2018年 10月 29日 ( 4 )

落葉松黄葉 の俳句

落葉松黄葉 の俳句
落葉松の黄葉世界へ身を入れる 細見綾子
落葉松の黄葉降る墓を埋めんため 大野林火 白幡南町 昭和三十一年
黄葉して落葉松はなほ曇りをり 有働亨
落葉松黄葉ときをりを便りして 折井紀衣
以上

by 575fudemakase | 2018-10-29 11:56 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)

骨 の俳句あれこれ

骨 の俳句あれこれ

骨 の俳句

夏の灯に売るアボガドのされかうべ 高澤良一 寒暑

*こうがいは白骨作り雪女 鈴木真砂女
あかんぼの頭蓋やはらか雪起し 辻美奈子
あぶな絵の鎖骨のくらみ虎落笛 鈴木節子
うちつけて卵の頭蓋割る晩夏 皆吉司
から鮭の髑髏に風の起るかな 乾鮭 正岡子規
キャベツに怖る畸形の頭蓋原爆忌 川辺きぬ子
きらきらと頭蓋を出づるてんと虫 加藤知世子
くるしい生活の灯が ともる 佛舎利塔の下に 吉岡禅寺洞
ゲリラのために温室の肋骨覆ひを脱り 竹中宏 句集未収録
この熱き白骨冷ゆに刻いくばく 文挟夫佐恵 雨 月
これがまあ終の鎖骨か竹の箸 横須賀洋子
ジーンズに腰骨入るる薄暑かな 恩田侑布子
すつぽりと毛帽を冠る生ける頭蓋を感じ 安斎櫻[カイ]子
たとふればわが舎利に似し霜柱 角川春樹
どこまでも鎖骨は鳥を追うかたち 鎌倉佐弓
ばんざい寝の猫の肋骨アマリリス 松本恭子
ふたつの鎖骨そこから椿の木となりて 松本恭子
また鎖骨撫でてをりたる夕涼み 鈴木鷹夫 千年
モヂリアニ鎖骨の窪の月明り 石寒太 翔
やはらかに鎖骨を外す夏野かな 土見敬志郎(小熊座)
ゆふがほのそれは髑髏か鉢たたき 蕪村
りんだうの細き鎖骨の暮るるとき 荻原久美子
わが舎利を撒きしごとくに梅満開 澤井我来
一休の髑髏と語る日永哉 寺田寅彦
一閃に白骨の温泉や夜の雷 東洋城千句
一望の白骨の谷雪あたたか 五島瑛巳
雨漏りのわが頭蓋あり杉菜原 佐藤鬼房
円覚寺舎利殿芽ぶき靄まとふ 宮坂静生 春の鹿
炎天のくらみと帰るわが頭蓋 河野多希女
遠山もさだかに春よ仏舎利塔 阿部みどり女
夏来たる筋骨堅き浜猟師 神谷昌資
花に暮れて肩胛骨を動かしぬ 五島 高資
花の下骸骨踊り餓鬼笑ひ 行方 克巳
海のまぶしさ白骨の人立ちあがり 林田紀音夫
骸骨が抱きあふ真青薄かな 筑紫磐井 婆伽梵
骸骨が舐め合う秋も名残かな 永田耕衣 闌位
骸骨となつて木陰の花見哉 花見 正岡子規
骸骨となりて木陰の花見哉 花見 正岡子規
骸骨と我には見えて秋の風 秋風 正岡子規
骸骨に何やらひゞく今朝の今朝の秋 正岡子規
骸骨のうへを粧(よそひ)て花見かな 上島鬼貫(おにつら)(1661-1738)
骸骨のうへを粧うて花見かな 鬼貫
骸骨のうへを粧て花見かな 上島鬼貫
骸骨の上を粧ひて花見かな 鬼貫
骸骨の浮み出るや水の月 月 正岡子規
骸骨の模型がきしみ春の雷 大槻和木
骸骨やこれも美人のなれの果 夏目漱石 明治二十四年
骸骨を見つけたくれや秋のたひ 秋 正岡子規
骸骨を叩いて見たる菫かな 夏目漱石 明治三十七年
柿の花地に落ち侏儒の頭蓋なる 佐藤鬼房
鎌倉や老の涼しき肋骨 殿村莵絲子 雨 月
寒雷や肋骨のごと障子ある 臼田亜浪
寒卵こつと頭蓋に打ち込めり 小檜山繁子
干瓢を剥く肋骨のみな赭し 古舘曹人 能登の蛙
汗の髪洗ふ頭蓋も痩せにけり 相馬遷子 山河
鬼房の鎖骨に落ちる桜かな 渡辺誠一郎
蟻地獄見入る少女の鎖骨美し 熊谷愛子
魚となりて父還りこよ 蒼蒼とわれの頭蓋はいつの日も海 金子貞雄
京都の橋は肋骨よりもそり返る 西川徹郎 無灯艦隊
胸には肋骨逃竄なりや旅なりや 高柳重信
狗は骨にほとけは舎利よ秋の暮 会津八一
空風や鎖骨に触るる主治医の手 高澤良一 寒暑
月下にて/白骨にて/着くずれ/着なおし 折笠美秋 火傅書
犬暴れ頭蓋の暗くなる真昼 高野ムツオ 陽炎の家
肩胛骨双つあらわに萱を抱く 渋谷道
原爆慰霊碑巨大な白骨めいて冬 藤岡筑邨
枯山の脊骨腰骨春めきぬ 林 翔
枯山の背骨腰骨春めきぬ 林翔
狐火や髑髏に雨のたまる夜に 蕪 村
五月闇髑髏に密な縫目あり 石川洋子(梟)
五社堂の髑髏に春の影立てり 今野治子
行く秋の腰骨いたむ旅寝哉 正岡子規
降る雪に船の肋骨歯抜け立つ 米沢吾亦紅 童顔
降る雪や野には舌持つ髑髏 夏石番矢(1955-)
腰骨にごつんと西瓜敵のごとし 中村 和弘
腰骨の辺り夏月昇りたる 宮澤さくら
腰骨を見せてパンダの三尺寝 大村錦子
骨盤のあたりで泳ぐのは夕陽 大西泰世 世紀末の小町
昆虫の頭蓋ころがるガラスの城 加藤青女
鎖骨より金銀こぼる桜の夜 高澤晶子
冴返る名も白骨の露天風呂 大立しづ
雑炊に顎動かせる髑髏かな 磯貝碧蹄館
三寒の鎖骨に痛し形見分け 長岡直美
傘売りにたまたま頭蓋応じけり 攝津幸彦
山あひの月にぞ語る莫斯科(もすこう)にわかき妻もついく髑髏ども 与謝野鉄幹
残暑光我は舎利もて荘厳す 斎藤空華 空華句集
時雨華やぐ釈尊の肋骨 加古宗也
舎利となる身の朝起や草の露 蕪村遺稿 秋
舎利ひろふ素振りでありく冬の鳥 石寒太 炎環
舎利穴に蓬の萌ゆる高麗寺跡 山内喜美子
舎利舎利と枯草を行く女かな 永田耕衣
舎利殿の闇をきらりと木の実落つ 加藤知世子
舎利殿の水に重たき淑気かな 長谷川久々子
舎利塔の白く浮き立つ春の海 林 たかし
舎利塔へ光りの絃となる秋日 河野多希女 こころの鷹
舎利塔や千のバターの初灯 山下智子
舎利仏に月蝕甚の杉山中 野澤節子 黄 炎
舎利仏を守り歳々の芋名月 野澤節子 黄 炎
舎利木の立ちて冷まじ弥陀ヶ原 伊東宏晃
舎利壺の青磁もつとも花の冷え 北見さとる
手形振り出し頭蓋の中の磯あるく 西内利行
樹齢尽き白骨立てりお花畑 福田蓼汀 秋風挽歌
秋天に独逸の頭蓋穹窿なす 川崎展宏
秋風の偃松に白骨懸かりゐしと 岡田日郎
十萬の髑髏の夢や草の霜 霜 正岡子規
春の猫我に倚り来る固き頭蓋 右城暮石 声と声
春の猫吾に倚り来る固き頭蓋 右城暮石
春の鬱深きピアノの頭蓋閉づ 馬場駿吉
春水に髑髏となりて映りけり 仙田洋子
春風や白骨草になりかゝる 春風 正岡子規
初み空頭蓋のなかも透き通る 福原十王
初霜も撒餌も舎利のごとき庭 井沢正江
宵闇や髑髏経よむ紀路の山 中勘助
松過ぎのまつさをな湾肋骨 原田喬
焼藷屋頭蓋となりてこちら向く 田仲了司
焼跡の兜おこせば子の髑髏 中勘助
職工の子の頭蓋みな似て跳べり 石橋辰之助
深淵は鎖骨の窪み夏の雲 高野ムツオ 蟲の王
水へ揚羽鎖骨の上の浅窪み 友岡子郷 遠方
世のあやめ見ずや菰の髑髏 服部嵐雪
生あたたかい軍鶏の肋骨巻層雲 久保純夫 瑠璃薔薇館
西の海にブイ浮く頭蓋より濡れて 金子兜太 金子兜太句集
西瓜の種一つ鎖骨に付いてをり 高澤良一 寒暑
石炭を挽く馬の肋骨へ雑草がのびてゐる 嶺達二
脊椎の抱かれるときは運河なり 田中亜美
折鶴の影めつむればされこうべ 林田紀音夫
雪やみて桐の枯木は肋骨なす 福田蓼汀 山火
蝉啼くや舎利殿深く光るもの 佐野青陽人 天の川
大空をささえて 佛舎利塔の 晝がまだある 吉岡禅寺洞
第一鎖骨の涼しさ乙女ら珠洲へ行く 磯貝碧蹄館
濁酒あり星と野犬の髑髏 金子兜太
達磨忌や舎利樹緑りに建長寺 尾崎迷堂 孤輪
誰が夢の骸骨こゝに枯芒 枯薄 正岡子規
男にも鎖骨の翳り草ひばり 寺井谷子
知られざりし白骨二体春山に 右城暮石
地芝居の紙で拵へたる髑髏 岩崎皓子
昼の虫眠ればわれも白骨化 高野ムツオ 陽炎の家
昼顔を吾が白骨の咲かすべし 和田耕三郎
椿千われ白骨と化する日も 永島靖子
壷うけて掃きとる舎利よ油蝉 赤松[ケイ]子
天瓜粉この骨盤に吾の居し 斎藤美規
冬木立骸骨月に吟じ行く 冬木立 正岡子規
東の山の汝が白骨とたけくらべ 夏石番矢
燈台は雨後の白骨蟹走り 古舘曹人 能登の蛙
頭蓋いま蝶を容れたるつめたさよ 柿本多映
頭蓋のくらやみ 手に 寒燈をぶらさげて 富澤赤黄男
頭蓋のくらやみ手に寒灯をぶらさげて 富澤赤黄男
鳶職の太き鎖骨や夏旺ん 高崎登喜子(遠矢)
日ざす喫泉濡れけるままに髑髏消ゆ 磯貝碧蹄館
如月の糧の餅くづ舎利の如 赤松[ケイ]子
梅雨寒や尼の肋骨数うべう 前田普羅
白樺の白骨さらさら鳴る秋日 岡田日郎
白魚火や硝子に写る肋骨 各務耐子
白骨のおふみ聞こゆる芒の穂 赤松[ケイ]子
白骨の五指のほとりや杉菜立つ 加藤知世子
白骨の手足が戦ぐ落葉季 三橋鷹女
白骨もみゆ畑の棉みのりゐる 滝井孝作 浮寝鳥
白骨をつまめば秋日崩れけり 木村敏男
白骨を分けて八十八夜かな 横山笑子
白骨樹立つ山中に目細鳴く 池永 和子
箱眼鏡舎利のやうなる砂流れ 高橋とも子
髪洗ひ頭蓋が小さし旅づかれ 殿村菟絲子 『晩緑』
帆船の帆桁の筋骨ひばり東風 平井さち子 鷹日和
美しき鎖骨七月来りけり 田中 都
百姓の腰骨盆の団扇挿し 百合山羽公 寒雁
百頭の馬の頭蓋に寒北斗 渡辺誠一郎
氷の森をモヨロ骸骨ゆさぶりぬ 齋藤玄 『狩眼』
秒針が頭蓋に移るひろしま忌 松本鶴枝
風の源の牛のされこうべを叩け 星野一郎
風沙漠頭蓋を離れゆく骨ら 小桧山繁子
風紋や鎖骨のあたりすでに冬 小島千架子
仏舎利に近く仔燕孵りたり 津田清子
仏舎利塔崩れしごとくエビピラフ 大石雄鬼
仏跡の畑舎利を打つならん 森下雨村
聞くうちに蝉は頭蓋の内に居る 篠原梵
放電し合う吹雪と眠る子の頭蓋 高野ムツオ 陽炎の家
蜂の子を食べて白骨泊りかな 野見山朱鳥
盆の灯をあつめて夫の肋骨 山尾玉藻
万緑やはづしてしまひたき頭蓋 吉原文音
夢となりし骸骨踊る荻の声 其角
明易や白骨の湯のふつふつと 岡本春人
木菟の杜白骨となるまで人を焼く 赤尾兜子
紋白蝶が仏舎利塔を越えんとす 高澤良一 ももすずめ
夜の芒は頭蓋をあふれ出た電流 高野ムツオ 鳥柱
野も森も白衣白骨雪の夜は 大屋達治
野を焼や小町が髑髏不言 高井几董
野薊を潰して頭蓋を楽にせん 攝津幸彦
柚子湯の柚鎖骨の辺りに寄り着きて 高澤良一 石鏡
夕かほのそれは髑髏か鉢叩 蕪村
夕立の叩き出したる髑髏かな 夕立 正岡子規
余花なほも咲き白骨の湯の匂ひ 野見山朱鳥
踊るなり月に髑髏の影を曳き 三橋鷹女
陽炎や髑髏の方へそぞろ神 加藤知世子
落葉松の枯れて頭蓋のがらんどう 殿村菟絲子
立冬や白骨都市の観覧車 和田悟朗
流れ星頭蓋のひびは罅のまま 鎌倉佐弓
流氷も吾が骨盤もきしむ頃 鈴木節子
粒選りの銀舎利箸に万座屋忌 上田五千石
涼しさは今朝の鎖骨と思いけり あざ蓉子
林檎割ると母の骨盤母遠し 磯貝碧蹄館
冷たき重き夫の頭蓋を支へたりいのちの熄みし重き頭蓋を 生方たつえ
冷まじき念力舎利仏口開くは 節子
冷やかに鎖骨を越ゆるネックレス 鈴木鷹夫 風の祭
露月匙を投げ肋骨剣を解く凉み 納涼 正岡子規
肋骨に罅が入りし芹の水 佐々木六戈 百韻反故 冬の皺
肋骨を愛すつれづれなる手以て 日野草城
佛舎利とこたへて消えよ露の玉 露 正岡子規
佛舎利を祭る卓や水仙花 寺田寅彦
佛舎利塔がともると 印度の夜ルが そつときている 吉岡禅寺洞
剪定や豈もろくなる肋骨 中嶋いづる
曼珠沙華獣骨舎利を置く磧 『定本石橋秀野句文集』
壺うけて掃きとる舎利よ油蝉 赤松[けい]子 白毫
夾竹桃頭蓋蔽ひて髪しげる 野澤節子 花 季
罐切でひらく頭蓋の冬くる海 田邊香代子
萍の一つは頭蓋のなかにうく 河原枇杷男(1930-)
螻蛄鳴くや漆かぶれの髑髏 小島ノブヨシ
髑髏に眼あるかに冥く梅雨深し 福田蓼汀 秋風挽歌
髑髏の眼われを見詰めて黴びてをり 野見山朱鳥
髑髏みな舌うしなへり秋の風 高橋睦郎
髑髏磨く砂漠の月日かな 津田清子
髑髏圖も弱冷房裡国芳展 高澤良一 燕音
鰒汁や髑髏をかざる醫者の家 河豚汁 正岡子規

骨 の俳句 補遺

あたらしき舎利塔にいま寒の雨 飯田龍太
あらたまの日を引いて頭蓋(はち)野をゆくよ 岡井省二 前後
いんいんと頭蓋に花火咲き散るや 中村苑子
お舎利みゆこだまをかへす秋の嶽 飯田蛇笏 家郷の霧
から鮭の髑髏に風の起るかな 正岡子規 乾鮭
キクキクと肋骨きしむ鵙の晴 三橋鷹女
この僧の頭蓋(はち)大きさや新豆腐 森澄雄
こめかみを指圧 頭蓋の幅も知る 伊丹三樹彦
シャツ縞と鎖骨水平 巴里祭 伊丹三樹彦
スープに泛くわが肋骨葉騒の谷 佐藤鬼房
つかみ啖ふ雪貧の筋骨たくましく 西東三鬼
にぎり拳が白い髑髏(しゃれかうべ)とはなり 富澤赤黄男
べえらむがしゆんと頭蓋に沁み透る 日野草城
烏猫頭蓋のほかはやはらかき 日野草城
雨漏りのわが頭蓋あり杉菜原 佐藤鬼房
雲片の舎利拾う鳥は緑の声 橋閒石
炎天の馬衣は緋ならめ髑髏は白 中村草田男
縁さす右鎖骨下の創あはれ 石田波郷
牡丹雪 牡丹雪 くろき牛の頭蓋 富澤赤黄男
解剖や頭蓋割りたれば鬼ふすべ 岡井省二 大日
芥子散ればおもき頭蓋がわれにある 三橋鷹女
蟹の舎利水澄みきつてゐたりけり 阿波野青畝
崖に立つ古き筋骨とぶ飛魚 三橋敏雄
骸骨が舐め合う秋も名残かな 永田耕衣
骸骨となつて木陰の花見哉 正岡子規 花見
骸骨となりて木陰の花見哉 正岡子規 花見
骸骨と我には見えて秋の風 正岡子規 秋風
骸骨に何やらひゞく今朝の秋 正岡子規 今朝の
骸骨のトーテムポール霧に濡れ 阿波野青畝
骸骨の浮み出るや水の月 正岡子規 月
骸骨を見つけたくれや秋のたひ 正岡子規 秋
柿の花地に落ち株儒の頭蓋なる 佐藤鬼房
柿の花地に落ち侏儒の頭蓋なる 佐藤鬼房
寒雷や肋骨のごと障子ある 臼田亜郞 定本亜浪句集
干瓢を剥く肋骨のみな赭し 古舘曹人 能登の蛙
汗の髪洗ふ頭蓋も痩せにけり 相馬遷子 山河
仰臥して腰骨いたき夜長かな 杉田久女
筋骨に灸火の熱さ突きささる 日野草城
原爆忌髑髏面なる事務怪物 中村草田男
枯山の脊骨腰骨春めきぬ 林翔
向日葵の白骨人柱ともならず 三橋鷹女
紅葉谷日蓮御舎利のこしける 川端茅舎
行く秋の腰骨いたむ旅寐哉 正岡子規 行く秋
黒髪は黒く白骨は白きのみ 日野草城
腰骨が決める男の祭帯 能村登四郎
骨盤のゆたかさの雪つもり降る 橋閒石
根に髑髏抱く糸杉を嗅ぐ母獣 橋閒石
砂礫音脊柱に梅雨ざんざ降り 佐藤鬼房
鎖骨いたむ荒廃の崖蒸す日より 佐藤鬼房
山鯨谷には流木の白骨 金子兜太
残月は誰の頭蓋ぞ春寒き 鷹羽狩行
舎利を壺に金網の餅うち反す 橋閒石 無刻
舎利塔の内陣に白障子嵌む 右城暮石 虻峠
捨鉢の頭蓋をつつく孕み鳥 佐藤鬼房
樹齢尽き白骨立てりお花畑 福田蓼汀 秋風挽歌
十萬の髑髏の夢や草の霜 正岡子規 霜
銃声一発、さくらに白骨の踊りいでたるなり 荻原井泉水
春の猫我に倚り来る固き頭蓋 右城暮石 声と声
春風や白骨草になりかゝる 正岡子規 春風
色鳥や懐にある肋骨 岡井省二 大日
西の海にブィ浮く頭蓋より濡れて 金子兜太
脊柱と榧の樹道元の忌なりけり 岡井省二 鯛の鯛
脊柱に氷河を育て霊歌絶つ 佐藤鬼房
赤貝のからだは乗つて舎利の上 岡井省二 鯨と犀
雪やみて桐の枯木は肋骨なす 福田蓼汀 山火
鷹翔り白骨は野に灼けんとす 加藤秋邨
濁酒あり星と野犬の髑髏(されこうべ) 金子兜太
誰が夢の骸骨こゝに枯芒 正岡子規 枯薄
知られざりし白骨二体春山に 右城暮石 上下
昼顔に人は髑髏となりて果つ 三橋鷹女
昼寝覚頭蓋の大虚痺れ切り 野見山朱鳥 曼珠沙華
底深く一塔聳ゆ 髑髏の塔 三橋鷹女
冬日の妻よ吾に肋骨無きのちも 石田波郷
冬木立骸骨月に吟じ行く 正岡子規 冬木立
燈台は雨後の白骨蟹走り 古舘曹人 能登の蛙
頭蓋(はち)に湯気はらとかゝりし空也蒸 岡井省二 鯨と犀
頭蓋に罅もんどり打って夏畢る 楠本憲吉 孤客
頭蓋のくらやみ 手に 寒燈をぶらさげて 富澤赤黄男
乳牛の腰骨張つて冬に入る 飯島晴子
熱ごもる夕立を行く肋骨 佐藤鬼房
馬がゐて木の芽の中の肋骨 加藤秋邨
白骨の花舐めて生く冬の虻 山口青邨
白骨の眼窩に芽生えた向日葵一基 三橋鷹女
白骨の手足が戦ぐ落葉季 三橋鷹女
白骨の八ツ手の花の白極む 山口青邨
白骨の風はこぞりて枯山河 高屋窓秋
白骨の絡み睦みて囀れる 橋閒石
白骨を犬咥へ来し青野原 右城暮石 句集外 昭和三十三年
白骨化する雪渓は踏み難し 百合山羽公 樂土
白氷の森骸骨の音ばかり 高屋窓秋
爆心地いま冬踏む砂利舎利の音 三橋敏雄
八ツ手はや白骨の花冬近き 山口青邨
百姓の腰骨盆の団扇挿し 百合山羽公 寒雁
百日紅面皰(にきび)は舎利を吹きいでぬ 川端茅舎
氷の森をモヨロ骸骨ゆさぶりぬ 斎藤玄 狩眼
仏舎利に近く仔燕孵りたり 津田清子
文殊語り舎利弗眠る日永かな 内藤鳴雪
聞くうちに蝉は頭蓋の内に居る 篠原梵 年々去来の花 皿
蜂の子を食べて白骨泊りかな 野見山朱鳥 幻日
万緑に染まりて痛む肋骨 佐藤鬼房
満ちてくる海白骨の朝の人 金子兜太
木の葉髪 降るよ降るよと頭蓋の酒盛り 三橋鷹女
木兎の杜白骨となるまで人を焼く 赤尾兜子 蛇
夕立の叩き出したる髑髏かな 正岡子規 夕立
踊るなり月に髑髏の影を曳き 三橋鷹女
流木の白骨のごとく秋の水 山口青邨
粒選りの銀舎利箸に万座屋忌 上田五千石『琥珀』補遺
緑蔭の書屋白骨の蝋燭を 山口青邨
露月匙を投げ肋骨剣を解く凉み 正岡子規 納涼
肋骨あらはに秋の立ちにけり 相生垣瓜人 負暄
肋骨に毬かかげ八ツ手老い候 三橋鷹女
肋骨のやうな雲出て厚氷 岡本眸
肋骨を愛すつれづれなる手以て 日野草城
佛舎利とこたへて消えよ露の玉 正岡子規 露
俯向ける頭蓋秋思の重さとも 林翔
曼珠沙華獣骨舎利を置く磧 石橋秀野
笄は白骨作り雪女 鈴木真砂女 紫木蓮
苜蓿に肋骨缺除感すべなし 石田波郷
鐵兜頭蓋を隠し更に射たる 三橋敏雄
髑髏すわる最高階に雪しまくは 橋閒石 無刻
髑髏で 花嫁 八つ手の笄頭に重く 三橋鷹女
髑髏に眼あるかに冥く梅雨深し 福田蓼汀 秋風挽歌
髑髏の眼われを見詰めて黴びてをり 野見山朱鳥 天馬
鰒汁や髑髏をかざる醫者の家 正岡子規 河豚汁

骨 の俳句 続補遺

むら烏つくや冬野の髑髏 三宅嘯山
芋の葉に小便すればお舎利哉 支考
骸骨のうへを粧ひて花見かな 上島鬼貫
骸骨の上を粧ひて花見かな 鬼貫
舎利の手を開くがごとし初蕨 許六
舎利拾ふ為には摘ジ土筆 沾圃
女郎花鰐の髑髏に咲にけり 東皐
水錆て骸骨青きほたるかな 杜国
世のあやめ見ずや菰の髑髏 嵐雪
風渡る枯葉に見るや雪の舎利 秋之坊
仏舎利を根にこそむすべ小姫ゆり 尚白
夢と成し骸骨踊る荻の声 基角
野を焼や小町が髑髏不言 高井几董
疝気持腰骨寒しきり~す 許六

以上

by 575fudemakase | 2018-10-29 06:37 | 無季 | Trackback | Comments(0)

汽車煙 の俳句

汽車煙 の俳句

汽車煙

一事果たす新樹にからむ汽車煙 鈴木六林男
宇治の春水にゐて汽車の煙見る 細見綾子
荷を下す橇馬つつむ汽車煙 大野林火
汽車の煙炎天流るるとき青し 草間時彦 中年
汽車の煙白し鮮らし春の旅へ 伊丹三樹彦
汽車煙雪嶺にちかくかざし寄る 山口誓子
汽車煙泥鰌居て立つ泥煙 中村草田男
汽車煙熱きがかかる月見草 鷹羽狩行
曲る汽車煙曳きゆく秋の暮 山口誓子
故里へ冬山を汽車煙吐く 細見綾子
歳晩や火の粉豊かに汽車煙 中村草田男
春月の下ゆく汽車の煙の束 山口誓子
数珠玉や汽車の煙が汽車を追ふ 磯貝碧蹄館 握手
青む野に迅さを見せて汽車煙 津田清子 礼 拝
雪解や駅舎ぐるみの汽車煙 上田五千石『森林』補遺
摘草や汽車の煙をふりかむり 芝不器男
冬の旅汽車の煙の海辺の町 細見綾子
冬暖や崖より海へ汽車煙 大野林火 青水輪 昭和二十四年
梅林にしばらくからむ汽車煙 鷹羽狩行
麦の芽に汽車の煙のさはり消ゆ 中村汀女
浜木綿の岬けむりの汽車でつく 矢島渚男
芙美子忌や漁網をくぐる汽車煙 秋元不死男
蜜柑山ゆく目遺しの汽車煙 鷹羽狩行
蜜柑山出でて古色の汽車煙 鷹羽狩行
蝙蝠の汽車の煙にまぎれぬる 山口青邨

以上

by 575fudemakase | 2018-10-29 06:33 | 無季 | Trackback | Comments(0)

秋の服 の俳句

秋の服 の俳句

秋の服
いづれの胡族なりや秋服翻す 福永法弘
秋服や序幕あがりて長き闇 国見敏子
秋の服どこかに白のまだ欲しく 近江小枝子
ととせまへ玄関に秋服の君 田中裕明 先生から手紙
秋服や人の絶信袂より 平畑静塔

by 575fudemakase | 2018-10-29 04:09 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)


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《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
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例1 残暑 の例句を調べる

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いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

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いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
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[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

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