2018年 10月 15日 ( 1 )

栗鼠 の俳句

栗鼠 の俳句

栗鼠

こけももの実と栗鼠の眼とまだねむし 中戸川朝人
さかしまに栗鼠のはりつく冬木かな 日原傳
スキー戻りの車中や栗鼠の骸携げ 北野民夫
すたれたる井戸の小径ゆ栗鼠ひとつー跳びて林にかくれたるかも 三好達治 俳句拾遺
つゆ霜に栗鼠のしはぶく林かな 三好達治 俳句拾遺
つゆ霜に木鼠啼くや佛國寺 三好達治 路上百句
てのひらに栗鼠の齧りし木の実かな 井上弘美
どんぐりに栗鼠の歯型よ新月なり 村越化石 山國抄
はじけさう木の実を詰めし栗鼠の頬 小堀亜起
ぼろ市や児を釘づけに栗鼠の籠 佐藤 瑠璃
リスの子に筆の穂ほどの芽からまつ 吉野義子
リス走りゆれる小枝や新松子 常原公子
リス跳ねて雨の重さの八重桜 吉野義子
リス跳んでからまつの露こぼしけり 関森勝夫
暗転や貂のみちより暁けの栗鼠 平井さち子 紅き栞
餌付栗鼠空飛んで来る紅葉晴 棚山波朗
夏百舌鳥の騒ぐは栗鼠に挑むらし 堀口星眠 営巣期
蝦夷栗鼠の胸白く夏冷えにけり 堀口星眠 営巣期
芽吹くものばかりでリスの速さを追う 内海かつ子
寒施行栗鼠も来てゐる屋敷神 水上 勇
寒林の栗鼠が落ちこむ空ま青 龍居五琅
幹なめて人忘れをり春の栗鼠 堀口星眠 営巣期
幾つもの死がありてとぶ枯葉栗鼠 和知喜八 同齢
峡の子の栗鼠を飼ひつつ夏休み 加藤楸邨
強霜や栗鼠と遊びて日の出待つ 伊藤敬子
金網の秋の空栗鼠に尾の豊かに飛べり 安斎櫻[カイ]子
栗を売る少女の頸の栗鼠に似て 川端青踏
栗拾ふ栗鼠の歯型のつくものも 田中佳嵩枝
栗鼠あそぶ今日を祭の布留の宮 水原秋桜子
栗鼠あそぶ氷河の裾の花野かな 城谷文城
栗鼠がかくれし木の穴へ雪降り出せり 田川飛旅子 花文字
栗鼠が子を咥へ小走る木下闇 星紫陽子
栗鼠が食む木の実のすべてうまさうな 鈴木貞雄
栗鼠が踏み傾けにけり山の蕗 田川飛旅子 『植樹祭』
栗鼠が捧げ 大森林へ消える神託 伊丹公子
栗鼠つひに胡桃を割りし日暮時 堀口星眠 営巣期
栗鼠となる女体若葉を駈けのぼる 柴田白葉女 花寂び 以後
栗鼠と懸巣が棲む大学の胡桃の木 伊藤敬子
栗鼠にパン盗まれしてふキャンプかな 岡田安代
栗鼠のごとし聖菓包装する指は 辻田克巳
栗鼠の子に見つめられゐる涼しさよ 仙田洋子 雲は王冠
栗鼠の子に胡桃落して森は母 山田孝子
栗鼠の死に青深みゆく秋摩周 文挟夫佐恵 黄 瀬
栗鼠の春並木の果に塔光り 有働亨 汐路
栗鼠の尾のひらりと胡桃若葉せり 遠藤夕星子
栗鼠の尾の土牢を掃き春遅し 大木あまり 山の夢
栗鼠はしりゐる春泥の葡萄園 仙田洋子 雲は王冠
栗鼠はしる音に歩を止む木の芽晴 つじ加代子
栗鼠も来て土はしたしや秋近き 室生とみ子
栗鼠を呼ぶなんと貧しき英語にて 対馬康子 吾亦紅
栗鼠を追ひ異国の露に膝濡らす 毛塚静枝
栗鼠走りゆく廃線となる鉄路 対馬康子 純情
栗鼠跳ねしあとゑくぼなす春の雪 宮津昭彦
栗鼠跳ねて深山落葉の音覚ます 鷲谷七菜子 花寂び
栗鼠跳んで背の縞遺る霧の崖 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
栗鼠跳んで尾の炎めく花胡桃 杉山やす子 『梅東風』
栗鼠跳んで露の日輪森を出づ 堀口星眠 火山灰の道
栗鼠渡る秋深き樹を皆仰ぎ 阿部みどり女
栗鼠馴れて榧の実かくす寺の畑 黒木野雨
栗鼠入れしボールころがる箪 中戸川朝人 尋声
栗鼠飛んで夏の朝日は白樺に 中山砂光子 『納沙布』
栗鼠飛んで爽涼騒ぐ樅の枝 石塚友二
枯るる頭を潜望鏡のやうにリス 高澤良一 ぱらりとせ
胡桃・栗・花咲く小屋よ栗鼠呼んで 八牧美喜子
胡桃割る栗鼠となりゐて夜の家族 猪俣千代子 堆 朱
考える栗鼠 針葉樹から 陽の散弾 伊丹公子 アーギライト
三月やうつつに栗鼠のよこぎりて 小池文子 巴里蕭条
山寺や月見てあれば栗鼠が鳴 露月句集 石井露月
山門の栗鼠はつとせり椿落つ 八木林之介 青霞集
時頼忌親しみ貌に栗鼠現れて 河野南畦
縞栗鼠の跳ねてはゆらぐちんぐるま 行廣すみ女
秋風や栗鼠が驚く尾を立てて 羽部洞然
秋立つとしきりに栗鼠のわたりけり 久保田万太郎
熟睡子を栗鼠来てのぞくハンモック 野辺祥子 『遠野火』
春の靴齧りに駆けて来る栗鼠よ 仙田洋子 雲は王冠
初富士の輝やく窓にリス踊る 碓井のぼる
小学校 日暮 尻尾の重たい栗鼠がきて 伊丹公子 アーギライト
小綬鶏よぶ方へ誘はれ栗鼠に逢ふ 平井さち子 紅き栞
小雀居てリス居て島の展望台 山田裕理子
鐘楼に栗鼠とび移る青嵐 池田慶子
新緑に栗鼠の神出鬼没かな 神田貴代
水霜の芝生にあそぶ小リスかな 左右木韋城
青胡桃飛ばして栗鼠ぞ木がくるゝ 石塚友二
雪の栗鼠樹のうら側へ葬の楽 田川飛旅子 花文字
雪の山からくる栗鼠に林檎置く 和知喜八 同齢
素早さは栗鼠の身上青木の実 田中水桜
草は実に栗鼠の尾ほのとさまよふも 小池文子 巴里蕭条
走りてもとびてもリスと青ぐるみ 高木晴子 花 季
谷の梅栗鼠は瀟洒に尾をあげて 飯田蛇笏 春蘭
探梅や栗鼠の声する円覚寺 駒形祐右子
団栗を栗鼠より先に拾ひけり 鈴木はつ子
朝から栗鼠のごとく働き秋草挿し 鈴木栄子
朝涼や栗鼠がきて食ふ花メロン 軽部烏頭子「*さしの花」
電気柵すたこらさつと夏のリス 加藤知世子 花 季
冬の栗鼠樅の青波乗りゆけり 堀口星眠
冬山の窪みはリスの貸金庫 百木千木
冬霧にぼう~としてリスの尾よ 高橋馬相 秋山越
髪梳いて胡桃の栗鼠をこころ待ち 稲垣きくの 黄 瀬
避暑期きて栗鼠おどろかすことばかり 稲垣きくの 黄 瀬
美しき栗鼠の歯型やーつ栗 前田普羅
美しき栗鼠の歯形や一つ栗 前田普羅
百千鳥酣にして榛の栗鼠 飯田蛇笏
墓域抽く櫟直々栗鼠とばし 成田千空 地霊
墨の香や栗鼠の聴耳すずしとも 宮坂静生 山開
牧神の髭白しと栗鼠は巣にひそむ 内藤吐天 鳴海抄
霧の栗鼠胡桃噛む音をこぼすこと 小林康治 玄霜
霧未明栗鼠の総身ふくらみ飛ぶ 加藤知世子
木の実だく栗鼠木がくれに秋しぐれ 飯田蛇笏
木鼠の葡萄棚這ふ月夜哉 寺田寅彦
木鼠の落す実猿が植ゑにけり 安斎桜[カイ]子
夕露に栗鼠の逃げたるあたりかな 銀漢 吉岡禅寺洞
落胡桃運び去りしは栗鼠のわざ 花津谷鼓草
裏山の栗鼠が来てをり避寒宿 堤 京子
旅人に栗鼠は木の実を抱きたる 中島 藤女
露涼し芝生につきし栗鼠の径 神田九思男
六月のストーヴ栗鼠にのぞかれて 平井さち子 紅き栞
凩の樹を木鼠のはひ下りる 高田蝶衣
囀や幹の蔭より栗鼠のぞき 山本歩禅
囀りも栗鼠も石斫るおとに馴れ 西本一都 景色
灌木を三月の栗鼠生剥ぎに 高澤良一 素抱
臘八会栗鼠が走りて塵少し 牧岡歌子
藪巻のふところがくれ栗鼠あそぶ 掛札常山
飄々と栗鼠跳ぶ迅さ十二月 堀口星眠 営巣期

栗鼠 補遺

いのちひそかに黎明の栗鼠の歯音 飯田龍太
からまつの芽立ち女が栗鼠見付く 大野林火 雪華 昭和三十七年
リスめく少年 灯台で知る沖の丸さ 伊丹三樹彦
リス跳ぶや富士も友らも朝早き 古沢太穂 捲かるる鴎以後
記憶を持たざるもの新雪と跳ぶ栗鼠と 中村草田男
飢えがはしゃぎの リスら 梢の雪をこぼし 伊丹三樹彦
峡の子の栗鼠を飼ひつつ夏休み 加藤秋邨
栗園の焚火接待栗鼠も出し 平畑静塔
栗鼠あそぶ今日を祭の布留の宮 水原秋櫻子 緑雲
栗鼠くるかピーターパンまで落葉径糸 山口青邨
栗鼠すずし末子を趨(お)ひて孫有つ 中村草田男
栗鼠のごと手足揃へて菊に寝る 右城暮石 句集外 昭和十八年
栗鼠のパン乾き切りたり桜咲く 右城暮石 句集外 昭和五十六年
栗鼠の居ぬその巣や孫の昼寝時 中村草田男
栗鼠の智慧月へ月へと泪ひく 赤尾兜子 蛇
栗鼠はしり草の実小径晴れやすし 鷲谷七菜子 花寂び
栗鼠は粟鼠で 木の実転がし サルナート 伊丹三樹彦
栗鼠失せて露の巨幹と老の枝 中村草田男
栗鼠走り日あたる雪間恋ひにけり 阿波野青畝
栗鼠跳ねて深山落葉の音覚ます 鷲谷七菜子 花寂び
栗鼠跳んで満天星紅葉越え行けり 水原秋櫻子 蘆雁
栗鼠覗く古城日光シエリのごとし 橋閒石 風景
肩に栗鼠のせ炎天を買物に 野見山朱鳥 愁絶
胡桃四五箇栗鼠の巣小舎に雪来つつ 石田勝彦 百千
喉元をすぎる氷片消えたる栗鼠 橋閒石 風景
耳張つて栗鼠走せ満目露の光 中村草田男
樹の栗鼠に蔓の鴉は通草啄む 飯田蛇笏 山響集
秋夜塗る吾子の芝居の栗鼠の帽 能村登四郎
小鳥屋の栗鼠の子に梅雨まだ明けず 岸田稚魚 紅葉山
森の栗鼠口に手をあて不安心 三橋敏雄
青胡桃栗鼠が夕闇はひ出でて 松崎鉄之介
大き葉の舞ひ来と見しが栗鼠渡る 佐藤鬼房
谷の梅栗鼠は瀟洒に尾をあげて 飯田蛇笏 山響集
団欒の焚火とて栗鼠樹を下りし 平畑静塔
柱廊に武二の口笛 栗鼠の愛語 伊丹三樹彦
朝の間の露の木に来て栗鼠遊ぶ 高浜年尾
朝涼や栗鼠は木瘤になりすまし 鷹羽狩行
朝涼や飼はれて山の赤毛栗鼠 能村登四郎
跳躍の栗鼠石楠花を出つ入りつ 阿波野青畝
轍の中老とし行けば栗鼠跳ぶ秋 中村草田男
天に鳶 地に栗鼠 神の廻し者 伊丹三樹彦
道のさき白雨の過ぎしあとに栗鼠 大野林火 飛花集 昭和四十四年
白露や栗鼠来る森の話も出で 大野林火 青水輪 昭和二十六年
磐座に 尾立ての栗鼠の 消えて 現れて 伊丹三樹彦
尾で払ふ栗鼠の頭上の露すずし 中村草田男
尾で睦む栗鼠に カジュラホ仏の媚態 伊丹三樹彦
美しき栗鼠の歯形や一つ栗 前田普羅 飛騨紬
百千鳥酣にして榛の栗鼠 飯田蛇笏 山響集
葡萄垂る野鼠のため栗鼠のため 津田清子
仏蹟に キリ・リル・キリ・リル 雌呼ぶ栗鼠 伊丹三樹彦
霧の栗鼠胡桃噛む音をこぼすこと 小林康治 玄霜
鳴く栗鼠ら ヒンズー石祠の天上楽 伊丹三樹彦
木の実だく栗鼠木がくれに秋しぐれ 飯田蛇笏 春蘭
木耳の耳より栗鼠の尾を垂らす 阿波野青畝
夜神楽の灯に 尾であそぶ梢の栗鼠 伊丹三樹彦
落葉ふむわれにつきくる栗鼠いとし 山口青邨
落葉径リス死んでをり瞑目す 高田風人子
落葉松にけじめなし露の迷ひ栗鼠 中村草田男
瑠璃鳴けば栗鼠が顔出す夏の空 飯田龍太
珈琲豆挽く山番 床に栗鼠走らせ 伊丹三樹彦
臘梅の日向を栗鼠の走りけり 亭午 星野麥丘人

栗鼠 続補遺
月日の栗鼠葡萄かづらの甘露有 其角

以上

by 575fudemakase | 2018-10-15 06:35 | 無季 | Trackback | Comments(0)


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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

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いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

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