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半ズボン

半ズボン

ちらと見ゆ今朝の阿闍梨の半ズボン 木村日出夫
なかなかに鋭きことを半ズボン 佐々木六戈 百韻反故 冬の皺
通訳をつとめ幼き半ズボン 大島民郎「山月」
半ズボンにて夏の男鹿巡るべく 高澤良一 寒暑
半ズボン地震来て咄嗟に入るる足 高澤良一 暮津
半ズボン凭れて眠る母の膝 岡田祐二
半ズボン蚋に食はれし跡の足 七戸初子
膝小僧うらはずかしき半ズボン 高澤良一 素抱
来島海峡単車で飛ばす半ズボン 高澤良一 寒暑
旅の荷の中より出して半ズボン 黒坂紫陽子

以上

# by 575fudemakase | 2019-03-18 18:33 | 無季

短パン

短パン

お揃ひの短パン濡らし寄居虫捕り 赤塚一犀

以上

# by 575fudemakase | 2019-03-18 18:32 | 無季

スカート

スカート

お岩木は雲のスカート履き夏野 高澤良一 寒暑
クローバに坐すスカートの完き円 橋詰沙尋
げんげ田にスカート拡ぐ無電柱 山口誓子
スカートにつけし金糸やよなべ妻 松崎鉄之介
スカートに隠して終る手毬唄 鈴木尚子
スカートに毛虫ふはりと落ちてきし 中村姫路
スカートのはたはたしたる船遊 辻桃子
スカートの一円を置きうまごやし 鷹羽狩行
スカートの裾たよりなき衣更え 飯沼衣代
スカートの裾ひきずりて春炉焚く 岩淵喜代子
スカートの風にふくらむも草を干す 山口青邨
スカートの襞をゆたかに檸檬切る 谷口摩耶
スカートは落下傘に似風光る 宮坂静生 青胡桃
スカートをひろくクローバーに広げ坐る 山口青邨
スカートを敷寝の娘きり~す 滝井孝作 浮寝鳥
スカート揺らし春風の量計る 広渡詩乃
スカート涼しげ青林檎の皮一連に剥く 古沢太穂 古沢太穂句集
ねんねこもスカートも膝頭まで 右城暮石 上下
まわるまわる黄色いスカートかたばみ咲く こしのゆみこ
夏服のスカートの皺目だち立つ 高濱年尾 年尾句集
芥出す長スカートの素足かな 吉田つよし
貴婦人の黒スカートの黒金魚 山口誓子
蟻地獄見るスカートをふくらませ 右城暮石 句集外 昭和五十八年
極彩スカート幾重にも巻き泉汲む 吉野義子
君らに風の強いスカート西東忌 秋元不死男
紅菊の洋装上着もスカートも 山口誓子
穀雨くる紺のスカートはいてくる 角田睦美
初釜にスカート緑濃き乙女 百合山羽公
寝押したる襞スカートのあたたかし 井上雪
身に沁むやスカートに透く脚二本 小檜山繁子
草虱スカート好きてかくも附く 山口波津女
草虱スカート好きでかくも附く 山口波津女
虫籠を持ちスカートに捉まつて 行方克己 無言劇
二の酉や吊スカートのすべてに触れ 田川飛旅子 『薄荷』
葡萄食ぶ少女スカートに風棲ませ 宮坂静生 青胡桃
風に舞う襞のスカート卒業す 村田珠子
野蒜摘みつつスカートの不思議 若森京子
螢火の打ち落とされてスカートに 右城暮石 句集外 昭和六十一年

以上

# by 575fudemakase | 2019-03-18 18:31 | 無季

潜水服

潜水服

あがりくる潜水服に春の濤 辻桃子
めつむれる潜水服の中の顔を 渡邊白泉
枯草に潜水服のまま転ぶ 工藤義夫
紅葉湖へ潜水服は白がいい 河野薫
菜の花の斜面を潜水服のまま 今井 聖
小春日の潜水服をさかさに干す 加倉井秋を
潜水服にさはりたる青芒 飯島晴子
潜水服を着て降りん赤ん坊は生まれたろうか 橋本夢道
潜水服干し 絶島の 星雫 たむらもせい
潜水服逆しまに干されあり西風 松崎鉄之介
潜水服路地の春日に垂れにけり 清崎敏郎
脱けがらの潜水服や夏の雲 和家明子(草)
梅花貼りついて潜水服まだ潜らず 中戸川朝人 残心
彼岸波踏んで潜水服沈む 秋元不死男
没りつ陽に潜水服をぬぎをへぬ 渡邊白泉
露の日に乾して大なる潜水服 右城暮石 声と声

以上

# by 575fudemakase | 2019-03-18 18:30 | 無季

肌着

肌着

あけぼのや花に会はむと肌着換ヘ 大野林火 方円集 昭和五十三年
あべこべに肌着着たるか大旦 高澤良一 石鏡
かなかなや訣れの母の肌着繕う 椎野恵子
かなかなや屍に着せむ肌着縫ふ 古賀まり子
コスモスに寝汗の父の肌着干す 今泉貞鳳
この涼しさ訝り肌着に手を通す 高澤良一 暮津
なびく森なし肌着鏈のごと落ちる 赤尾兜子 歳華集
ねんねこに肌着乗っけぬ脱衣籠 高澤良一 鳩信
ぼけ封じ肌着購ふ紅葉寺 高澤良一 随笑
やはらかき肌着身に添ひ百千鳥 桂信子 草影
鴬に覚めて真白き肌着替ふ 河野多希女 琴 恋
河童忌水の滴る肌着にて 飯田龍太
掛けてゆく肌着の釦貝の涼 高澤良一 随笑
汗くさき肌着ステテコシャツの山 高澤良一 鳩信
雁の空病者が肌着替ふるとき 鈴木鷹夫 渚通り
元日の肌着ひらりと手に通す 高澤良一 ももすずめ
黒槙の霜なき下枝肌着替ふ 能村登四郎
此ころの肌着身につく卯月かな 尚白
頃日の肌着身に付卯月哉 尚白
冴返る朝の肌着のそはざりしか 原田種茅 径
山人の肌着にかかる虹ひとつ 飯島晴子
散桜肌着の汗を吹せけり 一茶 ■文化七年庚午(四十八歳)
手に通す肌着やや寒いよいよや 高澤良一 素抱
秋晴れの肌着を干せり自炊棟 高澤良一 寒暑
秋立つと自愛ごころの絹肌着 都筑智子
春あけぼの旅の肌着のひとかさね 飯田龍太
春の夜の肌着をたたむ末娘 飯田龍太
春愁のあまり真白き肌着裁つ 馬場移公子
初晴やてのひらほどの嬰の肌着 高橋千恵
召天の日のため肌着買ひて雪 平井さち子 鷹日和
小屋芸人先づは新樹に肌着干す 鍵和田[ゆう]子 未来図
菖蒲湯の吾を待ちゐる白肌着 鈴木鷹夫 春の門
水鳥に似てあらたまの肌着替 能村研三
赤ん坊の肌着を干せり草の花 長谷川櫂 蓬莱
雪狂う未明の肌着潔よし 橋閒石 卯
早苗田をおおいとぶ夜のわが肌着 福富健男
冬浅き畳にひろぐ肌着類 高澤良一 随笑
独歩忌の肌着ふはりと替えにけり 高澤良一 素抱
日日肌着替ふるならひに梅白し 松崎鉄之介
白い肌着のなかの膚の小六月 飯田龍太
肌着などやさしきものの五月かな 能村登四郎
肌着に首するりと通し迎ふ年 高澤良一 素抱
肌着は手揉み洗いだ 乾燥国頼み 伊丹三樹彦
肌着干す竿寒雲にさしわたし 飯田龍太
肌着即体温かなかなしぐれかな 池田澄子
肌着替ふとき老人に日短し 飯田龍太
肌着替へ寒さとはかく鮮らしき 鈴木鷹夫 春の門
病む夫に終大師の肌着買ふ 岡 良子
物欲らぬ母に初湯の白肌着 山上カヨ子
母逝きしのちの肌着の月明り 飯田龍太
釦かけ麻のしちめんどくさい肌着 高澤良一 暮津
柚子山に干し香のこもる白肌着 竹腰千恵子 『和景』
夕立に降られて肌着総取り替え 高澤良一 暮津
幼子の肌着をかへる夏落葉 飯島晴子
旅の肌着そろへて桜もみぢの日 鷲谷七菜子 天鼓
旅の肌着数へて詰める寒さ急 上山茂子 『父似』
鶯に覚めて真白き肌着替ふ 河野多希女

以上

# by 575fudemakase | 2019-03-18 18:29 | 無季


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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