カテゴリ:冬の季語( 1249 )

拙句 【水鳥 浮寝鳥 鴨】(高澤良一)

拙句 【水鳥 浮寝鳥 鴨】(高澤良一)


●水鳥

水鳥の日がなぴしゃぴしゃやってをり 鳩信

水鳥の水破る音夕間暮 鳩信

日当りて鳥羽の水鳥真珠粒 燕音

水鳥に水の一年明けにけり 燕音

水鳥の幽紋あたり暮れかかる 随笑

水鳥の羽摶ちごたへのある寒暮 随笑

水鳥の睡りに徹す直心(ひたごころ) 随笑

水鳥の行方追ひゐる鼻に風 寒暑

水鳥の羽ばたくことの終に無し 石鏡

●浮寝鳥

浮寝にはすこし間のある日向鳥 さざ

いざこざのなき隔たりに浮寝鳥 ぱら

浮寝とはゆかざる鳥羽のゆりかもめ 燕音

痩せ杭の彼方に一つ浮寝鳥 宿好

旧軍港浮寝の鳥もなかりけり 宿好

●鴨

鴨を見に常連さんの身拵ヘ さざ

手前より杭・葭・鴨の睡る水 さざ

鴨の水脈家鴨の水脈を打ち消して さざ

辷る鴨うづくまる鴨雪降れり さざ

先口の鴨南蛮(かもなん)忘れ居らぬかや ぱら

風上ヘリズムをとりて鴨の首 ぱら

割り込ませてもらひますよと鴨のこゑ ぱら

首猶も前へ前へと鴨助走 ぱら

派手好きな鴨の二三羽交じりゐし ぱら

鴨の水ばかりとらへて遠眼鏡 ぱら

鴨の首振って大きな波を越ゆ ぱら

川端の鴨の口々雪来ると 鳩信

鴨着水ざんぶとやってみせにけり 鳩信

鴨の名にいやに詳しき女ゐて 鳩信

湖上に降り鴨の比良組比叡組 鳩信

百千の鴨の一つとなり湖上 鳩信

尻振りて玩具めく鴨近寄り来 燕音

人を見て寄り来る鴨の日和貌 宿好

哲学の道沿ひ鴨も散歩する 宿好

鴨を見て京の五条の橋の上 宿好

観察小屋窓を覗けば鴨ばかり 宿好

くにゃくにゃと嘴広鴨の影曳きて 宿好

くつくつと鴨も寒さを諾へり 随笑

納税期鴨は汽水に遊びをり 随笑

風少し吹いて真鴨のよろけ縞 随笑

千鳥ケ淵

花の間鴨広がりて広がりて 随笑

鴨群るゝは寄合に似て池の央 随笑

茶のベスト着込み鴨見と洒落込まむ 随笑

鴨池を発たんとやっさもっさして

一団の鴨を脇見の鴨一団 随笑

夜の鴨に騒(ぞめ)きのありぬ納りぬ 随笑

おのづから一団を為し鴨すすむ 随笑

鴨群るゝ日向つづきに家鴨ゐて 随笑

がやがやと鴨ゐて池を凍らせず 随笑

箒川鴨横向きに流されて 寒暑

これとても着水の裡鴨滑る 寒暑

雑談の合間に鴨の移りをり 寒暑

税務署の窓越しに見る鴨の池 寒暑

確定申告済ませ鴨見て帰らなん 寒暑

被写体とするには動き過ぎる鴨 寒暑

底冷えに遇ひたる鴨の真顔かな 寒暑

鴨の陣崩してしまふさあ知らぬ 寒暑

鴨蹴って水裏返る春なりし 素抱

風きつく崩れ出したり鴨の陣 素抱

キンクロハジロ

これは粋小さきちょん髷ある鴨で 素抱

称名寺鴨も花見と洒落にけり 素抱

広がりて氷らぬものに鴨の水脈 石鏡

鴨急ぐ方面白きことあらむ 石鏡

鴨すいすい日曜画家の視野よぎり 石鏡

ハイカラな瑠璃首立てゝ鴨巡る 石鏡

分隊の鴨本隊に合流す 石鏡

掛茶屋に鴨見て風のひやつきぬ 石鏡

泛く鴨と原理同じや軍艦は 石鏡

口鉄砲あまりに鴨の多ければ 石鏡

くいくいと鴨鳴く蓮の池之端 暮津


(末尾は句集名)

(「ねず」は句集「ねずみのこまくら」、「もも」は句集「ももすずめ」、「さざ」は句集「さざなみやつこ」、「ぱら」は句集「ぱらりとせ」の略。)


以上


by 575fudemakase | 2018-11-27 03:26 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

冬青空 の俳句

冬青空 の俳句

あけすけに団栗の木と冬青空 高澤良一 燕音
かげりなき冬青空にたのみあり 中村汀女
カナリヤの籠の目すべて冬青空 中拓夫
からたちの冬天蒼く亀裂せり 富澤赤黄男
こぼれでる重油に青し冬の空 長谷川櫂 天球
ジャングルジム冬青空のまぶしさよ 佐藤鬼房
タワー赤冬空の青引き上げて 稲畑汀子
ひとみ元消化器なりし冬青空 攝津幸彦
ひやうと発つ冬青空の裏側に 黒田杏子 花下草上
まつ毛瞭らかに冬青空はあり 千代田葛彦 旅人木
まひる冬天の青かぶさり来て沈黙 加藤楸邨
わが胸に旗鳴るごとし冬青空 野澤節子 『鳳蝶』
一位の実冬青空に触れにけり 阿波野青畝
崖の上の冬青空は壁なせり 水原秋櫻子
鎌倉の切通ゆく冬青空 大橋敦子
欺かれ冬天あまり青く寡婦 三谷昭 獣身
靴と靴叩いて冬の空青し 和田耕三郎
散るものを誘ふ碧さの冬の空 後藤比奈夫 初心
四人の子がきく冬青空の鐘 柴田白葉女
朱を入れて凧とびやすし冬青空 杉本寛
宿木の翔び立ちさうな冬青空 高澤良一 随笑
松ふぐりひとつは蒼き冬天に 河合凱夫 藤の実
尻振って風船逃げる冬青空 伊丹三樹彦
神殿の列柱残る冬青空 毛塚静枝
身反らせば冬空の青飢ゑも少し 大野林火 潺潺集 昭和四十年
人ゐて冬空の青い枝きる シヤツと雑草 栗林一石路
世間体一つ外せば冬青空 高澤良一 素抱
絶壁をけものの堕ちる冬青空 津沢マサ子
妥協なき冬青空とうち仰ぎ 高澤良一 随笑
滝落ちて冬青空をひきしぼる 石嶌岳
地の果てに海その果てに冬青空 高橋悦男
鉄階のつめたさ冬天の蒼さ 柴田白葉女 花寂び 以後
冬の空青く展けて異国船 柳瀬重子
冬の空青し嵐山寂びれけり 日野草城
冬空に聖痕もなし唯蒼し 中村草田男
冬空の一碧瀧を落しけり 石田勝彦 雙杵
冬空の青きより風吹き起る 橋閒石 朱明
冬空の青き脳死もあるならん 橋閒石 微光
冬空の弾けば響きさうな青 木内怜子
冬空の薄き瞼を裂く青さ 澁谷道
冬空は億年の青 玄武洞 伊丹三樹彦
冬空をいま青く塗る画家羨し 中村草田男
冬空真青その子の父と昨日語りき 大野林火 早桃 太白集
冬青空 祖母が煙りに 風になる 松本恭子 檸檬の街で
冬青空アミメキリンの首を容れ 高澤良一 燕音
冬青空いつせいに置く銀の匙 水野真由美
冬青空かへりみるべきことのみに 中村汀女
冬青空このまゝ死なば安からむ 相馬遷子 山河
冬青空さえぎるもののなき別れ 上野好子
冬青空ひとに誤算は常のこと 飯田龍太
冬青空ひとの歩みの映るかな 清水径子
冬青空マッチの軸が水に浮き 桜井博道 海上
冬青空わが魂を吸ふごとし 相馬遷子 山河
冬青空わたしの羽音ありにけり 吉田悦花
冬青空肝食うてゐる男たち 飯田龍太
冬青空胸中の鈴鳴りはじむ 江中真弓
冬青空九億九光年の留守 斎藤慎爾
冬青空工夫の胃ぶくろよろこびあふ 磯貝碧蹄館 握手
冬青空枝々個性鮮かに 林翔
冬青空人間の恥真向より 能村登四郎
冬青空瑞枝さみしきときもあり 飯田龍太
冬青空双手ひろげて使徒の像 古賀まり子 降誕歌
冬青空灯台打ち上げて見たし 高橋とも子
冬青空父焼く煙ほそきかな 草間時彦 中年
冬青空噴水勢ひ取り戻す 高澤良一 暮津
冬青空歩きたくなる日を歩く 高澤良一 石鏡
冬青空母より先に逝かんとは 相馬遷子 山河
冬青空明日をはるかとおもふとき 金田咲子
冬青空夜は万年筆の中 高野ムツオ
冬青空涙とともにパンを食べ 堀井春一郎
冬青空鈴懸の実の鳴りそうな 中村わさび
冬青空暦日よその姿かな 中村汀女
冬青空瞼にオホーツクの海 石塚友二 玉縄抄
冬天といふ一枚の碧さかな 石橋淑子
冬天のどこまで碧し雑木山 清藤徳子
冬天の青に湧き顕つグレコの街 文挟夫佐恵 雨 月
冬天の青は疾風の色ならむ 平井照敏
冬天の青烈風の青ならむ 平井照敏
冬天の蒼攀りつめ檻がある 伊丹三樹彦
冬天の碧さ言ふべきこともなし 岸風三楼 往来
冬天の無縫の青を遺さるる 嶋田麻紀
髪刈って頭の頼りなき冬青空 高澤良一 燕音
父よいま冬青空も深呼吸 酒井弘司
縫目なき冬青空へ消えし鳥 柿本多映
領髪を掴まれさうな冬青空 飯島晴子
鴉呼ぶ鴉に冬の空青く 岩淵喜代子

以上

by 575fudemakase | 2018-11-24 17:26 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

初雪 補遺

初雪 補遺

あたふたと降る初雪を蔑ろ 山田みづえ まるめろ
うしろより初雪ふれり夜の町 前田普羅 普羅句集
だんだんに初雪草の雪の嵩 後藤比奈夫
ちらちらと初雪ふりぬ波の上 正岡子規 初雪
はつ雪に志あり矢大臣 阿波野青畝
はるか新雪北へ真直ぐ道作り 森澄雄
マフラーの新雪のごと肩にゆたか 山口青邨
仙丈新雪を見る日の君を煙とするか 荻原井泉水
入舟や何處の初雪載せて來る 正岡子規 初雪
入船の初雪載せて來るかな 正岡子規 初雪
六甲の初雪見ゆる庵とて 高浜年尾
処女雪に孤児驕りては足印す 岸田稚魚 雁渡し
初虹の初雪よりも消えやすき 正岡子規 初虹
初虹や初雪よりも消易き 正岡子規 初虹
初雪か暫らく巍峨を立ち目守る 山口誓子
初雪ちらちら垣どなりどち代がはり 中村草田男
初雪にころびぬまさに家の前 岸田稚魚 紅葉山
初雪によしや女の雪丸げ 正岡子規 初雪
初雪に富士の春秋極めたる 稲畑汀子
初雪に祇園清水あらはれぬ 正岡子規 初雪
初雪に離亭の往き来絶えにけり 水原秋櫻子 緑雲
初雪に馴鹿の乳をしぼりけり 飯田蛇笏 春蘭
初雪のたちまち吹雪く駅広場 佐藤鬼房
初雪のつもりし昼の鯣裂く 橋閒石 雪
初雪のはらりと降りし小不二哉 正岡子規 初雪
初雪のふるとは見えてつみもせず 正岡子規 初雪
初雪の下に火を焚く小舟かな 正岡子規 初雪
初雪の中に光るや金の鯱 正岡子規 初雪
初雪の中を淀川流れけり 正岡子規 初雪
初雪の久住と相見て高嶺茶屋 杉田久女
初雪の厚く残りし大藁屋 上野泰 佐介
初雪の国道二大都をむすぶ 橋閒石 朱明
初雪の大雪になるそ口をしき 正岡子規 初雪
初雪の奇麗になりぬ大江山 正岡子規 初雪
初雪の宵を鳴り澄む瓦斯ランプ 橋閒石 朱明
初雪の年の内にはふらざりし 正岡子規 初雪
初雪の忽ち松に積りけり 日野草城
初雪の日の雪隠に香焚けり 古舘曹人 砂の音
初雪の梦や見るらん浮寐鳥 正岡子規 浮寝鳥
初雪の水に色めくもの金魚 橋閒石 朱明
初雪の津津と水つぽい夜空 佐藤鬼房
初雪の流れて青し朝日川 正岡子規 初雪
初雪の瓦屋よりも藁屋哉 正岡子規 初雪
初雪の空をみどりにして解けし 大野林火 月魄集 昭和五十六年
初雪の藍にも染まであはれなり 正岡子規 初雪
初雪の重さ加減やこもの上 正岡子規 初雪
初雪は根雪にならぬ林檎かな 阿波野青畝
初雪は隠岐に残れる悲歌に降る 野見山朱鳥 幻日
初雪やあちらこちらの寺の屋根 正岡子規 初雪
初雪やおばしま赤き太鼓橋 鷹羽狩行
初雪やかくれおほせぬ馬の糞 正岡子規 初雪
初雪やけがれなくして狂へるよ 平畑静塔
初雪やけむりのごときぶな地帯 阿波野青畝
初雪やたちまち白き化粧坂 有馬朗人 知命
初雪やふじの山よりたゞの山 正岡子規 初雪
初雪やふらりと家を出でくれば 村山故郷
初雪やふるふが如き雛の壇 河東碧梧桐
初雪やみるみる母の菜園に 中村汀女
初雪や丸藥程にまろめける 正岡子規 初雪
初雪や伊豫のお鼻は十八里 正岡子規 初雪
初雪や半分氷る諏訪の海 正岡子規 初雪
初雪や唐人の歌女郎の歌 正岡子規 初雪
初雪や奇麗に笹の五六枚 正岡子規 初雪
初雪や妓に借りし絵入傘 日野草城
初雪や富士の雀が軒に鳴く 村山故郷
初雪や小鳥のつゝく石燈籠 正岡子規 初雪
初雪や我子に簔と笠きせて 正岡子規 初雪
初雪や松の梢の天主閣 内藤鳴雪
初雪や椽へもて出る置こたつ 正岡子規 初雪
初雪や橋のむかうの舟灯る 桂信子 草影
初雪や橋の擬玉珠に鳴く鴉 正岡子規 初雪
初雪や海を隔てゝ何處の山 正岡子規 初雪
初雪や畑より歸る牛の角 正岡子規 初雪
初雪や異人ばかりの靴の跡 正岡子規 初雪
初雪や百本杭の杭の杭のさき 正岡子規 初雪
初雪や百萬石の城の跡 正岡子規 初雪
初雪や秋葉の山も千代川も 正岡子規 初雪
初雪や窓あけてしめあけてしめ 正岡子規 初雪
初雪や船筆削ることもして 星野麥丘人
初雪や輕くふりまく茶の木原 正岡子規 初雪
初雪や鉛筆削ることもして 雨滴集 星野麥丘人
初雪や雀よろこぶ手水鉢 正岡子規 初雪
初雪や靴門内に入るべからず 正岡子規 初雪
初雪や靴門内へ入るべからず 正岡子規 初雪
初雪や鴉の羽に消えて行く 正岡子規 初雪
初雪をのせたり雑草園門の松 山口青邨
初雪をふるへばみのゝ雫かな 正岡子規 初雪
初雪を獨り物にせん草の庵 正岡子規 初雪
初雪を見るや手を措く妻の肩 日野草城
初雪を頂上にして富士黒し 山口誓子
初雪嶺月出てわれを引見す 上田五千石『森林』補遺
初雪草富士の高嶺のごと咲かす 後藤比奈夫
天高き処新雪降りしきる 山口誓子
妻縁を走り障子開け初雪見せにけり 原石鼎 花影以後
富士新雪これほどまでに薄しとは 林翔
少年死処暁の初雪既に消え 中村草田男
山の襞みな垂直に新雪を 山口青邨
山初雪やどりぎの毬白くしぬ 山口青邨
山初雪枯木の中に顔入れて 細見綾子
岳新雪前山幾重衿合わせ 山口青邨
干柿の八ツ岳新雪のかがやきに 山口青邨
年木積み新雪ひかる岳を負ふ 水原秋櫻子 霜林
幽きより風新雪の竹しなふ 鷲谷七菜子 銃身
新雪すでに山を覆へり発哺に灯 及川貞 夕焼
新雪にやもめ炊爨ラヂオ鳴る 飯田蛇笏 白嶽
新雪にスキー応へてをりにけり 後藤比奈夫
新雪に一歩また一歩あゆみ出づ 相馬遷子 山河
新雪に何か声澄むさるをがせ 飯田龍太
新雪に出て橇犬のふる尾かな 飯田蛇笏 春蘭
新雪に触れ三行の葉書出す 有馬朗人 母国
新雪のかがやきを遠ざかり来し 細見綾子
新雪のかがやき何にたとへんか 細見綾子
新雪のスキーの音の上に立つ 篠原梵 年々去来の花 皿
新雪の上いたましや玩具燃ゆ 飯田龍太
新雪の人の表札を見てはゆく 加藤秋邨
新雪の富士の肩荒きへら使ひ 細見綾子
新雪の富士や忙しき里車 石塚友二 光塵
新雪の富士現はれし草の上 飯田龍太
新雪の富士見ゆるなり妻の墓 森澄雄
新雪の山別々の闇に入る 飯田龍太
新雪の幹のうしろのかたつむり 飯田龍太
新雪の木曽駒と遇ひ君等と会ふ 松本たかし
新雪の来て花ひらく蓮華岳 山口青邨
新雪の東京神妙に在りぬ 山田みづえ まるめろ
新雪の比良正面に朝日出る 右城暮石 句集外 昭和三十五年
新雪の浅間燃えたり人丸忌 相馬遷子 山国
新雪の消えてしばらく山日和 福田蓼汀 秋風挽歌
新雪の穂高の奥の光るは槍 山口青邨
新雪の葡萄畑に水の音 松崎鉄之介
新雪の闇より闇へ雁のこゑ 飯田龍太
新雪の高嶺相寄るごときあり 上田五千石『天路』補遺
新雪へ絵踏のごとく踏み出だす 上田五千石『田園』補遺
新雪や山のゴンドラに犬も乗る 村山故郷
新雪や崖の上下に声めざめ 加藤秋邨
新雪や空の蒼さに神ひしめき 橋閒石 朱明
新雪をかぶり富士山一本立ち 平畑静塔
新雪をもて槍岳は槍としたり 山口青邨
新雪を一浴したる駒ケ嶽と会ふ 松本たかし
新雪を来て返しゆく郵便夫 右城暮石 上下
新雪を染めざる浦の溢れ潮 飯田蛇笏 雪峡
新雪を被てはるかなる加賀の山 石塚友二 光塵
新雪を見つめたる眼を伏せにける 細見綾子
新雪来り約して今日小生来り 荻原井泉水
新雪眉のごとし杖老の手にしてのぼる 荻原井泉水
暮れるまで処女雪 日時計のほとり 伊丹三樹彦
東京の初雪人が出て歩く 山田みづえ 手甲
東京は初雪が降り初天神 山口青邨
柿吊つて新雪の神嶺に来ぬ 森澄雄
根雪ふみ新雪にぬれ旅の町 及川貞 夕焼
歸るさや初雪やんで十日月 正岡子規 初雪
海の上に初雪白し大鳥居 正岡子規 初雪
海の中に初雪積みぬ大鳥居 正岡子規 初雪
湯戻りの袖に初雪かゝりけり 日野草城
灰すてゝ日に初雪の待たれけり 正岡子規 初雪
父の墓へは新雪 母焼く煙見返り 伊丹三樹彦
爺ケ岳新雪の髪ふりかぶる 山口青邨
白菊は富士新雪を前に光る 山口青邨
立山に初雪降れり稲を刈る 前田普羅 普羅句集
紙を干す富士新雪と相照らひ 山口青邨
紙漉や初雪ちらりちらり降る 正岡子規 初雪
編笠山新雪すこしのせ瀟洒 山口青邨
英霊に日ざし初雪あとを止めず 渡邊水巴 富士
葡萄垂る駒が初雪はるかにし 山口青邨
藪裾の初雪予後は大切に 角川源義
裏山に初雪の雲かゝりけり 河東碧梧桐
見渡せば初雪つもる四里四方 正岡子規 初雪
見渡せば初雪ふりぬ四里四方 正岡子規 初雪
記憶を持たざるもの新雪と跳ぶ栗鼠と 中村草田男
誰かある初雪の深さ見て参れ 正岡子規 初雪
赤城嶺に初雪計らざりにけり 石塚友二 方寸虚実
遠つ嶺に刷く新雪や母へ駈く 能村登四郎
錦帶橋長し初雪降り足らず 正岡子規 初雪
長期戦富士は初雪はや白し 渡邊水巴 富士
雲のまに新雪きそふ嶺三つ 飯田蛇笏 家郷の霧
雲捲けど嶺の初雪まぎれなし 相馬遷子 山国
鶴哭くや新雪須臾にして消えさり 橋閒石 無刻



by 575fudemakase | 2018-11-23 19:18 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

みさご の俳句

みさご の俳句
巣ごもれるみさごの冠毛吹かれをり 小沢 明美
鶚来て雀声断つ磯の稲架 篠田悌二郎
波こえぬ契ありてやみさごの巣 曽良
またもとのところに鶚秋の昼 市村究一郎
秋風にしら波つかむみさご哉 闌更
観潮の帆にみさごとぶ霞かな 飯田蛇笏 霊芝
波戸にまつ鶚長身明易き 堀口星眠 営巣期
鶚水を打つて夕立到りけり 臼田亞浪 定本亜浪句集
藤浪に鶚は得たりいらご崎 服部嵐雪
誤差なかりしや巌上の鶚(みさご)の巣 横山白虹
羽をかへすみさごに秋の入日哉 加舎白雄
湖よぎる鶚隼眼に蔵ふ 黒田杏子 花下草上
濡衣の嗚呼忿怒相鶚(みさご)島 佐藤鬼房
巫女化して鶚(みさご)となりぬ奥の島 佐藤鬼房
冬浪に落ちこむ礁名のみさご 佐藤鬼房
津の母に死が来て影絵なすみさご 佐藤鬼房
鶚の巣見えて河豚釣る岩間かな 河東碧梧桐
関関(くわんくわん)鳴くみさご男は口あけて 金子兜太
海の門のしぐるる岩に鶚かな 水原秋櫻子 葛飾
以上

by 575fudemakase | 2018-11-19 12:43 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

鷹の俳句 あれこれ

鷹の俳句 あれこれ


鷹の俳句

https://fudemaka57.exblog.jp/26405440/ (←ここをクリック)


鷹その他 の俳句

鵟(のすり) 沢鵟(ちゅうひ) 大鷹 蒼鷹(青鷹)(もろがえり)八角鷹(はちくま) 鶚(みさご) 熊鷹

https://fudemaka57.exblog.jp/28859284/



以上


by 575fudemakase | 2018-11-18 21:24 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

鷹その他 の俳句

鷹その他 の俳句

鵟(のすり) 沢鵟(ちゅうひ) 大鷹 蒼鷹(青鷹)(もろがえり)八角鷹(はちくま) 鶚(みさご) 熊鷹

鷹その他

あの丘に熊鷹が居て新緑なり 福富健男
かくまでに人をへだてて蒼鷹 宇多喜代子
またもとのところに鶚秋の昼 市村究一郎
むらさきになりゆく二羽の青鷹 渚男
わが墓所は村一望や青鷹 茂木喜子
一点のやがて大鷹あらはるる 伊藤伊那男
羽をかへすみさごに秋の入日哉 加舎白雄
雲を出て青鷹北に狩の場 飯田蛇笏
海へ出て空のまぶしき青鷹 澄雄
葛城の山を旋回青鷹 藤本安騎生
鴨たむろして大鷹の去るを待つ 富田潮児
観潮の帆にみさごとぶ霞かな 飯田蛇笏 霊芝
巌頭のうしろ巌頭青鷹 須佐薫子
熊鷹の巣作りはじまる雪の山 阿部みどり女
湖よぎる鶚隼眼に蔵ふ 黒田杏子 花下草上
誤差なかりしや巌上の鶚(みさご)の巣 横山白虹
高空に水あるごとし青鷹 小澤克己
秋風にしら波つかむみさごかな 闌更
駿河てふ湾を出でざる青鷹 宮島冨司子
初富士や樹海の雲に青鷹 飯田蛇笏
青鷹やきりりと嶺の明けきりし 小山徳夫
青鷹解剖学者さぶしめり 宮坂静生 山開
千仭の谷逆落し青鷹 寺岡ひろし
巣ごもれるみさごの冠毛吹かれをり 小沢 明美
蒼鷹を舞はす富良野の大夏野 中嶋美貴子
大鷹が神学校の森に来し 高木良多
大鷹のぴたりと宙に止まれり 中村苑子
大鷹の隻眼落つる雪解谷 永方裕子
大鷹の舞鮮らしき山開き 海野ふさ子
大鷹の翔つ暾のしづく雪しづく 神蔵 器
大鷹は羽ばたきて年改まる 有働 亨
大鷹や黙して夕日見てをりぬ 津々楽朋子
大鷹を吹き降ろしけり賤ケ岳 山本良明
鷹匠は聞く大鷹の告白を 対馬康子 吾亦紅
天空は生者に深し青鷹 宇多喜代子
妬心てふ理由なきもの青鷹 櫂未知子
藤浪に鶚は得たりいらご崎 服部嵐雪
波こえぬ契ありてやみさごの巣 曽良
波越えぬ契ありてやみさごの巣 曾良「奥の細道」
波戸にまつ鶚長身明易き 堀口星眠 営巣期
発心のいまだに高し青鷹 小澤克己
飛ぶといふ攫ふかたちに青鷹 正木ゆう子 悠
風去りし空を高舞ふ青鷹 工藤雄一
焚火すや雪の樹につく青鷹 飯田蛇笏 山廬集
朴の木に低くとまりぬ青鷹 原 石鼎
夕映えのアンコールワット青鷹舞ふ 野村ぎはく
猊鼻渓上る真上を蒼鷹 須賀遊子 『保津川』
翔つときの精気が掠む青鷹 能村登四郎
鶚水を打つて夕立到りけり 臼田亜浪 旅人
鶚来て雀声断つ磯の稲架 篠田悌二郎

鷹その他 補遺

なにか獲て裏富士めざす青鷹 飯田蛇笏 家郷の霧
一片の抜羽拾へばもろがへり 阿波野青畝
雲を出て青鷹北に狩の場 飯田蛇笏 山響集
海の門のしぐるる岩に鶚かな 水原秋櫻子 葛飾
海へ出て空のまぶしき青鷹 森澄雄
観潮の帆にみさごとぶ霞かな 飯田蛇笏 霊芝
関関(くわんくわん)鳴くみさご男は口あけて 金子兜太
春暁の谷ふかくゆく青鷹 飯田龍太
初富士や樹海の雲に青鷹 飯田蛇笏 心像
小鳥網にらみよぎるは青鷹 阿波野青畝
神杉に一瞥もなし青鷹 能村登四郎
身ぬちより蒼鷹翔けりゆく思ひ 山口誓子
青鷹彌勒の鼻を高みけり 岡井省二 猩々
大鷹のあかつき鳴けば蚊帳すずし 水原秋櫻子 重陽
大鷹の鳴くにめざめて梅雨ちかし 水原秋櫻子 重陽
津の母に死が来て影絵なすみさご 佐藤鬼房
鶴御岳指す青鷹の羽はやり 能村登四郎
冬浪に落ちこむ礁名のみさご 佐藤鬼房
濡衣の嗚呼忿怒相鶚(みさご)島 佐藤鬼房
八月の吉野に飛ぶや青鷹 森澄雄
富士を背の越前岳に蒼鷹 松崎鉄之介
風切つて寒流に添ふ青鷹 能村登四郎
焚火すや雪の樹につく青鷹 飯田蛇笏 山廬集
朴の木に低くとまりぬ青鷹 原石鼎 花影
巫女化して鶚(みさご)となりぬ奥の島 佐藤鬼房
翔つときの精気が掠む青鷹 能村登四郎
翔り来し青鷹に臨まれてをり 岡井省二 鯛の鯛
鶚の巣見えて河豚釣る岩間かな 河東碧梧桐
鶚水を打つて夕立到りけり 臼田亜浪 旅人 抄

鷹その他 続補遺

藤浪に*みさごは得たりいらご崎 嵐雪
波こさぬちぎりありてや*みさごの巣 曽良
磯山やさくらのかげのみさご鮓 加藤曉台
秋風にしら波つかむみさご哉 高桑闌更

以上


by 575fudemakase | 2018-11-18 21:20 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

袴着 の俳句

袴着 の俳句
袴着や吾もうからの一長者 高濱虚子
梓弓末の末子の袴着や 福田井村
袴着や蒲の冠者のをさな顔 瀾水
袴着や子福長者と吾も祝がれ 小原菁々子
袴着や將種嬉しき廣額 村上鬼城
袴着や酒になる間の座の締り 井上井月
袴着や一坐に直る惣領子 袴着 正岡子規
袴着を見上げて母の若かりき 山本薊花
袴着や吾もうからの一長者 高浜虚子
袴著や八幡宮の氏子だち 袴着 正岡子規
鳩も目を丸くしてみぬ袴着を 高澤良一 寒暑
隣席の袴着袴こそつかす 高澤良一 ぱらりとせ
袴着や銀杏吹散る男坂 内藤鳴雪
袴着や老の一子の杖柱 村上鬼城
磯の子に戻る袴着除かれて 平畑静塔
袴着も戎の宮の顔なじみ 平畑静塔
袴着や橘にほふ紋どころ 水原秋櫻子 蘆雁
袴着や豆ひろふ鳩いさみ足 阿波野青畝
袴着は娘の子にもはかまかな 其角 続虚栗
袴着や千とせの坂を碁盤にて 旨原 反古ふすま
袴着や子の草履とる親ごゝろ 小西来山
袴着は娘の子にもはかまかな 基角
袴着や殊更初瀬の御告子 三宅嘯山
以上

by 575fudemakase | 2018-11-18 00:35 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

酉の市あれこれ の俳句

酉の市あれこれ の俳句


酉の市 お酉さま 酉の町詣 熊手市 おかめ市

https://fudemaka57.exblog.jp/28778612/


一の酉

https://fudemaka57.exblog.jp/28778623/


二の酉

https://fudemaka57.exblog.jp/28778628/


三の酉

https://fudemaka57.exblog.jp/28778636/



以上


by 575fudemakase | 2018-11-02 17:25 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

三の酉 の俳句

三の酉 の俳句

三の酉

うなぎやのせまき梯子の三の酉 車谷 弘
たか~とあはれは三の酉の月 久保田万太郎
たかぐとあはれは三の酉の月 久保田万太郎
たかだかとあはれは三の酉の月 久保田万太郎
たけくらべありしくらがり三の酉 吉田渭城
ドラマの恋遂げて安堵や三の酉 長谷川かな女 花寂び
ぱらぱらと手締めありけり三の酉(横須賀諏訪神社) 高澤良一 石鏡
一と二はしぐれて風の三の酉 百合山羽公
雨脚を数へてゐたり三の酉 吉田鴻司
横降りの雨の手締や三の酉 金原登志子
河岸の子の赤き長靴三の酉 黒田杏子
海岸に大廻りしぬ三の酉 長谷川かな女 雨 月
客足のこれからこれから三の酉 高澤良一 燕音
月低くかかりて三の酉がある 久保太一
荒縄のとぐろの冷ゆる三の酉 鍵和田[ゆう]子 飛鳥
高張りの風に揉まれて三の酉 鷹羽狩行
高張をもみ消す霧や三の酉 村上鬼城
鯖味噌煮秀二うとみき三の酉 矢島房利
三の酉しばらく風の落ちにけり 久保田万太郎 草の丈
三の酉すぎしと燗を熱めにし 鈴木真砂女 夕螢
三の酉すぎたここら軒々の雪虫 梅林句屑 喜谷六花
三の酉つぶるゝ雨となりにけり 久保田万太郎 草の丈
三の酉にはそれなりの福のつく 後藤比奈夫 めんない千鳥
三の酉の夜靄に溶けし水明の日 長谷川かな女 花 季
三の酉をいふ火事をいふ女かな 松根東洋城
三の酉居酒屋へ寄るあてありぬ 小原紫光 『めくら縞』
三の酉舌に冷たき鮨の貝 野沢節子
三の酉都電残りて乾らぶ街 杉本寛
三の酉母の縫糸買ひに出て 古賀まり子
三の酉葉落ちつくせし宮うしろ 金尾梅の門 古志の歌
三の酉来てはさつさと帰るなり 石田郷子
山茶花や昨日と知りし三の酉 永井龍男
手の平に納まる熊手三の酉 福田暁子
終電に間ある雑閙三の酉 石塚友二 方寸虚実
小屋組の三、四軒ほど三の酉 高澤良一 石鏡
小火騒ぎありしが雨の三の酉 能村登四郎 天上華
新宿は朝より雨の三の酉 石川桂郎 高蘆
世の中も淋しくなりぬ三の酉 正岡子
浅草や友散りじりに三の酉 鈴木としお
打ち連れて闇あたたかき三の酉 橋本 榮治
大鉄瓶滾ちて更けぬ三の酉 橋本榮治 麦生
二階よりたま~落ちて三の酉 久保田万太郎 草の丈
賑はしき匂ひの中の三の酉 山田みづえ
病む夫をひとりにしたる三の酉 江口綾子
夫婦して天気よければ三の酉 高澤良一 燕音
父の掌のあたたかかりし三の酉 渡邊千枝子
風下の提灯わなわな三の酉 鷲田 環
篝火の場所を変へたる三の酉 川井玉枝

三の酉 補遺

いのいちに火の星出づる三の酉 上田五千石 琥珀
一と二はしぐれて風の三の酉 百合山羽公 樂土以後
遠き日の火事ばなし明日三の酉 能村登四郎
下宿屋のお豊をつれて三の酉 山口青邨
串焼きの葱の熱さよ三の酉 鷹羽狩行
高張りの風に揉まれて三の酉 鷹羽狩行
三の酉すぎしと燗を熱めにし 鈴木真砂女
三の酉なきこの冬の乾きをり 能村登四郎
三の酉なき月末の街景色 能村登四郎
三の酉にはそれなりの福のつく 後藤比奈夫
三の酉らしき賑はひ熊手市 清崎敏郎
三の酉薯つらぬきし笹からび 能村登四郎
三の酉赤い実のなる町に来て 星野麥丘人 2002年
三の酉龍岡晋もすでに亡し 安住敦
残り福掻き集めんか三の酉 山口青邨
手みやげの芋やうかんも三の酉 百合山羽公 樂土以後
終電に間ある雑閙三の酉 石塚友二 方寸虚実
小火騒ぎありしが雨の三の酉 能村登四郎
新宿は朝より雨の三の酉 石川桂郎 高蘆
世の中も淋しくなりぬ三の酉 正岡子規 酉の市
賑はしき匂ひの中の三の酉 山田みづえ 木語

以上

by 575fudemakase | 2018-11-02 17:20 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

二の酉 の俳句

二の酉 の俳句

二の酉

くもり来て二の酉の夜のあたゝかに 久保田万太郎
一の酉二の酉までは幼な妻 攝津幸彦 未刊句集
雨の二の酉坐り込みたる深か煙草 鍵和田[ゆう]子 未来図
泣寝して子に二の酉の過ぎにけり 古舘曹人 樹下石上
月ありて二の酉の空暮れて行く 高浜年尾
畳の縁踏んで二の酉かと思ふ 遠山 陽子
二の酉に寄らずに乗りし電車かな 松尾隆信
二の酉のとつとと昏れてきし人出 兜木総一
二の酉の雨の中なる金魚かな 岸本尚毅 舜
二の酉の勲章祝う手をしめて 長谷川かな女
二の酉の勲章祝ふ手をしめて 長谷川かな女
二の酉の灯を掻き立てり枯木風 高澤良一 燕音
二の酉の裸灯滾る大手締 小野恵美子
二の酉へくらがりいそぐ小百姓 杉山 岳陽
二の酉へ廓ぞめきにうちまじり 福田蓼汀 山火
二の酉へ患者の屋台路地急ぐ 古賀まり子 洗 禮
二の酉もとんと忘れて夜に入りし 星野立子
二の酉やいよいよ枯るる雑司ケ谷 石田 波郷
二の酉やもてあましゐる雨支度 水原秋桜子
二の酉や淡島堂に人栖む灯 角川照子
二の酉や吊スカートのすべてに触れ 田川飛旅子 『薄荷』
二の酉や夜のニコライの空明き 黒田櫻の園
二の酉や夜浅き霧にむせながら 臼田亜浪 旅人
二の酉や恋の火種をもみ消して 大森三保子
二の酉をはずれて点り飛不動 松田ひろむ
二の酉を夜空にそれと乗る電車 長谷川かな女 牡 丹
半玉が今年の二の酉をすましけり 瀧井孝作

二の酉 補遺

泣寝して子に二の酉の過ぎにけり 古舘曹人 樹下石上
君も亦二の酉もどり鯛茶漬 能村登四郎
二の酉の験をかつぎし小盃 雨滴集 星野麥丘人
二の酉の焦げあたらしく火吹竹 鷹羽狩行
二の酉の落葉月夜となりにけり 草間時彦
二の酉へ廓ぞめきにうちまじり 福田蓼汀 山火
二の酉もとんと忘れて夜に入りし 星野立子
二の酉やいよいよ枯るる雑司ケ谷 石田波郷
二の酉や枯木襖のむらさきに 石田波郷
二の酉や夜浅き霧にむせながら 臼田亜浪 旅人 抄

以上

by 575fudemakase | 2018-11-02 17:16 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)


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by 575fudemakase

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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
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全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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