雛人形

雛人形

雛人形の真顔に混じり午前過ぐ 森田智子
雛人形エレベーターより抱かれて 住素蛾
大方は雛人形の箱と見し 桂信子 花影

# by 575fudemakase | 2018-02-21 09:43 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

雛飾

雛飾

「美しきもの」と草紙にありし雛飾る 村山故郷
あいみての浮世しばらく雛飾る 保科その子
ことし雛飾らず雛の夜を更かす 片山由美子 水精 以後
ぢゞばゞの草屋にぎやか雛かざり 山口青邨
とぼしらの明治の雛飾りけり 山口青邨
ヒサノマサルシス雛飾る子をあとに 林原耒井 蜩
みなあらた産家に隣る雛かざり 白雄
われの凭る壁に隣は雛かざる 飴山實 少長集
影といふものの色めき雛飾る 村田脩
音の無き世界の母に雛飾る 小島左京
音ほどは見えぬ両脚雛飾る 鍵和田釉子
家裏に川すこし見え雛飾る 能村登四郎
過ぎし世を恋するに似て雛飾る 橋本榮治 越在
海に降る雪美しや雛飾る 小林康治 『華髪』
海見ゆる安らぎに住み雛飾る 和田順子
冠のなか~のらぬ雛飾る 猿渡青雨
漢字ひとつふたつ忘れて雛飾る 仙田洋子 橋のあなたに
韓国より帰りて雛かざりけり 飯島晴子
鴻毛のかろきに焼けし飾り雛 岡本眸
国後島の見ゆる食堂雛飾る 松崎鉄之介
婚の荷をひろげるやうに雛飾る 猪俣千代子
妻子しづかや雛飾りゐるらしき 辻田克巳
三十にわが近づきぬ雛飾り 山口波津女 良人
山の端に遊び雲あり雛飾る 三井寛子
主婦らしくなりし起居の雛飾る 伊東宏晃
習はしは母とのよすが雛飾る 藤井寿江子
春の雨まだ雛かざりある二階 長谷川かな女 花 季
焦土にて雛飾り得るは幸なるか 杉山岳陽 晩婚
燭台の倒れ易さよ雛かざる 高濱年尾 年尾句集
身のうちに紅の階雛飾る 辻桃子
雛かざらぬ雛の間亡き娘が坐りをり 柴田白葉女 花寂び 以後
雛かざるなかに髪結来りけり 久保田万太郎 草の丈
雛かざる遠峰の雪崩ひびく日を 莵絲子
雛かざる干潟色なる夕日中 高澤良一 さざなみやっこ
雛かざる古き都のありさまや 山口青邨
雛かざる手伝たのし小婢等 富安風生
雛かざる昔のままの貝の紅 吉田 二葉
雛かざる地つづきにありねむる墓 中山純子 沙羅
雛かざる母に少しの国訛り 青木栄子
雛飾りしてあるまゝに地久節 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
雛飾りつゝふと命惜きかな 星野立子
雛飾りつゝふと命惜しきかな 星野立子
雛飾りゐて三界に家は無し 三好潤子
雛飾り美しき石も飾りたり 山口青邨
雛飾るうしろかぐろき濤だたみ 石田勝彦 百千
雛飾ることの喜びに春来たり 青峰集 島田青峰
雛飾るときは良人に指図する 品川鈴子
雛飾る闇にうかべり厳島 森本芳枝
雛飾る磯の匂ひがつんと来て 岸本尚毅 舜
雛飾る一度掌にのせまゐらせて 田村玉
雛飾る縁に蛸焼食べてゐる 阿波野青畝
雛飾る暇はあれど移るべく 中村汀女
雛飾る牛飼の二戸鶏往き来 太田土男
雛飾る吾らも尉と姥になり 品川鈴子
雛飾る吾子より妻の愉しくて 根岸善雄
雛飾る光陰吾を置きざりに 大橋敦子
雛飾る座の甘酒に掌をぬくめ 永井龍男
雛飾る妻は件の手付きして 高澤良一 寒暑
雛飾る手の数珠しばしはづしおき 瀬戸内寂聴
雛飾る女系家族のなかの俺 中村重義
雛飾る診察室に安らぎぬ 土屋孝子
雛飾る息かかるほど近づきて 猪俣千代子 秘 色
雛飾る孫二人目の春なりけり 高澤良一 石鏡
雛飾る誰のものともあらぬ雛 石田勝彦 秋興
雛飾る地つづきにいてねむる墓 中山純子
雛飾る日より日差しのやはらぎて 高澤良一 随笑
雛飾る波瀾万丈とは言へず 野澤節子 『駿河蘭』
雛飾る背面に水あるごとし 能村研三 騎士
雛飾る薄草いろの海の面 中拓夫
雛飾る部屋に小さくなつて寝る 谷口まち子
雛飾る部屋に目覚めて闇深し 片山由美子(1952-)
雛飾る娘の手伝ひもあてにして 稲畑汀子
世におくれ人におくれて雛飾る 山口青邨
生れ子や何もしらぬを雛かざり 千川
鼠まだ居らぬ新居や雛かざる 大橋櫻坡子 雨月
僧都など仕掛けし山家雛飾る 山口青邨
喪の妻の面あげて雛飾りをり 岡田 貞峰
草の戸のぢぢばば遅き雛飾る 山口青邨
炭運び込むとき見えし飾雛 菖蒲あや 路 地
男っ気世帯大内雛飾る 高澤良一 ぱらりとせ
男手をちよつと借りたる雛飾る 石田郷子
遅き雛かざり光太郎忌をふと山口青邨
遅き雛飾り乙女心に老妻は 山口青邨
遅き雛飾る老妻いとしとも 山口青邨
遅き雛飾れば雪も遅く降る 山口青邨
調度みな掌上のもの雛飾る 皆吉爽雨 泉声
庭先に牛を繋ぎて雛飾る 太田土男
弟に触らせまじく雛飾る 上野泰
弟に捧げもたせて雛飾る 上野泰
東西に嫁して姉妹や雛飾る 石昌子
桃に早き雛かざる世を惜みけり 尾崎迷堂 孤輪
灯色またつたふる雛飾るなり 岡井省二 山色
童唄母がうたひて雛飾る 福田蓼汀 秋風挽歌
尼公の遺愛の雛を飾り雛 山口誓子
年ごとに夫のうながす雛かざり 高野嘉子
俳諧に虚の恋ばかり雛飾る 品川鈴子
這ひ来たる児をあやしつつ雛飾る 今泉貞鳳
箱書に父の筆跡雛飾り 加藤耕子
晩年のそこらすっきり雛飾る 三木幸子
菱形のたましひのせし雛飾 太田保子
片隅に雛飾りある夕べかな 橋閒石 微光
本屏風人形屏風雛飾る 星野立子
娘の心吾が心雛飾らばや 汀子
明日は雛飾りやりたく一人娘に 星野立子
夜を籠めて降りて雪晴雛飾る 後藤夜半
立雛のいますのみにて雛飾る 水原秋櫻子 蘆雁
略式も略式雛飾りけり 高澤良一 素抱
老いてこそなほなつかしや雛飾る 及川貞(1899-1993)
老ひてこそなほなつかしや雛飾る 及川貞
老もまた貰ひ溜りし雛飾る 後藤夜半 底紅
老人の遠きしはぶき雛飾る 藤岡筑邨
蜑の戸や古雛飾り島は晴れ 村山故郷

# by 575fudemakase | 2018-02-21 09:40 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

雛遊

雛遊

お次まで芸者揃や雛遊び 程已
キンカトのタヒトゝうれし雛遊 高橋睦郎 金澤百句
ちりばめて万の風や雛あそび 百里
なぶらるる子持ながらや雛遊び 朱芳妻 俳諧撰集玉藻集
にぎやかに桃の笑ひや雛あそび 破笠
ひん~と鳴るものも有雛あそび 許六
ふうの木を東に植ゑて雛遊び 手塚美佐
めし粒や顔にはぢらふ雛遊 乙訓
参宮の留守やど暮ゝ雛遊 杜若
十がへりの栄やの雛あそび 中川乙由
少年のこちらむきたる雛あそび 後藤夜半 翠黛
少年のこちらむきたる雛遊 後藤夜半
上のひとりのときの雛遊び 阿波野青畝
雛遊び都の宿ぞ思はるゝ 政岡子規 雛祭
相おもふ酢貝や祝ふ雛遊 幸女 俳諧撰集玉藻集
相生の姫と連るるや雛あそび 越中-宇白 俳諧撰集「有磯海」
蝶々は掃ぬ埃や雛あそび 中川乙由
唐人の代物かえや雛あそび 百里
二の宮の姉の節句や雛あそび 許六
乳母いなすことしばかりや雛遊び 許六
又兵衛が浮世になりぬ雛遊 尚白
末の子や汐干の留守の雛遊 政岡子規 汐干狩
埒もなき家のしめしぞ雛あそび 中村史邦
埓もなき家のしめしぞ雛あそび 史邦

# by 575fudemakase | 2018-02-21 09:38 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

雛の調度

雛の調度

さしあたり雛の調度を並べみん 高澤良一 寒暑
雨くらし古城がつたふ雛道具 大島民郎
紅白が日月雛の鏡餅 山口誓子
在原雛の調度の料紙硯箱 高橋淡路女 梶の葉
次の間に雛の鏡の照り返し 鷹羽狩行
十字紋なり天草の雛道具 品川鈴子
春陰や井伊の家紋の雛道具 喜多みき子
雛道具夢まぼろしの世を古りぬ 後藤比奈夫
男いて雛道具ふるわす立居 澁谷道
独りごちつゝ置きゆける雛道具 高澤良一 随笑
歪まざるものなき雛の鏡かな 山西雅子

# by 575fudemakase | 2018-02-21 09:37 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)

雛壇

雛壇

アパートの雛段嶮し鉄路添ひ 香西照雄 対話
かの部屋になほ雛段のあるごとし 山口波津女 良人
階を高くし雛段の大いなる 山口誓子 大洋
広田越雛段の端見えてをり 飯島晴子
舟に雛段しんと水路の真昼かな 鷲谷七菜子 一盞
雛壇にすがりまどろむ男かな 原石鼎 花影
雛壇に享保男雛のしゃちこばる 高澤良一 随笑
雛壇に水瓶のあり水空し 阿波野青畝
雛壇に美しかりし夕日かな 星野立子
雛壇のありし辺りをかい撫でぬ 高澤良一 素抱
雛壇のありて人なき奥座敷 吉屋信子
雛壇のくれなゐ山を隔つとも 宇佐美魚目 秋収冬蔵
雛壇のさゞえの蓋の動きけり 星野立子
雛壇のその贄厨を一覧す 阿波野青畝
雛壇のその贅厨を一覧す 阿波野青畝
雛壇のなき虚しさを桜草一と鉢 長谷川かな女 花寂び
雛壇の下に健太のおまるかな 辻桃子 ねむ 以後
雛壇の外の一生と思ひをり 野澤節子 『駿河蘭』
雛壇の鏡もつとも老けゐたり 鷹羽狩行
雛壇の菜の花は散り易きかな 清崎敏郎
雛壇の使丁の白髪わが白髪 泉紫像
雛壇の上より見れば戦かな 高山れおな
雛壇の裾に坐りて仰ぎけり 松藤夏山 夏山句集
雛壇の箪笥を開けて衣装なし 南上加代子
雛壇の桃も菜の花も影として 山口青邨
雛壇の緋が暗闇にひろがれり 耕二
雛壇へ布団の端の余りけり 林原耒井 蜩
雛壇や閏遅れに百姓家 阿波野青畝
雛壇や還御待ちある御所車 野村喜舟 小石川
雛壇や頭をふれば海ちらちらす 永末恵子 発色
雛壇や鳶のながし目過ぐるあり 波多野爽波
雛壇や葉を吐いてゐる桃の花 清崎敏郎
雛壇を転げ落ちたる夕日かな 野口嘉子
雛段にあづけ忘れし小盃 後藤夜半 底紅
雛段にひらく梅花の貝細工 長谷川かな女 花寂び
雛段に横たはりをる鴨居かな 上野泰 佐介
雛段に牛車より大御饌の筥 山口誓子
雛段に午前の日差しさし込みぬ 高澤良一 さざなみやっこ
雛段に紅鱗の鯛供へらる 山口誓子
雛段に出てもののふの座り様 平畑静塔
雛段に女盛りの雛ばかり 三好潤子
雛段に炊きたての飯奉る 山口誓子
雛段に千々の影おく吊し雛 上田日差子
雛段に置き忘れたる貝釦 飴山實 辛酉小雪
雛段に日の餅紅き鏡餅 山口誓子
雛段に半日おかれ母の眼鏡 桂信子 新緑
雛段に木の菱餅の重ねられ 山口誓子
雛段に赭顔の老の仕丁雛 山口誓子
雛段の下に健太のおまるかな 辻桃子
雛段の鏡小さき虚を映す 山口誓子
雛段の碁笥にも白と黒の石 山口誓子
雛段の高きあたりのさびしくも 西山よし子
雛段の高きへ登る紅き階 山口誓子 雪嶽
雛段の左近の桜花の毬 山口誓子
雛段の水屋に水のながれる絵 渋谷道
雛段の前で決まりし婚ばなし 高野イツ子
雛段の前にゐて子のよき返事 猪俣千代子 堆 朱
雛段の緋にも疲るる齢かな 能村登四郎
雛段の凭せ琴雛の歩み板 山口誓子
雛段や床の間のなき大屏風 島村元句集
雛段や平家は好ましかりけらし 平畑静塔
雛段を組みてぐらぐらしたること 辻桃子
雛段を担いで兄はふり返る 柿本多映
鼠荒れ止んで雛段の夜明かな 内田百間
独り立ちせり雛壇に手をかけて 品川鈴子
仏壇に雛段からの金花糖 中山純子 沙 羅以後

# by 575fudemakase | 2018-02-21 09:36 | 春の季語 | Trackback | Comments(0)


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《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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