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アロエの花 の俳句

アロエの花 の俳句


錆錨アロエ枯草部落の端 高澤良一 石鏡

花アロエ漁師臭さの脱けきらず 高澤良一 石鏡

水平線午後は明るしアロエ咲く 永方裕子

奔放のアロエを許す十二月 和田順子

アロエの花黒猫も花年を越す 金子皆子

アロエ咲く岸にべか船繋がれて 国分恭子

波音は光りと消えて花アロエ 原 天明

嫁ぐ子や夢かうつつかアロエ咲く 実成邦子

奥石廊アロエ畑の中に村 高澤良一 鳩信

アロエ咲く故に真近し蜑部落 高澤良一 随笑

室戸路や戸毎にアロエ炎ラ咲き 武井破位

天主堂の裾に牛飼ふ花アロエ 中戸川朝人 星辰

春の蟻アロエの剣の刃を渉る 脇本星浪

アロエ咲く島のくらしに富士一つ 行方克己 知音

干大根細りきつたりアロエ咲き 清崎敏郎

年男アロエの夢を見ておりぬ 四ツ谷 龍

魚箱にアロエ移して冬支度 手島知韶

硝子屋のアロエの鉢に冬の月 横山房子

アロエ咲くジヨン万次郎生れし地 右城暮石 虻峠


以上


by 575fudemakase | 2018-12-12 03:56 | 無季 | Trackback | Comments(0)

蔕 の俳句

蔕 の俳句


さういへば家紋に似たる柿の蔕 高澤良一 ももすずめ
その花の俤はあり柿の蔕 長谷川櫂 虚空
つり鐘の蔕(へた)のところが渋かりき 正岡子規(1867-1903)
つり鐘の蔕のところが渋かりき
どうしてもそこへ眼のゆく柿の蔕 高澤良一 随笑
外屋敷や野分に残る柿の蔕 野童 俳諧撰集「藤の実」
柿の木の蔕落す鳥や霜日和 渡辺水巴 白日
柿の蔕カアの一ト声凍みるなり 高澤良一 宿好
柿の蔕つくづく年も詰まりけり 高澤良一 石鏡
柿の蔕つまらなさうに日を浴みて 高澤良一 随笑
柿の蔕みたいな字やろ俺(わい)の字や 永田耕衣
柿の蔕見上ぐる雪のきりもなし 太田土男
柿の蔕町内の空つながれり 高澤良一 随笑
柿の蔕無造作も斯く極まれば 高澤良一 素抱
柿の蔕夕日外れてしまひけり 高澤良一 随笑
串柿の食はぬ蔕こそめでたけれ 福田井村
子とひろふこま柿の青い蔕かよ 北原白秋
熟み落ちて梢に寒し柿の蔕 会津八一
青柿の蔕より青き月夜かな 真鍋呉夫
青空のまま昏れ柿の蔕月夜 高澤良一 宿好
切りすてる茄子や蔕を帰り花 蕪村「落日庵句集」
短日の柿の蔕黒い 北原白秋
美濃柿の蔕ばかりなる旅の空 高澤良一 随笑
富有柿また打ちかへし蔕を見る 佐野青陽人 天の川
暮れかかる柿の蔕みち落柿舎へ 高澤良一 燕音
蜂と蟻しばしうごかず柿の蔕 中田剛 珠樹以後
望郷や蔕青々と寒苺 柳生真左子
蜜柑の蔕枝先にしろく海かげる 川島彷徨子 榛の木
遊女の昼流るでもなきトマトの蔕 八木三日女 落葉期
裸涼み蔕が子茄子にかむさりて 香西照雄 対話
落柿舎の柿の蔕ほど吾も凍みて 高澤良一 燕音
里坊の柿の蔕見て夕暮れは 高澤良一 燕音
蔕(ほぞ)おちの柿のおときく深山哉 素堂 (翌日(身延より)甲斐の府へ帰路の吟)
蔕おちの柿のおときく深山かな 素堂
蔕のあと白々とある木の実かな 西山泊雲 泊雲句集
蔕見ゆる貧乏柿や冬こだち 黒柳召波 春泥句集
蔕固くとろけんとする熟柿なり 阿波野青畝
蔕落ちの柿の音聞く深山かな 素堂

蔕 補遺

つり鐘の蔕のところが澁かりき 正岡子規 柿
よろけやみ齧り歩きて秋の蔕 平畑静塔
柿の木の蔕落す鳥や霜日和 渡邊水巴 白日
柿の蔕ばかりに 仰ぐ 青天井 伊丹三樹彦
柿の蔕猿の白歯をこぼれけり 原石鼎 花影
甘干の持つ蔕に糖なかりけり 阿波野青畝
秋茄子の蔕のあたりに薄目やる 佐藤鬼房
知らぬ間に散りたる数や柿の蔕 飴山實 句集外
弟妹逝きぬ木守柿の辺蔕の数 中村草田男
冬夜食ふ緑の蔕の苺かな 右城暮石 一芸
豆柿や真青き蔕をおのがじし 三橋鷹女
裸涼み蔕が子茄子にかむさりて 香西照雄

蔕 続補遺
蔕おちの柿のおときく深山哉 山口素堂
外屋敷や野分に残る柿の蔕 野童
世中は柿の蔕よむ親仁哉 千那
蔕見ゆる貧乏柿や冬こだち 黒柳召波
俳諧師梢の柿の蔕ばかり 松窓乙二

以上


by 575fudemakase | 2018-12-10 18:14 | 無季 | Trackback | Comments(0)

ラーメン の俳句

ラーメン の俳句

【余談】
ラーメンの俳句を調べるには、先ずラーメンの関連語を調べる。
その後、俳句例句データベースから、検索式を作成して検索する。
以下に、今回私が採用した 関連語、検索式を挙げる。
関連語;
ラーメン 拉麵 中華蕎麦 湯麵 叉焼麵 担担麵 焼き蕎麦 冷麵 冷やし中華 付け麵
検索式;
ラーメン or 拉麺 or 中華蕎麦 or 湯麺 or 叉焼麺 or 担担麺 or 焼き蕎麦 or 冷麺 or 冷やし中華 or 付け麺 or 冷し中華 or 焼蕎麦 or 中華そば* or タンメン or チャーシューメン or チヤーシユーメン or タンタンメン or 付麺 or 焼きそば* or 支那蕎麦 or 支那そば* or 中華そば*
以上は検索の裏話であるが、パソコンというものは、言葉の表記についてもいろいろ対処しなくてはならない問題もあり厄介だ。
ラーメン

いよよ年金冷し中華の辛子効く 奈良比佐子
さびしきは冷し中華の紅生姜 望月秀子
でっぷりした夜店のおばちゃん焼蕎麦焼く 高澤良一 暮津
ヘルメット冷し中華の酢に噎せる 後藤千秋
ラーメンに星降る夜の高円寺 清水哲男(1938-)
ラーメンの縮れさみしき十二月 篠塚千恵美
ラーメンの笛途切れては北風の路地 高橋幾代
ラーメンや見知らぬ町のかまいたち 田中正能
一茶忌のラーメンすすり安静時 角川源義
学生食堂冷し中華は売り切れて 平木智恵子
喜多方ラーメンずずと啜れば北風ひゅう 高澤良一 随笑
支那蕎麦の手招く灯あり霜の辻 石塚友二 方寸虚実
支那蕎麦の鳴門の紅や仏生会 角川春樹
七彩の冷し中華やひとりの夜 加瀬美代子
礁釣りにラーメン運ぶお講凪 藤芳延枝
青黴を拭ひし鍋の素ラーメン 大塚 巌
相席の冷し中華を注文す 宮澤せい子
退院の途次の暮春の中華蕎麦 高澤良一 鳩信
大盛の蜆ラーメンしぐれけり 赤坂とし子
登高ののぼりつめればラーメン屋 大野朱香
膝の荷が卓押す梅雨のラーメン屋 岡本眸
夫婦してラーメンすする労働祭 坂本登美子
冷し中華運ぶ笑顔でぞんざいで 星川佐保子
冷し中華時刻表なき旅に出て 新海あぐり
冷し中華少年の機嫌むづかしき 岡本富士枝
冷し中華妊るころの紅強く 小高沙羅
冷やし中華失業保険受けとりて 大矢章朔
冷やし中華富士の形を崩しかね 武藤勝代
冷麺のあとの氷塊痩せ泛けり 石塚友二

ラーメン 補遺
支那蕎麦の手招く灯あり霜の辻 石塚友二 方寸虚実
澁民に来りて冷し中華食ふ 佐藤鬼房
しばらくはラーメンの香の夜業部屋 岡本眸
膝の荷が卓押す梅雨のラーメン屋 岡本眸
一茶忌のラーメンすすり安静時 角川源義
ラーメンの汁余したりスキー穿く 阿波野青畝

以上



by 575fudemakase | 2018-12-09 09:20 | 無季 | Trackback | Comments(0)

日比谷 の俳句

日比谷 の俳句

四日朝雨止み日比谷交差点 加藤あきと
秋晴の植木かつぎて日比谷かな 岸本尚毅 舜
日比谷あたりの夜霧微かに素直なる 中村草田男
赤煉瓦雪にならびし日比谷哉 雪 正岡子規
鶯や日比谷が原に老を鳴く 老鶯 正岡子規
秋楡のもみづる日比谷公会堂 高澤良一 素抱
秋晴れの都バスは花壇の日比谷過ぎ 高澤良一 寒暑
黒南風の日比谷にをりぬ湘子亡し 戸塚時不知
梧桐や日比谷に馬の水呑場 山崎吉哉
一葉落つ日比谷に野外コンサート 宮川杵名男
たまに来し日比谷は雨や秋柳 村山古郷
土曜日の日比谷のそらを圓と見る 渡邊白泉

以上

by 575fudemakase | 2018-12-08 01:36 | 無季 | Trackback | Comments(0)

ジャズ等 の俳句

ジャズ等 の俳句

ジャズ等

JAZZ流る陰の向こうの雲の峰 おおしろ建
ジヤズ・バンドはしやぎて除夜も深まれり 山口誓子
ジャズが冬田にランボオ船に酔う頃か 高野ムツオ 鳥柱
ジヤズが鳴り潮浴ぶ人等ジヤズめきし 上野 泰
ジャズが鳴り潮浴ぶ人等ジャズめきし 上野泰 佐介
ジャズが湧く蔦ことごとく枯れ尽くし 高野ムツオ
ジャズの世のジャズも露けし一と夜さは 石塚友二
ジャズの中咳を落してわが過ぎぬ 石田波郷
ジャズは木枯心のうろこ吹きとばす おおしろ房
ジヤズを聴く指はづみをり敬老日 杉本寛
ジヤズを聞くポツプコーンの香の片影 菅野イチ子 『花漆』
ジャズ唄ひ乍ら菠薐草洗ふ 樋口玉蹊子
ジャズ近き麦踏いよよ独りの貌 加藤知世子 花寂び
ジャズ現つ紙屑を燃す霜の上 古沢太穂 古沢太穂句集
ジヤズ低く流れ夜食の紙コップ 伊沢恵
シンコペーション真夏夜刻むジャズののり 高澤良一 随笑
セーターに齢は問はぬジャズ仲間 山田弘子 こぶし坂
どれも口美し晩夏のジャズ一団 金子兜太
みつ豆はジャズのごとくに美しき 国弘賢治
もしジャズが止めば凩ばかりの夜 寺山修司 未刊行初期作品
暗さもジャズも映画によく似ショールとる 星野立子
芽に折れるジャズ地下に無頭児双頭児 八木三日女 赤い地図
額あつめる教師ら微熱のジャズあふれ 穴井 太
寒星や重き扉の中はジャズ 鈴木邦子
帰化雑草枯れて不逞にジャズ流れる 小松崎爽青
血洗町ジャズ聴き終へて冬の旅 秋山巳之流
月光につながれてゐるジャズの船 あざ蓉子
月天心過去を流してジヤズ流す 近藤安子
古い駅舎の 古いアメリカ 木椅子のジャズ 伊丹公子 山珊瑚
古びたるジャズを洩しぬ半夏生 行方克己 知音
御厨にジャズの聞ゆる神の留守 塩川祐子
合格の全身をもてジャズ聴けり 角 光雄
砂日傘ひらいてすぐにジャズ鳴らす 池田秀水
砂日傘開いてすぐにジヤズ鳴らす 池田秀水
妻を得てうつゝ抜かすな暮のジヤズ 岩田昌寿 地の塩
三界のジャズにまみれて牡丹植う 金城けい
若者の音量で聴く梅雨のジャズ 勝田公子
受験期の夜や突然にジャズ鳴らし 山崎ひさを
春蘭やジャズの流るる異人館 中川 克子
藷洗ふ笠置シヅ子のブギウギに 高澤良一 ぱらりとせ
小望月狸囃子のやうなジヤズ 池畠敏子
深夜放送ジヤズばかりなり春着縫ふ 越水照子
辛夷咲く頃かとジャズを聴きに行く 池田澄子
雛市やゆふべ疾風にジヤズのせて 『定本石橋秀野句文集』
石蔵にジャズが流るる桐の花 田中清子
船底から湧くジャズ 石のように睡り 伊丹公子 メキシコ貝
退場はジャズに合はせて入学子 満田春日
沈黙にジャズすべり込む秋の宵 木暮陶句郎
冬帝の黒き太陽ジャズの夜 吉原文音
南風に載せジャズ風ちんどんミュージック 高澤良一 石鏡
年明けの朝の空港ジャズ流る 長谷川冬虹
破蓮のすがたさまざま 遠くにジャズ 大平愛
梅雨を四十路のブギウギ低く口ずさみ 赤城さかえ
白魚の躍り食ひせりジャズ一団 宮島晴子
白南風や古きジャズ弾くピアノ・バー 角川春樹
晩夏光畳の上にジャズ流れ 横山房子
俵あむ夫婦や納屋にジャズ流し 松倉ゆずる
漂泊を誘ふ夏の夜のジャズ 守屋明俊
不夜城の火酒を浴びジャズを浴び 吉原文音
本堂にジャズのライブや冬の夜 服部たか子
末黒野やヘッドホーンの中はジャズ 仙田洋子 雲は王冠
夜汽車暑く発ちゆくジャズが追ひかける 中島斌男
夜濯やシャンソンも好きジャズも好き 篠原 穂積
涼しさやジャズに星降る楼の上 寺田寅彦
路上ジャズ・トリオ路上の蚊遣かな 笠井百合彦

ジャズ等 補遺

ジャズ・バンドはしやぎて除夜も深まれる 山口誓子
ジャズが鳴り潮浴ぶ人等ジャズめきし 上野泰 佐介
ジヤズに歩の合ひゐて寒き水たまり 橋本多佳子
ジヤズの音をふみ急ぎたる初時雨 石田波郷
ジャズの階下(した)帽子置場の少女なり 西東三鬼
ジャズの世のジャズも露けし一と夜さは 石塚友二 光塵
ジヤズ寒き家並の揃ひ来りけり 石田波郷
ジヤズ寒しそれをきき麺麭を焼かせをり 石田波郷
ジャズ寒し汽車の団煙之に和し 中村草田男
ジャズ寒し骨身を故意に曲げて寝る 赤尾兜子 稚年記
ジャズ現つ紙屑を燃す霜の上 古沢太穂 三十代
ジャズ耽りの孤塁めいめい 穴倉椅子 伊丹三樹彦
スケーターまろべばジヤズが頭上より 山口青邨
どれも口美し晩夏のジャズ一団 金子兜太
びびびびと死にゆく大蛾ジヤズ起る 西東三鬼
ゆふべ湯あがりセル軽くジヤズがひゞいてる 日野草城
をとめ等の奏づるジャズに除夜咲まし 山口誓子
暗さもジャズも映画によく似ショールとる 星野立子
夏濤も影ひくころのジヤズ喫茶 藤田湘子
歓楽のジャズに年去り年来たる 山口誓子
穴倉ジャズのぼく コンクリに頭預け 伊丹三樹彦
子は胸にジャズというものさびしき冬 金子兜太
受信機がジャズでゆがめり土曜の夜 日野草城
乗りにのるジャズの夜 梅田マンハッタン 伊丹三樹彦
森の道にジャズ流れ出す冬の宿 村山古郷
雛市やゆふべ疾風にジヤズのせて 石橋秀野
扇風機ジヤズの楽器のいまやすむ 百合山羽公 春園
南瓜の花凹凸のこるジャズの闇 右城暮石 句集外 昭和二十四年

以上

by 575fudemakase | 2018-12-05 16:11 | 無季 | Trackback | Comments(0)

新宿 の俳句

新宿 の俳句

新宿

あはあはと虹立つ新宿副都心 大森いく
オーバーぬがず新宿夜話を語り去り 成瀬正とし 星月夜
すすきのの新宿横丁十二月 鈴木のぶ子
どの流木も故郷消して着く新宿 鷹島牧二
ほたる籠新宿風の真夜となる 石橋秀野
ぽつと出の社員に新宿秋夕焼 高澤良一 さざなみやつこ
マフラーや銀座新宿人違ふ 高田風人子
鰯雲渋谷新宿池袋 星野昌彦
雨の来る新宿にをり健次の忌 福原知子
花の旅新宿の灯に了りけり 久保田万太郎 流寓抄以後
空中に新宿うかぶ無月かな 松野苑子
喧騒の副都心とて風光る 久留和子
殺戮/札束/新宿の夜に/<逝>く少女 林 桂
手術終へ新宿の町天高し 近藤良一
秋霖や新宿長き地下歩廊 石塚友二 方寸虚実
暑にかすむ新宿が見え烏龍茶 高澤良一 ももすずめ
新宿(しんやど)は麦に穂がつく春の暮 中村史邦
新宿に荷馬ならぶや夕時雨 時雨 正岡子規
新宿に会ふは別るる西鶴忌 石川桂郎
新宿に山の荷とあり十三夜 望月たかし
新宿に星の流るる秋燕忌 佐川広治
新宿に灯が点き鰯雲紅し 京極杞陽 くくたち上巻
新宿に風つれて来し赤とんぼ 廣田 幸子
新宿に落葉一枚ふみし音 皆吉司
新宿のしぶとき暑さ盆の月 下鉢清子
新宿のノエルのたたみいわしかな 池田澄子
新宿の空は凸凹薄暑来る 中村明子
新宿の最上階に月祭る 上田日差子
新宿の最上階に月祀る 上田日差子
新宿の女も老いぬ桜桃忌 木下ひでを
新宿の地価折り込みの氷水 高澤良一 随笑
新宿の町外れなる時計草 岸本尚毅「健啖」
新宿の日中に売る初螢 阿部みどり女
新宿はいつも場末やさくらもち 山口青邨
新宿ははるかなる墓碑鳥渡る 福永耕二
新宿は鍵の無い空春の暮 前田保子
新宿は朝より雨の三の酉 石川桂郎 高蘆
新宿は麦に穂がつく春の暮 史邦 芭蕉庵小文庫
新宿もここらはさびし夕燕 山口青邨
新宿や春月嘘つぽくありて 山元文弥
新宿や冬夕焼のすぐさめて 石田郷子
新宿や氷河の色のラムネ瓶 後藤眞吉
新宿を洗はむ霧のかかりをり 辻美奈子
新宿を夜の雨洗ふ西鶴忌 大嶽青児
新宿伊勢丹虹目高(グッピー)の胎落ちさうな 宮坂静生
新宿二丁目にて優曇華の合唱す 高野ムツオ 雲雀の血
草の実を付け新宿に降り立ちぬ 前田玲子
大試験子と新宿でカレー食ぶ 栗田やすし
短夜の新宿の灯の汚れをり 成瀬正とし 星月夜
凍ててなほ蛍光ペンを抱いて新宿 櫂未知子 貴族
灯の海の沖に新宿年守る 片山由美子 風待月
舗道に血梅雨の新宿劇に似て 成瀬正とし 星月夜
夕焼や新宿の街棒立ちに 奥坂まや
夕立性一雨新宿駈け抜けり 高澤良一 暮津
腋毛より暗い森なり新宿は 高野ムツオ 蟲の王

新宿 補遺

バスに乗れば風船のとぶ新宿に 山口青邨
ほたる籠新宿風の真夜となる 石橋秀野
マフラーや銀座新宿人違ふ 高田風人子
秋霖や新宿長き地下歩廊 石塚友二 方寸虚実
初荷の本おろす新宿雑閙裡 山口青邨
新宿に荷馬ならぶや夕時雨 正岡子規 時雨
新宿のよべぞセル著てゆくべかり 三橋鷹女
新宿の空一片の落花あり 山口青邨
新宿の御苑すゐれん紅葉して 細見綾子
新宿の人ごみ暮るゝ春の雨 村山古郷
新宿の雪に買ひ来し豆ラムプ 三橋鷹女
新宿の猫原宿のねこじやらし 亭午 星野麥丘人
新宿はいつも場末やさくらもち 山口青邨
新宿は呼ぶよ野川に水草生ひ 山口青邨
新宿は朝より雨の三の酉 石川桂郎 高蘆
新宿は麦に穂がつく春の暮 史邦
新宿もここらはさびし夕燕 山口青邨
風花や新宿のひとに圧されゆく 角川源義

以上

by 575fudemakase | 2018-12-05 15:37 | 無季 | Trackback | Comments(0)

銀座 の俳句

銀座 の俳句

銀座

「吹操銀座」晝荒涼と重量過ぎ 鈴木六林男
あんぱんのへそや銀座に初しぐれ 仙田洋子 雲は王冠
お隣りや銀座うら舗鶴を吊る 飯田蛇笏 雪峡
かき氷せりせりとあり銀座の昼 伊藤敬子
この角を曲がれば数え日の銀座 神山 宏
すこしのこつた戦禍の柳はなやぎ銀座早春 橋本夢道 無禮なる妻抄
チャイム鳴るや銀座の街の柳散り 磯 喜代子
パナマ帽ふはりと銀座七丁目 団藤みよ子
ハンカチを清ら銀座につとめけり 山口青邨
びしびしと雨降る銀座白秋忌 佐藤秀蒼仔
フェニックス渚銀座に年つまる 角川源義 『西行の日』
まどかなり銀座まつりの春の月 久保田万太郎 流寓抄
マフラーや銀座新宿人違ふ 高田風人子
みつ豆や銀座漸く片かげり 岸風三楼 往来
メロンすくへば銀座の夜の匂ひする 遠藤素兄
愛の羽根朝の銀座の動きそめ 秋元草日居
雨が雨を恋する銀座資生堂 山崎十死生
雨後すぐに草市立ちし銀座裏 砂長かほる
映画出て銀座の夜長喫茶店 成瀬正とし 星月夜
永き日の銀座大路にゐて孤独 田中兼豊
燕ゆく方が海なり逗子銀座 高澤良一 暮津
温泉の町に銀座もありて目刺売る 中村吉右衛門
夏燕醤油の香ある野田銀座 奈良比佐子
家を出てすぐ歳晩の銀座かな 下田実花
芽柳の色より銀座灯りけり 佐藤朴水
芽柳や銀座につかふ木の小匙 伊藤敬子
懐にボーナスはあり銀座あり 榊原秋耳
海苔?が立ちて潮路の銀座なる 品川鈴子
絵日傘を夜の銀座に忘れけり 大村やよひ
外はすぐ銀座裏街春の泥 成瀬正とし 星月夜
玩具籠抱き早春の銀座より 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
帰省の日延ばし銀座の灯にありぬ 伊藤萩絵
久方の銀座で遇ひぬ冬の雨 石川文子
京鹿子活けて銀座の鳩居堂 立脇操(雲の峰)
銀座 シリウスだけが光って わたしに見られている 吉岡禅寺洞
銀座いま枯れない柳十二月 本井 英
銀座うらとある小路の河豚の宿 高橋淡路女 淡路女百句
銀座うら雪ふれる夜の鶴吊れり 飯田蛇笏 春蘭
銀座ここも都電なくなるマフラー購ふ 鈴木栄子
銀座にて昼知らす鐘いわし雲 杉本寛
銀座には銀座の生活冬薔薇 高木晴子
銀座には銀座の貌の日の盛り 川口咲子
銀座にも銭湯のあり菊の露 滝沢伊代次
銀座に出て山雀芝居見てゐたり 北見さとる
銀座の灯遠みゆればのおぼろかな 久保田万太郎 流寓抄
銀座までゆく舟の子の月夜かな 長谷川春草
銀座らしきミキモトらしき聖樹かな 萩谷幸子
銀座寒し誰にも逢はず逢はずとも 深川正一郎
銀座銀河銀河銀座東京廃墟 三橋敏雄 畳の上
銀座見て来し横須賀の秋灯 高田風人子
銀座首夏どの店の何啖はむや 山崎ひさを
銀座出る新聞賣や初鴉 初鴉 正岡子規
銀座生れ銀座育ちの猫の恋 大久保白村
銀座西日頸たてて軍鶏はしるなり 加藤楸邨
銀座底冷え外資会社にストの旗 北野民夫
銀座八丁つきてアカハタ及び夕刊買う 橋本夢道
銀座名和美容室松納めけり 黒田杏子 花下草上
銀座明るし針の踵で歩かねば 八木三日女
銀座裏火の見櫓が夕焼けて 深見けん二
蛍売銀座はくらきところかな 細川加賀 『玉虫』
軽井沢銀座開きに燕来る 橋本美代子
軽鳧親子渡る銀座の三丁目 小池宗彦
月仰ぎ見るはわれのみ銀座歩す 石川星水女
月曜は銀座で飲む日おぼろかな 草間時彦
憲吉忌銀座にロマン喪失す 山本登喜子
見舞客銀座の雪をしたたらす 卯之木智子
袴の裾に銀座の泥や新年会 富安風生
梧桐の一葉銀座の甃 細川加賀 生身魂
高啼いて雨の銀座の恋鴉 伊藤いと子
今日も又銀座の夜を歩す白露 稲畑廣太郎
歳末の銀座の犬に無き食欲 長谷川かな女 花 季
桜炭切つて銀座の裏に住む 京極杜藻
三鬼忌やとんかつ喰ひに銀座裏 菖蒲あや
三日月があつた銀座で酔うてきました シヤツと雑草 栗林一石路
山国の銀座小暗き盆踊 宮坂静生 青胡桃
時の日を銀座の鐘の鳴るに遇ふ 岡田 貞峰
辞表預り冬の銀座の人混みを 杉本 寛
七日銀座獅子舞が人を見て佇てり 長谷川かな女
社会鍋人彼人を呑む銀座 指澤紀子
車より白靴すつと出て銀座 広渡詩乃
若からぬ歩に春光の銀座憂し 村上 光子
若松の大束が着く銀座花圃 伊藤敬子
手相見の銀座の隅の寒灯 村松五灰子
手袋を買ふも銀座のつれづれに 星野椿
十二月七日の銀座小糠雨 山田閏子
春めきし銀座の街の音の中 成瀬正とし 星月夜
春近き銀座の空を鴎飛ぶ 大谷句仏
春銀座また出し忘れたる葉書ここ 永井龍男
初夏の銀座闊歩す誕生日 伊藤いと子
初秋や銀座へ通ふ明け烏 堀 古蝶
宵の銀座の君が手にも買もののつつみ 梅林句屑 喜谷六花
昭和の銀座へ冬帽を取りにゆく 小原洋一
松過の銀座和光に待ち合はせ 山田閏子
常盤津会はねし銀座のしぐれけり 田原幹一郎
信号は赤の銀座の蝉しぐれ 今井杏太郎
新年会夜の銀座といふところ 土井碧水
新涼の氷挽きゐる銀座裏 橋本榮治 麦生
神輿追ひ銀座新富明石町 愛澤豊嗣
人気なき銀座さみしき三日かな 上段民恵
人妻の銀座にキネマ・ソーダ水 筑紫磐井 婆伽梵
吹操銀座昼荒涼と重量過ぎ 鈴木六林男 第三突堤
雛の日の銀座のお茶の時間かな 成瀬正とし 星月夜
杉田銀座で見つけし晒布の下着かな 高澤良一 暮津
西側はかげる銀座の柳かな 瀧井孝作
青天の銀座で柿を食べにけり 和田耕三郎
青霧の葬花をぬらす銀座裏 飯田蛇笏 春蘭
雪の銀座論が果つれば酒さめぬ(桔梗五郎氏比島に病死とのみ人づてに聞くありしおもかげに三句) 『定本石橋秀野句文集』
雪赤く降り青く解け銀座の灯 鷹羽狩行 八景
浅草寺銀座と流れ女正月 阿見理子
前髪を上げ早春の銀座まで 加藤あけみ
大き喪の熱海銀座の寒かりき 鈴木鷹夫 春の門
大年の日かげ歩める銀座かな 清原枴童 枴童句集
誰の銀座だこの一足の靴で歩く 石橋辰之助
誰も彼も夏帽婦人となりて銀座 及川 貞
団菊祭銀座は春の雪舞へり 石原舟月 山鵲
地を潜り銀座の針魚食いにけり 高見 勝
地下駐車出で月涼し銀座裏 加藤隆一
地下鉄を出でて銀座の涼新た 鯨井愛子
地下鉄を出れば銀座の春の雪 吉屋信子
竹植えし銀座小路や虫を売る 長谷川かな女 牡 丹
虫の闇赤倉銀座過ぎしより 川口千賀子
朝の銀座めづらし銀座も涼しかり 及川貞 夕焼
朝寝の銀座背見せ腹見せ初燕 宮本由太加
町銀座罷り通りて刈草車 中戸川朝人 尋声
辻にのみ銀座の日向十二月 皆吉爽雨 泉声
辻々の銀座日和も六日かな 村山古郷
都草銀座生まれの母の黄よ 長山あや(円虹)
冬うらら「銀座百点」誌貰ひけり 安達和子
冬日和銀座は影の多き街 金井利信
冬帽や画廊のほかは銀座見ず 皆吉爽雨
湯気あげて聖夜銀座の太鼓焼 杉本寛
灯の銀座歩きて明日は代掻かむ 井上青穂
匂ひ袋銀座の夜を匂やかに 長谷川かな女 雨 月
日の旗や銀座は秋の山かつら 秋の山 正岡子規
日記積む店や銀座の昼短か 長谷川かな女 牡 丹
日記買ふ町の銀座の明るさに 柴田白葉女 花寂び 以後
日脚伸ぶ画廊は銀座七丁目 坂井建
日盛の銀座護送車過ぎゆけり 和田耕三郎
日展の流れ三日の銀座かな 小野口正江
日覆いなき銀座辰之助忌は知らず 古沢太穂
日本橋京橋銀座更衣 坂井建
日曜の午後の銀座の薄暑かな 成瀬正とし 星月夜
年の瀬やまねき猫買ふ瀬戸銀座 後藤邦代
年送る銀座の裏や鉢の梅 行く年 正岡子規
梅雨の湯舟に銀座カンカン娘の唄 高澤良一 暮津
売トの灯も銀座の灯巴里祭 喜多みき子「真間の継橋」
白玉のあとは銀座の帽子店 山田弘子 懐
箱に咲く朝顔銀座裏通 松尾隆信
百枚の河豚の鰭干す銀座裏 白井新一
病葉や銀座は窓の美しき 神尾久美子
父と子の水着あゆめり逗子銀座 草間時彦
父を待つ銀座の角の冬日向 伊藤いと子
父母のなき荻窪銀座秋はじめ 角川春樹
風だけの時空 あなたと歩いた 銀座の冬 伊丹公子 山珊瑚
風花の宵の銀座で待合せ 星野椿
暮早し神田・銀座に用つなぎ 荒井正隆
墨染を銀座に見たる鳥曇 新井礼子
蜜豆のつめたさが好き銀座雨 中嶋秀子
蜜豆の匙ぼんやりと銀座昏れ やだやえこ
夢二忌の銀座に最中買ひてをり 細谷喨々
明易し島に銀座と浜通り 大森三保子(鯱)
迷ひても銀座はたのし日の盛り 西堀貞子(風花)
木枯や銀座に古りし大時計 須貝一青
夜業の窓にしやくな銀座の空明り 鶴 彬
夜長人彭々と銀座十一時清原枴童 枴童句集
野の町の銀座も寝たり虎落笛 三橋敏雄 長濤
野菊またひさぐものとし夜の銀座 湯川雅
柳まつり銀座はいつも乾いた街 小坂順子
柳散る銀座に行けば逢へる顔 五所平之助
柳散る銀座のバスに葉一枚 原田種茅 径
蘭展へ軽き足取り銀座まで 高澤良一 寒暑
暦売る伏見の街の銀座跡 中御門あや
涅槃西風銀座の露地はわが領土 鈴木真砂女
涅槃西風今日も銀座に人溢れ 河合由二
螢売の来てゐる銀座七丁目 今井杏太郎
餡パンのへそ歪なる銀座かな 攝津幸彦 未刊句集

銀座 補遺

イブの空鴉が渡る銀座かな 鈴木真砂女 紫木蓮
お隣りや銀座うら舗鶴を吊る 飯田蛇笏 雪峡
ごきぶりと十年銀座に住ひけり 松崎鉄之介
この町や田舎銀座の春の灯を 山口青邨
シヨートケーキ苺を高く銀座春 山口青邨
ジンジヤーの香を売る雨の銀座かな 松崎鉄之介
すでに灯が銀座にみてり秋深く 山口青邨
ぞめきとほる吾等杏花村銀座 山口青邨
ハンカチを清ら銀座につとめけり 山口青邨
ひとり寒し砂町銀座過ぎるとて 石田波郷
フェニツクス渚銀座に年つまる 角川源義
マワラーや銀座新宿人違ふ 高田風人子
メロン買ふ雨の銀座のとある灯に 橋閒石 雪
ややに閑銀座にて買ふ柏餅 松崎鉄之介
われら春浅い夜にまぎれる銀座裏通銀座表通 中川一碧樓
羽子板市のながれ銀座にちらちらす 松崎鉄之介
雲水の銀座に佇てり半夏生 鈴木真砂女 都鳥
花を見て来しはさいぜん銀座歩す 星野立子
幾千の銀座の顔の冬の黙 加藤秋邨
銀座うら雪ふれる夜の鶴吊れり 飯田蛇笏 春蘭
銀座うら雪降れる夜の鶴吊れり 飯田蛇笏 山響集
銀座にも祭のありて鰯雲 松崎鉄之介
銀座にも底抜けの空盆休 松崎鉄之介
銀座にも鴉雀よ鳥総松 鈴木真砂女 都鳥
銀座びと生き愉しめり春の雷 角川源義
銀座まで鞄に傘や五月冷ゆ 岸田稚魚 紅葉山
銀座ママ出勤流れ星流れ星 鈴木真砂女 都鳥
銀座ママ老いも若きも更衣 鈴木真砂女 紫木蓮
銀座より東踊にみちびく灯 山口青邨
銀座華やか真珠の胡蝶初時雨 山口青邨
銀座銀河銀河銀座東京廢墟 三橋敏雄
銀座出る新聞賣や初鴉 正岡子規 初鴉
銀座西日頸たてて軍鶏はしるなり 加藤秋邨
銀座裏は更けやすし焼藷車来て 山口青邨
銀座裏まひたつ湯気に夜の雪 飯田蛇笏 家郷の霧
銀座裏牡丹一輪のつどひあり 山口青邨
銀座裏火の見櫓が夕焼けて 深見けん二
袈裟がけに銀座を掠め夏燕 鈴木真砂女 紫木蓮
月が冬夜の銀座の裏にある川 荻原井泉水
月曜は銀座で飲む日おぼろかな 草間時彦
個展見て銀座をそぞろ初時雨 山口青邨
広告塔の楽きこえ銀座夜の霧 村山古郷
坂のなき銀座八丁手毬つく 鷹羽狩行
秋袷銀座にいのち預けたり 鈴木真砂女 都鳥
十五夜の田舎銀座の裏は磯 大野林火 飛花集 昭和四十六年
出羽の筍銀座の路地に土こぼす 鈴木真砂女 紫木蓮
春愁のインコが鳴くよ裏銀座 山口青邨
初燕烏賊の銀座を翻る 阿波野青畝
数知れぬ銀座の燈をも秋めきぬ 森澄雄
星流れ銀座に古き金春湯 鈴木真砂女 都鳥
青霧の葬花をぬらす銀座裏 飯田蛇笏 山響集
雪の銀座論が果つれば酒さめぬ 石橋秀野
雪赤く降り青く解け銀座の灯 鷹羽狩行
痩せし夢道置ききて築地銀座は汗 古沢太穂 捲かるる鴎
窓の柳まつさをに垂れ銀座冬に 山口青邨
炭火の香流し夕づく銀座裏 松崎鉄之介
築地詠み銀座を詠みて日短 鈴木真砂女 紫木蓮
昼食のビール銀座に飲み残し 右城暮石 句集外 昭和三十二年
朝の銀座めづらし銀座も涼しかり 及川貞 夕焼
日の旗や銀座は秋の山かつら 正岡子規 秋の山
年送る銀座の裏や鉢の梅 正岡子規 行く年
髪を結ふ一茶や銀座秋小雨 佐藤鬼房
微雨しばらくは銀座にも十二月 飯田龍太
父と子の水着あゆめり逗子銀座 草間時彦 中年
別れたる銀座に欅落葉かな 松崎鉄之介
夜へ声ひき焼藷や過ぐ銀座裏 古沢太穂 火雲
野の町の銀座も寝たり虎落笛 三橋敏雄
柳青む銀座に出るも医師通ひ 村山古郷
柳川鍋銀座で食うべ夏終る 細見綾子
毬のまま栗を銀座で売りてゐし 細見綾子
涅槃西風銀座の路地はわが浄土 鈴木真砂女 紫木蓮

以上

by 575fudemakase | 2018-12-05 15:35 | 無季 | Trackback | Comments(0)

横浜 の俳句

横浜 の俳句

横浜

あけっぴろげの 港のヨーコ ヨコハマ 夏 高澤良一 素抱
あさってが横浜開花予想日よ 高澤良一 素抱
かの秋の横浜沖を真悲しむ 三橋敏雄 長濤
きやべつ菜に横濱近し朝の霜 朝霜 正岡子規
ゲーテ座の昔冬木が風呼んで(横浜山手) 河野南畦 『湖の森』
サーカスの子等横浜の雲となる 攝津幸彦
さび鮎やわれら白髪を許し合ふ(横浜「浜徳」にて) 殿村菟絲子 『牡丹』
つばめまた海より増えて未来都市(横浜みなとみらい地区) 河野南畦 『元禄の夢』
バッタ跳んで横浜未来都市のうへ 高澤良一 随笑
パンジーが咲き横浜は好きな町 西村和子
マッチ擦る横浜の坂冬日満つ 皆吉司
衣更して横浜に来てをりぬ 今井杏太郎
燕来ぬ海の玄関横浜に 高澤良一 さざなみやつこ
横浜どんたく芭蕉緑の玉を解く 古賀まり子
横浜にすみなれ夜ごとの夜霧かな 中村汀女
横浜に押し包まれしもの食らふ 攝津幸彦 未刊句集
横浜に焼売買へり寒の雨 石塚友二 光塵
横浜に来てさみしさよ人の名は 桑原三郎
横浜の外人墓地に聖夜の灯 鈴木大林子
横浜の丘のうしろの田植唄 殿村莵絲子 花 季
横浜の青き市電にものわすれ 渡辺白泉
横浜の陳さん李さん初笑ひ 角川春樹
横浜の阜頭の崩れや時鳥 時鳥 正岡子規
横浜の暮春や丘の草藉きて 石塚友二 光塵
横浜の方に在る日や黄水仙 三橋敏雄
横浜へ引越しくもかすみから 阿部完市 春日朝歌
横浜へ船を見にゆく林火の忌 彦根勘一
横浜や無人のぶらんこを愛す 永島靖子
横浜絵のモザイク歩道銀杏散る 野辺祥子 『遠野火』
横濱にヅンタカタッタ祭くる 高澤良一 随笑
横濱のハイカラ橋に冬の虹(ベイブリッジ) 高澤良一 石鏡
横濱の花を観るなら掃部山(かもんやま) 高澤良一 素抱
横濱の春告ぐ花の標本木 高澤良一 随笑
横濱の梅雨が降るなり崎陽軒 高澤良一 素抱
横濱は縣廳前の落葉の景 高澤良一 随笑
横濱や無人のぶらんこを愛す 永島靖子(1931-)
花愛づる毛唐の大首横濱絵 高澤良一 素抱
海苔採女潮に流れて逆らはず(横浜・三渓園) 河野南畦 『焼灼後』
開港祝歌あびせ緑蔭明るくす(横浜開港百年祭) 河野南畦 『焼灼後』
顔舐めて横浜の猫夏祓 大木あまり 火のいろに
行列の維新絵巻や開港祭(横浜開港記念日) 河野南畦 『花と流氷』以前
傘差さず横浜の雨粒林火の忌 松田ひろむ
初つばめ横浜は坂多きかな 古賀まり子 緑の野以後
初燕横浜は坂多きかな 古賀まり子
焼け出されたる横浜遥か十三里 攝津幸彦 鹿々集
船をあがる横浜に夜の明け易き 明け易し 正岡子規
大股になるよサングラスして横浜 川角曽恵
酉の市見て来て牛(ぎう)の荒井屋に(横浜曙町荒井屋は鋤焼き発祥の店と聞けば) 高澤良一 石鏡
南部の寒さ横浜の師へいきなりよ 櫻井菜緒 『帰雁』
発送の牡丹苗木は横浜まで 高澤良一 宿好
夕月を見に横浜へ汽船を見に 京極杞陽 くくたち下巻
緑の森ぬらして雨の移転以後(横浜郊外・大倉山へ移転二句) 河野南畦 『風の岬』
冷房車横浜を過ぎ眼鏡拭く 猿橋統流子
恋猫や横浜中華街通り 長谷川久々子

横浜 補遺

ガス燈のつく頃に飛ぶ燕かな(横浜) 細見綾子
かの秋の横濱沖を真悲しむ 三橋敏雄
きやべつ菜に横濱近し朝の霜 正岡子規 朝霜
横浜に焼売買へり寒の雨 石塚友二 光塵
横浜の横浜の山に兄を欲り 渡邊白泉
横浜の空の上澄み冬雲雀 鷹羽狩行
横浜の子に揚ぐ土佐の鯉幟 右城暮石 散歩圏 補遺 頑張れよ
横浜の青き市電にものわすれ 渡邊白泉
横浜の狸なりしが轢死せり 藤田湘子 神楽
横浜の阜頭の崩れや時鳥 正岡子規 時鳥
横浜の暮春や丘の草藉きて 石塚友二 光塵
横浜へ子は移りゆき三月尽 村山古郷
横濱に焼賣買へり寒の雨 石塚友二 光塵
横濱の方に在る日や黄水仙 三橋敏雄
夏潮の香の桟橋の端まで歩く(横浜) 細見綾子
魚貝喰ひ暑気を新たにしたりける(横浜) 細見綾子
黒蝶や横浜焼けて四顧に丘 秋元不死男
次に著く駅は横浜春の雲 星野立子
実をあまたつけて銀杏は賢き木(横浜四句) 鷹羽狩行
春愁か煉瓦割れ目に草伸びて(横浜) 細見綾子
船をあがる横浜に夜の明け易き 正岡子規 明け易し
弟の妻子真夏の鉄の露(横浜) 飯田龍太
働いて馴染む横浜鳥ぐもり 岡本眸
爆竹に驚く屏風絵の龍も(横浜中華街) 鷹羽狩行
落花吹き溜まる小さき十字架に(横浜) 細見綾子

以上


by 575fudemakase | 2018-12-05 15:32 | 無季 | Trackback | Comments(0)

拙句 鳥海山(高澤良一)

拙句 鳥海山(高澤良一)


鳥海山

若葉して敏達(びだつ)七年噴火の山 石鏡

ブナ青葉して鳥海山(ちょうかい)の保水力 石鏡

夏鳥海山はるばる来たる者にこそ 素抱

鳥海山の夏場の雨の桁外れ 石鏡

走り根を洗ひて夏の雨あがる 石鏡

岩牡蠣の岩場の向う遊び舟 寒暑

プランクトン食うて夏牡蠣太る海 石鏡

雨しぶく露店に夏牡蠣注文す 石鏡

鳥海山の溶岩(らば)めく夏牡蠣二口に 石鏡

夏牡蠣は鳥海山もたらす雨の味 石鏡

旅人の喉に納まる夏場の牡蠣 石鏡

岩牡蠣と云へば象潟合歓咲くころ 暮津

旅は寄り道夏牡蠣育つ日本海 暮津

鳥海山の夕栄ながく送り盆 素抱

徒浪の盆供曳きては打寄せぬ 石鏡

(末尾は句集名)


以上


by 575fudemakase | 2018-12-03 02:41 | 無季 | Trackback | Comments(0)

レストラン等 の俳句

レストラン等 の俳句

レストラン 飲食店 食堂 菜館 飯店 料理屋 小料理屋 料亭 割烹 茶寮 グリル 喫茶店 パーラー カフェテリア カフェ


レストラン等

ああ不味きかもめ食堂扇風機 櫂未知子 蒙古斑以後
あやめ咲く料亭の口斜めに入る 長谷川かな女 花 季
いつせいに今朝の食堂菊の卓 星野立子
エリカ咲くリタイヤ夫婦の喫茶店 初村迪子
カフェの灯に人いて誰もいぬ星夜 五島高資
かもめ食堂本日休業猫の恋 浪山克彦
この町に料亭ひとつ年忘 上崎暮潮
この町に料亭一つ年忘 上崎暮潮
サンタ・マリア・グラーツェ大寺舊食堂「最後の晩餐」覆(お)はれ了んぬ 高橋睦郎 飲食
ちり鍋や古き港の料亭に 小路紫峡
テーブルに雲の峰生む喫茶店 有田裕子
ネオンなき菜館ならぶ夜の若葉 大島民郎
パーラーに小座敷ありて葛ざくら 吉井莫生
バラライカ爪弾く霜夜のレストラン 河村凌子
ひと時雨あるも面白食堂に 高濱年尾 年尾句集
ボサノバの流るるカフェ冬木立 千秋岳人
ホテルあり木槿づたひにグリルあり 京極杞陽
マタドールレッド激しくカフェの薔薇 高澤良一 素抱
まだ誰も来ぬ料亭の端居かな 下田実花
レストランとは名ばかりや守宮住み 高橋 向山
映画出て銀座の夜長喫茶店 成瀬正とし 星月夜
黄落のころこそ森の喫茶店 山岸治子
海鼠腸や岬に古びし小料理屋 古賀ただし
学生食堂冷し中華は売り切れて 平木智恵子
寒念仏夜の料亭に入り来たる 今井三重子
贋の花咲き冷房の喫茶店 寺岡捷子
義理で喰ふ食堂の飯四月馬鹿 皆川白陀
喫茶店いつもの席の受験生 関口美子
喫茶店はオアシス青空よく映る 野木桃花
喫茶店より駅が見ゆ晩夏見ゆ 青木重行
喫茶店混めり流氷見る人に 田村了咲
久女忌や句会崩れの喫茶店 田村恵子
牛草の山の蔭なる喫茶店 遠藤梧逸
許六忌の真昼の集ひ喫茶店 西坂三穂子
金魚田に囲まれ村の喫茶店 西川玲子(岬)
拳銃がありそうな棚 港のレストラン 伊丹公子 メキシコ貝
古き名の一料亭や都鳥 阿波野青畝
国旗又飯店の赤国慶節 高澤良一 燕音
国後島の見ゆる食堂雛飾る 松崎鉄之介
歳晩の向ひの窓もレストラン 高木晴子
三味線や桜月夜の小料理屋 河東碧梧桐
山がつに葱の香つよし小料理屋 飯田蛇笏 山廬集
山賎に葱の香強し小料理屋 飯田蛇笏
子と春の食堂ゆつくりゆつくり吾も 上野さち子
師と背中合はせ五月のレストラン 名井ひろし
詩篇あり東京巣鴨の食堂に 攝津幸彦
児とともに海の料亭春の旅 飯田蛇笏 雪峡
寺ありて小料理屋もあり冬木立 冬木立 正岡子規
十三夜暗く混み合ふ喫茶店 石川文子
春の夜や料理屋を出る小提灯 春の夜 正岡子規
春愁や砂糖こぼるる喫茶店 今泉貞鳳
春愁や旅の終りの喫茶店 藤井法子
春宵を一人名曲喫茶店 成瀬正とし 星月夜
春節の飯店気前よき盛り付け 高澤良一 素抱
春潮や朝の食堂とゝのひし 渡邊水巴 富士
春燈や石段のあるレストラン 田中冬二 麦ほこり
小春日や杜の食堂皿鳴らし 羽部洞然
小春日や玻璃窓広きレストラン 大下 健二
小鳥来る食堂の椅子買い足して 神谷冬生
常夏や公衆食堂膳忙し 松藤夏山 夏山句集
職員用地下食堂に雪崩聞く 五島高資
食堂(じきだう)に雀啼くなり夕時雨 各務支考 (1665-1731)
食堂(じきどう)に松風通る春の昼 桂信子 樹影
食堂が今混んでゐるスキーかな 森田峠
食堂に雀鳴くなり夕時雨 支考
食堂に雀啼くなり夕時雨 各務支考
食堂のサンプルの照り四月馬鹿 今村恵子
食堂のすべての窓に雪降れり 大井雅人 龍岡村
食堂の暗き一燈安居寺 五十嵐播水
食堂の椅子みな逆さ冬の月 伊草節江
食堂の隅にすわりて毛糸編む 京極杞陽 くくたち下巻
食堂の箸うごくみんな緑の肺 志摩一平
食堂の裏一枚に古氷 宇佐美魚目 天地存問
食堂の隣の卓の焼栄螺 高木晴子 花 季
食堂はセルフサービス茸飯 田村睦村
食堂も*たきこめられし安居かな 皆吉爽雨
食堂を出て涼みけりこゝかしこ 納涼 正岡子規
食堂作法のぞく女の身は氷り 加藤知世子 花 季
新樹光人待つ朝のカフェ・テラス 棚橋活明
吹越の舞ひ来る昼のレストラン 満田玲子
水のめば葱のにほひや小料亭 芝不器男
水呑めば葱のにほひや小料亭 不器男
聖樹はや十一月のレストラン 大久保白村
西瓜食ぶ海のにほひのレストラン 北川みよ子
青蔦やフランス文字の喫茶店 鮫島敬子
雪まろげやめてどや~食堂に 清原枴童 枴童句集
先を切られて料亭の竹生き抜く夏 田川飛旅子 花文字
扇子一本腰に収めて飯店へ 高澤良一 寒暑
僧ひとり料亭に待つ湯びき鱧 岩下四十雀「長考」
大寒をかなしむ田舎料亭に 相馬遷子 雪嶺
卓上のエリカに憩ふレストラン 塙 きく
昼ともすレストラン秋めく翳 柴田白葉女 『朝の木』
昼閉ざす河岸の料亭葉月潮 木村蕪城
冬の雨降る裏街の喫茶店 成瀬正とし 星月夜
藤棚のある料理屋や町はづれ 藤 正岡子規
虹を捕ろうかいやいや食堂で飯でも食おう 細谷源二
虹鱒や釣れし湖見てレストラン 稲畑汀子
日盛りや順番を待つレストラン 千葉ゆき枝
熱き皿配られ雪のレストラン 田川飛旅子 花文字
白萩の花や繭蔵レストラン 山口富子
薄色の鰈煮つけて風の食堂 阿部完市 軽のやまめ
飯店 月光 どこかのノブが毀れている 伊丹三樹彦 写俳集
飯店の招牌月にしまひをり 高濱年尾 年尾句集
飯店の盛夏の器器かな 高澤良一 寒暑
飯店の卓に扇子を置き待てる 高澤良一 寒暑
飯店を出でたる森の夕永き 堀口星眠 営巣期
皮手袋を忘れたり朝の喫茶店 中拓夫 愛鷹
避暑客で賑はふ三ッ星レストラン 高澤良一 燕音
不明な平和にはげしい皿鳴り食堂混む 五十嵐研三
鮒膾湖港に近き小料理屋 川崎栖虎
頬あかきグリルのをとめ聖週期 飯田蛇笏
繭玉を飾り客呼ぶ喫茶店 六野ふみ
満園の花や屋上喫茶店 五十嵐播水 播水句集
未来永い子といて 大学食堂 混む 伊丹公子
名月や裏へ船着く小料理屋 松下紫人
木瓜咲いて山に一つの喫茶店 村井 流水
木歩忌や卓の小さな喫茶店 初谷正行
餅花を天井高く喫茶店 浅見咲香衣
門の内に菊つくりたる小料理屋 菊 正岡子規
野菊一輪檜の匂ふ喫茶店 安東ふさ子
厄詣帰りの飯店古老肉(すぶた)食ぶ 高澤良一 暮津
優曇華の月曇り割烹は休業 長谷川かな女 花寂び
勇忌やふぐ鰭干して小料理屋 志賀松声
落葉してつばめグリルのフォークたち 大隅優子
料亭となりし酒蔵菰円座 山田千代
料亭に今歩む我都鳥 上野泰 春潮
料亭に早く来すぎし端居かな 築城百々平
料亭ののうぜん下火となりにけり 高澤良一 素抱
料亭の一繋舟に秋日差 高澤良一 さざなみやつこ
料亭の松の手入へ昼の客 山本岳南
料亭の昼深閑と敷松葉 藤松遊子
料亭の坪庭花魁草咲けり 大出蕭々子(天佰)
料亭の門前に水打ちて老ゆ 桂信子 樹影
料亭を出て夜の吹雪頬にあらく 高濱年尾 年尾句集
料理屋の看板吹くや春の風 春風 正岡子規
料理屋の紅梅散りて桜哉 桜 正岡子規
料理屋の白川侯の秋の風 秋風 正岡子規
料理屋の夜の*間寂や白芙蓉 飯田蛇笏 霊芝
料理屋の夜の間寂や白芙蓉 飯田蛇笏 山廬集
料理屋の厠うつくし八重桜 八重桜 正岡子規
料理屋は川魚ばかり桃の花 桃の花 正岡子規
料理屋を兼ねたる春の宿屋哉 春 正岡子規
緑蔭の冬の日に似るレストラン 京極杞陽
緑樹炎え割烹室に菓子焼かる 竹下しづの女 [はやて]
令法活けて昼ほの暗き喫茶店 青木重行
魯迅在すごと薄暑の飯店賑はへり 関森勝夫
櫻餅濡れて入り来し扉かな(こまどり喫茶店) 『定本 石橋秀野句文集』
罠獣皮飾りて山のレストラン 吉良比呂武
躁鬱食堂きのこの類が水に泛き 穴井太 ゆうひ領
餃子リャンコと注文とられ春の飯店 高澤良一 寒暑

レストラン等 補遺

グリルは母系三代 すこやか グラジオラス 伊丹三樹彦
ミラー・レストラン 屋根裏脱出の老女 映し 伊丹三樹彦
メナムの黄に浸る階朽ち 河岸食堂 伊丹三樹彦
レストラン「ふくろうの森」しぐれけり 佐藤鬼房
レストラン淫翳爐火にひらめきぬ 飯田蛇笏 山響集
レストラン綿で聖樹の雪増やす 山口誓子
稲妻に樹海の古都の更けまさる<北京飯店> 篠原梵 年々去来の花 中北支の四〇日
鴛鴦の沓女は穿くか小料理屋 山口青邨
夏服の妻と嘗てのレストラン 高田風人子
皆日焼けて吹きだまる朝の喫茶店 松崎鉄之介
外来食堂よその母子と礼して冬 安住敦
眼が馴れて 飯店への畦 蛙の闇 伊丹三樹彦
古き名の一料亭や都鳥 阿波野青畝
紅顔しぐれるままに 飯店前 哨兵 伊丹三樹彦
国後島の見ゆる食堂雛飾る 松崎鉄之介
雑木山芽吹く抜けきて食堂に 中村草田男
三味線や桜月夜の小料理屋 河東碧梧桐
山がつに葱の香つよし小料理屋 飯田蛇笏 山廬集
児とともに海の料亭春の旅 飯田蛇笏 雪峡
寺ありて小料理屋もあり冬木立 正岡子規 冬木立
七階のレストランにて菜飯かな 星野麥丘人 2004年
春の夜や料理屋を出る小提灯 正岡子規 春の夜
春潮や朝の食堂とゝのひし 渡邊水巴 富士
助六を見て料亭に豆の飯 森澄雄
小料理屋用とてつなぐ舟 阿波野青畝
食堂けさ三組に湖と紺朝顔 大野林火 雪華 昭和三十五年
食堂に泥靴絶えず霧入り来る 右城暮石 句集外 昭和三十九年
食堂に入りて叩かる山の虻 右城暮石 一芸
食堂のまだはじまらぬ菊の鉢 清崎敏郎
食堂の在りしところを初燕 佐藤鬼房
食堂の西日の卓の蠅いやし 星野立子
食堂の裏の日向へ春の猫 寒食 星野麥丘人
食堂や師走の花のいきいきと 日野草城
食堂や雪の青槇窓に窓に 山口誓子
食堂を出て涼みけりこゝかしこ 正岡子規 納涼
神の池は料亭の池睡蓮咲き 山口青邨
水着着て食堂街に入りびたる 右城暮石 句集外 昭和四十二年
雛買うて疲れし母娘食堂へ 久女
節分や栖鳳の軸紅椿(料亭「秋元」) 細見綾子
川沿ひの料亭にして火蛾も来る 高浜年尾
大寒をかなしむ田舎料亭に 相馬遷子 雪嶺
虫すでに首都飯店の階のあたり 加藤秋邨
天神の敷石料亭の門松へ 山口青邨
展望グリルのメニューは 檣 旗 鴎 伊丹三樹彦
田楽は日本料理よ小料理屋 山口青邨
冬の日の渋谷に魚ぞ*からき食堂 三橋敏雄
湯気立たすグリル 霧湧く湖畔ホテル 伊丹三樹彦
灯の入りし築地料亭作り滝 山口青邨
藤棚のある料理屋や町はづれ 正岡子規 藤
虹の出てゐずやと喫茶店を出づ 右城暮石 散歩圏
納涼園の食堂黒きソース臭ふ 右城暮石 句集外 昭和三十四年
梅雨暑き大学食堂子はあらず 角川源義
飯店 月光 どこかのノブが毀れている 伊丹三樹彦
頬あかきグリルのをとめ聖週期 飯田蛇笏 山響集
密議めく金魚ら 旧租界 飯店地下 伊丹三樹彦
門の内に菊つくりたる小料理屋 正岡子規 菊
夜の涼しさ料亭に著きし艀揺れ 山口誓子
夜の涼しさ料亭の階下に潮たぎつ 山口誓子
夜を待つ皿 配る 香水のグリル・マダム 伊丹三樹彦
柳病葉川に散りつつ小料理屋 山口青邨
用二つ済ます落葉の喫茶店 岡本眸
裏門よりはひる料亭螢とぶ 山口青邨
料亭に今歩む我都鳥 上野泰 春潮
料亭に松を眺めて昼涼し 桂信子 花影
料亭の午下は毛虫も懈怠深し 楠本憲吉 孤客
料亭の手摺の艶も花のころ 桂信子 草影
料亭の僧都はかなし雨の中 山口青邨
料理屋に隣れば赤き穂蓼かな 河東碧梧桐
料理屋の看板吹くや春の風 正岡子規 春風
料理屋の紅梅散りて桜哉 正岡子規 桜
料理屋の白川侯の秋の風 正岡子規 秋風
料理屋の夜の*間寂や白芙蓉 飯田蛇笏 霊芝
料理屋の夜の間寂や白芙蓉 飯田蛇笏 山廬集
料理屋の厠うつくし八重桜 正岡子規 八重桜
料理屋は川魚ばかり桃の花 正岡子規 桃の花
料理屋を兼ねたる春の宿屋哉 正岡子規 春
隣りあひ聖鐘を吊りレストラン聖夜 山口青邨

レストラン等 続補遺
食堂に雀啼くなり夕時雨 各務支考
食堂に雀啼なり夕時雨 支考
食堂のかねを聞しる男鹿哉 許六

以上


by 575fudemakase | 2018-12-02 18:48 | 無季 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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