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麦落雁 の俳句

麦落雁 の俳句

雨漏りが麦落雁の紙箱に 橋本鶏二
つゝみくれし麦落雁や日のさかり 久保田万太郎
妻との旅すぐにまとまる麦落雁 高澤良一 寒暑
緋衣の修忌の僧や麦落雁 村山故郷

by 575fudemakase | 2018-04-21 04:10 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

由比ヶ浜 材木座 の俳句

由比ヶ浜 材木座 の俳句
由比ヶ浜 材木座

引鶴や鳥居さびしき由比ヶ浜 内藤鳴雪
江ノ電の材木座経て土用波 高澤良一
歳晩や鮫の子あがる由比ヶ浜 西本才子
材木座地下道を抜け冬の濤 山西雅子
冴返る浪音強し由比ケ浜 阿波野青畝
桜蝦有りと貼り紙由比ヶ浜 久保木恒雄
紫陽花の段々坂下り由比ヶ浜 高澤良一
初詣怠りて佇つ由比ヶ浜 鈴木真砂女 都鳥
初凪や誘はれ出でし由比ヶ浜 池内たけし
泰山木花を掲げて材木座 高澤良一
淡雪の一歩に朝の由比ケ浜 大木さつき
土左衛門盆波に乗り材木座 高澤良一 素抱
尼が買ふ蛸と水仙由比ケ浜 大木あまり 火のいろに
波音の由比ケ浜より初電車 高浜虚子(1874-1959)
盆波の音聞きに来て由比ヶ浜 高澤良一
友二忌の鳶吹き戻す由比ケ浜 大圖四星
由比ケ浜の風が初鳩ちらしけり 西 宇内
由比ヶ浜遠うねりして盆の波 高澤良一
浪音の由比ヶ浜より初電車 高浜虚子
搗布干す老が居しのみ由比ケ浜 東野悠象
以上

by 575fudemakase | 2018-04-20 09:16 | 無季 | Trackback | Comments(0)

かりんの花 の俳句

かりんの花 の俳句
かりんの花

*かりんの花散つても紅し鬼城の居 松本 旭
*かりんの花数へたくなるやさしさに 相馬遷子 山河
*かりん咲くと見て眠りたり霽れてをり 臼田亜浪
たそがれの肉限可視星花くわりん 高澤良一 ももすずめ
花かりん約束ありて日々はづむ 田中英子
花くわりん間をゆつたりと里言葉 佐藤俊子 『雪の本丸』
花くわりん空気の透けて来たるかな 松崎鉄之介
花くわりん宙を伝ひて日のあゆむ 高澤良一 素抱
花くわりん夜間飛行の灯のちらちら 高澤良一 素抱
宿の湯の沸くいとまあり花*かりん 塚田秋邦
達治の忌過ぎて*かりんの花あまた 古川照子
かりんの花 補遺

*かりんの花数へたくなるやさしさに 相馬遷子 山河
一茶旧居くわりんの花といふ白し(信濃) 細見綾子
花くわりん空気の透けて来たるかな 松崎鉄之介
山の陽に透きて遊ぶ子花*かりん 松崎鉄之介
大寺のしかも禅寺花かりん 森澄雄
蝶揚る*かりんの花を高しとせず 安住敦
鉄の幹くわりんの花のすべり落つ 山口青邨
以上

by 575fudemakase | 2018-04-18 08:07 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

金毘羅 の俳句

金毘羅 の俳句
金毘羅

こんぴらの春や我らに通り札 斎藤 梅子
こんぴらの百段堂にてラムネのむ 高澤良一 寒暑
どの道を行くもこんぴら豆の花 佐伯啓子
ながし樽初金毘羅にとゞきけり 森 婆羅
ビルの稜初金毘羅の燈を囲み 有馬籌子
下駄ひきて初金比羅の石だたみ 村沢夏風
下駄ひきて初金毘羅の石だたみ 村沢夏風
花人の足腰問はる象頭山 高澤良一 寒暑
花吹雪ぱっぱと金比羅大権現 高澤良一 寒暑
汗ばみて初金毘羅の段登る 三谷 美子
脚垂れてきて金刀比羅の春蚊かな 古舘曹人 樹下石上
琴平の駕籠舁き溜り若楓 神田美穂子
琴平参道さくら蘂降る石畳 吉野義子
金比羅に大絵馬あげる日永哉 日永 正岡子規
金比羅の奥社に匂ふ蚊遣香 坂下草風
金比羅の代参といふ春の宿 萩原麦草 麦嵐
金比羅へ舟あしはやし亀の声 磯貝碧蹄館
金比羅参り燕出入りのいっぷく茶屋 高澤良一 寒暑
金比羅参り蝶の身軽さ羨しとも 高澤良一 寒暑
金毘羅の神饌田小屋あと薺萌ゆ 水田千風
月の出て再び仰ぐ象頭山 酒井黙禅
呉服所のあれは誰やらこんぴら会 斯波園女
刻を待つ初金毘羅の出仕巫女 麻野太十
骨董もならべ雑踏初金毘羅 小川濤美子
子遍路が乗れば金比羅舟ゆるゝ 萩原麦草 麦嵐
春の海鯛も金毘羅参り哉 春の海 正岡子規
春興の駕籠に揺られて象頭山 高澤良一 寒暑
初金刀比羅耳掻売も出てゐたる 永方裕子
初金比羅みな舞台より海を見る 斎部薫風
初金毘羅みな舞台より海を見る 斎部薫風
初金毘羅一刀彫で恵比須笑む 砂井斗志男
初金毘羅屋台の暖簾波に蛸 金子蛙次郎
初金毘羅髪切るほどの願もなく 佐藤仙花
初薬師初金毘羅と逢ひ貯めて 鈴木栄子
松風の松しぐるるや象頭山 広瀬惟然
象頭山その他春山皆似たり 松本たかし
象頭山詣でし朝寝のふくらはぎ 高澤良一 寒暑
新薬師初金毘羅と逢ひ貯めて 鈴木榮子
雪ながら初金毘羅の雑沓に 池田光枝
打ち連れて舟人来たり金刀比羅祭 若尾高城
担ぎゆく初金毘羅の流し樽 香川芳水
竹杖の音にこんぴらさま若葉 杉本寛
朝日さす紙帳の中や蚊の迷ひ 丈草「金毘羅会」
椎の実の朽ちかけてゐる金比羅社 高澤良一 暮津
辻埋めて初金刀比羅の植木市 富岡掬池路
天井の金比羅札や蚊帳名残り 内田百間
田植終へ結ひの金毘羅参りかな 田窪 正
東風の船金毘羅詣りばかりなり 比叡 野村泊月
灯を入るる初金比羅の仁王かな 井川木仙子
灯を入るゝ初金比羅の仁王かな 井川木仙子
馬に乗る衣かづきあり金比羅会 才麿
落し文拾ひ金刀比羅詣かな 棚山波朗
涼しさを見せてそよぐや城の松 丈草「金毘羅会」
鱧鮓を膝に金比羅囃子かな 壺井久子
金毘羅 補遺

渦潮に四噸金比羅丸頼む 山口誓子
脚垂れてきて金刀比羅の春蚊かな 古舘曹人 樹下石上
金比羅に大絵馬あげる日永哉 正岡子規 日永
金比羅の祭の面のまま歩む 阿波野青畝
金毘羅は船神老朽船われ初詣 山口青邨
金毘羅ふねふね春の日の振子かな 岡井省二 鯛の鯛
秋興や金刀比羅駕籠の握り綱 百合山羽公 樂土以後
春の海鯛も金毘羅参り哉 正岡子規 春の海
象頭山その他春山皆似たり 松本たかし
野馬追に金毘羅詣づ総大将 松崎鉄之介
金毘羅 続補遺

橋廊に袖をひかれな金毘羅会 泥足
呉服所のあれは誰やらこんぴら会 園女
松風の松しぐるゝや象頭山 惟然
跡乗の太刀やさながら金毘羅会 舎羅
以上

by 575fudemakase | 2018-04-16 18:39 | 無季 | Trackback | Comments(0)

車前の花 の俳句

車前の花 の俳句
車前の花

おほばこの花に日暮の母のこゑ 大獄青児
おほばこの花に風吹く船揃 友岡子郷
おほばこの花のうつれる植田かな 清崎敏郎
おほばこの花の若さを詠ひたし 細見綾子 黄 炎
おほばこの花の地温ののぼり来る 嶋田麻紀「夢重力」
おほばこの花は穂をなし泉の辺 清崎敏郎
おほばこの花をはげしく雨叩く 若土白羊
おんばこの花に仔馬の跳ねにけり 鈴木しげを
よくゆれてへらおほばこの咲き始め 佐々木六戈 百韻反故 冬の皺
骨っぽい浅間の山も花車前草も 田畑まさじ
雑草のなかの雑草車前草咲く 高澤良一 鳩信
車前草の花かかげたり深轍 高木良多
車前草の花が土下座の奥の院 檜 紀代
車前草の花に椀置きメノコ墓 西本一都 景色
車前草の花のふるへる山の湖 大坪景章
車前草の花のよごれや牧場口 鈴鹿野風呂
車前草の花へ跼むも花博士 辻田克巳
車前草の花ゆきずりの犬が嗅ぐ 岩崎 潮
車前草の花引抜きて草角力 大崎幸虹
車前草の花茎でいくさはじめたり 山井東夫
車前草の花白い犬ついてくる 平井順子(響焔)
車前草の花鞭囚人に千切り難く 香西照雄 素心
車前草の紐のやうなる花かかげ 綿利信子
車前草や花はさびしも草の中 金谷信夫
車前草咲きかたちに出でて走り雲 中村草田男
銃口に車前草の花咲かせてやる 工藤博司
踏まれつつ車前草花を了りけり 勝田得之
働いて働いておほばこの花 和田佳子「未来図合同句集」
車前草の花鞭囚人に千切り難く 香西照雄 素心
以上

by 575fudemakase | 2018-04-16 17:41 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)

車前 の俳句

車前 の俳句
車前

おほばこの芽や大小の葉三つ 高野素十
おほばこの葉の焦げてゐるキャンプかな 富安風生
おほばこの葉は末枯れずありにけり 星野立子
おほばこも雀隠れとなりにけり 銀漢 吉岡禅寺洞
おほばこや常着の袖のけふ短かに 石川桂郎
おほばこや踏まれて育つ男の子 西村浩風
おほばこを打ち擲つて父の忌なりけり 原田喬
おほばこを涵せる雨や盆三日 飯田蛇笏
おんばこなるべしビリチス句なふたこゑどり 加藤郁乎
おんばこや息やはらかく親仔牛 つじ加代子
クローバと混る車前草田舎の出 香西照雄 対話
雨脚のぴょんぴょん車前草伝ひなる 高澤良一 ぱらりとせ
蝦夷大葉子青空に花穂さし入れて 高澤良一 燕音
近ぢかと路よけあふや車前草鳴る 中村草田男
湖畔にて車前草の露滂沱たり 富安風生
降り立ちて蝦夷大葉子の飛行場 高澤良一 燕音
死に至るわが道草のおほばこよ 佐藤鬼房
七夕の大葉子の穂のたくましや 高橋馬相 秋山越
車前草に覆はれ竪穴住居の丘 高澤良一 寒暑
車前草に仏事のいとこはとこかな 渡辺純枝
車前草に埋もれて道は在るには在る 高澤良一 素抱
車前草に夕つゆ早き森を出し 室生とみ子
車前草のつん~のびて畦昼餉 高田瑠璃子
車前草の花茎でいくさはじめたり 山井東夫
車前草の小さくたしかな梅雨の影 阿部みどり女 笹鳴
車前草の新しき穂と古き穂と 高澤良一 鳩信
車前草の長き命や門の径 岡本松浜 白菊
車前草の踏まれ踏まれし蹴速塚 橋本榮治 麦生
車前草の穂の擦り切れし岬の道 高澤良一 素抱
車前草の穂も逞しく夏送る 高澤良一 素抱
車前草の葉の皆ぬれて滝の道 鈴鹿野風呂 浜木綿
車前草の葉盛り旅に死ぬは昔 香西照雄 素心
車前草の葉裏くぐりに蛇去りぬ 青木可笑
車前草は鞭あげ山河荒るるまま 木村蕪城 寒泉
車前草も人のくすりに谷涼し 宇佐美魚目 秋収冬蔵
車前草や今年勤めて日焼けたり 大野林火
車前草を踏んずけて沼一巡り 高澤良一 素抱
車前草生ふ阜の墳土の固かりき 高澤良一 寒暑
車前草踏み遺跡ガイドのボランティア 高澤良一 寒暑
吹かれてはへらおほばこのへらさわぐ 佐々木六戈
水車みち車前草はやく濡れにけり 飯田蛇笏 春蘭
草のなか車前草鞭をあげにけり 伊藤無門
大葉子を女神の滝は隠し打つ 攝津幸彦 未刊句集
踏まれつゝ車前草の葉の広ごりぬ 池上 秀子
日食の車前草乾き戦車過ぐ 宮武寒々 朱卓
番所守車前草に足沈めたり 皆川盤水
浜明くる砂地育ちの車前草に 高澤良一 素抱
怖いほどおほばこ伸びぬ極暑来 森川暁水 黴
偏見はすこぶるつよし車前草村 高澤良一 燕音
蓬萌えおほばこの葉も遅速なく 汀女
盆の雨車前草はやくぬれにけり 飯田蛇笏
夕立の脚車前草をはなれけり 清原枴童 枴童句集
話しつゝおほばこの葉をふんでゆく 星野立子
罅の入る舗装路裂け目車前草生ゆ 高澤良一 素抱
車前 補遺

おほばこのみちをゆきけり杉の山 岡井省二 夏炉
おほばこの芽や大小の葉三つ 高野素十
おほばこの葉の焦げてゐるキヤンプかな 富安風生
おほばこや見えゐて山の晴と褻と 岡井省二 有時
おほばこや常着の袖のけふ短かに 石川桂郎 高蘆
おほばこを踏みあまた踏み青き踏む 山口青邨
おほばこを踏みてキャンプも名残かな 清崎敏郎
おほばこを涵せる雨や盆三日 飯田蛇笏 雪峡
クローバと混る車前草田舎の出 香西照雄 対話
湖畔にて車前草の露滂沱たり 富安風生
最上川下り車前草踏み来し靴 岡井省二 明野
死に至るわが道草の車前草よ 佐藤鬼房
車前草が溺れて涼し夕立晴 富安風生
車前草の葉盛り旅に死ぬは昔 香西照雄 素心
車前草は鞭あげ山河荒るるまま 木村蕪城 寒泉
車前草も黄葉はりつき地の紋章 山口青邨
車前草や今年勤めて日焼けたり 大野林火 白幡南町 昭和二十九年
車前草や礎石の窪に昨夜の雨 角川源義
心音の限りは独歩 車前草 伊丹三樹彦
水車みち車前草はやく濡れにけり 飯田蛇笏 春蘭
水車径車前草はやく濡れにけり 飯田蛇笏 心像
大葉子の広葉食ひ裂く雀かな 村上鬼城
通路のおほばこの芽をけふも踏む 山口青邨
盆の雨車前草はやくぬれにけり 飯田蛇笏 春蘭
以上


by 575fudemakase | 2018-04-16 17:38 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)

2018年 4月 ねずみのこまくら句会の諸句

2018年 4月 ねずみのこまくら句会の諸句



花どきの三度乗り替え日帰り旅

花咲満ち散るも楽しと風に乗る

500号しだれ桜の絵のしだる

(「500号しだれに枝垂る桜の絵」 もあるがどちらがよいか。画のサイズも大きいのだから少し大袈裟でもよかろう)

ゴンドラが春の画廊に揺れてをり

ぶれたるが良し白鷺を写しけり

(ブレたるが佳し白鷺の接写像 もあり。カタカナ表記は、時に、意味の伝達を一目瞭然にする)

よな曇り長城に果てありにけり

(回想句か?)

遺されし刻(とき)いとしみつ垣繕ふ

一樹の桜昼月掲げ淋しからず

花くず掃くジーパン似合う大黒さん

(「似合う」の処、「似合ひの」では?)

花に合ひ花に疲れる齢かな

(素直に、ストレートに表現)

花の河岸たどれば逝きし人ばかり

(うつつから一瞬、幽明界に入る)

花の酒持病を熱く語り合ふ

(「花の酒」がいいのか、「花見酒」がいいのか。後者の方が少し親密感が出るか?)

花の夜好きだった人また逝けり

(「夜」の処、「夜が」では?)

花冷えや酒屋・本屋が閉店す

(酒屋・本屋と二つ並べた方がよいのか?「こたびは本屋が閉店す」とした方がよいのか)

芽柳の大枝垂れして眠気さす

芽柳の明るさにつひ近寄りぬ

(「つひ」は最終的に効いているや否や?)

教室を辞して仰げり春の月

啓蟄や野良出の手甲堅く締め

鯉のぼり稽古相撲の声路地に

(空間配置の関係がよろしいのでは…と思った)

高みより思い切り良き春落葉

(ほほうと思った。「良き」の処、「良く」もあると思った。)

菜の花の畑に売地の札の褪せ

(うらぶれた感じが出ている)

菜畑を見え隠れしつランドセル

山峡の桜誰にも見られずに

(「誰にも見られずに」の処、もう少し上手にやって欲しいところだが、まあこれでも…)

山桜白し昼月その上に

思ひ出はかなしき器桃の花

(五七の思わせぶりに「桃の花」は応えているか?私の判断は「難しい」だ。)

紫木蓮散りて真白に裏返る

(新鮮とも思えるが既に在るか?)

児らの描く人みな笑顔桃の花

(まぁ出来ていると言った程度か?)

時に春眠貪りもして寡婦十年(ととせ)

(ズズッと表現した 。齢はとっても勢いがある)

耳敏き目高足音に散る早さ

(「足音に散る」の処、一寸洒落て、「跫に散る」の表記もある)

辞世句を詠みに吉野の桜狩

七たびの春めぐり来もなほ仮設

春隣絵本を持って膝に来る

(絵本を持って跨り来る子春隣 とか 絵本を持って押し掛け来る子春隣 とか。原句の語順がおかしい)

初燕歩けるうちは旅せよと

触れてみるこのやはらかきものの芽に

(「やはらかきもの」で一旦ぶったぎりたい。その後に「xxの芽」とやりたい。尋常では面白くない。さて何を持って来るのか。ヒントを言えば、とことんマイナーなものがよい)

触れなんと我先に追ふしゃぼん玉

身ほとりに清らな大気利休梅

(利休梅の質感は出せていると想う)

人間の生まれる話桃の花

(出来てはいるが。桃太郎の童話が下敷きにありそうなので、そうなると多少減点か?

それとも桃太郎のことをそれとなく言ったのか?それなら「桃太郎の生まれる話」だろう。この時の末尾の季語の決め方は難しい。但しこれが決まれば秀吟)

生まれるも死すもこの里花の雨

(飾らずに出てきた言葉だろう)

雪嶺の見ゆる家家いぐね垣

断捨離の何から始む花は葉に

(季語適切)

遅日かな湖心に白帆集まりて

摘みにけりぽぽと煙吐くつくづくし

(類型がありそう。既に小生の句に以下がある。爪弾くつくしの頭よりぱと煙 ももすずめ)

日蓮像の膝下人寄る竹の秋

廃屋やあととりが花仰ぎゐて

(いいが、句柄が一寸古過ぎの感あり)

背に触れて枝垂桜は揺り籠めき

(この句を見ていて、車椅子生活者の視点といふのを想像してみた。)

白布掛けプチパン寝かす花曇

(プチパンの援用がなかなか効いている)

八十路とかく空仰ぎみること多し

(老人の習性が板に付いて来た)

抜けし歯をいつまで捨てぬ万愚節

(「いつまで捨てぬ」の処、「後生大事に」もありと思った)

晩年の憧れの職桜守

(出来れば「晩年の」程度で終わりたくない、「云ふなれば」とかまだまだやれそう。)

避難者は未だ七万鳥帰る

富士快晴庭のつづきの蕨畑

木組美し鼓櫓の廻廊飛花落花

野を焼いて小さな川の生まれけり

(「小さな川」が現出することもあろう。ここで本質的に「小さな」が必要か?唯の「小川」ではいけないか?そうだとすると、「野を焼いて小川が生まれゐたりけり」)

愉色・憂色スダジイの芽吹き時

(「スダジイの芽吹き」は一種異様であろう。光陰から引き出されるものとして愉色・憂色を挙げている)

夕桜へアクセルを踏む会ひたくて

(アクセルはアクセルペダルの略。自動車関連用語。表現少し洒落てみたか?)

夕桜明智の妻の墓に散る

恋猫の痩せ細りたる眠りかな

老ふまじや一人歩きの花の夜

(健気や自分自身に言い聞かせている。ここで「や」の処、「と」もある。どちらがよいか?)

賤ヶ岳湖に影濃き斑雪村

鶯の正調目覚めよき朝(あした)

(調子が外れるなんていうことが皆無)


以上


by 575fudemakase | 2018-04-15 18:13 | ねずみのこまくら句会 | Trackback | Comments(0)

水鏡 の俳句

水鏡 の俳句
水鏡

いちはやく秋夕焼の水鏡 東野昭子
さざれいし陰より落つる潮水鏡 夏石番矢
ワーグマン忌の水鏡にて鮟鱇顔 中戸川朝人
をだまきに水鏡侍す晶子の忌 鍵和田[ゆう]子 浮標
渦笑窪消え水鏡寡婦に冴ゆ 香西照雄 対話
下萌のこゝに佇み水鏡 高木晴子 晴居
化粧して蛇に魅入られな水鏡 筑紫磐井 婆伽梵
夏草のひとり花ゆれ水鏡 上島鬼貫
夏兆す杉の吉野の水鏡 原 裕
夏蝶の葉陰に揺るる水鏡 坂内恒郎(浮標)
夏薊に水鏡したる醜婦かな 龍胆 長谷川かな女
花筏とぎれて花を水鏡 岩田由美
海苔掻きや伊勢越の海人の水鏡 海苔 正岡子規
蛎むきや我には見えぬ水鏡 其 角
郭公にこだま白樺に水鏡 宮津昭彦
曲水に朱の小袿水鏡 須賀遊子 『保津川』
行く春や道にいくつも水鏡 河原枇杷男 蝶座 以後
山女走せをり水鏡ゆるがさず 中戸川朝人 星辰
死は重く春雪写す水鏡 河野多希女
蛇穴を出てまつさきに水鏡 鳥居真里子
若蘆や伊勢の日影の水鏡 淡々
秋風に嶽の日は金ン水鏡 石原舟月 山鵲
秋立つと知らずや人の水鏡 立秋 正岡子規
秋涼し魚木に上る水鏡 沢木欣一 往還以後
出女や水鏡見るところてん 木導 五 月 月別句集「韻塞」
春灯も吾も沈み行く水鏡 水田むつみ
神謀りゐる十月の水鏡 原裕 『新治』
水鏡かの家にいまも桐一葉 宇佐美魚目 秋収冬蔵
水鏡きさらぎはまだ森のなか 井上たま子
水鏡してあぢさゐのけふの色 上田五千石
水鏡してゐる如き鹿涼し 岩崎照子
水鏡して炎天はいづこにも 原裕 青垣
水鏡はなれて蓬原のあり 柿本多映
水鏡ゆるがず山女癇走る 中戸川朝人
水鏡鮎澄むほどに吾も澄みぬ 太田鴻村 穂国
水鏡暗し天に繁るは何ならん 河原枇杷男
水鏡割つて着水飛来鴨 石井いさお
水鏡見てやまゆ(眉)かく川柳 田捨女 (1634-1698)
水鏡見てやまゆかく川柳 田捨女
水鏡見るがごとくに藺を植うる 吉富平太翁
水鏡見るそだちなし蜆取り 千代女
水鏡拭いさりたき老いがあり 宇川啓子
水盤をめぐりて猫の水鏡 本田あふひ
睡蓮や鬢に手あてて水鏡 杉田久女
青桐の實の霜枯れて水鏡 竹田 節
青鷺の八頭身を水鏡 高澤良一 宿好
静けさは子の水鏡われ秋思 中村明子
早乙女や朝澄む小田の水鏡 瓢子
滝となるまでせせらぎの水鏡 野中亮介
達磨忌や自剃にさぐる水鏡 其角
誰がための秋天を置く水鏡 原裕 葦牙
蝶昏れて水鏡に棲む貌ひとつ 河原枇杷男 蝶座
笛方の涼しき袖を水鏡 小原芳子
美人老て疎影の痩を水鏡 椎本才麿
苗代の秋田こまちに水鏡 高澤良一 宿好
貌鳥や消えては戻る水鏡 平川雅也
無花果に水鏡して水急ぐ 百合山羽公 寒雁
涸れ残りたる水鏡暮れ残り 永田耕衣
藺を伝ひ生るる蜻蛉に水鏡 松本たかし
蠣むきや我には見えぬ水鏡 其角
蜻蛉のおのが影追ふ水鏡 星野立子
蜻蛉生れ阿蘇千枚田水鏡 小浜光吉(萩)
蝌蚪増ゆるまで紺青の水鏡 滝谷泰星
雉子鳴くや窪田にあをき水鏡 岡田 貞峰
水鏡 補遺

うそ寒の眉雪ちらつく水鏡 秋元不死男
みづら結ふ神代の春の水鏡 杉田久女
渦笑窪消え水鏡寡婦に冴ゆ 香西照雄 対話
夏兆す杉の吉野の水鏡 原裕 青垣
夏風邪かもしれぬあぎとを水鏡 伊藤白潮
海苔掻きや伊勢越の海人の水鏡 正岡子規 海苔
貝売りのこゑのかぎろふ水鏡 飯田龍太
鍬洗う屈背の終始 水鏡 伊丹三樹彦
畦塗も深山つゝじも水鏡 飴山實 次の花
広沢の水鏡なす虫月夜 阿波野青畝
座禅草 二二んが四の水鏡 伊丹三樹彦
秋の日をかへすところに水鏡 鷹羽狩行
秋の暮紅唇くろむ水鏡 上田五千石『田園』補遺
秋立つと知らずや人の水鏡 正岡子規 立秋
春浅き谷の窪みの水鏡 佐藤鬼房
小田べりの水無瀬の紅葉水鏡 阿波野青畝
水鏡あればや木の芽はや萌えて 山口青邨
水鏡してあぢさゐのけふの色 上田五千石 田園
水鏡して炎天はいづこにも 原裕 青垣
水鏡より現れし雪女郎 鷹羽狩行
水鏡好まぬ座禅草も有り 阿波野青畝
水鏡冴えたる亭は白障子 阿波野青畝
水鏡子の浴衣着の裾みだれ 飯田龍太
水鏡承知の濯ぎ 朱衣 緑衣 伊丹三樹彦
水鏡暮れてゆけどもだるま草 阿波野青畝
水芭蕉ならぬはなしや水鏡 阿波野青畝
睡蓮や鬢に手あてて水鏡 杉田久女
雛の日の水のとぼしき水鏡 鷹羽狩行
雛の日の煤をまろばす水鏡 鷹羽狩行
沢瀉や水鏡亡き妻の顔 森澄雄
誰がための秋天を置く水鏡 原裕 葦牙
鳩くぐり出て水鏡そこなはず 鷹羽狩行
忘れ寒潮女人には水鏡 鷹羽狩行
無花果に水鏡して水急ぐ 百合山羽公 寒雁
蘭を伝ひ生るる蜻蛉に水鏡 松本たかし
歴々と親子千鳥の水鏡 中村草田男
篁や田を植ゑてなほ水鏡 森澄雄
蜻蛉のおのが影追ふ水鏡 星野立子
鶺鴒の 何処へ降りても 水鏡 伊丹三樹彦
水鏡 続補遺

ほとゝぎすなき~見るや水鏡 許六
闇をかりの顔や花火の水鏡 早野巴人
夏草のひとり花ゆれ水鏡 鬼貫
蛎むきや我には見えぬ水鏡 其角
月取んといつまで猿の水鏡 桃妖
出女や水鏡見るところてん 木導
水鏡かねになしたる氷かな 尚白
水鏡見てやまゆかく川柳 田捨女
早乙女の顔の並ぶや水鏡 毛〔ガン〕
大黒に見せばや今朝の水鏡 乙訓
達磨忌や自剃にさぐる水鏡 其角
美人老て疎影の痩を水鏡 椎本才麿
弁天は見いでも今朝の水鏡 木節

以上


by 575fudemakase | 2018-04-12 06:21 | 無季 | Trackback | Comments(0)

近況 2018・4・11

近況 2018・4・11


これまで季語別の例句データベースを作成し、四季別季語一覧から季語を指定し該当季語の例句を参照出来るようにしてきました。

そのブログサイトは以下の通りです。


575筆まか勢

https://fudemaka57.exblog.jp/


多数の利用者が居り、作句の手助けになっていることは作成側としましても喜こばしいことです。


目下、上記データベースの季語の例句とフェースブック上の写真愛好家の写真とをドッキングする作業を敢行して居ります。ここ一~二年で大方の季語と写真の結合を完了する予定です。

よろしかったらご覧ください。

閲覧できる場所はフェースブック上の小生(高澤良一)のタイムラインです。


https://www.facebook.com/1800813453491044/


以上


by 575fudemakase | 2018-04-11 15:23 | その他 | Trackback | Comments(0)

雪祭 氷祭 の俳句

雪祭 氷祭 の俳句
雪祭 氷祭

あかときの野の雪燃えて雪祭 宮岡計次
わがゐしは外套の中雪まつり 矢島渚男
遠き日の見ゆる夜空や雪祭 本庄志帆
火の神に雪供へたり雪祭 沢木欣一
峡空に寒星集め雪まつり 神取房江
強燭に雪かがやけり雪祭 平間真木子
献饌の手はこびもして献氷祭 塩川雄三
見にゆかずして目にのこる雪まつり 永田耕一郎
彩餅吊る藁しべの艶雪祭 文挟夫佐恵
札幌の星美しき雪祭 星野松路
山羊の乳大炉に煮たり雪祭 中島花楠
紙鬘踏まれて蒼き雪祭 宮武寒々 朱卓
星屑の奥の奥まで雪祭 安達淙子
切貼りの糊のしたたる雪祭 栗生純夫 科野路
雪の田のしんと一夜の神あそび(新野雪祭) 野澤節子 『飛泉』
雪まつりお伽の国は透きとほり 土居すみ子
雪まつり更けて瀬音を還らしむ 宮武寒々 朱卓
雪まつり雪への憂さを忘るゝも 浅利恵子
雪まつり白亜の城が灯ともせり 成田智世子
雪祭かこむひかりに鴉群れ 鵜飼みね
雪祭去り雑沓を持ち去りし 嶋田摩耶子
雪祭星の暗きに身をしづめ 中丸義一
雪祭了へただ眠き小正月 林 翔
雪像に積る雪掃き雪まつり 内田柳影
足場組み城築きゐる雪祭 深見けん二
長持にわが雪つぶて雪祭 田中午次郎
笛吹いて神を寝かさぬ雪祭 稲垣陶石
病床の氷祭の中を来し 百合山羽公
不夜城となり大通り雪祭 新宮月泉
峯おろしくる風ばかり雪祭 志摩芳次郎
簾を挑ぐ妓の腋にほふ雪祭 宮武寒々 朱卓
娶らずの子に肝焼ける雪まつり 宮崎とき女 『雪椿』
雪祭 氷祭 補遺


星々も覗きはじめし雪まつり(札幌三句) 鷹羽狩行
病床の氷祭の中を来し 百合山羽公 寒雁
雪像の子守おしんも雪まつり 山口青邨



by 575fudemakase | 2018-04-10 07:28 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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