2018年 08月 12日 ( 2 )

トンネル の俳句

トンネル の俳句

トンネル

おぼろ夜の汽笛トンネルが国境 野澤節子 黄 炎
この下にトンネルのある野菊かな 池田澄子
トンネルがとても長くて蜜柑むく 千原草之
トンネルが奪う日本海上の星一粒 林田紀音夫
トンネルに耳のつまりし帰省かな 森川光郎
トンネルに入りて秋暑の肌冷やす 青木重行
トンネルのかなたに針穴ほどの夏 土肥あき子
トンネルのブーゲンビレアや鉄の柵 石川真紀乃
トンネルの奥が明るい耳咲く秋 穴井太 土語
トンネルの口ある山の夏蜜柑 和知喜八 同齢
トンネルの工事現場の鯉幟 日比野和子
トンネルの車内家めく燈下涼し 香西照雄
トンネルの出口かつと日の照青芒 北原白秋
トンネルの真上の部落麦の秋 川村紫陽
トンネルの壁濡れていた ひと言二言 沙羅冬笛
トンネルの両端の十三夜かな 正木ゆう子
トンネルをいでゝ遽かに秋の暮 久保田万太郎 流寓抄
トンネルをぬけて吹雪の闇に入る 林 照江
トンネルを出し汽車雉子を飛び立たす 右城暮石 上下
トンネルを出づればたちまち雪の国 田中冬二 俳句拾遺
トンネルを出てしろがねの蝉時雨 五島高資
トンネルを出て信濃町梅雨霽るる 永井龍男
トンネルを出るたびに溪春浅し 八木林之助
トンネルを出れば今庄柿の秋 小松越幽子
トンネルを出れば芒や秋の山 岡本綺堂 独吟
トンネルを抜けてトンネル冬の山 名島恵子
トンネルを抜けて終点紅葉駅 松村昌弘
トンネルを抜けて即ち螢の夜 秋山 万里
トンネルを抜け十月の箒売 黒田杏子
トンネル見え雪のみどりの波頭 中拓夫
トンネル出たての道やはらかし霧甘し 平井さち子 完流
もてなしにトンネル内の氷柱見す 右城暮石 上下
わがくらき腑をつらぬける隧道よゆきゆきて冬の海に出会ひき 喜多弘樹
わが立つ丘の下はトンネル万愚節 中村明子
下り簗つぎつぎ車窓又トンネル 高浜年尾
葛の花トンネル口は風に満ち 鷹羽狩行
干柿を噛みつつ長きトンネルよ 岸本尚毅 舜
啓蟄やトンネルを出て海明るし 田畑牛歩
孤児園は長き隧道冴え返る 鍵和田[ゆう]子 未来図
五月闇天城隧道ランプ点く 岡田有峰
更待の月の隧道ひびきけり 辰野利彦
妻はばたく花のトンネル潜り来て 益田清
三年間トンネルといふ答辞かな 辻田克巳
山桜トンネル一つ横抱きに(小高) 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
若萩トンネル快気先生通したり 石川桂郎 高蘆
秋には癒えよ螻蛄がせつせと隧道掘る 磯貝碧蹄館 握手
吹雲立ちトンネル口の燈をうばふ 石橋辰之助 山暦
吹雪く戸のくらくトンネル煌々たり 石橋辰之助 山暦
雪中の隧道の口黒くあり 秋山未踏
息つめて萩のトンネルくぐりけり 戸田富美子
潮浴びや隧道ぬけて荻の路 楠目橙黄子 橙圃
軟着感トンネルの中じゆう続く 金子兜太 蜿蜿
梅見にゆく小トンネルの闇を抜け 津田清子
萩のトンネル月光の透く黒い籠 文挟夫佐恵 黄 瀬
萩のトンネル誰かれの忌を思ひをり 鍵和田[ゆう]子 飛鳥
萩のトンネル白足袋の母に蹤きゆきぬ 杉本寛
発酵のつづく根雪もトンネルも 櫂未知子 貴族
豊年や明治トンネル口すすけ 平畑静塔
嵐の日内側は耐へ桜トンネル 田川飛旅子
立春のこだま隧道抜けてくる 田山諷子
薔薇のトンネルかく馨(かぐは)しき日のありし 鍵和田[ゆう]子 未来図
隧道なか坐席疾走しぼくら青春 上月章
隧道にうしろから吹く風すずし 正岡子規
隧道に空つ風抜け新任地 岡島鈴子
隧道に風鈴売の入りにけり 菅原鬨也
隧道のはるかに人の影すゞし 涼し 正岡子規
隧道のはるかに人の声すゞし 涼し 正岡子規
隧道の果が海見す五月の蒼 河野南畦 『焼灼後』
隧道の口に大なる氷柱かな 夏目漱石 明治三十二年
隧道の口のつよしや更衣 宮坂静生 春の鹿
隧道の上に一字春祭 茨木和生 倭
隧道の中も勾配雪国は 茨木和生
隧道の筒風と来て初燕 中戸川朝人
隧道の南下りや梅匂ふ 中戸川朝人 星辰
隧道の夜涼髪の毛痛きまで 榎本冬一郎 眼光
隧道や氷柱の下り石佛 寺田寅彦
隧道より蝶が出てくる親不知ゆくえもしらぬ夏の末方 岡部桂一郎
隧道を出でていきなり威銃 五十嵐直子
隧道を出でゝ十里の青田哉 斜汀
隧道を出て豊年の無限大 清水昇子
隧道を抜けてあらたの蝉時雨 甲斐誠夫
隧道を浜辺へ出づる月夜哉 寺田寅彦
隧道五里帰る岩魚の唇をして 八木三日女
隧道出づ一面ヨット畑かな にいざ蚯蚓

トンネル 補遺

「トンネルを出れば雪国」の水の青 加藤秋邨
ごんごんと梅雨のトンネル闇屋の唄 西東三鬼
トンネルか将又続く狐火か 阿波野青畝
トンネルに眼つむる伊賀は万緑にて 橋本多佳子
トンネルに風びようびようと鳴り込む旅 金子兜太
トンネルに風冷ゆ春は行かんとし 右城暮石 句集外 昭和十四年
トンネルのあるところまた氷柱垂る 右城暮石 一芸
トンネルの口ありそこに豆畑 高野素十
トンネルの口に茶畠畝を垂れ 山口誓子
トンネルの口や孤独の曼珠沙華 渡邊白泉
トンネルの口近づきて青嵐 右城暮石 句集外 昭和四十一年
トンネルの口滴るや空の音 渡邊白泉
トンネルの車内家めく燈下涼し 香西照雄 素心
トンネルの出口一面黄落す 右城暮石 句集外 平成二年
トンネルの出口白きは霞なり 山口誓子
トンネルの数だけ青嶺潜り抜け 山口誓子
トンネルの西入口の日脚伸ぶ 右城暮石 句集外 昭和二十七年
トンネルの先から汽笛*かりんの実 岡井省二 明野
トンネルの裡も雪敷く雪国は 山口誓子
トンネルの涼し煙艸も忘れをり 右城暮石 句集外 昭和十六年
トンネルは一車通行紅葉渓 右城暮石 天水
トンネルまた 給湯少女の笑顔また 伊丹三樹彦
トンネルをぬけてトンネル葛の雨 右城暮石 句集外 昭和五十六年
トンネルをぬけても枯野には逢はず 阿波野青畝
トンネルをぬけて越路の雪なりけり 鈴木真砂女 夏帯
トンネルを出しが春夜の闇つゞく 右城暮石 句集外 昭和二十八年
トンネルを出し汽車雉子を飛び立たす 右城暮石 上下
トンネルを出て紅梅の呱々の声 鷹羽狩行
トンネルを出て霧深しすぐトンネル 右城暮石 句集外 昭和三十六年
トンネルを出れば雪国雪降れり 清崎敏郎
トンネルを出れば長滝別天地 山口誓子
トンネルを出れば北見の国の秋 星野立子
トンネルを登山電車のひた下る 阿波野青畝
トンネルを抜けて越後や稲の秋 石塚友二 磊[カイ]集
トンネルを百も越え来ぬ土用波 山口青邨
まず藤がのぞく隧道穴明り 赤尾兜子 歳華集
もてなしにトンネル内の氷柱見す 右城暮石 上下
暗きものトンネルの口芒原 鷹羽狩行
炎天のトンネルに入りては出づる 右城暮石 句集外 昭和五十年
花蜜柑匂ふトンネルまたトンネル 右城暮石 句集外 昭和三十七年
葛の花トンネル口は風に満ち 鷹羽狩行
汽車を吐く笹子トンネル葡萄園 山口青邨
丘に見る遠き隧道冬西日 大野林火 青水輪 昭和二十六年
月明り射せりトンネル口曲る 右城暮石 虻峠
山枯るる隧道に灯を溢れしめ 岡本眸
時鳥トンネルばかり掘る国よ 百合山羽公 樂土以後
実に直線寒山のトンネルは 西東三鬼
若萩トンネル快気先生通したり 石川桂郎 高蘆
青葛の山隧道の口が開く 山口誓子
青嵐素掘トンネル曲り出て 右城暮石 一芸
大寒に入る隧道に扉なく 上田五千石『田園』補遺
大寒のトンネル老の眼をつむる 西東三鬼
長きトンネル出て雪山の夕かな 古郷
長トンネル二つくぐりて出し紅葉 右城暮石 句集外 平成四年
桃の村からトンネルに突込む塩気 金子兜太
軟着感トンネルの中じゆう続く 金子兜太
廃礦にのこるトンネル桜咲き 右城暮石 虻峠
梅見にゆく小トンネルの闇を抜け 津田清子 礼拝
豊年や明治トンネル口すすけ 平畑静塔
防雪林がつなぐトンネル空も覚め 古沢太穂 捲かるる鴎
煌々と新トンネルの淑気かな 百合山羽公 樂土以後
隧道が部落の北窓落葉降る 佐藤鬼房
隧道にうしろから吹く風すゝし 正岡子規 涼し
隧道に暮色待たせて螢火は 鷹羽狩行
隧道のはるかに人の影すゞし 正岡子規 涼し
隧道のはるかに人の声すゞし 正岡子規 涼し
隧道の乳鋲と見しは蝸牛 岡本眸
隧道の入口が見ゆ初蛙 右城暮石 句集外 昭和四十五年
隧道の飯場石焚く雪籠り 河東碧梧桐
隧道の涼感にゐて旅馴れず 鷹羽狩行
隧道を遠足の声出始むる 上田五千石『田園』補遺
隧道を出きらぬうちに*まくなぎ来る 鷹羽狩行

以上



by 575fudemakase | 2018-08-12 07:10 | 無季 | Trackback | Comments(0)

浮輪 の俳句

浮輪 の俳句

浮輪

チヨウザメの春浮袋とり替へねば 津田清子
どこまでもひとりつきりの浮輪かな 辻桃子
にんげんの男に預け浮袋 高澤晶子
はしゃぐこと尻をぷりぷり浮輪の子 高澤良一 素抱
ポカやってもう追ひつけぬ浮輪かな 高澤良一 寒暑
むづかつて浮輪なか~馴染まざる 行方克己 無言劇
もう一度わが息足して浮ぶくろ 能村研三 騎士
奥琵琶湖浮輪吊るして鳥威 清水弓月
海を見て浮輪ふうふう膨らます 高澤良一 素抱
絵本のやう赤燈台と浮輪の子 高澤良一 寒暑
監視員浮輪に片手入れて佇つ 丸山工(梟)
急流に近づいてゆく浮輪かな 辻桃子
五能線浜に手を振る浮輪の子 高澤良一 寒暑
広島の忌や浮袋砂まぶれ 西東三鬼
広島の忌や浮袋砂まみれ 西東三鬼
砂浜の浮輪片足入れてみる 津高里永子
春風やからだのなかに浮袋 大井恒行
昼寝より覚めし浮輪を外しけり 佐々木六戈
東京に帰る浮輪を手放さず 深川正一郎
東京へ帰る浮輪を手放さず 深川正一郎
胴体にはめて浮輪を買つてくる 辻桃子
膝までの波にも浮輪はなさずに 門川秀子(藍)
夫には縋らず浮輪に縋るほど 楠節子
布袋草に浮袋あり神を讃む 田川飛旅子
浮袋ふくらます眼を海に置き 沢田きよし
浮袋よりも男はたよりなし 保坂伸秋
浮袋遠くへなげて明日のこと 荻原都美子
浮袋腰に支へて駆けり来る 行方克巳
浮袋腰に支へて駈けり来る 行方克己 無言劇
浮袋子の息に足す父の息 山崎ひさを
浮袋赤肌重ねヒロシマ忌 沢木欣一
浮袋爪先立つて波を待つ 行方克己 無言劇
浮袋二箇膨らます役はパパ 高澤良一 暮津
浮袋並べ干しある夜の庭 高澤良一 随笑
浮輪が口つきだしてゐる生家かな 大石雄鬼
浮輪たたみぬおとといの砂こぼし 白岩文美
浮輪の子おどおど臍の深さまで 高澤良一 暮津
浮輪の子くらげの拾いごっこして 高澤良一 素抱
浮輪の子嬉々と寄る波跨ぎゆく 高澤良一 暮津
末の子の泳げるつもり浮輪つけ 稲畑汀子
盲目にして浮袋なり天に浮く 攝津幸彦
晝寝より覚めて浮輪を外しけり 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨

浮輪 補遺

プール園浮輪に王子さまを乗せ 平畑静塔
広鳥の忌や浮袋砂まぶれ 西東三鬼
根かぎりふくらんでをる浮輪かな 清崎敏郎
子育ての一と日の母の浮袋 後藤比奈夫
神が作る浮袋の詩布袋草 山口青邨
浮輪にて立てり大人の水深に 山口誓子
流れくる片仮名の名の浮輪かな 能村登四郎

以上

by 575fudemakase | 2018-08-12 07:09 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)


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by 575fudemakase

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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

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いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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