カテゴリ:冬の季語( 1234 )

冷たし

冷たし

例句を挙げる。

お水取底冷え頬に肩に背に 高澤良一 寒暑
なつかしき京の底冷え覚えつゝ 高浜虚子
ゐながらに底冷えの夜の白み来ぬ 上村占魚 球磨
ノートルダム妖しく聖く底冷えたり 林翔 和紙
下宿にも京の底冷にも馴れて 小方比呂志
喪の家を出て底冷の闇なりし 似内慶子
土芳忌や伊賀の底冷えかこちつゝ 鈴鹿野風呂 浜木綿
坑の奥より底冷え軌条音をはこぶ 楸邨
夏やせて籬によれば底冷えす 廣江八重櫻
大樽に京の底冷えみつしりと 大木あまり 火球
山中に底冷えの湖一つ置く 松村蒼石 雪
底冷えが卓の四脚を匍ひあがる 風生
底冷えて妻の胸にも波郷亡し 細川加賀
底冷えに水音のしてゐたるかな 猿山木魂
底冷えに遇ひたる鴨の真顔かな 高澤良一 寒暑
底冷えのこの朝夕を栖まれしか 長谷川素逝 暦日
底冷えの一駅間を線路夫乗る 右城暮石 声と声
底冷えの京に浅酌西行忌 小坂順子
底冷えの夕暮蟹を売り残し 中村里子
底冷えの布団の前の歎異抄 平井照敏 天上大風
底冷えの底に母病むかなしさよ 井戸昌子
底冷えの湖に沈める神話の斧 有馬ひろこ
底冷えの炭の匂ひを吸ひにけり 中田剛 珠樹以後
底冷えの胸突きあぐる鴉鳴 松村蒼石 雪
底冷えは敗者の冷えか北の庄 能村登四郎 菊塵
底冷えや一夜のうちに銀世界 北川 晃
底冷えや伊那のはたごの塩肴 心猿
底冷えや堂守婆は土産売 牧野寥々
底冷えや幼児別れに仰ぐのみ 香西照雄 対話
底冷にたへて僻地の教師我 田中静竜
底冷に僧一人立つ京の橋 賢風
底冷のおとどのとのゐどころかな 橋本 榮治
底冷の塑像見る我も一作家 下村槐太 天涯
底冷の夜々の洛北月美し 岸風三楼 往来
底冷の手焙小さし京の宿 橋本 道子
底冷の来し手賀沼にさやうなら 山本歩禅
底冷の洛中にわが生家残る 村山古郷
底冷の浅間の裾の湯屋ひらく 矢島渚男 船のやうに
底冷の聖堂祈りながき人 丸山よしたか
底冷の頭痛なやめり婦のごとく 下村槐太 天涯
底冷を墓の蕪村とともにせり 茂里正治
未熟児室出て底冷えの日とおもふ 辻美奈子
杉戸絵に京の底冷え極まりぬ 高澤良一 燕音
枝打ちの音谺して底冷えす 柴田白葉女 花寂び 以後
比叡暮るるより底冷のはじまりぬ 岸風三樓
水の自影歴々そこから底冷えが 香西照雄 対話
満月を貫く底冷えの一朶雲 原裕 葦牙
父に匿れて泳ぐ流れの底冷たし 津田清子 礼 拝
眠りても底冷に置く耳ふたつ 橋本榮治
芥菜や京は底冷えなほ残り 小沢游湖
襖絵を拝し底冷え畏みし 古沢太穂
谿の夜の底冷えに住む灯の窓なり 素逝
足の裏一万フイートの底冷えす 田中愛子
軒氷柱よべの底冷えありのまゝ 高澤良一 寒暑
銀座底冷え外資会社にストの旗 北野民夫
うらむ気は更にあらずよ冷たき手 高浜虚子
かの瞳冷たきまゝに美しく 下村福
しもふさの夕日冷たき大根引 落合伊津夫
ずつしりと冷たき晴着狂女死す 八木三日女 紅 茸
つなぎたる子の手冷たし包みやる 稲畑汀子
なほ焦土蹠冷たく橋を越ゆ 林田紀音夫
まんさくの咲きて冷たさ幹にあり 太田土男
もの学ぶ冷たき頭つめたき手 青畝
アート紙は水の冷たさ婚のはがき 後藤綾子
エレベーターとまり冷たき扉が開く 越央子
クロッカスの花に冷たき風のあり 中川 民子
ラストダンスの壁は冷たい方がよい 高橋比呂子
レモンからレモンという名剥脱し冷たき水で洗いいるかな 大滝和子
ヴァンゴッホ冷たき耳を截りにけり 相生垣瓜人 明治草抄
一日終へ冷たき鍵を手にしたる 五十嵐哲也
体重計冷たい朝を並んでいる 住宅顕信 未完成
体重計冷たし痩するのみの身に 相馬遷子 山河
働いて耳を冷たく戻りけり 西嶋あさ子
冷たいなあ先生死んでしまふのかよ 小松崎爽青
冷たい雨だ 鷺 瞑目の首寄せ合い 伊丹三樹彦 樹冠
冷たき手とりてその後のこと聞かず 後藤綾子
冷たき石女負はさるひざまづき 羽部洞然
冷たき重き夫の頭蓋を支へたりいのちの熄みし重き頭蓋を 生方たつえ
冷たくてささやくこゑす白磁光 石原八束 空の渚
冷たくて倖せうすき川の相 細谷源二
冷たくて鼻さき見ゆるけものみち 山上樹実雄
冷たさのちらとあり毛皮こころよき 右城暮石
冷たさの蒲団に死にもせざりけり 村上鬼城
冷たさをもて滑らかに酢牡蠣かな 松根東洋城
冷たしや出土磁片の息ぐもり 樟蹊子
別るるに手の冷たきを言ひ合へり 茂里正治
十本の冷たき指の笛を吹く 射場 秀太郎
卓上に手を置くさへも冷たくて 高浜虚子
印鑑を冷たき紙に捺しにけり 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
可愛さう頬ざらざらで冷たさう 京極杞陽 くくたち上巻
壁かげの雛は常世に冷たうて 臼田亞浪 定本亜浪句集
壁も戸も暮れて冷たき一日かな 岩田由美
夕小径冷たくなりぬ仏の域 和田悟朗 法隆寺伝承
大きくて冷たき靴を揃へけり 栗島 弘
寒卵互ひに触れて冷たきもの 山口波津女 良人
山の日に帰依して眉の冷たくて 岡井省二
帽の端清瀬の星は冷たくて 石田あき子 見舞籠
年とつて冷たき土堤に遊びけり 耕衣
弟半泣き ネムって冷たい木だな、おい 坪内稔典
循環線の各各の鼻の冷たき不仕合せ 橋本夢道 無礼なる妻
悄愴は音とならずも冷たき手 和田悟朗 法隆寺伝承
手が顔を撫づれば鼻の冷たさよ 高浜虚子
抱きし母冷たくなつてしまひたる 石井とし夫
星墜ちてくる気配冷たき胸を抱く 北島輝郎
昼月に切つて冷たき爪拾ふ 嶋田麻紀
晩婚のカラー冷たく祓受く 北野民夫
暖房にゐる幼な児の冷たき手 右城暮石 上下
月が冷たい音落とした 住宅顕信 未完成
月のひかり冷たき地上夜の底いまだ己れの言葉に会わず 今井恵子
朝々の子の手冷たく握りけり 松村蒼石 寒鶯抄
木の椅子の冷たく神のこゑを待つ 細川加賀 生身魂
杉の葉の雨が冷たし一里塚 中拓夫 愛鷹
来て今し冷たかりける蝿の肢 三橋敏雄 長濤
枯れにおい低く冷たく葡萄棚 対馬康子 吾亦紅
枯蓮に石舫の影は冷たき 臼田亜浪 旅人
柄杓の月冷たく口をゆすぐ 住宅顕信 未完成
母病めば牡蠣に冷たき海の香す 野澤節子
水よりも風の冷たき芹を摘む 岡田 和子
水よりも風の冷たし根白草 角納金城
水仙や冷たかりし名の紅晶女 渡邊水巴 富士
水汲みが去んで冷たや夕山吹 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
海苔拾ひとてもたまらぬ冷たさに 高澤良一 素抱
点滴の細りし指の冷たさよ 小野 茂川
犬がゆく冷たい影が追つてゆく 登良夫
犬死して冷たき鎖解かれたり 羽部洞然
生ま牡蠣に酢の冷たさの加はれる 右城暮石 上下
病魔身にひそむ冷たき足重ね 阿部みどり女
白無垢の絹の冷たさ胴を締む 品川鈴子
相ふれし手の冷たさを夫のいふ 近本 雪枝
眼のための冷たき薬口に服む 相生垣瓜人 微茫集
石廊がつゞき冷たさ身をつゝむ 中島斌男
稽古場の舞台冷たく光りをり 大野彰子
絵襖の引手冷たし化粧部屋 鳥居美智子
脈をはかる手が冷たい明日を思う 住宅顕信 未完成
腕白のつのる冷たき手を温め 大岳水一路
膝に重く冷たし昭和史写真集 池田澄子
誰か咳き冷たく重く動く機械 榎本冬一郎 眼光
誰も皆靴冷たくて始発駅 櫂未知子 貴族
足の裏冷たく拭いて掃き納む 五所平之助
身をややに冷たきに置き書き易し 野澤節子 黄 炎
鈴の冷たさ小さい足裏の冷たさ猫 金子皆子
隅々に寒さ冷たさ重なれる 右城暮石 声と声
雪よりも雨は冷たく顔に来る 嶋田一歩
青空に並んで冷たい墓となる石 住宅顕信 未完成
青竜の冷たきまでに眠りおり 和田悟朗 法隆寺伝承
音もなく白く冷たく雪降る闇 中村苑子
鴨の脚冷たかりける歳暮かな 岡本松浜
鶯や畳冷たき着替への間 八木三日女 紅 茸
鼻冷たく山の児ひとり置かれがち 加藤寛子
龍の玉冷たい額持つ男 大竹広樹


以上
by 575fudemakase | 2014-02-07 07:31 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

瓜人忌

瓜人忌

例句を挙げる。

瓜人忌の梅諒闇の梅とあり 百合山羽公
初音して瓜人先生の忌なりけり 石川魚子
瓜人忌の太白まこと大粒に 神谷久枝
瓜人忌の恋猫にして憚らず 堀井爪紅


以下は相生垣瓜人の詠んだ 忌日の句。

食思をも掻きたつべきか獺祭忌 相生垣瓜人
紫陽花のやうやく濃ゆし光琳忌 相生垣瓜人
空車現れざりし鴎外忌 相生垣瓜人
異説には果報者ちふ利休の忌 相生垣瓜人 明治草抄
畏みて茶を飲む法や利休の忌 相生垣瓜人 明治草抄
牡丹の荒れまく惜しき業平忌 相生垣瓜人
水引の縺るる程に鏡花の忌 相生垣瓜人 明治草抄
期しゐたる狐日和や鏡花の忌 相生垣瓜人 明治草抄
時雨忌に忠なる雨か降り出でし 相生垣瓜人
強情の千の利休の忌なりけり 相生垣瓜人 明治草抄
孝にして友ならざりし一茶の忌 相生垣瓜人
大男にてもありける利休の忌 相生垣瓜人
四図の墨豊かなり鉄斎忌 相生垣瓜人
利休忌や茶の本の手に軽うして 相生垣瓜人
利休忌や前衛諸道蔓延りて 相生垣瓜人 明治草抄
健啖の吾ならなくに獺祭忌 相生垣人
その茶気の豊かなりけむ利休の忌 相生垣瓜人


以上
by 575fudemakase | 2014-02-07 07:28 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

厳寒

厳寒

例句を挙げる。

いきものに匂ひあり極寒の白湯 和田耕三郎
しなやかに極寒の子の胴ねむる 飴山實 少長集
ともしびは母大屋根は父極寒裡 米山源雄
なさざれば極寒の岩さけることも 野見山朱鳥
みいくさは酷寒の野をおほひ征く 長谷川素逝 砲車
われ起きてはじまるけふの寒きびし 山口波津女 良人
丹田に満つ厳寒の日の光り 川端茅舎
二兎を追ふほかなし酷寒の水を飲み 有馬朗人 母国
剃刀で黒子傷つけ酷寒へ 田川飛旅子 『植樹祭』
千人針加ふ一絲も極寒裡 岸風三樓
厳冬が来る人の瞳を澄ますべく 能村登四郎
厳冬に加はる胴の黒き幹 村越化石 山國抄
厳冬のみそぎはらひの不動尊 斎藤 栄峰
厳冬の一燈洩らす翁堂 近藤一鴻
厳冬の僧餉をとりて歯をみせず 飯田蛇笏 春蘭
厳冬の白きをとどけ洗濯屋 能村登四郎
厳冬の茶屋に響くししおどし 片平奈美
厳冬の静寂父のような山 楠本義雄
厳冬や深き轍に藁を敷き 大岳水一路
厳冬や葉あれど樫は幹にて生く 林翔 和紙
厳冬をこゆ豆の芽のあえかかな 松村蒼石 春霰
厳寒に肩をゆすりて加はりぬ 村越化石 山國抄
厳寒のまくらがりより父母を訪ふ 細川加賀
厳寒の何に化さんと酸素吸ふ 野澤節子
厳寒の命惜めとのたまひし 山口水士英
厳寒の多少のゆるび夜の膏雨 飯田蛇笏 椿花集
厳寒の日は山の上に昇りけり 阿部みどり女
厳寒の目かくしされしごときひと日 岸田稚魚 筍流し
厳寒の網走へ発つ死装束 斎藤玄
厳寒の行滝に燭揺れ止まず 小松世史子
厳寒やあくまで蒼き八ッ手の葉 大橋櫻坡子 雨月
厳寒や一と日の手順あやまたず 中村汀女
厳寒や事と戦ふ身の力 池内たけし
厳寒や夜の間に萎えし草の花 杉田久女
厳寒や尾を凍らせて馬車の馬 石塚友二 光塵
厳寒や滝見の椅子の厚ぼこり 五十嵐播水 播水句集
古寺を訪いし日のわが伏所厳寒よ 和田悟朗 法隆寺伝承
句もなくて堪へし酷寒三日ほど 相馬遷子 山国
太陽二つ三つにも見えて厳寒(マローズ)くる 小田 保
妻の瞳のかまど火明り寒きびし 柏燹
孤児の瞳に吸殻せまる地は極寒 原田種茅 径
宣撫班酷寒の野をとらつく駆り 長谷川素逝 砲車
寒きびし一刀彫のごとくなり 鈴木青園
寒きびし學生駅へ群れよぎり 及川貞 夕焼
寒きびし悠範義道居士天へ 飯田蛇笏 春蘭
寒きびし気を張りつめて参籠す 島村茂雄
寒きびし海の匂ひに街暮るる 河野南畦 湖の森
寒きびし醪湧くこと遅れ勝ち 中井余花朗
寒屋の極寒の居間椿挿す 百合山羽公 寒雁
川烏の喧嘩いつ果つ厳寒し 原石鼎
帰国して極寒といふ枷のあり 児島倫子
忙にやゝ酷寒のまぎるゝか 相馬遷子 山国
日脚伸びつゝ酷寒の大地あり 高木晴子 花 季
書に溺れ極寒の些事かへりみず 飯田蛇笏 椿花集
木食す僧厳冬をたのしめり 飯田蛇笏 春蘭
村を捨てこの酷寒をどこへゆきし 長谷川素逝 砲車
枯櫟原厳冬の旭を真赤透く 森 澄雄
染工場極寒の藍流すかな 大野林火
栗駒の厳寒に句碑向ふなる 阿部みどり女
椿咲く極寒の朝ぐいぐいと悔い悔いとのむ飲めば傷しも 福島泰樹
極寒のこくんと一つ醤油の音 高澤良一 宿好
極寒のはがねの如き顔の皺 滝沢伊代次
極寒のものの中なる小鳥の目 青柳志解樹
極寒のゆたかにあをき潮かな 加藤覚範
極寒のオリオン誰の首枷ぞ 上田五千石 田園
極寒の出口をさがす雑木山 福田甲子雄
極寒の塵もとゞめず岩ふすま 飯田蛇笏
極寒の天晴れて咲く柊かな 飯田蛇笏 椿花集
極寒の星より人の墜ちにけり 角川春樹
極寒の根をもてるもの耐へにけり 松村蒼石 雪
極寒の滝音ひびく土不踏 鷲谷七菜子 雨 月
極寒の石垣に雲真平ら 飯田龍太
極寒の竹伐つて鉈ひらひらす 栗原憲司
極寒の繭あつかふに立つ埃 木村蕪城 寒泉
極寒の胴にまきつく妻子の手 飴山實 『おりいぶ』
極寒の駱駝に風の殺到す 原けんじ
極寒の鳥ちりぢりの行方かな 上田操
極寒やこめかみで食ふ蛸の足 吉田紫乃
極寒や寝るほかなくて寝鎮まる 西東三鬼
極寒を四十の父生還す 宇多喜代子(1935-)
極寒期うまの合ひたる鮫とウクレレ 栗林千津
極寒期悪書を読みて耐へにけり 中村正幸
民うゑぬ酷寒は野をおほひけり 長谷川素逝 砲車
泰山木厳冬花は無かりけり 渡邊水巴 富士
涸れ滝へ人を誘ふ極寒裡 飯田蛇笏 椿花集
淵へ淵へと極寒の眼かな 飯田龍太
漁船出づ酷寒の湖おしひらき 鷲谷七菜子 雨 月
父逝けり厳冬の母自愛せよ 大岳水一路
現身の寒極りし笑ひ声 岡本眸
聖堂の灯や極寒の坂照らす 岸風三樓
芭蕉碑をなでてぬかづく極寒裡 飯田蛇笏 椿花集
苔はえて極寒におはす弥陀如来 飯田蛇笏 山廬集
落暉燃えて厳冬の海ほてりけり 渡邊水巴 富士
身をすてて聳つ極寒の駒ケ岳 福田甲子雄
身を捨てて聳つ極寒の駒ケ岳 福田甲子雄
酷寒が戦禍のすぎし焼けあとに 長谷川素逝 砲車
酷寒とうゑとのかたきあはれまず 長谷川素逝 砲車
酷寒とうゑとの貌があつまり聞く 長谷川素逝 砲車
酷寒にわれの遺され熱き飯 寺田京子
酷寒に剌されし痛み夜も消えず 相馬遷子 山河
酷寒に打たれて覺めぬ梅の性(しょう) 高澤良一 宿好
酷寒に死して吹雪に葬らる 相馬遷子 雪嶺
酷寒のかすかなひかり針の山 長田等
酷寒のたうべる草もなき土民 長谷川素逝 砲車
酷寒のにはとり紙を喰ひにけり 成田千空 地霊
酷寒の十時郵便受見て来 下村槐太 天涯
酷寒の月を刃と見て眠る 深谷雄大
酷寒の月痺れゐる眼蓋かな 石塚友二 光塵
酷寒の海抜千五百サイ口立つ 大島民郎
酷寒の白日照るや雪の嶺 相馬遷子 山河
酷寒の街底月に送られ来 石塚友二 方寸虚実
酷寒の迅脚の牛怖しや 成田千空 地霊
酷寒の野をゆく軍旗縦隊つづき 長谷川素逝 砲車
酷寒の闇に沈みし盆地町 梁川 たけし
酷寒はかたきを土匪となし果てぬ 長谷川素逝 砲車
酷寒はけものの如く思考なく 比江島嵐峰
酷寒は家なきものらにも来たる 長谷川素逝 砲車
酷寒やびりりびりりと鶏ぶつかる 椎名弘郎
酷寒や日毎小さくなる妻に 相馬遷子 山河
酷寒や焦眉に迫る子の受験 相馬遷子 山国
酷寒を来し目鼻して見舞妻 石田波郷
酷寒鴨の臓腑花の如し霜の上に捨つる 安斎櫻[カイ]子
雪嶺へ酷寒満ちて澄みにけり 相馬遷子 山国



以上
by 575fudemakase | 2014-02-06 07:05 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

句仏忌

句仏忌

例句を挙げる。

句仏忌や酒のさかなの柿のたね 高島筍雄
句仏忌を修せしあとの花の句座 森 妙子
わが庵に古りし一軸句仏の忌 大橋敦子
句仏忌の厨に積みし葱の山 角田
句仏忌に同宗他宗へだてなし 竹中碧水史

以下は大谷句仏の詠んだ 忌日の句。

覚如忌やことに尊き口傳抄 大谷句佛
糸瓜忌や紫苑の雨の冷やかに 大谷句佛 我は我
明慧忌や紅葉の枯れ葉踏み詣づ 大谷句佛
御遠忌は昨日にすみぬ春の雨 大谷句佛 我は我
四明忌や旅に不参の我ぞうし 大谷句仏
なつかしき鐘の蓮如忌曇りかな 大谷句佛 我は我

以上
by 575fudemakase | 2014-02-06 06:49 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

初午

初午

初午 一の午 二の午 の例句を挙げる。

かり銭や去年の初午にまし駄賃 井原西鶴
ささやかな初午幟雪にさす 阿部みどり女
三輪の田に初午の風吹きにけり 柑子句集 籾山柑子
亡き祖母に買ふ初午の酒少し 古賀まり子 緑の野
初午に無官の狐鳴にけり 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
初午に狐の剃りし頭哉 松尾芭蕉
初午に鶯春亭の行燈かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
初午の世話人の茶は神酒のこと 河野静雲 閻魔
初午の佐助稲荷に婢と詣る 阿部みどり女 笹鳴
初午の凶のみくじを引き直す 山田節子
初午の土産の絵馬の二三枚 後藤夜半
初午の地口行灯並びたり 高浜年尾
初午の堂にあぎとふ湖の鯉 新井英子
初午の大鼓ちきちきこんちきち 麻生春雷
初午の太き雨粒火山灰の粒 白澤良子
初午の家運傾かざりし日よ 成瀬桜桃子 風色
初午の山がかりなる祠あり 高木晴子 花 季
初午の幕をくぐつて犬現わる 田川飛旅子 花文字
初午の幟を立てしばかりにて 細川加賀 生身魂
初午の幡野火止めのところまで 藤田あけ烏 赤松
初午の招き文ありはん居より 星野立子
初午の朱の塗りたての稲荷駅 辻田克巳
初午の村にかぶさり聖岳 原田喬
初午の社にせまる野梅哉 妻木 松瀬青々
初午の祝詞あがつて居たりけり 河野静雲 閻魔
初午の神の雪道あけありし 福井 みわ
初午の祠ともりぬ雨の中 龍之介
初午の笛大鼓パン焦がしたり 石川桂郎
初午の赤飯たべに来たられよ 河野静雲 閻魔
初午の遥かに寒き雲ばかり 百合山羽公 故園
初午の都をさしてきつねかな 立花北枝
初午の野のうすぐもり幼妻 原田喬
初午の雨や豆腐を焦しける 中村風信子
初午へ昼餉やすみの選炭婦 安部伏荷
初午やPTAの襷掛け 田中啓介
初午やいよいよ猛る枯葎 大峯あきら
初午やしんこ細工がこんと鳴く 鈴木詮子
初午やその家家の袖だゝみ 蕪村 春之部 ■ ある隠士のもとにて
初午やどの道ゆくもぬかるみて 檜紀代
初午やのつぺい汁に小豆飯 小杉余子 余子句選
初午やほこりいただく惣群集 水田正秀
初午やまことしやかに供餉の魚 水原秋桜子
初午やまめにはたらくなまけもの 幸田露伴 竹芝集
初午やものめづらしき山あるき 田中裕明 花間一壺
初午やゆるびし畦を子ら跳びて 金子 潮
初午や下足札ある田楽屋 折口敬子
初午や世話人の来て打つ太鼓 河野静雲 閻魔
初午や人のとだゆる宵の口 高橋淡路女 梶の葉
初午や付け馬しらぬ素俳人 加藤郁乎 江戸桜
初午や信心すてぬ木工頭 喜多都月
初午や古き幟ももののかず 高橋淡路女 梶の葉
初午や吹き抜け露地の稲荷講 村山古郷
初午や和琴を掻きて神遊 後藤夜半 底紅
初午や坂にかかりてみゆる海 久保田万太郎
初午や堅き地主のお赤飯 小澤碧童 碧童句集
初午や大鼓叩かぬ下屋敷 野村喜舟 小石川
初午や天城嶺を雲離れざる 新田祐久
初午や太鼓にまじるをさな笛 橋本冬樹
初午や妻の影ふむ素浪人 沾徳
初午や家風それぞれ三姉妹 太田常子
初午や小さくなりし願ひごと 松岡六花女
初午や小体つくらふ芝居者 野村喜舟
初午や小草に人のぞよぞよと 中村史邦
初午や常のともし火昼狐 言氷 選集「板東太郎」
初午や庭にあれども村社 大谷句佛 我は我
初午や思ひがけなき夜の雪 高橋淡路女 梶の葉
初午や日向に稚魚のあすか山 手塚美佐 昔の香
初午や星出るころの空の色 石嶌岳
初午や朱のなつかしき鯨尺 鷹羽狩行 月歩抄
初午や松風寒き東福寺 蝶夢
初午や林の社野の鳥居 尾崎迷堂 孤輪
初午や柳はみどり小豆飯 也有
初午や梅の蕾の小豆飯 癖三酔句集 岡本癖三酔
初午や海近ければえびさゞえ 林原耒井 蜩
初午や火見櫓の下稲荷 四明句集 中川四明
初午や灯ともしごろの落椿 増田龍雨 龍雨句集
初午や煮つめてうまき焼豆腐 小沢碧童
初午や煮干しが目玉むきだしに 大石雄鬼
初午や燈明ゆらぐ鰈の眼 水原秋櫻子
初午や物種売に日の当る 蕪村
初午や物音ひびく部屋の壁 桂信子 遠い橋
初午や狐つくねしあまり土 炭 太祇 太祇句選後篇
初午や狐のわたる雪の積 滝井孝作 浮寝鳥
初午や畠の梅の散り残り 惟然
初午や痛む処を撫でじつぽ 安斎桜[カイ]子
初午や百姓衆の羽織紐 細川加賀 生身魂
初午や研ぎものに出す花鋏 花尻 万博
初午や神主もする小百姓 鬼城
初午や祠ともりぬ雨の中 芥川龍之介
初午や禰宜と坊主の従弟どし 正岡子規
初午や禰宜に化たる庄屋殿 也有
初午や篝焚き居る藪の中 高浜虚子
初午や肉桂売を覗きもせで 石川桂郎 四温
初午や舟板塀も掛行燈 小澤碧童 碧童句集
初午や茶席開きをこの日とす かよ子
初午や菜畑もある邸内 高橋淡路女 梶の葉
初午や藪に入り得ぬ大太鼓 白岩 三郎
初午や藪の中なる百千鳥 癖三酔句集 岡本癖三酔
初午や蚕どころは繭団子 吉野牛南
初午や豆腐屋二軒隣り合ひ 藤野 力
初午や踏み固まりし藪径 寸七翁
初午や農の奢りのまるめ餅 金子伊昔紅
初午や酔ひ憚らぬ鳶の者 野村喜舟
初午や鍵預りの古袴 西山泊雲 泊雲句集
初午や長靴のまま乗り込みて 小坂優美子
初午や閂はづす乾門 野村喜舟 小石川
初午や陶の蛙も祀らるる 館岡沙緻
初午や雪より祠掘り出して 三宅句生
初午や雪をのせたる四方の屋根 久保田万太郎 草の丈
初午や雪解田に鶏冠黒ずめる 中拓夫 愛鷹
初午や霰小紋のなつかしく 野村喜舟 小石川
初午や風にまたゝく行燈の灯 高橋淡路女 梶の葉
初午や飛びあるく子の狐面 小澤碧童 碧童句集
初午や馬込池上犬殖えて 川端茅舎
初午や高張かけて井戸屋形 比叡 野村泊月
初午や鳥羽四塚の鶏の声 蕪村
壺々焼く初午近し夕烟 宗也 選集「板東太郎」
夜鳥過ぐる空に初午の行燈かな 雑草 長谷川零餘子
帯低く締め初午の客迎ふ 横山房子
焦土の石積みて初午の祠とす 秋櫻子
胃酸過多症初午さまに縁もなく 林原耒井 蜩
芹田あり初午道の向ふ風 高浜虚子
谷の湯の太鼓湧きして初午ぞ 堀口星眠 青葉木菟
雪の初午狐の面を雪ごと買ふ 磯貝碧蹄館 握手
鯛提げて初午詣舟で来る 沼田淑子
はつ午の藪の下みちくらきかな 久保田万太郎 草の丈
はつ午やもの問初る一の橋 炭 太祇 太祇句選後篇
はつ午や煮しめてうまき焼豆腐 久保田万太郎
はつ午や鳥羽四塚の鶏の声 蕪村 五車反古
おのおのの嶺に光や一の午 川村五子
その中に新(さら)の鳥居も一の午 高澤良一 宿好
一の午二の午山が遠ざかり 原田喬
丹沢のすべてが見えて一の午 旗川青陽
午後すでに路は凍れり一の午 相馬遷子 雪嶺
吉野山奥の行燈や一の午 飯田蛇笏 山廬集
地下街に灯る小祠一の午 三谷蘭の秋
境内はまだ皆枯木一の午 高橋淡路女 梶の葉
山襞の小さき祠も一の午 東野悠象
山頂に塔かすみをり一の午 原 裕
昼風呂の燠どつさりと一の午 大峯あきら
湯にとけて砂糖のにほふ一の午 魚目
濤音に太鼓ぽと~一の午 河野静雲 閻魔
火防凧売れて風出づ一の午 大坪景章
灯を集めくらき拝殿一の午 深見けん二
狐嫁入るかと仰ぐ一の午 千原叡子
紅さして夕月はあり一の午 深見けん二
綿菓子の人気は落ちず一の午 佐野まもる
行燈をさへぎる梅や一の午 松本たかし
襟巻に消えたる雪や一の午 春草
見知りたる庭師笛吹く一の午 岩城のり子
誰れ彼れと言はず似し子や一の午 中島月笠 月笠句集
雪掃いて行燈かけたり一の午 龍胆 長谷川かな女
電柱に凭れて婆や一の午 菅原鬨也
風押して押して吹くなり一の午 広瀬直人
風雲のあつまつて来し一の午 本橋仁
飯の中に麦太く煮えぬ一の午 原月舟
高町に宵の口あり一の午 古舘曹人 砂の音
二の午の出店たじろぐ野の疾風 前田鶴子
二の午の風の粗さや納め凧 伊藤いと子
二の午や幟の外に何もなし 今井つる女
二の午や末社乍らも梅柳 小澤碧童 碧童句集
二の午をまつり箒をつくりをり 西本一都 景色
妻など知らず二の午の酒立ち呑むは 西谷義雄
戻るぬかるみ二の午なれば吾子思ふ 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
福参つきあたりたる狐穴 寺澤慶信
稲荷祭お山めぐりの鈴連ね 木田千女



以上
by 575fudemakase | 2014-02-04 06:12 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

追儺

追儺

追儺 鬼やらひ なやらひ 節分会

例句を挙げる。

いわし焼く匂ひ流れて追儺の夜 横田和子
てのひらを突き出して追儺問答かな 小川千賀
はじまりし追儺神楽に夜鳥翔つ 下村ひろし 西陲集
まつすぐに声の出でたる追儺かな 綾部仁喜 寒木
わがために撒く影もある追儺かな 中勘助
アルプスのつらなる雪や追儺の夜 飯田蛇笏 雪峡
一筋の深雪の径の追儺寺 梧桐 青吾
三十や追儺の雪の勢ひつつ 鈴木しげを
以前以後追儺の豆の皮剥がれ 加倉井秋を
余生なる鬼よ吾と酌め宵追儺 林昌華
光るまで渡殿みがく追儺まへ 村上 光子
八方へ射る芦の矢や追儺式 五十嵐播水 播水句集
出番待つ追儺の鬼が髪を梳く 北川素月
匂ふほどの雪となりたる追儺かな 小林康治 玄霜
古枡や追儺の豆にあたたまり 百合山羽公 寒雁
大樟の走り根こがす追儺の火 下村ひろし 西陲集
大津絵の鬼も出て来し追儺かな 大石悦子 群萌
女優来て撒く追儺豆遠く飛ぶ 大野美幸
女連れて星美しき追儺かな 小林康治 玄霜
小佐渡嶺に真向ひとばす追儺豆 山城やえ
山国の闇恐ろしき追儺かな 原石鼎(1886-1951)
山雪の闇ふかみたる追儺かな 飯田蛇笏 霊芝
年男追儺神楽にはやも酔ふ 下村ひろし 西陲集
後ろ手に追儺の闇を閉しけり 大石悦子 群萌
急がざる水も流れて追儺寺 神尾久美子 桐の木以後
戸をあけてしりぞく闇へ追儺豆 岡村浩村
打連れて追儺の闇はあたたかし 山田みづえ 忘
暗き灯をおきて追儺の僧だまり 福田蓼汀 山火
書架に棲む鬼何々ぞ追儺豆 肥田埜勝美
月光を容れ何せぬ追儺の夜 佐藤鬼房
末社とて追儺神楽もなかりけり 下村ひろし
杉間より粉雪とび出す追儺寺 田中青濤
榾のおき絶え終るまで追儺の夜 百合山羽公 故園
源氏屏風に追儺の物の音しける 長谷川かな女 雨 月
滝音のやや力得し追儺の灯 福田甲子雄
病む父に打ちてしまひぬ追儺豆 大石悦子 群萌
病床やよべの追儺の豆さびし 中尾白雨 中尾白雨句集
病院に追儺なし蕎麦さげ見舞ふ 及川貞 夕焼
真闇にも濃淡ありし追儺の灯 根岸善雄
破魔矢あり追儺豆買ひ忘れても 及川貞
社家の子と生れ追儺の鬼の役 角菁果
老いぬれば鬼も内なる追儺かな 野見山ひふみ
興福寺高張ともす追儺かな 山本良明
芦の矢のふはりと飛びぬ追儺式 田中王城
荒海の北国に泊つ追儺かな 斎藤梅子
行僧の荒び声なる追儺経 能村登四郎
街の灯に追儺の豆とおぼしきが 岩田由美 夏安
裏門を闇が呑んだる追儺寺 大石悦子 群萌
警官も豆待つ背伸び追儺寺 平井さち子 鷹日和
豆用意忘る追儺は今宵なり 及川貞
身ひとつの影ふりかへる追儺の灯 鷲谷七菜子 雨 月
追儺うらの町にも聞えけり 黒柳召波 春泥句集
追儺の夜餓鬼の如くに出て歩く 福永耕二
追儺の灯あびて顫へる花簪 石原舟月 山鵲
追儺の灯大きな森の木を照らす 廣瀬直人
追儺ふときにも見えし嶺の星 原石鼎
追儺会のこの雑踏に鬼もゐる 塩川雄三
追儺会のすみたる夕日泥に射す 宮岡計次
追儺会の太き青竹めぐらしぬ 猪俣千代子 秘 色
追儺会の昼酒に酔ふ年男 水原春郎
追儺会の笛吹く耳を赤くして 猪俣千代子 秘 色
追儺寺をりをり船の笛きこゆ 木村 蠻
追儺寺骨董市も加はりて 妻藤玲子
追儺式了へし櫓をすぐにたゝむ 宮下麓生
追儺果て月隈なきを畏れけり 山岸 治子
追儺果て荒磯かへる灯縺れゆく 中原 勝
追儺狂言鬼の出となりざわめけり 茂里正治
追儺狂言鬼酔ひ固唾呑みにけり 大野林火
追儺豆あびて歓ぶめしひかな 斎藤雨意
追儺豆地に落ちたるは踏まれけり 細見綾子 黄 瀬
追儺豆帽子をぬぎて受けるあり 細見綾子 黄 瀬
追儺豆拾ひて攣るる手術あと 中戸川朝人
追儺豆枡もろともに祓はるる 宮内芳子
追儺豆母のしとねにあめふらす 赤松[ケイ]子
追儺豆炒り香ばしき老婆たち 中山純子 沙 羅以後
追儺豆肱触れて妻やはらかき 石田勝彦
追儺豆買はずに暮れて風のこゑ 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
追儺豆闇をたばしり失せにけり 篠原鳳作
追儺豆雨戸二枚の鬼を打つ 松山足羽
追儺鬼逃れし方へ山動く 岩崎憲二
金屏の隅に追儺のこぼれ豆 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
雪蒼く敷きて磴垂れ追儺寺 村山春子
露路びとゝありて十年の追儺かな 石塚友二 光塵
青竹で屋根押へたる追儺寺 細見綾子 黄 瀬
静かなり追儺すみたる夜の雨 村山古郷
面とりて追儺の鬼も豆を撒く 大橋宵火
面取つて鬼拾ひ出す追儺豆 荒井英子
須弥壇も焦げんばかりや追儺護摩 上村占魚 球磨
馬にやる蕎麦湯さめたる追儺かな 萩原麦草 麦嵐
鬼の来る道あけてあり追儺寺 水野蓮江
鬼もちよと刻まれてあり追儺の膳 稲岡長
鬼外れし追儺の豆に打たれけり 茂里正治
鬼逐はれ狐栖みつく追儺寺 清水晴子
鬼面より息を漏らして追儺の鬼 橋本美代子
魚糶りし闇に追儺の豆を撒く 鈴木夢亭
あをあをと星が炎えたり鬼やらひ 相馬遷子 山國
らん~と星空生きぬ鬼やらひ 徳永山冬子
わが声のふと母に似て鬼やらひ 古賀まり子
人の波大きくゆれて鬼やらひ 佐藤 礼子
人間の鬼が見てゐる鬼やらひ 角川春樹
其迹は子供の声や鬼やらひ 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
北斗立つ夜空の青き鬼やらひ 有田八州彦
十粒ほど打ちて仕舞や鬼やらひ 角川照子
塀隣竜光院の鬼やらひ 大場白水郎 散木集
声あげて虚しくなりぬ鬼やらひ 古賀まり子 緑の野
夕澄みの島に火の見ゆ鬼やらひ 中拓夫
夜の空も北は淋しき鬼やらひ 相馬遷子 山河
大寺の前の小寺や鬼やらひ 中島杏子
女とてこの家の柱鬼やらひ 上野章子
姿ある鬼あはれなり鬼やらひ 三橋敏雄 畳の上
少年に夜の崖蒼し鬼やらひ 岡本 眸
幼くて鬼やらひをる壁隣 鷹羽狩行
幼児席ある大寺の鬼やらひ 中里泰子
御文庫の内より声や鬼やらひ 大場白水郎 散木集
思ひきり腰痛の鬼やらひけり 本杉勢都子
我とわが声のふしぎな鬼やらひ 能村登四郎
戸があいて半月覗く鬼やらひ 鍵和田[ゆう]子 浮標
戸の鍵探す遠くで鬼やらひ 鍵和田釉子
星はみな東を嫌ひ鬼やらひ 中拓夫
木々に隙ありて深雪や鬼やらひ 宮坂静生 春の鹿
杣は谿へ双手をひらき鬼やらひ 藤原 如水
東京の宵空となり鬼やらひ 久米正雄 返り花
橋までは吾家とぞ思ふ鬼やらひ 久米正雄 返り花
櫓組む寺や火攻の鬼やらひ 富田潮児
灯のいろを踏めば氷や鬼やらひ 長谷川櫂 天球
父母の幼に見ゆる鬼やらひ 大槻一郎
留守の日の何やらふとて鬼やらひ 安東次男 昨
石をつつむ氷もありぬ鬼やらひ 宇佐美魚目 天地存問
石段にたばしる豆や鬼やらひ 野村喜舟 小石川
色町に隣る寺町鬼やらひ 松根久雄
草の戸の開いて洩る灯や鬼やらひ 松本たかし
藁しべの田に撒かれたる鬼やらひ 宮坂静生 樹下
裏口のサッカーボール鬼やらひ 森美樹
赤鬼は日本の鬼鬼やらひ 石田波郷
足よりも筆の衰へ鬼やらひ 清水基吉
身の内の鬼やらひまづ豆を食ぶ 林えり子
身籠りし妻のこゑなり鬼やらひ 小島健
道ばたの雪の伏屋の鬼やらひ 高浜虚子
開く戸に月のひそめる鬼やらひ 原口踏青
雪凝りし妙義嶺へ鬼やらひけり 堀口星眠 営巣期
雲うらをかすむる機影鬼やらひ 飯田蛇笏 春蘭
飛び石のごとき島々鬼やらひ 八染藍子
高嶺星風に吹き飛ぶ鬼やらひ 末永龍胆
鬼の持て来し寒さかな鬼やらひ 石塚友二 光塵
鬼やらひけふ横雲のばら色に 森澄雄
鬼やらひさびしき鬼は居てもよし 吉原文音
鬼やらひせりふもどきになりもする 中村吉右衛門
鬼やらひたる部屋の燈を消しておく 小川双々子
鬼やらひつららの牙を逃げゆけり 森澄雄
鬼やらひの声内にするこの家の翳りに月を避けて抱きあふ 小野茂樹
鬼やらひわれに主婦役男役 古賀まり子 緑の野以後
鬼やらひ二三こゑして子に任す 石田波郷
鬼やらひ園児自作の面つけて 山口恵子
鬼やらひ夜の白雲のひと刷きに 中拓夫 愛鷹
鬼やらひ山中だけの雪とべり 村越化石 山國抄
鬼やらひ月のまはりの空あをき 中拓夫 愛鷹
鬼やらひ杉も賢く並みゐしよ 加藤有水
鬼やらひ沖の白き帆逸りだす 加倉井秋を 『風祝』
鬼やらひ泣き虫鬼の居座れり 梶井和呼
鬼やらひ湯殿の鬼が揺れ動く 久保田月鈴子
鬼やらひ肉屋の肉に灯のともり 円城寺 龍
鬼やらひ金堂黒く浮き出でぬ 林 徹
鬼やらひ髷も凛々しく武蔵丸 高澤良一 宿好
鬼やらひ鳥羽絵のわれと男の子 榎本好宏
黒潮の風立つ島の鬼やらひ 佐野美智
くらがりに貝の舌だす節分会 林佑子
伸べし手の闇に吸はるる節分会 大石悦子
無患子の実の残れるを節分会 綾子
献灯の一つ点らず節分会 引間芳春
竹林にたまゆらの日箭節分会 小原希世
節分会鉄船水に揺れてをり 長谷川浄泉
米洗ふみづひかりをり節分会 原けんじ
胸に受く力士の豆や節分会 島村久枝
蓑虫の目だけを出して節分会 前田保子
藪風が髪に沁み入る節分会 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
豆踏むは象のごとくに節分会 鳥居おさむ
転読の僧の気合や節分会 斎藤朗笛
青空に堂扉を開けて節分会 皆川盤水
高張に続くお練や節分会 林 尚子
鬼が来て 子をあやしいる 節分会 伊丹公子 時間紀行
鬼の子のはしやぎて逃げる節分会 平岡喜美子
鬼払ひ雪となりたる節分会 松井利彦
なやらひのおろおろ鬼は家に来よ 山田みづえ 手甲
なやらひのこゑ樫の木へ樟の木へ 清水伊都子
なやらひの先触れの雪田へ飛べり 佐野美智
なやらひの声いづこより芹の水 宇佐美魚目 天地存問
なやらひの犀川へ雪捨てにゆく 田中裕明 櫻姫譚
なやらひの眼あそべる曠野かな 飯田龍太
なやらひの荒星畠にこぞりけり 石田勝彦
なやらひの豆が飛びくる龍の髭 岩田由美 夏安
なやらひの豆噛みて婆歩き出す 関戸靖子
なやらひの豆存分に身に浴びし 猪俣千代子 秘 色
なやらひの豆拾ふほど無かりけり 関戸靖子
なやらひの鬼が出を待つ庫裏楽屋 安田孔甫
なやらひの鬼くたくたの肉襦袢 後藤綾子
なやらひやちくらが沖のまくら闇 龍岡晋
なやらひや日記書き継ぎ遺書めくも 角川源義 『西行の日』
なやらひや鬼逃ぐる堀細る闇 長谷川かな女 花寂び
交通遺児声はりあげて鬼やらふ 佐藤信子
人の家の鬼やらふ声ききて病む 古賀まり子 緑の野
凛々と山を下り来て鬼やらふ 小林康治 『華髪』
大雪のなほ降る闇へ鬼やらふ 相馬遷子 山河
掻き分けるほどの濃き闇鬼やらふ 鷹羽狩行
毘沙門天槍かざして鬼やらふ 花納花子
灯を福の神のごと負ひ鬼やらふ 川村紫陽
狭間なす古き柱や鬼やらふ 齋藤玄 飛雪
硝子戸を開きて海へ鬼やらふ 山口波津女 良人
紅梅のあたりが暮れて鬼やらふ 角川春樹
裃の下は洋服鬼やらふ 杉山三知子
裸電球鬼やらふ影巨きくす 山根 真矢
西天に昏む茜や鬼やらふ 相馬遷子 雪嶺
闇の端に爪先立ちて鬼やらふ 吉田銀葉
鬼やらふインドカレーの息を以て 泉田秋硯
鬼やらふ三声がほども口の中 石塚友二
鬼やらふ哀しきことのすぐ終はる 加倉井秋を 『武蔵野抄』
鬼やらふ声の伸びゆく古欅 関戸靖子
鬼やらふ声ひゞかせつ産屋にも 下村ひろし
鬼やらふ声を母へも促しぬ 奈良文夫
鬼やらふ夜空に氷り比良の山 鷲谷七菜子 花寂び 以後
鬼やらふ母の臥所はねむごろに 築城 京
鬼やらふ画室書斎と闇のまま 皆吉爽雨 泉声
鬼やらふ聲ひびかせつ産屋にも 下村ひろし 西陲集
鬼やらふ遠く珊瑚の海があり 神尾久美子
鬼やらふ青星こごえ黄星よび 矢島渚男 釆薇
鬼やらふ面をめくれど同じ貌 小泉八重子


以上
by 575fudemakase | 2014-02-03 10:37 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

冬の朝

冬の朝

例句を挙げる。

あきらかに寒曉はあり初児生る 中村明子
おらが鍬ここにかゞやく冬の朝 冬の土宮林菫哉
ちからある冬曙の薔薇ふくらむ 野澤節子 黄 瀬
わかち持つ合鍵三ッ冬の朝 高橋笛美
オリオンのかたむき消えぬ冬の朝 稲畑汀子 汀子第二句集
ビルの影踏絵の如し冬の朝 落合冬至
井戸辺の寒暁米とぐ形を妻に真似て 磯貝碧蹄館 握手
冬の朝病者が残す魚の骨 田川飛旅子
冬の朝礼単語並べてゐるごとし 平瀬 元
冬の朝足なへ足をもてあます 川村 千英
冬の朝道々こぼす手桶の水 杉田久女
冬暁に父来て生前より多弁 野澤節子 花 季
冬暁の岩に対ひて人彳てり 石橋辰之助 山暦
冬暁の雲を映しぬ高瀬川 宮武寒々 朱卓
冬暁の鵙聞く顔もやつれしか 結城昌治 歳月
冬暁や紙鶴紙に戻りゆく 宇多喜代子
冬曉けの岩に對いて人彳てり 石橋辰之助
冬曙ふうてん犬を愛しをり 山田素雁
冬曙六人の病床うかびそむ 石田波郷
冬曙古傷が刻きざみそむ 鈴木詮子
冬曙岩戸開きの終の笛 甲斐すず江
冬曙白紙明りといふべかり 中村明子
凡鐘の遠き余韻の冬の朝 枌 御許
地震偲ぶ鐘殷々と寒の暁 久保曲浦
大声をひとこゑ発す冬暁 小池文子
寒の暁ツイーンツイーンと子の寝息 中村草田男
寒暁といふ刻過ぎて海青し 谷野予志
寒暁のあたたかき子を目覚めさせ 坂本宮尾
寒暁の小塩いただき寺朝餉 松本 旭
寒暁の島一峯をなせりけり 古舘曹人 樹下石上
寒暁の明るさわが眼病むごとく 山崎為人
寒暁の椅子寝の父に看取らるる 朝倉和江
寒暁の歩み息継ぎしてただす 深谷雄大
寒暁の音なき母を雫とす 栗林千津
寒暁の鶴啼くこだまかけめぐる 貞吉 直子
寒暁やおらおらでしとりえぐも 平井照敏 天上大風
寒暁やがさりごそりと駅へ行く 峠谷清広
寒暁や嘶きこそは昇る声 香西照雄 素心
寒暁や死者よりはづす管の数 小島照子
寒暁や母に添寝のうすあかり 野澤節子 『存身』
寒暁や生きてゐし声身を出づる 桂信子
寒暁や神の一撃もて明くる 和田悟朗(1923-)
寒暁や素わらじで僧岩を踏む 熊木和子
寒暁をはるかな貨車の長響き 野村秋介
寒暁を起きて一家の火をつくる 阿部完市
寒曉のまぎれなき死を囲みけり 荒井正隆
寒曉の青年の死に隣りせり 山本歩禅
寒曉を聞きしに勝る利尿剤 高澤良一 燕音
待ちに待つ回復室の寒の暁 辻田克巳
新聞と足音配る冬の朝 園田信夫
昆布の村寒暁マッチ明りほど 鷹羽狩行
未知のふかさへ寒暁みひらく子の瞳 赤城さかえ句集
母病むや寒暁の櫓がぎいぎいと 中拓夫 愛鷹
水底で時計が揺れる冬の朝 対馬康子 純情
深みどり汲めば色なし冬の朝 朝木奏鳳
烏ばかり静かにならぬ冬の朝 曽良
父の忌の寒曉ぬつと桜島 奈良文夫
犬老いて散歩をきらふ冬の朝 萩原まさえ
線香の函美しき冬の朝 宇佐美魚目
能登島に残る灯のあり冬の朝 清水雄峯
菜園や冬の朝タのさまにあり 尾崎迷堂 孤輪
覚悟の中に冬の朝死も入れる 田川飛旅子 『邯鄲』
赤松に寒暁の日を刻みたる 西村和子 かりそめならず
近ければ濃き山なみや冬の朝 小杉余子 余子句選
鳥ばかり静かにならぬ冬の朝 曽 良


以上
by 575fudemakase | 2014-02-02 09:02 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

冬草

冬草

例句を挙げる。


くれなゐの巫女の歩めり冬の草 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
しなやかさ海草に似て冬青草 高澤良一 燕音
たうたうと冬草色して川ながれ 高澤良一 さざなみやっこ
つぶやきて生きるとは何冬青草 楠本憲吉
なしとも言へず冬草にまろびけり 田中裕明 花間一壺
ツンドラ・スワン冬草喰めり日本の田 沢木欣一 往還以後
何嗅ぐとなく冬草へ俯せて 中田剛 珠樹以後
冬の草太根真白に持ちてをり 菅裸馬
冬の草幻住庵をおとなへば 佐々木六戈 百韻反故 吾亦紅
冬の草眼に見あるけば限りなし 石鼎
冬の草落葉かむりてかつ青し 高橋淡路女 梶の葉
冬の草誕生石の無色なれば 長谷川かな女 牡 丹
冬の草近しものぐさ太郎読む 斉藤夏風
冬草となりて酸葉ながらへし 耳動子
冬草に下ろす大きな臼の尻 辻田克巳
冬草に列柱遠くかぎろへり 伊丹さち子
冬草に坐りぬ話しすこし長く 松本つや女
冬草に托鉢僧の影させる 白岩三郎
冬草に放りあげたる池の魚 野中亮介
冬草に日のよく当たる売地かな 渋沢渋亭
冬草に犬放ちゐて子も駆けぬ 近藤伸子
冬草に露やどしたる日の啓示 小枝秀穂女
冬草に黒きステッキ挿し憩ふ 西東三鬼
冬草のあをさ裏返してみても 高澤良一 さざなみやっこ
冬草のかわきゆく音測量す 田中とし子
冬草のつづきし道の一里塚 五十島典子
冬草のみどり明るく御魂やすらかにおはす 人間を彫る 大橋裸木
冬草のむらさき極む耐ゆるさま 青邨
冬草の一つに瑠璃の玉を秘む 上村占魚 『石の犬』
冬草の栞の帖をひらきけり 佐々木六戈 百韻反故 冬の皺
冬草の紫だちしものは何 白山
冬草の茫たるさきの女身仏 林 徹
冬草の踏まれながらに青きかな 斎藤俳小星
冬草の都ちかくや鳥の声 諷竹
冬草の青々として海地獄 亀田 俊美
冬草の青き力をせちに欲る 風生
冬草の青さがサロン翅の午後 榎本嵯裕好
冬草はわれ生かしをり少女遊ぶ 岩田秀一
冬草は絹の手ざはり久女の墓 加藤知世子 花寂び
冬草やがくんと弱し歯も酒も 上林 裕
冬草やはしご掛けおく岡の家 乙二
冬草やナイル河ぞひ萌ゆるてふ 小池文子 巴里蕭条
冬草やパウロと記す父の墓 山下喜代子
冬草や会へばはげしきことを言ふ 夏井いつき
冬草や干鰯さらひ去ぬ山鴉 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
冬草や廻しつ運ぶ石の臼 邊見京子
冬草や径を緑リになしも得ず 尾崎迷堂 孤輪
冬草や耳たぶ汚れなき青春 爽波
冬草や黙々たりし父の愛 富安風生
冬草を抜いてやすらぐ母の墓 大木あまり 火球
冬草を見るべく見てゐるにはあらず 加倉井秋を 午後の窓
冬草を踏んで蕪村の長堤 星野麥丘人
冬青草根こそぎにして発掘溝 高澤良一 随笑
冬青草細葉吹かれてきらめく針 高澤良一 燕音
冬青草緬羊牧に放ちけり 根岸善雄
利根堤冬草青く山羊とりつく 山口青邨
口癖は「大人になれば」冬の草 高野万里
只今の草の穂絮の覚束な 佐々木六戈 百韻反故 冬の皺
吹かれ来て遊ぶ鳥なり冬の草 白水郎句集 大場白水郎
土よりも低く花つけ冬の草 高井北杜
城壁の罅をつゞりて冬の草 田村木国
塚原や日はつれなくも冬の草 馬光 (はせを忌)
大阿蘇の冬草青き起伏かな 稲荷島人
崖までの枕木にして冬の草 中田剛 珠樹
工場園冬草鉄の蔭に咲く 細谷源二 鐵
彼もまた冬草見るか加餐せよ 宇佐美魚目
戦死より情死が赤し冬の草 矢島渚男 船のやうに
日に月にまことを尽し冬の草 長谷川双魚 『ひとつとや』
朝日子やここに青める冬の草 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
木に鴉冬草踏みて村医くる 柴田白葉女 雨 月
枕木の井桁に組まれ冬の草 平子公一
柔道着で歩む四五人神田に冬 草間時彦
森はまだ冬草ねずみ捨てにゆく 長谷川双魚 風形
棺縛しての余り縄冬草へ たむらちせい
母長寿たれ家裾に冬の草 林火
気球二つを結びてありぬ冬の草 磯貝碧蹄館
煉瓦館声なし冬草あをあをと 山本一糸
瓦礫の中の冬青草よ濃くなりぬ 久保田月鈴子
病む三鬼杖にてさぐる冬の草 沢木欣一 地聲
病癒え庭の冬草踏むことも 滝青佳
皆濡色冬草尽きても散松葉 香西照雄 素心
神垣に沿ふて小さき冬の草 関 秀穂
神饌の田の荒れ放題や冬の草 伊藤みのる
秘密なきふたりといへず冬の草 大木あまり 雲の塔
縞なして冬青草や紙干場 石田波郷
肥後の赤牛豊後黒牛冬草に 鈴木真砂女 夕螢
胸あつく冬青草が目にありき 楸邨
花街の雨の冬草故郷かな 長谷川双魚 風形
荷車を曳く冬の草見つづけて 齊藤夏風
血を頒けて少し風ある冬の草 廣瀬直人
術後のわれ冬の空地の草でよし 栗林千津
裾すこし冬の草ある砂丘かな 大石暁座
貨車の間の冬草青し江東区 岩田昌寿 地の塩
金網の裾冬草の濃かりけり 館岡沙緻
鉄焼けて冬青草をこゝに見ず 水原秋櫻子
銭持たずなか~冬草の緑 中塚一碧樓
鎌倉や冬草青く松緑 高浜虚子
青といふ色の靭さの冬の草 後藤比奈夫 金泥
風の吹く様子知られぬ冬青草 田中裕明 櫻姫譚
風ばかり吹いてつまらぬ冬の草 斎藤玄
風呂跡のモザイクタイル冬青草 都筑智子
風強き池畔冬草びしとはる 松村蒼石 雁
鶴の踏む冬草青む日南かな 長谷川かな女 雨 月


以上
by 575fudemakase | 2014-02-01 05:00 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

襟巻 マフラー ショール

襟巻 マフラー ショール

例句を挙げる。

●襟巻
ふはふはと襟巻の師よ合掌す 松村蒼石 雁
ゆるやかに老の襟巻したるまま 深川正一郎
一望怒濤の襟巻でする頬被 斎藤玄
伯林の時の襟巻いまは派手 山口青邨
先生を見舞ふ襟巻はづしけり 鈴木しげを
古い襟巻をかへず妻に昂つたこと言ふ 梅林句屑 喜谷六花
妻春の襟巻雨を寒がりぬ 高橋馬相 秋山越
家鴨追ふ襟巻をして帽子着て 細見綾子
屍行き紅襟巻の夫人蹤く 石田波郷
明眸や藍襟巻の一抹に 島村元句集
春めくや襟巻もせぬ小買物 高濱年尾 年尾句集
桂郎の赤き襟巻畦の数 秋元不死男
母の喪に母の襟巻して籠る 八染藍子
汽車にねむる襟巻をまきかへにけり 川上梨屋
狐の襟巻まかり通るよ寄りがたし 玉川行野
生きもののふるひ立つ毛の襟巻す 赤松[ケイ]子
紙漉女襟巻のことを私話めけり 萩原麦草 麦嵐
自愛せよとて襟巻をして別れ 深見けん二 日月
花冷えのコンドル無垢の襟巻す 高澤良一 随笑
草餅や襟巻かたき湯治人 青峰集 島田青峰
著ぶくれることも慣れゐて襟巻も 高浜年尾
行末や襟巻のうち息溜めて 草間時彦 櫻山
襟巻が知つてる私の独り言 石川文子
襟巻が赤くて帰支度かな 岸本尚毅 選集「氷」
襟巻と手袋買つて年忘れ 田中冬二 若葉雨
襟巻にこころききたる盲かな 飯田蛇笏 山廬集
襟巻につつみ余れる杣の顔 前田普羅
襟巻にふつつりつぐむ思ひかな 中村汀女
襟巻に一片浮ける朱唇かな 原石鼎
襟巻に傷ある人の寒の紅 福田清人 麦笛
襟巻に包むコンサートの余韻 畑湘甫
襟巻に巻かれて首の突つ立てる 矢島渚男 延年
襟巻に末滴む鼻もかくれけり 小澤碧童
襟巻に消えたる雪や一の午 春草
襟巻に老いて澄む目やかなしきまで 加藤楸邨
襟巻に頸華やぎて細かりし 田中暖流
襟巻に首引入れて冬の月 杉風
襟巻の中からのぞく夕日山 前田普羅 春寒浅間山
襟巻の中からのぞく野の夕日 前田普羅
襟巻の人の中なる戦災者 石塚友二
襟巻の人をつれたる自衛官 岸本尚毅 舜
襟巻の奥より光るイヤリング 稲垣一雄
襟巻の浅黄にのこる寒さかな 蕪村
襟巻の片端垂らし思想もつ 工藤克巳
襟巻の狐が抱くナフタリン 桃澤正子
襟巻の狐くるりと手なづけし 中原道夫
襟巻の狐の貌は別に在り 高浜虚子
襟巻の狐をミサの膝の上 長田等
襟巻の眼ばかりなるが走りよる 五百木飄亭
襟巻の紅きをしたり美少年 尾崎紅葉
襟巻の貂我が庭で獲りしもの 植松千英子
襟巻の銀狐獣の爪をもてり 岸風三楼 往来
襟巻ふかく夜の水鳥に立たれけり 大野林火
襟巻やうしろ妻恋坂の闇 小川千賀
襟巻やしのぶ浮世の裏通り 永井荷風
襟巻やほのあたたかき花舗の中 中村汀女
襟巻やまた旅に出る講釈師 吉井勇
襟巻や一誌を持てば蔑まれ 石原八束 黒凍みの道
襟巻や一語言へねば数百語 加藤楸邨
襟巻や亡秋月の人となり 道芝 久保田万太郎
襟巻や寒さはなれぬぼんのくぼ 小杉余子 余子句選
襟巻や寺の忰の僧きらひ 河野静雲 閻魔
襟巻や小手指の野に没日見て 鈴木しげを
襟巻や思ひうみたる眼をつむる 飯田蛇笏 山廬集
襟巻や早や漁火は沖に満つ 中村汀女
襟巻や毛皮ぞろぞろ念仏寺 川崎展宏
襟巻や氷の国のけものにて 徳永山冬子
襟巻や猪首うづめて大和尚 村上鬼城
襟巻や畜類に似て人の耳 西島麦南 人音
襟巻や罷めても村の生字引 河原白朝
襟巻や蒲柳の質の顔よけれ 喜谷六花
襟巻や鼕々梅里金太郎 増田龍雨 龍雨句集
襟巻をきつく我身をはげましぬ 田中裕明 先生から手紙
襟巻をひらひら若さひらひらと 長谷川 耕畝
襟巻をふんまへあるき彼岸媼 河野静雲 閻魔
襟巻を厚くたたみし会議かな 日原傳
襟巻を垂らして女自動車より 高濱年尾 年尾句集
襟巻を巻きなほしつつ風抜くる 小野 茂川
襟巻を炎やして大根曳きにけり 萩原麦草 麦嵐
襟巻を買ひおろしけり酉の市 増田龍雨 龍雨句集
襟巻を贈りくれたる四人の名 高浜年尾
襟巻を長く垂らして鹿の前 田中裕明
襟巻深く汝の眼瞑みたり 石塚友二 方寸虚実
襟巻翁茂吉先生に似しに合ふ 水原秋櫻子
襟巻自若肺癌と知る顔ならず 石塚友二
車内燈点き襟巻の瞳に狼狽あり 原田種茅 径
退潮の疾き夜の襟巻深く 原田種茅 径
雨にひま茶所の翁は襟巻を 高濱年尾 年尾句集
霧ひらく赤襟巻のわが行けば 西東三鬼
風の夜の僧の襟巻借りて出づ 川村皓一郎
お使ひに母のマフラーしてゆきぬ 梶山伊勢子
お辞儀してマフラー垂れて地上かな 池田澄子 たましいの話
ふりかへるマフラーの尾の火となれり 浦川聡子
もう戻れないマフラーをきつく巻く 黛まどか
マフラーが欲しからまつの夕景色 鈴木しげを
マフラーで首筋鎧ひ週はじまる 奈良文夫
マフラーにただびとの貌有髪僧 平井さち子 鷹日和
マフラーに星の匂ひをつけて来し 小川軽舟
マフラーに風の矛先面接日 大木あまり 山の夢
マフラーのあたたかければ海を見に 大串章 百鳥 以後
マフラーのあづけものあり父の墓 大木あまり 火球
マフラーの尾を曳き寄せて吾子を抱く 上田日差子
マフラーの無地旧友の為人(ひととなり) 高澤良一 鳩信
マフラーの白さを惜しげなく垂るる 行方克巳
マフラーの白にとびつく野のひかり 赤尾冨美子
マフラーの端をいたづらしてをりぬ 行方克巳
マフラーの緩く何ものをも許し 三宅隆
マフラーの色のいろいろ下校の子 瀬谷博子
マフラーの蛇なせるパリ土産 今井竜蝦
マフラーやうれしきまでに月あがり 岸本尚毅
マフラーや銀座新宿人違ふ 高田風人子
マフラーをして植木屋と打合はす 谷口摩耶
マフラーをてふてふ結び腕相撲 こしのゆみこ
マフラーをはずせば首細き宇宙 対馬康子 愛国
マフラーを大きく巻いて死にたしと 大木あまり 雲の塔
マフラーを巻いて己れといふ荷物 渡辺二三雄
マフラーを投げれば掛かりさうな虹 ふけとしこ 鎌の刃
マフラーを撥ねて強気を通しけり 西村和子 かりそめならず
マフラーを落とし童女に呼ばれけり 亀割 潔
モコモコのマフラーにある応援歌 二村典子
似かよいし柄のマフラー通学路 高澤良一 寒暑
別れ来しまなうらにマフラーの色 片山由美子 水精
地中海見たしマフラーをかるく巻く 鎌倉佐弓
外泊の首マフラーの中にあり 金子秀子
寒桜緋のマフラーを巻き直し 高澤良一 素抱
巻き直すマフラーに日の温みあり 岡本眸
恋人を待つマフラーをゆるく巻き 柴原保佳
手術痕いたはる夫の絹マフラー 広田恵美子
望郷の乾いた風マフラーす 畠山あさみ
林中にマフラーの赤走り入る 松尾隆信
池中海見たしマフラーをかるく巻く 鎌倉佐弓 水の十字架
河豚値切るマフラー頸に刎ねあげて 鈴木真砂女 夕螢
派手なマフラー被せる車席の米袋 高島茂
淋しからねどマフラーに顔うづめ 片山由美子 水精
清潔で派手なマフラーしてをりぬ 西村和子 夏帽子
無造作に白きマフラー草城忌 岩井秀子
義民ならずマフラー首にまつはるのみ 香西照雄 対話
観潮やマフラー一つ手にしたる 岸本尚毅 舜
赤いマフラー届きし島の定期便 対馬康子 吾亦紅
銀座ここも都電なくなるマフラー購ふ 鈴木栄子
雪夜子にかぶすマフラー裏につぎ 古沢太穂 古沢太穂句集
青春前期マフラーの色ブルー 上田日差子
風の子となるマフラーの吹流し 上田五千石 田園

●ショール
いそいそとシヨールの妻を街に見し 今村青魚
かくれ逢ふことかさなりしシヨールなれ 安住敦
かくれ逢ふことかさねたるシヨールなれ 安住敦
しろ~と古りにし妻のシヨールかな 佐野青陽人 天の川
たゝまれてあるとき妖し紅シヨール 竹下しづの女句文集 昭和十三年
ひそかなる幸をショールにつつみけり 木下夕爾
ひとり身の胸まで包むショール真黒 菖蒲あや 路 地
ものの香を秘めてショールやたゝまれあり 竹下しづの女句文集 昭和十三年
わがショール仮退院の夫かばふ 石田あき子 見舞籠
ショールたたむ夫休講の名札の前 平井さち子 完流
ショール載すうごく歩道の荷の上に 横山白虹
シヨールしかとこの思慕そだててはならず 稲垣きくの
シヨールずり別離のかひななほ振れる 大浦蟻王
シヨールぬぎひとりの顔をとりもどす 渡邊千枝子
シヨール手に病臥の夫に一礼す 堀風祭子
シヨール深く都電の残る町通る 伊藤いと子
シヨール長し二人で巻けば死もたのし 成田ゆう
一と夜寝て去る島ショール真知子まき 稲垣きくの 牡 丹
人波にすべるシヨールをおさへつゝ 岡崎莉花女
低迷の雲へはらりとシヨール巻く 田口満代子
佳き事のほのと身にありショール捲く 毛塚静枝
嘘を言ふシヨール臙脂に雪ぼたる 龍太
妻の背に三角ショール巻き街へ 斉藤夏風
子のショール夜々編み夜々を子に近し 吉野義子
尼公がショールを頭より召さる 品川鈴子
暗さもジャズも映画によく似ショールとる 星野立子
母親に怖いほど似るシヨールかな 田中康二
沖にまだ日のある薄きシヨールかな 池田澄子 たましいの話
淋しさをショールにつゝみ現れぬ 岩坂 三枝
白シヨールすこしよごれて温かき 日野草城
白息となるをシヨールに封じゆく 野沢節子
相別れシヨールに埋む顔なかば 鷲谷七菜子
相逢ひて過去はまぼろし黒シヨール 柴田白葉女
眼をほそめ頸をすくめてシヨールきる 飯田蛇笏
祝ひ酒めぐりてショール柔らかし 影島智子
笑ひつつショールとりつつ近づき来 上村占魚 球磨
結末の近づいているショールかな 岡田 耕治
襟足のいと美しく白ショール 高橋淡路女 梶の葉
買ふ人もある柔かきシヨールあり 中村汀女
赤シヨール女佛蘭西語を話す 田中裕明 花間一壺
身たたみてショールはさみて祈りながし 平井さち子 完流
身にまとふ黒きショールも古りにけり 杉田久女
連絡船降りし一人の黒シヨール 西村和子 かりそめならず
郷愁のショールをしかとかきあはせ 久保田万太郎 草の丈
銘刀展黒きシヨールの女居て 齋藤朗笛
霞む日へ領巾振るもこの黒シヨール 殿村菟絲子 『樹下』
頬に触れ老母に贈るショール選る 品川鈴子
黒シヨール吹かれ沖にはある光 鷲谷七菜子
エプロンをとりて肩掛かけしのみ 久保田万太郎 草の丈
チェーホフ讀む赤き肩掛け掻き合はせ 福島壺春
夜は寒し古肩掛を膝に掛け 山口青邨
幼な妻肩掛で肩狭め狭め 香西照雄 対話
砂州あまりひろし肩掛かき合す 山口波津女 良人
粉河寺肩掛の緋も蘇鉄樹下 石原八束
紅き肩掛手にしばらくは墓目守る 中島斌男
羽毛の妻よ白鳥は日の肩掛す 磯貝碧蹄館
肩掛けの妻より見おろされて病む 加倉井秋を 『真名井』
肩掛におとがひ埋めて立てる好く 久保田万太郎 草の丈
肩掛に射す日や誰を欺かん 白川京子
肩掛に木々の晴雪こぼれけり 石原舟月 山鵲
肩掛に町の風儀が頽れ初む 佐藤紅緑 紅緑句集
肩掛の妻より見おろされて病む 加倉井秋を
肩掛の端を振りゐて訣れとす 加倉井秋を 午後の窓
肩掛の色濃く東風を曲り来し 河野静雲
肩掛や妻なる身にて勤め人 岡本松浜 白菊
肩掛をして足早に法善寺 高木石子
肩掛を黒くわれには常処女 下村槐太 天涯
霧さむく娼婦肩掛もて呼べる 岸風三楼 往来
霧さむく娼婦肩掛を長くせり 岸風三樓
黒きこと大きこと母の肩掛は 山口波津女 良人
黒き肩掛年経し指環ゆるやかに 中村草田男



以上
by 575fudemakase | 2014-01-31 07:06 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)

草城忌

草城忌

例句を挙げる。

この冬の意外なぬくさ草城忌 桂信子 晩春
ばら色のままに富士凍て草城忌 西東三鬼
佗助の群がる日なり草城忌 石田波郷
全集の濃き藍色や草城忌 桂信子 樹影
凌ぎ得るもの齢のみ 草城忌 伊丹三樹彦
力みいしものは去りゆき草城忌 小西康之
十の字にとぶ二羽の鳩草城忌 石田波郷
厚雲の裂け目のひかり草城忌 花谷和子
女患部屋にをとこの声や草城忌 石田波郷
手のとどく青空のあり草城忌 土岐錬太郎
東京に桂信子や草城忌 草間時彦
残月の薄紅に草城忌 岩田由美 夏安
水より淡き早春の空草城忌 楠本憲吉
無造作に白きマフラー草城忌 岩井秀子
痩身を湯槽に沈め草城忌 冨田みのる
目の奥の沖すさまじき草城忌 山口隆
絞り出す絵具はブルー草城忌 松倉ゆずる
草城忌あの冬山の裏見えぬ 阿部完市 無帽
草城忌の時雨が睫毛濡らすほど 花谷和子
葬の列短く進む草城忌 手島知韶
降りゐたる曙の雨草城忌 山中達三
雨の音に覚めてしづかな草城忌 横山白虹
頬白の地鳴かそけし草城忌 石田あき子 見舞籠
風が棲む電車草城忌へ揺れる 菅野慎次
風邪臥しの背骨の疼く草城忌 伊丹三樹彦



以上
by 575fudemakase | 2014-01-30 07:23 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)


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by 575fudemakase

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探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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