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カテゴリ:夏の季語( 1868 )

渡御 の俳句

渡御 の俳句

渡御

ありありと十字路濡れて渡御済めり 鈴木良戈
これよりの船渡御に日の落ちゆけり 稲畑汀子
さくら咲き渡御に加はる大太鼓 大島民郎
しんがりは白木造りの神輿渡御 市村究一郎
てのひらにしばしの渡御や豆雛 宮脇白夜
ばらばらに葵桂や渡御果てて 阿波野青畝
影絵となる船渡御 沖は無尽光 伊丹三樹彦
演能にとゞまる渡御やおん祭 大橋敦子
猿田彦舞ひつつ渡御を先導す 守沢青二(田鶴)
火祭の渡御のやうやく暮れかかり 高浜年尾
火祭や炬火荒ぶなか渡御すすむ 岡部六弥太
海渡御に日の射し品川祭なる 三ケ尻湘風
海渡御の話もよしや初詣 山口青邨
管弦を奏しつゝ渡御海わたる 大橋櫻坡子
管絃を奏しつゝ渡御海わたる 大橋桜坡子
弓なりの筑摩の浦を渡御すゝむ 久米幸叢
月光に渡御の神馬の尻緊る 飯島晴子
残業の灯が船渡御を見送れる 山田弘子 こぶし坂
舟渡御にはじまる浦の祭かな 高浜年尾
舟渡御のかたみに聞ゆ囃し鉦 高浜年尾
舟渡御のほろ酔禰宜が岸に着く 能村登四郎
舟渡御の舟発ちさうで発たざりし 山尾 玉藻
舟渡御の波に団扇の流れけり 宵火
舟渡御や琵琶横抱きに月の禰宜 吉野義子
舟渡御を見る皃あつき篝かな 青木月斗
十二支の宝冠を揺り渡御の稚児 西本一都 景色
神輿渡御(おわたり)を待つ間「鼻長」一服す 高澤良一 燕音
神輿渡御待つどぜう汁すゝりけり 久保田万太郎 流寓抄
星の出を誘ふ火の粉や渡御篝 鷹羽狩行
船渡御に泳ぎ従ふ男かな 池内たけし
船渡御に造幣局も灯をともす 右城暮石 句集外 昭和三十七年
船渡御の曳き船船の笛鳴らす 右城暮石 上下
船渡御の曳船船の笛鳴らす 右城暮石
船渡御の楽ひびきけり小督塚 野上智恵子
船渡御の還御は潮に乗り迅し 館野翔鶴
船渡御の水尾の八の字目出度き字 山口誓子
船渡御の船犇きて陸つゞき 右城暮石 句集外 昭和三十八年
船渡御の波に団扇の流れけり 大橋宵火
船渡御や潮路遥かに御旅所 藤実艸宇
船渡御や入日かゞやくたゞ中に 岡本松浜 白菊
船渡御や櫂の音ともなげきとも 菖蒲あや
村々を渡御する神に黍嵐 宮津昭彦
男茎(をはせ)渡御二歩進んでは一歩退く 品川鈴子
値上資料抱へてゆくに渡御に会ふ 亀井糸游
仲見世の角のかんざし屋に渡御を待つ 及川貞
渡御すぎて若葉の槻のたかき門 秋櫻子
渡御すゝむ女の神ゆゑに灯消されたる 岸風三楼 往来
渡御のあと人ちらほらや葵橋 比叡 野村泊月
渡御の舟みあかしくらくすぎませる 橋本多佳子
渡御の舟風雨の中にかしこさよ 大橋櫻坡子 雨月
渡御の列青二荒を出でにけり 西本一都
渡御まちぬ夕の赤光河にながれ 橋本多佳子
渡御を待つ人のうしろの犬うろつく 原田種茅 径
渡御を待つ暴走ボート往き来して 右城暮石 上下
渡御過ぎの間合もよくて鮨届く 能村登四郎
渡御寒し道に豆木を焚くならひ 西本一都 景色
渡御筋にしもたや住ひこそよけれ 後藤比奈夫
渡御筋の床几のはしを借りにけり 比叡 野村泊月
渡御筋の二階妻女の帯結ぶ 松村蒼石
渡御近き真夜の焚火にあたりけり 五十嵐播水 播水句集
渡御先の鹿追うている舎人かな 大久保橙青
渡御先の鹿追うてゐる舎人かな 大久保橙青
渡御先をはれがましくもよぎりけり 比叡 野村泊月
渡御船の舳に鎮まりし金御輿 右城暮石 句集外 昭和四十一年
渡御待つや鹿は渚に餌を漁り 斎藤金二
渡御待つや水からくりの前に立ち 松藤夏山 夏山句集
渡御待つや虫の夜空の男山 本田一杉
鍋の渡御遅々と伊吹は遠かすみ 隅野泉汀
鍋祭渡御の奴は跳ねにけり 榎並美代子
鍋渡御に湖よりしぶき来る雨 大橋敦子
波音の高き湖畔を鍋の渡御 廣瀬凡石
白い月神輿の渡御にしたがへる 佐野良太 樫
白馬の裾田の春を渡御ゆけり 石橋辰之助
鳳凰の翼ひろげて渡御進む 野見山朱鳥 天馬
戻り渡御すこしみだれて来るに会ふ 田村了咲
葉さくらや渡御の供奉して日落ちし 蝶衣句稿青垣山 高田蝶衣
老禰宜の老馬にそびえ渡御すすむ 爽雨
洟かんで渡御待つ寒の祭かな 石塚友二
篝火の水面に揺れて船の渡御 原 道忠

以上

by 575fudemakase | 2019-05-20 06:59 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

拙句 五月雨の俳句

拙句 五月雨の俳句


さみだるる尿道造影剤検査 高澤良一 鳩信


保(も)つまいとおもふ空から五月雨 高澤良一 素抱


道灌の墓五月雨を聴くばかり 高澤良一 さざなみやつこ


御柱その盛土もさみだるる 高澤良一 さざなみやつこ


五月雨の降り込む椎と槇の間 高澤良一 さざなみやつこ


(末尾は句集名)

以上


by 575fudemakase | 2019-05-20 05:05 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

拙句 青葉の俳句

拙句 青葉の俳句


花殻のベタと張りつく青葉のうへ 高澤良一 暮津


起際も寐しなも欅青葉の宿 高澤良一 暮津


青葉青臭しまさかの脳出血 高澤良一 暮津


大往生と云ひて云はれて青葉の夜 高澤良一 暮津


灼かれても青葉が綺麗いたちはぜ 高澤良一 暮津


トネリコの微光放てるその青葉 高澤良一 暮津


舞い込める青葉いちまい自刃の間 高澤良一 石鏡


くさぐさの病ひ秘し入る青葉の湯 高澤良一 石鏡


ブナ青葉して鳥海山の保水力 高澤良一 石鏡


若葉して青葉す杜に神在ます 高澤良一 石鏡


青葉冷え作務衣の襟を掻き合はせ 高澤良一 石鏡


家康公御廟きささげ青葉して 高澤良一 鳩信


謡はなむ青葉楓の面目を 高澤良一 鳩信


山女魚らの口肥えて来ぬ青葉どき 高澤良一 鳩信


山青葉もって客人饗す寺 高澤良一 素抱


ピアノソロロビーに流る青葉宿 高澤良一 素抱


木菟居付く森の日に日に深青葉 高澤良一 素抱


杜覆ふ青葉の諧調宜しけれ 高澤良一 素抱


釣人をぱらりと撒けり青葉谿 高澤良一 随笑


大寒の底光りせる樫青葉 高澤良一 宿好


温泉(ゆ)に浮かむ羽ある虫と一青葉 高澤良一 寒暑


一二枚青葉飛ばして大夕立 高澤良一 寒暑


寺に古る欅心耳に青葉木菟 高澤良一 寒暑


青葉木菟いつしか寺に来ずなりぬ 高澤良一 寒暑


国上山青葉の葉騒鳶挙げて 高澤良一 寒暑


青葉木莵ほらほら啼くよたてつづけ 高澤良一 寒暑


相槌を打つごと別の青葉木菟 高澤良一 寒暑


宿主の言ふには杜の青葉木菟 高澤良一 寒暑


ほれ君も耳傾けよ青葉木菟 高澤良一 寒暑


沢べりの胡桃青葉を鳴らす風 高澤良一 寒暑


青葉の翳ますます深く看護の日 高澤良一 寒暑


吉野ぶり青葉時雨に目覚めけり 高澤良一 ぱらりとせ


青葉吹き散らしさしもの颱風も 高澤良一 さざなみやつこ


三羽目の青葉木菟の子洞を出で 高澤良一 さざなみやつこ


(末尾は句集名)

以上


by 575fudemakase | 2019-05-20 04:45 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

拙句 若葉の俳句

拙句 若葉の俳句


若葉風若葉雨とが入り乱れ 高澤良一 随笑


柿若葉してお隣りの植栗家 高澤良一 暮津


墓のうへ痩せ古柿の柿若葉(直木三十五の墓) 高澤良一 暮津


くろもじ若葉雨降ってよし晴れてよし 高澤良一 暮津


窓開けゐて吾も若葉の湿りもつ 高澤良一 暮津


蔦若葉吹く風クラブ10カラット 高澤良一 暮津


妻伴れて若葉曇りをウォーキング 高澤良一 暮津


境内のずん胴欅若葉して 高澤良一 石鏡


若葉して敏達(びだつ)七年噴火の山(鳥海山) 高澤良一 石鏡


一遍さん背を吹かれゆく若葉風 高澤良一 石鏡


遊園地若葉風切る複葉機 高澤良一 石鏡


連休の二日目若葉曇りかな 高澤良一 石鏡


若葉して青葉す杜に神在ます 高澤良一 石鏡


金色に水神宿る楠若葉 高澤良一 石鏡


ガレージに新車てかてか柿若葉 高澤良一 石鏡


柿若葉はっと蔵壁ありにけり 高澤良一 鳩信


若葉風温泉街に吹き込めり 高澤良一 素抱


立ち昇る湯けむりを巻き若葉風 高澤良一 素抱


湯けむりも櫟若葉ももくもくと 高澤良一 素抱


山の径ここまでとしぬ若葉寒 高澤良一 素抱


身の内の閂外れ若葉の湯 高澤良一 素抱


欅若葉して石畳冷え込めり 高澤良一 素抱


欅若葉そよ風絶えぬその高み 高澤良一 素抱


欅若葉して徘徊の杜深く 高澤良一 素抱


まるめろの若葉は雨に重くれて 高澤良一 素抱


蔦若葉磨き込まれし芸に似て 高澤良一 素抱


甲斐甲斐しく若葉日を撥ね馬刀葉椎 高澤良一 随笑


真鶴の魚付林の総若葉 高澤良一 随笑


連休の若葉曇りの初日かな 高澤良一 随笑


まてば椎若葉もりもり小公園 高澤良一 随笑


擂粉木の音のづるづる若葉冷え 高澤良一 随笑


宮鳩の若葉曇りのででっぽう 高澤良一 随笑


亀泛ける水面の若葉曇りかな 高澤良一 随笑


楠若葉むんむん御成小学校 高澤良一 随笑


柿若葉いっぽん激し鄙の寺 高澤良一 随笑


この森の貴公子楠の若葉せり 高澤良一 宿好


大方は雑木乍らも山若葉 高澤良一 寒暑


献燈は丸亀汽船樟若葉 高澤良一 寒暑


熊ノ湯に入るも一興若葉どき 高澤良一 燕音


栃若葉すいと雨滴を奔らする 高澤良一 ぱらりとせ


うねり出すぶだう若葉のみどりの炎 高澤良一 ぱらりとせ


碌山のタッチ若葉のやはらかさ 高澤良一 ぱらりとせ


照り合うて拝殿おほふ楠若葉 高澤良一 さざなみやつこ


若葉雨日照雨にかはる御神域 高澤良一 さざなみやつこ


からまつの間の一樹の夕若葉 高澤良一 さざなみやつこ


楠若葉神馬のけぞるごとく揺れ 高澤良一 さざなみやつこ


山若葉こんもり朴の木もあらむ 高澤良一 さざなみやつこ


若葉して欅は杜の明り取 高澤良一 ももすずめ


こんもりと煽り甲斐ある欅若葉 高澤良一 ももすずめ


若葉風立たす木の名をふうといふ 高澤良一 ももすずめ


(末尾は句集名)

以上


by 575fudemakase | 2019-05-20 04:38 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

拙句 皐月の俳句

拙句 皐月の俳句


シンプルがベスト皐月の装身具 高澤良一 暮津


はがき書く皐月の水性ボールペン 高澤良一 石鏡


メモ書きの押さえに皐月の醤油壜 高澤良一 石鏡


草野球少年皐月のこゑ絞る 高澤良一 石鏡


人怖じせぬ雀皐月の鳩に伍し 高澤良一 石鏡


盃の猪苗代湖にして皐月 高澤良一 石鏡


空模様あやふやにして皐月咲く 高澤良一 素抱


一人(いちにん)の家居ぼんやり皐月どき 高澤良一 素抱


パレード率て皐月のハーレイダビィドソン 高澤良一 随笑


(末尾は句集名)

以上


by 575fudemakase | 2019-05-20 04:02 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

拙句 六月の俳句

拙句 六月の俳句


六月の何處にでもゐる町雀 高澤良一 暮津


六月の食器洗はれ置かる音 高澤良一 暮津


六月の植木鋏をぱちぱちん 高澤良一 暮津


六月の自炊棟廊冥く長し 高澤良一 石鏡


六月の鴉どすんと樹頭に降り 高澤良一 鳩信


樹脂に透く六月の雨浄らなり 高澤良一 素抱


六月のピザ生地寝かす雨の昼 高澤良一 素抱


(末尾は句集名)

以上


by 575fudemakase | 2019-05-20 03:56 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

拙句 五月の俳句

拙句 五月の俳句


風五月遊び来し子の服たたく 高澤良一 暮津


五月空中国雑伎足業芸 高澤良一 暮津


妻うっかり五月蝿(さばえ)を入れて仕舞ひけり 高澤良一 暮津


厨より話に加はる五月妻 高澤良一 暮津


こそつくは五月雀か北枕 高澤良一 暮津


けざやかに義母(はは)昏睡の間のつつじ(五月十七日義母新城千代逝去) 高澤良一 暮津


曲がる術知らぬ五月蝿(さばえ)の飛び来たり 高澤良一 暮津


その翅音虻かと思へば五月蝿(さばえ)なり 高澤良一 暮津


競馬あり大道芸あり野毛五月 高澤良一 暮津


白詰草五月の風を順送り 高澤良一 暮津


グラビヤの五月の暦ガレー船 高澤良一 石鏡


赤鼻のピエロ一礼五月空 高澤良一 石鏡


耳掃除五月の妻の膝借りて 高澤良一 石鏡


明けてゐる肩の辺りの五月冷え 高澤良一 鳩信


愚図ついていつになったら五月晴れ 高澤良一 随笑


税関のブラス五月の空展け 高澤良一 随笑


泥煙むくむくあげて五月鯉 高澤良一 随笑


良寛堂五月雀の屯せり 高澤良一 寒暑


良寛の指文字真似て五月空 高澤良一 寒暑


海上の鳶吹き落とす五月寒 高澤良一 寒暑


谷川の水飛沫して五月空 高澤良一 燕音


白帆消ゆ沖に五月の風余し 高澤良一 ももすずめ


髪詰めて童顔もどる五月妻 高澤良一 ねずみのこまくら


(末尾は句集名)

以上


by 575fudemakase | 2019-05-20 03:48 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

拙句 薔薇 (高澤良一)

拙句 薔薇 (高澤良一)


薔薇せいぜい三つも咲けば佳き若木 暮津


植木市薔薇前にして施肥講釈 暮津


ローマピザ薔薇の芳香の紅茶淹れ 石鏡


冬薔薇妥協なき色不二の白 石鏡


薔薇の赤き棘も美観の一つにて 鳩信


黄の似合ふ薔薇の名札はオクラホマ 鳩信


薔薇真っ赤売り込み一切おことわり 素抱


晴れ間縫ひ薔薇に噴霧器鳴らしをり 素抱


知らぬ間にあらあら薔薇のうどん粉病 素抱


薔薇どきの噴霧器門に置き忘れ 素抱


相応の薔薇の門あり領事館 素抱


マタドールレッド激しくカフェの薔薇 素抱


薔薇咲いて起居いささか華やげり 素抱


鐙摺(あぶずり)のヨット馳すなり薔薇の窓 素抱


ほら見てよ薔薇が奇麗よあんた達 素抱


奇想曲薔薇にふさはしプッチーニ 素抱


雨のあと薔薇壊す風ありにけり 素抱


芳香茶(フレバーティ)薔薇の季節にまだ遠く 素抱


冬薔薇高尾太夫の気っぷもて 随笑


冬そうび虚空を統べて気韻さへ 随笑


垣の薔薇さんざん咲いてその名残り 随笑


色と云ひ隣家の薔薇に遜色なし 随笑


けふと踏む予感当りて薔薇崩る 宿好


一政の心頭の薔薇真くれなゐ 宿好


晩年を薔薇に腐心の老大家 宿好


グラビア版カレンダーあり薔薇と裸婦 宿好


一政の龍三郎の得手の薔薇 宿好


剪り取りてヨハネの首のごとき薔薇 宿好


鋏の音遠くよりして薔薇騒然 寒暑


散りざまの絵ごころ誘ふ薔薇四五片 寒暑


冬薔薇いよいよ年の空深く 燕音


テラスのさき露のジャパニーズ・ローズかな 燕音


立て続け降る雨薔薇を砕きけり さざなみやつこ


老人が出て来て朝の薔薇剪りぬ さざなみやつこ


ありきたりな色でありけり垣の薔薇 ももすずめ


(末尾は句集名。ジャパニーズ・ローズはハマナスの英名)


以上


by 575fudemakase | 2019-05-20 01:28 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

五月五日頃の拙句(高澤良一)

五月五日頃の拙句(高澤良一)


●端午

端午の湯踵きれいに磨きけり 素抱

●子供の日

紙兜折つてかむつてみせにけり もも

洗濯機朝から始動こどもの日 さざ

今にして躾け足らざるこどもの日 さざ

共用の水色ポロシャツこどもの日 ぱら

ミドリ虫鞭毛使ふこどもの日 燕音

子供の日近し葉っぱのフレディ読む 随笑

鉛筆は2Bが好きこどもの日 石鏡

●菖蒲

しやうぶ見る腰ポケツトに扇子かな ねず

立ち寄りて菖蒲青張る八日堂 ぱら

天が下菖蒲の剣葉折葉かな 随笑

買物籠菖蒲の尖が見えてゐる 素抱

葉菖蒲の香ごとくるめり新聞紙 素抱

葉菖蒲の邪気祓ふ気にあやからん 素抱

●幟のぼり

川中島過ぐる辺りか幟見ゆ ぱら

●柏餅

柏餅誰にでもある佳き時代 素抱

連休は何處へも行かず柏餅 石鏡

柏餅人物談義言ひ得て妙 石鏡

●菖蒲湯

はやばやと入りて菖蒲湯匂はすか ねず

菖蒲湯の菖蒲に術後の身を寄せぬ 鳩信

菖蒲湯をざんぶりと出づ赤仁王 寒暑

菖蒲湯に貝の切り傷いたく沁み 石鏡

菖蒲湯の菖蒲に倣ひ横たはる 石鏡

熱き湯を押し退け入る菖蒲どき 寒暑

菖蒲湯にざっと浸りて若返る 素抱


末尾は句集名。

但し、「ねず」は句集「ねずみのこまくら」、「もも」は句集「ももすずめ」、「さざ」は句集「さざなみやつこ」、「ぱら」は句集「ぱらりとせ」の略。


以上


by 575fudemakase | 2019-05-17 06:49 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

麦畑

麦畑

いつまでも見えてる人麦畑の畔あるいて 北原白秋
うつうつとさらさらと青麦畑 渚男
この風を聞きたくて来し穂麦畑 小川淑子
シャンソンのよく透く雨の麦畑 穴井太 土語
ちさき麦畑父祖より継ぎて峡出でず 大野林火 海門 昭和十四年
つつじ野やあらぬ所に麦畑 蕪村
つとに起きて見れば花散る麦畑 湖
テントの隙間青麦畑式始まる 右城暮石 句集外 昭和二十八年
一月五日七日と過ぎ弟らと麦畑の緑 中川一碧樓
雨歇間麦畑赤む向ひ島 滝井孝作 浮寝鳥
遠山もなき麦畑の菫かな 野村喜舟 小石川
黄金のこの憂鬱な麦畑 穴井太 原郷樹林
家ちらほら小山つゞきの麦畑 麦 正岡子規
芽麦畑ひと送る礼こまやかに 岡井省二 明野
芽麦畑ひろがるこゝが御前崎 清崎敏郎
角刈の如く麦畑桐咲く丘 田川飛旅子 花文字
汽車待てば汽車来る故郷麦畑 橋本美代子
愚かにも麦畑の小屋焼けにけり 尾崎迷堂 孤輪
傾ける地の雲の峯麦畑 京極杞陽 くくたち下巻
元日や草の戸越の麦畑 召 波
枯山にはりつけてある麦畑 富安風生
枯葭の隔つ荒磯と麦畑と 高濱年尾 年尾句集
幸福駅の鐘を鳴らしぬ麦畑 岡野さち子
四五人にひろびろと熟れ麦畑 今井杏太郎
思春期の汗あふれ出づ麦畑 飯田龍太
斜面の麦畑光がのぼるのぼる 北原白秋
修道女わが眼に触れて麦畑に 渋谷道
春の雪麦畑の主とく起きぬ 村上鬼城
春近したゞ麦畑の夕日影 尾崎迷堂 孤輪
春蝉に縞目もわかぬ麦畑 飯田龍太
春風や白帆つらなる麦畑 正岡子規 春風
初蝶やみどり孤ならぬ麦畑 飯田龍太
小男のこま~と踏むや麦畑 村上鬼城
食わぬ野郎にもまばゆいばかりに熟れた麦畑 橋本夢道
人焼ける烟麦畑からからに 高澤良一 石鏡
正月や袂振りゆく麦畑 金尾梅の門 古志の歌
青麦畑偶像も無く墓もなし 津田清子
赤じみて胴骨強し麦畑 知足
雪境越せば忽ち麦畑 山口誓子
窓外に視線やはらぐ麦畑 桂信子 黄 瀬
草山や南をけづり麦畑 夏目漱石 明治二十九年
太陽の三時の色の麦畑 高澤良一 燕音
大旋風(つむじ)生まるることも麦畑 高澤良一 燕音
暖かや走り穂見ゆる麦畑 松藤夏山 夏山句集
筑波下り青麦畑の支線駅 角川源義
昼顔の咲くや砂地の麦畑 昼顔 正岡子規
停車してホームが足らず麦畑 高澤良一 石鏡
闘鶏の所場の麦畑踏みの無茶 平畑静塔
毒へびのひそむゴッホの麦畑 穴井太 天籟雑唱
日の暮の花ちりかゝる麦畑 右城暮石 句集外 昭和二年
麦蒔きしあと麦畑へひとり言 福永耕二
麦畑いちまい涙乾かし刈られるよ 三橋鷹女
麦畑が市の果なせり宣伝車 米沢吾亦紅 童顔
麦畑が藪が消え這ひまはる児よ 橋閒石 無刻
麦畑すこしあり学校のあり山深く 荻原井泉水
麦畑そのまま江に浸りゐる 京極杞陽
麦畑にひとり遊びの春の雲 遠藤梧逸
麦畑にわら灰打ちて長閑かな 村上鬼城
麦畑に鴛の啼く音や朧月 曾良
麦畑に鴛の啼音や朧月 曽良
麦畑に芥子のとび咲く籬落かな 飯田蛇笏 山廬集
麦畑に淡々しきはよべの雪 山口青邨
麦畑に風少しある淑気かな 高橋淡路女
麦畑に砲車引込む轍哉 麦 正岡子規
麦畑のあぶれ筍思春期か 平畑静塔
麦畑のはしり穂わたる時鳥 釣壺
麦畑の蛙は月の出をかなづ 角川源義
麦畑の空に雲雀の寒かな 怒風
麦畑の向ひしづかに投錨す 松崎鉄之介
麦畑の広く明るし花曇 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
麦畑の香の染みとほる朧かな 米沢吾亦紅 童顔
麦畑の人見るはるの塘かな 杜国
麦畑の南に低し朧月 朧月 正岡子規
麦畑の鳩もいっしょに刈られゆく 酒井 弘司
麦畑の鳩もいっしよに刈られゆく 酒井弘司
麦畑の鳩もいつしよに刈られゆく 酒井弘司
麦畑の眩しき晴や三ヶ日 野村喜舟
麦畑もあるを島人のいでて麦を刈り 荻原井泉水
麦畑や刻みあげたる春の山 正岡子規 春の山
麦畑や出ぬけても猶麦の中 野坡
麦畑や奈良の小鍛冶が青すだれ 飯田蛇笏 山廬集
麦畑や驢馬の耳より舞雲雀 正岡子規 雲雀
麦畑や驢馬の耳より揚雲雀 揚雲雀 正岡子規
麦畑をたひらに海へさし入るゝ 佐野まもる 海郷
麦畑をにらみゐるなり二日灸 野村喜舟 小石川
麦畑を軽戦車来る頭を振り立て 日野草城
麦畑を追はれ鴉の減らず口 高澤良一 石鏡
麦畑玉葱畑ただ青し 山口青邨
麦畑継ぎ目なく風送るなり 高澤良一 燕音
麦畑出て堰のあまたの白水泡 中拓夫 愛鷹
麦畑秘密なきまで吹き荒るる 山口誓子
麦畑歩いて愛と戦のこと 鈴木六林男 桜島
仏飯の湯気麦畑に日があたり 桂信子 遠い橋
母の日のひばりのあがる麦畑 轡田進
木に縋れずこの麦畑にかくれ得ず 秋元不死男
門先や踏みしばかりの麦畑 松藤夏山 夏山句集
爺婆に酸い曇り日の麦畑 佐藤鬼房
矢作川わたれば青き麦畑 鳥居三朗
揚雲雀下に菜畑麦畑 揚雲雀 正岡子規
猟犬の嗅ぐ香うすれし青麦畑 右城暮石 声と声
練兵のあとかたもなく麦畑 中川宋淵 命篇
蓮如輿ゆく麦畑桑畑 山内星水

以上

by 575fudemakase | 2019-05-15 16:51 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
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[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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