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2019年 04月 15日 ( 7 )

十勝 の俳句

十勝 の俳句

十勝

うまごやし軍馬育ちし十勝かな 佐々木あきら
この橋を渡れば十勝鮭颪 北光星
しみこむ影は唐黍の精十勝の家 金子兜太
びいどろや十勝にしづむ甜菜野 古舘曹人 樹下石上
雲一つなき十勝野に月盈ちる 須沢洋豊
花さびた十勝の国に煙たつ 加藤秋邨
凶作の十勝天つ日かゞやかず 小池次陶
蕎麦咲けば祭支度の十勝びと 大島民郎
九月尽十勝の南瓜届きけり 村山古郷
空も川もこほる十勝野祖父の杭ちちの杭さらにさらに打つべし 時田則雄
月あれど十勝はあまり広きかな 阿波野青畝
狐吊りて駅亭寒し山十勝 河東碧梧桐
御幸待つ十勝の国の牧の秋 山木駄々子
行く秋や十勝の流れ州を余し 佐藤寒帯草
十勝岳見ゆると澄めり雪虫は 藤田湘子 神楽
十勝新緑人の息横にながれて 金子兜太
十勝晴れ天道虫が肩に来て 高澤良一 ぱらりとせ
十勝野に骨散らせよと播きにけむ 齋藤玄 『玄』
十勝野のあるうま小屋の夕茜 細谷源二 砂金帯
十勝野のある馬小屋の夕茜 細谷源二
十勝野の一劃青し冬菜畑 鮫島交魚子
十勝野の奥へと冬の貨車の音 源 鬼彦
十勝野の牛呼ぶ笛や花なんば 御子柴光子
十勝野の月の明るし蕎麦の花 山本絢子
十勝野の真昼とつぜんの雌牛見え 金子兜太
十勝野の風まだ寒き厩出し 島田一耕史
十勝野は雨の厩の閑古鳥 松村蒼石 雪
十勝野は落葉松つづき虹低し 水原秋櫻子 晩華
十勝野や幾牧かけて朝の虹 秋櫻子
十勝野や青きもまじへ麦の秋(帯広四句) 鷹羽狩行
十勝嶺の雪解名残に送り盆 石原舟月 山鵲
小豆挽く噴煙太き十勝岳 富田 要
寝疲れる銅長の馬冬十勝 鈴木八駛郎
新米や十勝は水のうまき国 伊藤敬子
雪原に十勝の月をあげにけり 星野松路
代掻くや雪かがやける十勝岳 伊藤凍魚
跳ねるから十勝の仔馬若葉いろ 金子皆子
日に跳ねる鱗あかねに十勝鮭 野尻正子
馬柵白し十勝に夏野あるかぎり 舘野翔鶴
麦の芽の出揃ひ十勝晴れあがる 亀井朝子
蕗叢や十勝の山をゆく如く 山口青邨
訪なうて雨の十勝の夏炉かな 松村蒼石 雪
訪なふて雨の十勝の夏爐かな 松村蒼石 雪
北国の涼掌に伝ふ十勝石 山田千代 『淡墨』
明月や十勝の果の行在所 山本駄々子
卵見せ鶏見せ春の十勝人 斎藤玄
鞦韆の十勝の子等に呼ばれ過ぐ 加藤秋邨
鞦韆や十勝の子等に呼ばれ過ぐ 楸邨

以上

by 575fudemakase | 2019-04-15 17:26 | 無季 | Trackback | Comments(0)

正座

正座

きぬかつぎ正座の蹠ふたつづつ 森賀まり
だみごゑの山鳩翁忌の正座 中本柑風
ひとり身の正座くずさぬ青蜜柑 上田歌子
鮎一尾少年正座して食ぶる 秋篠光広(朝鳥)
闇汁の闇に正座の師ありけり 佐藤貴白草
椅子よりも正座が好きや福寿草 塩谷はつ枝
異教徒我御講の膳に正座して 江崎成則
一月や正座して見る杉の位置 能村登四郎
一日に一度の正座春の雪 川崎展宏
一日のけぢめの正座白木蓮 吉田成子
一病に正座して割る寒卵 的場秀恭
咽喉元で正座している隠花植物 藤田踏青
運悪く敷居に正座沢庵忌 谷下一玄
運動会正座の嫗低くをり 藤田宏
遠雪崩正座が老いのかたちなり 鈴木渓子
牡丹雪笛吹く正座一人弟子 佐藤母杖 『一管の笛』
花菖蒲活くる板間に正座して 上野さち子
寒き夜の撫でて正座の膝の皿 鷹羽狩行
忌の正座遠きあたりの草青み 鷲谷七菜子 花寂び 以後
亀鳴くや選句は常に正座して 青木重行
桔梗とひとつこころの正座かな 中西夕紀
居待月正座久しく忘れゐし 福永耕二
狂女にも正座の礼や秋彼岸 小野冬芽
鏡台は正座の高さ祭笛 峯尾文世 銀化
仰臥位は天への正座囀れり 橋本鶏二
月さして正座に戻る仏たち 今井誠人
月の前正座の他の形なし 能村登四郎
元日や正座の水巴影ならず 渡辺恭子
胡座よりも正座を好む 沙羅の花 伊丹三樹彦
胡座より正座へ戻し初鰹 林翔
五十年忌修し正座の冷し酒 山崎千枝子
御法話に正座居眠る十夜婆 町田しげき
御祓受く海女砂浜に正座して 大西生子
護摩の火と向き合ふ正座眉涼し 森青山
黒帯で正座の乙女鏡割る 宮本修伍
今朝秋のおのづと正座してゐたり 能村登四郎
沙羅の花見るに正座をしてをりぬ ふけとしこ 鎌の刃
座敷童の話に正座日焼の子 上原瑞子 『燈台草』
錆刀抜くに正座の 流人の裔 伊丹三樹彦
三歳の子の正座して初諷経 波出石品女
山小屋に正座し年酒くみにけり 岡田日郎
暫くは山廬に正座百千鳥 鈴木鷹夫
師のごとく正座して春惜しみけり 能村登四郎
漆蒔く女の正座花曇 古館曹人
若き膝正座す寒の荒蓆 能村登四郎
若者は正座に慣れず利休の忌 浜岡美哉子
秋興の指圧正座に難儀せり 高澤良一 素抱
秋風に病める食事は正座して 能村登四郎
春灯下正座して夢見ておりぬ 原子公平
春燈下正座して夢見ておりぬ 原子公平
初釜や異国婦人も正座して 小島國夫
初点の賀も敷島の正座にて 平畑静塔
真冬の故郷正座してものおもはする 飯田龍太
人待つごと月下美人に正座かな 野辺祥子 『遠野火』
星座みな正座のかたち盆迎へ 鷹羽狩行
正座していただいてをり水羊羹 嶋田麻紀
正座してこころ水澄む方へ行く 村越化石
正座してわれの八月十五日 斉藤美規
正座してをれば匂ひぬ冬の梅 河合照子
正座して花見ることも川喜多家 高澤良一 随笑
正座して海を見る日の菊の酒 阿戸敏明
正座して汗ひくを待つ朝稽古 青木 稔
正座して顔かるくなる寒稽古 鷹羽狩行
正座して金箔を押す涼新た 高橋登美子
正座して月を見るふり生身魂 百瀬ひろし
正座して月見茶会の異人の子 五十嵐波津子
正座して硯の乾く酷暑かな 北原登美子(たかんな)
正座して見えてくるもの秋の風 今瀬剛一
正座して見ゆるかぎりの松の花 大石悦子
正座して獄中に喰む南瓜かな 角川春樹
正座して座右の銘や初硯 西澤読堂
正座して山の子が葺く花御堂 中村陽子
正座して仕事始めの爪を切る 川崎陽子
正座して師は無けれどもお正月 佐々木六戈 百韻反故 冬の皺
正座して女医先生も十夜衆 今井千鶴子
正座して心水澄む方へ行く 村越化石
正座して薪割る旱の一老婆 森澄雄
正座して雀隠れの野が見える 中井洋子
正座して川床の一番客であり 山尾玉藻
正座して爽やかに墨すり給ふ 都筑智子
正座して相見合はさず雛の顔 平畑静塔
正座して男の活けし釣舟草 横山房子
正座して白藤の冷えおよびけり きくちつねこ
正座して箱庭人形てふものを 飯島晴子
正座して明治の母の夕端居 鈴木千恵子
正座して貰うてゐたるお年玉 有我重代
正座すや夏書の僧の真向ひに 山本美代子
正座するままごとの奥座敷 露 渋谷道
正座する今戸狐の淑気かな 石原君代
正座する女でゐたし十三夜 鈴木梢
正座せる膝崩さずに柿を剥く 右城暮石 散歩圏 補遺 頑張れよ
正座ときに放浪であり曼珠沙華 塩野谷 仁
正座の蟇正歩のセント・バーナード 中村草田男
正座やや揺らぎし人に夏霞 鷲谷七菜子 游影
正座より末座は膝まで山の花のちる 荻原井泉水
青蛙児のてのひらに正座せる 佐藤幸子
青田波正座ほんのり涙ぐむ 市野記余子
節分会鬼も畳に正座して 大前幸子
雪が降る天窓あかり正座の父 大井雅人
素十忌のみんな正座をしてをりし 倉田紘文
痩せて小さきも正座しまこと青蛙 福田蓼汀
草若葉正座の犬の僧侶めく 古屋恵美子
草田男忌峡の正座に北極星 平井さち子
太箸や家族たしかめ合ふ正座 今木幸子
太箸や日ごろの山に正座して 福島 勲
太郎冠者影となるまで正座せり 成島魚狗
体内にきみが血流る正座に耐ふ 鈴木しづ子
端居にも正座崩さずゐたる父 大久保橙青
滴りや洞の深きに正座仏 梶井和呼
屠蘇のむや正座して病なき如し 高橋蒼々子
都鳥正座の足をして舞へり 大石雄鬼
冬海やバスに正座をして老婆 村松路生
葱苗を選ぶ地べたに正座して 本宮哲郎
梅雨寒し正座の父の動かざり 西形佐太郎 『てんご』
梅雨寒や椅子に正座の一人旅 岡本春水
箱膳に斎の正座やかぶらむし 亭午 星野麥丘人
半夏生はがき一枚書く正座 森 一九
飯うまし枯木籠りに正座して 石田波郷
悲しさをたたみて梅に正座せり 坊城中子
風炉手前言はるるままに正座して 亭午 星野麥丘人
焚かるるも男雛は正座くづさざり 安藤孝助
米飾る正座の母の膝の嵩 鷹羽狩行
片隅に正座を強いる喪の師走 渋谷道
母いつも正座してをり水羊羹 花田由子
母を待つ一家正座の雑煮かな 小川原嘘帥
墨磨りて正座の長き懐手 小原紫光 『めくら縞』
面箱に太夫正座や能始 大川千里
木枯の日には正座をして過ごす 対馬康子 純情
謡ひたる汗を正座にしづめけり 岡本庚子 『萩』
来る年や正座して読む古手紙 山口振り子
雷雨すぎ正座の客に杉の箸 桂信子 黄 瀬
練兵場に正座させられ積る雪 三橋敏雄
和机に生涯正座みなみかぜ 加藤燕雨
楸邨の大き正座や水やうかん 北見さとる
橙を飾り正座をまだ解かず 国保泰子

以上

by 575fudemakase | 2019-04-15 17:12 | 無季 | Trackback | Comments(0)

端座

端座

うすもののよどむところのなき端座 鷹羽狩行
われここに端座美醜の深山蝶 山口青邨
維好日十返りの花端座して 山口青邨
謹厳の端座黄楊の花こぼるるを 山口青邨
向日葵を活ける端座や敗戦忌 山口青邨
稿継ぐに端座し直す田園忌 上田日差子
黒猫の端座神経科の奥処 伊丹三樹彦
子規庵にしばし端座も九月かな 村上谿聲
十時うつなほ虫を聴く端座かな 山口青邨
初笑初泣に父の端座あり 上田五千石『琥珀』補遺
駄菓子屋も端座して見る里神楽 佐川広治
端座してあたりに螺鈿冷ゆるかな 古舘曹人 砂の音
端座して姥か翁か青嵐 波多野爽波
端座して何を待つべし去年今年 井沢正江
端座して火中にいます雛はも 上田五千石『風景』補遺
端座して腰の上なる夏帽子 岩田由美 夏安
端座して四恩を懐ふ松の花 富安風生
端座して師とあるこころ白椿 柴田白葉女 『冬泉』
端座して障子枯いろ夢のごとし 大野林火 月魄集 昭和五十五年
端座して雛の吐息聞くとせむ 飯島晴子
端座して大花冷の底にあり 上田五千石『風景』補遺
端座して朝日待ちゐる露の玉 北光星
端座して膝の上なる夏帽子 岩田由美
端座して漂つており菜種梅雨 五島高資
端座して眠らずに見し春の夢 深谷雄大
蝿叩鬱々としてわが端座 加藤楸邨
藩校の端座 花栗の香にも耐え 伊丹三樹彦
悲餌の汁吸い 遂に崩さぬ端座の医師 伊丹三樹彦
墨にほふつゆあけちかき端座はも 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
末の世の涼しさにゐる端座かな 上田五千石『天路』補遺
老人端座せり秋晴をあけ放ち 久米三汀

以上

by 575fudemakase | 2019-04-15 17:11 | 無季 | Trackback | Comments(0)

円座

円座

あぐら居に尾骨ありたる円座かな 鷹羽狩行
いつまでも待つが如くに円座かな 高野素十
なまはげに父の円座の踏まれけり 小原啄葉
なまはげに父の円座を踏まれけり 小原啄葉
ひんやりと円座の客となりにけり 谷口ゆり女
めでたさの二つの円座なればなり 高野素十
飴色となりし円座に村の長 加藤洋子(松籟)
一枚の円座に托す老後かな 竹末春野人
一枚は何ゆゑ離しある円座 阿波野青畝
雨を見るときも円座をたまはりて 後藤比奈夫
雨乞の円座打敷く巌かな 橋本鶏二 年輪
円座あり即ち坐る梅雨じめり 山口青邨
円座より見えて濃き山うすき山 児玉輝代
円座一つ打坐即刻の如くあり 鈴木鷹夫 千年
円座重ねあるだけ今年使はれず 高木晴子 花 季
円座置く上框のふきこまれ 近藤雅恵(若竹)
円座虫捉へて闇へすてにけり 山口早苗
奥飛騨の一工房の円座かな 池上 秀子
黄檗の円座並びし甃 桑田青虎
夏祓古き円座のあるばかり 高木石子
花嫁の立ち上がりたる円座かな 茨木和生 往馬
花鎮め祭の円座新らしき 高野素十
花冷に瓢亭藁の円座出す 橋本美代子
回廊に円座干しあり神の留守 阿部 夕礁
絵襖をあけて円座を取り出し 上野泰 佐介
梶鞠の六人の円座いま空し 山口誓子
気を強く春の円座に坐つてゐる 飯島晴子
義士の日のいつとはなしの円座かな 吉田鴻司
虚子恋ひて円座に坐りつづけをり 成瀬正とし 星月夜
蕎麦をまづつきあへといふ円座かな 龍岡晋
曲水の円座にどかと緋衣の僧 江口竹亭
君来ねば円座さみしくしまひけり 村上鬼城
古萱に雪の円座の残り居り 川端茅舎
湖を見る円座一まい持ち出して 児玉輝代
午後二時の日の当りゐる円座かな 星野立子
山かけて赤松つづく円座かな 武藤紀子
山の影円座の上のからだかな 岡井省二 五劫集
山の日の円座乾きし色並び 石川星水女(玉藻)
山崩す音や円座の梅雨湿り 鍵和田[ゆう]子 未来図
蛇死すや己の円座解き放し 有馬朗人 知命
若芝や旅の生徒の黒い円座 蛯原喜荘
樹下の雪円座のごとく残りをり 上田五千石『田園』補遺
秋晴の二つの円座小ささよ 高野素十
春すでに円座ふたつの置かれある 岡井省二 鯛の鯛
勝頼の寺の大きな円座かな 石田勝彦 雙杵
飾らない人の集まる円座かな 寺田り江
寝る蛇の頭はかなし身の円座 中村草田男
新藁の円座に月の客となる 大野林火 月魄集 昭和五十六年
神官の説く史に正す円座かな 青木つね子
人の来ぬ円座を据ゑて病みにけり 小林康治 四季貧窮
正月や藁の円座に痘の神 森澄雄
青田より風入るるなり円座にて 森澄雄
積まれたる円座一つをとりて敷く 森信坤者
切株は神の円座よ霜の花 武智忠子
切株は風の円座や蝶群るる 真鍋和瑞
鮮人等円座まどかに花に酌めり 森川暁水 淀
他人の家に円座も古りてしまひけり 小林康治
待たされて雨を見てゐる円座かな 細川加賀 『玉虫』
大雨の降り昏めたる円座かな 波多野爽波
啄木鳥や院の一間に円座あり 岡井省二 有時
稚児うまれ円座一途に古びけり 小林康治 四季貧窮
渡殿に敷きし円座や山桜 橋本鶏二 年輪
灯取虫に円座を起ちし一人かな 比叡 野村泊月
堂内の円座にとどく春日かな 清崎敏郎
読経洩る鞍馬のみ寺円座干す 村上みきお
尼さまの円座をよぎる山の蟻 飯田龍太
年輪の円座ありけり里神楽 平畑静塔
煤掃いて配れる四十八円座 大橋櫻坡子 雨月
万福寺磚に敷かるる円座かな 平井富子
名月や蛇の眼円座を持出し 紫道
盲目の蛇の円座に傾く日 有馬朗人 知命
木の叉に蛇は円座を組みゐたる 阿波野青畝
木の本に円座取巻け小練年 去来
落ついて来れば風来る円座かな 高木 晴子
落慶の堂の円座の藺の匂ふ前川菁道(ひいらぎ)
料亭となりし酒蔵菰円座 山田千代
涼しさは椅子に円座をたまひしこと 後藤夜半 底紅
涼風に円座あり他は無用なり
炉話の坐りて会下の円座あり 岡井省二 鹿野
囀りにもつとも近く円座組む 佐々木徳子
杞柳編む円座 物真似インコが芯 伊丹三樹彦
苜蓿の円座に配る金平糖 品川鈴子
藺草もて円座初めて作りし町 板谷芳浄

以上

by 575fudemakase | 2019-04-15 17:10 | 無季 | Trackback | Comments(0)

座禅

座禅

あまた蚊の血にふくれ居る座禅哉 炭 太祇 太祇句選後篇
この雪に何がなとかく座禅かよ 惟然
この雪に何がな兎角(とかく)座禅かよ 広瀬惟然
さし覗く別の寒さの座禅堂 後藤夜半 底紅
すさまじき枯岩となる座禅の刻 加藤知世子 花寂び
とかげ出て腹温めをり座禅石 邊見京子
ほととぎす来鳴くや黙す座禅石 水原秋櫻子 餘生
まくなぎや庭の要の座禅石 加古宗也
まひまひにありて座禅の燈が入る 古舘曹人 能登の蛙
一対の障子明りや座禅堂 白石 尚
雲は秋をとこの座禅見えにけり 柴田白葉女
花散るや座禅の眼覚束な 散桜 正岡子規
花終へし山帰来なだれ座禅窟 詫摩まつ子 『卒寿』
蟻迷ふ雄島の崖の座禅窟 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
暁の畳の凍てて座禅堂 田中 南耕
九年母や三日の座禅会終りたる 善積ひろし
隙間風座禅はなかなか無になれず 佐藤清香
黒羽や霰たばしる座禅堂 鷲谷七菜子 天鼓
座禅後の五十路や凛と落葉踏む 加藤知世子 花寂び
座禅石まづ薄氷を離れそむ 良田美世子
座禅堂座禅のこころ秋深し 山口青邨
座禅堂無我境を刺す隙間風 柳澤暢宏
座禅堂冷えて座布団黒光り 津田沼宏
山萩にふれつゝ来れば座禅石 杉田久女
山眠る裾に座禅のさまの堂 鷹羽狩行
大仏の座禅倣ひて日向ぼこ 岡本郁三郎
茶の花を愁の伴や座禅堂 松瀬青々
茶飯とる汝は座禅の雨蛙 古舘曹人 能登の蛙
冬の一宇乾す番傘へ座禅の頭 古沢太穂 火雲
冬日入れ夢想国師の座禅窟 鷹羽狩行
鳶の巣や樹下石上の座禅僧 正岡子規 鳥の巣
蝿打つて座禅の心乱れけり 正岡子規 蝿叩
白き息をりをり怒り若き座禅 加藤知世子 花寂び
聞となき菓の音や座禅堂 三宅嘯山
朴葉散る崖にせり出し座禅石 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
盆提灯かけ連ねたる座禅堂 中村阪子
涼しさを裸にしたり座禅堂 正岡子規 涼し
鈴鴨の海に護られ座禅窟 佐藤鬼房
臘八や猫の座禅は時を知 中川乙由
雉子鳴いて座禅始まる大寺かな 沢木欣一
鳰浮巣眺めしあとの座禅かな 小澤克己

以上

by 575fudemakase | 2019-04-15 17:10 | 無季 | Trackback | Comments(0)

座り方 の俳句

座り方 の俳句

正座 端座 静座 結跏趺坐 座禅 車座 円座 鎮座


正座

端座

円座

座禅

静座

鏡開静座の息のゆたかなる 奥峰輝治
静座して惣身の疵や螢のあと 幸田露伴

結跏趺坐

うすあかるく 夕風 仏の結跏趺坐 伊丹公子 ガルーダ
うすくあかるく 夕風 仏の結跏趺坐 伊丹公子
結跏趺坐して雪解の音を聴く 津田清子
結跏趺坐すなはち寒に入る構へ 吉田未灰
結跏趺坐生死の外の涼しさか 橋本榮治 麦生
結跏趺坐雪積るとも積るとも 大野林火 月魄集 距和五十七年
玄冬の蝿の結跏趺坐してゐるつもり 攝津幸彦 未刊句集
黒南風や蘭渓道隆結跏趺坐 川崎展宏
達磨忌の山気せまりし結跏趺坐 市堀玉宗
臘八や有髪の尼も結跏趺坐 中島不識洞

車座

みんな来て車座くめば秋の山 橘川まもる
蟹喰って 女混えぬ夜の 車座 伊丹三樹彦
鰹船飯くふ裸身車座に 瀧 春一
久闊の車座春の炉火熾ん 鷲谷七菜子 一盞
教師車座西瓜を割れば若さ湧く 能村登四郎
桐の花逝きたる者ら車座に 茂木恭子
車座につぐ焼酎は鬼ころし 岡田律夫
車座になって銀河をかなしめり 山崎十生
車座にわれら藷くふわかれかな 加藤秋邨
車座に宇宙の話のつぺ汁 赤尾恵以
車座のキリスト者 梟が風を渡る 星永文夫
車座のひとりが抜けて草を摘む 古田紀一
車座の何を話せる街の秋 遠藤梧逸
車座の吾等を仔馬来て覗く 竹村茅雨
車座の詩人に混り蜜柑剥く 岩淵喜代子
車座の藷焼酎も在所かな 江島つねを
車座の芯に据ゑられ大西瓜 朝倉和江
車座の夜は立ち直るげんげかな 中原道夫
車座はいい人ばかり花の下 坂田玲子
酌むも車座礦夫長屋の風鈴よ 小林康治 玄霜
手習の師を車座や花の児 服部嵐雪
松の芯ときに女も車座に 宇多喜代子
神迎へ巫女車座に汁粉食ふ 豊田豊
神棚の前に車座粽結ふ 浅井陽子
早苗饗の女ばかりの車座も 橋本佐智(円虹)
芭蕉葉の蔭に車座亀甲墓 堀 古蝶
壺焼に車座燈台守ソング 百合山羽公 樂土

鎮座

その奥に鎮座せるもの総落葉 高澤良一 石鏡
温石や鎮座まします臍の上 日野草城
家々に鏡餅のみ鎮座せり 桂信子 草影
紅の帯じめ川床に鎮座まし 檜山火山
鎮座して殺生石も日向づき 平畑静塔
鍋蓋におたまの鎮座芋煮会 高澤良一 随笑
明日をこそ荒れむ神輿の夜を鎮座 藤陵紫泡


以上

by 575fudemakase | 2019-04-15 17:09 | 無季 | Trackback | Comments(0)

桜前線

桜前線


桜前線追ひ山河あり旅三日 河野南畦 『硝子の船』

桜前線追手の兵の皆若き 仁平勝 花盗人

桜前線微熱五体を通過して 倉本 岬

桜前線過ぎてぞ深む海の紺 小金井絢子

桜前線美髯増やして待ちにけり 松山足羽

飛行機で桜前線迎へに行く 品川鈴子

桜前線父母を経て来りけり 正木ゆう子

坊泊りして桜前線待ち伏せす 東野礼子

夫の葬桜前線異状なし 黒木悦子

桜前線にさはられてゐる空気かな 内田美紗 魚眼石

病む日日を桜前線北上す 谷中隆子

足踏みの桜前線西東忌 片山由美子 水精

早過ぎし桜前線混線す 右城暮石 句集外 平成二年

桜前線雨の間に通過せり 右城暮石 散歩圏

我が家を桜前線いつ過ぎし 右城暮石 一芸

桜前線あまりに急に君かなし 山口青邨

けふの賀や桜前線も駈足に 山口青邨


以上


by 575fudemakase | 2019-04-15 00:22 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
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次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
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探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
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[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

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