橋睦郎 稽古
青梅雨の金色世界来て拝む 水原秋櫻子
青梅雨の深みにはまる思ひかな 石川桂郎
青梅雨の真っ只中の日本かな 竹内成子
青梅雨の瑞巌寺杉ふすまのみ 皆吉爽雨
青梅雨の洗ひ上げたるグラスかな 神谷美枝子
青梅雨の苔衣重ねて石四天 下村ひろし 西陲集
青梅雨の大きくまがる汀かな 細川加賀 生身魂
青梅雨の地下三尺を走る根か 中原道夫
青梅雨の宙にただよふ朴の花 草間時彦
青梅雨の昼の浴槽あふれしむ 正木ゆう子 悠
青梅雨の底湿原の色のこる 澤田緑生
青梅雨の庭に来ている山頭火 山重百合子
青梅雨の島で冬虫夏草得し 上原瑞子 『燈台草』
青梅雨の湯あがりをまだ灯さず 岡本 眸
青梅雨の独り住ひは人魚めく 朝倉和江
青梅雨の帽子が帽子掛けにある 川崎展宏
青梅雨の網戸を忘れゐたりけり 石川桂郎 高蘆
青梅雨の夜を旅してゐたりけり 出井孝子
青梅雨の野間道場の香なりけり 八木林之介 青霞集
青梅雨の裏もおもても鮃かな 中村明子
青梅雨の旅はひとりが良いと言ふ 本庄登志彦
青梅雨の翳は身に濃し刺青老ゆ 文挟夫佐恵 雨 月
青梅雨の茫々うるむ仏間の灯 古賀まり子 緑の野
青梅雨やきりりと結ぶ杉の天 石嶌岳
青梅雨やひとの妻子と壁隔て 福永耕二
青梅雨や沖にひらめく詩一行 河合凱夫 飛礫
青梅雨や花魁山も皿山も 夏井いつき
青梅雨や幾千の鷺子を守る 元
青梅雨や靴だぶだぶの信徒の子 下村ひろし 西陲集
青梅雨や向日葵の葉の大雫 大熊輝一 土の香
青梅雨や妻への書翰遺書めきて 伊東宏晃
青梅雨や山羊に大きな座りだこ つじ花梨
青梅雨や死者悼む語のみな同じ 菖蒲あや あ や
青梅雨や酒徒になりたき懐古談 河野南畦 『広場』
青梅雨や修那羅岨みち沢づたふ 西本一都 景色
青梅雨や少年の日の巴焼 磯貝碧蹄館 握手
青梅雨や森に喪服の五六人 栗山政子(俳壇)
青梅雨や訴ふる瞳のはぐれ鹿 つじ加代子
青梅雨や天守泰けき灯をともす 大南テイ子
青梅雨や添木に知るものの果 能村登四郎
青梅雨や湯上がり映す等身大 水野あき子
青梅雨や木霊棲みつく鞍馬杉 河野多希女 納め髪
青梅雨や流木に知るものの果 能村登四郎
青梅雨や呂の音はねる平家琵琶 浅野岳詩
青梅雨や檜葉のかをりの掛川城 吉野美智子
青梅雨や瞼つまんで剃られたる 宮坂静生 樹下
青梅雨や磴千余段鳳来寺 高村俊子
青梅雨や魍魎たちも蒼の中 獅子倉かずえ
青梅雨を歩きへんろとして発ちぬ 黒田杏子 花下草上
青梅雨を眠りて夢に母の乳 鈴木鷹夫 風の祭
青梅雨抜けてきた魚でしょう 画廊の隅 伊丹公子
大壺に 青梅雨の声 みな蔵う 伊丹公子 山珊瑚
母の忌はとはに青梅雨青葉闇 高橋睦郎
恍惚と青梅雨に溶け入れるなり 草間時彦 櫻山
甕すわる青梅雨の底大庫院 町田しげき
蟇の目に青梅雨街に金詰り 小松崎爽青

青梅雨 補遺

「青梅雨」を跳んでいとどの身を隠す 石川桂郎 高蘆
どこよりか青梅雨の夜は藻の香せり 能村登四郎
もりあをがへる青梅雨の青一身に 安住敦
人生の残帖に青梅雨の青 佐藤鬼房
青梅雨になりける阿蘇の広さかな 阿波野青畝
青梅雨に松立つ母の生地かな 大野林火 白幡南町 昭和二十九年
青梅雨に大和三山みなけぶる 鷹羽狩行
青梅雨に負けてくづれしひと日かな 草間時彦
青梅雨のテープ五彩に島の情 角川源義
青梅雨のわが病室へ通ひ妻 石田波郷
青梅雨の瓜青々と漬けあがり 鈴木真砂女
青梅雨の雲しりぞけつ白鷺城 水原秋櫻子 餘生
青梅雨の襖なしける関ケ原 石塚友二 玉縄抄
青梅雨の月皓々とうたてしや 山口青邨
青梅雨の行方を捉へ夕日射す 廣瀬直人
青梅雨の死後おもふわれ妻知らず 大野林火 方円集 昭和五十一年
青梅雨の女の部屋の昼灯 山口青邨
青梅雨の深みにはまる思ひかな 石川桂郎 四温
青梅雨の青根育ちのはたた神 山田みづえ 木語
青梅雨の苔の林泉みち踏むも惜し 伊丹三樹彦
青梅雨の滝を神とす幣立てり 能村登四郎
青梅雨の湯あがりをまだ灯さず 岡本眸
青梅雨の浜名湖尻のささ濁り 山田みづえ まるめろ
青梅雨の部屋四人居て四隅占む 岡本眸
青梅雨の網戸を忘れゐたりけり 石川桂郎 高蘆
青梅雨の葉山の裾に息絶えし 佐藤鬼房
青梅雨や他人の家に長湯して 岡本眸
青梅雨や大藪と思ふ森と思ふ 山口青邨
青梅雨や流木に知るものゝ果 能村登四郎
青梅雨や路地にながるる祝婚歌 鷲谷七菜子 黄炎
痛風は青梅雨に棲む悪党なり 金子兜太
恍惚と青梅雨に溶け入れるなり 草間時彦 櫻山

以上

by 575fudemakase | 2018-05-31 14:43 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

迎へ梅雨 の俳句

迎へ梅雨 の俳句

迎へ梅雨

居直ってじだらくな梅雨迎えんか 高澤良一 素抱
衿もとをぽつてり描き迎へ梅雨 斎藤 梅子
人を憎み迎且つ身を嘆く梅雨日々に 岸風三楼 往来
鮮やかな朱の宮居や迎へ梅雨 山内遊糸
前梅雨や三十六峰京に消え 松根東洋城

迎へ梅雨 補遺

いぶし銀てふ寡黙もて梅雨迎ふ 林翔
雨音となりたる迎へ梅雨なるや 岸田稚魚 紅葉山
迎へ梅雨一筋ひかり夜の坂 岸田稚魚 紅葉山
前梅雨の昨日に変るざんざ降り 岸田稚魚
草も樹も手をつなぎあひ迎へ梅雨 鷹羽狩行
梅雨の旅迎へてくれし肥後菖蒲 百合山羽公 樂土
味噌倉の鼠と共に梅雨迎ふ 鈴木真砂女 紫木蓮

以上

by 575fudemakase | 2018-05-31 14:40 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

梅雨寒 の俳句

梅雨寒 の俳句

梅雨寒の例句


梅雨寒 補遺

とびからす病者に啼いて梅雨寒し 石橋秀野
ニュース映画梅雨寒し兵の細面 中村草田男
ひとりごち吾にかへるも梅雨寒く 石川桂郎 四温
虚子像の御鼻ことに梅雨冷に 山口青邨
小鼓を置いて梅雨冷えの一間あり 能村登四郎
身の隙に沁む梅雨寒の酒二合 上田五千石『琥珀』補遺
石一つ竹三幹や梅雨寒く 山口青邨
走り梅雨また梅雨寒の走りとも 上田五千石『琥珀』補遺
坦々の瀬音に戻り梅雨さむし 上田五千石『風景』補遺
竹むらのそよりともせず梅雨寒し 山口青邨
停年か梅雨寒か佇ち止まりけり 草間時彦
梅雨さむき堀江の宿の掛け鏡 飯田蛇笏 旅ゆく諷詠
梅雨さむく犬が飯食ふわれを見る 加藤秋邨
梅雨さむく吾子の手彌陀にゆだねけり 飯田蛇笏 白嶽
梅雨さむく消壺鳴るや幾寝覚 飯田龍太
梅雨さむしバスかきくゞる小買物 石橋秀野
梅雨さむし鬼の焦げたる鬼瓦 加藤秋邨
梅雨さむし数へて十にたらぬ鶏 上村占魚 鮎
梅雨さむの屍になほうすき夏衾 飯田蛇笏 白嶽
梅雨ひえびえ肌みづいろに水死仏 大野林火 雪華 昭和三十六年
梅雨寒く小蕪真白く洗はるゝ 鈴木真砂女
梅雨寒し教会堂の昼の鐘 上村占魚 鮎
梅雨寒し猫が手紙を跨ぐ見て 石川桂郎 高蘆
梅雨寒に鯛焼一尾咬み得たり 相生垣瓜人 負暄
梅雨寒の「オルフエ」を観しが別れけり 石川桂郎 含羞
梅雨寒のあまりのことに魂も消ゆ 山口青邨
梅雨寒のマウンド敗戦処理投手 岸田稚魚 紅葉山
梅雨寒の咳に応へず南郷庵 松崎鉄之介
梅雨寒の根なくなれば終りかな 大野林火 方円集 昭和五十二年
梅雨寒の砂丘の帰路はあらあらし 古舘曹人 能登の蛙
梅雨寒の歯朶の葉ゆらり立ち上る 山口青邨
梅雨寒の自嘲に近き鬼のこゑ 山田みづえ まるめろ
梅雨寒の真昼鴉のかあと鳴く 山口青邨
梅雨寒の舌にのこりて飴の味 鷹羽狩行
梅雨寒の葬にかしづく猫たちも 山田みづえ まるめろ
梅雨寒の抽斗何かつまりゐる 橋閒石
梅雨寒の昼風呂ながき夫人かな 日野草城
梅雨寒の日の出早かれ柳散る 渡邊水巴 白日
梅雨寒の盃は大き中尊寺 山口青邨
梅雨寒の布団を重ね寝をたまふ 山口青邨
梅雨寒の網代片町抜けにけり 星野麥丘人
梅雨寒の鴉啼く国分尼寺の趾 橋閒石
梅雨寒むや信濃の青嶺仰ぎゆく 村山古郷
梅雨寒やボンボン入といふ菓子器 鈴木真砂女 夏帯
梅雨寒やミズナラの葉を吹き返へし 前田普羅 飛騨紬
梅雨寒や黄のあと青きマッチの火 鷹羽狩行
梅雨寒や机の下の膝法帥 西島麦南 人音
梅雨寒や捨て生簀籠汐を恋ひ 鈴木真砂女 夏帯
梅雨寒や頭のつきし魚の骨 鷹羽狩行
梅雨寒や独りの飯はうまく炊けず 鈴木真砂女 夏帯
梅雨寒や友へ見舞ひの金託す 松崎鉄之介
梅雨冷えていま憶ふ真面目なる父の顔 中川一碧樓
梅雨冷えのあざみを挿してかく手紙 三橋鷹女
梅雨冷えのまつくろ鴉飛びにけり 三橋鷹女
梅雨冷えの山気まみれの咳の神 鷲谷七菜子 天鼓
梅雨冷えの甌穴の川鳴り籠る 佐藤鬼房
梅雨冷えやさめざめ濡るる竹の肌 伊丹三樹彦
梅雨冷えや崖田にねまる出羽の山 角川源義
梅雨冷えや殻やはらかきかたつむり 三橋鷹女
梅雨冷えや鴉よろよろ畝を歩く 角川源義
梅雨冷といふ西安に旅二日 稲畑汀子
梅雨冷の砦の如く本積みて 山口青邨
梅雨冷の三本松の甘酒屋 山口青邨
梅雨冷の畳に魚の骨拾ふ 橋閒石 雪
梅雨冷の人肌寄せよ独鈷の湯 上田五千石『天路』補遺
梅雨冷の石二つ撫で津山去る 上田五千石『天路』補遺
梅雨冷の先生の座に熱き茶を 山口青邨
梅雨冷の蝶や頸より痛みつつ 赤尾兜子 玄玄
梅雨冷の友自き髭もちて来ぬ 山口青邨
梅雨冷の篁はあり窓の外 山口青邨
梅雨冷やこはぜもかけず足袋はいて 山口青邨
梅雨冷や軒端にせまる山の石 山口青邨
白臘の吾子の額や梅雨冷ゆる 飯田蛇笏 白嶽
碑のうしろ不死男よぎりて梅雨冷えす 角川源義
鳴かず飛ぶ梅雨寒川の鳶からす 上田五千石『天路』補遺
旅先の喪や梅雨冷の数珠借りて 安住敦
冷え性でゐて梅雨寒の施主の席 能村登四郎
煉瓦館ただ梅雨冷の薄暮光 大野林火 白幡南町 昭和二十九年
老鴬のあとの梅雨冷えまさるなり 石川桂郎 含羞
蝋こぼれある梅雨寒の段梯子 橋閒石 雪

以上


by 575fudemakase | 2018-05-31 14:32 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

梅雨晴 の俳句

梅雨晴 の俳句


梅雨晴の例句


梅雨晴 補遺

あしつきを汁に浮かべて梅雨晴れし(中山純子さんより万葉集に詠まれたる水藻葦附を送り来る) 細見綾子
あたたかな山容梅雨晴剣岳 上田五千石『天路』補遺
うれしさや小草影もつ五月晴 正岡子規 五月晴
お山は杉の子杉の若者梅雨晴れ日のさし 荻原井泉水
かしこくも五月晴冷神の前 山口青邨
カナリヤの卵腐りぬ五月晴 正岡子規 五月晴
かみそりのやうな風来る梅雨晴間 星野立子
きょう五月晴れて青桐の幹あおく 古沢太穂 三十代
この町に恵那引きよせて五月晴 上村占魚 球磨
すさまじく川霧のぼる梅雨晴間 能村登四郎
一群の托鉢僧や五月晴 正岡子規 五月晴
一襤褸啖へり舗道梅雨晴間 石塚友二 光塵
雨蛙梅雨晴の座を変へざるか 相生垣瓜人 明治草
下駄洗ふ音無川や五月晴 正岡子規 五月晴
顎の鬚に風あり五月晴 正岡子規 五月晴
渓流の畔の起伏に五月晴 飯田蛇笏
見えそめて青雲うれし五月晴 正岡子規 五月晴
鼓鳴る芝山内や五月晴 正岡子規 五月晴
五月雨晴や大仏の頭あらはるゝ 正岡子規 梅雨晴
五月晴うす色つつじ全山に 松本たかし
五月晴ともいふ心地漲れり 高浜年尾
五月晴やあつい天気に取かゝる 正岡子規 五月晴
五月晴や窓をひらけば上野山 正岡子規 五月晴
五月晴や病の窓の西日影 正岡子規 五月晴
五月晴れとはやうやくに今日のこと 稲畑汀子
五月晴ゑのころ草の穂は曲る 飯田蛇笏 山響集
後山に葛引きあそぶ五月晴 飯田蛇笏
降るものにして日和は梅雨のまうけもの 正岡子規 梅雨晴
山から山がのぞいて梅雨晴れ 種田山頭火 草木塔
山と山とがぎつしりと白雲がいつぱい梅雨ばれ 荻原井泉水
山の街は梅雨晴るゝ悔のさゝ濁り 種田山頭火 自画像 層雲集
山々や都を遠み梅雨晴れず 相馬遷子 山国
山中の隠沼見たり五月晴 山口青邨
山畑や物種栽る五月晴 正岡子規 五月晴
子の綴る石ころ文字や五月晴 鷹羽狩行
師の浅間梅雨晴間得て見に出づる 富安風生
歯を見せて草噛む犬や梅雨晴れ間 村山古郷
耳鳴りのわが声高き梅雨晴間 星野立子
焼跡へ梅雨晴の空ひた押しに 中村草田男
城壁を梅雨晴の蝶又のぼる 松本たかし
心ゆるす人等つどへり梅雨晴るる 山口青邨
人の世の子供多さよ梅雨晴間 高田風人子
人は人に伍して歩めり梅雨晴れ間 細見綾子
青山に遠山かさね梅雨晴るゝ 前田普羅 飛騨紬
仙翁の花とてかなし梅雨晴間 山口青邨
善知鳥神社われ詣づれば梅雨晴るる 山口青邨
早咲の朝顔赤し五月晴 正岡子規 五月晴
巣から飛ぶ燕くろし五月晴 原石鼎 花影
痩畑や物種栽うる五月晴 正岡子規 五月晴
窓越しに四角な空の五月晴 三橋敏雄
窓枠に梅雨晴の日が強くさす 右城暮石 一芸
走りだす幼な子を追ふ五月晴 廣瀬直人
駄馬梅雨晴れ片脚爪立てまぐさ食う 古沢太穂 三十代
大烏の黒水平に梅雨晴間 細見綾子
大船の白帆干したり五月晴 内藤鳴雪
濁流のつまづく一所梅雨晴間 能村登四郎
蜘蛛の巣やふじ引かゝる五月晴 五月晴
椎の木に鶯鳴きぬ五月晴 正岡子規 五月晴
椎の木に鶯鳴くや五月晴 正岡子規 五月晴
天神 梅雨晴 亀の欠伸に涙はなく 伊丹三樹彦
天竜の梅雨晴間なる濁り波 能村登四郎
那須青野会津青山梅雨ばれをゆく 荻原井泉水
楠公像梅雨晴の雀遊ばせて 山口青邨
入梅晴の朝より高し雲の峰 正岡子規 梅雨晴
入梅晴やあかるい雲にこのあつさ 正岡子規 梅雨晴
入梅晴やあつい天気にとりかゝる 正岡子規 梅雨晴
入梅晴や風にもどりし夏柳 正岡子規 梅雨晴
馬糞蒸発東京の五月晴 津田清子 礼拝
廃船を焼く火が赤し梅雨晴間 能村登四郎
梅雨ばれの燭西方寺飛鳥過ぐ 佐藤鬼房
梅雨晴にさはるものなし一本木 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴のせめては蝶のにぎやかに 高野素十
梅雨晴のよき夕方となりにけり 高田風人子
梅雨晴の雲一と流れ立葵 富安風生
梅雨晴の影の数歩のたのしけれ 岸田稚魚 紅葉山
梅雨晴の京のどこにも雀とぶ 右城暮石 句集外 昭和二十八年
梅雨晴の鏡に酔ひし顔映る 右城暮石 句集外 昭和四十一年
梅雨晴の空へ天寿の君をかな 林翔
梅雨晴の鯉大き音立てて逃ぐ 右城暮石 句集外 昭和四十三年
梅雨晴の鯖雲をさへうかべたる 富安風生
梅雨晴の塵埃こそ躍るなれ 相生垣瓜人 明治草
梅雨晴の清水板を奔りけり 野澤節子 未明音
梅雨晴の朝日に松の雫かな 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴の唐三彩の馬飾る 山口青邨
梅雨晴の風に戻りし柳哉 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴の風青々と吹きにけり 星野立子
梅雨晴の蜂陶卓の水を舐む 右城暮石 句集外 昭和五十五年
梅雨晴の眩惑するに任せけり 相生垣瓜人 微茫集
梅雨晴やかびにならずふじの雪 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴やけさ天窓の煤のいろ 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴やところところに蟻の道 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴やひとの葬に間口貸し 岡本眸
梅雨晴やふじひつかゝる蜘の網 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴や鵜の渡りゐる輪島崎 前田普羅 能登蒼し
梅雨晴や鵜の渡り居る輪島崎 前田普羅 普羅句集
梅雨晴や近きが遠き帆を隠す 鷹羽狩行
梅雨晴や午後の屋上遊歩園 日野草城
梅雨晴や出先を急に切りかへて 稲畑汀子
梅雨晴や上野の鳶はいつも鳴く 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴や窓を開けば上野山 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴や太鼓打ち出す芝居小屋 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴や朝日にけぶる杉の杜 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴や北斗の下の能登に入る 前田普羅 能登蒼し
梅雨晴や野球知らねばラジオ消す 及川貞 夕焼
梅雨晴や友等西東四方より 山口青邨
梅雨晴や労りに来し烏蝶 相生垣瓜人 負暄
梅雨晴や蜩鳴いて松の風 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴や蜩鳴くと書く日記 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴るる家畜のにほひ土に染み 相馬遷子 雪嶺
梅雨晴るれどもつばくろは樹に入らず 飯田龍太
梅雨晴れずともよし洋傘(アンブレラ)あれば 星野麥丘人 2004年
梅雨晴れず祭の花火天に爆ぜ 相馬遷子 山国
梅雨晴れたり霞める雪の槍穂高 臼田亜浪 旅人 抄
梅雨晴れたり蜂身をもつて硝子打つ 西東三鬼
梅雨晴れて水無月の風窓に吹く 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴れて某日夕立来るかな 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴れの海の匂ひに休みたる 細見綾子
梅雨晴れの月高くなり浴みしぬ 石橋秀野
梅雨晴れの高階子が触れて小奚琴 古沢太穂 捲かるる鴎
梅雨晴れを夢と見てゐし咳出でぬ 岸田稚魚 紅葉山
梅雨晴れんとして上野の鳶の低く舞ふ 正岡子規 梅雨晴
梅雨晴れんと好日夕の雲間より 原石鼎 花影
梅雨晴れ間すぐ曇り雀鳴き縺れ 日野草城
梅雨晴間たちまち不在猫奴なる 石塚友二 光塵
梅雨晴間とは水底のものにまで 後藤比奈夫
梅雨晴間鮎の瀬にはや人立てり 能村登四郎
梅雨晴間孔雀を見むと妻誘ふ 岸田稚魚 紅葉山
梅雨晴間搾乳鑵へ乳はしり 相馬遷子 山国
梅雨晴間即ちおむつ高く干す 高田風人子
梅雨晴間長い短い夢を見ぬ 岸田稚魚 紅葉山
梅雨晴間鳴く鳩笛をひとつ彫り 能村登四郎
飛騨の子の花いちもんめ梅雨晴間 松崎鉄之介
病者睡て足裏くろく梅雨晴間 石田波郷
病床をそと移しけり五月晴 正岡子規 五月晴
敷かれつつ砂利のいたがる梅雨晴間 鷹羽狩行
文房具買ひに出て来し五月晴 右城暮石 句集外 昭和五十五年
満園の露日に動く五月晴 正岡子規 五月晴
盲人の目のうらに入る五月晴 平井照敏 猫町
木のまたに朝日出でけり五月晴 正岡子規 五月晴
木は木の、草は草のしずく梅雨晴 荻原井泉水
油しぼる胡麻の香島に梅雨晴間 松崎鉄之介
夕顔の苗売る声や五月晴 正岡子規 五月晴
洋上に暦日消えて梅雨晴るる 上田五千石『天路』補遺
露店の傘負け顔や五月晴 正岡子規 五月晴
漏刻祭初梅雨晴もしたりけり 百合山羽公 樂土以後
梳る必死の指に梅雨晴間 石橋秀野
箒もて池水を掃く五月晴 富安風生
薔薇を剪る鋏刀の音や五月晴 正岡子規 五月晴

梅雨晴 続補遺

五月晴したゞみ貝に物とはん 野紅
笠に帆をあぐる日もあり五月晴 魯九

以上




by 575fudemakase | 2018-05-31 14:27 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)


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by 575fudemakase

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尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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