2018年 11月 18日 ( 6 )

鷹の俳句 あれこれ

鷹の俳句 あれこれ


鷹の俳句

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鷹その他 の俳句

鵟(のすり) 沢鵟(ちゅうひ) 大鷹 蒼鷹(青鷹)(もろがえり)八角鷹(はちくま) 鶚(みさご) 熊鷹

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以上


by 575fudemakase | 2018-11-18 21:24 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

鷹その他 の俳句

鷹その他 の俳句

鵟(のすり) 沢鵟(ちゅうひ) 大鷹 蒼鷹(青鷹)(もろがえり)八角鷹(はちくま) 鶚(みさご) 熊鷹

鷹その他

あの丘に熊鷹が居て新緑なり 福富健男
かくまでに人をへだてて蒼鷹 宇多喜代子
またもとのところに鶚秋の昼 市村究一郎
むらさきになりゆく二羽の青鷹 渚男
わが墓所は村一望や青鷹 茂木喜子
一点のやがて大鷹あらはるる 伊藤伊那男
羽をかへすみさごに秋の入日哉 加舎白雄
雲を出て青鷹北に狩の場 飯田蛇笏
海へ出て空のまぶしき青鷹 澄雄
葛城の山を旋回青鷹 藤本安騎生
鴨たむろして大鷹の去るを待つ 富田潮児
観潮の帆にみさごとぶ霞かな 飯田蛇笏 霊芝
巌頭のうしろ巌頭青鷹 須佐薫子
熊鷹の巣作りはじまる雪の山 阿部みどり女
湖よぎる鶚隼眼に蔵ふ 黒田杏子 花下草上
誤差なかりしや巌上の鶚(みさご)の巣 横山白虹
高空に水あるごとし青鷹 小澤克己
秋風にしら波つかむみさごかな 闌更
駿河てふ湾を出でざる青鷹 宮島冨司子
初富士や樹海の雲に青鷹 飯田蛇笏
青鷹やきりりと嶺の明けきりし 小山徳夫
青鷹解剖学者さぶしめり 宮坂静生 山開
千仭の谷逆落し青鷹 寺岡ひろし
巣ごもれるみさごの冠毛吹かれをり 小沢 明美
蒼鷹を舞はす富良野の大夏野 中嶋美貴子
大鷹が神学校の森に来し 高木良多
大鷹のぴたりと宙に止まれり 中村苑子
大鷹の隻眼落つる雪解谷 永方裕子
大鷹の舞鮮らしき山開き 海野ふさ子
大鷹の翔つ暾のしづく雪しづく 神蔵 器
大鷹は羽ばたきて年改まる 有働 亨
大鷹や黙して夕日見てをりぬ 津々楽朋子
大鷹を吹き降ろしけり賤ケ岳 山本良明
鷹匠は聞く大鷹の告白を 対馬康子 吾亦紅
天空は生者に深し青鷹 宇多喜代子
妬心てふ理由なきもの青鷹 櫂未知子
藤浪に鶚は得たりいらご崎 服部嵐雪
波こえぬ契ありてやみさごの巣 曽良
波越えぬ契ありてやみさごの巣 曾良「奥の細道」
波戸にまつ鶚長身明易き 堀口星眠 営巣期
発心のいまだに高し青鷹 小澤克己
飛ぶといふ攫ふかたちに青鷹 正木ゆう子 悠
風去りし空を高舞ふ青鷹 工藤雄一
焚火すや雪の樹につく青鷹 飯田蛇笏 山廬集
朴の木に低くとまりぬ青鷹 原 石鼎
夕映えのアンコールワット青鷹舞ふ 野村ぎはく
猊鼻渓上る真上を蒼鷹 須賀遊子 『保津川』
翔つときの精気が掠む青鷹 能村登四郎
鶚水を打つて夕立到りけり 臼田亜浪 旅人
鶚来て雀声断つ磯の稲架 篠田悌二郎

鷹その他 補遺

なにか獲て裏富士めざす青鷹 飯田蛇笏 家郷の霧
一片の抜羽拾へばもろがへり 阿波野青畝
雲を出て青鷹北に狩の場 飯田蛇笏 山響集
海の門のしぐるる岩に鶚かな 水原秋櫻子 葛飾
海へ出て空のまぶしき青鷹 森澄雄
観潮の帆にみさごとぶ霞かな 飯田蛇笏 霊芝
関関(くわんくわん)鳴くみさご男は口あけて 金子兜太
春暁の谷ふかくゆく青鷹 飯田龍太
初富士や樹海の雲に青鷹 飯田蛇笏 心像
小鳥網にらみよぎるは青鷹 阿波野青畝
神杉に一瞥もなし青鷹 能村登四郎
身ぬちより蒼鷹翔けりゆく思ひ 山口誓子
青鷹彌勒の鼻を高みけり 岡井省二 猩々
大鷹のあかつき鳴けば蚊帳すずし 水原秋櫻子 重陽
大鷹の鳴くにめざめて梅雨ちかし 水原秋櫻子 重陽
津の母に死が来て影絵なすみさご 佐藤鬼房
鶴御岳指す青鷹の羽はやり 能村登四郎
冬浪に落ちこむ礁名のみさご 佐藤鬼房
濡衣の嗚呼忿怒相鶚(みさご)島 佐藤鬼房
八月の吉野に飛ぶや青鷹 森澄雄
富士を背の越前岳に蒼鷹 松崎鉄之介
風切つて寒流に添ふ青鷹 能村登四郎
焚火すや雪の樹につく青鷹 飯田蛇笏 山廬集
朴の木に低くとまりぬ青鷹 原石鼎 花影
巫女化して鶚(みさご)となりぬ奥の島 佐藤鬼房
翔つときの精気が掠む青鷹 能村登四郎
翔り来し青鷹に臨まれてをり 岡井省二 鯛の鯛
鶚の巣見えて河豚釣る岩間かな 河東碧梧桐
鶚水を打つて夕立到りけり 臼田亜浪 旅人 抄

鷹その他 続補遺

藤浪に*みさごは得たりいらご崎 嵐雪
波こさぬちぎりありてや*みさごの巣 曽良
磯山やさくらのかげのみさご鮓 加藤曉台
秋風にしら波つかむみさご哉 高桑闌更

以上


by 575fudemakase | 2018-11-18 21:20 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

大仏 の例句

大仏 の例句


大仏

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大仏 補遺


いまのとき茜大佛炭のおと 岡井省二 五劫集

くらがりに大佛見ゆる寒さ哉 正岡子規 寒さ

ただ寒き壁大佛の背面は 橋本多佳子

つくねんと大仏たつや五月雨 正岡子規 五月雨

びるしやなの唇なりき春の闇 岡井省二 鯛の鯛

びるしやな佛音しておかめ笹しぐれ 岡井省二 五劫集

ほがらかに 大仏殿の上の月 伊丹三樹彦

ほほゑめる大仏障子開け給ふ 阿波野青畝

ま横より仰ぐ大佛春の空 星野立子

ラムネ抜く大仏殿の外れにて 寒食 星野麥丘人

るしやな仏臍から下は冬青藻 金子兜太

一隅を領し大仏秋天下 上野泰 春潮

遠足の渦に大仏とりまかれ 上野泰 春潮

遠足の列大佛へ大佛ヘ 藤田湘子

屋根区切り大佛区切り冬の空 星野立子

夏の日の大仏の背を焼きにけり 正岡子規 夏の日

花ありて飛鳥大仏ゐまします 高野素十

花散りぬ曰く大仏曰く鐘 正岡子規 散桜

花馬酔木大佛殿見ゆ白毫寺 森澄雄

絵はがきにふと似て月の大佛 星野立子

九体仏中尊は丈六柿一つ 山口青邨

月上る大佛殿の足場かな 正岡子規 月の出

五月雨晴や大仏の頭あらはるゝ 正岡子規 梅雨晴

御手われに向け大仏秋の暮 山口青邨

行く秋に大佛殿の嵐哉 正岡子規 行く秋

此処からも大佛見ゆる春の空 星野立子

菜飯はむ大仏殿の甍見え 飴山實 花浴び

三味提げて大仏見るや花の山 正岡子規 花

鹿の子をり吾もをりにきるしやな佛 岡井省二 大日

若葉風大佛次郎忌なりけり 石塚友二 磊[カイ]集

手毬抱く子に大仏の道を聞く 上野泰

秋の暮大仏殿は灯もらさず 村山古郷

秋風にふくらみ大仏殿の屋根 鷹羽狩行

春山青う大仏の甍照る 村山古郷

春塵に秀でし眉やるしゃなぶつ 伊丹三樹彦

初雀湧く大仏の影法師 飯田龍太

丈六に 膝を正せば 菊明り 伊丹三樹彦

丈六に白息供養 五尺の身 伊丹三樹彦

丈六のそびら音して苔清水 飴山實 句集外

丈六の見下し給ふ甘茶仏 大野林火 月魄集 昭和五十六年

丈六の寺の菩提子羽根長し 阿波野青畝

丈六の仏一体夏の寺 高野素十

丈六へ猿が拾ひしあとの栗 飴山實

乗るまでもなし大佛へ日傘さし 星野立子

水仙を手に大仏ををろがめり 飴山實 花浴び

大きこと涼し大仏さまの耳 鷹羽狩行

大仏すずしき窟に缺けまさず 阿波野青畝

大仏と虚子と相笑む紅葉中 山口青邨

大仏につきあたりたる燕哉 正岡子規 燕

大仏にはらわたのなき涼しさよ 正岡子規 涼し

大仏にひたすら雪の降る日かな 飯田龍太

大仏に屋台をたたむ春の暮 森澄雄

大仏に菊道の辺の仏にも 大野林火 月魄集 昭和五十六年

大仏に戸帳垂れたり春の暮 正岡子規 春の暮

大仏に子守二組冬の晴 上野泰 春潮

大仏に草餅あげて戻りけり 正岡子規 草餅

大仏のうしろに高し夏木立 正岡子規 夏木立

大仏のうしろ姿も長閑なり 正岡子規 長閑

大仏のうつらうつらと春日哉 正岡子規 春日

大仏のねむたさうなる茂り哉 正岡子規 茂

大仏のよごれた顔や山桜 正岡子規 山桜

大仏の安見する野や春の星 飴山實 花浴び

大仏の印結ぶ指悴まず 鷹羽狩行

大仏の横顔かすむ夕哉 正岡子規 霞

大仏の屋根ゆ霞にやがて見ゆ 伊丹三樹彦

大仏の花にも心楽しまず 高野素十

大仏の霞まぬやうに御堂哉 正岡子規 霞

大仏の廻廊めぐる日永哉 正岡子規 日永

大仏の観音を訪ふ日の永き 正岡子規 日永

大仏の顔よごれたり山桜 正岡子規 山桜

大仏の御伏目がち初蝶を 山口青邨

大仏の忽ちに濡れ春驟雨 上野泰 春潮

大仏の耳かくれけり山桜 正岡子規 山桜

大仏の小袖かはゆきさくらかな 正岡子規 桜

大仏の掌にある思ひ日向ぼこ 鷹羽狩行

大仏の掌にのる草の絮となり 鷹羽狩行

大仏の鐘にあつまる鹿の子かな阿波野青畝

大仏の身動きもせぬ暑かな 正岡子規 暑

大仏の大鐘見ゆる良夜かな 阿波野青畝

大仏の頭に元朝は神のこゑ 飯田龍太

大仏の頭出したる霞かな 正岡子規 霞

大仏の頭吹きけり青嵐 正岡子規 青嵐

大仏の頭吹くなり青嵐 正岡子規 青嵐

大仏の胴中まはる二月哉 正岡子規 二月

大仏の肉叢てふも夏の果 飯島晴子

大仏の背を庭先の薄暑かな 石川桂郎 含羞

大仏の扉をのぞく鹿の子哉 正岡子規 鹿の子

大仏の鼻の穴より虻一つ 正岡子規 虻

大仏の鼻腔を空に春の寺 原裕 葦牙

大仏の膝にかゝるや花の雲 正岡子規 花の雲

大仏の膝に雲おく春日哉 正岡子規 春日

大仏の膝は厚しや寒雀 上野泰

大仏の撫で肩越しに山眠る 鷹羽狩行

大仏の夢に低し花御堂 正岡子規 花御堂

大仏ノ目ニハ吾等モ朧カナ 正岡子規 朧

大仏の落慶供養鹿もうく 右城暮石 句集外 昭和五十五年

大仏の落葉車の朝の空 上野泰 春潮

大仏の裏側の枯れ水鳴れり(東大寺) 細見綾子

大仏の臍のあたりやほとゝきす 正岡子規 時鳥

大仏は前とうしろの霞哉 正岡子規 霞

大仏ヘ ミモザくぐりで青い眼来る 伊丹三樹彦

大仏やだらりだらりと五月雨 正岡子規 五月雨

大仏や花にもならぬ雲の上 正岡子規 花

大仏や眼許り光る五月闇 正岡子規 五月闇

大仏を見つめかねたる暑哉 正岡子規 暑

大仏を見に行く花の小道哉 正岡子規 花

大仏を写真に取るや春の山 河東碧梧桐

大仏を取て返すや燕 正岡子規 燕

大仏を埋めて白し花の雲 正岡子規 花の雲

大仏殿いでて桜にあたたまる 西東三鬼

大佛か眞黒なるは星月夜 正岡子規 星月夜

大佛に戸帳垂れたり秋の暮 正岡子規 秋の暮

大佛に足場かけたり小六月 星野立子

大佛に二百十日もなかりけり 正岡子規 二百十日

大佛のからからと鳴る霰哉 正岡子規 霰

大佛のなひくかと思ふ野分哉 正岡子規 野分

大佛のまじろきもせぬ霰哉 正岡子規 霰

大佛の雲もついでに煤拂ひ 正岡子規 煤払

大佛の眼光るや星月夜 正岡子規 星月夜

大佛の供華鎌倉の濃紫陽花 百合山羽公 樂土

大佛の後ろ見て住む枯木宿 松本たかし

大佛の御手を渡るか闇の雁 正岡子規 雁

大佛の鐘が鳴るなり小夜時雨 正岡子規 時雨

大佛の尻より吹きぬ秋の風 正岡子規 秋風

大佛の足もとに寐る夜寒哉 正岡子規 夜寒

大佛の大きさ知れず秋の風 正岡子規 秋風

大佛の冬日は山に移りけり 星野立子

大佛の鼻の穴から野分かな 正岡子規 野分

大佛の鼻水たらす氷柱哉 正岡子規 氷柱

大佛の鼻息あらき野分哉 正岡子規 野分

大佛の鼻息あらば野分哉 正岡子規 野分

大佛の腹をのぞけば秋の風 正岡子規 秋風

大佛の片肌雪に解けにけり 正岡子規 雪

大佛の片肌雪の解けにけり 正岡子規 雪

大佛の眠りさますや稻光り 正岡子規 稲妻

大佛の夕影長き刈田哉 正岡子規 刈田

大佛の螺髪がかげる秋の風 佐藤鬼房

大佛の俯向き在す春日かな 松本たかし

大佛の梺に寐たる湯婆哉 正岡子規 たんぽ

大佛の顏をはしるや露の玉 正岡子規 露

大佛は鎌倉はづれ夜の雪 松本たかし

大佛も鐘も濡れたり森の露 正岡子規 露

大佛やかたつら乾く朝の露 正岡子規 露

大佛をまはれば淋し秋の暮 正岡子規 秋の暮

大佛を一夜寐させぬ野分哉 正岡子規 野分

大佛を見て鹿を見て秋暮るゝ 正岡子規 秋の暮

大佛殿見ゆる野遊び終りけり 藤田湘子 神楽

短夜の大仏を鋳るたくみかな 河東碧梧桐

朝霜や大佛殿の鼻柱 正岡子規 朝霜

提灯で大仏見るや時鳥 正岡子規 時鳥

天暗うして大佛の眼の寒哉 正岡子規 寒さ

冬鳥よ砂に大仏画いてある 飯島晴子

日向ぼこ飛鳥大仏ましりへに 阿波野青畝

梅散て又大仏の寒げなり 正岡子規 梅散る

風花が大仏殿の松に遊ぶ(東大寺) 細見綾子

片蔭にして 大仏の 指の冷え 伊丹三樹彦

磨崖大仏の膝下に汗ぬぐふ 鷹羽狩行

名月や大佛の影山の如し 正岡子規 名月

木犀の香や大佛の厚瞼 佐藤鬼房

籾をする里人大仏の側に来て 山口青邨

落葉のせ大仏をのせ大地かな 上野泰

藁屑焚く飛鳥大仏煙らして 山口青邨

凩に大佛暮るゝ上野かな 正岡子規 凩

稻妻の世を觀すらん大佛 正岡子規 稲妻

蝙蝠や大仏殿の昼暗し 正岡子規 蝙蝠


大仏 続補遺


すゝはきもなし大仏の鼻の穴 木導

わんといふ大仏殿のほとゝぎす 〔ブン〕村

稲妻に大仏おがむ野中哉 荷兮

稲妻の間や大仏の窓の顔 許六

永き日や大仏殿の普請声 李由

丈六の仏を越る柳かな 万子

丈六は葵にありて花御堂 中川乙由

大仏うしろに花の盛哉 路通

大仏に切売はなし鰤鯨 木導

大仏のあめを見にゆくはる辺哉 井上士朗

大仏のやね閑なるあられかな 許六

大仏の横腹あけて土用干 許六

大仏の屋根も出来たり一時雨 玄梅

大仏の顔をかくすや桜雲 早野巴人

大仏の御手の雫や春の雨 完来

大仏の御手やみぐしやつく~し 露川

大仏の鐘を見わたす枯野かな 許六

大仏の柱くゞるや春の風 勝見二柳

大仏の鼻のあたりや菊合 吾仲

大仏の膝はく音や秋のくれ 完来

大仏もぬれぬ御代ありはつ時雨 許六

大仏やつかぬ鐘にもけふの月 吾仲

大仏やよこねもならず御入めつ 不玉

大仏をさかる別れや秋のかぜ 丈草

大仏を見かけて遠き冬野かな 高井几董

大仏膝うづむらん花の雪 基角

灌仏やはや入相の大仏 百里


以上


by 575fudemakase | 2018-11-18 08:54 | 無季 | Trackback | Comments(0)

大仏

大仏

あかがねの大仏こそ花の冷 長谷川櫂 虚空
うつばりに峰立つばくら飛鳥仏 西本一都 景色
うららかに美男大仏どじようひげ 橋本夢道 無類の妻
お山焼大仏殿もただならね 長谷川櫂 虚空
かじかみぬ丈六仏の裳裾にて 北野美樹
かまくらやむくげのうへの大仏 大江丸
くらがりに大佛見ゆる寒さ哉 寒さ 正岡子規
しづかなる汗流れ出づ大仏殿 広谷一風亭
つくねんと大仏たつや五月雨 五月雨 正岡子規
つちふるや大仏さまの金の蓮 ふけとしこ 鎌の刃
なつゆふべ大仏のひざすぐそこに 柚木紀子
はつ花や大仏みちの人通り 久保田万太郎 流寓抄
びるしやなにめでたいくにの冬菜とどけて 阿部完市 純白諸事
まもり古る大仏壇や黴の宿 河野静雲 閻魔
わつと夏野がありて大仏殿ありぬ 針呆介(1925-)
伊賀国丈六村の桑若葉 大橋敦子 手 鞠
一隅を領し大仏秋天下 上野泰 春潮
稲の香や継ぎ目あらはに飛鳥仏 角谷昌子
稲架襖ごしに拝せり飛鳥仏 桑添礼子
永き日や大仏殿の普請声 李由 三 月 月別句集「韻塞」
炎天に笑ふか泣くか汝大仏 鈴木鷹夫 春の門
炎天の大仏へ妻と胎内の涼しさに 橋本夢道 無類の妻
遠足の渦に大仏とりまかれ 上野泰 春潮
遠足の列大佛へ大佛へ 藤田湘子
億万の春塵となり大仏 長谷川櫂 虚空
夏の日の大仏の背を焼きにけり 夏の日 正岡子規
夏椿大佛のまゆかたに白 和知喜八
花散りぬ曰く大仏曰く鐘 散桜 正岡子規
花石蕗もうなじを伸ばし飛鳥仏 鍵和田[ゆう]子 飛鳥
鎌倉大仏耳に春雷あそばしむ 長谷英夫
寒雀大仏殿を栖ひなる 山口誓子
顔大き飛鳥仏や猫の恋 森澄雄
鯨の目大仏の目に似て細し 広瀬香魚
穴まどひ大仏裏に道のあり 酒井和子
穴出でし蟻大仏の膝登る 本玉秀夫
血天井に藪蚊のひそむ丈六寺 森 郁代
月上る大仏殿の足場かな 正岡子規
月上る大佛殿の足場かな 月の出 正岡子規
五月雨晴や大仏の頭あらはるゝ 梅雨晴 正岡子規
向日葵や光背うせし飛鳥仏 西本一都 景色
荒梅雨や丈六佛の燥と鬱 津田清子
行く秋に大佛殿の嵐哉 行く秋 正岡子規
黒揚羽大仏の背に回り込み 高澤良一 暮津
骨の無き大仏さまに春の闇 水口楠子 『泉汲む』
此処からも大仏見ゆる春の空 星野立子
此処からも大佛見ゆる春の空 星野立子
今年逝く大仏ゆらぐこともなし 鍵和田[ゆう]子
三味提げて大仏見るや花の山 花 正岡子規
自然薯擂る妻は大佛坐りして 高澤良一 随笑
秋の雲大仏の上に結び解け 高浜虚子
秋天の露座の大仏磨きをり 青木和枝
秋風や佛にならば大佛に 会津八一
春の蚊の大仏殿に罷り入る 中野いさお
春の大仏身重の妻が見て来たり 清水基吉 寒蕭々
春愁ふ露座大仏の胎を出て 伊藤トキノ
初霞大仏殿を浮べたる 長谷川櫂 虚空
初雀湧く大仏の影法師 飯田龍太
初雪やいつ大仏の柱立 松尾芭蕉
初鑿をがんと入れたる大仏師 林 日圓
小鳥来る伊賀大仏の屋根越えて 福山良子
笑みたまふ飛鳥大仏春田なか 谷 英子
鐘つかぬ大仏殿と朝寝せり 百合山羽公
丈六に 膝を正せば 菊明り 伊丹三樹彦 花恋句集二部作 夢見沙羅
丈六にかげろふ高し石の上 松尾芭蕉
丈六に陽炎高し石の上 丈六にかげろふ高し石の跡 松尾芭蕉
丈六のそびら音して苔清水 飴山實 『花浴び』以後
丈六の見下し給ふ甘茶仏 大野林火
丈六の卒塔婆みちを彼岸婆 原 裕
丈六へ猿が拾ひしあとの栗(阿波大仏) 飴山實 『次の花』
丈六寺観音様の目に青葉 前田拓治
丈六佛涼しみ拝む御居処かな 高澤良一 素抱
乗るまでもなし大仏へ日傘さし 星野立子
新大仏おん懐に冬桜 井畑雪子
新涼の大佛を撫づ失明児 狹川青史
人混まぬ朝の大仏初桜 石井とし夫
睡蓮の朝の大仏おはしけり 小澤碧童 碧童句集
青葉木菟来てをり大仏次郎逝く 堀口星眠 営巣期
青嵐露座の大仏うすまぶた 佐野小夜子
雪晴を来し眼へぼうつと飛鳥仏 奈良文夫
雪悲しいつ大仏の瓦葺き 松尾芭蕉
壮年の大仏にして石蕗の黄よ 中村明子
足伸ばす松も緑の大仏へ 高澤良一 宿好
大きものはよし大仏はあたたかし 中村明子
大寒の男貌なる飛鳥仏 本橋康子
大顔に飛鳥佛の寒さかな 雙杵
大顔の飛鳥大仏野菊晴れ 高岡智照尼
大頭に飛鳥仏の寒さかな 石田勝彦
大仏につきあたりたる燕哉 燕 正岡子規
大仏にとまらんとする蜻蛉かな 河野南畦
大仏にはらわたのなき涼しさよ 正岡子規
大仏にひたすら雪の降る日かな 飯田龍太
大仏にもつてのほかの猫の恋 角川春樹 夢殿
大仏に花束抱かせたき無月 成田清子
大仏に袈裟掛にある冬日かな 高浜虚子
大仏に見下されゐて風邪貰ふ 高澤良一 ねずみのこまくら
大仏に戸帳垂れたり春の暮 春の暮 正岡子規
大仏に子守二組冬の晴 上野泰 春潮
大仏に真正面の春日かな 落合絹代
大仏に草餅あげて戻りけり 正岡子規
大仏に足場かけたり小六月 星野立子
大仏に到りつきたる時雨かな 高浜虚子
大仏に鳶きて梅雨を鳴きにけり 菊地一雄
大仏のあしたの慈眼蟻地獄 小原菁々子
大仏のうしろに暗き冬紅葉 京極杞陽 くくたち下巻
大仏のうしろに高し夏木立 夏木立 正岡子規
大仏のうしろの空の花吹雪 長谷川櫂 蓬莱
大仏のうしろ姿は冷まじき 加藤知世子 花寂び
大仏のうしろ姿も長閑なり 正岡子規
大仏のうしろ絶壁さくら冷 田代青山
大仏のうつらうつらと春日哉 春日 正岡子規
大仏のお膝に乗りて煤払ひ 泉 貞子
大仏のそばまで足袋を干しにけり あざ蓉子
大仏のねむたさうなる茂り哉 茂 正岡子規
大仏のはしらくぐるも弥生かな 闌更
大仏のはしら潜るや春の風 二柳
大仏のゆるがぬ樟の茂りかな 浅井一志
大仏のゆゑの賑ひ薄紅葉 高濱年尾 年尾句集
大仏のよごれた顔や山桜 山桜 正岡子規
大仏の蔭や汗拭く旅の人 谷活東
大仏の卯の花腐し美しや 高木晴子 晴居
大仏の影を纏ひて山眠る 土居和恵
大仏の艶につながる冬至かな 永末恵子
大仏の横顔かすむ夕哉 霞 正岡子規
大仏の横顔のよき日永かな 関口眞佐子
大仏の夏花の松でありしこと 松本つよし
大仏の霞まぬやうに御堂哉 霞 正岡子規
大仏の廻廊めぐる日永哉 日永 正岡子規
大仏の海に雨消え大根引 大木あまり 山の夢
大仏の開眼かすむ柳かな 野村喜舟 小石川
大仏の観音を訪ふ日の永き 日永 正岡子規
大仏の顔に色無き風通ふ 関口鉄人
大仏の顔よごれたり山桜
大仏の顔をはしるや露の玉 正岡子規
大仏の供花のあせびを仰ぎけり 麻田椎花
大仏の供華鎌倉の濃紫陽花 百合山羽公
大仏の境内梅に遠会釈 高浜虚子
大仏の胸のうしろに湧く寒暮 福田甲子雄
大仏の近くに住みて菜虫とる 臼井節子
大仏の空に初蝶消えゆけり 小玉真佐子
大仏の空や西洋凧(カイト)に眼のありて 鍵和田[ゆう]子 浮標
大仏の肩に冬日も風もながれ 京極杞陽 くくたち上巻
大仏の御ンまなざしも春隣 大久保橙青
大仏の御手に雀ら涅槃西風 石黒哲夫
大仏の御手は広き春の寺 金子わか子
大仏の忽ちに濡れ春驟雨 上野 泰
大仏の座禅倣ひて日向ぼこ 岡本郁三郎
大仏の時なし鐘や蕨餅 鈴鹿野風呂
大仏の耳かくれけり山桜 山桜 正岡子規
大仏の若葉さやけし晶子の忌 野口里井
大仏の小袖かはゆきさくらかな 桜 正岡子規
大仏の少うし猫背冬日和 伊藤トキノ
大仏の掌にある思ひ日向ぼこ 鷹羽狩行 平遠
大仏の掌を拒みたる鳳仙花 五十嵐米子
大仏の鐘うち鳴らせ太閤忌 鈴木鶉衣
大仏の鐘を見わたす枯野かな 許六
大仏の鐘打ち鳴らせ太閤忌 鈴木鶉衣
大仏の尻より吹きぬ秋の風 正岡子規
大仏の真正面の朧かな 岡田史乃
大仏の身動きもせぬ暑かな 暑 正岡子規
大仏の前の大きな花御堂 石倉啓補
大仏の前屈みなる大暑かな 栃木絵津子
大仏の足なら一歩大根畑 矢島三栄代
大仏の胎中に抱く火鉢かな 比叡 野村泊月
大仏の胎内にさす冬日かな さとみうしほ
大仏の胎内に在り秋の旅 檜垣桂子
大仏の胎内を飛ぶ秋の繩 秋山未踏
大仏の胎内寒くめぐり出づ 結城昌治
大仏の胎内昏き花の昼 山崎千枝子
大仏の大鐘見ゆる良夜かな 阿波野青畝
大仏の柱くぐるも弥生かな 闌更
大仏の柱くゞるや春の風 二柳
大仏の柱くぐるや春の風 浪華 二柳 五車反古
大仏の柱に結はふ花御堂 鈴木好子
大仏の柱のゆるむ二月かな 大屋達治 絢鸞
大仏の冬日は山に移りけり 星野立子
大仏の頭出したる霞かな 霞 正岡子規
大仏の頭吹きけり青嵐 青嵐 正岡子規
大仏の頭吹くなり青嵐 青嵐 正岡子規
大仏の胴中まはる二月哉 二月 正岡子規
大仏の背ナの小窓や飛花落花 渡辺全子
大仏の背の絶壁や花疲れ 殿村莵絲子 雨 月
大仏の背を庭先の薄暑かな 石川桂郎 含羞
大仏の背山もつともしたたれり 三田きえ子
大仏の背山密々手鞠唄 大石香代子
大仏の扉をのぞく鹿の子哉 鹿の子 正岡子規
大仏の鼻から出たりけさの雰 一茶 ■文化十一年甲戊(五十二歳)
大仏の鼻の穴から野分かな 正岡子規
大仏の鼻の穴より虻一つ 虻 正岡子規
大仏の鼻腔を空に春の寺 原裕 『葦牙』
大仏の鼻水たらす氷柱哉 正岡子規
大仏の鼻梁真夏の黒びかり 高室有子
大仏の鼻梁真夏の黒光り 高室有子
大仏の膝にかゝるや花の雲 花の雲 正岡子規
大仏の膝に雲おく春日哉 春日 正岡子規
大仏の膝に香炉に寒雀 河野静雲
大仏の頬ゆたかなる冬日かな 池内友次郎 結婚まで
大仏の夢に低し花御堂 花御堂 正岡子規
大仏ノ目ニハ吾等モ朧カナ 朧 正岡子規
大仏の遊ばせてゐる寒雀 片山由美子 天弓
大仏の螺髪撫でゆく春の風 高橋倭文子
大仏の落葉車の朝の空 上野泰 春潮
大仏の裏しぐれつつ男郎花 宮田正和
大仏の裏に蒲団の干されたる 栗林明弘
大仏の俯向き在す春日かな 松本たかし
大仏の臍のあたりやほとゝきす 時鳥 正岡子規
大仏は慈眼視衆生冬日和 虚子
大仏は小春の空を狭めをり 落合かつ
大仏は親し冬日はあたたかし 伊藤柏翠
大仏は垂れ頬におはす春の雨 山本梅史
大仏は前とうしろの霞哉 霞 正岡子規
大仏は猫背におはす冬霞 大橋越央子
大仏は夕の温顔燕の子 吉田健二
大仏へ人足繁き花大根 川崎展宏
大仏へ道ひろらなり冬紅葉 有働亨 汐路
大仏へ路ひろらなり冬紅葉 有働 亨
大仏も鎌倉文化枯木立 奥村青霞
大仏やだらりだらりと五月雨 五月雨 正岡子規
大仏や横寝もならず御入滅 不玉 俳諧撰集「有磯海」
大仏や夏山低くめぐらせて 星野立子
大仏や花にもならぬ雲の上 花 正岡子規
大仏や眼許り光る五月闇 五月闇 正岡子規
大仏や濡れてぞよけれ白芙蓉 岡澤康司
大仏をさかる別れや秋のかぜ 内藤丈草
大仏をまづ先に見て氷水 高澤良一 さざなみやつこ
大仏を割愛したる花疲れ 高澤良一 随笑
大仏を仰ぐ憲法記念の日 藤井寿江子
大仏を見かけて遠き冬野かな 高井几董
大仏を見つめかねたる暑哉 暑 正岡子規
大仏を見に行く花の小道哉 花 正岡子規
大仏を見れば涼しき男かな 露月句集 石井露月
大仏を写真に取るや春の山 河東碧梧桐
大仏を取て返すや燕 燕 正岡子規
大仏を蔵する鴟尾の二日かな 角川春樹 夢殿
大仏を反り身で拝す春シヨール 中村ノブコ
大仏を埋めて白し花の雲 花の雲 正岡子規
大仏師たる後ろ手に桃の花 夏井いつき
大仏殿いでて桜にあたたまる 西東三鬼
大仏殿映りゐる水冬暖か 広谷春彦
大仏殿開きし窓の初明り 遠藤新樹
大仏殿小窓開きて十三夜 斎藤夏風
大仏殿蝿一匹の虚空かな 龍岡 晋
大仏殿蠅一匹の虚空かな 龍岡晋
大仏殿鴟尾の上なる秋の雲 秋山花笠
大仏蕨餅奈良の春にて木皿を重ね 河東碧梧桐
大佛か眞黒なるは星月夜 星月夜 正岡子規
大佛と共に吹かれむ秋の風 会津八一
大佛に戸帳垂れたり秋の暮 秋の暮 正岡子規
大佛に二百十日もなかりけり 二百十日 正岡子規
大佛のあなた宮様せみの聲 蕪村 夏之部 ■ 寓居
大佛のうしろ姿も長閑なり 正岡子規
大佛のおん前小さき花御堂 狹川青史
大佛のからからと鳴る霰哉 霰 正岡子規
大佛のなひくかと思ふ野分哉 野分 正岡子規
大佛のまじろきもせぬ霰哉 霰 正岡子規
大佛の闇の奥より年来る 狹川青史
大佛の雨乾きゆく遅ざくら 青木重行
大佛の雲もついでに煤拂ひ 煤払 正岡子規
大佛の眼光るや星月夜 星月夜 正岡子規
大佛の胸あらはなり冬木立 寺田寅彦
大佛の肩かすめゆく乙鳥哉 会津八一
大佛の御手を渡るか闇の雁 雁 正岡子規
大佛の鐘が鳴るなり小夜時雨 時雨 正岡子規
大佛の尻より吹きぬ秋の風 秋風 正岡子規
大佛の足もとに寐る夜寒哉 夜寒 正岡子規
大佛の足組みかふる櫻かな 熊田侠邨
大佛の大きさ知れず秋の風 秋風 正岡子規
大佛の冬日は山に移りけり 星野立子
大佛の冬日何よりなつかしく 池内たけし
大佛の日なたを虻の叩きけり 内田百間
大佛の背に窓があるぬくさかな 角光雄
大佛の白毫にまつ月見かな 幸田露伴
大佛の鼻の穴から野分かな 野分 正岡子規
大佛の鼻水たらす氷柱哉 氷柱 正岡子規
大佛の鼻息あらき野分哉 野分 正岡子規
大佛の鼻息あらば野分哉 野分 正岡子規
大佛の腹をのぞけば秋の風 秋風 正岡子規
大佛の片肌雪に解けにけり 雪 正岡子規
大佛の片肌雪の解けにけり 雪 正岡子規
大佛の頬ゆたかなる冬日かな 池内友次郎
大佛の眠りさますや稻光り 稲妻 正岡子規
大佛の夢のお告げに粧ふ山 高澤良一 鳩信
大佛の無数の螺髪菜種梅雨 川崎展宏
大佛の夕影長き刈田哉 刈田 正岡子規
大佛の俯向き在す春日かな 松本たかし
大佛の梺に寐たる湯婆哉 たんぽ 正岡子規
大佛の顏をはしるや露の玉 露 正岡子規
大佛は猫脊におはす冬木立 吉屋信子
大佛へ角を切られた鹿と行く 和知喜八
大佛へ向ふ人の頭鵙日和 高澤良一 石鏡
大佛へ秋社のレトロ人力車 高澤良一 寒暑
大佛へ人足繁き花大根 川崎展宏
大佛も鐘も濡れたり森の露 露 正岡子規
大佛やかたつら乾く朝の露 露 正岡子規
大佛や五躰ならんで秋の風 会津八一
大佛や陣々寒き風の煤 松瀬青々
大佛や葱の坊主も太りゐむ 角川春樹
大佛をまはれば淋し秋の暮 秋の暮 正岡子規
大佛を一夜寐させぬ野分哉 野分 正岡子規
大佛を隔て応ふる青葉木菟 狹川青史
大佛を見て鹿を見て秋暮るゝ 秋の暮 正岡子規
大佛を見にゆく前のほたる狩 佐川広治
大佛を七度めぐる櫻哉 寺田寅彦
大佛を春月のぼる立話 川崎展宏
大佛殿うしろに螢応へ合ふ 狹川青史
大佛殿山焼の雲を負ひにけり 服部鹿頭矢
朝ともす一燈冷えて飛鳥佛 辰巳比呂史
朝霜や大佛殿の鼻柱 朝霜 正岡子規
提灯で大仏見るや時鳥 時鳥 正岡子規
天暗うして大佛の眼の寒哉 寒さ 正岡子規
冬麗の大仏に居り居れば足り 不破 博
東大寺大仏殿裏穴惑 橋本榮治 麦生
灯を低く飛鳥大仏地蔵盆 坂本宮尾
奈良なれば大仏殿や渡り鳥 尾崎迷堂
二十日月大仏殿を軽くせり 井田みさ子
日向ぼこなら大仏のたなごころ 白井晟也
日当つて大仏の顔冬空に 奈良文夫
乳房なき和田大仏や夏あざみ 国井栄之助
年の火の大仏さまは青白き 斎藤夏風
梅が香や飛鳥仏めくかんばせに 岩井三青 『草珊瑚』
梅雨大扉入るや洞なす大仏殿 高澤良一 ぱらりとせ
梅散て又大仏の寒げなり 正岡子規
八月の大仏殿の暗さかな 長田等
飛鳥大仏機械よりいい色拝む 八木原祐計
飛鳥大仏秋日は死力尽しけり 鍵和田[ゆう]子
飛鳥仏に雷禍の記憶ありつべし 大橋敦子(雨月)
飛鳥仏の鼻梁も青し青し蓬 金子兜太
飛鳥仏みな面長に旱梅雨 馬場三柿
飛鳥仏懐中電燈の環のさむさ 加藤秋邨
飛鳥仏雀がくれを雀いで 野池玉代
飛鳥仏青き蝗が膝をあるく 加藤秋邨
風花が大仏殿の松に遊ぶ 細見綾子 黄 炎
兵庫運河兵庫大仏鳥曇 大高弘子
奉る夏花に松毬るしやなぶつ 浦野芳南
豊の秋飛鳥大仏黯湛と 飯島晴子
名月や大佛の影山の如し 名月 正岡子規
木五倍子咲く道を大仏方面へ 高澤良一 さざなみやつこ
落葉のせ大仏をのせ大地かな 上野 泰
涼しさや奈良の大仏腹の中 夏目漱石 明治二十九年
露寒や御胸透きて飛鳥仏 近藤一鴻
露深き伊賀大仏にまみえけり 森口千恵子
凩に大佛暮るゝ上野かな 凩 正岡子規
泛くごとく大仏おわす花木槿 益田清
稻妻の世を觀すらん大佛 稲妻 正岡子規
籠大仏蟻の歩みを見ておはす 尾藤静風
蝙蝠や大仏殿の昼暗し 蝙蝠 正岡子規
蟷螂の大仏殿に飛び込めり 三枝正子

by 575fudemakase | 2018-11-18 08:46 | 無季 | Trackback | Comments(0)

大仏 の俳句

大仏 の俳句

大仏

あかがねの大仏こそ花の冷 長谷川櫂 虚空
うつばりに峰立つばくら飛鳥仏 西本一都 景色
うららかに美男大仏どじようひげ 橋本夢道 無類の妻
お山焼大仏殿もただならね 長谷川櫂 虚空
かじかみぬ丈六仏の裳裾にて 北野美樹
かまくらやむくげのうへの大仏 大江丸
くらがりに大佛見ゆる寒さ哉 寒さ 正岡子規
しづかなる汗流れ出づ大仏殿 広谷一風亭
つくねんと大仏たつや五月雨 五月雨 正岡子規
つちふるや大仏さまの金の蓮 ふけとしこ 鎌の刃
なつゆふべ大仏のひざすぐそこに 柚木紀子
はつ花や大仏みちの人通り 久保田万太郎 流寓抄
びるしやなにめでたいくにの冬菜とどけて 阿部完市 純白諸事
まもり古る大仏壇や黴の宿 河野静雲 閻魔
わつと夏野がありて大仏殿ありぬ 針呆介(1925-)
伊賀国丈六村の桑若葉 大橋敦子 手 鞠
一隅を領し大仏秋天下 上野泰 春潮
稲の香や継ぎ目あらはに飛鳥仏 角谷昌子
稲架襖ごしに拝せり飛鳥仏 桑添礼子
永き日や大仏殿の普請声 李由 三 月 月別句集「韻塞」
炎天に笑ふか泣くか汝大仏 鈴木鷹夫 春の門
炎天の大仏へ妻と胎内の涼しさに 橋本夢道 無類の妻
遠足の渦に大仏とりまかれ 上野泰 春潮
遠足の列大佛へ大佛へ 藤田湘子
億万の春塵となり大仏 長谷川櫂 虚空
夏の日の大仏の背を焼きにけり 夏の日 正岡子規
夏椿大佛のまゆかたに白 和知喜八
花散りぬ曰く大仏曰く鐘 散桜 正岡子規
花石蕗もうなじを伸ばし飛鳥仏 鍵和田[ゆう]子 飛鳥
鎌倉大仏耳に春雷あそばしむ 長谷英夫
寒雀大仏殿を栖ひなる 山口誓子
顔大き飛鳥仏や猫の恋 森澄雄
鯨の目大仏の目に似て細し 広瀬香魚
穴まどひ大仏裏に道のあり 酒井和子
穴出でし蟻大仏の膝登る 本玉秀夫
血天井に藪蚊のひそむ丈六寺 森 郁代
月上る大仏殿の足場かな 正岡子規
月上る大佛殿の足場かな 月の出 正岡子規
五月雨晴や大仏の頭あらはるゝ 梅雨晴 正岡子規
向日葵や光背うせし飛鳥仏 西本一都 景色
荒梅雨や丈六佛の燥と鬱 津田清子
行く秋に大佛殿の嵐哉 行く秋 正岡子規
黒揚羽大仏の背に回り込み 高澤良一 暮津
骨の無き大仏さまに春の闇 水口楠子 『泉汲む』
此処からも大仏見ゆる春の空 星野立子
此処からも大佛見ゆる春の空 星野立子
今年逝く大仏ゆらぐこともなし 鍵和田[ゆう]子
三味提げて大仏見るや花の山 花 正岡子規
自然薯擂る妻は大佛坐りして 高澤良一 随笑
秋の雲大仏の上に結び解け 高浜虚子
秋天の露座の大仏磨きをり 青木和枝
秋風や佛にならば大佛に 会津八一
春の蚊の大仏殿に罷り入る 中野いさお
春の大仏身重の妻が見て来たり 清水基吉 寒蕭々
春愁ふ露座大仏の胎を出て 伊藤トキノ
初霞大仏殿を浮べたる 長谷川櫂 虚空
初雀湧く大仏の影法師 飯田龍太
初雪やいつ大仏の柱立 松尾芭蕉
初鑿をがんと入れたる大仏師 林 日圓
小鳥来る伊賀大仏の屋根越えて 福山良子
笑みたまふ飛鳥大仏春田なか 谷 英子
鐘つかぬ大仏殿と朝寝せり 百合山羽公
丈六に 膝を正せば 菊明り 伊丹三樹彦 花恋句集二部作 夢見沙羅
丈六にかげろふ高し石の上 松尾芭蕉
丈六に陽炎高し石の上 丈六にかげろふ高し石の跡 松尾芭蕉
丈六のそびら音して苔清水 飴山實 『花浴び』以後
丈六の見下し給ふ甘茶仏 大野林火
丈六の卒塔婆みちを彼岸婆 原 裕
丈六へ猿が拾ひしあとの栗(阿波大仏) 飴山實 『次の花』
丈六寺観音様の目に青葉 前田拓治
丈六佛涼しみ拝む御居処かな 高澤良一 素抱
乗るまでもなし大仏へ日傘さし 星野立子
新大仏おん懐に冬桜 井畑雪子
新涼の大佛を撫づ失明児 狹川青史
人混まぬ朝の大仏初桜 石井とし夫
睡蓮の朝の大仏おはしけり 小澤碧童 碧童句集
青葉木菟来てをり大仏次郎逝く 堀口星眠 営巣期
青嵐露座の大仏うすまぶた 佐野小夜子
雪晴を来し眼へぼうつと飛鳥仏 奈良文夫
雪悲しいつ大仏の瓦葺き 松尾芭蕉
壮年の大仏にして石蕗の黄よ 中村明子
足伸ばす松も緑の大仏へ 高澤良一 宿好
大きものはよし大仏はあたたかし 中村明子
大寒の男貌なる飛鳥仏 本橋康子
大顔に飛鳥佛の寒さかな 雙杵
大顔の飛鳥大仏野菊晴れ 高岡智照尼
大頭に飛鳥仏の寒さかな 石田勝彦
大仏につきあたりたる燕哉 燕 正岡子規
大仏にとまらんとする蜻蛉かな 河野南畦
大仏にはらわたのなき涼しさよ 正岡子規
大仏にひたすら雪の降る日かな 飯田龍太
大仏にもつてのほかの猫の恋 角川春樹 夢殿
大仏に花束抱かせたき無月 成田清子
大仏に袈裟掛にある冬日かな 高浜虚子
大仏に見下されゐて風邪貰ふ 高澤良一 ねずみのこまくら
大仏に戸帳垂れたり春の暮 春の暮 正岡子規
大仏に子守二組冬の晴 上野泰 春潮
大仏に真正面の春日かな 落合絹代
大仏に草餅あげて戻りけり 正岡子規
大仏に足場かけたり小六月 星野立子
大仏に到りつきたる時雨かな 高浜虚子
大仏に鳶きて梅雨を鳴きにけり 菊地一雄
大仏のあしたの慈眼蟻地獄 小原菁々子
大仏のうしろに暗き冬紅葉 京極杞陽 くくたち下巻
大仏のうしろに高し夏木立 夏木立 正岡子規
大仏のうしろの空の花吹雪 長谷川櫂 蓬莱
大仏のうしろ姿は冷まじき 加藤知世子 花寂び
大仏のうしろ姿も長閑なり 正岡子規
大仏のうしろ絶壁さくら冷 田代青山
大仏のうつらうつらと春日哉 春日 正岡子規
大仏のお膝に乗りて煤払ひ 泉 貞子
大仏のそばまで足袋を干しにけり あざ蓉子
大仏のねむたさうなる茂り哉 茂 正岡子規
大仏のはしらくぐるも弥生かな 闌更
大仏のはしら潜るや春の風 二柳
大仏のゆるがぬ樟の茂りかな 浅井一志
大仏のゆゑの賑ひ薄紅葉 高濱年尾 年尾句集
大仏のよごれた顔や山桜 山桜 正岡子規
大仏の蔭や汗拭く旅の人 谷活東
大仏の卯の花腐し美しや 高木晴子 晴居
大仏の影を纏ひて山眠る 土居和恵
大仏の艶につながる冬至かな 永末恵子
大仏の横顔かすむ夕哉 霞 正岡子規
大仏の横顔のよき日永かな 関口眞佐子
大仏の夏花の松でありしこと 松本つよし
大仏の霞まぬやうに御堂哉 霞 正岡子規
大仏の廻廊めぐる日永哉 日永 正岡子規
大仏の海に雨消え大根引 大木あまり 山の夢
大仏の開眼かすむ柳かな 野村喜舟 小石川
大仏の観音を訪ふ日の永き 日永 正岡子規
大仏の顔に色無き風通ふ 関口鉄人
大仏の顔よごれたり山桜
大仏の顔をはしるや露の玉 正岡子規
大仏の供花のあせびを仰ぎけり 麻田椎花
大仏の供華鎌倉の濃紫陽花 百合山羽公
大仏の境内梅に遠会釈 高浜虚子
大仏の胸のうしろに湧く寒暮 福田甲子雄
大仏の近くに住みて菜虫とる 臼井節子
大仏の空に初蝶消えゆけり 小玉真佐子
大仏の空や西洋凧(カイト)に眼のありて 鍵和田[ゆう]子 浮標
大仏の肩に冬日も風もながれ 京極杞陽 くくたち上巻
大仏の御ンまなざしも春隣 大久保橙青
大仏の御手に雀ら涅槃西風 石黒哲夫
大仏の御手は広き春の寺 金子わか子
大仏の忽ちに濡れ春驟雨 上野 泰
大仏の座禅倣ひて日向ぼこ 岡本郁三郎
大仏の時なし鐘や蕨餅 鈴鹿野風呂
大仏の耳かくれけり山桜 山桜 正岡子規
大仏の若葉さやけし晶子の忌 野口里井
大仏の小袖かはゆきさくらかな 桜 正岡子規
大仏の少うし猫背冬日和 伊藤トキノ
大仏の掌にある思ひ日向ぼこ 鷹羽狩行 平遠
大仏の掌を拒みたる鳳仙花 五十嵐米子
大仏の鐘うち鳴らせ太閤忌 鈴木鶉衣
大仏の鐘を見わたす枯野かな 許六
大仏の鐘打ち鳴らせ太閤忌 鈴木鶉衣
大仏の尻より吹きぬ秋の風 正岡子規
大仏の真正面の朧かな 岡田史乃
大仏の身動きもせぬ暑かな 暑 正岡子規
大仏の前の大きな花御堂 石倉啓補
大仏の前屈みなる大暑かな 栃木絵津子
大仏の足なら一歩大根畑 矢島三栄代
大仏の胎中に抱く火鉢かな 比叡 野村泊月
大仏の胎内にさす冬日かな さとみうしほ
大仏の胎内に在り秋の旅 檜垣桂子
大仏の胎内を飛ぶ秋の繩 秋山未踏
大仏の胎内寒くめぐり出づ 結城昌治
大仏の胎内昏き花の昼 山崎千枝子
大仏の大鐘見ゆる良夜かな 阿波野青畝
大仏の柱くぐるも弥生かな 闌更
大仏の柱くゞるや春の風 二柳
大仏の柱くぐるや春の風 浪華 二柳 五車反古
大仏の柱に結はふ花御堂 鈴木好子
大仏の柱のゆるむ二月かな 大屋達治 絢鸞
大仏の冬日は山に移りけり 星野立子
大仏の頭出したる霞かな 霞 正岡子規
大仏の頭吹きけり青嵐 青嵐 正岡子規
大仏の頭吹くなり青嵐 青嵐 正岡子規
大仏の胴中まはる二月哉 二月 正岡子規
大仏の背ナの小窓や飛花落花 渡辺全子
大仏の背の絶壁や花疲れ 殿村莵絲子 雨 月
大仏の背を庭先の薄暑かな 石川桂郎 含羞
大仏の背山もつともしたたれり 三田きえ子
大仏の背山密々手鞠唄 大石香代子
大仏の扉をのぞく鹿の子哉 鹿の子 正岡子規
大仏の鼻から出たりけさの雰 一茶 ■文化十一年甲戊(五十二歳)
大仏の鼻の穴から野分かな 正岡子規
大仏の鼻の穴より虻一つ 虻 正岡子規
大仏の鼻腔を空に春の寺 原裕 『葦牙』
大仏の鼻水たらす氷柱哉 正岡子規
大仏の鼻梁真夏の黒びかり 高室有子
大仏の鼻梁真夏の黒光り 高室有子
大仏の膝にかゝるや花の雲 花の雲 正岡子規
大仏の膝に雲おく春日哉 春日 正岡子規
大仏の膝に香炉に寒雀 河野静雲
大仏の頬ゆたかなる冬日かな 池内友次郎 結婚まで
大仏の夢に低し花御堂 花御堂 正岡子規
大仏ノ目ニハ吾等モ朧カナ 朧 正岡子規
大仏の遊ばせてゐる寒雀 片山由美子 天弓
大仏の螺髪撫でゆく春の風 高橋倭文子
大仏の落葉車の朝の空 上野泰 春潮
大仏の裏しぐれつつ男郎花 宮田正和
大仏の裏に蒲団の干されたる 栗林明弘
大仏の俯向き在す春日かな 松本たかし
大仏の臍のあたりやほとゝきす 時鳥 正岡子規
大仏は慈眼視衆生冬日和 虚子
大仏は小春の空を狭めをり 落合かつ
大仏は親し冬日はあたたかし 伊藤柏翠
大仏は垂れ頬におはす春の雨 山本梅史
大仏は前とうしろの霞哉 霞 正岡子規
大仏は猫背におはす冬霞 大橋越央子
大仏は夕の温顔燕の子 吉田健二
大仏へ人足繁き花大根 川崎展宏
大仏へ道ひろらなり冬紅葉 有働亨 汐路
大仏へ路ひろらなり冬紅葉 有働 亨
大仏も鎌倉文化枯木立 奥村青霞
大仏やだらりだらりと五月雨 五月雨 正岡子規
大仏や横寝もならず御入滅 不玉 俳諧撰集「有磯海」
大仏や夏山低くめぐらせて 星野立子
大仏や花にもならぬ雲の上 花 正岡子規
大仏や眼許り光る五月闇 五月闇 正岡子規
大仏や濡れてぞよけれ白芙蓉 岡澤康司
大仏をさかる別れや秋のかぜ 内藤丈草
大仏をまづ先に見て氷水 高澤良一 さざなみやつこ
大仏を割愛したる花疲れ 高澤良一 随笑
大仏を仰ぐ憲法記念の日 藤井寿江子
大仏を見かけて遠き冬野かな 高井几董
大仏を見つめかねたる暑哉 暑 正岡子規
大仏を見に行く花の小道哉 花 正岡子規
大仏を見れば涼しき男かな 露月句集 石井露月
大仏を写真に取るや春の山 河東碧梧桐
大仏を取て返すや燕 燕 正岡子規
大仏を蔵する鴟尾の二日かな 角川春樹 夢殿
大仏を反り身で拝す春シヨール 中村ノブコ
大仏を埋めて白し花の雲 花の雲 正岡子規
大仏師たる後ろ手に桃の花 夏井いつき
大仏殿いでて桜にあたたまる 西東三鬼
大仏殿映りゐる水冬暖か 広谷春彦
大仏殿開きし窓の初明り 遠藤新樹
大仏殿小窓開きて十三夜 斎藤夏風
大仏殿蝿一匹の虚空かな 龍岡 晋
大仏殿蠅一匹の虚空かな 龍岡晋
大仏殿鴟尾の上なる秋の雲 秋山花笠
大仏蕨餅奈良の春にて木皿を重ね 河東碧梧桐
大佛か眞黒なるは星月夜 星月夜 正岡子規
大佛と共に吹かれむ秋の風 会津八一
大佛に戸帳垂れたり秋の暮 秋の暮 正岡子規
大佛に二百十日もなかりけり 二百十日 正岡子規
大佛のあなた宮様せみの聲 蕪村 夏之部 ■ 寓居
大佛のうしろ姿も長閑なり 正岡子規
大佛のおん前小さき花御堂 狹川青史
大佛のからからと鳴る霰哉 霰 正岡子規
大佛のなひくかと思ふ野分哉 野分 正岡子規
大佛のまじろきもせぬ霰哉 霰 正岡子規
大佛の闇の奥より年来る 狹川青史
大佛の雨乾きゆく遅ざくら 青木重行
大佛の雲もついでに煤拂ひ 煤払 正岡子規
大佛の眼光るや星月夜 星月夜 正岡子規
大佛の胸あらはなり冬木立 寺田寅彦
大佛の肩かすめゆく乙鳥哉 会津八一
大佛の御手を渡るか闇の雁 雁 正岡子規
大佛の鐘が鳴るなり小夜時雨 時雨 正岡子規
大佛の尻より吹きぬ秋の風 秋風 正岡子規
大佛の足もとに寐る夜寒哉 夜寒 正岡子規
大佛の足組みかふる櫻かな 熊田侠邨
大佛の大きさ知れず秋の風 秋風 正岡子規
大佛の冬日は山に移りけり 星野立子
大佛の冬日何よりなつかしく 池内たけし
大佛の日なたを虻の叩きけり 内田百間
大佛の背に窓があるぬくさかな 角光雄
大佛の白毫にまつ月見かな 幸田露伴
大佛の鼻の穴から野分かな 野分 正岡子規
大佛の鼻水たらす氷柱哉 氷柱 正岡子規
大佛の鼻息あらき野分哉 野分 正岡子規
大佛の鼻息あらば野分哉 野分 正岡子規
大佛の腹をのぞけば秋の風 秋風 正岡子規
大佛の片肌雪に解けにけり 雪 正岡子規
大佛の片肌雪の解けにけり 雪 正岡子規
大佛の頬ゆたかなる冬日かな 池内友次郎
大佛の眠りさますや稻光り 稲妻 正岡子規
大佛の夢のお告げに粧ふ山 高澤良一 鳩信
大佛の無数の螺髪菜種梅雨 川崎展宏
大佛の夕影長き刈田哉 刈田 正岡子規
大佛の俯向き在す春日かな 松本たかし
大佛の梺に寐たる湯婆哉 たんぽ 正岡子規
大佛の顏をはしるや露の玉 露 正岡子規
大佛は猫脊におはす冬木立 吉屋信子
大佛へ角を切られた鹿と行く 和知喜八
大佛へ向ふ人の頭鵙日和 高澤良一 石鏡
大佛へ秋社のレトロ人力車 高澤良一 寒暑
大佛へ人足繁き花大根 川崎展宏
大佛も鐘も濡れたり森の露 露 正岡子規
大佛やかたつら乾く朝の露 露 正岡子規
大佛や五躰ならんで秋の風 会津八一
大佛や陣々寒き風の煤 松瀬青々
大佛や葱の坊主も太りゐむ 角川春樹
大佛をまはれば淋し秋の暮 秋の暮 正岡子規
大佛を一夜寐させぬ野分哉 野分 正岡子規
大佛を隔て応ふる青葉木菟 狹川青史
大佛を見て鹿を見て秋暮るゝ 秋の暮 正岡子規
大佛を見にゆく前のほたる狩 佐川広治
大佛を七度めぐる櫻哉 寺田寅彦
大佛を春月のぼる立話 川崎展宏
大佛殿うしろに螢応へ合ふ 狹川青史
大佛殿山焼の雲を負ひにけり 服部鹿頭矢
朝ともす一燈冷えて飛鳥佛 辰巳比呂史
朝霜や大佛殿の鼻柱 朝霜 正岡子規
提灯で大仏見るや時鳥 時鳥 正岡子規
天暗うして大佛の眼の寒哉 寒さ 正岡子規
冬麗の大仏に居り居れば足り 不破 博
東大寺大仏殿裏穴惑 橋本榮治 麦生
灯を低く飛鳥大仏地蔵盆 坂本宮尾
奈良なれば大仏殿や渡り鳥 尾崎迷堂
二十日月大仏殿を軽くせり 井田みさ子
日向ぼこなら大仏のたなごころ 白井晟也
日当つて大仏の顔冬空に 奈良文夫
乳房なき和田大仏や夏あざみ 国井栄之助
年の火の大仏さまは青白き 斎藤夏風
梅が香や飛鳥仏めくかんばせに 岩井三青 『草珊瑚』
梅雨大扉入るや洞なす大仏殿 高澤良一 ぱらりとせ
梅散て又大仏の寒げなり 正岡子規
八月の大仏殿の暗さかな 長田等
飛鳥大仏機械よりいい色拝む 八木原祐計
飛鳥大仏秋日は死力尽しけり 鍵和田[ゆう]子
飛鳥仏に雷禍の記憶ありつべし 大橋敦子(雨月)
飛鳥仏の鼻梁も青し青し蓬 金子兜太
飛鳥仏みな面長に旱梅雨 馬場三柿
飛鳥仏懐中電燈の環のさむさ 加藤秋邨
飛鳥仏雀がくれを雀いで 野池玉代
飛鳥仏青き蝗が膝をあるく 加藤秋邨
風花が大仏殿の松に遊ぶ 細見綾子 黄 炎
兵庫運河兵庫大仏鳥曇 大高弘子
奉る夏花に松毬るしやなぶつ 浦野芳南
豊の秋飛鳥大仏黯湛と 飯島晴子
名月や大佛の影山の如し 名月 正岡子規
木五倍子咲く道を大仏方面へ 高澤良一 さざなみやつこ
落葉のせ大仏をのせ大地かな 上野 泰
涼しさや奈良の大仏腹の中 夏目漱石 明治二十九年
露寒や御胸透きて飛鳥仏 近藤一鴻
露深き伊賀大仏にまみえけり 森口千恵子
凩に大佛暮るゝ上野かな 凩 正岡子規
泛くごとく大仏おわす花木槿 益田清
稻妻の世を觀すらん大佛 稲妻 正岡子規
籠大仏蟻の歩みを見ておはす 尾藤静風
蝙蝠や大仏殿の昼暗し 蝙蝠 正岡子規
蟷螂の大仏殿に飛び込めり 三枝正子

大仏 補遺

いまのとき茜大佛炭のおと 岡井省二 五劫集
くらがりに大佛見ゆる寒さ哉 正岡子規 寒さ
ただ寒き壁大佛の背面は 橋本多佳子
つくねんと大仏たつや五月雨 正岡子規 五月雨
びるしやなの唇なりき春の闇 岡井省二 鯛の鯛
びるしやな佛音しておかめ笹しぐれ 岡井省二 五劫集
ほがらかに 大仏殿の上の月 伊丹三樹彦
ほほゑめる大仏障子開け給ふ 阿波野青畝
ま横より仰ぐ大佛春の空 星野立子
ラムネ抜く大仏殿の外れにて 寒食 星野麥丘人
るしやな仏臍から下は冬青藻 金子兜太
一隅を領し大仏秋天下 上野泰 春潮
遠足の渦に大仏とりまかれ 上野泰 春潮
遠足の列大佛へ大佛ヘ 藤田湘子
屋根区切り大佛区切り冬の空 星野立子
夏の日の大仏の背を焼きにけり 正岡子規 夏の日
花ありて飛鳥大仏ゐまします 高野素十
花散りぬ曰く大仏曰く鐘 正岡子規 散桜
花馬酔木大佛殿見ゆ白毫寺 森澄雄
絵はがきにふと似て月の大佛 星野立子
九体仏中尊は丈六柿一つ 山口青邨
月上る大佛殿の足場かな 正岡子規 月の出
五月雨晴や大仏の頭あらはるゝ 正岡子規 梅雨晴
御手われに向け大仏秋の暮 山口青邨
行く秋に大佛殿の嵐哉 正岡子規 行く秋
此処からも大佛見ゆる春の空 星野立子
菜飯はむ大仏殿の甍見え 飴山實 花浴び
三味提げて大仏見るや花の山 正岡子規 花
鹿の子をり吾もをりにきるしやな佛 岡井省二 大日
若葉風大佛次郎忌なりけり 石塚友二 磊[カイ]集
手毬抱く子に大仏の道を聞く 上野泰
秋の暮大仏殿は灯もらさず 村山古郷
秋風にふくらみ大仏殿の屋根 鷹羽狩行
春山青う大仏の甍照る 村山古郷
春塵に秀でし眉やるしゃなぶつ 伊丹三樹彦
初雀湧く大仏の影法師 飯田龍太
丈六に 膝を正せば 菊明り 伊丹三樹彦
丈六に白息供養 五尺の身 伊丹三樹彦
丈六のそびら音して苔清水 飴山實 句集外
丈六の見下し給ふ甘茶仏 大野林火 月魄集 昭和五十六年
丈六の寺の菩提子羽根長し 阿波野青畝
丈六の仏一体夏の寺 高野素十
丈六へ猿が拾ひしあとの栗 飴山實
乗るまでもなし大佛へ日傘さし 星野立子
水仙を手に大仏ををろがめり 飴山實 花浴び
大きこと涼し大仏さまの耳 鷹羽狩行
大仏すずしき窟に缺けまさず 阿波野青畝
大仏と虚子と相笑む紅葉中 山口青邨
大仏につきあたりたる燕哉 正岡子規 燕
大仏にはらわたのなき涼しさよ 正岡子規 涼し
大仏にひたすら雪の降る日かな 飯田龍太
大仏に屋台をたたむ春の暮 森澄雄
大仏に菊道の辺の仏にも 大野林火 月魄集 昭和五十六年
大仏に戸帳垂れたり春の暮 正岡子規 春の暮
大仏に子守二組冬の晴 上野泰 春潮
大仏に草餅あげて戻りけり 正岡子規 草餅
大仏のうしろに高し夏木立 正岡子規 夏木立
大仏のうしろ姿も長閑なり 正岡子規 長閑
大仏のうつらうつらと春日哉 正岡子規 春日
大仏のねむたさうなる茂り哉 正岡子規 茂
大仏のよごれた顔や山桜 正岡子規 山桜
大仏の安見する野や春の星 飴山實 花浴び
大仏の印結ぶ指悴まず 鷹羽狩行
大仏の横顔かすむ夕哉 正岡子規 霞
大仏の屋根ゆ霞にやがて見ゆ 伊丹三樹彦
大仏の花にも心楽しまず 高野素十
大仏の霞まぬやうに御堂哉 正岡子規 霞
大仏の廻廊めぐる日永哉 正岡子規 日永
大仏の観音を訪ふ日の永き 正岡子規 日永
大仏の顔よごれたり山桜 正岡子規 山桜
大仏の御伏目がち初蝶を 山口青邨
大仏の忽ちに濡れ春驟雨 上野泰 春潮
大仏の耳かくれけり山桜 正岡子規 山桜
大仏の小袖かはゆきさくらかな 正岡子規 桜
大仏の掌にある思ひ日向ぼこ 鷹羽狩行
大仏の掌にのる草の絮となり 鷹羽狩行
大仏の鐘にあつまる鹿の子かな阿波野青畝
大仏の身動きもせぬ暑かな 正岡子規 暑
大仏の大鐘見ゆる良夜かな 阿波野青畝
大仏の頭に元朝は神のこゑ 飯田龍太
大仏の頭出したる霞かな 正岡子規 霞
大仏の頭吹きけり青嵐 正岡子規 青嵐
大仏の頭吹くなり青嵐 正岡子規 青嵐
大仏の胴中まはる二月哉 正岡子規 二月
大仏の肉叢てふも夏の果 飯島晴子
大仏の背を庭先の薄暑かな 石川桂郎 含羞
大仏の扉をのぞく鹿の子哉 正岡子規 鹿の子
大仏の鼻の穴より虻一つ 正岡子規 虻
大仏の鼻腔を空に春の寺 原裕 葦牙
大仏の膝にかゝるや花の雲 正岡子規 花の雲
大仏の膝に雲おく春日哉 正岡子規 春日
大仏の膝は厚しや寒雀 上野泰
大仏の撫で肩越しに山眠る 鷹羽狩行
大仏の夢に低し花御堂 正岡子規 花御堂
大仏ノ目ニハ吾等モ朧カナ 正岡子規 朧
大仏の落慶供養鹿もうく 右城暮石 句集外 昭和五十五年
大仏の落葉車の朝の空 上野泰 春潮
大仏の裏側の枯れ水鳴れり(東大寺) 細見綾子
大仏の臍のあたりやほとゝきす 正岡子規 時鳥
大仏は前とうしろの霞哉 正岡子規 霞
大仏ヘ ミモザくぐりで青い眼来る 伊丹三樹彦
大仏やだらりだらりと五月雨 正岡子規 五月雨
大仏や花にもならぬ雲の上 正岡子規 花
大仏や眼許り光る五月闇 正岡子規 五月闇
大仏を見つめかねたる暑哉 正岡子規 暑
大仏を見に行く花の小道哉 正岡子規 花
大仏を写真に取るや春の山 河東碧梧桐
大仏を取て返すや燕 正岡子規 燕
大仏を埋めて白し花の雲 正岡子規 花の雲
大仏殿いでて桜にあたたまる 西東三鬼
大佛か眞黒なるは星月夜 正岡子規 星月夜
大佛に戸帳垂れたり秋の暮 正岡子規 秋の暮
大佛に足場かけたり小六月 星野立子
大佛に二百十日もなかりけり 正岡子規 二百十日
大佛のからからと鳴る霰哉 正岡子規 霰
大佛のなひくかと思ふ野分哉 正岡子規 野分
大佛のまじろきもせぬ霰哉 正岡子規 霰
大佛の雲もついでに煤拂ひ 正岡子規 煤払
大佛の眼光るや星月夜 正岡子規 星月夜
大佛の供華鎌倉の濃紫陽花 百合山羽公 樂土
大佛の後ろ見て住む枯木宿 松本たかし
大佛の御手を渡るか闇の雁 正岡子規 雁
大佛の鐘が鳴るなり小夜時雨 正岡子規 時雨
大佛の尻より吹きぬ秋の風 正岡子規 秋風
大佛の足もとに寐る夜寒哉 正岡子規 夜寒
大佛の大きさ知れず秋の風 正岡子規 秋風
大佛の冬日は山に移りけり 星野立子
大佛の鼻の穴から野分かな 正岡子規 野分
大佛の鼻水たらす氷柱哉 正岡子規 氷柱
大佛の鼻息あらき野分哉 正岡子規 野分
大佛の鼻息あらば野分哉 正岡子規 野分
大佛の腹をのぞけば秋の風 正岡子規 秋風
大佛の片肌雪に解けにけり 正岡子規 雪
大佛の片肌雪の解けにけり 正岡子規 雪
大佛の眠りさますや稻光り 正岡子規 稲妻
大佛の夕影長き刈田哉 正岡子規 刈田
大佛の螺髪がかげる秋の風 佐藤鬼房
大佛の俯向き在す春日かな 松本たかし
大佛の梺に寐たる湯婆哉 正岡子規 たんぽ
大佛の顏をはしるや露の玉 正岡子規 露
大佛は鎌倉はづれ夜の雪 松本たかし
大佛も鐘も濡れたり森の露 正岡子規 露
大佛やかたつら乾く朝の露 正岡子規 露
大佛をまはれば淋し秋の暮 正岡子規 秋の暮
大佛を一夜寐させぬ野分哉 正岡子規 野分
大佛を見て鹿を見て秋暮るゝ 正岡子規 秋の暮
大佛殿見ゆる野遊び終りけり 藤田湘子 神楽
短夜の大仏を鋳るたくみかな 河東碧梧桐
朝霜や大佛殿の鼻柱 正岡子規 朝霜
提灯で大仏見るや時鳥 正岡子規 時鳥
天暗うして大佛の眼の寒哉 正岡子規 寒さ
冬鳥よ砂に大仏画いてある 飯島晴子
日向ぼこ飛鳥大仏ましりへに 阿波野青畝
梅散て又大仏の寒げなり 正岡子規 梅散る
風花が大仏殿の松に遊ぶ(東大寺) 細見綾子
片蔭にして 大仏の 指の冷え 伊丹三樹彦
磨崖大仏の膝下に汗ぬぐふ 鷹羽狩行
名月や大佛の影山の如し 正岡子規 名月
木犀の香や大佛の厚瞼 佐藤鬼房
籾をする里人大仏の側に来て 山口青邨
落葉のせ大仏をのせ大地かな 上野泰
藁屑焚く飛鳥大仏煙らして 山口青邨
凩に大佛暮るゝ上野かな 正岡子規 凩
稻妻の世を觀すらん大佛 正岡子規 稲妻
蝙蝠や大仏殿の昼暗し 正岡子規 蝙蝠

大仏 続補遺

すゝはきもなし大仏の鼻の穴 木導
わんといふ大仏殿のほとゝぎす 〔ブン〕村
稲妻に大仏おがむ野中哉 荷兮
稲妻の間や大仏の窓の顔 許六
永き日や大仏殿の普請声 李由
丈六の仏を越る柳かな 万子
丈六は葵にありて花御堂 中川乙由
大仏うしろに花の盛哉 路通
大仏に切売はなし鰤鯨 木導
大仏のあめを見にゆくはる辺哉 井上士朗
大仏のやね閑なるあられかな 許六
大仏の横腹あけて土用干 許六
大仏の屋根も出来たり一時雨 玄梅
大仏の顔をかくすや桜雲 早野巴人
大仏の御手の雫や春の雨 完来
大仏の御手やみぐしやつく~し 露川
大仏の鐘を見わたす枯野かな 許六
大仏の柱くゞるや春の風 勝見二柳
大仏の鼻のあたりや菊合 吾仲
大仏の膝はく音や秋のくれ 完来
大仏もぬれぬ御代ありはつ時雨 許六
大仏やつかぬ鐘にもけふの月 吾仲
大仏やよこねもならず御入めつ 不玉
大仏をさかる別れや秋のかぜ 丈草
大仏を見かけて遠き冬野かな 高井几董
大仏膝うづむらん花の雪 基角
灌仏やはや入相の大仏 百里

以上

by 575fudemakase | 2018-11-18 08:37 | 無季 | Trackback | Comments(0)

袴着 の俳句

袴着 の俳句
袴着や吾もうからの一長者 高濱虚子
梓弓末の末子の袴着や 福田井村
袴着や蒲の冠者のをさな顔 瀾水
袴着や子福長者と吾も祝がれ 小原菁々子
袴着や將種嬉しき廣額 村上鬼城
袴着や酒になる間の座の締り 井上井月
袴着や一坐に直る惣領子 袴着 正岡子規
袴着を見上げて母の若かりき 山本薊花
袴着や吾もうからの一長者 高浜虚子
袴著や八幡宮の氏子だち 袴着 正岡子規
鳩も目を丸くしてみぬ袴着を 高澤良一 寒暑
隣席の袴着袴こそつかす 高澤良一 ぱらりとせ
袴着や銀杏吹散る男坂 内藤鳴雪
袴着や老の一子の杖柱 村上鬼城
磯の子に戻る袴着除かれて 平畑静塔
袴着も戎の宮の顔なじみ 平畑静塔
袴着や橘にほふ紋どころ 水原秋櫻子 蘆雁
袴着や豆ひろふ鳩いさみ足 阿波野青畝
袴着は娘の子にもはかまかな 其角 続虚栗
袴着や千とせの坂を碁盤にて 旨原 反古ふすま
袴着や子の草履とる親ごゝろ 小西来山
袴着は娘の子にもはかまかな 基角
袴着や殊更初瀬の御告子 三宅嘯山
以上

by 575fudemakase | 2018-11-18 00:35 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
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全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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