カテゴリ:春の季語( 1541 )

競漕等 の俳句

競漕等 の俳句

競漕

競漕に公園の燈のあはき宵 山口誓子
競漕に瀬波一筋流れゆく 内田 じすけ
競漕のオールをさめてなほ滑る 本井 英
競漕のゴール勝者も倒れ伏す 有田ひろ志
競漕のすみたる川の荷船かな 高浜虚子
競漕の雨となりけり桜餅 高野素十
競漕の雨となりけり櫻餅 高野素十
競漕の雨にやむ日や花盛 花盛 正岡子規
競漕の空しき艇庫潮さしぬ 山口誓子
競漕の空狭くする殺気かな 石田よし宏
競漕の差のなくなりて水尾そろひ 阿波野青畝
競漕の首尾見ながらや蜆舟 阿波野青畝
競漕の水尾の二線の強さかな 徳永山冬子
競漕の瀬田は三角波立つる 江口良子
競漕の赤ばかり勝つ日なりけり 原 石鼎
競漕の船腹ほそく岸に寄る 鷹羽狩行
競漕の二た筋の水尾せめぎ合ふ 佐藤豊子
競漕の波が土筆にいたりけり 佐藤瑠璃
競漕の夕しら波となりにけり 大橋櫻坡子 雨月
競漕の余力の櫂に風ひかる 中村翠湖
競漕も早稲田贔屓や吹流し 石田あき子 見舞籠
競漕やいさゝか川の歪み居り 山口誓子
競漕やコースの外の都鳥 水原秋櫻子 葛飾
競漕やはがねの四肢が屈伸す 伊東 肇
競漕や午後の風波立ちわたり 水原秋桜子
競漕や青春はがねの脚持てり 田山康子
競漕や母校の色の櫂の先 藤原駿二
競漕や腕の太さのほぼ揃ひ 河本 和
競漕を終へてしづかに櫂つかふ 鈴木貞雄
合図より競漕の水尾そろひそむ 森田峠 三角屋根
穂草敷いて競漕遠見の一家族 石田波郷
夕日影競漕赤の勝とかや 高浜虚子
裏窓に干し物ゆれて競漕す 新谷のりこ
櫂飛沫上げ競漕の遠ざかる 川田朴子

競艇

競艇のいよいよ曳かれ来たりけり 山口青邨
競艇のざわめきよそに鴨帰る 小島國夫
競艇の夕影すぎぬ芭蕉庵 水原秋櫻子 蘆雁以後

艇身

一艇身一馬身風光りける 西川織子

舵手

行く手かすみて瞬きしげき舵手となる 平井さち子 完流
西日に舵手まみれて海のボート漕ぐ 右城暮石 句集外 昭和三十一年
船長も舵手も夏服よごれなき 橋本多佳子
舵手室を衝いて入りくる風涼し 阿波野青畝
島渡船舵手も白靴サングラス 百合山羽公 樂土以後
満帆の連凧舵手も水夫(かこ)もなし 平畑静塔

レガッタ

レガッタに手をふり毛馬の花見かな 立脇 操
レガッタの後の波立つ蜆かな 阿波野青畝
レガッタの母校を囃し相識らず 今戸光子
レガッタや漕ぎ手一口水含む 岡本ひろみ
朝風の女子レガッタやらいてふ忌 大野よし子

ボートレース

しろがねにボートレースの水飛沫 猪俣千代子
ボートレース桜に寄りて眺めけり 宮林菫哉

クルー

ボトルシップにクルー居ず夏館 三橋敏雄
ボトルシツプにクルー居ず夏館 三橋敏雄
春服に鶴のマークのクルー嬢 高澤良一 寒暑
漕ぎきって うなだれクルーら 蝙蝠飛び 伊丹三樹彦


以上

by 575fudemakase | 2019-03-12 08:08 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

吊し雛 の俳句

吊し雛 の俳句


吊し雛相模の湖の透けて見ゆ 小林清子

吊るし雛吊るたらちねの赤い糸 根岸たけを

吊し雛母情の詩を聴くごとし 遠藤八重

父母よ風にふくらむ吊し雛 吉田悦花

雛段に千々の影おく吊し雛 上田日差子

つるし雛夕日とろりとまとひをり 武内婦美子


これまで日本三大つるし飾りの裡、「伊豆 稲取のつるし飾り」と「山形の酒田傘福」の二つを拝見。福岡県の「さげもん」は未だ見たことがない。


以上


by 575fudemakase | 2019-03-02 06:54 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

春信 春と便り 春と訪ふ の俳句

春信 春と便り 春と訪ふ の俳句

春の訪れ 春の便り等の「春の兆し」に拘る句を探ったが周辺を擦つたばかりに終わった。それでも直接ではないが間接的にそれに近い句を探り得たと思う。
中でも、「春信」につき、江戸の画家鈴木春信を引っ張って来たのはお笑いであったが、それも余興とお思い下され。
(別に「春めく(春兆す 、春動く)」「春近し(春隣)」あり。参照されたし)
春信 春と便り 春と訪ふ

そそくさと便り書く春の火燵かな 村山古郷
ブラジルの客の二つの春炉訪ふ 高野素十
むささびのとびたる春の夜を訪ひし 高野素十
ゆき違ふ姉弟の春信銭憂ふ 中戸川朝人 残心
一葉が桃水訪へり春の雪 鈴木榮子
歌人の絵所訪へり春の宵 桃家
花ながら春の暮るゝぞ便なき 樗良
干柿の次の便や春半 春 正岡子規
関址訪ふ春の時雨の後追ひて 遠藤梧逸
気晴しに訪ひしに泣きて春炬燵 岡本眸
祇王寺は春遅し訪ふ人もまれ 高浜年尾
共に病み共に訪はずよ春を待つ 松本たかし
見ぬ人と春惜しみあふ便りかな 高橋淡路女
高階の子を訪ふ春の土持ちて 松井志津子
妻へ書く便り春灯を低くする 加倉井秋を
子を楯に友訪ふ春の女学校 伊丹三樹彦
秋風も里春さんも訪ふ新居 山田弘子
春ごとのすみたる八瀬の社家を訪ふ 村山古郷
春の雨訪えば留守ではなかりけり 桂花園桂花
春の愚者奇妙な賢者の墓を訪ふ 中村草田男
春の雪黄なる眠りを訪ひしのち 高橋睦郎 稽古
春の泥踏みたくて訪ふ母校かな 本庄登志彦
春の日の友訪ふ舟や江の東 春日 正岡子規
春陰のどの畦ゆきて寺訪はな 上田五千石
春遠し兄の拙き戦場便 石田波郷
春疾風乙女の訪ふ声吹きさらはれ 草田男
春暑し訪ひたるひとに會ひてより 三橋敏雄
春信がゑがく山吹わが庭に 山口青邨
春信がゑがく女や春障子 山口青邨
春信のいたるところに藤さかり 下村槐太 光背
春信や佃に棲んで船を見て 依光陽子
春信を好める春の愁かな 阿波野青畝
春惜しむ人にしきりに訪はれけり 夏目漱石
春惜む人にしきりに訪はれけり 夏目漱石 明治四十一年
春雪の高輪に墓訪ねけり 井上久枝
春蝉を風の便りのごとく聴く 金子無患子
春浅くつまづき訪へる国分寺址 林十九楼
春浅し訪はむに師亡き池袋 岡本眸
春潮や七盛塚はいつ訪はむ 石原八束 空の渚
春泥や爪先で訪ふ母校跡 小原良枝
春泥をいゆきて人を訪はざりき 三橋鷹女
春灯に生きるあかしの便り書く 川名春萌
春嵐に帽子ころびて聖母訪ふ 平畑静塔
春炬燵静かにあれば訪ひくるゝ 高浜年尾
春笋子の便り来つ佐渡の炉の端に 村山古郷
新居まづ春の蠅訪ひ円舞して 香西照雄 素心
仁和寺の法師を訪はむ今朝の春 村山古郷
酔ひ足らぬ南京酒や尽くる春(細田枯萍を訪ふ) 芥川龍之介 我鬼窟句抄
惜春の心もありて人を訪ふ
川下の娘の家を訪ふ春の水
竹の春嵯峨野に小さき墓訪はん 永井博文
冬の雲春信ゑがく黄の帯か 山口青邨
島のハム提げて訪ひ来ぬ春の僧 宮武寒々 朱卓
島訪ふも餘命いくばく春北風 飯田蛇笏 家郷の霧
伯父訪ふも海員気質春の霜 飯田蛇笏 家郷の霧
白雲の人の居を訪ふ春の昼 鷲谷七菜子 天鼓
晩飯も便りも愚痴も春炬燵 今泉貞鳳
避難せし街を訪ねて春惜む 樹生まさゆき
病草城を訪ひ梅を訪ひ春めく陽 飯田龍太
病友訪ふ春涸川の暮色せり 松崎鉄之介
父母の門辺の春をまづ訪ね 星野立子
便なや笠ぬぐ後の春の雨 上島鬼貫
墓訪はむ春の日傘を高かかげ 関戸靖子
母訪はな訪はなと春の立ちにけり 坂本靖子
訪ね見ん春めく野路をかくい行き 高木晴子 晴居
訪ふ家の扉の剥落も春うれひ 伊藤いと子
訪ふ人や訪はるゝ我も暮の春 小杉余子 余子句選
訪へば春の炬燵に謡本 星野 椿
訪れて暮春のベルを押しにけり 星野 椿
訪れて暮春の縁にあるこゝろ 杉田久女
訪れや港がゝりの船の春 楠目橙黄子 橙圃
訪客に風呂の馳走や春の宵 日野草城
万葉の緒絶の川の春を訪ふ 阿部みどり女
木々の間の春雪に訪ひ来りけり 高木晴子
夜ならでは人を訪ひ得ず夜の春蘭 中村草田男
友ならでは人を訪ひ得ず夜の春蘭 草田男
恋仏訪ふ春泥をかこちつつ 上田五千石 風景
以上

by 575fudemakase | 2019-02-25 12:44 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

獺魚を祭る の俳句

獺魚を祭る の俳句

獺魚を祭る

あごひげがそれ獺の祭かな 岡井省二 鯛の鯛
古草藉けば獺の祭は過ぎけらし 石田波郷
水底に月ある獺の祭かな 伊佐山春愁
茶器どもを獺の祭の並べ方 正岡子規
年少の来てゐし獺の祭かな 岡井省二 鯛の鯛
獺の祭と散らし書屋寒む 上田五千石『琥珀』補遺
獺の祭にちかし薄ごほり 尚白
獺の祭に恥ぢよ魚の店 蝶夢
獺の祭の噂絶えにけり 矢島渚男 延年
獺の祭も過ぎぬ朧月 正岡子規 朧月
獺の祭ややに遅るる水だより 上田五千石『天路』補遺
獺の祭を画く意匠かな 正岡子規 獺祭魚
獺の祭を流す大雨かな 蝶衣句稿青垣山 高田蝶衣
獺の祭嬰へ並べし玩具かな 浅井節子
獺の祭過ぎたる痩の下湯川 上田五千石『琥珀』補遺
獺の祭見て来よ瀬田のおく 芭 蕉
獺の祭提灯が橋渡りけり 成瀬桜桃子
獺の祭提灯だけ橋渡りけり 成瀬桜桃子 風色
獺の祭戀に終りがありとせば 河野多希女
獺の祭鳰の浦風生臭し 永見徳代
獺魚を祭るに原酒届きけり 松崎鉄之介
獺魚を祭るわが家に国旗なし 内田美紗 魚眼石
獺魚を祭る幽邃つづきけり 太田蘆青

以上

by 575fudemakase | 2019-02-19 07:30 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

芥菜 の俳句

芥菜 の俳句

からし菜が濃緑に夜や明けぬらし 前田普羅 新訂普羅句集
からし菜に直ぐ積りけり春の雪 前田普羅 新訂普羅句集
からし菜の一畝を老のたつき哉 正岡子規 芥菜
からし菜の花に春行なみだ哉 松岡青蘿
からし菜の花に廃船よこたはる 阿波野青畝
からし菜の花のつづきの醍醐かな 村山美恵子
からし菜の花も呆けて入間郡 鈴木真砂女 紫木蓮
からし菜の湯を通したる緑かな 中村青一路
からし菜の薹立つ頃や蜆汁 蜆 正岡子規
からし菜や折りて揃へてかさ高し 前田普羅 新訂普羅句集
からし菜を漬けて他人と言はるる身 八牧美喜子
からし菜を買うや福銭のこし置き 長谷川かな女
からし菜を買ふや福銭のこし置き 長谷川かな女
くぐらする湯に芥菜の香り立つ 辻順子
芥菜の闌けて妙義のとがりをり 浅井妙子
芥菜や京は底冷えなほ残り 小沢游湖
芥菜や思う羽州は雲の奥 武田伸一
芥菜や土手がにわかな畑となる 江森京香
芥菜を好める齢子に弱し 澤木欣一
芥子菜の花は過ぎけり宿の裏 三溝沙美
茎立てゝからし菜雄々し勇しゝ 前田普羅 新訂普羅句集
高菜かき人間もたべ鶏もたべ 高野素十
高菜かく女と話し母おそし 高野素十
高菜漬きりりと辛き女正月 小坂順子
辛菜も淋しき花の咲きにけり 小林一茶
辛菜も淋しき花の咲にけり 一茶 ■文化六年己巳(四十七歳)
辛子菜の花は過ぎけり宿の裏 三溝沙美
辛子菜は眼を摺花か朝蛙 野坡
前妻/後妻/甘菜辛菜と/摘み分けて 高柳重信
誰が蒔きし芥菜を摘む越辺川 川村松野
潮どきの辛子菜もみに農婦どち 渡辺水鶏
長江の搾菜(ザーサイ)干場陽炎へり 松崎鉄之介
病院食に生粋の芥菜をつけよ 鮫島康子
風光る高菜畑より高菜の荷 友岡子郷
亡き父の耳たぶ揺るる高菜畑 池上樵人

以上

by 575fudemakase | 2019-02-18 08:14 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

郡上漁協管内渓流釣り解禁 2019/02/10

郡上漁協管内渓流釣り解禁 2019/02/10


あまごの俳句


寺を見き山に登りき天魚(あまご)食ふ 岡井省二 前後

ひと箸のあまごの腹子たふとかり 石川桂郎 高蘆

杉山の宇陀の月ある天魚(あまご)鮨 森澄雄

あまご群れ卯月八日の日に浴す 大野林火 飛花集 昭和四十六年

あまご焼くあまご動けば火の動く 伊藤敬子「百景」

鴛鴦の飛び来るあまご養魚場 茨木和生 三輪崎

卯の花や釣りしあまごを一夜干 小澤 實

雨魚(あまご)は夢にあり一ト月を病む 金子皆子

豊年やあまごに朱の走りたる 永方裕子

蕗の薹ころげ貧果のあまご魚籠 白井 香甫

女滝なる滝壺かこみあまご釣 亀井糸游

薄墨桜逢ひ得たりあまごに酒一盞 福田蓼汀


以上


by 575fudemakase | 2019-02-11 06:53 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

▼梅の俳句 いろいろ*

▼梅の俳句 いろいろ*


白梅 の俳句 (←ここをクリック)

紅梅 の俳句 (←ここをクリック)

梅が香 の諸句 (←ここをクリック)

梅林 梅園 梅の里 の諸句 (←ここをクリック)

夜の梅 梅月夜の俳句 (←ここをクリック)

好文木 野梅 臥竜梅 枝垂梅 老梅 の俳句 (←ここをクリック)

盆梅 の俳句 (←ここをクリック)

んめ の俳句 【古俳句】

うめ の俳句【古俳句】

むめ の俳句【古俳句】

梅一輪 の俳句

梅ヶ香 の俳句

梅咲く の俳句

梅ひらく の俳句

梅寒し の俳句

梅白し の俳句

梅蕾む の俳句

梅匂う の俳句

梅二月 の俳句

梅の花 の俳句

梅日和 の俳句

梅祭り の俳句

早梅 の俳句

観梅 の俳句

以上






by 575fudemakase | 2019-01-26 15:23 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

観梅 の俳句

観梅 の俳句

観梅
観梅や地図に名もなき川耀ふ 松本三千夫
観梅やよく日の当る谷の中 渋沢渋亭
観梅の常陸の雪に泊てにけり 西島麦南
観梅のわれのみマント翻へしゆく 岡本圭岳
観梅や「匂い十里」の昔よし 丘本風彦
観梅や小川の涸れを見などして 藤田あけ烏 赤松
観梅や富貴に勝る共白髪 川村紫陽
観梅の常陸の雪に泊てにけり 西島麦南 人音
観梅の舟に持ち込む手炉いくつ 西山泊雲 泊雲句集
羅漢彫り今日観梅に蕎麦打てり 笠原ひろむ 『棕梠の花』
戦友会終へ観梅と洒落にけり 仲安俊雄 『冬耕』
観梅や日がな小声の占師 北原弘子
観梅のあるとき梅を離れけり 服部くらら
観梅は日のある内に巨福山 高澤良一 素抱
観梅におもむく一団前を行く 高澤良一 素抱
観梅や地下三尺の火山弾 堀江君子
観梅や留めおきたき紅蕾 小原正子
観梅の常陸野の雪に泊てにけり 軽部烏頭子
観梅の常陸の雪に泊てにけり 西島麦南 人音

以上

by 575fudemakase | 2019-01-26 15:07 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

梅祭 の俳句

梅祭 の俳句

梅祭
梅祭外人集ふひとところ 高橋達子
面脱げば赭顔の農夫梅祭 福田蓼汀 秋風挽歌
梅祭断行雪の投句箱 中村汀女
紅梅の香とすれちがふ梅祭 池田いつ子
梅祭背ナの丸みは母に似る 佐藤一朗
風にのる母と麓の梅祭 宮坂静生 山開

以上

by 575fudemakase | 2019-01-26 15:05 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

早梅 の俳句*

早梅 の俳句*

早梅

うぐひすの野梅は早しざんざ笠 白雪
から風に早梅骨を顕はせり 三宅嘯山
とつちりと逢坂山の早梅は 森澄雄
はぢらひのごと早梅の日向かな 石刀
ぽんぽんと巨き飛石梅早し 高澤良一 素抱
よき流ありて暖か梅早し 高浜虚子
遺戸より見る早梅の遥かなり 能村登四郎
一枝を峡にたらして梅早し 池上不二子
一二輪とは早梅にかなふもの 山本柳翠
一方に枝のはげしく梅早く 皆吉爽雨
花早き梅をあはれむ春の雪 春の雪 正岡子規
我が国の衣裳たをやか早梅に 長谷川かな女 雨 月
街中の公園にして梅早し 高浜年尾
含羞の色とや言はむ早梅を 林翔
寄り道の官幣中社の梅早し(大塔宮) 高澤良一 暮津
境内に山坂ありて梅早し 有働 亨
驚くや旅地に早き梅柳 正岡子規 梅
金杉や早梅一枝垣の外 正岡子規 早梅
遣戸より見る早梅の遥かなり 能村登四郎
告白を済ませて佇てば梅早し 景山筍吉
菜をかけてありのすさびの梅早し 富安風生
山裾は梅まだ早し竜沢寺 蒲 長子
七福めぐり早梅もまた一福よ 宮津昭彦
実時の文庫(ふみくら)跡地梅早し 高澤良一 暮津
小鼓のポポとうながす梅早し 松本たかし
神前の軒端の梅の早さかな 高浜虚子
身になじむ母の紬や梅早し 小林洋子
瀬しぶきの草を裾べに梅早し 亀井糸游
雪固く踏んで早梅紅かりし 村田脩
早まりし梅見の案内悔まれて 浅井青陽子
早過ぎることは承知の上の梅 高澤良一 素抱
早咲きの梅さかりなり初大師 川上梨屋
早咲きの梅にマスクを掛けぬ日々 赤尾兜子
早咲きの梅の一枝の怯えかな 樋口知津
早咲きの梅の白さに振り返る 関口美子
早咲きも早咲き明王院の梅 高澤良一 ももすずめ
早咲の梅に與けて白木箸 高橋睦郎 金澤百句
早咲の梅の香もあり納豆汁 黎鶏
早梅いま瞬くごとし神馬のごと 楠本憲吉
早梅が紅くて父と母の家 加倉井秋を
早梅し眠りて赤子昼湯浴ぶ 秋元不死男
早梅としてくれなゐを惜しまざる 八染藍子
早梅となるに渾身なる力 後藤比奈夫
早梅にさきの都の深空あり 木附沢麦青
早梅にすさびしさまのありにけり 蚊杖
早梅にちがひなかりし風荒く 後藤比奈夫
早梅に逢ひぬ史実に逢ふごとく 後藤比奈夫
早梅に一人立ち見る静心 星野立子
早梅に雲遊ぶ空ありにけり 河野友人
早梅に汁粉屋もなし初音町 長谷川零余子
早梅に人風塵を避けてあり 原石鼎 花影
早梅に垂直の崖ありにけり 早野和子
早梅に石人芝を歩くなる 長谷川かな女 雨 月
早梅に早瀬こそ白飛ばすもの 林 翔
早梅に大根掛けあり早雲寺 青木重行
早梅に風の荒ぶる浅間かな 皆川盤水
早梅に歩みよりゆく影法師 星野立子
早梅のきびしく心触れしめず 吉屋信子
早梅のすさまじき世に咲き出でし 川崎展宏 冬
早梅のするどき影や月の弓 三宅嘯山
早梅のはやきもなみだ一つかな 土芳
早梅のほころぶところ日のやさし 山本 保子
早梅の一枝が手柄な折りそ 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
早梅の一輪にして空を統べ 長山あや
早梅の一輪白し夫逝く日 織部 れつ子
早梅の影をコートにお互ひに 川崎展宏
早梅の花ほつほつと濤の音 細田寿郎
早梅の空剛の嶺柔の山 飯田龍太
早梅の薫りに若き日を仄と 村田芳水
早梅の悟リかけたる寒さ哉 林紅
早梅の紅くて父と母の家 加倉井秋を
早梅の細き瑞枝の蕾だつ 清崎敏郎
早梅の咲く庭いつも覗かるゝ 木村享史
早梅の枝くぐりたる力士かな 川崎展宏 冬
早梅の七八輪の香りかな 高野冨士子
早梅の蕊影つくる弁の張り 高井北杜
早梅の春にかたづくさかり哉 浪化
早梅の霜に馴たる白みかな 三宅嘯山
早梅の汀女の句碑を指の先 増田萌子
早梅の匂ひは年の飛脚哉 錦水
早梅の白光色の戦火あり 対馬康子 吾亦紅
早梅の発止発止と咲きにけり 福永耕二
早梅の芳香よどんではならぬ 高澤良一 素抱
早梅の悴み咲きをしてをるよ 清崎敏郎
早梅の撥ねたる一枝たのもしや 澤村 芳翠
早梅はまことに珠を弄しけり 松瀬青々
早梅は散らずも藪は波だてる 平畑静塔
早梅やあかるくて風強き国 広瀬町子
早梅やくちびる朱き童女仏 沢木欣一
早梅やハリスの寺の藁廂 富安風生
早梅やひとりたのしき鳰 石田波郷
早梅やひより三日の昼つ方 柳芽
早梅やひらがなの名の吾子ふたり 藤田湘子
早梅やムロはさながら余の世界 嵐青
早梅や維新を知らぬ志士の墓 大島民郎
早梅や奥で機織長屋門 吏門
早梅や黄塵あがるこれよりぞ 中村汀女
早梅や空かぎりなく蒼を張る 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
早梅や懸け燈台のうすあかり 中村史邦
早梅や懸燈台のうすあかり 史邦
早梅や懸燈台の薄明り 史邦
早梅や後頭まさに青道心 中村草田男
早梅や御室の里の売屋敷 蕪村
早梅や御室の里の賣屋敷 蕪村 冬之部 ■ 泰里が東武に歸を送る
早梅や在所の寺に在所の子 大石悦子 百花
早梅や坂は乳房のゆるるほど 和泉香津子
早梅や酒蔵へ行く水たまり 斎藤梅子
早梅や障子細目に厭離庵 安田仙郎
早梅や上げ潮どきは風ゆるみ 上田五千石『琥珀』補遺
早梅や深雪のあとの夜々の靄 増田龍雨
早梅や相見て足れる病夫婦 石田あき子
早梅や打座即刻の遺語ひびく 角川源義
早梅や竹檠の灯に影うつす 三宅嘯山
早梅や鉄路の鳴れる方みんなみ 中村草田男
早梅や杜氏雪駄の裏返し 石田勝彦 秋興以後
早梅や土竜のむくろ手をひらく 立神侯子
早梅や尼の素顔の障子より 森 澄雄
早梅や日はありながら風の中 原 石鼎
早梅や日和三日の昼つ方 木津柳芽
早梅や白波すこし沖に立ち 井桁汀風子
早梅や碧虚を生みし城下町 星野 椿
早梅や暮れてもきたる四十雀 水原秋桜子
早梅や野川一筋光るのみ 広本俊枝
早梅や陽は竹藪の奥にまで 大井雅人
早梅や老いざるはなき幼な友 三橋鷹女
早梅を片言咲きと言ひとむる いのうえかつこ
蛸壺の肌の荒さや梅早き 水谷晴光
探梅も索道の荷も千早へと 皆吉爽雨
天神の早梅真白き花混むよ 高澤良一 素抱
土湿る山に早梅探らむと 高澤良一 素抱
凍む板碑早梅の白きはだたせ 高澤良一 暮津
島に二寺一社のありて梅早し 酒井土子
湯の町にもう早梅の匂ひあり 星野椿
南畦忌花で言ふなら早梅忌 小野元夫
日溜りの ここに座れと 早梅は 伊丹三樹彦
日溜りのあり早梅の香を溜めて 稲畑汀子
梅つばき早咲ほめむ保美の里 芭 蕉
梅に早くたゞ蕗の薹蓋得て帰る 尾崎紅葉
梅早き伊豆の出会ひを重ねたる 稲畑汀子
梅早き神の慮(こころ)をかしこみぬ 富安風生
梅早き神の慮をかしこみぬ 富安風生
梅早き北野の神や初詣 大橋越央子
梅早く咲く海よりの照り深し 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
梅早ししる谷越への畠中 許六
梅早しポンプ一突き水溢れ 中村汀女
梅早しやがて桜の咲さうに 尚白
梅早しゑがけるごとく日かかる 橋本鶏二
梅早し改札口に海は藍 福田蓼汀 山火
梅早し牛も左千夫も野の光り 石毛石汀
梅早し去年の茶屋あと竃あと 高濱年尾 年尾句集
梅早し紅葉が谷(やつ)といふところ 高澤良一 暮津
梅早し参宮なす児清らかに 長谷川かな女 雨 月
梅早し眠りて赤子昼湯浴ぶ 秋元不死男
梅早し瞼の重き道祖神 影井貴美子
梅椿早咲きほめん保美の里 芭蕉
梅椿早咲き褒めん保美の里 松尾芭蕉
梅林の早咲きの梅これったけ 高澤良一 宿好
眉間もて受くる枝影梅早し 井沢正江
百木の一木にして梅早し 綾部仁喜 寒木
漂ふに似て早梅の地上かな 斎藤玄
浮雲も遊びごころに梅早し 小松原みや子
風呂を焚く梅の寒さや早泊り 松瀬青々
焚く火見せ花には早き梅の園(大倉山梅園) 河野南畦 『風の岬』
盆栽の梅早く福壽草遲し 正岡子規 福寿草
名と利との二つ三つ四つ早梅花 惟然
門入りて早梅の鵯をおどろかす 水原秋櫻子 玄魚
立よりて北野の梅の早かりし 松尾いはほ
立寄りて北野の梅は早かりし 松尾いはほ
両替は総統コイン 早梅見る 伊丹三樹彦
炉開や早かれと思ふ鉢の梅 梧月
剪定の深きさまなる梅早し 高木石子
泛子一つづつを閲して梅早し 波多野爽波

以上

by 575fudemakase | 2019-01-26 15:03 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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